JPH0321472B2 - - Google Patents

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JPH0321472B2
JPH0321472B2 JP63069501A JP6950188A JPH0321472B2 JP H0321472 B2 JPH0321472 B2 JP H0321472B2 JP 63069501 A JP63069501 A JP 63069501A JP 6950188 A JP6950188 A JP 6950188A JP H0321472 B2 JPH0321472 B2 JP H0321472B2
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elevator
call
relay
output
program
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JP63069501A
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Kenji Yoneda
Kazuhiro Sakata
Masaaki Nakazato
Takeo Yuminaka
Soshiro Kuzunuki
Yasunori Katayama
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication of JPH0321472B2 publication Critical patent/JPH0321472B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンピユータ制御によるエレベーター
制御装置の故障診断方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、エレベーター制御装置はリレーを主体に
構成されており、サービス階床数やエレベーター
駆動モータの制御方式や運転方式毎に夫々個別に
設計されている。またリレーシーケンスではおの
ずと機能に限度があるため、群管理制御部を中心
にコンピユータの実用化が検討されている。この
コンピユータ化によりエレベーター制御装置の高
機能化、多仕様への速応化のみならず、小形コン
ピユータを用いることにより装置の小型、軽量、
標準化などの効果が期待できる。このため制御装
置にマイクロコンピユータ(マイクロコン)が採
用されつつある。
反面、特に問題となるのはその信頼性にある。
ことに各エレベーターの乗りかごを直接制御する
号機制御装置においては、最大の解決されるべき
技術的課題であり、これがマイクロコン化のメリ
ツトと製品のトータルコストの低減に大きく関係
する。
マイクロコンによる制御装置は、マイクロコン
本体とインターフエース回路(入力回路と出力回
路)と、パワーリレーやエレベーター駆動装置や
安全スイツチ類等から成るエレベーター制御系と
から構成されている。
マイクロコン本体は安価にして小型なため、マ
イクロコン部を多重系にすることによりマイクロ
コン本体の信頼性を飛躍的に向上させることが可
能である。また部分的な故障に対してはこれを自
己診断させることも可能である。
またエレベーター制御系の故障は、適切な制御
情報(エレベーター位置、エレベーター速度、各
部の電圧、電流、温度、等)をマイクロコンへ入
力し、これを監視することによりこの故障を検出
し、これに対処する制御出力を発生させることに
より重大事故を未然に防止することが可能であ
る。
エレベーター制御装置の場合は入出力信号線が
一台当り数百点もあることより、インタフエース
回路の信頼性が問題となる。特に問題となるの
は、上記した故障診断に必要な制御情報を入力す
る入力回路と、これに対処するために出力する出
力回路である。
これらのインタフエース回路はコストならびに
制御盤の実装スペースの面より多重系にできない
場合が多い。また2重系等にしてもかならず信号
切替等の共通回路が必要なため、期待するほどの
高信頼性が得られぬ場合が多い。
そこで一般に、自動的にインタフエース回路を
中心のエレベーター制御装置を自己診断させる考
