JPH03209037A - 多突条ベルト - Google Patents
多突条ベルトInfo
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- JPH03209037A JPH03209037A JP267790A JP267790A JPH03209037A JP H03209037 A JPH03209037 A JP H03209037A JP 267790 A JP267790 A JP 267790A JP 267790 A JP267790 A JP 267790A JP H03209037 A JPH03209037 A JP H03209037A
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- Belt Conveyors (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は多突条ベルトに関する。
(従来の技術)
多突条ベルトは、ベルト外周面側に1層または複数層の
ゴム付き伸縮性帆布層が設けられ、ベルト内周面側に互
いに平行にして周方向に設けられた複数本の断面V字状
の突条を有する圧縮ゴム層が設けられ、この伸縮性帆布
層と圧縮ゴム層とがベルト周方向のゴム付きコードが埋
設された接着ゴム層で接着された構造になっているのが
通常である。そして、この多突条ベルトは、■ベルトに
比べて信頼性が高く且つ長寿命であるとして、自動車用
補機の駆動に広く使用され、また、乾燥機や洗濯機など
他の一般産業機械においても伝動ベルトとして利用され
ている。
ゴム付き伸縮性帆布層が設けられ、ベルト内周面側に互
いに平行にして周方向に設けられた複数本の断面V字状
の突条を有する圧縮ゴム層が設けられ、この伸縮性帆布
層と圧縮ゴム層とがベルト周方向のゴム付きコードが埋
設された接着ゴム層で接着された構造になっているのが
通常である。そして、この多突条ベルトは、■ベルトに
比べて信頼性が高く且つ長寿命であるとして、自動車用
補機の駆動に広く使用され、また、乾燥機や洗濯機など
他の一般産業機械においても伝動ベルトとして利用され
ている。
しかして、一般の伝動ベルトにおいて、そのベルトの一
部に水素添加ゴムを使用することは一般に知られている
。例えば、特開昭62−159827号公報には、歯付
きベルトの外周面部と歯部とに水素添加ニトリル−ブタ
ジエンゴム(H−NBR)を用いることにより、耐久性
の向上を図るという提案が開示されている。すなわち、
この従来技術は、歯付きベルトを苛酷な条件で使用した
場合の、内部発熱によるゴムの老化、及びそれに伴う歯
布との接着力の低下を問題にしており、上記水素添加二
トリルーブタジェンゴムの使用は、ゴムの耐熱性向上を
目的とするものである。
部に水素添加ゴムを使用することは一般に知られている
。例えば、特開昭62−159827号公報には、歯付
きベルトの外周面部と歯部とに水素添加ニトリル−ブタ
ジエンゴム(H−NBR)を用いることにより、耐久性
の向上を図るという提案が開示されている。すなわち、
この従来技術は、歯付きベルトを苛酷な条件で使用した
場合の、内部発熱によるゴムの老化、及びそれに伴う歯
布との接着力の低下を問題にしており、上記水素添加二
トリルーブタジェンゴムの使用は、ゴムの耐熱性向上を
目的とするものである。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、近年の自動車においては、エンジンの高出力
化及び高性能化が図られ、また、エンジンルーム内には
、エンジンにて駆動される多数の補機、例えば、エアコ
ンディショナーユニット、オルタネータ、パワーステア
リング、ウォータポンプ、機械式過給機などが配設され
るようになってきている。このため、エンジンルーム内
の温度が高くなる傾向にある。従って、このような高温
雰囲気下で多突条ベルトを使用すると、このベルトのゴ
ム部分の早期劣化を招き、耐摩耗性や屈曲性の低下をき
たすとともに、帆布層と接着ゴム層との間の剥離、接着
ゴム層と圧縮ゴム層との間の剥離、さらにはコードの飛
び出しを招く結果となりやすい。
化及び高性能化が図られ、また、エンジンルーム内には
、エンジンにて駆動される多数の補機、例えば、エアコ
ンディショナーユニット、オルタネータ、パワーステア
リング、ウォータポンプ、機械式過給機などが配設され
るようになってきている。このため、エンジンルーム内
