JPH0321375Y2 - - Google Patents

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JPH0321375Y2
JPH0321375Y2 JP1984170673U JP17067384U JPH0321375Y2 JP H0321375 Y2 JPH0321375 Y2 JP H0321375Y2 JP 1984170673 U JP1984170673 U JP 1984170673U JP 17067384 U JP17067384 U JP 17067384U JP H0321375 Y2 JPH0321375 Y2 JP H0321375Y2
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piping
frame
panel
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、住宅の浴室において水道管などを
配管する配管部周囲の壁の構造に関する。
「従来の技術」 浴室を構成する場合に、水道管などの配管を浴
室内に露出させて立ち上げるようにしたのでは、
浴室内が煩雑となつてしかも違和感があるため意
匠性が低いものとならざるを得ない。そこで壁体
の中に水道管を埋め込込んでしまうが発案された
が、水道管には、水が通るために、水と外気温と
の温度差により水道管の周囲に結露を生じさせ、
その結露によつて壁体を内部から徐々に腐らせる
おそれがあつた。
そこで、従来の浴室壁にあつては、第4図に示
すように、基礎部1に壁2を組み上げ、内部に溶
槽3を設置するとともに、壁2の内側にふかし壁
4を形成し、このふかし壁4内に水道管5を立ち
上げ、かつこのふかし壁4には、防水材を貼り付
けて、さらにタイル6などの仕上材を貼設するよ
うにしている。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、壁2の内側にさらに水道管5を
配管しうるだけのふかし壁4を設けなければなら
ないので、よぶんな施工手間を必要とし、しかも
浴室内のスペースが狭くなつて浴室内の有効利用
を図ることができないという問題があつた。ま
た、ふかし壁4内に水道管5を立ち上げるにして
も、結露防止のために、水道管5には防露材を巻
き付けなければならないなどの点でも施工手間が
かかり、ひいては建設コストが上昇するという問
題があつた。
そこで、本考案は、上記のような配管部周囲の
浴室壁の構造において、施工手間がかかり、また
スペースの有効利用を図ることができないといつ
た点を問題とする。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、浴室周囲の壁の一部を構成する配
管用パネル内に、浴室外の水道管から浴室内の出
水口までをつなぐ配管を内設した浴室壁であつ
て、前記配管用パネルは、浴室周囲の基礎部上に
配置され、かつ上枠材、下枠材及び左右の両側枠
材により枠組された枠体と、この枠体の屋外側に
設けられてグラスウールや発泡ウレタンなどの断
熱材を充填する断熱材充填部と、枠体の室内側に
設けられて水道管を配管するための配管用空間部
とからなり、前記断熱材充填部は、枠体の屋外側
に取り付けられた面材と、枠体の内部ほぼ中央に
長方形状に枠組された芯材を介して屋外側の面材
と平行な取り付けられた内部面材とからなり、一
方前記配管用空間部は、枠体によつて囲まれかつ
内部面材よりも室内側なある配管用空間であつ
て、この配管用空間部に臨む下枠には配管用空間
部の下枠と開放させるかもしくは基礎部に設けれ
た切欠部に連通するように室内側から枠体の下枠
材を切り欠いてなる配管用切欠部が設けられ、該
配管用空間部の室内側面が表面材で覆われ、さら
に該配管用空間部の内表面は、内部面材の室内側
の面と枠体の内側面および前記表面材の取付面と
に沿つて防水シート材で被覆され、かつ前記配管
用パネルは、その厚さを浴室周囲の壁の厚さとほ
ぼ同一にされるとともに防腐処理が施されている
ことを特徴とするものである。
「作用」 上記のような構造の配管用パネルを浴室壁とし
て用いるので、配管用パネル内に配管された水道
管に結露が生じても、配管用空間部に対して断熱
材充填部及び枠体が防水シート材により防水され
ているので、結露水によつて配管用パネルが腐朽
するような影響を受けることがない。また、配管
用空間部で生じた結露水は、配管用空間部の開放
された下枠もしくは配管用切欠部から速やかに排
水される。
また水道管の配管の施工性を向上させるととも
に結露水の影響を受けやすい配管用周りのみに集
中防水処理を施すだけでよく、低コストで製作で
きる。また配管のためのスペースが室内に突出し
ないので、意匠性がいつそう高められるほか、ス
ペースを有効に利用することができる。