え方がある。
第1図は、これに関係する公知のインターフエ
ース部の故障診断回路例を示す回路図である。
第1図は、稼動中に入出力回路を点検するため
にこころみた方法を概説するためのもので、出力
回路の導通破損の診断を例に挙げて図示してい
る。第1図の機能は、コンピユータ10からの出
力信号により出力回路14〜16を介してリレー
OUT1〜OUT3を駆動する回路である。
第1図では、出力回路14〜16の故障を検出
するためにダイオードD04〜D06と抵抗器R
01と入力回路IN01とを附加し、3組の出力
回路の出力を一括してコンピユータ10へ取り込
んでいる。
コンピユータ10は、出力リレーOUT1〜
OUT3の釈放時限より短かく、附加した入力回
路IN01の動作時限より長い時間のあいだ3つ
の出力信号を本来の制御信号とは関係なく強制的
にOFFしてみて入力回路IN01から戻されてく
る信号を判断して故障の自動判定を行うものであ
る。
〔発明の解決しようとする課題〕
以上のような故障診断方法においては、次のよ
うな問題点があつた。すなわち、マイクロコンで
これら故障検出するためには、そのための入力回
路と出力回路とプログラムを附加するが、これら
は常時作動するのでなく、数ケ月に一度ままたは
数年に一度しか作動しないため、これらの部分の
故障が発生しても通常は正常にサービス運転す
る。しかし、万一の故障の際に故障検出とその対
処の制御が確実に実行される保証が無く問題があ
つた。
本発明の目的は、論理制御部にコンピユータを
備えたエレベーター制御装置において、新たに多
くの手段を付加することなく、エレベーター異常
時の作動機構を確実にチエツクすることのできる
故障診断方法を提供し、もつてエレベーター制御
装置の信頼性の向上を図ることにある。
また、このような故障診断をコンピユータで実
行すると、コンピユータ(とくにマイクロコンに
おいて)の処理速度の関係で、エレベーターの運
転制御や利用者が操作する呼び信号の受付に遅延
が生ずるなどの支障が生ずるために、故障診断は
エレベーターの保守点検中や、長時間停止したま
まとなる交通需要の閑散時などに実行するように
せねばならず、この結果故障の検知が速やかに行
なえる保証が無く問題であつた。
本発明は、更に、故障診断装置の作動を高い頻
度で行なつて、故障検知を遅滞なく行なえるよう
にすると共に、故障診断装置の動作によつて平常
時のエレベーターの運転制御に支障をきたした
り、エレベーター利用者に不便を与えたりしない
装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は、複数階床間をサービスするエ
レベーターと、エレベーターの呼び信号発生手段
と、エレベーターの論理制御部を成すコンピユー
タと、このコンピユータの出力回路と、この出力
回路からの出力信号に応じて平常時に上記エレベ
ーターの運転を制御する装置と、エレベーターの
異常時に作動してエレベーターの安全を確保する
リレー等の制御素子とを備え、 上記コンピユータのプログラムは、上記呼び信
号発生手段からの呼び信号の登録処理を実行する
第1のステツプ群と、平常時に上記登録された呼
びに応じてエレベーターの運転制御を行なうため
の処理を実行する第2のステツプ群と、少なくと
もエレベーターが停止中であることを条件に上記
安全確保リレーを含むエレベーター制御系の故障
診断を実行する第3のステツプ群を有し、 上記呼び信号登録処理及びこの処理に伴う呼び
応答灯への出力は、上記安全確保リレーの作動に
影響されずになされる回路構成とし、且つ上記第
1のステツプ群に上記第3のステツプ群よりも高
い優先度を与えて、故障診断実行中においてエレ
ベーター呼び割込み信号がある場合には、平常の
呼び登録処理を優先して実行した後に故障診断を
再開させるよう設定した。
〔作用〕
上記構成よりなる本発明によれば、コンピユー
タの設定プログラムに従つて、平常時は第1,第
2のステツプ群に基づきエレベーターの呼びに対
応するサービス(エレベーター運転制御)が実行
される。
そして、少なくともエレベーターが停止中にあ
ることを条件に故障診断を行うための判定が下さ
れて第3のステツプ群に移り、安全確保リレー等
