JPH03209167A - ウイルス特異的中和抗体を選択するイムノアツセイ - Google Patents

ウイルス特異的中和抗体を選択するイムノアツセイ

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JPH03209167A
JPH03209167A JP29060790A JP29060790A JPH03209167A JP H03209167 A JPH03209167 A JP H03209167A JP 29060790 A JP29060790 A JP 29060790A JP 29060790 A JP29060790 A JP 29060790A JP H03209167 A JPH03209167 A JP H03209167A
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JP
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antibody
antigen
biological sample
neutralizing
hiv
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Yair Devash
ヤイア・デバシユ
Kevin James Reagan
ケビン・ジエイムズ・リーガン
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、中和抗体、さらに詳しくはウィルス特異的中
和抗体を選択する免疫化学的検定方法に関する。
発明の背景 病原体が原因となる疾患に対する防御は、病因因子への
暴露の回避、その因子の病理を限定する有効な体液性ま
たは細胞性免疫応答、および暴露前また(゛ヨ後の予防
接種を包含する多くの因子に依存する。
体液性免疫は血中における抗体の存否、ならびにその種
類および濃度に関連する。抗体はウィルス疾患を限局す
るのに重要な因子であるが、すべての抗体が防御的に働
くわけではない。多くのウィルス特異的抗体はウィルス
感染を低下させないし、また悪影響を与えるものさえあ
る。
この理由から、特定のウィルスに対する総抗体mを測定
するイムノアッセイは免疫性の予知にはほとんど役に立
たない。
保護体液性免疫の臨床検査的証明は、したがって、培養
細胞中の生存ウィルスの中和を測定するパイオアッセイ
で評価されることが多い。
このようなウィルスの中和バイオアッセイは、特定の血
清が、感染を受けやすい細胞への生存ウィルスの感染能
の阻害に有効であるかどうかを決定する。ウィルスのパ
イオアッセイは経費と時間がかかるばかりではなく、明
らかにバイオハザードを提供し、特別な封じ込め設備や
他の注意が要求される。
抗体がウィルスを中和する機構は完全には理解されてい
ないが、それはウィルスがエンベローブを有するか(た
とえばインフルエンザウィルス、レトロウィルスおよび
ラブドウィルスのように、脂質膜で囲まれている)また
エンベローブをもたないか(たとえばビコルナウィルス
、アデノウィルス、パポバウィルス)によって異なるよ
うである(たとえばDimmocr, N. J., 
J.Gen, Virol. 65: 1015〜10
22. 1984参照)。実際の機構がどうであれ、中
和抗体はウィルス構造のある部位に結合し、ついで感染
を受けやすい細胞および組織にウィルスが感染する能力
を阻害することは明らかである。
ヒト免疫不全症ウィルスI型( II I V − 1
 ,またHTLV−m ’)の増殖を遮断する抗体(中
和抗体)または細胞培養液中で11 I V感染および
非感染細胞の融合を遮断する抗体(融合遮断抗体)の血
清レベルは、ウィルスに対する体液性免疫の全応答(す
なわち、HIV特異的抗体の総レベル)に比較すると比
較的低いことが知られている。
多くのHIV−1ペプチドおよび蛋白質が動物で中和抗
体を誘導するが報告されている。これらにはgag−1
−ド蛋白質(Sarinら, Science 232
:1135 〜1137.  1986)、envコー
ドトランスメンブ262 : 5769〜5774. 
 1987)およびenvコードgp120蛋白質の保
存領域に相当する数種のべプチド(Sunら.  J.
  Virol.  63: 3579〜3585. 
 1989;Haら, Science 239 : 
1021〜1023.  1988)からのアミノ酸配
列に相当する合成ペブチドも含まれている。
多くの最近の研究ではHTLV− IIIのenvコー
ド外エンベローブ糖蛋白質(gp 120)内のドメイ
ンがウィルスの結合および中和に重要なことが述べられ
ている。この情報はJavaherian, K,らに
よってまとめられている( Proc. Natl, 
Acad,Sci.  US^86 : 6768 〜
6772. 1989)。
ワクチンの開発研究は、Rusche,  J.  R
.らにドメインを含有する領域としてnTLV−m .
のアミノ酸番号287〜467に相当するgp 120
のC末端ドメイン(Palと命名された組換えフラグメ
ントで表される領域)に対し集中的に行われてきた。
他の研究では、動物にウィルス型特異的な中和反応を誘
発するgp 120の抗原部位を地図化するために合成
ベブチド(すなわち化学的に合成されたアミノ酸鎖)が
使用されてきた。アミノ酸番号30]〜324 (Lo
s^Iamosの配列決定データ,tluman Re
troviruses and AIDS.  198
9. Los^1amos National Lab
oratory, Los^lamas,NM.による
番号付け)が、感染チンパンジーおよびヒト、ならびに
[1  120またはPBI領域で免疫処置した動物か
らのHIV中和抗体の結合部位である免疫学的優生ドメ
インとして報告される。
主要中和ドメイン(PND)はアミノ酸配列番号296
と331に位置する2個のシステインの間のルーブ領城
と表示されている,. これらのアミノ酸配列は、保存性の高いアミノ酸β一タ
ーンテトラマ−GPGRと、そのβ一夕一ンの両側に可
変性の配列を含んでいる(Palker.  T.  
J.ら,  Proc,  Natl.  Acad.
 Sci.US^85: 1932〜1936.  1
988; Rusche,  J.  R ら,Sci
.  USA  85 : 4478〜4482.  
1988 ; Skinner,  M.^ ら,J,
Virol.62 + 4195〜4200.1988
 ;Looney,  D.  J,ら,Scienc
e 241 : 357〜359,1988゜Drum
mond,  J.  E.ら,  TV  Inte
rnationalConference  on  
AIDS,  June  12−16.  1988
.  Sto−ckhnlm.  Sweden ;お
よびJavaherian,  K  ら,Proc.
  Natl.  ^cad.  Sci.  US^
 86 : 6768 〜6772,1989)  。
II I V−1の主要中和ドメインはHTLV−m.
株のgp 120アミノ酸296〜331に囲まれたシ
ステインーシステイン「ルーブ」領域内に含まれると報
告されテイル。他(7) II I V株(IITl.
V−111M., HTLV■餞, , HTLV− 
m z sほか)の相当する領域は、アミノ酸配列ホモ
ロジーを整える標準的なコンビュ−タープログラム(た
とえばIntelli Genetics.Inc.,
  Mountain View,  C^またはGe
netis Com−puter Group, Un
iversity of Wisconsin Bio
−technology Center, Madis
on, WIから入手できる)を用いれば容易に同定で
きると思われる。
主要中和ドメインの構造を変えない保存アミノ酸の置換
も包含される。本明細書において、+1IV−1株に関
して用いられる「主要中和ドメイン」の語には、ウィル
ス中和抗体を誘導する旧v−1株のループ領域からの様
々の長さのアミノ酸配列が包含される。最近、保存性の
高いc1y−Pro−Gl!/配列を囲む8個のわずか
なアミノ酸が主要中和ドメインを構成すると報告されて
いる(Javaherianら,  Proc,  N
atl.  Acad,  Sci,  USA86 
: 6768〜6772. 1989)。主要中和ドメ
インは実際のウィルス起源のものでも、また合成もしく
は組換えペブチドもしくは蛋白質であってもよい。主要
中和ドメインは単独で使用することちまた大きなベプチ
ドもしくは蛋白質の部分として使用することもできる。
免疫学的優生領域とは必ずしも、HIV,他のウィルス
または他の病原体における主要中和ドメインと同義語で
はない。本発明の目的では一般に、主要中和ドメインは
、天然に生じる保護抗体によって認識され、このような
保護抗体と結合した場合に病原因子の不活性化を生じる
アミノ酸配列を意味する。他の中和ドメインは存在した
としても、これらのべブチド配列と抗体との反応では宿
主からの病原因子の効率的な除去は生じない。
既知のHIV−1株またはアイソレートについて報告さ
れている主要中和ドメイン(PND)領域内のアミノ酸
残基の可変性は、ワクチンおよび診断薬の開発に重要な
点は、i)様々なヒト集団内での別個のウィルス株によ
る有病率、および■)この領域を含む抗原に対する免疫
応答の性質である。
調査の結果、現在のところ、世界のFTIV感染患者の
大部分、とくに欧州および米国での大多数(90%以上
)の患者はFITLY−111uvと抗原的に関連のあ
るウィルスに感染していることが明らか?鎖反応(PC
R)を用いた、HTLV−Hl株からの主要中和ドメイ
ン( 1’ N D )配列の直接的分析により、+1
 T I’. V − [1 , N配列77ミリ−(
これにはMN. SC,WMJI , lFMJ3. 
