JPH03211254A - 靭性に優れたクロマイジング用低Cr系耐熱鋼 - Google Patents

靭性に優れたクロマイジング用低Cr系耐熱鋼

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JPH03211254A
JPH03211254A JP762690A JP762690A JPH03211254A JP H03211254 A JPH03211254 A JP H03211254A JP 762690 A JP762690 A JP 762690A JP 762690 A JP762690 A JP 762690A JP H03211254 A JPH03211254 A JP H03211254A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ボイラ、化学工業、原子力用などの耐熱材料
としてクロマイジング処理をして使用される低Cr系耐
熱鋼に関し、更に詳しくは、上記分野の熱交換器、配管
材料、鍛造品として使用されるクロマイジング用鋼であ
って、靭性、耐食性の改善された低Cr系耐熱鋼に関す
る。
(従来の技術) ボイラ、化学工業、原子力用などの高温耐熱耐圧熱交換
器管としては、オーステナイトステンレス鋼、9〜12
Cr系高Crフエライト鋼、Cr含有量が3.5%(こ
の明細書において、合金成分含有量についての%は全て
重量%を意味する)以下の低Cr鋼と炭素鋼に分類され
る。
上記のような材料のうち、Cr含有量が3.5%以下の
低合金鋼の特徴は、Crを含有することによって炭素鋼
よりも耐酸化性、高温耐食性および高温強度に優れるこ
と、一方、オーステナイトステンレス鋼に比べ、安価で
熱膨張係数が小さく且つ応力腐食割れをおこさないこと
、また、高Crフェライト鋼に比べて安価で熱伝導性、
溶接性に優れていることである。従って、この種の低合
金鋼は古くから広く使われており、その代表的なものと
して2 ・l/JCr  I Mo鋼(STBA24)
、5TBA22.5TBA20などが規格化されている
。その他にも強度を重視して、Nb、■、Tiなどによ
る析出強化を利用した特開昭63−62848号公報記
載の鋼、強度と靭性を改善した特公昭64−2185号
公報記載の鋼などがある。
しかしながら、これらの低合金は、高温耐食性の点で、
オーステナイトステンレス鋼には温かに及ばない。
たとえば、火力発電ボイラ熱交換器では、管外面が重油
、石炭、LNGなどの燃焼ガスにさらされ、これらの燃
料中のNa、 K、 S、■による著しい腐食減肉を起
こす、従来、この対策として低合金鋼の表面にCr濃度
の高い被覆を生成させて耐食性を改善する、いわゆるク
ロマイジング処理が有効とされている。しかしながら、
既存の低合金鋼にクロマイジング処理を施した場合、処
理後の冷却中に母材の固溶CとCrが反応してCr炭化
物を生成する結果、Cr拡散層(通常表面から50μ−
〜数10(lu■の深さ)内で粒界にCr欠乏層を生じ
、腐食環境によっては著しい孔食を生ずることが判明し
た。このような厳しい環境として、近年開発がすすめら
れている石炭ガス化ボイラがある。これまでの報告では
、燃料中のCZ−による■C2孔食を生ずるため、既存
の材料をクロマイジング処理したものは耐食性不足とい
う理由から使用できないことがわかった。
クロマイジング層にCr炭化物を生成させない材料とし
て、Nb、 Tiを多量に添加したいわゆる安定化低C
r鋼とC量の低いフェライト単相型低Cr鋼が考えられ
るが、これらの材料には次のような問題がある。すなわ
ち、クロマイジング処理では1000℃以上で長時間の
加熱処理を行うため、これらの安定化鋼や低Cフェライ
ト鋼では結晶粒が著しく粗大化してしまい、強度と靭性
を損ない、設計基準を満たさなくなる。特に、低Cフェ
ライト単相鋼は、強度、靭性ともに不足で全く実用に供
することができない。
(発明が解決しようとする課題) 既存の耐熱鋼の中でも、安価で且つ熱伝導性、強度に優
れる低Cr鋼のクロマイジング処理材の問題点は、次の
通りである。
(i)クロマイジング処理中のCr炭化物析出によりC
r欠乏層を生成し、耐食性が著しく劣化する。
(ii)C量を低くした既存のフェライト単相鋼では、
クロマイジング処理により結晶粒が粗大化し、著しい靭
性劣化をおこすとともに、強度不足で実用に適さない。
(ii) It存鋼のクロマイジング処理で、靭性の点
から結晶粒成長をおさえるため、1000℃以下の低温
処理とした場合、Cr拡散層生成に長時間を要するばか
りか、50μ秦以上の十分な厚さの拡散層を得ることが
できず実用に耐えない。
(iV) Nb、 Tiを多量添加したいわゆる安定化
鋼としても、クロマイジング処理による靭性劣化が著し
く、強度および溶接性の低下、さらにはコスト高も合わ
せて、実用に向かない。
本発明の目的は、従来の低Cr鋼の特徴を生かしながら
、クロマイジング処理を行っても耐食性劣化、強度と靭