の制御素子及びその他のエレベーター制御の入出
力回路等の故障診断を実行する。すなわち、この
故障診断プログラムの実行は、エレベーターの運
行を制御するプログラムに影響を与えないように
するため、エレベーターの停止中に実行される。
例えば安全確保リレーの故障診断は、そのリレ
ーを作動させる出力信号を故意的に強制変化さ
せ、その時の安全確保リレーの状態を知らせる信
号をコンピユータが入力して、安全確保リレーが
適正に作動したか否か診断する。これにより、従
来より行われていたコンピユータによる入出力回
路の故障診断に止まらず、通常殆んど動作するこ
とがなく、そのために故障を検知することもでき
なかつた異常時の非常停止機構用制御素子(安全
確保リレー及びその出力回路)に対しても、平常
時のエレベーター停止の機会を利用して自動的に
診断できる。なお、コンピユータの入出力回路の
故障診断は、エレベーター制御における平常時に
与えられる指令又は入力信号とは別に、故障診断
を目的とした指令をコンピユータから与えること
によつて、上記入出力回路を含む制御装置を作動
させるとともに、これらの制御装置の作動に応じ
た状態または出力信号をコンピユータに取り込
み、この取り込み信号を上記故障診断指令と論理
比較演算を行つて診断する。
さらに本発明では、故障診断中に安全確保リレ
ーの作動テストが行われていても、上記第1の
ステツプ群たる呼び信号登録処理及びこの処理に
伴う呼び応答灯への出力は、上記安全確保リレー
の作動に影響されず機能する回路構成とし、且
つ上記第1ステツプ群に上記第3のステツプ群よ
りも高い優先度を与えてある。そのため、第3ス
テツプ群の実行中(故障診断中)に利用者がエレ
ベーターの呼び釦(乗場呼び或いはかご呼び)を
押した場合には、割込み信号により現在実行中の
故障診断が一時中断されて、第1ステツプ群の呼
び信号登録処理が優先的になされ、対応の呼び応
答灯が点灯表示される。そして、第1のステツプ
群の処理がなされた後に故障診断が再開する。故
障診断の結果、異常がなければ第2のステツプ群
のエレベーター運転制御が実行される。故障があ
る場合には、その異常が何らかの形で報知され
る。この際、エレベーターのサービスを停止する
方が無難であるが、短時間であれば運転させるこ
とを許せる場合があるので、状況に応じた対応策
をとればよい。
なお、故障診断に要する時間は数秒かかるの
で、故障診断実行中にエレベーターの呼び釦が押
された場合に、仮にその呼び信号登録処理を故障
診断終了に行う場合には、その応答が遅れ利用者
に不便を与えることになる。これに較べて、本発
明では、前述したように呼び信号登録処理を故障
診断に優先させるので、呼び応答が遅れることが
なく上記不具合を解消できる。
また、少なくともエレベーターの停止を条件に
故障診断を行うようにしても、例えばエレベータ
ーの停止の後にはドア開閉動作がなされるので、
この開閉動作の時間を利用して故障診断を行え
ば、故障診断による時間的なロスは解消できる。
さらに、ドア開閉動作に代わつて、数秒以上のド
ア閉待機の時に故障診断を行えば、エレベーター
の閑散時を利用しての故障診断が可能となる。
〔実施例〕
以下、上記した目的及び特徴以外の点も含め
て、図示する一実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、以下の説明では、論理制御部をマイク
ロコンピユータで構成した場合を説明するが、そ
の他ミニコンピユータ等で構成した場合も同様に
実施できる。
本発明の一実施例を第2図〜第7図によつて詳
細に説明する。なお以下の説明では一台のエレベ
ーターの号機制御装置を例に挙げて説明する。
第2図は、本発明をエレベーター走行リレー制
御回路部に適用した具体例を説明するための回路
図であり、第3図〜第7図は動作を説明するため
のフローチヤートである。第2図のリレーAは安
全確認リレーであり、非常停止スイツチ
ESTOP、セフテイキヤツチスイツチSCS、逆相
欠相検出器リレー接点SPTと、マイクロコンに
よる安全確認信号SIAにより駆動される出力回路
DR10等の全てに異常がなく安全走行が確認さ
れている時ONするリレーである。
このリレーの接点A−a1は上昇走行リレー
