JPH03218995A - シリコンウェハおよびシリコン単結晶体の製造方法 - Google Patents

シリコンウェハおよびシリコン単結晶体の製造方法

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JPH03218995A
JPH03218995A JP1575290A JP1575290A JPH03218995A JP H03218995 A JPH03218995 A JP H03218995A JP 1575290 A JP1575290 A JP 1575290A JP 1575290 A JP1575290 A JP 1575290A JP H03218995 A JPH03218995 A JP H03218995A
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JP
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single crystal
silicon
carbon
crucible
melt
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Yoshimasa Miyazaki
義正 宮崎
Hirobumi Harada
博文 原田
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Nippon Steel Corp
Siltronic Japan Corp
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Nippon Steel Corp
NSC Electron Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体材料用シリコンウエハおよび該シリコ
ンウエハ材料としてのシリコン単結晶体の製造方法に関
し、デバイス工程におけるウエハの酸化膜耐圧を安定化
させ、少数キャリアのライフタイムを安定化させる技術
に関するものである。
[従来の技術コ 従来、ICやLSIなどの半導体デバイス製造用シリコ
ン単結晶の製造方法として、坩堝内の融液から結晶を成
長させつつ引上げるチョクラルスキー法(CZ法)か広
く行なわれている。
ところで、シリコン単結晶中に存在する炭素原子が格子
間の酸素の析出を促進することか知られている(例えば
、超LSI技術 7 プロセスの基礎一半導体研究20
、工業調査会発行、第225頁〜第229頁)。デバイ
スの能動領域にこのような酸素析出による結晶欠陥が現
われるとデバイス特性が著しく劣化してしまう。このた
め従来、CZ法においては、単結晶中に存在する炭素量
を極力低減化して、炭素の酸素析出への影響を小さなも
のとするように努力が図られており、例えば、その濃度
は2 X 1 0 15atoms / c m3以下
にまで低下されている。
しかしながら、このように単結晶中の炭素濃度を極く低
いものとした場合、デバイス工程における酸化膜耐圧特
性が不安定となり、また少数キャリアのライフタイムτ
6を不安定とすることが明らかとなった。酸化膜耐圧は
ゲート酸化膜の信頼性を決定する重要な材料特性の一つ
であり、MOSデバイス集積度の増大に伴ないその向上
は望まれるところである。また、少数キャリアのライフ
タイムτ6は、半導体デバイスの過渡特性や効率に直接
関係するため、一般に安定がっ長期化することが望まれ
ている。
さらに、1一記のごとく炭素量を低減化することは、操
業管理上非常に困難であり、またわずかな炭素がシリコ
ン融液中に混入したとしても、シリコンに対する炭素の
偏析係数kが1よりも極めて小さいために、引上げ量に
応じて単結晶中の炭素濃度が漸次増加し、軸方向におい
て大きく変動してしまうものであった。
なお、このような炭素原子が格子間の酸素の析出を促進
する作用を利用し、シリコンウェハ中に意図的に炭素を
添加して、デバイスとして使用する場合の特性の劣化を
もたらす結晶欠陥の発生を低減させるとともに、ゲッタ
リング作用を高めようとする技術も提唱されている。例
えば、特開昭58−70535号においては、1×10