「実施例」 第1図と第2図は、この考案の一実施例を示す
もので、10は浴室壁、12は配管用パネル、1
4は給水・給湯用の水道管である。
前記記浴室壁10は、たとえば木質系のプレハ
ブ住宅に用いられる壁パネルであつて、基礎部1
6の上に組み上げられている。浴室壁10のう
ち、基礎部16の一部を切り欠いて立ち上げた水
道管14を配管する配管部には、配管用パネル1
2が配設されている。
前記配管用パネル12は、上枠材20a1,下枠
材20a2および左右の両側枠材20bにより枠組
みされた枠体20と、この枠体20の屋外側に設
けられてグラスウールや発泡ウレタンなどの断熱
材22aを充填する断熱材充填部22と、枠体2
0の室内側に設けられて水道管14を配管するた
めの配管用空間部24とからなつている。なお、
この配管用パネル12の幅を、浴室壁10に用い
られている壁パネルと同じ幅にすれば、パネル工
法の場合は施工上、好都合である。
前記断熱材充填部22は、枠体20の屋外側に
取り付けられた面材20cと、枠体20の内部ほ
ぼ中央に長方形状に枠組みされた芯材20dを介
して屋外側の面材20cと平行に取り付けられた
内部面材20eとからなつている。また、前記配
管用空間部24は、枠体20によつて囲まれかつ
内部面材20eよりも室内側にある配管用空間で
ある。この配管用空間部24の下枠材20a2
は、室内側から切り欠いた配管用切欠部20f
が、基礎部16に設けられた切欠部16aに連通
すするように設けられている。
このようにして形成された配管用パネル12
は、第2図に示すように、その配管用空間部24
の内表面と各枠材20a1,20a2,20bの内側
面および前記配管用切欠部20・切欠部16aと
後述する表面材26の取付面とに、防水シート材
28を貼設した構成になつている。
また、前記配管用空間部24内には、前記配管
用切欠部20fと切欠部16aに収容された水道
管14が所望の高さに立ち上げられている。そし
て、配管用空間部24の室内側には、水道管14
を覆う表面材26が取り付けられている。この表
面材26には、所要の高さに、水道管14上部の
エルボを浴室内に臨ませる孔26aが設けられて
いる。
上記のように配管用パネル12に表面材26を
取り付けた状態の厚さは、周囲の浴室壁10とほ
ぼ同じ厚さに設定されている。
なお、第2図に示すように、浴室壁10と、こ
の浴室壁10に配設された配管用パネル12との
室内側には防水材30が張り付けられている。ま
た、上記の各枠材20a1,20a2,20b、面材
20c,20e、表面材26、芯材20dには防
腐剤が加圧注入されて含浸されている。
次に、上記のように構成した浴室壁10の作用
について説明する。
前記配管用パネル12の各構成部材および表面
材26には、防腐剤を含浸させ、また配管用空間
部24の内表面は、内部面材20eの室内側の面
と枠体20の内側面および表面材26の取付面と
に沿つて防水シート材28で被覆され、十分に防
水処理が施されているので、水道管14の表面に
結露が生じても、配管用パネル12や周囲の浴室
壁10を腐朽させることがない。なお、結露水
は、水道管14を伝わつたり、配管用空間部24
の内表面を伝わつて切欠部16aを介して速やか
に排水されることになるので、結露水が配管用パ
ネル12内に溜まることがない。したがつて、従
来のように、水道管14に防露材を巻き付けたり
する必要がなく、また結露水により影響を受けや
すい配管周りのみに集中的に防水処理を施したこ
の配管用パネル12内に水道管14を配管できる
ので、従来ふかし壁に必要であつた隠蔽材や防露
材、あるいはパネル工法にあつては浴室壁パネル
全体に施していた防腐剤等の材料費を節約するこ
とができる。しかも、この配管用パネル12や表
面材26を工場などで一貫して大量生産すれば、
防水性に関しバラツキのない品質のすぐれたもの
とすることができ、また、現場での施工量を減ら
して施工能率を向上させることができ、さらに
は、寸法的に小さいのでパネル工法だけでなく軸
組工法にも適用することができる。また、配管用
スペースを壁体内に設置したので、室内を広く見
せてスペースを有効に活用することができるなど
のすぐれた特長を有している。なお、屋外側に
は、断熱材22aを充填しているので断熱効果に
おいて従来と何ら遜色はない。
なお、上記実施例では、枠体20に関し上枠材
20a、下枠材20a2および両側枠材20bによ
つて矩形に枠組したものについて説明したが、第
3図に示すように、上枠材20a1と両側枠材20
bとによつて配管用空間部24の下端を開放させ
た枠体20に構成してもよい。この場合には、配
管用空間部24の下端を開放させたので、配管用
の切り欠きを基礎部16側に設けるだけでよく、
施工性にすぐれている。
「考案の効果」 この考案は、配管用パネルの枠体の内部ほぼ中
央に長方形状に枠組された芯材を介して屋外側の
