JPS6223712B2 - - Google Patents

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JPS6223712B2
JPS6223712B2 JP54040948A JP4094879A JPS6223712B2 JP S6223712 B2 JPS6223712 B2 JP S6223712B2 JP 54040948 A JP54040948 A JP 54040948A JP 4094879 A JP4094879 A JP 4094879A JP S6223712 B2 JPS6223712 B2 JP S6223712B2
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JP
Japan
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elevator
signal
computer
input
control
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JP54040948A
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JPS55135078A (en
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Kenji Yoneda
Kazuhiro Sakata
Masaaki Nakazato
Takeo Yuminaka
Soshiro Kuzunuki
Yasunori Katayama
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンピユータ制御によるエレベーター
制御装置の故障診断方法に関するものである。
従来、エレベーター制御装置はリレーを主体に
構成されており、サービス階床数やエレベーター
駆動モータの制御方式や運転方式毎に夫々個別に
設計されている。またリレーシーケンスではおの
ずと機能に限度があるため、群管理制御部を中心
にコンピユータの実用化が検討されている。この
コンピユータ化によりエレベーター制御装置の高
機能化、多仕様への速応化のみならず、小形コン
ピユータを用いることにより装置の小型、軽量、
標準化などの効果が期待できる。このため制御装
置にマイクロコンピユータ(マイクロコン)が採
用されつつある。
反面、特に問題となるのはその信頼性にある。
ことに各エレベーターの乗りかごを直接制御する
号機制御装置においては、最大の解決されるべき
技術的課題であり、これがマイクロコン化のメリ
ツトと製品のトータルコストの低減に大きく関係
する。
マイクロコンによる制御装置は、マイクロコン
本体とインターフエース回路(入力回路と出力回
路)と、パワーリレーやエレベーター駆動装置や
安全スイツチ類等から成るエレベーター制御系と
から構成されている。
マイクロコン本体は安価にして小型なため、マ
イクロコン部を多重系にすることによりマイクロ
コン本体の信頼性を飛躍的に向上させることが可
能である。また部分的な故障に対してはこれを自
己診断させることも可能である。
またエレベーター制御系の故障は、適切な制御
情報(エレベーター位置、エレベーター速度、各
部の電圧、電流、温度、等)をマイクロコンへ入
力し、これを監視することによりこの故障を検出
し、これに対処する制御出力を発生させることに
より重大事故を未然に防止することが可能であ
る。
エレベーター制御装置の場合は入出力信号線が
一台当り数百点もあることより、インタフエース
回路の信頼性が問題となる。特に問題となるの
は、上記した故障診断に必要な制御情報を入力す
る入力回路と、これに対処するために出力する出
力回路である。
これらのインタフエース回路はコストならびに
制御盤の実装スペースの面より多重系にできない
場合が多い。また2重系等にしてもかならず信号
切替等の共通回路部が必要なため、期待するほど
の高信頼性が得られぬ場合が多い。
