JPH03223703A - 耐久性の優れた光学体の製造方法 - Google Patents

耐久性の優れた光学体の製造方法

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JPH03223703A
JPH03223703A JP1224488A JP22448889A JPH03223703A JP H03223703 A JPH03223703 A JP H03223703A JP 1224488 A JP1224488 A JP 1224488A JP 22448889 A JP22448889 A JP 22448889A JP H03223703 A JPH03223703 A JP H03223703A
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oxide film
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巧一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は各種光学的機能を有する耐久性の優れた光学体
に関するものである。
[従来の技術] 従来からガラス、プラスチックなどの透明基板に薄膜を
形成して光学的機能を付加したものとして、ミラー、熱
線反射ガラス、低放射ガラス、干渉フィルター、カメラ
レンズやメガネレンズの反射防止コートなどがある。
通常のミラーでは、無電解メツキ法でAgが、または真
空蒸着法、スパッタリング法などでAIやCrなどが形
成される。これらの中でCr膜は比較的丈夫なのでコー
ト面が露出した表面鏡としても一部用いられている。
熱線反射ガラスは、酸化チタンや酸化錫などがスプレー
法、CVD法あるいは浸漬法などで形成されてきた。最
近では、金属膜、窒化膜、錫をドープした酸化インジウ
ム(ITO)などがスパッタリング法でガラス板面に形
成されたものが熱線反射ガラスとして使われるようにな
ってきた。スパッタリング法は膜厚コントロールが容易
で且つ複数の膜を連続して形成でき、透明酸化物膜と組
み合せて、透過率、反射率、色調などを設計することが
可能である。このため意匠性を重視する建築用などに需
要が伸びている。
室内の暖房機や壁からの輻射熱を室内側に反射する低放
射ガラス(低放射率ガラス)は、銀を酸化亜鉛で挟んだ
ZnO/Ag/ZnOの3層系またはZnO/Ag/Z
nO/Ag/ZnOの5層系(特願昭61−28064
を号参照)などの構成を持ち、複層ガラスか合わせガラ
スの形で使われる。近年ヨーロッパの寒冷地での普及が
目ざましい。
レンズなどの反射防止コートは、酸化チタン、酸化ジル
コニウムなどの高屈折率膜と酸化シリコン、フッ化マグ
ネシウムなどの低屈折率膜を交互に積層している。通常
は真空蒸着法が用いられ、成膜時は基板加熱をして耐擦
傷性の向上を図っている。
〔発明が解決しようとする課題] 表面鏡や、単板の熱線反射ガラス及びレンズなどの反射
防止コートなどは、コートされた膜が空気中に露出した
状態で使用される。このため、化学的な安定性や耐摩耗
性に優れていなければならない。一方、低放射ガラスで
も複層ガラスまたは合わせガラスになる前の運搬や取り
扱い時の傷などにより不良品が発生する。このため安定
で耐摩耗性に優れた保護膜も兼ねた光学薄膜が望まれて
いる。
耐久性向上のためには通常化学的に安定で透明な酸化物
膜が空気側に設けられる。これらの酸化物膜としては酸
化チタン、酸化錫、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、
酸化珪素などがあり、必要な性能に応じて選択され、使
用されてきた。
しかし、酸化チタン、酸化ジルコニウムは化学的安定性
に優れているが、結晶質の膜になりやすく表面の凹凸が
大きくなる傾向があり、このため擦ったときの摩擦が大
きくなり耐摩耗性に劣る。
一方、酸化錫、酸化珪素はそれぞれ酸、アルカリに弱(
長期間の浸漬には耐えない。酸化タンタルは、これら中
では耐摩耗性と化学的安定性の両方を兼ね備えているが
、まだ耐摩耗性に関して十分とは言えない。
又、酸化チタン、酸化錫、酸化タンタル、酸化ジルコニ
ウムは屈折率が比較的高く、一方、酸化珪素は屈折率が
比較的低く、各種光学的機能を持たせるにあたり、光学
設計の自由度に制限がある。
このように、高い耐久性を持ち、且つ広い光学設計の自
由度も併せもつ薄膜は知られていない。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであり
、基板上に少なくとも2層からなる光学薄膜が形成され
た光学体において、空気側の最外層が非晶質酸化物膜か
らなり、該非晶質酸化物膜がチタン、ジルコニウム、ハ
フニウム、錫、タンタル、及びインジウムの群から選ば
れる少なくとも1種と、硼素と珪素のうち少なくとも1