の温度が高くなる傾向にある。従って、このような高温
雰囲気下で多突条ベルトを使用すると、このベルトのゴ
ム部分の早期劣化を招き、耐摩耗性や屈曲性の低下をき
たすとともに、帆布層と接着ゴム層との間の剥離、接着
ゴム層と圧縮ゴム層との間の剥離、さらにはコードの飛
び出しを招く結果となりやすい。
これに対して、上記従来の技術の場合、ニトリルーブタ
ジエンゴムにおける水素添加率を高めれば、耐熱性が得
られる結果として、接着力を維持できるという考えであ
るが、それだけでは、苛酷な条件で使用される多突条ベ
ルトの耐久性を充分に高めることはできない。
ジエンゴムにおける水素添加率を高めれば、耐熱性が得
られる結果として、接着力を維持できるという考えであ
るが、それだけでは、苛酷な条件で使用される多突条ベ
ルトの耐久性を充分に高めることはできない。
すなわち、本発明の課題は、熱的に苛酷な条件の下で使
用されることが多い多突条ベルトについて、その耐熱性
の向上を図りながら、各層間の接着力、並びにゴム部と
コードとの接着力の向上を図り、高温雰囲気下での使用
でも耐久性が得られるようにすることにある。
用されることが多い多突条ベルトについて、その耐熱性
の向上を図りながら、各層間の接着力、並びにゴム部と
コードとの接着力の向上を図り、高温雰囲気下での使用
でも耐久性が得られるようにすることにある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、このような課題に対して、研究、検討を重ね
た結果、ニトリルーブタジエンゴムにおいて所定の水素
添加率にするとき、耐熱性の向上を図りながら接着力の
向上が図れることを見出だして、完成されたものである
。つまり、水素添加ニトリルーブタジエンゴムを用いた
場合に得られる接着力に着目して、多突条ベルトを構戊
する各ゴム部材をすべて水素添加ニトリル−ブタジエン
ゴムによって形成したことを特徴とするものである。
た結果、ニトリルーブタジエンゴムにおいて所定の水素
添加率にするとき、耐熱性の向上を図りながら接着力の
向上が図れることを見出だして、完成されたものである
。つまり、水素添加ニトリルーブタジエンゴムを用いた
場合に得られる接着力に着目して、多突条ベルトを構戊
する各ゴム部材をすべて水素添加ニトリル−ブタジエン
ゴムによって形成したことを特徴とするものである。
そのための具体的な手段は、
無端ベルトの内周面に互いに平行にして周方向に延びる
複数本の断面V字状の突条を有する多突条ベルトであっ
て、ベルトの外周面側に設けられた1層または複数層の
ゴム付き伸縮性帆布層と、上記複数本の突条を備えた圧
縮ゴム層と、ベルト周方向に延びるゴム付きコードが埋
設され上記帆布層と圧縮ゴム層とを接着する接着ゴム層
とからなり、上記帆布層における帆布に付けられたゴム
、上記圧縮ゴム層を形戊するゴム、上記接着ゴム層に埋
設されたゴム付きコードに付けられたゴム、及び上記帆
布層と圧縮ゴム層とを接着するゴムは、それぞれ水素添
加ニトリル−ブタジエンゴム組成物よりなることを特徴
とするものである。
複数本の断面V字状の突条を有する多突条ベルトであっ
て、ベルトの外周面側に設けられた1層または複数層の
ゴム付き伸縮性帆布層と、上記複数本の突条を備えた圧
縮ゴム層と、ベルト周方向に延びるゴム付きコードが埋
設され上記帆布層と圧縮ゴム層とを接着する接着ゴム層
とからなり、上記帆布層における帆布に付けられたゴム
、上記圧縮ゴム層を形戊するゴム、上記接着ゴム層に埋
設されたゴム付きコードに付けられたゴム、及び上記帆
布層と圧縮ゴム層とを接着するゴムは、それぞれ水素添
加ニトリル−ブタジエンゴム組成物よりなることを特徴
とするものである。
(作用)
上記多突条ベルトにおいては、圧縮ゴム層だけでなく、
帆布層のゴム、コードの処理ゴム及び接着ゴム層のゴム
についても水素添加ニトリル−ブタジエンゴム組成物を
使用している。よって、この水素添加ニトリル−ブタジ
エンゴム組成物により、多突条ベルト全体としての耐熱
性の向上、従って、耐熱屈曲性、耐摩耗性の向上を図り
ながら、帆布層と接着ゴム層との接着力、接着ゴム層と
圧縮ゴム層との接着力、並びに接着ゴム層におけるコー
ドの保持力の向上を図ることが可能になる。
帆布層のゴム、コードの処理ゴム及び接着ゴム層のゴム
についても水素添加ニトリル−ブタジエンゴム組成物を
使用している。よって、この水素添加ニトリル−ブタジ
エンゴム組成物により、多突条ベルト全体としての耐熱
性の向上、従って、耐熱屈曲性、耐摩耗性の向上を図り