そこで一般に、自動的にインタフエース回路を
中心にエレベーター制御装置を自己診断させる考
え方がある。
第1図と第2図は、これに関係する公知のイン
ターフエース部の故障診断回路例を示す回路図で
ある。
第1図は、稼動中に入出力回路を点検するため
にこころみた方法を概説するためのもので、出力
回路の導通破損の診断を例に挙げて図示してい
る。第1図の機能は、コンピユータ10からの出
力信号により出力回路14〜16を介してリレー
OUT1〜OUT3を駆動する回路である。
第1図では、出力回路14〜16の故障を検出
するためにダイオードD04〜D06と抵抗器R
01と入力回路IN01とを附加し、3組の出力
回路の出力を一括してコンピユータ10へ取り込
んでいる。
コンピユータ10は、出力リレーOUT1〜
OUT3の釈放時限より短かく、附加した入力回
路IN01の動作時限より長い時間のあいだ3つ
の出力信号を本来の制御信号とは関係なく強制的
にOFFしてみて入力回路IN01から戻されてく
る信号を判断して故障の自動判定を行うものであ
る。
次に第2図は、非稼動中に入出力回路を点検す
る従来技術を概説するためのものである。
コンピユータ10は、論理演算をしたブログラ
ムを格納したりするコンピユータ本体9と、出力
レジスタ部11と入力レジスタ部12とから成
る。コンピユータ10からの出力信号は、故障検
出のために附加したバツフアー13を介して出力
回路14〜16を駆動する。出力ライン群20に
は、第1図と同様にリレーやランプ等のエレベー
ター制御系にある各種負荷が接続される。
エレベーターの乗りかご内にある運転盤や、各
種安全装置やリレー等からの入力ライン群21
は、入力回路17〜19を介して入力レジスター
部へ接続され、コンピユータ本体9へ入力され
る。
動作の概略は次の通りである。
まず閑散または保守中である時、外部から一回
だけ入力される信号により故障診断プログラムが
起動され、信号CHKが出力され、正規の入出力
機能を停止する。この時バツフア13は信号
CHKにより出力を停止し、入力レジスター12
は信号CHKにより制御系からの信号に代つて出
力レジスタ11からの信号を取り込み、コンピユ
ータ本体9に入力する。
次にコンピユータ本体9は、各出力信号を1つ
ずる出力し、正しくフイードバツクされるかを診
断する。
以上により従来技術の概要が明らかとなつたと
思う。したがつて次に、これらの問題点について
補足説明する。
第2図による方法は、コンピユータ内部のハー
ドチエツクには効果があるが、最とも故障が多い
と予想される入出力回路14〜19の診断がなさ
れない点と、診断のために追加した信号CHK
と、バツフアー13による信頼性低下に問題があ
る。
第1図においても附加したダイオード、抵抗
器、入力回路の部品破損により本来の機能が損わ
れるおそれがあつた。さらに、リレーOUT1〜
OUT3の実際の動作が点検されないことによる不
確実さが残る。たとえばリレーの接点溶着やコイ
ル断線などのトラブルが発生しても放置されるお
それがある。
マイクロコンの高い処理能力を利用し、先に述
べたエレベーターの制御系故障検出を行わせるこ
とにより、リレーや個別な故障検出装置を不用と
することが可能である。安全確保のために従来多
くのリレー回路や、電子応用等の故障検出装置を
使用しており、これらの部分までを含めてマイク
ロコン化しなければ、エレベーター制御装置の信
頼性向上、装置の小形化はのぞめない。
マイクロコンでこれら故障検出するためには、
そのための入力回路と出力回路とプログラムを附
加するが、これらは常時作動するのでなく、数ケ
月に一度または数年に一度しか動作しないため、
これらの部分の故障が発生しても通常は正常にサ
ービス運転する。しかし、万一の故障の際に故障
検出とその対処の制御が確実に実行される保証が
無く問題があつた。
本発明の目的は、論理制御部にコンピユータを
備えたエレベーター制御装置において、新たに多
くの手段を付加することなく、エレベーター異常
時の作動機構を確実にチエツクすることのできる
故障診断方法及び装置を提供し、もつてエレベー