UPと下降走行リレーDNの投入回路に挿入され、
また接点A−a2に入力回路IN1によりマイク
ロコン10にも取り込まれる。
一方エレベーター制御系側の安全確認信号
SAFTは、抵抗R11とR12で電圧分圧後入力
回路IN0を介してマイクロコン10へ取り込む。
リレーUPとリレーDNにはインタロツクのた
めの接点DN−bとUP−bが入つており、さら
に上昇リミツトスイツチULSと下降リミツトス
イツチDLSがそれぞれ挿入されている。
さらにフアイナルリミツトスイツチFLSuと
FLSdとガバナースイツチGRSの接点も挿入され
ている。
上昇走行リレーUPと下降走行リレーDNは、
マイクロコン10から出力される走行指令SIUP
とSIDNにより出力回路DR12とDR13を介し
て制御されるのが通常であり、異常時のみ他の接
点で制御される。
接点UP−aとDN−aは、単にエレベーター
を運転制御するには不要な接点であるが、下記の
目的に使用される。
(1) ドア閉などの走行準備が完了すると走行指令
が出力されるが、走行指令に対応したリレー
UP又はDNが所定時間以内に投入されたかを
監視する。
(2) 瞬時停電やノイズによりマイクロコンが再試
行した時メカリレーであるUPとDNの動作を
点検する必要がある。
(3) エレベーターが目的階に達すると走行信号が
停止するが、所定時間内にリレーUP又はDN
が釈放したかを監視する。
(1)と(3)の監視は、後述する第5図のステツプ
P580において常時なされており、万一これらの
故障が検出されるとトラブルに対応した制御処理
を行う。
上記(1)のトラブルの際は走行指令を停止し、一
旦ドア開をすることにより乗客を缶詰にするのを
防止せねばならない。
またその後数度の再試行してみる方法も考えら
れる。これは、リレーUPまたはDNの回路にド
アロツクスイツチ等が挿入されている場合に有効
である。
上記(2)のトラブルの際は、安全確認信号SIAを
OFFし、リレーAを釈放させ、その接点A−a
1によりリレーUPまたはDNを釈放させる構成
とすることにより高い安全性を確保するエレベー
ター制御装置にしている。
上記(3)のトラブルの際は、リレーUPまたは
DNが投入されつぱなしのため図示しないが電磁
ブレーキーが作動しつぱなしのため、例えばアン
バランスロードによりドア開放状態のままエレベ
ーターが動く最悪の事態も考えられるため、上記
の対策だけでは不十分である。
後述する第6図のステツプTO1と第7図に示
す如き方法により、上記(3)の監視プログラムのチ
エツクと出力回路DR10の故障診断が行われ
る。この出力回路DR10の事前の故障診断は少
なくともエレベーターが停止中でなければ実行で
きないことは明らかである。
また一日の間に出力回路DR10とDR12ま
たはDR13の故障が重なる確率は極めて微少で
あることにより、上記し故障診断は一日に一度以
上の頻度で行うこととしても良く、例えばパーキ
ング時に一度実行するものとしても良い。第4図
ではステツプP62〜ステツプP78によりドア閉待
機5秒後に1回だけ診断する例を示している。マ
イクロコン10にはドア開釦OPEN、ドア閉釦
CLOSE、パーキング指令スイツチSW1などの
運転指令入力やリレー等の入力や安全信号SAFT
などのメカスイツチ入力と、かご呼び釦入力
CBT1〜CBT28等が入力され、第4図に示す
タスクプログラム(ステツプP46とP44とP51)
で使用される。またマイクロコン10が確実に作
動している時には、パルスR−Pが一定周期ごと
に第4図に示すステツプP67またはP78により出
力される。ウオツチドツクタイマーWDTは、パ
ルスR−Pの出力を監視することで、マイクロコ
ン10のハードと前述の故障検出プログラムを含
む重要プログラムからなる第4図の基本プログラ
ムが正常であるかをエレベーターの通常の制御動
作時に認識する。そして、マイクロコン10が正
常な機能をなしていれば(パルスR−Pが一定周
期で出力されていれば)、ウオツチドツクタイマ
ーWDTから出力許可信号OUTENが出力されて
おり、マイクロコン10から各種出力信号は、ア
ンド回路31〜36を経て出力回路へ出力され
る。
第2図はエレベーター制御装置の全体を示した