種とを含む酸化物からなることを特徴とする耐久性の優
れた光学体を提供するものである。
第1図は、本発明に係わる光学体の一例の断面図を示し
たものであり、lは透明あるいは着色したガラスやプラ
スチックなどからなる基板、2は金属、窒化物、炭化物
、酸化物あるいはこれらの複合物などからなる第1層、
3は空気側の最外層となる非晶質酸化物膜、特に少なく
ともジルコニウムと硼素を含んだ酸化物からなる第2層
を示す。
第2図は、本発明に係わる光学体の別の一例の断面図を
示したものであり、10は上記基板1と同様の各種基板
、11は透明誘電体膜からなる第1層、12は窒化物膜
からなる第2層、13は空気側の最外層となる非晶質酸
化物膜、特に、少なくともジルコニウムと硼素を含んだ
酸化物からなる第3層を示す。
本発明は上記したように少なくとも2層構成よりなるが
、場合によっては第1図の基板1と第1層2、第1層2
と第2層3、あるいは、第2図の基板10と第1層11
、第1層11と第2層12、又は第2層12と第3層1
3との間に1層、又は複数の層を形成して付着力向上や
光学特性の調整の機能、又はその他各種能を持たしても
良い。本発明における最も大きな特徴は、空気側の最外
層に非晶質酸化物膜を形成することであり、これによっ
て耐摩耗性と化学的安定性に優れた光学体を可能にして
いる。
第1図の第2層3又は第2図の第3層13の非晶質酸化
物膜としては特に限定はされるものではなく、X線的に
みて非晶質であれば良い。具体的には、チタン、ジルコ
ニウム、ハフニウム、錫、タンタル及びインジウムの群
から選ばれる少なくとも1種と、硼素又は珪素のうち少
なくとも1種とを含む複合酸化物膜が好ましく、これら
の中でも、特にジルコニウムと、硼素と珪素のうち少な
(とも1種を含んだ複合酸化物膜が耐擦傷性、耐摩耗性
に優れていると同時に、十分な化学的安定性を有してい
るので好ましい。
このように、第2層3又は第3層13に、ジルコニウム
と硼素及び/又は珪素を含んだ酸化物(ZrB*Oy、
ZrSi xOy+ ZrB*Si xOy)を用いる
場合の硼素や珪素の含有割合は特に限定されるものでは
ない。硼素や珪素の含有割合が増加するにつれ、この膜
の屈折率は2.15から1.8以下まで減少する(第3
図(a)〜(c)参照)。従って光学的に必要な屈折率
を基にして硼素や珪素の含有量を選択すれば良い。
表1は、本発明の空気側最外層に最適な各種非晶質酸化
物膜の性質を示したものである。それぞれ表に挙げた組
成のターゲットを用いて、反応性スパッタリングにより
製膜したものである。結晶性は、薄膜X線回折により観
測した。
又、耐擦傷性は、砂消しゴムによる擦り試験の結果で、
Oは傷が殆どつかなかったもの、×は容易に傷が生じた
ものである。
耐摩耗性は、テーパー試験(摩耗輪C3−1叶、加重5
00 g、 1000回転)の結果、ヘイズ4%以内の
ものを○、ヘイズ4%超のものを×とした。耐酸性は0
.1N  H2SO4中に240時間浸漬した結果、T
V (可視光透過率)、Rv (可視光反射率)の浸漬
前に対する変化率が1%以内のものを○、1〜4%のも
のを△、膜が溶解して消滅してしまったものを×とした
。耐アルカリ性は0.IN NaOH中に240時間浸
漬した結果、TV、Rvの浸漬前に対する変化率が1%
以内のものを○、膜が溶解してしまったものを×とした
。煮沸テストは、1気圧下、100℃の水に2時間浸漬
した後、TV、Rvの浸漬前に対する変化率が1%以内
であるとき○、1%超のとき×とした。
ZrBxOy膜に関しては、表1から明らかなように、
膜中のBが少ないと結晶性の膜ができ、Bが多いと非晶
質の膜ができる傾向があることがわかる。そして、結晶
性の膜は耐擦傷性及び耐摩耗性が劣るのに対して非晶質
の膜は優れていることがわかる。これは非晶質の膜は、
表面が平滑である為であると考えられる。従って、Zr
B、0.膜(膜中のZrに対するBの原子比Xが0、1
0< x )の膜は耐擦傷性、耐摩耗性に優れている。
B2O3膜は吸湿性で空気中の水分を吸収して溶けてし
まうので、ZrBxOy膜においてX≦3程度が好まし
い。
ZrB、Oy腹膜中Zrに対するO(酸素)の原子比は
特に限定されないが、多すぎると膜構造が粗になりボッ
ボッの膜になってしまうこと、又、あまり少ないと膜が
金属的になり透過率が低下したり膜の耐擦傷性が低下す
る傾向があることなどの理由によりZrO□とB2O3
の複合系となる量程度であることが好ましい。即ち、複
合酸化物をZrO2+ X BO+5と表すと、BがZ
rに対して原子比でX含まれる時に、y=2+1.5x
程度であることが好ましい。
又、表1より、ZrBxOy膜中のBの量が増えるにつ
れ、膜の屈折率が低下する傾向があることがわかる。膜
の組成と屈折率nとの関係を第3図(a)に示す。膜中
のBを増やすことにより、屈折率nは2.0ぐらいから
1.5程度まで低下する。