ター制御装置の信頼性の向上を図ることにある。
本発明の特徴は、エレベーターの論理制御部を
成すコンピユータと、このコンピユータの出力回
路を介して平常時に動作してエレベーターを運転
するリレー等の制御素子と、同じく異常時に動作
してエレベーターの安全を確保するリレー等の制
御素子と、これらの制御素子の信号をコンピユー
タに入力する入力回路とからエレベーター制御装
置を構成し、上記コンピユータにより平常時は呼
びに対するサービスを行うための処理を実行し、
少なくともエレベーターが停止中であることを条
件に、上記異常時に作動する制御素子に対する出
力信号を強制的に変化せしめてその制御素子から
の入力信号を判定することにより、故障診断する
ようにしたところにある。これにより、従来のコ
ンピユータによる入出力回路の故障診断に止まら
ず、通常殆んど動作することが無く、そのために
故障を検知することもできなかつた異常時の非常
停止機構等の制御素子を、平常時に自動的に診断
できるようにした。したがつて、異常時における
エレベーターの安全性を確保することができ、エ
レベーター制御装置の信頼性を向上することがで
きる。
以下、上記した目的及び特徴以外の点も含め
て、図示する一実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、以下の説明では、論理制御部をマイク
ロコンピユータで構成した場合を説明するが、そ
の他ミニコンピユータ等で構成した場合も同様に
実施できる。
本発明の一実施例を第3図〜第8図によつて詳
細に説明する。なお以下の説明では一台のエレベ
ーターの号機制御装置を例に挙げて説明する。
第3図は、本発明をエレベーター走行リレー制
御回路部に適用した具体例を説明するための回路
図であり、第4図〜第8図は動作を説明するため
のフローチヤートである。第3図のリレーAは安
全確認リレーであり、非常停止スイツチ
ESTOP、セフテイキヤツチスイツチSCS、逆相
欠相検出器リレー接点SPTと、マイクロコンによ
る安全確認信号SIAにより駆動される出力回路
DR10等の全てに異常がなく安全走行が確認さ
れている時ONするリレーである。
このリレーの接点A―a1は上昇走行リレー
UPと下降走行リレーDNの投入回路に挿入され、
また接点A―a2は入力回路IN1によりマイク
ロコン10にも取り込まれる。
一方エレベーター制御系側の安全確認信号
SAFTは、抵抗11とR12で電圧分圧後入力回
路IN0を介してマイクロコン10へ取り込む。
リレーUPとリレーDNにはインタロツクのため
の接点DN―bとUP―bが入つており、さらに上
昇リミツトスイツチULSと下降リミツトスイツ
チDLSがそれぞれ挿入されている。
さらにフアイナルリミツトスイツチFLSuと
FLSdとガバナースイツチGRSの接点も挿入され
ている。
これらのメカスイツチは、走行の安全を確保す
る様に法律で定められたものはかならず含んでい
なければならないが、必要以上に増やすことは稼
動率の低下とコストアツプをまねくため好ましく
ない。
上昇走行リレーUPと下降走行リレーDNは、マ
イクロコン10から出力される走行指令SIUPと
SIDNにより出力回路DR12とDR13を介して
制御されるのが通常であり、異常時のみ他の接点
で制御される。
接点UP―aとDN―aは、単にエレベーターを
運転制御するには不要な接点であるが、下記の目
的に使用される。
(1) ドア閉などの走行準備が完了すると走行指令
が出力されるが、走行指令に対応したリレー
UP又はDNが所定時間以内に投入されたかを監
視をする。
(2) 瞬時停電やノイズによりマイクロコンが再試
行した時メカリレーであるUPとDNの動作を点
検する必要がある。
(3) エレベーターが目的階に達すると走行信号が
停止するが、所定時間内にリレーUP又はDNが
釈放したかを監視する。
(1)と(3)の監視は、後述する第6図のステツプP
580において常時なされており、万一これらの
故障が検出されるとトラブルに対応した制御処理
を行う。
上記(1)のトラブルの際は走行指令を停止し、一
