JPH0321610Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、机の卓板に電話機或いはOA機器等の
コードを挿通支持するための机におけるコードの
支持機構に関する。

従来の技術及び問題点 従来、机の卓板コーナ部に電話機、OA機器等
のコードを挿通支持するために、三角形状の切除
部を設け、この切除部端面にコード取付具をビス
などにより取付けると共に、このコード取付具
に、コード挿通用切欠部を有したカバーを取付け
て成るコードの取付装置は例えば実公昭57−
43555号公報において公知である。

ところが前記公知のものは、構造が複雑であ
り、かつ合成樹脂成型による製作のみができる構
成であるため、木製机のように木質感を基調とす
る机の場合には不向きであり、またこれらを木製
で構成しようとするときは、製作が極めて面倒
で、かつコスト高になるという欠陥があつた。

考案の目的、実施例及び作用 そこで本願は、主として木製机に有効で、かつ
前記公知のものの欠陥を改善したコードの支持機
構を提供するもので、その実施例を図面について
詳述すると、１は木製机の卓板、２はその周面中
間部に設けた平面方形状に開口する切除部、３は
卓板１と同じ木質材から成り、前記切除部２に合
致する大きさの平面方形状の駒部片で、その内周
面に電話機などのコード４を挿通するＵ字状の切
欠部５を有し、かつ下面には、外周面に平行する
スリツト状の係止溝６が設けてある。７は前記卓
板１の下面に取付けられて前記切除部２の位置ま
で延び、かつその先縁に上方に折曲して前記係止
溝６と係止する係止片８を設けた板から成る支持
部片で、その中央部には、前記切欠部５と対向し
てコード４の介入を許容する開口部９が設けてあ
る。

しかして使用に際しては、卓板１の切除部２か
ら駒部片３を取外した状態でコード４を開口部９
及び切欠部５内に夫々介入（第１図参照）した状
態で、駒部片３を切除部２に対しその上方から嵌
合すると共に、係止溝６を支持部片７の係止片８
に係止して第２図で示すように切除部２の上下方
向にコード４を挿通するものである。

上記実施例は、卓板１の周面中間部に平面方形
状の切除部２を設けた場合を示したが、第３図は
卓板１のコーナ部を三角形状に切除して、この切
除部１０に、これと合致する大きさの平面三角形
状を呈し、その内周面１２ａに前記コード４を挿
通する切欠部１１を有した駒部片１２を、その下
面に設けた係止溝１３に、前記卓板１の下面に取
付けられて切除部１０の位置まで延び、その傾斜
縁に係止片１４を設けた支持部片１５の前記係止
片１４を係止することにより、卓板１に駒部片１
２を取付けて成る場合の他の実施例を示してい
る。

考案の効果 以上のように、本願によれば、全体の構成が極
めて簡単であると共に、駒部片には係止溝を設け
る丈ですむので、それ自体の製作も容易で木質感
を基調とする木製机に極めて有効であり、かつ使
用状態で、支持部片及び係止溝と係止片の係止状
態が卓板の下面にかくれて表出しないので、体裁
も非常に良いなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は分
解斜視図、第２図は縦断側面図、第３図は他の実
施例を示す分解斜視図である。 図中、１は卓板、２，１０は切除部、３，１２
は駒部片、４はコード、５，１１は切欠部、６，
１３は係止溝、７，１５は支持部片、８，１４は
係止片である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 机卓板の周面部適所に切除部を設け、この切
   除部に合致する大きさの駒部片の内周面にコー
   ド挿通用の切欠部をまた下面に係止溝を夫々設
   け、かつ卓板の下面に、前記切欠部と対向する
   位置に開口部を、また前記係止溝と係止する上
   向きの係止片を夫々有した板状の支持部片を取
   付たことを特徴とする机におけるコードの支持
   機構。 (2) 切除部及び駒部片を平面方形状に形成して成
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の机にお
   けるコードの支持機構。 (3) 切除部を卓板のコーナ部に三角形状に設けて
   成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の机に
   おけるコードの支持機構。