JPH03218313A - 脳細胞保護剤 - Google Patents

脳細胞保護剤

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JPH03218313A
JPH03218313A JP31251090A JP31251090A JPH03218313A JP H03218313 A JPH03218313 A JP H03218313A JP 31251090 A JP31251090 A JP 31251090A JP 31251090 A JP31251090 A JP 31251090A JP H03218313 A JPH03218313 A JP H03218313A
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JP
Japan
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brain
formula
brain cell
cerebral
protecting agent
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Pending
Application number
JP31251090A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nagase
博 長瀬
Takashi Endo
孝 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、脳細胞保護剤に関するものである。
脳細胞保護剤とは、脳梗塞、TIAなどの原因で脳の神
経細胞が虚血状態になり、壊死に至るために発病する種
々の病体(例えば、脳血管性痴呆、多発性梗塞性痴呆)
の改善、脳梗塞の予後、脳循環の改善、脳代謝賦活、脳
梗塞後の自覚症状、神経症状、精神症状の改善などに用
いられる。
[従来の技術コ 現在、脳梗塞、TIAなどが原因で発病する上記病体真
に有効なものはほとんどない。最近、脳梗塞、TIAな
どが原因で脳細胞が虚血状態になり、特に虚血に脆弱な
海馬のCAI、CA3細胞が遅発性の壊死に至ることが
脳梗塞性痴呆の原因と考えられるようになった。そのよ
うな虚血時に脳の神経細胞を攻撃するものとして、Ca
イオン、グルタメート、アスパルテートなどが挙げられ
ており、それらのブロッカーを脳細胞の保護剤、すなわ
ち抗痴呆薬として開発しようとする試みがなされている
(David Lodge著、Exitatory a
minoacids  in health  and
 disease,  John Wiley & S
ons  1988)。
一方、オピオイド受容体が虚血時の脳細胞の壊死に関係
しているという報告も多いが、オピオイド受容体が少な
くとも3つのサブタイプに分かれており、それぞれに選
択的なアゴニストやアンタゴニストを用いた実験がほと
んどなく、それらの選択性の高いリガンドを用いた実験
による裏付けが待たれている。
また、 の化合物は、オピオイド受容体の3つのサブタイプ(μ
、κ、δ)のうち、κ受容体に選択性の高いアンタゴニ
ストとして発見された(P, S.Porlog9 hese  et  al,  J,  Med,  
Chem.,  Vol.31,  No.4.  8
36,1988)。しかし、最近これらの化合物に関し
ては、脊椎のダメージの回復を早めるという報告がなさ
れ(Takemori et al,, Centra
l Neuolls SysremTrauma Vo
l.4, No.4.  1987)でいるが、同時期
にκのアゴニストが脳細胞を保護するという報告や、脳
はアゴニストが有効で脊椎にはアンタゴニストが有効だ
という報告などもなされており、明確な報告がなされて
いなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は脳虚血時の脳細胞の壊死を抑制し、脳梗塞後の
予後、すなわち自覚症状、精神症状、神経症状を改善し
、さらに脳血管性痴呆、多発性梗塞性痴呆の改善、脳循
環の改善、脳代謝賦活に役立つ薬剤を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の脳細胞保護作用の強い抗痴呆薬を得る
ため鋭意検討した結果、以下に示すようなκオピオイド
受容体のアンタゴニストが従来の脳代謝賦活剤、脳循環
改善剤、抗痴呆薬とは作用4 ご 機序の全く異なる、新規で有効な脳細胞保護剤となるこ
とを発見し、本発明を完成させたものである。
すなわち本発明は、一般式[1コ 〔式中、R1は炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜6
のシクロアルキルアルキル、炭素数5〜7のシクロアル
ケニルアルキル、炭素数7〜10のアラルキル、炭素数
4〜5のトランスーアルケニル、アリルまたはフラニル
−2−イルアルキルを表わし、R2はOHまたはHを表
わし、R3はHまたは炭素数1〜5のアルキルを表わす
〕で示されるκオピオイドアンタゴニストまたはその薬
理的に許容される塩を有効成分とする脳細胞保護剤であ
る。
一般式[1コで示される化合物は、公知の方法により製
造することができる(例えば、P. S. Porto
ghese el al,,  J, Med.Che
m., Vol.31, No.41988)。
本発明でいう薬理学的に許容される塩とは、好ましくは
塩酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化水素酸塩、
リン酸塩などの無機酸塩または安息香酸、フタール酸、
グルタル酸、フマール酸塩、酒石酸塩などの有機酸塩が
挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明の一般式[1]の化合物のうち、R1がシクロプ
ロピルメチル、アリル、R2がOH,R3が水素が好ま
しく用いられる。
本発明の一般式[1]に示される化合物の有効量を含む
脳細胞保護剤を臨床において投与する場合、その剤型と
しては、注射剤、カプセル剤、座薬、経口剤など種々の
形態が用いられる。
また、本発明の脳細胞保護剤は、一般式[1]の化合物
および薬理学的に許容される塩それ自体でもよく、また
安定剤、緩衝剤、希釈剤、等張剤、防腐剤などの賦形剤
を適宜混合して製剤化してもよい。
本発明の脳細胞保護剤は、一般式[1]に示す化合物お
