JPH03221502A - シクロデキストリンポリマーの合成方法及びシクロデキストリン膜の製造方法 - Google Patents

シクロデキストリンポリマーの合成方法及びシクロデキストリン膜の製造方法

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JPH03221502A
JPH03221502A JP1870390A JP1870390A JPH03221502A JP H03221502 A JPH03221502 A JP H03221502A JP 1870390 A JP1870390 A JP 1870390A JP 1870390 A JP1870390 A JP 1870390A JP H03221502 A JPH03221502 A JP H03221502A
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JP
Japan
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cyclodextrin
polymer
film
derivative
vinyl acetate
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Pending
Application number
JP1870390A
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English (en)
Inventor
Masanobu Yoshinaga
雅信 吉永
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシクロデキストリンポリマーの合成方法及びシ
クロデキストリン膜の製造方法に関する。
[従来の技術] シクロデキストリンは水溶液中で種々のゲスト化合物と
構造特異的な包接化合物を形成する。したがって、シク
ロデキストリンを含む固体膜には、特異的な分離能と透
過能などが期待され、またシクロデキストリンが高分子
に担持されることにより単体として成し得なかった種々
の物性を期待することができ、利用面も広がるため、シ
クロデキストリンを含む膜を自由に作成しうる方法が望
まれていた。
このようなシクロデキストリン膜の作成に関して、例え
ば特開昭60−232210号公報には、シクロデキス
トリンの包接化合物の結晶とイソシアネート基を有する
化合物からなる高分子を市販の限外濾過股上にキャスト
する方法が開示されており、また、特開昭62−258
702号公報にはシクロデキストリノと各種モノマーを
反応させた後アクリロニトリル誘導体と共重合して得ら
れた高分子を公知の方法を用いて製膜する方法が開示さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記特開昭60−232210号開示の
方法はシクロデキストリン膜を高分子自体の膜として使
用しうるちのではなく、また、特開昭62−25870
2号開示の方法は、得られる高分子膜中のシクロデキス
トリンの導入率が3〜4%と低く十分なものではなかっ
た。
従って本発明の目的は、シクロデキストリンを高い導入
率で含有することができるシクロデキストリンポリマー
の合成方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、シクロデキストリンを高い導入
率で含有し、かつ単体の躾として使用しうるシクロデキ
ストリン膜の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明名等は前記課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明
の上記目的は、シクロデキストリンの誘導体と酢酸ビニ
ルとを共重合して得られるポリマーをケン化することを
特徴とするシクロデキストリンポリマーの合成方法、シ
クロデキストリンの誘導体とメタクリル酸メチルとを共
重合することを特徴とするシクロデキストリンポリマー
の合成方法及び上記二種いずれかの方法で得られるシク
ロデキストリンポリマーを用いて製膜することを特徴と
するシクロデキストリン膜の製造方法により達成される
ことを見出した。
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
一般に、ポリビニルアルコール(PVA)及びポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)は製膜特性に優れ、膜強
度及び連続操作性を有している。
従って、このようなポリマーにシクロデキストリンを取
りこんだシクロデキストリンポリマーを共重合により合
成する方法が望まれている。しかしながら、特にPVA
の場合、その構成単位はモノマーとしては存在しない。
このため、本発明においては、シクロデキストリンの誘
導体と酢酸ビニルとを共重合した後アルカリ溶液を用い
てケン化することにより酢酸ビニルユニットを分解し、
ビニルアルコールユニットとし、これによりポリビニル
アルコールの使用と同様に良好な製膜性を有する共重合
体を得ることができる。一方、PMMA−シクロデキス
トリンポリマーはメタクリル酸メチルとシクロデキスト
リン誘導体を共重合させることにより得られるが、共重
合後ケン化せずに製膜させることができる。
本発明におけるシクロデキストリンの誘導体を形成する
シクロデキストリンとしては、例えばα−シクロデキス
トリン、β−シクロデキストリン及びγ−シクロデキス
トリンが挙げられる。また、本発明に用いられるシクロ
デキストリンの誘導体としては、好ましくは下記のもの
が挙げられる。
もl; 1) アリルエーテル型 ii) メタクリル酸型 1ii) アクリル酸型 本発明において、シクロデキストリンの誘導体と酢酸ビ
ニルを共重合させて本発明の共重合体を得る反応は、例
えば下記のようにして行なわれる。
(A) 酢酸ビニルと アリルグリシジルエーテル CDとの共重合 υ OH2 H−OH (B) 酢酸ビニルとアリルヒドロキシエチルエーテル−CDと
の共重合 82 OH2 (CDはシクロデキストリンを表わす。
) また、シクロデキストリンの誘導体とメタクリル酸メチ
ルとの共重合もケン化を除いて同様の経路で行なわれる
本発明においては、上記共重合反応は目的に応じて種々
の条件下で行なうことができるが、例えばジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMS○
)等の溶媒中で行なわれ、重合開始剤としては、例えば
α、α′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN>、
過酸化ベンゾイル等が全モノマー量に対し0.1〜1.