従って0.10<x≦3.2<y≦6.5のZrBxO
y膜は良好な耐擦傷性及び耐摩耗性を有し、かつ、Bの
量によって自由に屈折率を選択できる本発明の目的に好
適な非晶質酸化物膜である。
さらに、表1に示したように、膜中のBの含有量が増え
るにつれ、耐酸性、耐アルカリ性が劣化する傾向がある
。X≧2.3で耐酸性が悪くなり、x>4で耐アルカリ
性の低下及び煮沸テストで劣化を示すようになる。従っ
て、空気中で露出した状態で使用される用途には、Zr
B、0゜(x<2.3)の非晶質酸化物膜が好ましく、
又、ZrBxOy (X≧2.3)の膜はこの他の用途
において、低屈折率膜として利用できる。
以上のように、Zr0z膜に酸化硼素B2O3を加えた
ことにより、膜が非晶質化し、表面が平滑化し、これが
耐摩耗性及び耐擦傷性の向上に寄与していると考えられ
る。又、Bの量で屈折率の調節が可能となり、さらに、
ZrO□膜と比べて、内部応力が小さいため、接する膜
との密着性の点で有利である。これは特に厚い膜を形成
する場合に有利である。
次に、ZrSiよOy膜に関しては、やはりアモルファ
スであり、耐擦傷性、耐摩耗性の高い膜が得られる。
屈折率については、Zr02(n = 2.15)と5
iCh(n = 1.46)の間でその組成割合によっ
て上下する(第3図(b) I照)。さらに詳しくは、
Zr5izOy膜において、0.05≦Z(膜中のZr
に対するSiの原子比)≦19であることが好ましい。
z<0.05だと、膜が非晶質化せず、十分な物理的耐
久性が得られない。又、Z〉19だと、耐アルカリ性が
悪(なる。又1.y (zrsitoy膜中のZrに対
するOの原子比)は、ZrB、0.膜について述べたの
と同様の理由により、SiがZrに対して原子比でZ含
まれる時に、y=2+2z程度であることが好ましい。
従って空気中で露出した状態で使用する用途には、 0
.05≦Z≦19.2.1≦y〈40のzrstzoy
膜が好ましく、19〈ZのZrSi工Oy膜は、その他
の用途において、低屈折率膜として利用できる。
又、ZrBxSiよOy膜も本発明の目的に合った膜で
ある。かかる膜中のZrに対するBの原子比x、Siの
原子比z、0の原子比yは、X+Z≧0.05であれば
膜が非晶質化し、耐擦傷性及び耐摩耗性の高い膜となる
ので好ましい。
又、X+Z≦19であれば耐アルカリ性も良好であるの
で、ZrBxSizOy膜においては、0.05≦x+
z≦19であるのが好ましい。ただし、上述のように、
8.01は吸湿性で空気中の水分を吸収して溶けてしま
うため、ZrBxSi工Oy膜中にあまり多く含有され
ない方がよい。具体的には、膜中において、ZrO□<
 25mo1%かッ5iOz < 25mo1%で残り
が820.となる程B2O3が含まれていると化学的耐
久性が不十分となる。即ち、ZrBxSizOy膜中の
Zr:B:Si(原子比)をl:x:zとすると、1/
 (1+x+z) <0.25かッz/(l+x+z)
 <0.25、即ち、x + z −3> 0かつx−
32+1>Oの組成は化学的耐久性が好ましくない。y
は、1rBxoyの場合に述べたのと同様の理由により
この膜をZrO2+ Ba0a + SiO□の複合系
と考えて、yは2+1.5 x+ 2z程度であること
が好ましい。よってほぼ2<y<40程度であることが
好ましい。BやSiの含有量が多い程ZrBxSizO
y膜の屈折率は低下する。
ZrBa、 zzsixoy膜の例を第3図(c)に示
す。
Zr以外の金属、即ち、Ti、 Hf、 Sn、 Ta
、 In  と、BとSiのうち少な(とも1種とを含
む酸化物も同様に非晶質となり、十分な耐擦傷性、及び
耐摩耗性が得られる。TLSi工O2膜を表1のサンプ
ル15に一例として示した。
本発明の空気側最外層の非晶質酸化物膜は、Zr、 T
i、 Hf、 Sn、 Ta、 In、 B、 Si、
 0以外の元素を微量に含んでいてもよい。
本発明の空気側最外層の非晶質酸化物膜は必ずしも透明
である必要はな(、酸素欠損の状態の吸収性膜や、一部
窒素を含有していても同様に有効である。
最外層である第2層3又は第3層13の膜厚は特に限定
されるものではない。用途に応じて透過色や反射色を考
慮して決定すればよいが、あまり薄いと十分な耐久性が
得られないため、50Å以上好ましくは100A以上、
特に200Å以上であることが望ましい。
第2層3又は第3層13の膜形成法も特に限定されない
。真空蒸着法、イオンブレーティング法、スパッタリン
グ法などいずれも可能であるが、熱線反射ガラスなど、
自動車や建築用などの大面積コーティングが必要な場合
は、均一性に優れる反応性スパッタリング法が好ましい
第1層2の膜材料は特に限定されず、用途によって、あ
るいは要求仕様によって金属、窒化物、炭化物、硼化物
、酸化物、珪化物あるいはこれらの複合物から選択され
る。
熱線反射ガラスの場合は第1層2としてTi。
Cr、 Zr、 Hf、 Ta等の金属、窒化チタン、
窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化クロム、窒化
タンタルなどの窒化物、あるいはこれら金属の酸化物、
窒酸化物または錫をドープした酸化インジウム(ITO
)等が主に選ばれる。
第1層2の窒化物膜の膜厚は、希望する透過率にもよる
が、100OA以下、好ましくは500A以下が望まれ
る。1000人を超えると窒化物膜の吸収が大きくなり
過ぎ、又、内部応力のため剥離が生じ易(なる。
窒化物膜を用いる場合、ガラス界面との付着力を増すた
めに基板と窒化物膜間にもう1層を形成し第2図のよう
な3層構成とするのは有効である。かかる第1層11と
しては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウ
ム、酸化錫、酸化タンタル、酸化インジウムなどの酸化
物や、硫化亜鉛などからなる透明誘電体膜が好ましい。
第2層12の窒化物膜との付着力やスパッタリングでの
生産性を考えると、第2層の窒化物膜と同様な元素を含
む誘電体膜が好ましいが、特にこれだけに限定されるも
のではな(、第1ull/第2層12の組み合わせは酸
化タンクル/窒化チタン、酸化ジルコニウム/窒化チタ
ン、あるいは酸化錫/窒化ジルコニウムなど種々となり
つる。かかる第1層11の透明誘電体膜は、前述したよ
うな非晶質膜と同様なものを用いてもよい。
かかる誘電体膜11の膜厚は特に限定されないが、これ
らの誘電体は屈折率も大きく、適当な膜厚を選択すれば
、干渉効果も利用して反射率や色調の調節も可能である
。特に、干渉効果を利用して可視域での高透過、低反射
を目的とする熱線反射ガラスに用いる場合は、第1層1
1と第3層13の膜厚は光学的膜厚で1000〜180
0人の範囲で調節されるのが好ましい。第1層llと第
3層13の屈折率は2.0〜2.5の範囲で選択される
のが望ましいが、この範囲外でも、光学的膜厚が適正な
範囲内であればよい。又、第2層12の窒化物膜の膜厚
は、希望する透過率にもよるが、1000Å以下が好ま
しく、50〜500人の範囲が最適である。100OA
を超えると窒化物膜の吸収が大きくなり過ぎ、又、内部
応力のため剥離が生じ易(なる。
第2層3又は第3層13の最外層がジルコニウムと硼素
及び/又は珪素を含んだ酸化物膜である場合、第1層2
と第2層3の間、又は、第2層12と第3層13の層間
付着力を向上させ、且つ第1層2又は第2層12の内部
応力を低減させる為に、第1層2又は第2層12として
硼素や珪素を含む窒化物、特に硼窒化ジルコニウムや硅
窒化ジルコニウムを用いることは有効である。
第1層2として錫をドープした酸化インジウム(ITO
)を用いる場合、熱線反射性能を上げるためにはキャリ
ア濃度と移動度が大きく、且つ4000Å以上の膜厚の
ITOが望ましい。干渉による反射色を抑えるためには
、ITOを少なくとも700OA以上形成するのが好ま
しい。その上に保護層として第2層3を形成する。この
ような低抵抗で透過率が高く、且つ耐久性のある光学薄
膜は熱線反射ガラスとしてばかりではなく、単板で電磁
波シールド用の窓ガラス、自動車のフロントガラスの電
熱風防、リアガラスの曇り止め、あるいは透明アンテナ
としても用−いることが出来る。更に、化学的耐久性を
利用してエレクトロクロミック表示素子のITO(給電
電極)の保護コートとしても使える。
低反射ガラスの場合は、空気側の最外層3より高屈折率
を有する膜を第1層2として形成するか、又は3層、あ
るいはそれ以上の多層膜構成をとる。3層膜の場合は、
第1図の基板1と第1層2、又は第1層2と第2層3の
間にもう一層形成して、屈折率と膜厚を調整することに
より、反射率を低減させる。第1層2と新たに挿入する
層は、特に限定されないが、硼素や珪素の含有量の異な
る低屈折率膜と高屈折率膜を用いることも可能である。
低放射ガラスの場合は、基板/酸化物膜/Ag/非晶質
酸化物膜(特に、硼素とジルコニウムを含んだ酸化物膜
)の3層構成、又は、基板/酸化膜/Ag/酸化物膜/
 Ag/非晶質酸化物膜の5層構成にすると有効である
。かかる酸化物膜としては、特に31Uffはされない
が、ZnOが一例として上げられる。又、ジルコニウム
と硼素を含む酸化物膜を用いても良い。
表面鏡に応用する場合は、基板上に、金属としてガラス
との接着力の良好なりロムなどを第1層2として形成し
、その上に第2層3として本発明の非晶質酸化物膜、特
に、硼素や珪素とジルコニウムを含んだ酸化物膜を形成
すれば良い。
基板1又はlOは、通常ガラス、プラスチックなどが用
いられる。ミラーとして用いる場合は、これに限定され
ず、平滑であれば金属、セラミックスなどの不透明基板
であっても構わない。
その他の応用として、光学薄膜ではないが、サーマルヘ
ッドや磁気ディスクなどのメモリーディスクの保護膜と
して用いることもできる。
又、本発明においては、第1図及び第2図に示したよう