SLおよび関連逸脱変異体が包含される)の有病率が確
認された( Putney, S. Dら,  V  
Interr+ational  Conferenc
e on  ^IDS[8!1, June 4−9,
 Montrea].Car+ada) 。本明細書で
用いられるHTLV−l1’i■はII T L V〜
TIIMN配列ファミリーを包含する。
最近、「ループ」領域の主要中和ドメイン内でのアミノ
酸変化は宿主によってはも早中和されない株を生じると
報告されている。このような「逸脱変異体」はGPGR
配列のいずれもの側の超可変性領域内でアミノ酸変化を
示す。このような逸脱変異体に対する中和抗体の検定に
はこのような突然変異変化を反映する抗原性ペブチドを
使用しなければならない。
発明の要約 本発明は、生物学的サンプル中の中和抗体の免疫化学的
選択にあたり、中和ドメインからなる抗原と上記生物学
的サンプルとを、抗原一抗体反応が強く結合する抗体の
結合に有利で弱く結合する抗体の結合に不利な条件下に
接触させ、中和抗体と抗原の中和ドメインの免疫学的反
応を検出する方法を提供する。
好ましくは、本発明は、1種または2種以上のウィルス
中和ドメインを用い、ウィルス特異的中和抗体を選択す
る方法に関する。さらに好ましくは、1種または2種以
−ヒのIt I V中和ドメインを用い、HIV巾和抗
体を選択する。好ましくは、1種または2挿以上のi’
lIV中和ドメインにはgp 120蛋白質からの主要
中和ドメイン(PND)が包含される。2種以上のRI
V株からの主要中和ドメインに相当する検定抗原を包含
することが望ましく、とくにllTLv−I[[M.配
列ファミリーからの1種または複数種の主要中和ドメイ
ンを包含することが好ましい。
本発明は、母体および,/または新生児中における■1
v中和抗体の存在が新生児の非感染の重要な指標である
ことを明らかにした。したがって本発明の方法は新生児
が感染しているかいないかを決定するのに使用できる。
さらに詳しくは、本発明は、主要中和ドメーインからな
るHIV gp 120の免疫学的優生領域に由来する
合威ベブチドに対する抗体で、ウィルスの中和の原因と
なる抗体を測定するイムノアッセイに関する。本発明の
抗原限定イムノアッセイによって生じる結合の像および
強度は、使用抗原の様々なコーティング濃度における様
々な抗体集団の測定結果を反映する。抗原のコーティン
グレベルが高いと、抗体集団の大部分が結合する。この
場合には交差反応性が最高に観察されることになる。抗
原のコーティングレベルが低いとこのような交差反応性
は消失し、強固に結合する抗体のみが測定される。驚く
べきことに、抗原の低コーティング1ノベルで得られる
結果はパイオアッセイで測定されたウィルス中和パター
ンと相関する。すなわち、抗原限定イムノアッセイは、
I( I V中和と相関しない抗原一抗体交差反応を消
失させるので、抗体の生物学的機能を、通常のイムノア
ッセイで得られるより高度に反映させることができる。
抗原一抗体相互作用に影響し、弱い抗原一抗体相互作用
を消失させるような池のイムノアッセイ条件/試薬も同
じ結果を得るために利用できる。
本発明の免疫化学的方法は、経費がかかり、実施に何日
も要し、しかも特殊な実験設備と技術が必要になるHI
V感染細胞を使用するHIV中和パイオアッセイに比べ
て著しい利点を提供する。
これらの方法は、HIV感染患者、とくに小児患者にお
ける疾患の進行をモニタリングするための重要な診断お
よび予知手段を提供する。このような免疫化学的方法お
よび検定には、+1 I Vに対するワクチンまたはワ
クチン候補物質への中和抗体の応答のモニタリングに著
しい有用性も期待できる。さらにまた、本発明は様々な
病原体に対する新しいワクチンのスクリーニングのため
に、その開発過程において利用することもできる。
本発明の方法はキットの形で使用するのも有利である。
このようなキットは、本発明の方法による中和抗体の検
出に使用される主成分を含有する材料に、中和ドメイン
からなる抗原を含む容器を包含する集合体とすることが
できる。
たとえば、母体または新生児からの生物学的サンプル中
の中和抗体の検出に適したキットは病院臨床検査室のセ
ッティングにきわめて有用である。
図面の簡単な説明 第1a図および第1b図はそれぞれ5025. 29.
 1および5023. 24. 4と命名されたモノク
ローナル抗体の免疫化学的検定(抗原限定ELISA)
におけるnTtv−m sおよびHTLV−I[1.N
株かラノPNDヘフチトへの結合を示す。両抗体とも、
IITLY−m B主要中和ドメイン(PND)ペブチ
ドに対して誘導された。
両モノクローナル抗体ともHTLV−msベプチドに強
固な結合を示すが、It T L V − I[I M
Nペプチドに対しては5025. 29. 1抗体のみ
が強固な結合を示す。
免疫化学的検定の結果はウィルス中和パイオアッセイの
データと完全に対応し、中和抗体の活性の定量に至適化
できる。
発明の詳細な説明 「発明の背景」の項で上に引用した研究では、抗体は、
固相に結合されたgp 120の主要中和ドメインから
のPHI蛋白質または合成ペブチドを用いて検出された
。一般に、イムノアッセイの開発に用いられた方法論で
は、検定は活性を最大にする方法で実施されるように各
工程の至適化が強調されている(たとえばDenmar
k, J,R,& Chessum, B.S., M
ed. Lab. Sci. 35: 227,197
8 ; Iermann,  J, E、& Coll
ins, M,F., J.丁mmunol,  Me
thods 10: 363,  1976参照)。
本発明の免疫化学的方法で重要な点は、抗原一!κ体相
互作用の検出系すなわちレポーター系に土として影響す
る条件ではなくて、抗原一抗体相互作用に影響する条件
である。抗原一抗体相互作用に影響し、検定の設計過程
で個々に経験的に至適化が必要になる条件および試薬に
は、抗原濃度、イオン強度、温度、界面活性剤の性質お
よび濃度、ならびに非特異的蛋白質のような担体物質の
性質および濃度が包含される。
これらの試薬/条件のそれぞれについて、親和性もしく
は結合能とは無関係な抗原一抗体結合または結合の「強
固性」を最大にする至適な状態または範囲がある。この
ような至適条件下では中和ドメインからなる抗原に特異
的な抗体の大部分が結合される。本発明の方法を実施す
るに際しては、しかしながら、弱い抗原一抗体相互作用
を除外するために、上述の条件または試薬の1種もしく
は2種以上を至適条件以下にすることが必要である。カ
オトロビックな試薬たとえばグアニジンHCl, Na
Clまたはチオシアン酸アンモニウムもしくはナトリウ
ムの存在も、弱い抗原一抗体反応を破壊できる。この観
察を用いた標準的ELIS^ブロトコールの改変の原則
194. 1988)に記載されている。また、イムノ
アッセイのフォーマットが、例えば抗原は固相に結合し
ているのではなく溶液中に存在する捕捉アッセイの場合
のように、それ自体、弱い抗原−抗体相互作用を排除で
きることもある。このような検定フォーマットでは、低
親和性抗体は溶液中の抗原へは効率よく結合しないこと
が知られているので、抗体が標識抗原を捕捉できる能力
は高い親和性を反映している。
Drugs,  New York,  1978. 