ながら、帆布層と接着ゴム層との接着力、接着ゴム層と
圧縮ゴム層との接着力、並びに接着ゴム層におけるコー
ドの保持力の向上を図ることが可能になる。
(発明の効果)
従って、本発明によれば、多突条ベルトにおいて、帆布
層における帆布に付けられたゴム、圧縮ゴム層を形成す
るゴム、コードに付けられたゴム、及び上記帆布層と圧
縮ゴム層とを接着するゴムにそれぞれ水素添加ニトリル
−ブタジエンゴム組成物を適用したから、多突条ベルト
の耐熱性、耐熱屈曲性、耐摩耗性の向上を図りながら、
各層間の接着力の向上及びコードの飛び出しを防止する
ことができ、この多突条ベルトの耐久性を高めることが
できる。
層における帆布に付けられたゴム、圧縮ゴム層を形成す
るゴム、コードに付けられたゴム、及び上記帆布層と圧
縮ゴム層とを接着するゴムにそれぞれ水素添加ニトリル
−ブタジエンゴム組成物を適用したから、多突条ベルト
の耐熱性、耐熱屈曲性、耐摩耗性の向上を図りながら、
各層間の接着力の向上及びコードの飛び出しを防止する
ことができ、この多突条ベルトの耐久性を高めることが
できる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は無端ベルトの内周面に互いに平行
にして周方向に延びる複数本の断面V字状の突条2を有
する多突条ベルトである。この多突条ベルト1において
、3は帆布層、4は上記複数本の突条2を備えた圧縮ゴ
ム層、5は上記帆布層3と圧縮ゴム層4とを接着する接
着ゴム層である。
にして周方向に延びる複数本の断面V字状の突条2を有
する多突条ベルトである。この多突条ベルト1において
、3は帆布層、4は上記複数本の突条2を備えた圧縮ゴ
ム層、5は上記帆布層3と圧縮ゴム層4とを接着する接
着ゴム層である。
帆布層3は、第2図に示すように、伸縮性帆布6の表裏
両面に糊ゴム層7.7を設けたものである。接着ゴム層
5は、第3図に示すように、表面に糊ゴム被覆層8を有
しベルト周方向にスパイラルに巻かれた坑張力コード9
が埋設されたものであり、ベルトの抗張体層でもある。
両面に糊ゴム層7.7を設けたものである。接着ゴム層
5は、第3図に示すように、表面に糊ゴム被覆層8を有
しベルト周方向にスパイラルに巻かれた坑張力コード9
が埋設されたものであり、ベルトの抗張体層でもある。
しかして、上記帆布層3の帆布6に付けられた糊ゴム(
以下、帆布用ゴムという)、コード9を被覆する糊ゴム
(以下、コードゴムという)、接着ゴム層5の接着用ゴ
ム、及び圧縮ゴム層4を構成するゴム(以下、圧縮ゴム
という)には、それぞれ水素添加二トリルーブタジェン
ゴム組成物が用いられている。
以下、帆布用ゴムという)、コード9を被覆する糊ゴム
(以下、コードゴムという)、接着ゴム層5の接着用ゴ
ム、及び圧縮ゴム層4を構成するゴム(以下、圧縮ゴム
という)には、それぞれ水素添加二トリルーブタジェン
ゴム組成物が用いられている。
上記帆布用ゴム、コードゴム、接着用ゴム及び圧縮ゴム
の基本配合は第1表の通りである。第2表と第3表とに
は、上記基本配合のH−NBR,つまり、水素添加二ト
リルーブタジェンゴムにおける水素添加率を変えた各実
施例及び比較例について、その特性が示されている。
の基本配合は第1表の通りである。第2表と第3表とに
は、上記基本配合のH−NBR,つまり、水素添加二ト
リルーブタジェンゴムにおける水素添加率を変えた各実
施例及び比較例について、その特性が示されている。
第1表
第2表
第3表
上記第1表において、カーボンブラックはHAF(高耐
摩耗性)である。ペロキシモンF40は1,3−ビス(
t−プチルペルオキシイソブロビル)ベンゼン(成分4
0%品)の商品名であり、TMPTはトリメチロールプ
ロパントリメタクリレートの略であり、ニツブシールV
N3はシリヵの商品名である。ナイロン66は長さ3m
mの短繊維として用いている。また、各成分の割合は重
量部で表わしている。
摩耗性)である。ペロキシモンF40は1,3−ビス(
t−プチルペルオキシイソブロビル)ベンゼン(成分4
0%品)の商品名であり、TMPTはトリメチロールプ
ロパントリメタクリレートの略であり、ニツブシールV
N3はシリヵの商品名である。ナイロン66は長さ3m
mの短繊維として用いている。また、各成分の割合は重
量部で表わしている。
上記第2表及び第3表において、耐熱性能については、
第4図に示すように、供試ベルト1oを直径120il
I1の駆動ブーり11と直径120mmの従動ブーり1