17atoIIls/cQl3以上の濃度の炭素を、ま
た特開昭60−140716号においては、2 x 1
 0 1+−〜8×1 0 ”atoms/Cm3の濃
度の炭素を添加することが提唱されている。しかしなが
ら、このように炭素を比較的高濃度で添加した場合、酸
素析出性が高くなり、ウェハ表面近傍にも析出欠陥か発
生しやすくなる問題があった。さらに、このように所望
の炭素濃度を有するシリコンウェハを得るために、Cz
法においてシリコン融液中に特開昭60−140716
号に述べられるように、炭素あるいは炭化珪素を単に添
加した場合、前記したと同様の理由から引上げ曾に応じ
て単結晶中の炭素濃度が漸次増加してしまい、所望範囲
内の炭素濃度を有するシリコンウエハは、単結晶体のご
く一部からしか得られないものとなるものであった。
[発明が解決しようとする課題] 従って本発明は、デバイス工程における酸化膜耐圧特性
に優れ、かつ少数キャリアのライフタイムτ6が十分に
長いシリコンウェハおよび該シリコンウェハ材料として
のシリコン単結晶体を製造する方法を提供することを目
的とするものである。
[課題を解決するための手段コ L記諸目的は、3X1015〜5×10・5atoms
 / c m3の範囲内の炭素を含何することを特徴と
するシリコンウエハによって達成される。
ト記諸目的はまた、坩堝内に形成されたシリコン融液中
からシリコン単結晶体を引1−げ成長させる方法におい
て、融液中に炭素、炭化珪素あるいは予め炭素が添加さ
れたシリコン原料を添加して、坩堝内におけるシリコン
単結晶体を引上げる部位の融液中の炭素濃度を、単結晶
体における3×1015〜5×1015atOmS/C
m3の範囲内の所望の炭素濃度をシリコンに対する炭素
の偏折係数kで割った値の±20%以内となる値に設定
し、さらに単結晶の引上げ量に応じて、前記坩堝内にお
けるシリコン単結晶体を引上げる部位に、片料を連続的
もしくは断続的に補給して、単結晶引上げ操作を通じて
、前記坩堝内におけるシリコン単結晶体を引−ヒげる部
位の融液中の炭素濃度を前記所定範囲内に制御すること
を特徴とするシリコン単結晶体の製造方法によっても達
成される。
[作用コ 本発明のシリコンウェハは3×10155〜5×10・
5atoms / c m3の範囲内の微量濃度の炭素
をvy+hすることを特徴とする。
炭素19子は、シリコン原子よりもその原子半径か小さ
く、かつ置換位置に入るため、シリコン単結晶中に炭素
原子が添加されると、シリコン単結晶中の格子間Siの
密度が増加することとなる。
このようにシリコン単結晶中の格子間Siが増加すると
、酸化膜形成速度が遅くなる。これは酸化膜形成時に格
子間Siが放出されることから、格子間Siが多いと酸
化膜が形成されにくくなるためと考えられている(Th
e    Growth    ofOxidatio
n  Stacking  Faults  and 
 the  PointDcfcet  Genera
tion  at  Si−SiO  Interfa
ceduring  Thermal  Oxidat
ion  of  Silicon.  A.Miin
−Ron  Lin  and  Robert  W
.  Dutton,  J.Elcetrochcm
.  Soc.,  SOLID−STATE SCI
ENCE ANDTECHNOLOGY. May 1
981)。
本発明者らは、このような知見に基づき鋭意研究を行な
った結果、第3図に示すように3×105atoms 
/ c m3以上の炭素原子をシリコン単結晶中に添加
することで、酸化膜形成速度が有意に低下するというこ
とを見い出した。なお、第3図は、本発明考らが実際に
炭素濃度の各種異なるシリコンウェハを作製し、このウ
ェハをdry02雰囲気において900℃にて熱処理を
行うことにより酸化膜を形成した場合における、炭素濃
度と酸化膜形成速度との関係を示す図である。さらにこ
のように3 X 1 0 ”atoms / c m3
以上の炭素原子をシリコン単結晶中に添加したことによ
って酸化膜がゆっくりと形成された場合、酸化膜は良質
なものとなると思われ、酸化膜耐圧特性および少数キャ
リアのライフタイムτ6が向上するということを見い出
し、本発明に至ったものである。