ものでなく、本発明を説明するための必要最小限
の構成部分であり、実際には本発明の適用箇所は
この他にも多数ある。
例えば第2図では法律で定められたメカによる
ガバナー(調速機)の接点GRSを使用している
が、この他にもエレベーターの速度を速度発電機
等により検出した信号をマイクロコン10へ入力
し、メカによるよりも精密にオーバスピードを監
視したり、失速や反転(指令と逆方向への走行)
等も監視し、状況に応じ、軽微なものは単なる記
録にとどめ、重大なものはリレーAまたはこれに
代る他の手段によりエレベーター制御系を安全に
保つ方向へ制御する。これらは第5図のステツプ
P580の合理性診断や第4図のステツプP46の
TASK1の一部として呼びサービスと平行して
実行される。またエレベーター駆動系の各部の電
流、電圧、温度等のセンサーの出力を取り込み駆
動系の異常監視やドアモーターに関連する監視も
行う。
この場合の監視機能(入力回路やセンサーの機
能を含む)の診断方法としては、電磁ブレーキを
掛けた状態(エレベーター駆動モーターロツク状
態)で、0.3秒程度の期間微速指令をマイクロコ
ン10から出力し、図示しない自動制御系へ入力
させ、マイクロコン10へ取り込んだセンサー出
力により故障と判定するかを試らべる方法があ
る。
これを含む診断プログラムが、後述する第6図
のステツプT15で実行される。
尚第2図において、リレーA,UP,DNと並
列に接続されているダイオードD1〜D3はリレ
ー釈放時の誘起電圧を吸収するフリーホイルダイ
オードであり、P1とP2は電圧の異なるプラス
電源ラインであり、N1はこれらに共通なマイナ
ス電源ラインである。
以上第2図の回路図を中心に本発明の基本的な
故障診断方法を説明したが、さらに第3図〜第7
図のフローチヤートを用い補促説明を行う。
第3図はメインプログラムを示すフローチヤー
トであり、電源投入時または再起動時にリスター
ト(RES)し、PIA(プエリフエリアルインタフ
エースIC)やPTM(プエリフエリアルタイマー
IC)やRAM(ランダムアクセスIC)のテーブル
初期設定などを行う(ステツプP20)。
次に優先度の最も低いタスクプログラム
TASKmを連続して実行する。
タスTASKmとしては、エレベーター利用度の
統計処理や軽微なトラブルの記録(カセツトに記
録したり、プリンターに出力したり、RAM内の
トラブルテーブルを作成したり表示器や遠方監視
システムへの送信など)処理を行う。場合によつ
ては、運転方向選択や呼びのリセツトや並設エレ
ベーターにおけるホール呼び割当処理などを行
う。
このTASKmは、第4図に示す割込み(IRQ)
により起動されるプログラムにより中断される。
しかし一般には、第4図のIRQルーチンの処理
時間は短かいため、長期間中断されることがない
ので、リアルタイム性は損なわれることはない。
しかし本発明により追加する故障診断プログラ
ム(ステツプP68、第6図のTEST1プログラム)
は、数十ミリ〜数秒程度必要とされる長いプログ
ラムであるため、この故障診断中はリアルタイム
性を失うので、上記した如き機能に限定する必要
がある。例えば、呼び登録制御とその応答灯の点
灯制御は本発明により診断中であつても中断され
る(リアルタイム性を失う)ことは好ましくない
ため、TASKmに含めることはできない。
第4図のIRQルーチンは、PIAやPTMやACIA
(アンシンクローナスインタフエースアダプター
IC)などから入力される割込信号により起動さ
れる。マイクロコン10は、少なくともPTMま
たは専用タイマーハードにより、数10msごとに
タイマー割込を掛ける構成としているものとして
第4図は図示している。
タスクTASK1とTASK2は、このタイマ周
期よりもさらに高いリアルタイム性(応答性)を
必要とするタスクプログラムであり、例えば別個
に設けられた群管理用マイクロコン部との通信処
理や、加減速度処理のための特別な処理などのプ
ログラムを配置する。
これらのタスクはそれぞれ専用の割込信号を発
生してIRQルーチンを起動し、ステツプP41また
はステツプP43で割込要因を判定し、要因に対応
したタスクプログラムへ飛ぶ。
ここでは2種の高速割込タスクを図示したが、
実際にはより多くのタスクが必要な場合があり、