0重量%の置で用いられる。共重合の際の至上ツマ−の
濃度は30〜50重量%が適当である。更に酢酸ビニル
又はメタクリル酸メチルとシクロデキストリン誘導体の
仕込比は7:3〜9:1の範囲であり、反応は反応温度
20〈室温〉〜60℃で酢酸ビニルを用いた場合は12
〜48時間、メタクリル酸メチルを用いた場合は6〜4
8時間で行なわれる。
また、得られる共重合体における酢酸ビニル単艶体又は
メタクリル酸メチルとシクロデキストリン誘導体との割
合(x:y)はMI比で7=3以上とすることが好まし
い。
更に上記得られる共重合体は製膜性の点から5万以上の
分子量を有するものが好ましい。
また、上記ケン化は製表性を向上させるために行なわれ
、公知の方法、例えば得られた共重合体をメチルアルコ
ール/25N−水酸化ナトリウム水溶液混合溶液中で還
流下5〜6時間反応する方法にて行なうことができるが
、そのケン化率は50〜100%であることが好ましい
本発明のシクロデキストリンポリマーは、例えば膜とし
て透過又は吸着弁ms等に、粉体あるいはビーズ状にし
てガスクロマトグラフィー又は液体りOマドグラフィー
の分離カラム用充填剤に、更にビーズ状あるいはペレッ
ト状にして吸着剤、捕集剤等に用いられる。
本発明においては上記得られたポリマーを用いて′!I
iを行なう。製膜には種々の公知の方法が用いられるが
、例えば具体的には以下の方法で行なわれる。
すなわち、本発明のシクロデキストリンポリマーを溶媒
に溶解して得られた溶液を支持体上に展延した後、溶媒
を除去して製膜するキャスト方法。
例えば、得られたポリマーをジメチルホルムアミド(D
MF)またはジメチルスルホオキサイド(DMSO)に
溶解した溶液をテフロン板、ガラス板、金属板などの支
持体の上に展延した後溶媒を除去(例えば蒸発)し、膜
を形成する。この際DMF、DMSOとも沸点が高く蒸
発しにくいため、40〜60℃の熱をかけ、ある程度蒸
発した時点で水中に入れて膜を剥離し、水洗、乾燥して
シクロデキストリン膜を得る方法をとることが出来る。
また、別の方法として、本発明のシクロデキストリンポ
リマーを加熱して溶融し、押出し、延伸してフィルムに
成型する押出し法をとることもできる。
[実施例コ 以下に実施例にて本発明を更に具体的に説明する。
(合成例1) アリルグリシジルエーテルのエポキシ部をfAilで開
環し、得られたアリル−3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピルエーテルとβ−CDのナトリウム塩をDMF中約
70℃で24時間反応させβCD誘導体(1)を得た。
そして酢酸ビニルと得られたβ−CD誘導体のモル比を
7:3とし、DMF50−中で重合開始剤AIBNをモ
ノマーに対し0,1〜1.011%加え、60℃で24
時間重合させた。この時のモノマー濃度は30〜50重
量%であった。
反応後、メタノールで再沈澱させ、洗浄し、減圧乾燥し
てシクロデキストリンポリマーを得た。
得られたポリマー1gとケン化溶液(メチルアルコール
5部/ 2.5N水酸化ナトリウム水溶液1部)50v
9とを還流下約10時間反応させ、水洗後乾燥させてシ
クロデキストリンポリマーを得た。得られたポリマーの
分子量は約5万〜6万であった。
また導入率及びケン化率は元素分析、NMR法により決
定できる。
(合成例2) アリルヒドロキシエチルエーテルとβ−CDのモノトシ
ルまたはモノヨウ素化物とを、Na口存在下DMF中で
約70℃、24時間反応させることによってβ−CD誘
導体(2)を得た。得られたβ−CD誘導体を合成例1
と同様にして酢酸ビニルと共重合させ、ケン化反応を行
ない、シクロデキストリンポリマーを得た。
〈合成例3) グリシジルメタクリレートのエポキシ部を塩酸で開環し
、得られた3−クロロ−2−ヒドロキシメタクリレート