なお、ここで炭素濃度はASTM (F123−83)
法によって求めた値である。
また本発明のシリコン単結晶体の製造方法においては、
まず融液中に炭素、炭化珪素あるいは予め炭素が添加さ
れたシリコン原料を添加して、坩堝内における少なくと
もシリコン単結晶体を引−トげる部位の融液中の炭素濃
度を、単結晶体における所望する炭素濃度をシリコンに
対する炭素の偏析係数kで割った値から所定範囲内にあ
る濃度に設定して単結晶引上げ操作を開始し、その後、
単結晶の引1−け量に応じて、前記坩堝内におけるンノ
コン単結晶体を引上げる部位に、原料を連続的もしくは
断続的に補給しながら、該部位の融液中の炭素濃度を前
記設定濃度範囲内に制御して単結晶体を成長させる。こ
のため、前記坩堝内におけるシリコン単結晶体を引上げ
る部位の融液中の炭素濃度は、単結晶成長に伴う炭素の
濃化にもかかわらず、単結晶引上げ操作を通じて前記所
定範囲内に制御され、従って得られる単結晶体において
は、添加された炭素濃度の軸方向における所望値からの
変動が抑えられたものとなるのである。
本発明におけるシリコン単結晶は、リン、硼素などがド
ーピングされたものも含む。また本発明法において、単
結晶の引上げ量に応じて坩堝内に原料を補給し、融液中
の炭素濃度を制御するには、多結晶シリコン原料ととも
に炭素を補給する場合と炭素を補給しない場合がある。
炭素を補給する場合は、炭素、炭化珪素あるいは予め炭
素が添加された多結晶シリコンを坩堝内に補給する。炭
素を補給しない場合は、単結晶の引上げ量よりも少ない
量の原料を補給する。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明のシリコンウエハにおいて、添加される炭素の所
望濃度C(i.iとは、該単結晶体より得られるシリコ
ンウエハにおいて酸化膜耐圧特性および少数キャリアの
ライフタイムτGを十分良好なものとするために必要と
される最適な炭素濃度であり、3x 1 015〜5X
 1 015atoms /am3の範囲内にある。す
なわち、炭素濃度C(m.iが3×1 0 15ato
ms / c m3未満であると、酸化膜成長速度が所
望のものに低下せず、この結果酸化膜耐圧特性および少
数キャリアのライフタイムτGに改善が見られない虞れ
が高く、一方5X1015atoms / c m3を
越えるものであると、このような酸化膜成長速度は低下
するものの、結晶の酸素析出性が高くなり、シリコンウ
エハ表面近傍にも析出欠陥が発生し、酸化膜の形成不良
を引起しやすくなる問題がある。
このようなシリコンウエハを得るために用いられるシリ
コン単結晶体においては、添加された炭素濃度C。5か
軸方向においてこのような所定濃度CCs.iからでき
る限り変動しないことが望まれるが、そのばらつきが、
所定濃度CCi.iの±20%以内であれば、シリコン
単結晶体の各部位から得られたシリコンウェハを同一の
デバイス工程にて処理した場合にその特性に実質的な差
異が認められないので、許容できるものである。
本発明においては、このように意図的に炭素が添加され
、かつその濃度の軸方向における所望値C(s.iから
の変動の少ないシリコン単結晶体を製造するために、シ
リコン単結晶体の引上げ工程を通じて、坩堝内における
シリコン単結晶体を引上げる部位の融液中の炭素濃度C
(o.aを、単結晶体における3×1015〜5×10
15atoIIls/cm3の範囲内の所望の炭素濃度
C。5.1をシリコンに対する炭素の偏+Ji係数kで
割った値の±20%以内の濃度に制御する、すなわち、
次の条件式(A)0.8  ( C c−1/k)≦C
01≦1.2  ( C c−. =/k)・・・(A
) か成立するように制御する。
単結晶引上げ操作開始時において、単結晶引上げ部位の
シリコン融液中の炭素濃度C。。.を上記範囲内に保持
することは容易であり、シリコン融液量に応じて所定の
炭素濃度となるように炭素、炭化珪素あるいはあらかじ
め炭素を添加されたシリコンを添加すればよい。
しかしながら、シリコンに対する炭素の偏析係数kは0
.07であるために、そのまま何らシリコン融液に操作
を加えないとすると、シリコン単結晶体の成長に伴ない
、単結晶引上げ部位の融液中の炭素濃度Cc。.ほかな
りの速度で濃縮され、すぐに上記の範囲を逸脱すること