 359〜372)が例示しているように任意の競合的
イムノアッセイとして創案することもできる。この場合
、特定の主要中和ドメイン(PND)への抗体の結合は
、他の検出可能な標識抗体(ポリクローナルまたはモノ
クローナル)の存在下に起こる。主要中和ドメインに対
する特異性が、添加される抗体集団(すなわち試験され
る生物学的サンプル)中に存在すれば、既知の検出可能
な標識抗体の結合を置換しまたそれと競合する。その結
果、添加されたサンプル中の特異的抗体の濃度に比例し
て、検定応答は低下する。この種類の競合アッセイは、
標的抗原に対して少なくとも同じ親和性をもつ抗体を含
む生物学的サンプルのみが標識抗体を置換できることか
ら、標識抗体の親和性に著しく依存する。したがって、
標識抗体として主要中和ドメイン(PND)に対する高
親和性モノクローナルまたはポリクローナル抗体を用い
るように試験を組立てることにより、検定を強固に結合
する抗体に有利にできることが明らかになった。
上述のように、至適以下の抗原濃度が、弱い抗原一抗体
相互作用を除去するために利用できる。検定法の開発技
術における熟練者には、たとえば、標準抗血清を用いる
抗原の反応性の滴定には、抗原による固体表面のコーテ
ィングを使用できることが一般的に知られている。この
ような滴定は通常、検定応答のS字状曲線を生じる。抗
原のコーティング濃度が高く、固相を飽和する場合には
、最高の検定応答が認められる。これは「平坦コな、す
なわち抗原の量の変化には無関係に抗体の検出量はほと
んど変化しない滴定曲線の領域として認められる。抗原
濃度を非飽和または「至適以下」のレベルに低下させる
と、それに比例して検定応答が低下する。
最高の検定感度(イムノアッセイの通常の目標)を達成
するためには、本技術分野の熟練者は、上部平坦上の、
すなわち最大検定応答の最小抗原濃度である抗原コーテ
ィング濃度を選択するのが通常である。この領域は非特
異的シグナルからの特異的シグヂルの分離を最大にする
滴定藺線の直線部分におけるコーティング濃度は検定応
答の変動に最も感受性があると考えられ、したがって再
現性の問題の可能性がある。
滴定曲線の低末端のコーティング濃度は、個々の免疫応
答の大部分が失われるので感度の低い検定になると考え
られる。Pollackら(PrOC.Natl.  
 Acad.  Sci.  USA  85  二 
229 8 −2302.   1988)は、ハプテ
ン、p−アゾフェニルアルソン酸塩の抗原限定ELIS
Aが抗原に対する結合能が高いモノクローナル抗体を選
択したことを報告している。
すなわち、主要中和ドメイン(PND)抗原を用いる本
技術分野で既知のイムノアッセイは(Drummond
,  J.E.ら,IV  Internationa
lConference on AIDS, 1988
, June 12〜16,Stockholm,Sw
eden ; Devash,  Y.ら,■.Int
ernational Conference on^
IDS, 1989,June4 〜9. Montr
eal, Canada;Rossi. P.L.ら,
  V,  International Confe
rcnceon AIDS,+989, June4 
〜9 . Montreal, Canada ゜およ
び抗原滴定曲線の上部末端または平坦部レベルでのべブ
チドをコーティングすることによって定量される非律速
濃度でのPND抗原を含有する。
この形の至滴化の効果は、弱い抗原一抗体相互作用を最
大にすること、すなわち弱い抗原抗体交差反応性を最大
にすることである。これは、PNDでコーティングした
固相を用いるELISA(醇素連結イムノソルベントア
ッセイ)figp 1.20の組換えフラグメントまた
は特定のPNDに対しで調製された抗血清に対するヒト
、チンパンジーおよびヤギ血清が様々なPND (異な
るII I V単離体に相当する)間で高レベルの交差
反応性を示す予告を生じたとの研究にその例をみること
ができる(Drummond,  J.E.ら,  I
V InternationalConference
 on  ^IDS,  1,988,June12〜
16、Sto−ckho]m, Sweden ;およ
びDavash. Y,ら, AIDSRes.  a
nd Human Retroviruses,  印
刷中) これは、限られた数のFIIV株にのみ中和活
性を示す同じ血清のパイオアッセイの既知の中和パター
ンと相関しなかった。
パイオアッセイでの中和パターンと相関しないイムノア
ッセイ反応の問題はgp 120のアミノ酸配列301
〜324領域に限らない。Sunら(J,Virol.
  63 : 3579〜3585.  1989)は
gp 1.20のアミノ酸配列423〜437 (CD
4結合ドメインと提案されている)である合成ベブチド
を7種のモノクローナル抗体の結合を地図化するために
使用した検定を報告している。これらの抗体(17TI
JII1nに対して調製された)はELiS^およびR
IP^(放射免疫沈降検定)では、HTLV−III,
, IITIJmt+r. HTLV−IIIAI.,
 IITl4−n[wm+, HTLV−I[rza4
およU II T L V − m z 3 4を含む
別(7)HTLV−111単離体と交差反応を共有する
ことが示された。しかしながら、中和パイオアッセイで
は、モノクローナル抗体ハHTL■−TIT e, H
TLV−m !IFおよびHTLV−.III ALノ
みを実際に中和した,1 抗原を至適な非律速濃度で使用する標準のイムノアッセ
イと異なり、本発明の免疫化学的方法は、H T V主
要中和ドメイン、および/またはII I V中和ドメ
インからなる他の抗原を含む抗原を至適以下の律速条件
で使用する。驚くべきことに、この検定では、生物学的
サンプルがウィルス中和パイオアッセイで測定される生
物学的に電要な抗体の中和機能とよく相関する結合像と
反応強度を示すことが明らかにされた。これらの抗体の
生物学的中和活性とは相関しない弱い免疫学的交差反応
性の反応は、この検定では消失することが明らかである
。実施例に示すように、正確な至適以下の濃度または他
の至適以下の試薬もしくは条件は、検定設計の過程で経
験的に決定され、通常は一連の検定が準備され、得られ
た結果を信頼できるパイオアッセイの結果と比較するこ
とが必要になる。
本発明は、中和活性に相関する、強固に結合する抗体集
団を選択する免疫化学的方法に関する。本出願の目的に
おいて「強固に結合する」とは、至適以下の検定条件た
とえば中和ドメインからなる抗原の律速濃度で検出され
る抗体苓意味する。この強固な結合は、見掛けの高い親
和性(少なくとも10−6M、好ましくは少なくとも1
.0−6M、さらに好ましくは少なくとも109MのK
dを示す)、高い結合能(抗体上の抗原結合部位の数の
性質)、または協力活性(他の分子による結合の増加)
に寄与できる。ウィルス中和抗体を選択的に測定するこ
との重要性は一般に認識されているにもかかわらず、従
来の免疫化学的検定ではウィルス中和パイオアッセイと
相関する結果は得られなかった。
ー態様においては、本発明の方法は、1種または2種以
」二の異なるRIV株に由来する1種または2種以上の
合成ベプチドで固相をコーティングすることにより準備
された間接E L I S Aであり、この場合、各ベ
ブチドは+1 I V主要中和ドメイン(PND)を包
含し、好ましくはHTLV− I[I M.ノ主要中和
ドメインに相当するアミノ酸配列を包含する抗原からな
る。各ベブチドを様々な濃度(ナノモルからフェムトモ
ルの範囲)でコーティングするだけが違う一連の検定を
準備した。
固定化ペブチドをPND免疫血清またはII I V感
染患者の血清と接触させた。結合した患者または動物の
抗体を酵素標識抗一稲接合体を加えて検出した。生成し
た色は結合抗体に比例した。低いr不適以下または律速
)抗体コーティング濃度は中和抗体の選択に使用できて
、E I. T S^の結果はウィルス中和パイオアッ
セイの結果と相関することが見出された,、 この方法は、パイオアッセイ(たとえばヒ1・T細胞お
よび生存}11Vウィルスを用いる感染性の検定)のき
わめて望ましい代替法を提供し、これは特殊な実験設備
および技術を必要とせず、きわめて迅速な結果を与える
ものである。
本明細書に記載の方法には、ITIvバイオアッセイ、
冗長な(2〜7日)、複雑な、バイオハザードの操作を
行う必要のない、生物学的サ〉・プル中の[V中和抗体
の定量的評価を含めた様々な用途がある。しかも、パイ
オアッセイはI r vのすべての株、またはB型肝炎
ウィルスのような他の病原体に利用できるものではない
II I V中和抗体の存在およびレベルは患者の予知
に重要な指標であり、同時に治療方法の指示に有用な情
報を提供する。新生児におけるII I %’中和抗体
の存在は非感染の重要な指標であることから、本発明の
方法は、H■v感染母体からの新生児がやはりII I
 Vに感染しているかどうかの決定に使用できる。この
方法はまた新生児がその危険にあったかどうかの、新生
児の定常的スクリーニングに使用できる。ある種の■g
Gサブクラスの抗体は胎盤を通過することが知られてい
ることから、保護抗体のモニタリングは母体、胎児、新
生児、麿帯、胎盤または羊水起源のサンプルについて実
施できる。本明細書で用いられる「生物学的ザンブル」
の語は、任意の体液または他の抗体を含有する可能性の
ある溶液のような任意の抗体含有液体を意味する。感染
の早期診断は、恐らく感染している小児または胎児のみ
に早期の治療または他の処置を可能にする。
本発明の方法はまた、HIVワクチン受容者の反応のモ
ニタリングまたはワクチン候補物質の可能性のスクリー
二〉・グにおける価値が期待できる(Duffy,  
J.I.,  l’accine Preparati
onTechniques, Park Ri.dge
. N.J,, Noyes DataCorp.. 