2と直径55mmの負荷用プーり13とに、変角αが9
0度となるように懸回し、駆動力を12Ps,回転速度
を480Orpm,荷重を57kgf’として、80℃
と100℃と1.: オIt ルベルト10が損傷する
までの走行時間を測定したものである。
第4図に示すように、供試ベルト1oを直径120il
I1の駆動ブーり11と直径120mmの従動ブーり1
2と直径55mmの負荷用プーり13とに、変角αが9
0度となるように懸回し、駆動力を12Ps,回転速度
を480Orpm,荷重を57kgf’として、80℃
と100℃と1.: オIt ルベルト10が損傷する
までの走行時間を測定したものである。
屈曲性については、第5図に示すように、供試ベルト1
0を直径120mmの駆動ブーり14と直径120mm
の従勤ブーリl5と直径55關の負荷用ブーり16と直
径70mmの背面ブーり17とに、変角α及び変角βが
それぞれ90度となるように感回し、駆動力を16Ps
、回転速度を480Orpm,荷重を57kgfとして
、常温及び80℃のそれぞれにおけるベルト10が損傷
するまでの走行時間を測定したものである。
0を直径120mmの駆動ブーり14と直径120mm
の従勤ブーリl5と直径55關の負荷用ブーり16と直
径70mmの背面ブーり17とに、変角α及び変角βが
それぞれ90度となるように感回し、駆動力を16Ps
、回転速度を480Orpm,荷重を57kgfとして
、常温及び80℃のそれぞれにおけるベルト10が損傷
するまでの走行時間を測定したものである。
耐摩耗性については、第6図に示すように、供試ベルト
10を直径60■■の駆動ブーり18と直径60mmの
従動ブーり19とに懸回し、駆動力を5.2Ps,回転
速度を3500rpmとして、常温でベルト10を24
時間(h r s)走行させ、当初のベルト重量に対す
る摩耗重量を百分率で表わしたものである。
10を直径60■■の駆動ブーり18と直径60mmの
従動ブーり19とに懸回し、駆動力を5.2Ps,回転
速度を3500rpmとして、常温でベルト10を24
時間(h r s)走行させ、当初のベルト重量に対す
る摩耗重量を百分率で表わしたものである。
上記第2表と第3表に示す結果について説明する。なお
、第3表において、記号(*1)はベルトが使用不能に
なった原因が帆布層の剥離によること、(*2)はコー
ドの飛び出しによること、(*3)は帆布層のクラック
発生によること、無印は帆布層以外の部分のクラック発
生によることをそれぞれ表わす。
、第3表において、記号(*1)はベルトが使用不能に
なった原因が帆布層の剥離によること、(*2)はコー
ドの飛び出しによること、(*3)は帆布層のクラック
発生によること、無印は帆布層以外の部分のクラック発
生によることをそれぞれ表わす。
一圧縮ゴムについて−
実施例1〜4及び比較例1は、帆布用ゴム、コードゴム
及び接着用ゴムについては、その水素添加ニトリル−ブ
タジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、圧縮ゴ
ムについて、水素添加ニトリル−ブタジエンゴムの水素
添加率を70〜99%の範囲で変えたものである。
及び接着用ゴムについては、その水素添加ニトリル−ブ
タジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、圧縮ゴ
ムについて、水素添加ニトリル−ブタジエンゴムの水素
添加率を70〜99%の範囲で変えたものである。
この圧縮ゴムの場合、水素添加率が低くなるにつれて圧
縮ゴム層と接着ゴム層との接着力は高くなり、また耐摩
耗性も高くなっているが、耐熱性能及び耐熱屈曲性が悪
くなっており、水素添加率が70%の比較例1では長時
間の使用に耐えられないものになっている。一方、上記
水素添加率が実施例2のように99%と高い場合には、
上記接着力の低下が見られるものの、それはベルトの耐
久性には影響を及ぼさない程度のものである。
縮ゴム層と接着ゴム層との接着力は高くなり、また耐摩
耗性も高くなっているが、耐熱性能及び耐熱屈曲性が悪
くなっており、水素添加率が70%の比較例1では長時
間の使用に耐えられないものになっている。一方、上記
水素添加率が実施例2のように99%と高い場合には、
上記接着力の低下が見られるものの、それはベルトの耐
久性には影響を及ぼさない程度のものである。
よって、圧縮ゴムについては、上記水素添加率を70%
よりも高くすることが望ましいということができる。
