JPH03215201A - 防滑性スラッシュ靴及びその製造方法 - Google Patents
防滑性スラッシュ靴及びその製造方法Info
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、新規な防清性靴底、防滑性靴、並びにその製
造法に関し、更に詳しくは、酸化亜鉛ウィスカを含有し
てなる防滑性靴底、靴底部に酸化亜鉛ウィスカが含有さ
れてなる防滑性靴、並びにその製造方法に関する。本発
明で、防滑性とは、雪路、凍結路面、氷上等で滑り難い
性質を意味する。
造法に関し、更に詳しくは、酸化亜鉛ウィスカを含有し
てなる防滑性靴底、靴底部に酸化亜鉛ウィスカが含有さ
れてなる防滑性靴、並びにその製造方法に関する。本発
明で、防滑性とは、雪路、凍結路面、氷上等で滑り難い
性質を意味する。
靴底の防滑対策としては、従来、種々の提案がなされて
いる。例えば、ゴム長靴の底は昔から深い凹凸の波形が
つけてあるし、又、靴底の摩擦係数を上げるために、靴
底に接着剤で金剛砂を接着するとか、靴底に滑り止め金
具を装着するとか、スパイク靴とするとかである． 〔発明が解決しようとする課題〕 滑り止め金具の装着には、工夫と費用が必要な上に、金
具は取外しできる必要があり、金具の脱着には手数を要
する．接着剤で金剛砂をつけることも手数がかかり、し
かも防滑性能の耐久性は不十分である。
いる。例えば、ゴム長靴の底は昔から深い凹凸の波形が
つけてあるし、又、靴底の摩擦係数を上げるために、靴
底に接着剤で金剛砂を接着するとか、靴底に滑り止め金
具を装着するとか、スパイク靴とするとかである． 〔発明が解決しようとする課題〕 滑り止め金具の装着には、工夫と費用が必要な上に、金
具は取外しできる必要があり、金具の脱着には手数を要
する．接着剤で金剛砂をつけることも手数がかかり、し
かも防滑性能の耐久性は不十分である。
本発明の目的は、簡単に製作でき、耐久力のある、新規
な防滑性靴底、防滑性靴及びその製造方法を提供するこ
とである。
な防滑性靴底、防滑性靴及びその製造方法を提供するこ
とである。
本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究の結果
、酸化亜鉛ウィスカを含有せしめた靴底素材からなる靴
底が、この目的を達成し得ることを見いだし、本発明に
到達するに至った．〔課題を解決するための手段〕 即ち、本発明は、酸化亜鉛ウィスカを含有する靴底素材
からなることを特徴とする防滑性靴底に関するものであ
る。
、酸化亜鉛ウィスカを含有せしめた靴底素材からなる靴
底が、この目的を達成し得ることを見いだし、本発明に
到達するに至った．〔課題を解決するための手段〕 即ち、本発明は、酸化亜鉛ウィスカを含有する靴底素材
からなることを特徴とする防滑性靴底に関するものであ
る。
本発明で用いる酸化亜鉛ウイスがは、微細鉱物繊維の１
種で、針状のテトラポット形状を持つ単結晶からなる三
次元ウィスカであり、比重が５．７８と重く、強度、耐
熱性、導電性、熱伝導性に優れた物である。第１図に酸
化亜鉛ウィスカの形状の拡大略図を示す。この酸化亜鉛
ウィスカは、例えば松下電気産業■から入手し得る。
種で、針状のテトラポット形状を持つ単結晶からなる三
次元ウィスカであり、比重が５．７８と重く、強度、耐
熱性、導電性、熱伝導性に優れた物である。第１図に酸
化亜鉛ウィスカの形状の拡大略図を示す。この酸化亜鉛
ウィスカは、例えば松下電気産業■から入手し得る。
この酸化亜鉛ウィスカの含有量は、目的とする付与すべ
き防滑性の程度によって異なり、靴底素材１００重量部
に対して１〜３０重量部、好ましくは３〜８重量部の範
囲から選ばれる。
き防滑性の程度によって異なり、靴底素材１００重量部
に対して１〜３０重量部、好ましくは３〜８重量部の範
囲から選ばれる。
１重量部より少ないと、防滑性の付与が不十分であり、
３０重量部をこえると、靴底の成形性、耐久性等の点か
ら、又、靴底が重くなりすぎることから、不適当である
。
３０重量部をこえると、靴底の成形性、耐久性等の点か
ら、又、靴底が重くなりすぎることから、不適当である
。
酸化亜鉛ウィスカを含有してなる本発明の防滑性靴底表
面は、電子顕微鏡で拡大して見ると、このウィスカ特有
の針状テトラボノト形状により、スパイクが一面に埋め
込まれたような靴底面を形成している。