1980)。この教示は参考として本明細書に導入する
。現在のワクチン開発の努力は、サブユニットワクチン
、すなわち1種または2種以上の中和ドメインを包含す
る単離天然蛋白質、組換え蛋白質および/または合成ベ
ブチドを含むウィルスベブチドの利用に集中している。
ワクチン開発の重要な手段としてHIV中和パイオアッ
セイに代わる迅速な信頼できる力法が期待されている。
新しいワクチンの開発はワクチンの候補物質の適当な抗
原性に刻する可能性、すなわち適当な保護免疫応答の誘
発能をスクリーニングする能力に依存している。ネ発明
はこのスクリーニングの時機を得た方式での実施を可能
にする方法論を提供する。
本発明の方法はウィルス中和抗体の定量に限定されるも
のではない。中和抗体の発生は多くの病原体に対して高
等動物が生存するのに重要である。したがって、本明細
書に記載した原理は、保護体液性応答の発生が生物学的
にまたは診断的に重要な他の病原体にも適用可能である
ことが著しく期待されているものである。一旦感染した
ならば(そして初期の感染を乗り越えたならば)個体が
再感染に対する抵抗性を獲得する一部のウィルス(たと
えばはしか)については、そのウィルスの構造蛋白質に
対する抗体のレベルがいくつでも保護の証拠であるから
、中和抗体の実際のレベルを試験する必要はない。
他のウィルス(たとえば単純ヘルペスウィルス)では、
ウィルスは個体の神経細胞中で休眠していることが可能
で様々な時期に(感冒、生理期間、ストレス等)にだけ
再現するので、感染および中和抗体の発生は症状の再発
からの保護を意味しない。しかしながら、ワクチンが存
在するウィルスの場合は、中和抗体の証明は保護を裏づ
ける好ましい手段である。ワクチンの目的は、以i;j
に感染したことのない個体を、関連病原物質に対する保
護的な体液性および細胞性応答を免疫系が発生する引き
金になる抗原刺激に暴露することである。そのウィルス
に暴露されていると、免疫系はすでに、ウィルスが何ら
かの病原性を確立する前にウィルスを不活化できる中和
抗体を発生していしかしながら、予防接種が成功したか
は多くの場合、定常的には使用できない難しいパイオア
ッセイに頼らねばならないか、動物実験による変法があ
るのみである。
実際、B型肝炎や狂犬病ウィルスはワクチンが効かなか
った例が報告されている。これらの不幸な患者は一般に
ある程度の抗体応答は生じたことを示しているが、その
応答のレベルまたは質が以後の暴露に際しての保護には
不適当であったものである。このような場合、パイオア
ッセイで明らかにされる免疫の型と相関する免疫応答を
反映する免疫化学的方法が重要になる。
たとえばB型肝炎の予防接種を前に受けていた個体がそ
のウィルスに暴露されたことがわかった場合、必要に応
じて適当な処置(たとえば肝炎免疫グロブリンの投与)
がとれるように、真の免疫レベルを測定することができ
る。高い抗体力価は必ずしも高親和性抗体と相関しない
ように、抗体力価自体は、保護的な中和抗体を指示する
ものではない。ELIS^で高力価を示す低親和性抗体
集団が大量に存在する例はしばしば認められる。
「中和抗体」の語は、ウィルス感染に対する保護抗体応
答を意味するように用いられることが多い。しかしなが
ら、このような保護抗体に仲介される応答はウィルスに
対するものに限らず、細菌、かび、寄生体または他の微
生物感染に対する生存にも関与している。様々な新生物
疾患に対する抵抗性も機能性免疫系に依存し、その一部
は抗体応答である。したがって、本明細書に用いられる
「中和抗体」の語はウィルス中和抗体に限定されるもの
ではなく、保護抗体仲介応答を与える任意の抗体を包含
する。rlIVに関しては、「中和抗体」は融合遮断お
よび/または感染性検定においてウィルス感染阻止を示
す抗体を包含する。
本発明の方法はH I V−1に対して保護作用のある
抗体の検定に限定されるものではなく、ピコルナウィル
ス、レトロウィルス、レオウィルス、トガウィルス、オ
ルトミクソウィルス、パラミクソウィルス、ラブドウィ
ルス、アレナウィルス、コロナウィルス、ブンヤウィル
ス、バポウィルス、アデノウィルス、ヘルベトウィルス
、ヘパトナウィルスまたはボックスウィルスに対する保
護抗体の検出にも使用できる。同じ方法論が細菌、寄生
体、かびもしくはマイクローブ、または悪性細胞、形質
転換細胞もしくは異常細胞に対する保護抗体の検定に、
保護作用を有する抗体を誘発する中和ドメインからなる
残基がある限り、それらの検定に使用できる。
本明細書ではアミノ酸残基を、Lehninger,B
iochemistry,  2版,72頁,  ll
orth Publishers,Inc. (197
5)に記載されている一文字表記法によって示す。本明
細書に示した本発明の教示から、本技術分野の熟練者に
は本発明を実施することが完全に可能であると考える。
付加的な情報の有用なソースを多数引用したが、これら
の引用文献は参考として本明細書に導入する。次に本発
明を以下の実施例によって例示するが、これらは本発明
を限定するものではない。
実施例 以下のベプチドはApplied  Biosyste
i+s(Foster City, CA) 403A
ペブチドシンセサイザーにより、製造業者によって供給
された試桑およびプログラムサイクルを用いて合成され
た。
この研究では様々なHIV株からのenvコードアミノ
酸307 〜319 (番号はLos Alamosの
配列データによる)に相当する一連の合成ペプチドを使
用した(下記第1表参照)。表から明らかなように一部
の配列は異なる数株の間で同一であった。
第  1  表 SC         RSIIII  GPGR  
AFY^MN         KRIIII  GP
GR  AFYA3B(BIIIO)   IRIQR
 GPGR AFVT  ”RF         K
SITK  GPGR  VIYAWMJI     
   RIIIIII  GPGR  AFYTWMJ
2       RSLSI  GPGR  AFRT
WMJ3       RRIII  GPGR  A
FYTARV2       KSIYI  GPGR
  AFIIT  ”Z3         QSIR
I  GPGK  VFYAZ6         Q
STRI  GLGQ  ALYTNY5      
  KGI^I  GPGR  TLYASL    
        TR丁HI  GPGR  AFYT
LAVMA      RGIIIF GPGQ  A
LYTLAl’EL      QRTPI  GLG
Q  SLYTCDC42      SRVTL G
PGR  VTYT  ””*   38OIXB2)
,  119,  l、^VIA,  BRU,  B
I18.11XB3およびPV22の配列も同じ** 
 SF2の配列も同じ 零零* CDC4の配列も同じ 合成後、ペプチドを脱保護し、トリフルオロメタンスル
ホン酸で支持樹脂から切断し、ついで逆相11PLCで
精製した。次にペブチドをスペクトル分析、アミノ酸組
成および配列決定によって分析した。合成ベブチドの長
さは選択的に13マーにセットしたが、もっと長いある
いはやや短い他のサイズでも実質的に同じ結果が得られ
た。同様に、もっと大きい組換え蛋白質または天然蛋白
質でも、関連主要中和ドメイン( PND)が使用した
蛋白質とイムノアッセイフォーマット(すなわち競合的
イムノアッセイ)内にある限り使用でき、一貫して関連