担ドア開をすることにより乗客を缶詰にするのを
防止せねばならない。
またその後数度の再試行してみる方法も考えら
れる。これは、リレーUPまたはDNの回路にドア
ロツクスイツチ等が挿入されている場合に有効で
ある。
上記(2)のトラブルの際は、安全確認信号SIAを
OFFし、リレーAを釈放させ、その接点A―a
1によりリレーUPまたはDNを釈放させる構成と
することにより高い安全性を確保するエレベータ
ー制御装置にしている。
上記(3)のトラブルの際は、リレーUPまたはDN
が投入されつぱなしのため図示しないが電磁ブレ
ーキーが作動しつぱなしのため、例えばアンバラ
ンスロードによりドア開放状態のままエレベータ
ーが動く最悪の事態も考えられるため、上記の対
策だけでは不十分である。
後述する第7図のステツプTO1と第8図に示
す如き方法により、上記(3)の監視プログラムのチ
エツクと出力回路DR10の故障診断が行われ
る。この出力回路DR10の事前の故障診断は少
なくともエレベーターが停止中でなければ実行で
きないことは明らかである。
また一日の間に出力回路DR10とDR12また
はDR13の故障が重なる確率は極めて微少であ
ることより、上記した故障診断は一日に一度以上
の頻度で行うこととしても良く、例えばパーキン
グ時に一度実行するものとしても良い。第5図で
はステツプP62〜ステツプP78によりドア閉
待機5秒後に1回だけ診断する例を示している。
マイクロコン10にはドア開釦OPEN、ドア閉釦
CLOSE、パーキング指令スイツチSW1などの
運転指令入力やリレー等の入力や安全信号SAFT
などのメカスイツチ入力と、かご呼び釦入力
CBT1〜CBT28等が入力され、第5図に示す
タスクプログラム(ステツプP46とP44とP
51)で使用される。またマイクロコン10が確
実に作動している時一定周期ごとに第5図に示す
ステツプP67またはP78により出力されるパ
ルスR―Pを監視するウオツチドツクタイマー
WDTによりマイクロコンのハードと前述の故障
検出プログラムを含む重要プログラムから成る第
5図のプログラムを点検することが可能である。
ウオツチドツグタイマーWDTが作動していない
時は、出力許可信号OUTENが出力されており、
マイクロコン10からの信号はアンド回路31〜
36を経て出力回路へ出力される。
第3図はエレベーター制御装置の全体を示した
ものでなく、本発明を説明するための必要最小限
の構成部分であり、実際には本発明の適用箇所は
この他にも多数ある。
例えば第3図では法律で定められたメカによる
ガバナー(調速機)の接点GRSを使用している
が、この他にもエレベーターの速度を速度発電機
等により検出した信号をマイクロコン10へ入力
し、メカによるよりも精密にオーバスピードを監
視したり、失速や反転(指令と逆方向への走行)
等も監視し、状況に応じ、軽微なものは単なる記
録にとどめ、重大なものはリレーAまたはこれに
代る他の手段によりエレベーター制御系を安全に
保つ方向へ制御する。これらは第6図のステツプ
P580の合理性診断や第5図のステツプP46
のTASK1の一部として呼びサービスと平行して
実行される。またエレベーター駆動系の各部の電
流、電圧、温度等のセンサーの出力を取り込み駆
動系の異常監視やドアモーターに関連する監視も
行う。
この場合の監視機能(入力回路やセンサーの機
能を含む)の診断方法としては、電磁ブレーキを
掛けた状態(エレベーター駆動モーターロツク状
態)で、0.3秒程度の期間微速指令をマイクロコ
ン10から出力し、図示しない自動制御系へ入力
させ、マイクロコン10へ取り込んだセンサー出
力により故障と判定するかを試らべる方法があ
る。
これらを含む診断プログラムが、後述する第7
図のステツプT15で実行される。
尚第3図において、リレーA,UP,DNと並列
に接続されているダイオードD1〜D3はリレー
釈放時の誘起電圧を吸収するフリーホイルダイオ
ードであり、P1とP2は電圧の異なるプラス電
源ラインであり、N1はこれらに共通なマイナス
電源ラインである。
以上第3図の回路図を中心に本発明の基本的な
