JPH0320761A - 前帯電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 電子写真記録装置で使用される前帯電器に関し、前帯電
時における感光体表面の軸方向電位差を少なくして印字
品質を向上させることを目的とし、高電圧の印加を受け
て放電するコロナワイヤと、前記放電により感光体へ流
れ込む電流を一定に保つためのグリッドワイヤとを備え
た前帯電器において、前記コロナワイヤに対し前記グリ
ッドワイヤとは反対側に背面電極板を設けるとともに、
前記背面電極板と前記コロナワイヤの間隔を前記感光体
の軸方向各端部においてそれぞれ調整する間隔調整手段
を設けた構戒とする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は電子写真記録装置で使用される前帯電器に関す
るものである。

印刷機、複写機等の電子写真記録装置では、電荷が除去
され異物が清掃された感光体表面を前帯電により均一に
帯電させた後、該表面に露光手段により所定パターンの
露光を行って潜像を形成する。この潜像は現像器により
現像されてトナー像となり、該トナー像は転写器により
用紙に転写される。その後、用紙は、定着器に搬送され
、ここでトナー像定着を完了した後、スタッカへ排出さ
れる．一方、転写を完了した感光体の表面は、上記のよ
うな電荷の除去（除電器による）、異物の清掃（クリー
ナによる）を行った後、前帯電器により均一に帯電され
、以下この工程が繰り返される。

〔従来の技術〕

従来の前帯電器は、第３図に示すように、高電圧の印加
を受けて放電するコロナワイヤｌ２と、該放電により感
光体２へ流れ込む電流を一定に保つためのグリッドワイ
ヤ１３とをシャーシ４に支持させて構威されている．第
４図はこの前帯電器の制御回路図で、制御部５による制
御によって、コロナワイヤ１２には高電圧Ｖｃが印加さ
れ、グリッドワイヤ１３には電圧Ｖｇが印加される。具
体的には、コロナワイヤ１２に供給される電流値を可変
抵抗番こより変化させてグ１１ツドワイヤｌ３及び感光
体２への流れ込み電流を変化させるが、ここで、グリッ
ドワイヤ１３に一定電圧Ｖｇを印加して感光体２への流
れ込み電流を制御して感光体２の表面電位を一定値に保
つ。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述のような従来構造では、感光体周方向での
帯電均一性については所望の或果が得られているが、感
光体軸方向の均一性については格別の対策がとられてお
らず、そのため感光体の軸方向の表面電位差が大きくな
って用紙上左右での印字濃度が不均一となり、印字品質
が低下するとい・う問題があった。これは、グリッドワ
イヤ１３．感光体２間距離の軸方向でのばらつき及び感
光体２の軸方向での感度不均一等に起因するものである
． 本発明は前帯電時における感光体表面の軸方向電位差を
少なくして印字品質を向上させることのできる前帯電器
を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段］ 上述の目的を達戒するため、本発明では、高電圧の印加
を受けて放電するコロナワイヤと、前記放電により感光
体へ流れ込む電流を一定に保つためのグリッドワイヤと
を備えた前電器において、前記コロナワイヤに対し前記
グリッドワイヤとは反対側に背面電極板を設けるととも
に、前記背面電極板と前記コロナワイヤの間隔を前記感
光体の軸方向各端部においてそれぞれ調整する間隔調整
手段を設けた構或とする。

〔作　用〕

グリッドワイヤ以外に、放電対象物である背面電極が設
けられており、該背面電極の両端部におけるコロナワイ
ヤとの間隔は間隔調整手段により調整可能であるため、
この背面電極の両端部におけるコロナワイヤとの間隔の
差を適当に設定することによって、感光体の軸方向での
表面電位差を吸収することができる。すなわち、感光体
表面の軸方向電位差を少なくすることができ、印字品質
を向上させることが可能になる。

〔実施例〕

以下、第１図及び第２図に関連して本発明の実施例を説
明する． 第１図は本例の前帯電器１１の構造を示す側面図で、前
帯電器１１は、コロナワイヤ１２と、グリッドワイヤ１
３と、可動式背面電極１４と、間隔調整手段１５とを備
えている。

コロナワイヤ１２は、シャーシ１６に支持され、高電圧
の印加を受けて放電する。

グリッドワイヤ１３は、コロナワイヤ１２の放電により
感光体２へ流れ込む電流を一定に保つためのもので、シ
ャーシ１６に開口部付近で支持されている。このグリッ
ドワイヤｌ３と感光体２の間には間隔（感光体ギャップ
）Ｃが形威されている。Ａはグリッドワイヤ１３とコロ
ナワイヤ１２間の間隔である。