主要中和ドメイン(PND)に強固に結合する抗体の検
出を有利にする力が認められた。
血清 ヒト血清,Ill感染患者からの血清がウィルスに対す
る抗体を含むことは、II I Vウィルス溶解物EL
IS^,ウェスタンプロットならびにENV9”(en
vアミノ酸474 〜749からなる)組換えHIV 
ELIS^( [)uFont)における反応性によっ
て決定した。
モノクローナル抗体の製造 Balb/cXc57Bl/6F1マウス(8週齢)を
Fischberg,  F.D,E,らの報告した方
法(Tmmunology Today7 : 344
〜346.  1986)によって免疫処置した。要約
すれば、100μ9のへブチド接合体を完全ソロインド
アジュバントと11に混合して1回腹腔内接種により投
与した。
4週後1=マlクスから採血し、ベブチド特異的抗体応
答を評価した。マウスは抗体力価が低下するまで休ませ
た。その時点で不完全プロインドアジュバント中ベブチ
ド接合体100119をブースター投1j, Lた・ 71口後にマウスを屠殺し、その牌臓細胞を標準方法に
よりSP2/(lAg 14骨髄腫細胞と融合させた。
免疫処置ベブチドに特累的なハイブリドーマを、PND
ペブチド抗原を用いる非抗原限定E L I S Aお
よびHTLV−I11ウィルス溶解物を用いるウェスタ
ンプロットによって選択した。本発明の方法がハイブリ
ドーマを強固に結合する中和抗体の産生についてスクリ
ーニングするために使用できたことは明白である。ハイ
ブリドーマは安定化し、限界希釈法で2回クローン化し
、シードロットを凍結した。バルク抗体はBalb/c
XC57B1/ 6F1マウスの腹水形成により、標準
方法を用いて製造した。腹水からの抗体は硫酸アンモニ
ウム沈降およびプロテインAアフィニティークロマトグ
ラフィーによって精製した。モノクローナル抗体の作成
方法は一緒に譲渡された出願、米国特許SN 07/3
24.027 (1989年3月20日出願)に詳細に
記載されている。この教示を参考として本明細書に導入
する。
ELIS^アッセイ(抗原限定ELISA)ポリスチレ
ンマイクロタイタープレート(Nunc)を、濃度を1
 pti〜0. 5ng/ mlに変えたコーティング
溶液100IIA/ウェルを用いて合威ペブチドでコー
ティングし、ついで市販のELISAキット希釈剤(D
u Pont)により遮断工程を実施した。しかしなが
ら、固体支持体の性質ならびにベブチド結合後に固体支
持体上の部位を遮断する手段は本発明には重要でない。
他のタイプの固相、ビーズ、チューブ、粒子等を含めて
、また別の材料たとえばポリプロピレンまたは二酸化ク
ロムを含む磁性粒子を使用することもできる。
ヒト(または他の動物)の抗体を1:20に希釈し、ベ
ブチドコーティングプレートと室温で1時間インキユベ
ートした。非結合抗体はウェル≦9 5%Tween■
20含有リン酸緩衝食塩溶液(PIIS)で糺けて6回
洗浄して除去した。結合抗体は、アルカリホスファター
ゼに接合した適当なウサギ抗一種IgG(Sigma.
 St. Louis, MO)を添加し、ついで基質
p−ニトロフェニルホスフェート(PNPP, Sig
ma)と反応させ、標準ELISA法で知られているよ
うに分光測光器により405nm波長で読み取った。
血清についてのカットオフは10個の血清陰性サンプル
の平均光学密度(OD)値+標準偏差の5倍と定義した
。活性血清はカットオフ以上のODの読みを与える血清
と定義した。
ELISA法を構威する他の手段は本技術分野の熟練者
に知られているように採用することができた。たとえば
イムノアッセイには抗一種抗体に接合させた様々な酵素
を使用できたくたとえば、西洋ベルオキシダーゼ、また
はビオチンついでアビシン酵素接合体)。反応の検出方
法も蛍光、化学発光またはバイオ発光測定法が使用でき
た。シグナル発生速度も測定することができた。抱合体
は放躬標識されてもよ< 、Reagan,K4ら(J
. ViroL. 48: 660〜666. 198
3)によって原理が報告されている免疫放射測定検定(
 IRMA)として創案されたイムノアッセイとしても
よい。
さらに、本発明の方法はELISAフォーマットに限定
されるものではなく、検定のある成分を強固に結合する
抗体集団の検出に有利なように検定を調整できる限り、
一般的にイムノアッセイを適用できる。たとえば、ベブ
チドは放射標識またはビオチン化して(下記参照)、捕
捉原理で使用できた。このような検定フォーマットにお
いては、低親和性抗体は溶液中の抗原を結合するには不
十分なことが知られているから、標識抗原を捕捉する抗
体の能力は高い親和性を反映する。
上述のように、検定は、Yordeら(Proc. I
nt,Symp. on Enz−Labelled 
Immuno. of llormonesand D
rugs, New York, 1978. 359
〜372)によって例示されている競合的イムノアッセ
イとじて組立てることもできた。この場合、特定の主要
中和ドメイン(PND)への抗体の結合は、強固に結合
する、検出可能に標識された抗体くポリクローナルまた
はモノクローナル)の存在下に起こる。
他のフォーマットでは、強固に結合する抗体集団の検定
に有利にするために、抗原一抗体反応のカオトロビック
剤たとえば塩(たとえばグアニジンMCI, NaC/
, チオシアン酸アンモニウム)、界面活性剤、温度ま
たはpl+に対する感受性の差を利用する。この所見を
用いた標準ELIS^ブロトコールの改良はMacdo
naldら(J.Immunol.Meth. l 0
6 : 191〜194. 1988)によりその原理
が記載されている。
合成ベブチドのビオチン化 様々な合成ベプチドが標準方法(製造業者Pierce
による説明)により、ビオチンのN−ヒドロキシコハク
酸イミドエステル(NIIS− L − C一ビオチン
)またはビオチンーL−C−ヒドラジド、一級アミンま
たはカルボキシル基と反応する延長スベーサー腕をもつ
水溶性試薬を用いてビオチン化できた。ビオチン化され
た主要中和ドメイン(PND)ペブチドをついでポリス
チレンプレート上に適用し、ペプチドコーティング効率
は西洋ワサビペルオキシダーゼ(IIRP)に接合させ
たストレプタビジン(Pierce)を用い、ペブチド
に連結したビオチンの検出により測定された。
中和検定 感染性検定,抗体のウィルス中和はCEM−SS細胞の
感受性クローンを用いるマイクロタイターシンシチウム
阻害検定によって検定した(Nara,P.1..ら,
  J,  Virol.  61: 3173〜31
80.  1987)。
要約すれば、II I Vウィルスに感染させる細胞5
0, 000個をポリ (L−リジン)コートしたマイ
クロタイターウェルに付着させた。HTLV−II[ウ
ィルスを包含するHTLV−11I感染株を200〜3
00シンシチウム形成単位(SFU)の濃度で、中和抗
体の2倍希釈系列または緩衝液と混合した。細胞を感染
溶液と22℃で1時間インキユベートしたのち、洗浄し
、完全RPMI 1640 (Gibco, Gran
dIsland, NY)に置換した。シンシチウムを
第5日に計数し、ウィルス対照ウェル(抗体を添加せず
)の値と比較した。終点中和力価は総SFUの90%が
阻害された抗体希釈の逆数と定義した。
細胞融合検定:細胞融合検定は報告されているようにし