故障診断方法を説明したが、さらに第4図〜第8
図のフローチヤートを用いて補促説明を行う。
第4図はメインプログラムを示すフローチヤー
トであり、電源投入時または再起動時にリスター
ト(RES)し、PIA(プエリフエリアルインタフ
エースIC)やPTM(プエリフエリアルタイマー
IC)やRAM(ランダムアクセスIC)のテーブル
初期設定などを行う(ステツプP20)。
次に優先度の最も低いタスクプログラム
TASKmを連続して実行する。
タスクTASKmとしては、エレベーター利用度
の統計処理や軽微なトラブルの記録(カセツトに
記録したり、プリンターに出力したり、RAM内
のトラブルテーブルを作成したり表示器や遠方監
視システムへの送信など)処理を行う。場合によ
つては、運転方向選択や呼びのリセツトや並設エ
レベーターにおけるホール呼び割当処理などを行
う。
このTASKmは、第5図に示す割込み(IRQ)
により起動されるプログラムにより中断される。
しかし一般には、第5図のIRQルーチンの処理
時間は短かいため、長期間中断されることがない
ので、リアルタイム性は損なわれることはない。
しかし本発明により追加する故障診断プログラ
ム(ステツプP68、第7図のTEST1プログラ
ム)は、数十ミリ秒〜数秒程度必要とされる長い
プログラムであるため、この故障診断中はリアル
タイム性を失うので、上記した如き機能に限定す
る必要がある。例えば、呼び登録制御とその応答
灯の点灯制御は本発明により診断中であつても中
断される(リアルタイム性を失う)ことは好まし
くないため、TASKmに含めることはできない。
第5図のIRQルーチンは、PIAやPTMやACIA
(アンシンクローナスインタフエースアダプター
IC)などから入力される割込信号により起動さ
れる。マイクロコン10は、少なくともPTMま
たは専用タイマーハードにより、数10msごとに
タイマー割込を掛ける構成としているものとして
第5図は図示している。
タスクTASK1とTASK2は、このタイマ周期
よりもさらに高いリアルタイム性(応答性)を必
要とするタスクプログラムであり、例えば別個に
設けられた群管理用マイクロコン部との通信処理
や、加減速度処理のための特別な処理などのプロ
グラムを配置する。
これらのタスクはそれぞれ専用の割込信号を発
生してIRQルーチンを起動し、ステツプP41ま
たはステツプP43で割込要因を判定し、要因に
対応したタスクプログラムへ飛ぶ。
ここでは2種の高速割込タスクを図示したが、
実際にはより多くのタスクが必要な場合があり、
この様な時にはOS(オペレーテイングシステ
ム)と称す管理プログラムにより割込要因のみで
なく、タスク間リンケージも含めて起動するプロ
グラムの判定処理を行う。
一般にIRQルーチンは、数10msごとのタイマ
ー割込により起動され、ステツプP50により要
因判定され、第6図に示すTASKnのプログラム
(ステツプP51)が起動される。
このタスクTASKnで一般的な号機エレベータ
ー運転制御処理を行う。
これが終ると本発明により追加された故障診断
プログラムが起動される。例えば、呼びサービス
中であればステツプP60,P62,P63,P
78を経てRTIへぬけるので、処理時間は多くを
要さないで最下位プログラムTASKmの処理を、
再開し、次のタイマー割込により再びIRQルーチ
ンが起動されるのを待つ。
第5図においては、呼びサービスが完了し、ド
ア閉待機5秒後に1回だけ診断プログラムTEST
1(ステツプP68の詳細は第7図に示す。)を
起動する場合を示しており、ステツプP60とP
62で起動を行い、ステツプP63とステツプP
65で1回だけの起動を制御している。
一担ステツプP68の診断プログラムTEST1
が起動されると、短時間で終了することなく、次
のタイマー割込が入る前に終らない可能性が強
い。
しかし、診断プログラムTEST1よりも優先し
なければならないタスクTASK1〜TASKnが含
まれているため、ステツプP60で割込みマスク
を解除している。
第7図に診断プログラム例を示している。ここ