性の低下を生じない新規な低Cr系耐熱鋼であって、特
に耐HIJ孔食性が改善され、従来、材質的に適用が困
難であった厳しい腐食環境下でも使用できる低Cr系耐
熱鋼を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、低Cr鋼のクロマイジング処理によるC
r炭化物の形成と結晶粒粗大化による靭性劣化、強度低
下は下記の1)および2)の手段をとることで解消でき
ることを見出した。
1)綱に強度と靭性を付与する適量のCを添加するとと
もに、Ti、 Nbを適量複合添加することによって、
クロマイジング処理温度(1000〜1200°C)で
α+T2相組織表組織、これによって結晶粒粗大化が抑
制され、且つ冷却後に微細なフェライト士炭化物の組織
となり、強度、靭性の劣化が防止できる。
2) Cr炭化物が生成しない限界固溶C量を求め、ク
ロマイジング処理中の固溶C量を調整するNb、TiX
N、Cの添加量を調整する。これらは、多数の実験結果
から得られる実験式によって調整することができる。
上記知見を基とする本発明は、下記■〜■のクロマイジ
ング用耐熱鋼を要旨とする。
■ 重量%において、C: 0.02〜0.15%、S
i:0.7%以下、P : 0.025%以下、S :
 0.015%以下、Mn : 0.1〜1.5%、X
i : 0.8%以下、Cr : 1.5〜3.5%、
Mo : 0.01〜2.2%、W : 0.01〜3
.0%、Ti:o、oos〜0.6%、Nb : 0.
005〜0.9%、N : 0.001〜0.05%、
Aj!:0.001〜0.05%を含有し、さらに上記
Nb、 Ti、 NおよびCの含有量が後述の(a)式
を満足し、残部が鉄および不可避的不純物から成る靭性
に優れたクロマイジング用低Cr系耐熱鋼。
■ 更に、V : 0.01−0.3重量%を含有する
上記■の低Cr系耐熱鋼。
■ 更に、B : 0.0001〜0.02重量%を含
有する上記■または■の低Cr系耐熱鋼。
■ 更に、それぞれ0.01〜0.2重量%のLa、 
Ce。
Y、 Ca、 Zr、 Taのうちの1種以上を含有す
る上記■、■、または■の低Cr系耐熱鋼。
なお、(a)式とは、下記の実験式である。
48      14       C93C 但し、(a)式中の元素記号はその元素の含有量(重量
%)を意味する。
(作用) 以下、本発明の耐熱鋼を構成する合金元素の作用とその
含有量の限定理由、および前記(a)式の技術的意味に
ついて詳しく説明する。
Cは、鋼中のNb、 Ti、 CrSMo等と結合して
炭化物を形成し、強度を付与するが、それ自身がオース
テナイト安定化元素であるから、高温でT相を形成させ
る相バランスを調整する上で重要な役割をもつ、 0.
02%未満では、母材中に完全固溶してフェライト単相
となり、高温でT変態を起こさないため、フェライト粒
成長が甚だしくなり鋼の靭性と強度が低くなって実用に
供せない、一方、Cが0.15%を超えると、綱は著し
く硬化して靭性が低下するとともに、クロマイジング層
のCr炭化物析出によってCr欠乏層を生ずるため、耐
食性も劣化する。よって、Cの適正含有量は0.02〜
0.15%である。
Cr: Crは、低Cr鋼の母材に耐食性、耐酸化性、高温強度
を与える不可欠な元素で、1.5%未満では母材の所定
特性が得られない、一方、3.5%を趙える場合は、も
はや低Cr鋼の長所を失い、靭性および溶接性が劣化し
、熱伝導性も悪くなる。従って、Cr含有量の適正範囲
は、1.5〜3.5%である。
Si : Siは脱酸剤として添加され、耐水蒸気酸化性能を高め
る元素であるが、0.7%を超えると、靭性、加工性が
著しく低下し、強度に対しても有害である。特に低Cr
鋼では、Plsの粒界偏析による焼もどし脆化を促進す
るので、0.7%以下とした。
Mn: Mnは熱間加工性を改善し、組織の安定化に有効な元素
であるが、0.1%未満では十分な効果が得られず、1
.5%を超えると鋼を硬化させ加工性、溶接性を損なう
とともにsiと同様に焼もどし脆化感受性を高める。よ
って、Mn量は0.1〜1.5%とする。
PおよびS: PとSは鋼の不可避不純物であり、いずれも靭性、加工
性、溶接性に有害であり、特に焼もとし脆化を促進する
。従って、不純物として、Pは0.025%以下、Sは
0.015%以下に抑制することとした。
Ni : Niはオーステナイト安定化元素であり、且つ靭性改善
に寄与するが、0.8%を超えて添加されると高温強度
を損なうとともに、変態温度が低下して実用的でなくな
る。従って、0.8%以下とした。
hO: Moは固溶強化元素であり、Wと複合添加すると少量か
ら強度向上に寄与するとともに、耐食性を改善する重要
な元素である。 0.01%未満では耐熱鋼として十分
な強度が得られず、また耐食性改善の効果も乏しい、一
方、2.2%を超えると鋼は著しく硬化して靭性、加工
性、溶接性を損なう、よって、MOの適正含有量は0.