て実施した(Matthews,  T,J,ら,Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA 
84 : 5424〜5428.1987)。要約すれ
ば、30μl中の500個のII I V感染細胞をマ
イクロタイターウェル中に接種した。
細胞をついで30℃で30分間インキユベートしたのち
、RPIJI培地中75. 000個のMOLT 4細
胞を含む液30μlを加えた。次にプレートを37℃で
24時間インキユベートし、シンシチウムの形成を計数
した(細胞融合)。中和力価は抗体がシンシチウム形成
の50%を阻害した力価として定義した。
実施例 1 限定ELIS^) モノクローナル抗体(5025. 29. 1と命名、
ATCC受人番号# JIB 10041. HTLV
−I[I IIPNDヘフf トニ対して誘導)の反応
性を、様々なHTLV− III株からのgp 120
の主要中和ドメインからなる抗原に対して1.5py 
 IgGで試験した。抗原コーティング濃度1000n
g/ *lでインキユベートした場合、このモノクロー
ナル抗体は著しく反応性で、アミノ酸配列GPGRAF
を含有するすべてのPNDで高いODシグナル(3.5
〜40D)を生成した。しかしながら、抗原コーティン
グ濃度を100. 50. 10、5,1およびQ,5
ng/mlに低下させると、反応性の等級づけが観察さ
れた(第2表参照)。最低のベプチドコーティングレベ
ル−0.5ng/m/で抗体が結合したベプチドはnT
t.v−m II PNDペブチドのみであった。この
モノクローナル抗体が低い抗原コーティングレベルで他
のすべてのPNDと結合しなかったことは、抗体がHT
LV−n[nPNDと最強の結合性をもっていることを
示唆している。すべてのPNDベブチドはポリスチレン
プレートへのビオチン化PNDの結合で測定して均等な
コーティング効率を示したことから、プレートコーティ
ング効率の変動は除外された。
5025. 29. 1抗体の様々なPNDとの結合の
差から結合力のランクは、3B>SC>lFMJ3>M
N>llMJ2>WMJ1=SL>CDC42>RF>
Z3=Z6>NY5>LAVMA=LAVELであるこ
とが示唆された。
第2表に示すように、低い抗原コーティング濃度では、
反応性は比較的強固な結合が生じる抗原とのみ認められ
た( 0. 5r+g/ H/でHTLV−I[[ B
,5 n 9 / x lコーティング濃度でIITL
■−■MNおよびHTLV−III sc)。この抗体
をRIV中和について試験した場合、HTLV−111
s株はモノクローナル抗体にヨリ5llgrgG/II
1テ中和された。HTL%’−111x+=株も中和さ
れたが、その程度は低く、抗体のtlTLV−ms株に
対する強い結合は、この抗体の大きな生物活性と相関す
ることが示唆された。すなわち、本発明者らは、抗原の
至適以下の濃度(抗原限定ELISA)がHTLV− 
m中和抗体を検出する検定に有利に働くと結論した。
第 表 5025. 29. 1モノクローナル抗体の、低濃度
におけるPNDペブチドとの免疫反応性3B SC MN WMJI fMJ3 1MJ2 ^RV2 SL CDC42 RF Z3 z6 NY5 LAVMA LAVEL 〉4.2 〉42 〉4.2 〉4.2 〉42 〉42 〉42 〉4.2 0.5 0.2 0.18 0.01 〉4.2 〉4.2 〉4.2 〉4.2 〉4.2 〉4.2 〉4.2 〉4.2 0.4 0.3 0.2 0.2 0,01 0.01 0.01 >4.2  >4.2  >4.2 >4.2  >4.2   3.45 >4.2  >4.2   2.9 >4.2   3.73  2.0 >4.2   3.5   3.05 >4.2   2.9   2.0 3.4   2.36  0.03 >4.2  >4.2   3.01 0.01  0.01  0.01 0.01  0.01  0.01 0.01  0.01  0.01 0.01   0.01   001 0.01  0.01.  0.01 0.01  0.01  0.0i o.oi   O.0i   o.oi〉4.2 0.95 1.1 0.9 1.2 0.8 0.Ol 1.0 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 1.0 0,2 0.09 0.05 0.15 0.1 0.0I O.1 0.01 0.01 0.01 0.01 0,01 0.5 0.01 0.01 0. 005 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.OJ O.01 0.01 0.01 0.01 0,01 ウィルス中和における抗体結合力の重要性は、5023
. 24. 4と命名された他のモノクローナル抗体(
ATCC#HB 10043)を用いてさらに明らかに
された。5023. 24. 4もHTLv−■BPN
Dヘフチトヲ指図するものである。第1図に示すように
、両モノクローナル抗体ともHTLV−III B P
NDベブチドに強固な結合を示した(第1図a, b 
;0.5ng/ *lコ7 イ:’グ濃度テ(7) H
TLV−III . PNDヘプチドに対する結合)。
5025.29.1はHTLV−m MNPEDペブチ
ドにも強固な結合を示した(10ng/mlコティング
濃度でのPND−MNへの結合)が、5023. 24
. 4モノクローナル抗体はこのタイプの強固な結合は
示さなかった(第ib図, < 1000r+g/ m
 (コーティング濃度でのみMNに結合)。抗原限定E
LISA桔合データは、5023. 24. 4が感染
性検定および融合阻止検定でllTl.V−1[[.株
を中和したがHTLV − n[−s株は中和しなかっ
たウィルス中和データと完全に相関した。
感染性検定でHTLV−msに対して中等度の中和能を
示した5025. 29. 1モノクローナル抗体は(
5pq IgG/萬1. 5023.24.4抗体の場
合の0.5119 1gG/*1に対L/ テ) 、T
ITLV−m s株(5 119 IgG/++A’)
おヨU ITLV − m M N株(5hv IgG
/ ml)の両者に対して融合阻止活性も示した。した
がって、抗原限定ELISAはHIV中和抗体の活性の
定量のために容易に至適化できる。
これらのデータを合わせると、i)強い抗原抗体相互作
用と弱い抗原一抗体相互作用を識別しない従来技術によ
るELISA法〔すなわち、高い(非律速) PNDコ
ーティング濃度を使用するE L I S A )は抗
体集団の生物学的機能(すなわち+1TLV−111中
和能)と相関しない結果を生じ、i1)抗原限定濃度を
用いる検定は強く結合する抗体亜集団の選択および測定
に有利に作用し、#f1)抗原に強固に結合する抗体は
生物活性に関しての測定に好ましい集団である。
実施例 2 低抗原濃度における抗体結合をウィルス中和と定量的に
相関させることができることは、様々なPNDペプチド
に対してヤギに産生させたポリクローナル抗体を用いて
も明らかにされた。
各ヤギ抗血清を3種の異なるHTLV−1II株からの
PNDベブチドに対して、上述の抗原限定ELISAで
試験した。
結果は以下の第3表にまとめる。検定は最も強固な結合
が存在するrlIV株を検出し、この結果は抗血清のウ
ィルス感染性の中和能と完全に相i1/l t,た。高
い抗原コーティング濃度では様々なP N D i.’