となる。従って、本発明の製造方法においては、単結晶
の引上げ量に応じて、前記坩堝内におけるシリコン単結
晶体を引上げる部位に、原料を連続的もしくは断続的に
補給する操作を加え、融液中の炭素濃度C。o.mを上
記条件式(A)の範囲内に制御する。なお、このように
単結晶の引上げ量に応じて、前記坩堝内におけるシリコ
ン単結晶体を引上げる部位に、1京料を補給する操作と
しては、以下に具体的に示すようにいくつかの態様が考
えられる。
第1図は本発明のシリコン単結晶体の製造方法の一実施
態様における構成を模式的に示す図である。この実施態
様においては、第1図に示すようにシリコン融液1を形
成する坩堝2を、底部に貫通孔3を有する内坩堝2aと
、これを取囲む外坩堝2bとで構成して2重構造となし
ている。さらに外坩堝2bは、駆動手段(図示せず)に
連結された支持体4に支持されているために上下動が可
能であり、固定された内坩堝2aに対して相対的位置関
係を変動することができるものである。
このような構成の坩堝を有する引上げ装置を用いて、本
発明に係わる単結晶体を成長させるにはまず、坩堝2(
内坩堝2aおよび外坩堝2bの双方)に多結晶シリコン
原料およひ必要に応じてドーパントとしての不純物を装
填してシリコン融液1を形成する際ないしはシリコン単
結晶体引上げ直前に、炭素、炭化珪素あるいは炭素を含
むシリコンを、内坩堝2a内の内側(内坩堝2 a {
fill)およひ内坩堝2aの外側(外用堝2b側)に
、それぞれ内坩堝2a内の融液1a中の炭素濃度Cca
.aおよび内坩堝2a外の融液1b中の炭素濃度Cc。
,が以下のような値となるように添加する。
C (a1= C C.. ,/ k Cc.,.=C。, そして、内坩堝2a内の融液1a中に、引上げワイヤ5
の先端に固定された種結晶6を浸漬し、所定速度にて種
結晶6を引上げて種結晶6先端に単結晶体7を成長させ
るが、これと同時に内坩堝2a内の融液1afflが一
定となるように、その引上げ量に応じて、外坩堝2bを
押上げていくものである。従って、内坩堝2a内の融液
1aから単結晶中に取込まれて減少していく炭素量と、
外坩堝2bの押上げによって外坩堝2b側から貫通孔3
を通じて内坩堝2a側へと流入する融液中の炭素量の均
衡か図られ、単結晶体7引−ヒけ操作を通じて内坩堝2
a内(坩堝2における単結晶引1二げ部位)の融液1a
中の炭素濃度C。1、..が、前記条件式(A)を八た
すものとなるものである。
しかしながら、このような構成の坩堝2を用いて単結晶
体引−ヒげ操作を行なう場合に、単結晶体7引トげ操作
を通じて内坩堝2a内の融液1a中の炭素濃度C。o.
mが、前記条件式(A)を満たすものとなれば、内坩堝
2a内の融液1a中の炭素濃度C(o.mおよび内坩堝
2a外の融液1b中の炭素濃度Cc。.。の設定値は必
ずしも上記のごとき値に限定する必要はない。例えは、
シリコン融液中の炭素濃度は結晶成長に伴って濃化する
ものであるので、引上げ開始時には融液1a中の炭素濃
度C(o.aを前記条件式(A)を満すものとし、融液
1bは炭素を念まないものとしておき、引上げ開始後に
貫通孔3を通して融液1a中に流入する融液1bの単位
一時間当りの量が、単位時間当りの単結晶引上げ量の(
1−k)倍となるように外坩堝2bを押し上げていけば
、単結晶体7引上げ操作を通じて内坩堝2a内の融液1
a中の炭素濃度C。。.が前記条件式(A)を満たすも
のとなる。さらに、坩堝2の構造も第1図に示すような
形状に何ら限定されるものではなく、坩堝が単結晶引−
トげか行なわれる部位と、この単結晶引Lげ部位と区画
された別の部位とを有し、かつ単結晶引上げ量に応じて
当該別の部位から単結晶引上げ部位に融液の補充ができ
るような構造を有するものであれば、上記のごとき操作
によって所望の単結晶体を作製することができるもので
ある。
第2図は本発明のシリコン単結晶体の製造方法の別の実
施態様における構成を模式的に示す図である。この実施
態様においては、第1図に示すようにシリコン融液1を
形成する坩堝2に対し、その周縁端部側から原料を供給
可能な原料供給用管8が配置してある。
このような構成を有する引上げ装置を用いて、本発明に
係わる単結晶体を成長させるにはまず、坩堝2に多結晶