01〜2.2%である。
W: Wも固溶強化元素であり、Moと複合添加された場合は
単独添加以上に固溶強化作用が発揮され、−層強度が向
上する。特に、高温クリープ強度が改善される。 0.
01%未満では前記効果がなく、3.0%を超えると鋼
が著しく硬化し、靭性、加工性、溶接性を損なう、よっ
て、Wの適正含有量は0.01〜3.0%である。なお
、Mo+1/2W量テ0.8〜1.5%となるように前
記適正範囲内でW含有量を調整することが望ましい。
Ti : TiはNbとともに本発明鋼における重要な元素である
。即ち、母材中のN、Cと結合して炭窒化物を生成し、
高温クロマイジング処理中のCr炭化物生成を阻止する
。  0.005%未満では、炭窒化物生成が不十分で
あり、意図する特性が得られない。
一方、0.6%を超えると加工性、溶接性を損なうとと
もに、Cが全て炭化物として安定化してしまい、鋼のU
織がフェライト単相となり靭性および強度を損なう、よ
って、Tiの適正含有量は0.005〜0.6%である
Nb: NbはTiとともに、主にCと結合してCr炭化物生成
を阻止する。  o、oos%未満ではその効果が充分
でなく、高温クロマイジング処理中に著しい結晶粒成長
によって脆化する。一方、0.9%を超える場合、加工
性、溶接性を損なうばかりが、組織がフェライト単相化
して靭性、強度を損なう、よって、Nbの含有量は0.
005〜0.9%が適当である。
N(窒素): Nは溶解時に原料や雰囲気から混入するが、Ti、Nb
の炭窒化物を形成して鯛の結晶粒の微細化により強度改
善に寄与する。  0.001%未満では上記の効果は
なく、0.05%を超えると、Ti窒化物を多量に析出
して靭性を損なう、よって、Nの含有量は0.001〜
0.05%とする。好ましい範囲は、0.005〜0.
015%である。
上記以外に必要に応じて含有させることができる合金成
分は次のようなものである。
■ : ■は炭窒化物生成元素であるが、その作用はNb、Ti
に比べて小さい、しかし、微量添加することにより、靭
性、加工性が改善される。この特性は0.01%未満で
は得られず、一方、0.3%を超える場合は、かえって
強度、靭性を損なう、よって、■を添加する場合には、
その含有量は0.01〜0.3%とする。
Bは極微量の添加により炭化物を分散、安定化させると
ともに、粒界強化と結晶粒の微細化にも寄与する。 0
.0001%未満ではその効果がなく、0.02%を超
えると溶接性、加工性を損なうがらBを添加する場合は
その含有量は0.0001〜0.02%とする。
Cu、 La、 Ce、 Y、 Ca、 Zr、 Ta
:これらの元素は、1種または2種以上含有させると、
不純物元素であるP、S、O(酸素)と結合して鯛の靭
性、加工性、強度を改善する。それぞれ0.01%未満
では上記の効果が明らかでなく、0.2%を超えると介
在物として窒化物、酸化物が増加し、靭性、強度を損な
うので、これらの元素を添加するときは、その含有量を
それぞれ0.01−0.2%の範囲にするのがよい。
更に、Nb、Ti、 N、 Cの含有量は、前述の範囲
内で且つ下記(a)式の条件を満足するように調整する
ことが本発明の大きな特徴である。
2 48 0.002 3 に の(81式は、本発明者の多数の実験結果から得たもの
で、 は固溶C量の計算式を表す、以下、この式で計夏される
値をP値という、このP値が−0,020(χ)から0
.030(χ)の範囲にあるのが本発明鋼の特徴である
上記P値の式の第1項のCは、Cの含有量、第2項がT
iCとして結合するC量の計算式、第3項がNbCとし
て結合するC量の計算式を表す、従って、上の式で表さ
れるP値は、全C含有量から炭化物として結合するC量
を引いた固溶C量を表す指標である。