背面電極１４は、放電対象物としての役割を果たすもの
で、シャーシ１６の底板１６ａ上に配置されいる。すな
わち、背面電極１４は、コロナワイヤｌ２に対しグリッ
ドワイヤｌ３と反対側に設けられている。

間隔調整手段１５は、シャーシ１６の軸方向両端部でそ
れぞれ底板１６ａに挿通されて背面電極１４に螺合する
合計４本の調整ねじ１７と、背面電極１４と底板１６ａ
の間で各調整ねじ１７に嵌装される４つのばね１８とよ
り戒る。シャーシ周り（１６．１６ａ，１７．１８及び
１４）は全て十分な導通を持ちアースとするこの間隔調
整千段１５による調整前には、グリッドワイヤ１３とコ
ロナワイヤ１２の間隔Ａに対して、コロナヮイヤｌ２と
背面電極１４の間隔はＢに設定（一般にＡ＞Ｂ）されて
いる。

この状態での前帯電時には、主にグリッドワイヤ１３及
びこの開口を抜けて感光体２の表面に向けコロナ放電し
て電流が流れる。この制御方式では、感光体軸方向での
各所の電圧の平均値でグリッド制御を行うので、軸方向
で長いものにおいては特に両端部での表面電位が顕著に
異なってくる。

そこで、本発明では、間隔調整手段ｌ５により背面電極
１４の両端部の位置を調整することによりコロナワイヤ
１２からの放電流れ込み電流の方向を変化させて軸方向
表面電位差を少なくする。この背面電極位置調整要領を
第２図により説明すると次の通りである。

第２図において、コロナワイヤｌ２との間隔がＢの場合
の背面電極１４を実線で示している。この状態から調整
ねし（右ねし）を反時計方向に所定量回転させると、ば
ね１８の賦勢力が矢印で示す上下方向に働いているため
に、調整ねじｌ７は抜け出さず背面電極１４が鎖線の位
置に移動する。

間隔調整千段１５は、上述の手段によりコロナヮイヤｌ
２の各端部の位置を調整できるようにシャーシｌ６の各
端部に設けられているため、背面電極１４の両端部の位
置を調整して感光体２の軸方向表面電位差を少なくする
ことができ、印字品質の向上を実現することが可能にな
る。

ここで、実験データとしては、コロナワイヤ１２、背面
電極１４間の間隔Ｂと感光体表面電位との関係はＩＯＶ
／ｕｍ＋となる。一方、表面電位の調整値の範囲は通常
２０〜３０Ｖである。これは、２〜３ＩＩａ１程度の背
面電極位置調整で吸収できる量であり、この調整量は実
際に調整可能な範囲内にある。

この方法は一例であり両端に調整部１５を用いているが
、これを片端固定形の片端調整方法を取っても同様の事
が言えることは明らかである。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、従来のグリッド制
御回路を変えることなく背面電極の位置を各端部におい
て調整するだけで感光体軸方向表面電位差を少なくする
ことができ、印字品質を向上させることが可能になる。

また、構威的に見ても、背面電極、間隔調整手段を設け
るだけの簡単なものであり、スペース的にも大きさに大
きな変化はなく、調整も容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の前帯電器の構造を示す側面図
、 第２図は同前帯電器の背面電極位置調整要領説明図、 第３図は従来の前帯電器の構造を示す側面図、第４図は
第３図の前帯電器の制御回路図で、図中、 ２は感光体、 ｌ１は前帯電器、 １２はコロナワイヤ、 １３はグリッドワイヤ、 １４は背面電極、 ｌ５は間隔調整手段である．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 高電圧の印加を受けて放電するコロナワイヤ（１２）と
   、 前記放電により感光体（２）へ流れ込む電流を一定に保
   つためのグリッドワイヤ（１３）とを備えた前帯電器に
   おいて、 前記コロナワイヤ（１２）に対し前記グリッドワイヤ（
   １３）とは反対側に背面電極（１４）を設けるとともに
   、 前記背面電極（１４）と前記コロナワイヤ （１２）の間隔を前記感光体（２）の軸方向各端部にお
   いてそれぞれ調整する間隔調整手段（１５）を設けたこ
   とを特徴とする前帯電器。