面材と平行に内部面材が取り付けられているとと
もに配管用空間部の内表面が内部面材の室内側の
面と枠体の内側面および表面材の取付面とに沿つ
て防水シート材28で被覆されていることによ
り、配管用パネルの枠体および断熱材充填部は、
防水シート材で配管用空間部から隔離された構成
となり、浴室壁を構成する配管用パネル内に水道
管を配管する構成としても、水道管の表面に生じ
る結露水によつて配管用パネル自体が腐朽させら
れる等の影響を受けることがない。
また、配管用空間部に臨む下枠には配管用空間
部の下枠を開放させるかもしくは基台部に設けら
れた切欠部に連通するように室内側から枠体の下
枠材を切り欠いてなる配管用切欠部が設けられて
いるので、水道管の表面に生じた結露水は、水道
管もしくは配管用空間部の内表面を伝わり開放さ
れた下枠もしくは配管用切欠部から地面に速やか
に排出されることになるので、結露水が配管用パ
ネル内に溜まることがない。
従つて、水道管に防露材を巻き付けたりするよ
うな結露の発生を防止する対策を取る必要がな
く、配管パネル内への水道管の配管作業を容易な
ものとすることができるとともに、水道管の点
検、修理等のメンテナンスを容易なものとするこ
とができる。
さらに、配管用パネルに集中的な防水処理を施
したので、防腐剤等の節減や、従来必要としてい
たふかし壁などの隠蔽材あるいは防露材などを不
要として材料費を節約できる。また、配管のため
のスペースが室内に突出しないので、室内のスペ
ースを有効に利用することができ、そのためより
意匠性を高めることができる。さらに、配管用パ
ネルをあらかじめ量産できるので、現場の施工率
を低くして施工能率を高めることができる。もち
ろんこの配管用パネルは、小寸法なのでいわゆる
パネル工法だけでなく軸組工法などにも適用でき
るなど、すぐれた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、この考案の一実施例を示す
もので、第1図は浴室壁に配管用パネルを配した
状態の斜視図、第2図はその水平断面図、第3図
は配管用パネルの変形例を示す斜視図、第4図は
従来の浴室を示す概略断面図である。 1……基礎部、2……壁、3……溶槽、10…
…浴室壁、12……配管用パネル、20……枠
体、20a1……上枠材、20a2……下枠材、20
b……両側枠材、22……断熱材充填部、20g
……下枠材、24……配管用空間部、26……表
面材、28……防水シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 浴室周囲の壁の一部を構成する配管用パネル内
    に、浴室外の水道管から浴室内の出水口までをつ
    なぐ配管を内設した浴室壁であつて、 前記配管用パネルは、浴室周囲の基礎部上に配
    置され、かつ上枠材、下枠材および左右の両側枠
    材により枠組された枠体と、この枠体の屋外側に
    設けられてグラスウールや発泡ウレタンなどの断
    熱材を充填する断熱材充填部と、枠体の室内側に
    設けられて水道管を配管するための配管用空間部
    とからなり、前記断熱材充填部は、枠体の屋外側
    に取り付けられた面材と、枠体の内部ほぼ中央に
    長方形状に枠組された芯材を介して屋外側の面材
    と平行に取り付けられた内部面材からなり、一方
    前記配管用空間部は、枠体によつて囲まれかつ内
    部面材よりも室内側にある配管用空間であつて、
    この配管用空間部に臨む下枠には配管用空間部の
    下枠を開放させるかもしくは基礎部に設けられた
    切欠部に連通するように室内側から枠体の下枠材
    を切り欠いてなる配管用切欠部が設けられ、該配
    管用空間部の室内側面が表面材で覆われ、さらに
    該配管用空間部の内表面は、内部面材の室内側の
    面と枠体の内側面及び前記表面材の取付面とに沿
    つて防水シート材で被覆され、かつ前記配管用パ
    ネルは、その厚さを浴室周囲の壁の厚さとほぼ同
    一にされるとともに防腐処理が施されていること
    を特徴とする浴室壁。
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JPS6185613U JPS6185613U (ja) 1986-06-05
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JPH0647064Y2 (ja) * 1987-03-27 1994-11-30 三鈴建装株式会社 木材組合わせ部材
JP5004648B2 (ja) * 2007-04-27 2012-08-22 株式会社熊谷組 構造物の配管装置

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