面は、電子顕微鏡で拡大して見ると、このウィスカ特有
の針状テトラボノト形状により、スパイクが一面に埋め
込まれたような靴底面を形成している。
靴底素材としては、公知の靴底素材、例えば、ゴム、合
成樹脂が用いられる。合成樹脂としてはポリ塩化ビニル
樹脂が一般的である。
成樹脂が用いられる。合成樹脂としてはポリ塩化ビニル
樹脂が一般的である。
本発明は、又、酸化亜鉛ウィスカが靴底部に含有されて
なることを特徴とする防滑性靴に関するものである． 本発明の防滑性靴は、合成樹脂１００重量部に対して１
〜３０重量部、好ましくは３〜８重量部の酸化亜鉛ウィ
スカを含有する靴底からなる。
なることを特徴とする防滑性靴に関するものである． 本発明の防滑性靴は、合成樹脂１００重量部に対して１
〜３０重量部、好ましくは３〜８重量部の酸化亜鉛ウィ
スカを含有する靴底からなる。
１重量部より少ないと、防滑性の付与が不十分であり、
３０重量部をこえると、靴底の成形性、耐久性等の点か
ら、又、靴底が重くなりすぎることから、不通当である
。
３０重量部をこえると、靴底の成形性、耐久性等の点か
ら、又、靴底が重くなりすぎることから、不通当である
。
合成樹脂として好ましいのは、ポリ塩化ビニル樹脂であ
る。
る。
合成樹脂製の防滑性靴の製造法として最も好ましいのは
、所謂スランシュ成形法による方法である。
、所謂スランシュ成形法による方法である。
即ち、本発明は、酸化亜鉛ウィスカを含有する合成樹脂
ペーストを用いてスラソシュ成形を行うことを特徴とす
る防滑性靴の製造方法に関するものである。
ペーストを用いてスラソシュ成形を行うことを特徴とす
る防滑性靴の製造方法に関するものである。
所謂スラッシュ式と称せられるモールド成形法は、靴の
製造法の一つとして公知である。この成形法は、筒状の
靴型モールドの中に、合成樹脂ペースト、例えば、ポリ
塩化ビニルペースト（以後ＰｖＡペーストと云う）を流
し込み、該モールド周囲を短時間加熱することによりｐ
ｖｃペーストをゲル化し、次いでゲル化していない余分
のペーストをモールド外に排出し、最後に残留ゲル化ペ
ーストを更に加熱して完全に固化せしめた後、得られる
靴型皮膜（スキン）を脱型し、その内部にインナー・ソ
ックスを組み入れて靴となし、必要によりファスナー等
を取りつけて完成する方法である。
製造法の一つとして公知である。この成形法は、筒状の
靴型モールドの中に、合成樹脂ペースト、例えば、ポリ
塩化ビニルペースト（以後ＰｖＡペーストと云う）を流
し込み、該モールド周囲を短時間加熱することによりｐ
ｖｃペーストをゲル化し、次いでゲル化していない余分
のペーストをモールド外に排出し、最後に残留ゲル化ペ
ーストを更に加熱して完全に固化せしめた後、得られる
靴型皮膜（スキン）を脱型し、その内部にインナー・ソ
ックスを組み入れて靴となし、必要によりファスナー等
を取りつけて完成する方法である。
このスラッシュ成形法で得られる靴は、射出成形による
靴と異なり、モールドの合わせ目や射出の跡などが一切
なく、継ぎ目が全くないように成形できるため、防水、
防湿性に優れている。又、型モールドは、天然皮革、合
成皮革、布帛等で実際に靴を作り、その表面に金属メッ
キを施したものを用いて作るので、実際の靴の表面状況
、例えば、革のシボやステッチ等の微妙な風合がそのま
ま型内面に写し取られるので、デザイン表現の豊かな成
形靴が容易に得られる等の利点がある。又インナー・ソ
ックス（裏材）の選定次第で、レイン・シューズや防寒
シューズ等幅広い用途に適した靴が製造できる． ＰｖＣペーストは、次に述べるポリマー、可塑剤及び安
定剤からなる。ポリマーには、乳化重合、マイクロサス
ペンジョン重合等で重合した重合度８００〜２０００の
塩化ビニルペーストレジンを使用し、可塑剤としては、
フタル酸誘導体、例えば、フタル酸ジオクチル（ＤＯＰ
） 、フタル酸プチルベンジル（ＢＢＰ ） 、アジ
ピン酸誘導体、例えば、アジピン酸ジオクチル（ＤＯＡ
）等を単独又は２以上混合して使用する．安定剤とし
ては、金属石鹸、例えば、ステアリン酸バリウム、有機
錫化合物、例えばブチル錫メルカブタン等が使用できる
．ｐｖｃペーストの粘度は５００ 〜２０００ｃｐｓで
あるが、ウィスカ含有ペーストの場合、ウィスヵの沈澱
をし易《するために、ミネラルスピリット等の減粘剤を
用いて２００ｃｐｓ程度まで減粘しても良い。