では6つの診断パターンの例を示している。各々
ステツプに、テストステツプTSTPが割当られて
おり、第8図に示すリレーAの診断ステツプのフ
ローチヤーの様に現在実行中のステツプ番号を与
えられる。当初は第5図のステツプP63により
0になつていたものが、第7図のステツプT01
の診断実行開始により1以上でmより小さい数が
与えられる。
全ての診断が終了すると、テストステツプ
TSTPはmになる。
ここで第5図のステツプP68が実行中にタイ
マ割込が入ると、ステツプP41,P43,P5
0を経てステツプP51のタスクTASKnのプロ
グラムが実行される。
この詳細例を第6図に示す。まず自動ドア閉時
限等を得るためタイマ処理(ステツプP520)
を行い、次に第3図の入力回路IN0〜IN34を
含む入力回路からの信号取り込み処理(ステツプ
P525)を行う。次に入力されたかご呼びとホ
ール呼びの登録制御処理(ステツプP540)を
行う。
次にステツプP545により故障診断中である
か否かをテストステツプTSTPにより判定する。
もし当初の様に呼びサービス中であり、TSTP=
0の時はステツプP560〜ステツプP580に
示す号機制御処理がなされる。
しかし故障診断中の際はステツプP545で
YES“Y”となり、ステツプP590へ飛び、
第3図に示す出力回路DR10〜DR13を含む出
力回路への出力信号切替処理を行う。
従つて第6図の例では、故障診断中はタスク
TASKnの処理時間が短かいと共に、万一診断中
にホール呼びなどのサービス要求信号が発生して
も呼び応答灯の点灯機能は常と同様であるが、少
なともエレベーターの走行機能は診断が終了する
まで一時停止となる。診断しようとする範囲を広
くしようとする呼び登録の機能も停止しなければ
ならない場合もある。
ここで再び第5図の説明に戻る。以上に述べた
ようにタスクTASKnが終了すると、ステツプP
60,P62,P65と進み、ここでTSTPが1
より大きい値となつているため、ステツプP70
ですでに故障診断が終了しているか否かを判定す
る。(終了時は第7図のステツプT90により
TSTPがmとなつている。)このステツプにより
1回のみ故障診断を行う様にしている。
次にステツプP72は、故障診断プログラムそ
れ自体のバグやノイズやROMのビツト落ちのた
め暴走したりして正しく処理されない場合を検出
するためのソフト的なウオツチドツクタイマーで
あり、ステツプP74で異常と判定されるとステ
ツプP76でエラー処理が実行される。
故障診断を続行する場合には、ステツプP78
でウオツチドツグタイマーWDTをリセツトする
パルスを出してRTIとを行い、タイマ割込が入つ
て中断した診断プログラムへ戻る。
従つて故障診断中は、第4図のタスクTASKm
のプログラムへ戻ることはない。
また第5図に示すプログラムは、第3図に示す
ハードによるウオツチドツクタイマーにより異常
を監視される様にWDTのリセツトパルスは第5
図の最終ステツプに挿入してある。
ステツプP67は、故障診断の第1サイクルに
おいてはステツプ78に至らないため必要とな
る。
以上に述べた様に故障診断プログラムTEST1
は、ソフトによるWDTとハードのWDTにより所
定時間ごとに少なくとも一部が実行されるかを常
時監視する構成としており、この点でも信頼性が
極めて高くしてある。
次に第7図に示す故障診断プログラム例を詳細
に説明する。
ここではまずROMなどに格納されている
TASKプログラムを、サムチエツク等の方法によ
り診断する。
次にROMの書き変えとその読み取りテストを
行う。
次にPIAやPTMなどの機能テストを行う。少
なくともコントロールレジスターの書き変え、読
み取りテストを行う。
次にすでに述べたエレベーター駆動系のテスト
を行う。
ステツプT20の具体例を、第3図のリレーA
について第8図を用いて説明する。
まずテストステツプの番号20をテーブル
TSTSPへ置数する。次に、入力回路の信号をス
テツプT210で判定し、正常であればテストの
ために強制的に安全確認出力信号SIAを“1”か