シリコン原料および必要に応じてドーバントとしての不
純物を装填してシリコン融7夜1を形成する際ないしは
シリコン単結晶体引上げ直前に、炭素、炭化珪素あるい
は炭素を含むシリコンを、坩堝2内の融液1中の炭素濃
度C。。..か以下のような値となるように添加する。
C c.,, . =C c., : / k一方、原
料供給用管8へと連通ずる原料供給ホッパー(図示せず
)には、粒状または粉状の多結晶シリコン原料および必
要に応じてドーパントとしての不純物に加えて、同じく
粒状または粉状の炭素、炭化珪素あるいは炭素を含むシ
リコンを、この補給原料における炭素濃度Cc+nを以
下のような値となるように装填する。
C Cm = C c s そして、坩堝2内の融液1中に、引上げワイヤ5の先端
に固定された種結晶6を浸漬し、所定速度にて種結晶6
を引上げて種結晶6先端に単結晶体7を成長させるが、
これと同時にその引上げ量に応じて、原料供給用管8よ
り上記のごとく調製した補給原料を坩堝2内の融液1に
連続的に補給していくものである。従って、坩堝2内の
融液1から単結晶中に取込まれて減少していく炭素量と
、原料供給用管8より融液1に補給される補給原料中の
炭素量の均衡が図られ、単結晶体7引Lげ操作を通じて
坩堝2内の融液1中の炭素濃度C(o.mが、前記条件
式(A’)を満たすものとなるものである。
しかしながら、このような構成の引上げ装置を用いて単
結晶体引上げ操作を行なう場合においても、前記第1図
の実施態様の場合と同様に、単結晶体7引上げ操作を通
じて坩堝2内の融液1中の炭素濃度C。。..が、前記
条件式(A)を1工たすものとなれば、坩堝2内の融液
1中の炭素濃度CCo。の初期値および補給原料中の炭
素濃度C0の設定値は必ずしも上記のごとき値に限定す
る必要はない。さらに、この実施態様においては、融液
1中に原料供給用管8から供給される補給原料を、予め
所定濃度の炭素を含有するものとして調製しているが、
多結晶シリコン原料ないしドーパントとしての不純物に
、炭素成分原料としての炭素、炭化珪素あるいは炭素を
含むシリコンを予め添加しておくことなく、これらをそ
れぞれ別々の原料供給用¥5′8から融液1へと補給す
る構成とすることも可能である。この場合、多結晶シリ
コン涼料の補給量に対する炭素成分原料の補給量を随時
変化させることが可能であるために、単結晶体引上げ操
作中に融液1へと補給される補給原料中の炭素濃度CC
mを容易に変化させることができ、融液1に対し、単結
晶体引上げ操作の進行に応じて、より微妙な炭素濃度調
節が可能となるものである。
また、補給原料が炭素を含まないものであっても、単位
時間当りの原料補給量を単位時間当りの単結晶引上げ量
の(1−k)倍とすることにより、単結晶体7引上げ操
作を通じて融液1中の炭素濃度Cc。,.が前記条件式
(A)を満たすものとなる。
さらに本発明のシリコン単結晶体の製造方法において、
単結晶の引上げ量に応じて、前記坩堝内におけるシリコ
ン単結晶体を引上げる部位に、シリコン原料とともに炭
素成分を補給する別の態様として、第1図に示す実施態
様におけるように単結晶引上げが行なわれる部位とこの
単結晶引上げ部位と区画された別の部位とを有する坩堝
(但し、双方の区画の相対的位置関係は変動しなくてよ
い。
)と、この坩堝の当該別の部位に対して原料を供給可能
な第2図に示す実施態様におけるような原料供給用管と
を何する構成の引上げ装置を用いることも可能である。
この場合、単結晶体の引上げ量に応じて、原料供給用管
より供給された固形状の補給原料は、坩堝の当該別の部
位で溶融され、融液の形態として坩堝内におけるシリコ
ン単結晶体を引上げる部位に供給されるものである。な
お、このような構成おいて単結晶体引上げ操作を通じて
坩堝内におけるシリコン単結晶体を引上げる部位の融液
中の炭素濃度Cc。,8が、前記条件式(A)を満たす
ものとするように制御するには、上記した第1図および
第2図に示す構成の場合と同様に種々の態様を取ること
ができるが、例えば単結晶体引上げ開始直前に、坩堝の
シリコン単結晶体を引上げる部位およびこの部位と区画
されたその他の部位の双方に、炭素、炭化珪素あるいは
あらかじめ炭素を添加されたシリコンを添加し、シリコ
ン単結晶体を引上げる部位の融液中の炭素濃度CCo.