よりも高くすることが望ましいということができる。
ー接着用ゴムについて−
実施例1、実施例5、比較例2及び比較例7は、帆布用
ゴム、コードゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添
加ニトリル−ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一
にして、接着用ゴムについて、水素添加ニトリル−ブタ
ジエンゴムの水素添加率を実施例1、実施例5及び比較
例2においては80〜95%の範囲で変え、比較例7で
は0%にしたものである。
ゴム、コードゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添
加ニトリル−ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一
にして、接着用ゴムについて、水素添加ニトリル−ブタ
ジエンゴムの水素添加率を実施例1、実施例5及び比較
例2においては80〜95%の範囲で変え、比較例7で
は0%にしたものである。
この接着用ゴムの場合、水素添加率が高くなるにつれて
接着ゴム層と他のベルト構或部との接着力が低下する傾
向にある。特にコードと接着ゴム層との関係については
、比較例2のように水素添加率が95%と高くなると、
その接着力が著しく低下し、ベルト走行試験ではいずれ
も短時間でコードがベルトから飛び出して使用不能にな
っている。
接着ゴム層と他のベルト構或部との接着力が低下する傾
向にある。特にコードと接着ゴム層との関係については
、比較例2のように水素添加率が95%と高くなると、
その接着力が著しく低下し、ベルト走行試験ではいずれ
も短時間でコードがベルトから飛び出して使用不能にな
っている。
よって、接着用ゴムについては、上記水素添加率を95
%よりも低くすることが望ましいということができる。
%よりも低くすることが望ましいということができる。
また、比較例7のように上記水素添加率をO%としたも
のは、耐熱性及び接着性の面で使用できず、耐摩耗性に
ついても測定不能という結果になった。
のは、耐熱性及び接着性の面で使用できず、耐摩耗性に
ついても測定不能という結果になった。
一帆布用ゴムについてー
実施例1,6及び比較例3,4は、コードゴム、接着用
ゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添加ニトリル−
ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、帆布
用ゴムについて、水素添加ニトリルーブタジエンゴムの
水素添加率を70〜95%の範囲で変えたものである。
ゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添加ニトリル−
ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、帆布
用ゴムについて、水素添加ニトリルーブタジエンゴムの
水素添加率を70〜95%の範囲で変えたものである。
この帆布用ゴムの場合、水素添加率が高くなるにつれて
帆布層と接着ゴム層との接着力が低下する傾向にある。
帆布層と接着ゴム層との接着力が低下する傾向にある。
特に、比較例3のように水素添加率が95%と高くなる
と、上記接着力が著しく低下し、屈曲性試験では常温及
び80℃のいずれにおいても短時間で帆布層が剥離して
使用不能になっている。一方、比較例4のように上記水
素添加率が70%と低くなると、上記接着力自体は問題
がないものの、耐熱性が低くなる結果、耐熱性能試験で
は帆布層にクラックを生じて比較的短い時間で使用不能
になり、耐熱屈曲性試験においても短い時間で帆布層が
剥離して使用不能になっている。
と、上記接着力が著しく低下し、屈曲性試験では常温及
び80℃のいずれにおいても短時間で帆布層が剥離して
使用不能になっている。一方、比較例4のように上記水
素添加率が70%と低くなると、上記接着力自体は問題
がないものの、耐熱性が低くなる結果、耐熱性能試験で
は帆布層にクラックを生じて比較的短い時間で使用不能
になり、耐熱屈曲性試験においても短い時間で帆布層が
剥離して使用不能になっている。
よって、帆布用ゴムについては、上記水素添加率を70
%よりも高くし、且つ95%よりも低くすることが望ま
しいということができる。
%よりも高くし、且つ95%よりも低くすることが望ま
しいということができる。
コードゴムについて