ら“0”に切り替える。リレーAの動作時限を越
える時限をステツプT220で待ち、ステツプT
225で入力信号IN1が“0”になつたかを試
べる。リレーAならびに出力回路DR10が正常
であれば“0”になつている筈であり、次のステ
ツプT230へ進み、テストのために強制的に上
昇及び下降走行指令信号SIUPとSIDNを“1”に
切替えて出力する。
次にステツプT235でリレーUPとリレーDN
の動作時限に相当する期間待機してから、ステツ
プT240で入力回路信号IN2とIN3が共に
“0”であることをチエツクする。これはリレー
Aの接点A―a1の溶着を診断するためのステツ
プである。
これらのテストにおいて万一故障と判定される
と、テストステツプ20のエラー処理をステツプ
T245により実行され、故障要因を保守員や管
理人やエレベーター利用者が明確に知ることがで
きる様に報知する。
例えばかご内や監視盤に設けた時計の時刻表示
を中止しトラブル番号20を表示する等の診断情報
を報知し、すみやかな修理を要求する必要があ
り、この際エレベーターのサービスを停止する方
が無難であるが、短時間であれば運転させること
も許せる程度の場合もあり、これらの処理も行わ
れる。
次にステツプT215とT230で強制的に出
力した出力信号を元へ戻どし、RTSへ至り第7
図のテストステツプT20は終了する。
次のステツプT30では、一般の入力回路と出
力回路のチエツクを行うもので、第1図に示す従
来技術によつたり、第2図を第9図の様に改良す
ることにより比較的高い精度で故障診断できる。
しかし特に高い精度を必要とする入出力回路なら
びにエレベーター制御系の故障診断は、第3図の
リレーAの様に特別な回路と第8図に示す如く個
別の診断プログラムを作成し追加する必要がある
が、その方法は上記方法と同様に容易に実施でき
る。
これらのテストステツプが全て終了すると、ス
テツプT90を実行しRTSとなり、第5図のス
テツプP68を全て終了する。
以上に説明した出力によれば、常時ウオツチド
ツグタイマーWDTで監視された故障診断プログ
ラムにより、故障診断可能なエレベーター状態に
ある時に、実際のエレベーター制御系のハードの
動作ならびに動作遅延時間まで含めて診断するた
め、極めて信頼度の高く、かつ広い範囲の診断が
可能となる。
第9図は本発明の他の実施例である。これは第
3図に示した安全確認リレーA関連機能の診断方
法に対する変形例であり、簡易形に当る。またこ
れは従来技術を示す第2図の改良例である。
図において10〜19は第2図と同一である
が、マイクロコン10にあつた信号CHKとその
関連回路が不要な点が異なる。
また第2図ではエレベーター制御系を成す負荷
LD91〜LD93と信号源SW91〜SW93の図
示はないが、第9図ではこれを図示している。
尚、負荷とはリレーやランプやチヤイム等であ
り、信号源とは呼び釦スイツチやリレー接点やリ
ミツトスイツチや、信号源とするための抵抗器R
91〜R93等である。
第9図において、本実施例による診断のために
新たに追加した回路は、リレーTとダイオード
DTと、出力回路DR90と、出力回路と入力回路
を接点Ta―1〜Ta―3により接続した点であ
る。
接続する入力と出力は任意で良いが、負荷と信
号源の電気回路的な種類により使い分けた方が追
加する回路が少なくてすむ利点がある。
また、負荷LD91〜LD93と信号源SW91
〜SW93のそれぞれが特別な関連がある時は接
点Ta―1〜Ta―3を不要とし、直接対応する入
力と出力ラインを電気的に結合するものとしても
良い。例えば信号源SW91が1階のかご呼び釦
であり、負荷LD91が1階のかご呼び応答灯の
場合などの関連がある場合である。すなわち呼び
サービス運転中であつても呼び釦を押せば応答が
つくし、逆に一担応答灯が点灯すれば呼び釦入力
があつても何ら問題の発生しない場合である。
第9図における診断手順は、第8図の方法と同
様であるので以下概要のみ説明する。
第1ステツプは、入力信号IN97〜IN99が
“H”(論理的には“0”)であることを確認す
る。
第2ステツプで診断用リレーTを出力回路DR