後の実施例にも示すとおり、この固f@C量を適正範囲
にすることによってはじめて優れた靭性と十分な耐食性
を備えたクロマイジング用耐熱鋼となる。上式のP値が
−0,020(χ)よりさらに小さくなる場合、即ち、
C,Nに対し、Ti、 Nbを多量添加したいわゆる安
定化型フェライト鋼では、組織がフェライト単相になり
、クロマイジング処理中に著しく結晶粒成長を起こし靭
性が劣化する。
一方、P値が0.030(χ)を超える場合、すなわち
C,Nに対し十分にNb、 Tiで安定化されていない
ときは、クロマイジング処理中にCr拡散層の粒界に多
量のCr炭化物が析出し、Cr欠乏層ができて耐食性を
著しく劣化させる。
本発明網の熱処理条件は、特に限定されるものではない
が、通常950〜1050℃での焼ならしと720〜8
00°Cでの焼もどし処理、または950〜1050°
Cでの加熱および徐冷による焼なまし、もしくは950
〜1050℃での加熱後の冷却途中に720〜750°
Cで保持する等温焼なまし処理、が適用できる。また、
熱処理を省略するか、あるいは650〜850°C程度
での残留ひずみ除去焼鈍だけにとどめてクロマイジング
処理に供してもかまわない。
クロマイジング処理は、通常1000〜1200°Cで
1時間以上行い、数lOμ−以上のCr拡散層を得る。
好ましい条件は1100℃で10時間程度である。
後熱処理は、上記の焼ならし十焼もどし、焼なまし、等
温焼なまし、残留ひずみ除去焼鈍のいずれでもかまわな
いが、クロマイジング層を安定に保つため、750〜8
50°Cでの軟化処理が好ましい。
(実施例) 第1表に示す化学組成の鋼を各50kg真空溶解炉で溶
解し、インゴットを1150〜950℃で鍛造して厚さ
15−の板とした。A鋼〜S鯛は本発明鋼である。T鋼
、U鋼は従来の2 ・1/4Cr−IMo鋼(STB^
24)に少量のNb、 Tiを添加した比較鋼、Y鋼は
同じくMo、 W複合添加鋼に少量のNb、 Tiを添
加した比較鋼、V鋼、W鋼は過剰のNb、 Tiを添加
した比較鋼、そしてX鋼はP値は本発明の条件を満たす
がC量が低い比較鋼である。
熱処理は省略して、後に示す寸法の各腐食試験片と機械
的試験用試験片を切出し、クロマイジング処理に供した
。処理は通常用いられている粉末バック法で、鋼製容器
にクロム粉末(粒径8〜32メツシユ)An!103お
よびN11.Cffiを配合し、その中に前記各試験片
を埋めこみ、H,ガスを通気しながら1100℃で10
時間の拡散処理を行った。これにより100μ−程度の
Cr拡散層が得られた。後熱処理は、800℃×10分
の軟化処理とした。
機械的試験および高温腐食試験の条件を次に示す。
(1)  シャルピー衝撃試験 試験片 = 1oxlox j!55 (@II)、2
■■ノツチ(JIS 4号) 試験温度:0℃ (2)常温引張試験 試験片 :φ5 XGL30 (■) 試験温度:常温 (3)  塩水噴霧腐食試験(JIS Z2371)試
験片 :φ10Xffi50(■) 条 件 :5%NaCl (35℃)で24時間(4)
塩化第二鉄溶液腐食試験 試験片 : 30X30X t 3謹 溶液: Fe(/! s ’ 6 HtO(50g#り
+1/20HCI!条 件 :35°C150°C16
5°Cの各温度で24時間(5)硫酸浸漬腐食試験 試験片 : 30x30x t 3  (■)条 件 
=0.1%、1%、5%の各濃度のozson(40“
C)で24時間 (6)塩酸浸漬腐食試験 試験片 、 30x3Qx t 3  (ms)条 件
 :1%、5%の各濃度のHCffi (60″C)で
24時間 (7)高温腐食試験 試験片 : 30X30X 3 t (閣)ガス組成:
 30vo1.%Hz−44vo1.%Co−10vo
1.%C(h  14vo1.%H,00,6vo1.