靴と異なり、モールドの合わせ目や射出の跡などが一切
なく、継ぎ目が全くないように成形できるため、防水、
防湿性に優れている。又、型モールドは、天然皮革、合
成皮革、布帛等で実際に靴を作り、その表面に金属メッ
キを施したものを用いて作るので、実際の靴の表面状況
、例えば、革のシボやステッチ等の微妙な風合がそのま
ま型内面に写し取られるので、デザイン表現の豊かな成
形靴が容易に得られる等の利点がある。又インナー・ソ
ックス（裏材）の選定次第で、レイン・シューズや防寒
シューズ等幅広い用途に適した靴が製造できる． ＰｖＣペーストは、次に述べるポリマー、可塑剤及び安
定剤からなる。ポリマーには、乳化重合、マイクロサス
ペンジョン重合等で重合した重合度８００〜２０００の
塩化ビニルペーストレジンを使用し、可塑剤としては、
フタル酸誘導体、例えば、フタル酸ジオクチル（ＤＯＰ
） 、フタル酸プチルベンジル（ＢＢＰ ） 、アジ
ピン酸誘導体、例えば、アジピン酸ジオクチル（ＤＯＡ
）等を単独又は２以上混合して使用する．安定剤とし
ては、金属石鹸、例えば、ステアリン酸バリウム、有機
錫化合物、例えばブチル錫メルカブタン等が使用できる
．ｐｖｃペーストの粘度は５００ 〜２０００ｃｐｓで
あるが、ウィスカ含有ペーストの場合、ウィスヵの沈澱
をし易《するために、ミネラルスピリット等の減粘剤を
用いて２００ｃｐｓ程度まで減粘しても良い。
酸化亜鉛ウィスカを含有するＰｖｃペーストは、ウィス
カの比重が５．７８とＰｖｃペーストの比重１．１〜１
．３に比べて極めて大きいため、ウィスカはその自重に
より沈降し易い。そのため、筒状モールド内に流し込ま
れたウィスカ含有Ｐｖｃペースト内のウィスカは、静置
により容易に、型内靴底部に集まる。又、この場合、ま
ず、ウィスヵ含有ぺ一ストを型内に注入して靴底部分と
し、その上にウィスカを含有しないペーストを注入する
ようにしても良い。
カの比重が５．７８とＰｖｃペーストの比重１．１〜１
．３に比べて極めて大きいため、ウィスカはその自重に
より沈降し易い。そのため、筒状モールド内に流し込ま
れたウィスカ含有Ｐｖｃペースト内のウィスカは、静置
により容易に、型内靴底部に集まる。又、この場合、ま
ず、ウィスヵ含有ぺ一ストを型内に注入して靴底部分と
し、その上にウィスカを含有しないペーストを注入する
ようにしても良い。
酸化亜鉛ウィスカを含有するＰｖｃペーストを用いて成
形され、脱型された靴型皮膜の底部、特に靴底凹凸の凸
部にウィスカが多く含有され、靴底表面は、拡大して見
ると、このウィスヵ特有の針状テトラボソト形状により
、スパイクが一面ニ埋め込まれたような靴底を形成して
いる。
形され、脱型された靴型皮膜の底部、特に靴底凹凸の凸
部にウィスカが多く含有され、靴底表面は、拡大して見
ると、このウィスヵ特有の針状テトラボソト形状により
、スパイクが一面ニ埋め込まれたような靴底を形成して
いる。
本発明の防滑性靴は、靴底にテトラポット形状の針状単
結晶（針状体の長さ３〜４０μｍ、太さ０．５〜３μｍ
）からなる酸化亜鉛単結晶ウィスカを高濃度に含有して
いるため、靴底の防湧効果が大である。
結晶（針状体の長さ３〜４０μｍ、太さ０．５〜３μｍ
）からなる酸化亜鉛単結晶ウィスカを高濃度に含有して
いるため、靴底の防湧効果が大である。
本発明の防滑性靴及びその製造法は、次の利点を有して
いる． ■靴底表面に顔を出しているテトラポ７｝型三次元ウィ
スカのため、靴底の防滑効果が大きい。
いる． ■靴底表面に顔を出しているテトラポ７｝型三次元ウィ
スカのため、靴底の防滑効果が大きい。
■酸化亜鉛ウィスカが靴底部に局在しているのでその使
用量が少なくて済み、経済的である。
用量が少なくて済み、経済的である。
■酸化亜鉛ウィスカの強度が大きいので、靴底の防滑効
果の持続性、耐久性が大きい。
果の持続性、耐久性が大きい。
■スラソシュ成形法をそのまま通用すれば良いので、防
涜性靴の製造が簡単である。
涜性靴の製造が簡単である。
■デザイン性、風合等のスラソシュ成形靴の利点がその
まま活かされる。
まま活かされる。
第１図は、本発明で用いる微細鉱物繊維の１種である酸
化亜鉛ウィスヵの形状を示す拡大略図である。
化亜鉛ウィスヵの形状を示す拡大略図である。
Claims (3)
- （１）酸化亜鉛ウィスカを含有する靴底素材からなるこ
とを特徴とする防滑性靴底。 - （２）酸化亜鉛ウィスカが靴底部に含有されてなること
