JPH03217551A - パネル状タイルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、あらかじめ複数枚のタイルを合成樹脂系の
接着剤で接合し、パネル状にしたタイルの製造方法に関
するものである。

さらに具体的に言えば前記合成樹脂系の接着剤に目地材
としての役割をもたせ、タイル張り作業における目地仕
上げ等の作業を省力化したパネル状タイルの製造方法に
関するものである。

（従来の技術） ビルその他建築構造物においては、壁面や床面をタイル
張り構造とするケースが多い。

ところでタイル張り作業は非常に手間のかかる作業であ
る。

そのため現在では、あらかじめ複数枚のタイルを一定の
目地間隔をもって台紙に張り付け、この台紙ごとのタイ
ルをモルタルを塗った壁面ないし床面に張りつけ、モル
タルが固った時点で台紙を剥がし、しかるのち目地仕上
げをして一連のタイル張り作業を行うようにしている。

また別の方法としては、一定目地間隔で配列したタイル
同士の前記目地間隔に、目地材を注入し、それを目地鏝
をもって押えてタイル同士を接合し、接合した状態で前
記台紙にタイルを張り付けた場合と同様な要領で一連の
タイル張り作業を行うようにしている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、前記台紙にあらかじめタイルを張り付け、台
紙ごと壁面ないし床面に張り付ける方法は、モルタルが
固まったのち台紙を剥ぎとり、しかるのち目地仕上げを
行なわねばならず、作業能率が悪く難点があった。

また、あらかじめタイル同士を目地材で接合し、その状
態で壁面なり床面に張り付ける後者の方法は、タイルと
目地材との接合を手作業で行っているため、その接合具
合に不具合なものが多い欠点があった。

すなわち、この後者による方法は、所定の目地間隔をも
って複数枚のタイルを配列し、配列した状態において、
前記目地間隔部に作業者が手作業により目地材を注入し
、しかるのち目地鏝を用いて、その注入した目地材を押
さえ、タイル同士を接合させるようにしているため、作
業者の技能によって配列や接合具合に出来、不出来のバ
ラッキがあり作業能率にも問題点があった。

そこでこの発明は、このような難点、欠点、問題点を解
決して《れるバネル状タイルの製造方法を提供すること
を目的として開発したものである。

特にその製造方法の大きな狙いは、所定の目地間隔をも
って配列したタイル同士が強固に接合され、しかも目地
処理作業を必要としないパネル状タイルを製造する方法
を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成する手段として、この発明がとった製造
方法は下記のようなプロセスをもって構成したことを特
徴とするものである。

加熱することにより接着性を発揮する合成樹脂系の熱硬
化性もしくは熱可塑性の目地材をもって、格子状あるい
は亀甲状等の網目を有する目地形枠材を成形し、ついで
この目地形枠材における前記各網目に、それぞれタイル
を嵌合させ、さらにタイルを嵌合した目地形枠材全体を
加熱処理して前記嵌合させた各タイルを目地形枠材をも
って接合し、パネル状タイルを構成したことにある。

なお、前記目地形枠材を前記格子状あるいは亀甲状等の
網目を有する一体成形の目地形枠材とせず、棒状を呈す
る目地材の複数本を網目状に配列して形成する目地形枠
材であってもよい。

（作　用） この発明によるパネル状タイルは、以上説明したように
接着機能をもった目地材で、まず格子状ないし亀甲状等
の網目を有する目地形枠材を成形しておき、ついでこの
目地形枠材の各網目に、それぞれタイルを嵌合させ、し
かるのち加熱処理してタイルを目地形枠材に焼き嵌めす
る形で接合させたものであるため、しかるべき壁面や床
面に張り付ける場合、タイルが脱落する心配もなく、仕
上げ目地作業を施すこともなく、能率的で、しかも配列
の乱れや汚れのない品質の高いタイルによる壁面ないし
床面の外装を行なうことができる。

（実　施　例） さらに、この発明を実施例に基づいて具体的に説明する
と次の通りである。

まず、この発明において接着性を発揮する合成樹脂系の
熱硬化性もしくは熱可塑性の目地材としては、下記のよ
うな通称ホソトメルトと呼ばれる合成樹脂系の接着剤を
使用した。