この様な時にはOS(オペレーテイングシステム)
を称す管理プログラムにより割込要因のみでな
く、タスク間リンケージも含めて起動するプログ
ラムの判定処理を行う。
一般にIRQルーチンは、数10msごとのタイマ
ー割込により起動され、ステツプP50により要因
判定され、、第5図に示すTASKnのプログラム
(ステツプP51)が起動される。
このタスクTASKnで一般的な号機エレベータ
ー運転制御処理を行う。
これが終ると本発明により追加された故障診断
プログラムが起動される。例えば、呼びサービス
中であればステツプP60,P62,P63,P78を経て
RTIへぬけるので、処理時間は多くを要さないで
最下位プログラムTASKmの処理を、再開し、次
のタイマー割込により再びIRQルーチンが起動さ
れるのを待つ。
第4図においては、呼びサービスが完了し、ド
ア閉待機5秒後に1回だけ診断プログラムTEST
1(ステツプP68の詳細は第6図に示す。)を起
動する場合を示しており、ステツプP60とP62で
起動を行い、ステツプP63とステツプP65で1回
だけの起動を制御している。
一旦ステツプP68の診断プログラムTEST1が
起動されると、短時間で終了することなく、次の
タイマー割込が入る前に終らない可能性が強い。
しかし、診断プログラムTEST1よりも優先し
なければならないタスクTASK1〜TASKnが含
まれているため、ステツプP60で割込みマスクを
解除している。
第6図に診断プログラム例を示している。ここ
では6つの診断パターンの例を示している。各々
ステツプに、テストステツプTSTPが割当られて
おり、第7図に示すリレーAの診断ステツプのフ
ローチヤートの様に現在実行中のステツプ番号を
与えられる。当初は第4図のステツプP63により
0になつていたものが、第6図のステツプT01
の診断実行開始により1以上でmより小さい数が
与えられる。
全ての診断が終了すると、テストステツプ
TSTPはmになる。
ここで第4図のステツプP68が実行中にタイマ
割込が入ると、ステツプP41,P43,P50を経て
ステツプP51のタスクTASKnのプログラムが実
行される。
この詳細例を第5図に示す。まず自動ドア閉時
限等を得るためタイマ処理(ステツプP520)を
行い、次に第2図の入力回路IN0〜IN34を含
む入力回路からの信号取り込み処理(ステツプ
P525)を行う。次に入力されたかご呼びとホー
ル呼びの登録制御処理(ステツプP540)を行う。
次にステツプP545により故障診断中であるか
否かをテストステツプTSTPにより判定する。も
し当初の様に呼びサービス中であり、TSTP=0
の時はステツプP560〜ステツプP580に示す号機
制御処理がなされる。
しかし故障診断中の際はステツプP545でYES
“Y”となり、ステツプP590へ飛び、第2図に示
す出力回路DR10〜DR13を含む出力回路へ
の出力信号切替処理を行う。
従つて第5図の例では、故障診断中はタスク
TASKnの処理時間が短かいと共に、万一診断中
にホール呼びなどのサービス要求信号が発生して
も呼び応答灯の点灯機能は常と同様であるが、少
なくともエレベーターの走行機能は診断が終了す
るまで一時停止となる。なお、故障診断を行うの
は、マイクロコン10が故障診断を実行するため
の正常な機能を有していること(パルスR−Tが
一定周期で出力されていること)を前提としてお
り、この状態では既述したようにウオツチドツク
タイマーWDTが出力許可信号OUTENを出力
し、マイクロコン10からの出力信号がアンド回
路31〜36のいずれかを経て出力可能な状態に
ある。従つて、例えば安全確認リレーAなどの制
御素子の故障診断〔安全確認リレーAが釈放(開
放)するか否かの診断〕を行う場合には、マイク
ロコン10からリレー出力回路DR10に安全確
認リレーAを釈放させるための信号が送られたり
する。そして、このような故障診断中であつて
も、エレベーターの呼び釦CBT1〜CBT28が
押されれば、その呼び信号がマイクロコン10で
登録処理され、かつその呼び応答の出力がアンド
回路34〜36(図では符号34〜36で省略す
るが、実際には、呼び釦の数だけのアンド回路で
ある)を介して出力される。そして本実施例で