に基板の片面だけに光学薄膜を形成してもよいし、基板
の両面に形成してもよい。
[作 用] 本発明における光学体の空気側の最外層である非晶質酸
化物膜、即ち、第1図第2層3又は第2図第3層13は
、ガラス構成元素である硼素や珪素を含むことで非晶質
化されており、表面の平滑さが増すため摩擦抵抗が低減
し、これによって高い耐久性を有しているので、本発明
の光学体において、耐摩耗性や耐薬品性を向上させるた
めの保護層の役割を持つ。更にその屈折率、膜厚などの
調整により、光学的な機能、即ち、透過率、反射率、色
調などの調整機能を有する。
Zr、Ti、Hf、Ta、In、Snの酸化物にBかつ
/又はSiを添加すると、Bかつ/又はSiが、かかる
酸化物の格子を破壊し、かかる酸化物の結晶粒の成長を
妨げ、膜をより非晶質にすると考えられる。
膜表面の凹凸は微結晶の集合である膜よりも非晶質の膜
の方が少ないと考えられ、その結果、本発明の非晶質膜
は摩擦係数を低減されているものと考えられる。このた
め、本発明の非晶質膜は非常に潤滑性に優れ、引っかか
りが少ないため、摩擦により疵つきにくく、高耐擦傷性
能及び高耐摩耗性能が得られるものと考えられる。
特に、かかる最外層がジルコニウムと硼素及び/又は珪
素を含む酸化物膜である場合における硼素や珪素は、酸
、アルカリなどに強い化学的安定性を有する酸化ジルコ
ニウムに硼素を添加することにより膜が非晶質化し、耐
摩耗性と化学的安定性の両方を満足する大変価れた耐久
性を有する膜の実現に寄与している。
又、硼素や珪素は、膜の屈折率調節にも寄与する。即ち
、硼素や珪素の含有割合を増やすことにより屈折率を下
げることができる。
本発明において最外層以外の層は主に光学的な面での作
用を有し、透過や反射性能などを担っている。
又、熱線反射性能を有する光学体において、窒化物膜は
熱線反射機能を受は持つものである。又、干渉効果を利
用して可視域での高透過、低反射を目的とした熱線反射
ガラスにおいては、第2図の第2層12は熱線反射機能
を受は持ち、第1層11及び第3層13は、窒化物膜の
可視域での反射を防止する機能を有する。
[実施例] (実施例1) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットしI
 X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと窒
素の混合ガスを導入して圧力を2 X 1O−3Tor
rとした後、チタンを反応性スパッタリングして窒化チ
タン(第1層)を約200人形成した。次にアルゴンと
酸素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 1O−3To
rrにして、ジルコニウム/硼素ターゲット(原子比7
0/30)を反応性スパッタリングしてジルコニウムと
硼素からなる非晶質酸化物膜ZrBxOy (第2層)
を約500人形成した。
こうして得られた熱線反射ガラスの可視光透過率TV、
太陽光線透過率TE、コート面可視光反射率Rvr、ガ
ラス面可視光反射率Rvaは、それぞれ53.42.6
.28  (%)であった。膜の耐久性を調べるために
1規定の塩酸、水酸化ナトリウム中に6時間、あるいは
沸騰水中に2時間浸漬したが、いずれも透過率、反射率
の変化は1%以内であった。
砂消しゴムによる擦り試験でも、傷は殆どつかず極めて
すぐれた耐摩耗性を示した。
(実施例2) 実施例1と同様にガラス基板上に窒化チタン(第1層)
を約200人形成した後、アルゴンと酸素の混合ガスに
切り替え圧力を2 X 10−”Torrにした。次に
ジルコニウム/硼素ターゲット(原子比33/67)を
反応性スパッタリングしてジルコニウムと硼素からなる
非晶質酸化物膜ZrBxOy (第2層)を約500人
形成した。
得られた熱線反射ガラスの光学性能TV、T、、Rv、
、Rvaは、それぞれ55.42.3.20(%)であ
った。
実施例1と同様な耐久性試験を行ったが、同様に優れた
性能を示した。
(実施例3) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットしI
 X 1.0−’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2 X 10−”To
rrとし、基板を350℃程度に加熱をしなからITO
ターゲットをスパッタリングしてITO(第1層)を約
11zm形成した。次にアルゴンと酸素の混合ガスの割
合を変えたジルコニウム/硼素ターゲット(原子比33
/ 67)を反応性スパッタリングして非晶質酸化物膜
ZrB、0. (第2層)を約760A形成した。
このようにして得られた熱線反射ガラスの耐久性を、実
施例1と同様に評価したところ優れた耐久性を示した。
(実施例4) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットしl
 X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと酸
素の混合ガスを導入して圧力を2 X 1O−3Tor
rとした後、タンタルを反応性スパッタリングして酸化
タンタル(第1層)を約62OA形成した。続けてジル
コニウム/硼素ターゲット(原子比33/ 67)を同
じく反応性スパッタリングして非晶質酸化物膜ZrBx
Oy (第2層)を約760人形成した。
一旦、真空をリークし基板を裏返して、再び同様な二層
膜を裏面にも形成した。
このようにして得られた低反射ガラスの反射率は約1.
5%であった。また耐久性も実施例1と同様に極めて優
れていた。
(実施例5) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットし、
l X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2×1O−3Torr
とした後、硼素30原子%を含むジルコニウムターゲッ
トを高周波マグネトロンスパッタリングして非晶質酸化
物膜ZrB、Oy (x = 0.43y=2.64)
  (第1層)を約600人形成した。次に、アルゴン
と窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 1O−3T
orrにしてチタンターゲットを高周波マグネトロンス
パッタリングして窒化チタン(第2層)を約120人形
成した。その後、再び第1層と同じ条件でzrBxoy
膜(第3層)を約600人形成した。
こうして得られた試料の可視光透過率TV、太陽光透過
率T、は、それぞれ約80%、60%であった。 実施
例1と同様の耐久性試験を行ったが、実施例1と同様に
優れた性能を示した。
(実施例6) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットし、
I X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2×1O−3Torr
とした後、珪素を含むチタニウムターゲットを高周波マ
グネトロンスパッタリングして非晶質酸化物膜Ti5i
xOy膜(第1層)を約600人形成した。次に、アル
ゴンと窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 1O−
3Torrにしてチタンターゲットを高周波マグネトロ
ンスパッタリングして窒化チタン(第2層)を約120
人形成した。その後、再び第1層と同じ条件で非晶質酸
化物膜Ti5ixOy  (第3層)を約600人形成
した。こうして得られた試料の可視光透過率、太陽光透
過率は、実施例5とほぼ同様な性能であった。又、耐久
性も実施例5と同様の結果が得られた。
(実施例7) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットしI
 X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと酸
素の混合ガスを導入して圧力を2 X 10−”Tor
rとし、基板を350℃程度に加熱をしなからITOタ
ーゲットをスパッタリングしてITO(第1層)を約2
820人形成した。次にアルゴンと酸素の混合ガスの割
合を変えたジルコニウム/珪素ターゲット(原子比20
/ 80)を反応性スパッタリングして非晶質酸化物膜
Zr5izOy (第2層)を約100人形成した。か
かるガラスの光学特性は、Tv86(%)、TE71(
%)、Rvll(%)、RE15(%)であった。
このようにして得られた熱線反射ガラスの耐久性を、実
施例1と同様に評価したところ優れた耐久性を示した。
(実施例8) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットし、
I X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2×10−”Torr
とした後、硼素50原子%を含むジルコニウムターゲッ
ト(Zr:B=50+50)を反応性スパッタリングし
て非晶質酸化物膜ZrBxOy (x = 1、y=3
.5)(第1層)を約540A形成した。次に、アルゴ
ンと窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 10−”
Torrにしてチタンターゲットを反応性スパッタリン
グして窒化チタン(第2層)を約140人形成した。そ
の後、再び第1層と同じ条件でZrBxOy膜(第3層
)を約530人形成した。
こうして得られた試料の可視光透過率TV、太陽光透過
率TE、膜面可視光反射率RVF、膜面太陽光透過率R
EF、ガラス面膜面可視光反射率Rva、膜面太陽光透
過率REGはそれぞれ約69、2.54.2.9.9.