実施例1.7.8及び比較例5.6は、帆布用ゴム、接
着用ゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添加ニトリ
ル−ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、
コードゴムについて、水素添加ニトリル−ブタジエンゴ
ムの水素添加率を55〜95%の範囲で変えたものであ
る。
着用ゴム及び圧縮ゴムについては、その水素添加ニトリ
ル−ブタジエンゴムの水素添加率を互いに同一にして、
コードゴムについて、水素添加ニトリル−ブタジエンゴ
ムの水素添加率を55〜95%の範囲で変えたものであ
る。
このコードゴムの場合、水素添加率が高くなるにつれて
コードと接着ゴム層との接着力が低下する傾向にある。
コードと接着ゴム層との接着力が低下する傾向にある。
特に、比較例5のように水素添加率が95%と高くなる
と、上記接着力が著しく低下し、ベルト走行試験ではい
ずれも短時間でコードがベルトから飛び出して使用不能
になっている。
と、上記接着力が著しく低下し、ベルト走行試験ではい
ずれも短時間でコードがベルトから飛び出して使用不能
になっている。
一方、比較例6のように上記水素添加率が55%と低く
なると、耐熱性が低下する関係で、耐熱性能試験及び耐
熱屈曲性試験では、比較的短時間でコードがベルトから
飛び出して使用不能になっている。
なると、耐熱性が低下する関係で、耐熱性能試験及び耐
熱屈曲性試験では、比較的短時間でコードがベルトから
飛び出して使用不能になっている。
よって、コードゴムについては、上記水素添加率を55
%よりも高くし、且つ95%よりも低くすることが望ま
しいということができる。
%よりも高くし、且つ95%よりも低くすることが望ま
しいということができる。
なお、上記実施例では帆布層が1層になっているが、こ
れを複数層にしてもよいことはもちろんである。
れを複数層にしてもよいことはもちろんである。
第1図乃至第3図は本発明の実施例を示し、第1図は多
突条ベルトの横断面図、第2図は帆布層の横断面図、第
3図は接着ゴム層の横断面図、第4図は耐熱性能の試験
装置を示す正面図、第5図は屈曲性の試験装置を示す正
面図、第6図は耐摩耗性の試験装置を示す正面図である
。 1・・・・・・多突条ベルト 2・・・・・・突条 3・・・・・・帆布層 4・・・・・・圧縮ゴム層 5・・・・・・接着ゴム層 6・・・・・・帆布 7・・・・・・糊ゴム層 8・・・・・・糊ゴム被覆層 9・・・・・・コード 第 6 図 1・・・・・・多突条ベルト 2・・・・・・突条 3・・・・・・帆布層 4・・・・・・圧縮ゴム層 5・・・・・・接着ゴム層 6・・・・・・帆布 7・・・・・・糊ゴム層 8・・・・・・伺ゴム披覆層 9・・・・・・コード 第 2 図 5
突条ベルトの横断面図、第2図は帆布層の横断面図、第
3図は接着ゴム層の横断面図、第4図は耐熱性能の試験
装置を示す正面図、第5図は屈曲性の試験装置を示す正
面図、第6図は耐摩耗性の試験装置を示す正面図である
。 1・・・・・・多突条ベルト 2・・・・・・突条 3・・・・・・帆布層 4・・・・・・圧縮ゴム層 5・・・・・・接着ゴム層 6・・・・・・帆布 7・・・・・・糊ゴム層 8・・・・・・糊ゴム被覆層 9・・・・・・コード 第 6 図 1・・・・・・多突条ベルト 2・・・・・・突条 3・・・・・・帆布層 4・・・・・・圧縮ゴム層 5・・・・・・接着ゴム層 6・・・・・・帆布 7・・・・・・糊ゴム層 8・・・・・・伺ゴム披覆層 9・・・・・・コード 第 2 図 5
Claims (1)
- (1)無端ベルトの内周面に互いに平行にして周方向に
延びる複数本の断面V字状の突条を有する多突条ベルト
であって、ベルトの外周面側に設けられた1層または複
数層のゴム付き伸縮性帆布層と、上記複数本の突条を備
えた圧縮ゴム層と、ベルト周方向に延びるゴム付きコー
ドが埋設され上記帆布層と圧縮ゴム層とを接着する接着
ゴム層とからなり、上記帆布層における帆布に付けられ
たゴム、上記圧縮ゴム層を形成するゴム、上記接着ゴム
層に埋設されたゴム付きコードに付けられたゴム、及び
上記帆布層と圧縮ゴム層とを接着するゴムは、それぞれ
水素添加ニトリル−ブタジエンゴム組成物よりなること