は、故障診断中であつても、上記呼び信号が発生
すればこれを優先させるようプログラム設定して
ある。
ここで再び第4図の説明に戻る。以上に述べた
ようにタスクTASKnが終了すると、ステツプ
P60,P62,P65と進み、ここでTSTPが1より大
きい値となつているため、ステツプP70ですでに
故障診断が終了しているか否かを判定する。(終
了時は第6図のステツプT90によりTSTPがmと
なつている。)このステツプにより1回のみ故障
診断を行う様にしている。
次にステツプP72は、故障診断プログラムそれ
自体のバグやノイズやROMのビツト落ちのため
暴走したりして正しく処理されない場合を検出す
るためのソフト的なウオツチドツクタイマーであ
り、ステツプP74で異常と判定されるとステツプ
P76でエラー処理が実行される。
故障診断を続行する場合には、ステツプP78で
ウオツチドツグタイマーWDTをリセツトするパ
ルスを出してRTIを行い、タイマ割込が入つて中
断した診断プログラムへ戻る。
従つて故障診断中は、第3図のタスクTASKm
のプログラムへ戻ることはない。
また第4図に示すプログラムは、第2図に示す
ハードによるウオツチドツクタイマーにより異常
を監視される様にWDTのリセツトパルスは第4
図の最終ステツプに挿入してある。
ステツプP67は、故障診断の第1サイクルにお
いてはステツプ78に至らないため必要となる。
以上に述べた様に故障診断プログラムTEST1
は、ソフトによるWDTとハードのWDTにより
所定時間ごとに少なくとも一部が実行されるかを
常時監視する構成としており、この点でも信頼性
が極めて高くしてある。
次に第6図に示す故障診断プログラム例を詳細
に説明する。
ここではまずROMなどに格納されている
TASKプログラムを、サムチエツク等の方法に
より診断する。
次にRAMの書き変えとその読み取りテストを
行う。
次にPIAやPTMなどの機能テストを行う。少
なくともコントロールレジスターの書き変え、読
み取りテストを行う。
次にすでに述べたエレベーター駆動系のテスト
を行う。
ステツプT20の具体例を、第2図のリレーAに
ついて第7図を用いて説明する。
まずテストステツプの番号20をテーブル
TSTSPへ置数する。次に、入力回路の信号をス
テツプT210で判定し、正常であればテストのた
めに強制的に安全確認出力信号SIAを“1”から
“0”に切り替える。リレーAの動作時限を越え
る時限をステツプT220で待ち、ステツプT225で
入力信号IN1が“0”になつたかを試べる。リ
レーAならびに出力回路DR10が正常であれば
“0”になつている筈であり、次のステツプT230
へ進み、テストのために強制的に上昇及び下降走
行指令信号SIUPとSIDNを“1”に切替えて出
力する。
次にステツプT235でリレーUPとリレー
DNの動作時限に相当する期間待機してから、ス
テツプT240で入力回路信号IN2とIN3が共に
“0”であることをチエツクする。これはリレー
Aの接点A−a1の溶着を診断するためのステツ
プである。
これらのテストにおいて万一故障と判定される
と、テストステツプ20のエラー処理をステツプ
T245により実行され、故障要因を保守員や管理
人やエレベーター利用者が明確に知ることができ
る様に報知する。
例えばかご内や監視盤に設けた時計の時刻表示
を中止しトラブル番号20を表示する等の診断情報
を報知し、すみやかな修理を要求する必要があ
り、この際エレベーターのサービスを停止する方
が無難であるが、短時間であれば運転させること
も許せる程度の場合もり、これらの処理も行われ
る。
次にステツプT215とT230で強制的に出力した
出力信号を元へ戻し、RTSへ至り第6図のテス
トステツプT20は終了する。
次のステツプT30では、一般の入力回路と出
力回路のチエツクを行うもので、第1図に示す従
来技術により比較的高い精度で故障診断できる。
しかし特に高い精度を必要とする入出力回路なら
びにエレベーター制御系の故障診断は、第2図の
リレーAの様に特別な回路と第7図に示す如く個
別の診断プログラムを作成し追加する必要がある
が、その方法は上記方法と同様に容易に実施でき
る。
これらのテストステツプが全て終了すると、ス