 aをC(s 、/kに、またその他の部位の融液中の
炭素濃度C Ca . bをC(s.iに設定しておき
、一方、引上げ操作の進行に伴ない引上げ量に応じて坩
堝の前記他の部位に原料供給用管から補給される補給原
料中の炭素濃度CCmをC(s.iに設定しておけはよ
い。
[実施例] 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
第1図に示すような構成を有する坩堝2内において、ま
ず多結晶シリコン原料およびドーパントとしての硼素を
所定量溶融して融液1を形成する。
さらに内坩堝2a内には、この内坩堝2a内の融液1a
の量に対して5.  7X1016atoms /cm
3の濃度に相当する量の炭素を添加し、一方外坩堝2b
内には、内坩堝2a外の融液1bの量に対して4 X 
1 0 ”atoms / c m3の濃度に相当する
量の炭素を添加した。そして内坩堝2a内の融液1aの
量が一定になるように外坩堝2bを漸次押上げながら、
内坩堝2a内の融液1aから常法に基つき直径5インチ
の単結晶体を引上げ重量が約25kgとなるまで育成さ
せた。
このようにして得られたシリコン単結晶体を常法により
スライスし、表面研磨してウエ/\とした。
このシリコン単結晶体の軸方向の各部位より得られたウ
エハの炭素濃度CCsを分析した結果、いずれも所望の
炭素濃度4 X 1 0 ”atoIIls / c 
m3±20%の範囲内のものであった。
また、このようにして製造したウエハを、dry02雰
囲気において900℃にて熱処理し、酸化膜形成を行な
った。その結果、80分間の処理により255八の酸化
膜が形成された。従って、酸化膜の成長速度は約3.2
人/分であった。
その後さらに、シリコンウエハ上にMOSダイオードを
20個実装し、シリコンウエノ1の特性を評価した。そ
の結果、少数キャリアのライフタイムτ6の平均は、9
.8msecであり、またシリコン単結晶の酸化膜耐圧
特性の評価として、直径5mmの多結晶シリコン電極に
よってかける電界が8.0MV/crnにおいて電流密
度が1μA/cm2以上リークしないMOSダイオード
の個数の割合を調べたところ約70%であった。
また、第2図に示すような構成を有する引トげ装置にお
いて、坩堝2内において、ます′多結晶シリコン原料お
よびドーパントとしての硼素を所定量溶融して融液1を
形成する。さらに坩堝2内の融液1の回に対して5. 
 7 X 1 0 16atoms / c m3の濃
度に相当する歯の炭素を添加した。そして常法に基づき
直径5インチの単結晶体を引上げながら、引上げ量に応
じて、原料供給用管8から4×1015atoIIls
/cm3の濃度の炭素成分オヨヒ所定濃度のドーパント
を含有する粒状多結晶シリコン原料を坩堝2内に連続的
に供給して、引上げ重量が約25kgとなるまで育成を
行なった。
このようにして得られたシリコン単結晶体に関しても、
軸方向における各部位の炭素濃度C。3を分析し、また
製造したウエハを、dry02雰囲気において900℃
にて熱処理し、その後さらに、ンリコンウェハ.トにM
OSダイオードを実装し、シリコンウエハの特性を評価
した。その結果、前記と同様な良好な結果が得られた。
一方、比較のために、坩堝内に多結晶シリコン!東料お
よびドーパントとしての硼素を所定量溶融して30kg
の融液を形成し、融液に炭素を添加することなく、常法
に基づき直径5インチの単結晶体を引上げ重量が約20
kgとなるまで育成させた。
このようにして得られたシリコン単結晶体を常法により
スライスし、表面研磨してウエハとした。
このウェハの炭素濃度Cc.を分析した結果、測定限界
であるI X 1 0 15atoms / c m3
以下のものであった。さらに前記と同様にこのウエハを
、dry02雰囲気において900℃にて熱処理し、酸
化膜形成を行なった。その結果、64分間の処理により
255八の酸化膜が形成された。従って、酸化膜の成長
速度は約4.0八/分であった。
その後さらに、前記と同様にしてシリコンウエハ上にM
OSダイオードを実装し、シリコンウエハの特性を評価
した。その結果、少数キャリアのライフタイムτ6の平
均は、3.7msecであり、またV直径5mmの多結
晶シリコン電極によってかける電界か8.0MV/cm