14.8.8.4.7.9 (%)であった。膜の耐久
性を調べるために0.1規定の塩酸、水酸化ナトリウム
各水溶液中に室温で240時間、あるいは沸騰水中に2
時間浸漬したが、光学性能に変化は認められなかった。
砂消しゴムによる擦り試験でも、極めて優れた耐擦傷性
を示した。このことから実施例5より厳しい耐久性試験
によっても優れた性能を示すことがわかった。
(実施例9) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットし、
I X 10”’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2×1O−3Torr
とした後、珪素67原子%を含むジルコニウムターゲッ
ト(Zr:5i=33+67)を反応性スパッタリング
して非晶質酸化物膜Zr5tzOy (z =2、y=
6)(第1層)を約450人形成した。
次に、アルゴンと窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 
X 1O−3Torrにしてチタンターゲットを反応性
スパッタリングして窒化チタン(第2層)を約65人形
成した。その後、再び第1層と同じ条件でZr5izO
y膜(第3層)を約360人形成した。
こうして得られた試料のTV、TE、RvF、REF、
Rva*  R215はそれぞれ約71.0.60.3
.10.8゜11、5.8.9.6.7 (%)であっ
た。実施例8と同様の耐久性試験を行なったが、実施例
8と同様に極めて優れた性能を示した。
(実施例10) ガラス基板をスパッタリング装置の真空槽にセットし、
I X 10−’ Torrまで排気した。アルゴンと
酸素の混合ガスを導入して圧力を2×1O−3Torr
とした後、珪素90原子%を含むジルコニウムターゲッ
ト(Zr:Si:33:67)を反応性スパッタリング
して非晶質酸化物膜ZrSi工0.(x=9、y=39
.5)  (第1層)を約1130人形成した。次に、
アルゴンと窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 1
0−”Torrにしてチタンターゲットを反応性スパッ
タリングして窒化チタン(第2層)を約80人形成した
。その後、再び第1層と同じ条件でZr5izOy膜(
第3層)を約550人形成した。
こうして得られた試料のTV、TE 、Rvr、REF
%  Rvo* RKGはそれぞれ約70.4.5g、
 3..4.9゜8、0.8.2.6.8 (%)であ
った。実施例8と同様の耐久性試験を行なったが、実施
例8と同様に極めて優れた性能を示した。
(比較例1) 実施例5の効果を見るために、硼素を含まない酸化ジル
コニウム膜(第1層)を約600A形成した。次に、ア
ルゴンと窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 10
−”Torrにしてチタンターゲットを高周波マグネト
ロンスパッタリングして窒化チタン(第2層)を約12
0人形成した。その後、再び第1層と同じ条件で酸化ジ
ルコニウム膜(第3層)を約600A形成した。
こうして得られた試料を砂消しゴム試験にかけたところ
、耐摩耗性は劣り多数の傷が生じた。
(比較例2) 実施例6の効果を見るために、珪素を含まない酸化チタ
ン膜(第1層)を約600人形成した。次に、アルゴン
と窒素の混合ガスに切り替え圧力を2 X 1O−3T
orrにしてチタンターゲットを高周波マグネトロンス
パッタリングして窒化チタン(第2層)を約120A形
成した。その後、再び第1層と同じ条件で酸化チタン膜
(第3層)を約600人形成した。
こうして得られた試料を砂消しゴム試験にかけたところ
、耐摩耗性は劣り多数の傷が生じた。
[発明の効果] 本発明は、基板からみて一番外側、即ち、空気側の最外
層に非晶質酸化物膜を用いることにより、実施例1〜6
に示すように、化学的安定性と耐摩耗性及び耐擦傷性に
優れた光学体を得ることを可能にするものである。これ
により従来は使用できなかった苛酷な用途にも本発明の
光学体を使用することができる。
例えば、建築用や車軸等の熱線反射ガラス、バーコード
リーダーの読取部の保護板等や、反射防止膜、眼鏡用レ
ンズ等の最外層に最適である。又、機械要素の用途も広
(、摺動部材のコート材にも使用できる。
特に、本発明のZrB、0.(0,10< x < 2
.3 。
2<y≦5.5)膜、Zr5izO,(0,05≦Z≦
19゜2.1≦、)−<40>膜、ZrBxSizOy
 (0,05≦x+z≦19(ただしX + Z −3
> 0かつx−32+1〉0の組成は除<)、2<y<
40、ただしX+x−3>Oかっx−32+l>Qの部
分は除く)膜は、耐擦傷性、耐摩耗性のみならず非常に
優れた化学的耐久性も有しているので、使用環境の厳し
い用途例えば、単板で使用される建築用や車輌用等の熱
線反射ガラスなどにおいて、その最外層として用いるこ
とができる。
又、非晶質酸化物膜として硼素や珪素を含んだものを用
いる場合は、硼素や珪素の含有割合を変えることにより
、かかる酸化物膜の屈折率を調節することができ、光学
的な膜設針の自由度が拡大するという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる光学体の一例の一部断面図を