90でONするために、出力信号SITを“1”に
する。尚、この時出力信号SI94〜SI96は
“0”であるとする。
第3ステツプでは、リレーTの動作相当時間経
過後、入力信号IN97〜IN99が“H”である
ことを点検する。
第4ステツプでは出力信号SI94〜SI96を全
て“1”に切替えて、入出力回路の動作相当時間
経過後に入力信号IN97〜IN99が全て“L”
(論理的には“1”)であることを点検する。
以上により数百点もある入力回路と出力回路の
診断ができるので故障復旧の際や、定規点検専用
の機能としても応用できる。この様な目的に使う
時にはリレーTは設けず、コネクターにより負荷
と信号源のラインを直接つなぐ方法とした方が安
価となる。尚、第9図による方法では、負荷その
ものや、信号源そのものの診断ができないため重
要な部分には適当でない。
以上説明したように、本発明によれば、論理制
御部を成すコンピユータの高い処理能力を生か
し、弱干の手段を付加するだけで、通常動作しな
い異常時の作動機構を確実に診断することがで
き、よつてエレベーター制御装置の信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の故障診断方法を説
明するための回路図、第3図は本発明を適用した
エレベーター制御装置の一実施例回路図、第4図
〜第8図は本発明による故障診断方法を説明する
ためのフローチヤートであり、第4図はメインプ
ログラムのフローチヤート、第5図は割込プログ
ラムのフローチヤート、第6図は号機制御処理プ
ログラムのフローチヤート、第7図は故障診断処
理プログラムのフローチヤート、第8図は安全確
認リレーの診断処理プログラムのフローチヤー
ト、第9図は本発明の他の実施例回路図である。 10…マイクロコンピユータ、DR10〜DR1
3…出力回路、IN0〜IN34…入力回路、WDT
…ウオツチドツグタイマー、A…安全確認リレ
ー、UP…上昇走行リレー、DN…下降走行リレ
ー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数階床間をサービスするエレベーターと、
    エレベーターの呼び信号発生手段と、エレベータ
    ーの論理制御部を成すコンピユータと、このコン
    ピユータの出力回路と、この出力回路からの出力
    信号に応じて平常時に上記エレベーターを運転す
    るための制御素子と、上記コンピユータからの安
    全確認出力信号に応じて異常時に上記エレベータ
    ーを運転するための制御素子と、上記呼び信号発
    生手段と上記制御素子からの信号を上記コンピユ
    ータに入力する入力回路とを備え、上記コンピユ
    ータのプログラムは、平常時に上記呼びに応じた
    エレベーターの運転制御を行なうための処理を実
    行する第1のステツプと、エレベーターが停止中
    であることを条件に、上記異常時の制御素子に対
    する安全確認出力信号を強制的に変化せしめる第
    2のステツプと、この強制変化に応動する上記異
    常時の制御素子からの入力信号をチエツクし、故
    障診断処理を実行する第3のステツプを含むこと
    を特徴とするエレベーター制御装置の故障診断方
    法。 2 特許請求の範囲第1項において、上記第2の
    ステツプは、エレベーターがドアを閉じて停止中
    であることを条件に、上記異常時の制御素子に対
    する安全確認出力信号を強制的に変化せしめるも
    のであることを特徴とするエレベーター制御装置
    の故障診断方法。 3 特許請求の範囲第1項において、上記コンピ
    ユータのプログラムは、上記第2または第3ステ
    ツプの実行中における割込み信号により上記呼び
    信号発生手段からの呼び信号の登録処理を実行す
    る第4のステツプを含むことを特徴とするエレベ
    ーター制御装置の故障診断方法。
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