. ’>tする交差反応性が認められ、ウィルスの中和
に相当する結果はみられなかった。
第 表 異なるFITLY株からのPNDに対するヤギ抗血清の
免疫反応性 ヤギ(3B)   128   <4  <4    
10   1000   500ヤギ(RF)   <
4  4500  <4   1000   0.5 
  100ヤギ(MN)   <4   <4  48
    100   500   50* 総SFU 
(シンシチウム形成単位)の90%を阻害する抗体希釈
の逆数 ネネ カットオフ以上のODシグナルを生成する最小抗
原コーティング濃度 実施例 3 抗原限定検定により、低抗原濃度でのPNDに対する抗
体の結合をウィルス中和と相関させることが可能なこと
は、また、II I V − 1に感染したヒトまたは
チンパンジーを用いて試験した。各血清は3種のPND
ベブチドに対して、上述の抗原限定ELISAにより試
験した。結果は第4表にまとめる。この検定では、強固
に結合する抗体集団が指図するH I V株を検出した
が、結果は血清がウィルスを中和する能力と完全には相
関しなかった。天然のHIV感染では、体液性免疫系が
すべてのHIVエビトーブに向けらCD4結合部位のよ
うなエビトーブ(Sun, N.C.ら, J. Vi
ro163 : 3579〜3585, 1989 :
 Traunecker, ^.らNature 33
9 : 68〜70. 1989 ;およびJames
on^.R.ら,  Science  240 : 
1335 〜1339.  1988)または他のエン
ベローブエビトーブ(Ilo, D,DらScienc
e 239 : 1021〜1023. 1988 ;
およびDalgl+・ish,  A.G,ら,  V
irolog)+ 165 : 209〜215.19
88)による中和抗体の誘導が確立されている。
事実、第4表に示した結果は、本発明で使用されたgp
 120ドメインのほかに他の中和ドメインがあること
を確証している。ヒトおよびチンパンジー血清はいずれ
もRFに対する中和能を示したが、抗原限定ELISA
でも高抗原濃度ELISAでも11TLV−m − r
株のPNDに対する抗体は検出されなかった。さらにH
IV中和ドメインが同定されれば、このようなドメイン
を含む設計される他の適当なイムノアッセイは、各種の
PNDと交差反応する抗体と生物学的に機能する中和抗
体を選別するのに有用であろう。
第4表 11TLV−II1感染ヒトおよびチンパンジーの免疫
反応性と中和 木本 零本本 0.5     >256     5       
>64NONE”*>128     1      
 >256NONE””   >256     NO
NE”本   〉8カットオフ以上のODシグナルを生
威する最小抗原コーティング濃度 総SFUの90%を阻止する抗体希釈度の逆数1000
ng/mlまでの抗原コーティング濃度ではELIS^
シグナルを発生しない 実施例 4 母親の[lIVの新生児への感染の測定および疾患の予
知 最近Rossiら(V International 
Conferenceon Aids,  June 
 4〜9. 1989, Montreal,Cana
da)はHTLV−III感染母親から31%の非感染
新生児が出生し、その児はgp120 PNDに対する
母体からの抗体をもっていること、一方、感染新生児は
そのような抗体をもたないことを報告している。これら
の実験に用いられたE L I S A法は、i)中和
に重要なアミノ酸、PNDを除いた抗原( envアミ
ノ酸324〜338)が利用された、i)抗原濃度が限
定されていないので抗体集団の結合力の識別がなされて
おらず、したがって予知的に限られた価値しかない、そ
して由)HIV感染患者中に優位な感染株であるIIT
LIIIIM,株に由来する配列が使用されていない。
これに対し、本明細書に記載の抗原限定ELIS^検定
は、効果のない、PNDに対する交差反応性を示す抗体
と、PNDに強力に結合しウィルスの中和の原因となる
抗体とを識別できる。
第5表には、出生時に母親および新生児から血清が採取
され、保存されていて、本発明抗定限定ELISAで試
験された15組の母親/新生児からのデータをまとめる
。強固に結合するPNDに対する抗体をもっていた■■
v感染母親からの新生児はすべて健康であった。HTL
V − III感染集団の大部分がII T L V 
− I[ Ms株にも感染していることが最近明らかに
なったので、この試験ではMNPNDを用いれば十分と
考えられる。これらの結果から、胎児および新生児のモ
ニタリングは、本発明の方法を用いた母体の保護抗体の
モニタリングで十分といえる可能性のあることがわかる
第 表 母親/新生児間のHIVの伝達: 強固に結合するPND抗体との相関 (計15&llIの母親/新生児サンプル)健康新生児
    41 感染新生児    010 図面の簡単な説明 第1図は、HTLV−IIIBおよびHTLV−III
MN株からのPNDペプチドに対する、低ペプチド濃度
でのモノクローナル抗体の免疫反応性を示すグラフであ
り、(a)は5025. 29. 1抗体、(b)は5
023. 24. 4抗体υ)j!1合の結果である。
第 図 ,1 PND (NG/MLI +oooo PND(NG/ML) +000 +oooo

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)生物学的サンプル中の中和抗体の免疫化学的選択
    にあたり、中和ドメインからなる抗原と上記生物学的サ
    ンプルとを、抗原−抗体反応が強く結合する抗体の結合
    に有利で弱く結合する抗体の結合に不利な条件下に接触
    させ、中和抗体と抗原の中和ドメインの免疫学的反応を
    検出する方法。 (2)生物学的サンプルをウィルス中和ドメインからな
    る抗原と接触させ、ウィルス中和抗体を検出する請求項
    (1)記載の方法。 (3)生物学的サンプルをHIV中和ドメインからなる
    抗原と接触させ、HIV中和抗体を検出する請求項(2
    )記載の方法。 (4)生物学的サンプルをHIVgp120蛋白質から
    のHIV主要中和ドメインからなる抗原と接触させ、H
    IV中和抗体を検出する請求項(3)記載の方法。 (5)生物学的サンプルをHIVgp120蛋白質から
    のアミノ酸番号307〜319に相当する配列からなる
    抗原と接触させ、HIV中和抗体を検出する請求項(4
    )記載の方法。 (6)生物学的サンプルをHIVgp120蛋白質から
    のアミノ酸番号309〜317に相当する配列からなる
    抗原と接触させ、HIV中和抗体を検出する請求項(4
    )記載の方法。 (7)生物学的サンプルを、HIVgp120蛋白質か
    らのアミノ酸番号307〜319に相当し、HTLV−
    III_M_N配列ファミリーの株に由来するアミノ酸配
    列からなる抗原と接触させ、HIV中和抗体を検出する
    請求項(5)記載の方法。 (8)生物学的サンプルを、HIVgp120蛋白質か
    らのアミノ酸番号309〜317に相当し、HTLV−
    III_M_N配列ファミリーの株に由来するアミノ酸配
    列からなる抗原と接触させ、HIV中和抗体を検出する
    請求項(6)記載の方法。 (9)生物学的サンプルをアミノ酸配列:RIHIGP
    GRAFYからなる抗原と接触させ、HIV中和抗体を
    検出する請求項(4)記載の方法。 (10)生物学的サンプルをアミノ酸配列:IHIGP
    GRAFからなる抗原と接触させ、HIV中和抗体を検
    出する請求項(4)記載の方法。 (11)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^6Mである抗体を選択する請求項(
    1)〜(10)のいずれかに記載の方法。 (12)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8Mである抗体を選択する請求項(
    1)〜(10)のいずれかに記載の方法。 (13)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9Mである抗体を選択する請求項(
    1)〜(10)のいずれかに記載の方法。 (14)生物学的サンプルは、同一ウィルスの少なくと
    も2種の異なる株からの相当する中和ドメインからなる
    抗原と接触させる請求項(2)記載の方法。 (15)生物学的サンプルは、少なくとも2種の異なる
    HIV株からの相当するHIV中和ドメインからなる抗
    原と接触させる請求項(3)記載の方法。 (16)生物学的サンプルは、少なくとも2種の異なる
    HIV株のHIVgp120蛋白質からのHIV主要中
    和ドメインからなる抗原と接触させる請求項(15)記
    載の方法。(17)生物学的サンプルは、少なくとも2
    種の異なるHIV株のHIVgp120蛋白質からのア
    ミノ酸番号307〜319に相当する配列からなる抗原
    と接触させる請求項(16)記載の方法。 (18)生物学的サンプルは、少なくとも2種の異なる
    HIV株のHIVgp120蛋白質からのアミノ酸番号
    309〜317に相当する配列からなる抗原と接触させ
    る請求項(16)記載の方法。 (19)配列の少なくともひとつはHTLV−III_M
    _N配列ファミリーからのHIV株に由来する請求項(
    17)記載の方法。 (20)配列の少なくともひとつはHTLV−III_M
    _N配列ファミリーからのHIV株に由来する請求項(
    18)記載の方法。 (21)生物学的サンプルは、アミノ酸配列:RIHI
    GPGRAFYからなる抗原と接触させる請求項(16
    )記載の方法。 (22)生物学的サンプルは、アミノ酸配列:IHIG