示したものであり、第2図は本発明に係わる熱線反射性
能を有する光学体の一例の一部断面図を示す。 第3図(a)はZrB、0.膜中のBの含有量と膜の屈
折率nとの関係を示した図である。第3図(b)はZr
5tzOy膜中のStの含有量とnとの関係を、第3図
(C)はZrB+5izOy膜中のSiの含有量とnと
の関係を示した図、第3図(d)はTi5izO,膜中
のSiの含有量とnとの関係図である。 1.10:基板 2:金属、窒化物、炭化物、硼化物、酸化膜、珪化物、
あるいはこれらの複合物からなる膜(第1層) 3:非晶質酸化物膜(第2層) 11:透明誘電体膜(第1層) 12:窒化膜(第2層) 13:非晶質酸化物膜(第3層) 0 第 ? 図 B203 1r BX Oh7. E頁中ッ(七し゛につHrOx
 + 8203 第 図 (’a) 第 図 Cb) 第 図 (C) Sr(h TiSξ201ハ東中の    (七ルヅ・)noz+
5r(h 第3図(む

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板上に少なくとも2層からなる光学薄膜が形成
    された光学体において、空気側の最外層が非晶質酸化物
    膜からなり、該非晶質酸化物膜がチタン、ジルコニウム
    、ハフニウム、錫、タンタル、及びインジウムの群から
    選ばれる少なくとも1種と、硼素と珪素のうち少なくと
    も1種とを含む酸化物からなることを特徴とする耐久性
    の優れた光学体。
  2. (2)基板上に、該基板側から順に窒化物膜、非晶質酸
    化物膜の少なくとも2層構成膜が形成されてなることを
    特徴とする請求項1記載の熱線反射性能を有する耐久性
    の優れた光学体。
  3. (3)基板上に、該基板側から順に透明誘電体膜、窒化
    物膜、非晶質酸化物膜の少なくとも3層構成膜が形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1又は2記載の熱線反
    射性能を有する耐久性の優れた光学体。
  4. (4)窒化物膜が窒化チタン、窒化ジルコニウム、窒化
    ハフニウム、窒化タンタル及び窒化クロムの群から選ば
    れる少なくとも1種からなることを特徴とする請求項2
    又は3記載の熱線反射性能を有する耐久性の優れた光学
    体。
  5. (5)非晶質酸化物膜が、Zr(ジルコニウム)とB(
    硼素)を含む酸化物(ZrB_xO_y)を主成分とし
    、膜中の硼素のジルコニウムに対する原子比Xが0.1
    0<x≦3であり、酸素のジルコニウムに対する原子比
    yが2<y≦6.5であることを特徴とする請求項1〜
    4いずれか1項記載の耐久性の優れた光学体。
  6. (6)非晶質酸化物膜が、Zr(ジルコニウム)とB(
    硼素)を含む酸化物(ZrB_xO_y)を主成分とし
    、膜中の硼素のジルコニウムに対する原子比xが0.1
    0<x<2.3であり、酸素のジルコニウムに対する原
    子比yが2<y≦5.5であることを特徴とする請求項
    1〜4いずれか1項記載の耐久性の優れた光学体。
  7. (7)非晶質酸化物膜が、Zr(ジルコニウム)とSi
    (珪素)とを含む酸化物(ZrSi_zO_y)を主成
    分とし、膜中の硼素のジルコニウムに対する原子比zが
    0.05≦z≦19であり、OのZrに対する原子比y
    が2.1<y<40であることを特徴とする請求項1〜
    4いずれか1項記載の耐久性の優れた光学体。
  8. (8)非晶質酸化物膜が、Zr(ジルコニウム)とSi
    (珪素)とを含む酸化物(ZrB_xSi_zO_y)
    を主成分とし、膜中の硼素のジルコニウムに対する原子
    比をx、Siのジルコニウムに対する原子比をz、酸素
    のZrに対する原子比をyとしたとき、0.05≦x+
    z≦19(ただし、x+z−3>0かつx−32+1>
    0の組成を除く)であり、2<y<40であることを特
    徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の耐久性の優れ
    た光学体。
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WO2018181424A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 日東電工株式会社 遮熱断熱基板
WO2018181444A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 日東電工株式会社 遮熱断熱基板
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JPS57124301A (en) * 1981-01-27 1982-08-03 Asahi Glass Co Ltd Highly durable multilayered film containing silicon oxide film
JPS63141902U (ja) * 1987-03-09 1988-09-19

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