を特徴とする防滑性靴。 - （３）酸化亜鉛ウィスカを含有する合成樹脂ペーストを
用いてスラッシュ成形を行うことを特徴とする防滑性靴
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009943A JP2903164B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 防滑性スラッシュ靴及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009943A JP2903164B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 防滑性スラッシュ靴及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03215201A true JPH03215201A (ja) | 1991-09-20 |
| JP2903164B2 JP2903164B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=11734084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009943A Expired - Fee Related JP2903164B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 防滑性スラッシュ靴及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2903164B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0716953A (ja) * | 1992-12-14 | 1995-01-20 | Asahi Corp | スラッシュ成形ブ−ツの接地底成形用プラスチゾル組成物 |
| JPH07164577A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-06-27 | Achilles Corp | 多層よりなるスラッシュ成形靴およびその製造法 |
| JPH07171913A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-07-11 | Achilles Corp | 多層よりなるスラッシュ成形靴およびその製造法 |
| KR100894516B1 (ko) * | 2008-11-03 | 2009-04-22 | 한국신발피혁연구소 | 슬립방지형 신발겉창용 조성물 및 이로 제조된 신발겉창 |
| JP2013541445A (ja) * | 2010-10-06 | 2013-11-14 | ホ リ，クォン | 滑り止めパッド及びその製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02182777A (ja) * | 1989-01-06 | 1990-07-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 耐摩耗材 |
-
1990
- 1990-01-19 JP JP2009943A patent/JP2903164B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02182777A (ja) * | 1989-01-06 | 1990-07-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 耐摩耗材 |
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| JP2013541445A (ja) * | 2010-10-06 | 2013-11-14 | ホ リ，クォン | 滑り止めパッド及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2903164B2 (ja) | 1999-06-07 |
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