とβ−CDのNa塩をDMF中約60℃で24時間反応
させてβ−CD誘導体(3)を得た。そしてアクリル酸
メチルと得られたβ−CD誘導体のモル比を7=3とし
、DMF50vl中で重合開始剤AIBNを加え、40
℃で12時間重合させた。反応後、メタノールで再沈澱
させ、繰り返し洗浄した後、減圧乾燥してシクロデキス
トリンポリマーを得た。
(合成例4) とドロキシエチルメタクリレートとβ−CDのモノヨウ
素化物とをAg20(又はBad)存在下DMF中で約
60℃、12時間反応させることでβ−CD誘導体(4
)を得た。得られたβCD誘導体を合成例3と同様にし
てアクリル酸メチルと共重合させてシクロデキストリン
ポリマーを得た。
合成例1〜4の各々において得られた共重合体ケン化物
及び共重合体をDMFに加熱、溶解後ガラス板上に展延
し、これを40〜60℃のオーブン中で加熱してほぼD
MFがなくなる際にガラス板と共に水中に浸漬し、シク
ロデキストリン膜をガラス板から剥離した。剥離した膜
を水で洗浄し乾燥したところ、良好なシクロデキストリ
ン膜が得られた。
[発明の効果コ 以上詳細に説明したように、本発明により得られるシク
ロデキストリンポリマーは高い導入率でシクロデキスト
リンを含有することができ、また、本発明のシクロデキ
ストリンポリマーを用いて製膜されるシクロデキストリ
ン膜は、ポリマー自身が製膜性を有しているので他の支
持膜を使用する必要がなく、 また非常に膜強度が強いため連続操 作にも耐えうるちのである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シクロデキストリンの誘導体と酢酸ビニルとを共
    重合して得られるポリマーをケン化することを特徴とす
    るシクロデキストリンポリマーの合成方法。
  2. (2)シクロデキストリンの誘導体とメタクリル酸メチ
    ルとを共重合することを特徴とするシクロデキストリン
    ポリマーの合成方法。
  3. (3)シクロデキストリンの誘導体と酢酸ビニルとを共
    重合した後ケン化して得られるポリマーを用いて製膜す
    ることを特徴とするシクロデキストリン膜の製造方法。
  4. (4)シクロデキストリンの誘導体とメタクリル酸メチ
    ルとを共重合して得られるポリマーを用いて製膜するこ
    とを特徴とするシクロデキストリン膜の製造方法。
JP1870390A 1990-01-29 1990-01-29 シクロデキストリンポリマーの合成方法及びシクロデキストリン膜の製造方法 Pending JPH03221502A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0502194A1 (en) * 1990-10-01 1992-09-09 Toppan Printing Co., Ltd. Cyclodextrin polymer and cyclodextrin film formed therefrom
US5603974A (en) * 1994-06-23 1997-02-18 Aspen Research Corporation Barrier material comprising a thermoplastic and a compatible cyclodextrin derivative
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WO2017159346A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 国立大学法人大阪大学 高分子材料及びその製造方法、並びに重合性単量体組成物

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