において電流密度か1μA/cm2以上リークしないM
OSダイオードの個数の割合は53%であった。
[発明の効果コ 以上述べたように本発明のシリコンウエハは、3×10
15〜5×1015atoOls/cm3の範囲内の炭
素を含有することを特徴とするものであって、良好な酸
化膜耐圧特性および安定した少数キャリアのライフタイ
ムを有しており、MOSデバイス等の半導体材料用のウ
エハとして適したものである。
また本発明のシリコン単結晶体の製造方法においては、
融液中に炭素、炭化珪素あるいは予め炭素か添加された
シリコン原料を添加して、坩堝内におけるシリコン単結
晶体を引上げる部位の融液中の炭素濃麿を、単結晶体に
おける3×1015〜5 X 1 0 15atoms
 / c m3の範囲内の炭素濃度をシリコンに対する
炭素の偏析係数kで割った値の±20%以内となる値に
設定し、さらに単結晶の引上げ量に応じて、前記坩堝内
におけるシリコン単結晶体を引上げる部位に、原料を連
続的もしくは断続的に袖給して、単結晶引トげ操作を通
じて、前記坩堝内におけるシリコン単結晶体を引−Lげ
る部位の融液中の炭素濃度を前記所定範囲内に制御しな
がらシリコン単結晶体を成長させることによって、得ら
れる単結晶体は3X1015〜5×1015atoms
 / c m3の範囲内の濃度の炭素を含有し、かつこ
の炭素濃度の軸方向におけるばらつきが前記所定濃度の
±20%以内のものとなる。従って、該シリコン単結晶
体より製造される各シリコンウエハは、上記したように
いすれも良好な酸化膜耐圧特性および安定した少数キャ
リアのライフタイムを発揮するのに望まれる所定濃度の
炭素を念有することとなり、品質のばらつきが少なくな
り製品歩留りか向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のシリコン単結晶体の製造方法の一実
施態様において用いられる装置構成を模式的に示す図、
第2図は本発明のシリコン単結晶体の製造方法の別の実
施態様において用いられる装置構成を模式的に示す図、
第3図はシリコンウエハ中の炭素濃度と酸化膜成長速度
との関係を示す図である。 1・・・融液、 1a・・・内坩堝内の融液、1b・・
・内坩堝外の融液、 2・・・坩堝、2 a ...内
坩堝、 2b・・・外坩堝、 3・・・貫通孔、4・・
・支持体、 5・・・引−トげワイヤ、 6・・・種結
晶、7・・・単結晶体、8・・・原料供給用管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3×10^1^5〜5×10^1^5atoms
    /cm^3の範囲内の炭素を含有することを特徴とする
    シリコンウェハ。
  2. (2)坩堝内に形成されたシリコン融液中からシリコン
    単結晶体を引上げ成長させる方法において、融液中に炭
    素、炭化珪素あるいは予め炭素が添加されたシリコン原
    料を添加して、坩堝内におけるシリコン単結晶体を引上
    げる部位の融液中の炭素濃度を、単結晶体における3×
    10^1^5〜5×10^1^5atoms/cm^3
    の範囲内の所望の炭素濃度をシリコンに対する炭素の偏
    析係数kで割った値の±20%以内となる値に設定し、
    さらに単結晶の引上げ量に応じて、前記坩堝内における
    シリコン単結晶体を引上げる部位に、原料を連続的もし
    くは断続的に補給して、単結晶引上げ操作を通じて、前
    記坩堝内におけるシリコン単結晶体を引上げる部位の融
    液中の炭素濃度を前記所定範囲内に制御することを特徴
    とするシリコン単結晶体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000351690A (ja) * 1999-06-08 2000-12-19 Nippon Steel Corp シリコン単結晶ウエーハおよびその製造方法
JP2002293691A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の製造方法及びシリコン単結晶並びにシリコンウエーハ

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