（１）ＥＶＡ系ホットメル１・接着剤 エチレンと酢酸ビニールとの共重合体をベースとしたも
ので、一般的な配合組成は下記の通りである。

ＥｖＡ　　　　　　　　２０〜５０％ 粘着付与樹脂　　　２０〜５０％ ワックス　　　　　　０〜２０％ 可塑剤　　　　　　　０〜２０％ 充てん剤　　　　　　Ｏ〜２０％ 熱安定剤　　　　　０．１〜１．０％ 上記配合組成の粉末を格子状の溝を有する形粋に充てん
し、熱処理して第１図で示すような目地形枠材ｌＯを成
形した。

次にこの目地形枠材１０の網目１１に、第２図で示すタ
イル１２をそれぞれ嵌合させた。

その嵌合させるための手段としては、量産効果を高める
ためプレスを用いて連続的に嵌合させる方式を採った。

もちらろんこの方式に限定されるものではない。

また前記目地形枠材１０のサイズは、嵌合させる１枚当
りのタイルの枚数及び大きさにもよるが、実施例におい
てはパネル状タイルとした時点、すなわち次に説明する
焼成処理を行ってパネル状タイルの製品とした時点で、
大きさが６０Ｘ６０ｃｍサイズのものとなるように設定
した。

なお、このサイズに設定した理由は、張り付け作業の作
業性を考慮して設定したものである。また張り付け作業
の機械等に対応させ、これより太き《も小さくも設定す
ることができる。

次に目地形枠材１０の各網目１１にタイル１２の全数の
嵌め込みが終了すると、全体を加熱装置（図示せず）に
入れて加熱処理した。

加熱温度は、前記目地形枠材に使用したＥＶＡ系ホソト
メルト接着剤の組成にもよるが、実施例では１８０℃前
後の温度で加熱した。その結果タイルｌ２は目地形枠材
１０によって強力に接合。

板状を呈するパネル状タイルに構成された。

なお実施例では先に説明したように目地形枠材１０とし
てＥＶＡ系ホソトメルト接着剤を使用したがこれ以外に
ボリアミド系ホットメルト接着剤熱可塑性ゴム系ホット
メルト接着剤があり、これらを用いて目地形枠材を成形
し利用することも可能である。もちろんこれ以外に加熱
すると接着機能を発揮することのできるシーラント材を
用いることも可能である。

（発明の効果） この発明による製造方法によって得られたパネル状タイ
ルは下記のような効果を発揮することができる。

（１）あらかじめ目地形枠材を成形しておき、これにタ
イルを嵌め込んで、しかるのち熱処理を施し焼きばめす
る形式で接合させたものであるため、タイル同士の配列
に乱れがなくしかも強固に接合されているため現場にお
ける張り付け作業前にタイルが脱落するような心配はな
い。

（２）量産が可能でコストダウンができる。

現場における張り付け作業は、いわゆるバネル在来工法
及び改良圧着工法等による張り付け作業が可能であるた
めタイルエと言っていた熟練工を必要とせず能率的で、
しかも出来上り品質の高いタイル外装工事ができる。

（３）以上の効果により、これまでのタイル施工にはみ
られなかった能率性、精度、品質が高くその上施工コス
トの軽減を可能とする。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図は加熱す
ることにより接着性を発揮する合成樹脂系接着材を目地
材として成形した目地形枠材の一例を示す斜視図、第２
図は目地形枠材の網目にタイルを嵌め込み全体を熱処理
して得たパネル状タイルの一部を示す斜視図である。 １０・・・・・・・・・目地形枠材 １１・・・・・・・・・網　目 ｌ２・・・・・・・・・タ　イ　ル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）加熱することにより接着性を発揮する合成樹脂系
   の熱硬化性もしくは熱可塑性の目地材をもって、格子状
   あるいは亀甲状等の網目を有する目地形枠材を成形し、
   ついで、この目地形枠材における前記各網目に、それぞ
   れタイルを嵌合させ、さらにタイルを嵌合した目地形枠
   材を加熱処理して、前記嵌合させた各タイルを目地形枠
   材をもって接合させることを特徴とするパネル状タイル
   の製造方法。
2. （２）前記目地形枠材は、棒状を呈する目地材の複数本
   を網目状に配列して構成した目地形枠材であ請求項１記
   載のパネル状タイルの製造方法。