よび薬理学的に許容される塩を、好ましくは1〜90重
量%、より好ましくは40〜70重量%含有する。
また、該脳細胞保護剤の投与量は、投与対象、投与方法
、症状などに応じ適宜決定されるが、般には0.01m
g〜5g/日の範囲で考えられる。
[実 施 例] 以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 血流遮断一再開通モデルにおける抗脳浮腫作用P.S.
Porloghese et al,,  J.Med
. Chem., Mol31, No.4.  19
88に記載の方法により、下記の構造式の化合物(以下
nor−BNIと略す)を合成した。
7 上記nor−BNIを用い、21〜23週令の自然発症
高血圧ラット(SHR)を用いて、血流遮断一再開通モ
デルにおける抗脳浮腫作用を検討した。SHRの両側総
頚動脈の3時間閉塞後、血流を再開通し、その3時間後
に脳を取り出し、脳の湿重量を測定した。その後、凍結
乾燥機により5日間凍結乾燥させ、凍結乾燥重量を測定
した。
脳内水分含量は下記の式より算出した。
なお、nor−BNIは両側総頚動脈閉塞の2時間前に
皮下投与した。
結果は表−1に示すように、脳虚血により有意に脳内水
分含量の増加(脳浮腫)が認められた。
この脳内水分含量の増加に対して、nor−BN8 ■ 5および10mg/kgの投与により、用量に依 存して抑制作用が認められた。
以 下 余 白 実施例2 実施例1で合成したnor−BNIを用い、21〜23
週令の自然発症高血圧ラット(SI{R)を用いて、血
流遮断一再開通モデルにおける脳内および血中(血清中
)の過酸化脂質上昇に対する作用を検討した。実施例1
と同様に、S H Rの両側総頚動脈の3時間閉塞後、
血流を再開通し、その3時間後頚静脈より採取し、さら
に脳を取り出した。過酸化脂質の測定は、脳のホモジネ
イトおよび血清をT B A (Thiobarbit
uric acid)と反応させ、protein 1
 mg当たりのT B A R S (Thiobar
bituric acid reactive sub
stance ; T B A反応物質)であるMD 
A (Malonyl dialdehyde)量とし
て定量した。
なお、nor−BNIは両側総頚動脈閉塞の2時間前に
皮下投与した。
結果は表−2に示すように、脳虚血により脳内および血
清中の過酸化脂質の有為な上昇が認めら11 れた。
この過酸化脂質の上昇は、 n O r BNI 5, 10■/kgの皮下投与により、 用量に依存し て抑制された。
以 下 余 白 12 ■ 3 実施例1、2より、一般式[1] 〔式中、R1、R2
、R3は前記定義に同じ〕の化合物は、自然発症高血圧
ラッ} (SHR)を用いる血流遮断再開通モデルにお
ける実験において、抗脳浮腫作用を示した。また同一モ
デルにおいて、脳内および血中の過酸化脂質の上昇を用
量依存的に抑制した。脳における浮腫および過酸化脂質
の上昇は、いずれも脳虚血時の神経細胞の壊死に関与す
る因子であり、これらを抑制することは虚血時の脳細胞
を保護し、脳細胞の壊死を抑制し、脳代謝を改善し、痴
呆の進行を押さえることができる。従って、本発明に用
いた・一般式[1]の化合物は、優れた脳細胞保護剤、
脳代謝賦活剤、抗痴呆薬として期待できる。
[発明の効果コ 本発明により、脳虚血時の脳細胞の壊死を抑制し、脳梗
塞後の予後、すなわち自覚症状、精神症状、神経症状を
改善し、さらに脳血管性痴呆、多発性梗塞性痴呆の改善
、脳循環の改善、脳代謝賦活に役立つ脳細胞保護剤を提
供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式[1] ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R_1は炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜
    6のシクロアルキルアルキル、炭素数5〜7のシクロア
    ルケニルアルキル、炭素数7〜10のアラルキル、炭素
    数4〜5のトランス−アルケニル、アリルまたはフラニ
    ル−2−イルアルキルを表わし、R_2はOHまたはH
    を表わし、R_3はHまたは炭素数1〜5のアルキルを
    表わす〕で示されるκオピオイドアンタゴニストまたは
    その薬理的に許容される塩を有効成分とする脳細胞保護
    剤。
JP31251090A 1989-11-22 1990-11-16 脳細胞保護剤 Pending JPH03218313A (ja)

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JP31251090A JPH03218313A (ja) 1989-11-22 1990-11-16 脳細胞保護剤

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JP30377589 1989-11-22
JP1-303775 1989-11-22
JP31251090A JPH03218313A (ja) 1989-11-22 1990-11-16 脳細胞保護剤

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031684A1 (fr) * 1997-01-16 1998-07-23 Toray Industries, Inc. Derives d'indolomorphinane et medicaments/remedes preventifs contre les troubles cerebraux
WO1998043977A1 (fr) * 1997-03-31 1998-10-08 Toray Industries, Inc. Derives de quinolinomorphinane et leur usage medical

Cited By (3)

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US6172078B1 (en) 1997-03-31 2001-01-09 Toray Industries, Inc. Quinolinomorphinane derivatives and medicinal use thereof

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