    PGRAFからなる抗原と接触させる請求項(16)記
    載の方法。 (23)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^6Mである抗体を選択する請求項(
    14)〜(22)のいずれかに記載の方法。 (24)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8Mである抗体を選択する請求項(
    14)〜(22)のいずれかに記載の方法。 (25)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9Mである抗体を選択する請求項(
    14)〜(22)のいずれ一かに記載の方法。 (26)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させる請求項(3)記載の方法
    。 (27)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させ、そのひとつはHIVgp
    120蛋白質からの主要中和ドメインである請求項(2
    6)記載の方法。 (28)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させ、そのひとつはHIVgp
    120蛋白質からのアミノ酸番号307〜319に相当
    する配列からなる請求項(27)記載の方法。 (29)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させ、そのひとつはHIVgp
    120蛋白質からのアミノ酸番号309〜317に相当
    する配列からなる請求項(27)記載の方法。 (30)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させ、そのひとつはHIVgp
    120蛋白質からのアミノ酸番号307〜319に相当
    し、HTLV−III_M_H配列ファミリーの株に由来
    するアミノ酸配列からなる請求項 (28)記載の方法。 (31)生物学的サンプルは少なくとも2種の異なるH
    IV中和ドメインと接触させ、そのひとつはHIVgp
    120蛋白質からのアミノ酸番号309〜317に相当
    し、HTLV−III_M_N配列ファミリーの株に由来
    するアミノ酸配列からなる請求項 (28)記載の方法。 (32)生物学的サンプルはアミノ酸配列:RIHIG
    PGRAFYからなる抗原と接触させる請求項(27)
    記載の方法。 (33)生物学的サンプルはアミノ酸配列:IHIGP
    GRAFからなる抗原と接触させる請求項(27)記載
    の方法。 (34)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^6Mである抗体を選択する請求項(
    26)〜(33)のいずれかに記載の方法。 (35)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8Mである抗体を選択する請求項(
    26)〜(33)のいずれかに記載の方法。 (36)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9Mである抗体を選択する請求項(
    26)〜(33)のいずれかに記載の方法。 (37)HIV中和ドメインはHIVgp120蛋白質
    のCD4−結合ドメインおよび主要中和ドメインを包含
    する請求項(26)記載の方法。 (38)抗原は最適以下の濃度で存在する請求項(1)
    〜(10)のいずれかに記載の方法。 (39)抗原は最適以下の濃度で固相に固定化される請
    求項(11)記載の方法。 (40)抗原は最適以下の濃度で固相に固定化される請
    求項(12)記載の方法。 (41)抗原は最適以下の濃度で固相に固定化される請
    求項(13)記載の方法。 (42)中和ドメインからなる抗原を検出可能なように
    標識し、生物学的サンプルと溶液中で、検出可能な標識
    抗原を生物学的サンプル中の強固に結合する中和抗体と
    結合させることができる条件下に接触させ、この場合、
    標識抗原−抗体複合体が中和ドメインからなり非標識の
    、固相に固定化された抗原によって捕捉される請求項(
    1)〜(10)のいずれかに記載の方法。 (43)中和ドメインからなる抗原を検出可能なように
    標識し、生物学的サンプルと溶液中で、検出可能な標識
    抗原を生物学的サンプル中の強固に結合する中和抗体と
    結合させることができる条件下に接触させ、この場合、
    標識抗原−抗体複合体が中和ドメインからなり非標識の
    固相に固定化された抗原によって捕捉される請求項(1
    1)記載の方法。 (44)中和ドメインからなる抗原を検出可能なように
    標識し、生物学的サンプルと溶液中で、検出可能な標識
    抗原を生物学的サンプル中の強固に結合する中和抗体と
    結合させることができる条件下に接触させ、この場合、
    標識抗原−抗体複合体が中和ドメインからなり非標識の
    、固相に固定化された抗原によって捕捉される請求項(
    12)記載の方法。 (45)中和ドメインからなる抗原を検出可能なように
    標識し、生物学的サンプルと溶液中で、検出可能な標識
    抗原を生物学的サンプル中の強固に結合する中和抗体と
    結合させることができる条件下に接触させ、この場合、
    標識抗原−抗体複合体が中和ドメインからなり非標識の
    、固相に固定化された抗原によって捕捉される請求項(
    13)記載の方法。 (46)生物学的サンプルを中和ドメインからなる抗原
    と、主要中和ドメインに特異的な強固に結合する、検出
    可能なように標識された抗体の存在下に接触させる競合
    的イムノアッセイである請求項(1)〜(10)のいず
    れかに記載の方法。 (47)強固に結合する、検出可能なように標識された
    抗体の、主要中和ドメインに特異的な見掛けのアフィニ
    ティー、Kdが少なくとも10^−^6Mである請求項
    (46)記載の方法。 (48)強固に結合する、検知可能なように標識された
    抗体の、主要中和ドメインに特異的な見掛けのアフィニ
    ティー、Kdが少なくとも10^−^8Mである請求項
    (46)記載の方法。 (49)強固の結合する、検知可能なように標識された
    抗体の、主要中和ドメインに特異的な見掛けのアフィニ
    ティー、Xdが少なくとも10^−^9Mである請求項
    (46)記載の方法。 (50)抗原−抗体相互作用はイムノアッセイにおける
    最適以下の条件の存在により強固に結合する抗体の検出
    に有利であり、この最適以下の条件は抗原濃度、イオン
    強度、温度ならびに界面活性剤の性質および濃度からな
    る群より選ばれる請求項(1)〜(10)のいずれかに
    記載の方法。 (51)最適以下の検定条件は見掛けのアフィニティー
    、Kdが少なくとも10^−^6Mである抗体を選択す
    る請求項(50)記載の方法。 (52)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8Mである抗体を選択する請求項(
    50)記載の方法。 (53)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9である抗体を選択する請求項(5
    0)記載の方法。 (54)生物学的サンプルは母体または新生児からのサ
    ンプルであり、HIV中和抗体の存在を検出する新生児
    のHIV感染の予知に用いられる請求項(4)〜(10
    )のいずれかに記載の方法。 (55)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^6Mである抗体を選択する請求項(
    54)記載の方法。 (56)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8である抗体を選択する請求項(5
    4)記載の方法。 (57)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9である抗体を選択する請求項(5
    4)記載の方法。 (58)中和ドメインを含む抗原からなるワクチンまた
    はワクチン候補物質の受給者からの生物学的サンプル中
    の中和抗体をモニタリングするために使用する請求項(
    1)〜(10)のいずれかに記載の方法。 (59)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^6Mである抗体を選択する請求項(
    58)記載の方法。 (60)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^8Mである抗体を選択する請求項(
    58)記載の方法。 (61)検定条件は見掛けのアフィニティー、Kdが少
    なくとも10^−^9Mである抗体を選択する請求項(
    58)記載の方法。 (62)中和抗体の定量的評価を与える請求項(1)〜
    (4)、(54)または(58)のいずれかに記載の方
    法。 (63)生物学的サンプルはハイブリドーマ細胞系に由
    来するサンプルであり、強固に結合する中和モノクロー
    ナル抗体が選択される請求項(1)記載の方法。
JP29060790A 1989-10-27 1990-10-26 ウイルス特異的中和抗体を選択するイムノアツセイ Pending JPH03209167A (ja)

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