を特徴とする多突条ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002677A JPH0749817B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 多突条ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002677A JPH0749817B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 多突条ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03209037A true JPH03209037A (ja) | 1991-09-12 |
JPH0749817B2 JPH0749817B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=11535937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002677A Expired - Fee Related JPH0749817B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 多突条ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749817B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0626553A (ja) * | 1992-05-12 | 1994-02-01 | Mitsuboshi Belting Ltd | Vリブドベルト |
WO2017179688A1 (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 三ツ星ベルト株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
JP2017194158A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-26 | 三ツ星ベルト株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60133253U (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-05 | 本田技研工業株式会社 | 歯付伝動ベルト |
JPS62204060U (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-26 |
-
1990
- 1990-01-09 JP JP2002677A patent/JPH0749817B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60133253U (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-05 | 本田技研工業株式会社 | 歯付伝動ベルト |
JPS62204060U (ja) * | 1986-06-18 | 1987-12-26 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0626553A (ja) * | 1992-05-12 | 1994-02-01 | Mitsuboshi Belting Ltd | Vリブドベルト |
WO2017179688A1 (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 三ツ星ベルト株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
JP2017194158A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-26 | 三ツ星ベルト株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
CN109073040A (zh) * | 2016-04-15 | 2018-12-21 | 三之星机带株式会社 | 摩擦传动带 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0749817B2 (ja) | 1995-05-31 |
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