テツプT90を実行しRTSとなりり、第4図のス
テツプP68を全て了する。
以上に説明した出力によれば、常時ウオツチド
ツグタイマーWDTで監視された故障診断プログ
ラムにより、故障診断可能なエレベーター状態に
ある時に、実際のエレベーター制御系のハードの
動作ならびに動作遅延時間まで含めて診断するた
め、極めて信頼度の高く、かつ広い範囲の診断が
可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、論理制
御部を成すコンピユータの高い処理能力を生か
し、弱干の手段を付加するだけで、通常動作しな
い異常時の作動機構を確実に診断することがで
き、よつてエレベーター制御装置の信頼性を向上
することができる。
また、本発明の故障診断装置の作動は、エレベ
ーターの平常時の運転制御や利用法の操作、使い
勝手を損ねることがなく、少なくともエレベータ
ーが停止中であることのみを条件に随時診断が可
能となるので、故障診断を遅滞なく確実に行なう
ことができる。
また、本発明によれば、エレベーター制御系の
故障診断中であつても呼び信号が発生すれば、故
障診断を一時中断して呼び信号の登録処理及びこ
れに伴う応答灯への出力を優先的に行い得るの
で、利用客に不便を与えない故障診断を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の故障診断方法を説明するための
回路図、第2図は本発明を適用したエレベーター
制御装置の一実施例回路図、第3図〜第7図は本
発明による故障診断方法を説明するためのフロー
チヤートであり、第3図はメインプログラムのフ
ローチヤート、第4図は割込プログラムのフロー
チヤート、第5図は号機制御処理プログラムのフ
ローチヤート、第6図は故障診断処理プログラム
のフローチヤート、第7図は安全確認リレーの診
断処理プログラムのフローチヤートである。 10……マイクロコンピユータ、DR10〜
DR13……出力回路、IN0〜IN34……入力
回路、WDT……ウオツチドツグタイマー、A…
…安全確認リレー、UP……上昇走行リレー、
DN……下降走行リレー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数階床間をサービスするエレベーターと、
    エレベーターの呼び信号発生手段と、エレベータ
    ーの論理制御部を成すコンピユータと、このコン
    ピユータの出力回路と、この出力回路からの出力
    信号に応じて平常時に上記エレベーターの運転を
    制御する装置と、エレベーターの異常時に作動し
    てエレベーターの安全を確保するリレー等の制御
    素子とを備え、 上記コンピユータのプログラムは、上記呼び信
    号発生手段からの呼び信号の登録処理を実行する
    第1のステツプ群と、平常時に上記登録された呼
    びに応じてエレベーターの運転制御を行なうため
    の処理を実行する第2のステツプ群と、少なくと
    もエレベーターが停止中であることを条件に上記
    安全確保リレーを含むエレベーター制御系の故障
    診断を実行する第3のステツプ群を有し、 上記呼び信号の登録処理及びこの処理に伴う呼
    び応答灯への出力は、上記安全確保リレーの作動
    に影響されずになされる回路構成とし、且つ上記
    第1のステツプ群に上記第3のステツプ群よりも
    高い優先度を与えて、故障診断実行中においてエ
    レベーター呼び割込み信号がある場合には、平常
    の呼び登録処理を優先して実行した後に故障診断
    を再開させるよう設定したことを特徴とするエレ
    ベーター制御装置の故障診断方法。
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JPS5334243A (en) * 1976-09-10 1978-03-30 Toshiba Corp Device for diagnosing malfunction of elevator control unit

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