%11.s−0,2vo1.%HC1,−1,2vo1
.%N2条 件 ;600°CX100時間 第2表に常温引張性質とO′Cでのシャルピー衝m1(
JEを示す0本発明鋼はいずれも引張強さ42Kgf/
−膳2以上、耐力21Kgf/−鵬寞以上、0°C衝撃
値10Kgf−s/cllx以上と良好である。
一方、比較鋼では、過剰のNb、 Tiを添加し、フェ
ライト単相となったV鋼、W鋼、Z鋼の強度、靭性が低
い、また、C量の低いX鋼も同しく組織がフェライト単
相化し、強度、靭性が低い、これらはいずれも使用に適
さない。
第1図は、第1表のO″C衝撃値とP値との関係を示し
たものである。この図かられかるようにP値が−0,0
30(χ)以上であれば、lOkgf−m/c+w”以
上の良好な靭性が得られている。
これはクロマイジング処理中に組織がα+γの2相とな
り、著しい結晶粒の粗大化が防止された結果である。
次に各種腐食試験結果を第3表に、およびその腐食試験
結果をP値との関係でグラフに表したものを第2図から
第5図に示す、第2図は、塩酸化第二鉄試験による結果
をグラフにしたものであり、第3図は硫酸浸漬試験によ
る結果をグラフにしたものであり、第4図は塩酸浸漬試
験による結果をグラフにしたものであり、第5図は高温
腐食試験による結果をグラフにしたものである。
これらの表および図に明らかなように、どの腐食試験で
もP値が0.030(χ)を超えると腐食による減量、
浸食深さは大きくなり、耐食性が劣化している。 Nb
、 Ti含有量の少ないT鋼、U鋼、およびX鋼につい
て詳しく調査した結果、Cr拡散層にCr炭化物が多量
に生成し、且つCr欠乏層ができて耐食性を劣化させて
いることがわかった。
本発明鋼では、このような耐食性劣化原因となるCr炭
化物生成がきわめて少なく、且つCr欠乏層がない、こ
れが、本発明鋼が優れた耐食性を示す主たる理由である
これらの試験結果から、P値は−0,020(χ)から
0.030(χ)の範囲にあることが必要であり、それ
によって強度、靭性に優れ、且つ耐食性のよいクロマイ
ジング用鋼が得られることが明らかになった。
(以下、余白) (発明の効果) 本発明により、クロマイジング処理用の低Cr鋼として
靭性に優れ、且つ耐食性に優れた新しい材料を提供でき
る。
本発明鋼はボイラ、化学工業、原子力用などの腐食の厳
しいところで使用されるクロマイジング用材料として産
業上、極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、固溶C量を示す実験式の値(P値)と0℃シ
ャルピー衝撃値との関係を示す図、第2図は、同じくP
値と塩化第二鉄腐食試験による腐食減量との関係を示す
図、 第3図は、同じくP値と硫酸浸漬腐食試験による腐食減
量との関係を示す図、 第4図は、同じくP値と塩酸浸漬腐食試験による腐食減
量との関係を示す図、 第5図は、同じくP値と高温腐食試験による内部浸食深
さとの関係を示す図、である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、C:0.02〜0.15%、Si:0
    .7%以下、P:0.025%以下、S:0.015%
    以下、Mn:0.1〜1.5%、Ni:0.8%以下、
    Cr:1.5〜3.5%、Mo:0.01〜2.2%、
    W:0.01〜3.0%、Ti:0.005〜0.6%
    、Nb:0.005〜0.9%、N:0.001〜0.
    05%、Al:0.001〜0.05%を含有し、さら
    に上記Nb、Ti、NおよびCの含有量が下記の(a)
    式を満足し、残部がFeおよび不可避不純物から成る靭
    性に優れたクロマイジング用低Cr系耐熱鋼。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、(a)式中の元素記号はその元素の含有量(重量
    %)を意味する。
  2. (2)更に、V:0.01〜0.3重量%を含有する請
    求項(1)に記載の低Cr系耐熱鋼。
  3. (3)更に、B:0.0001〜0.02重量%を含有
    する請求項(1)または(2)に記載の低Cr系耐熱鋼
  4. (4)更に、それぞれ0.01〜0.2重量%のCu、
    La、Ce、Y、Ca、Zr、およびTaのうちの1種
    以上を含有する請求項(1)、(2)または(3)に記
    載の低Cr系耐熱鋼。
JP762690A 1990-01-17 1990-01-17 靭性に優れたクロマイジング用低Cr系耐熱鋼 Expired - Lifetime JPH0696752B2 (ja)

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