JPH0320713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は使い勝手の向上を図つた冷蔵庫扉のポ
ケツト装置に関する。

［考案の技術的背景とその問題点］ 一般に冷蔵庫扉のポケツト装置は、冷蔵庫扉の
内板とこれに設けたポケツト受部とから上面が開
放した容器状のポケツト本体部を構成し、このポ
ケツト本体部内にびん類等の収納物を出入れ可能
に収納するようにしている。ところが、この様な
ポケツト装置において、ポケツト本体部内に対し
て収納物の小さいもの或いは細長いものを収納し
た場合には、その収納物がポケツト本体部内で移
動し易く、又、倒れることもよくあつた。これに
対処するため、従来では、ポケツト本体部に仕切
り部材を設け、この仕切り部材によりポケツト本
体部内を複数に区画するようにしたものがある。
しかしながらこのものの場合、その仕切り部材は
ポケツト本体部に固定して設けるものであるた
め、それを設けると今度は大きな収納物が収納で
きなくなるという不具合があつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、ポケツト本体部内を収納物の大
きさや形状に応じ様々に区画し得、しかもその区
画操作自体容易に行なうことができ、総じて使い
勝手を向上し得る冷蔵庫扉のポケツト装置を提供
するにある。

［考案の概要］ 本考案は、冷蔵庫扉に設けられたポケツト本体
部と、棒材から成りポケツト本体部に回動可能に
支持される支軸部を両端部に備え且つこれら両支
軸部から直角方向に延設された腕部及びこれら両
腕部の先端部間に延設されその一部に前記腕部の
延び方向に対し直角方向に指向したコ字状部を有
する受部を一体に備えた仕切り部材を設けると共
に、この仕切り部材を所定の回動位置に保持する
保持部を設けた構成とし、以てポケツト本体部内
を、上記仕切り部材により収納物の大きさや形状
に応じて様々に区画し得るようにしたところに特
徴を有する。

［考案の実施例］ 以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。まず第１図において、１は冷蔵庫扉、２
はその内板、３はこの内板２の下部に設けられた
例えばびん類等を収納するポケツト本体部であ
る。このポケツト本体部３は、この場合、内板２
の下部と、この内板２に枠状に形成された突条部
４の下部と、この突条部４下部の前部に設けられ
たポケツト受部５とから構成されていて、上面が
開放された容器状をなしている。そして、６は弾
性変形可能な棒材から成る仕切り部材で、詳細に
は第２図に実線で示すように、左、右両端部の支
軸部７，７と、これら両支軸部７，７から直角方
向上方に延設された腕部８，８と、これら両腕部
８，８の先端部間に延設されその一部（第２図で
は右部）に腕部８の延び方向に対し直角方向前方
に指向したコ字状部９を有して受部１０とを一体
に備えて成り、その両支軸部７，７を前記ポケツ
ト本体部３におけるポケツト受部５の左、右両側
壁部に形成した孔部１１（第２図に片側のみ示
す）に挿入することにより回動可能に支持されて
いる。１２はポケツト受部５の左、右両側壁部の
内面側にあつて孔部１１の上方部位に設けられた
第１の保持部で、これは前後方向に対向した一対
のリブ１２ａ，１２ａから成る。又、１３はポケ
ツト受部５の左、右両側壁部の内面側にあつて孔
部１１の後方部位に設けられた第２の保持部で、
これは上下方向に対向した一対のリブ１３ａ，１
３ａから成る。而して、上記仕切り部材６は、第
２図及び第３図に実線で示すように腕部８が第１
の保持部１２に保持されコ字状部９の先端部が前
方に指向した第１の位置と、一点鎖線で示すよう
に腕部８が第２の保持部１３に保持されコ字状部
９の先端部が上方に指向した第２の位置と、二点
鎖線で示すようにコ字状部９の先端部がポケツト
受部５の内底面に当接して該コ字状部９の先端部
が下方に指向した第３の位置との３形態を採るこ
とができるようになつている。

斯様に構成したポケツト装置によれば、次の様
に使い分けることができる。即ち、 (イ) 仕切り部材６を第１の位置に位置させた場合
には、ポケツト本体部３内が第４図ａ及びｂに
示すように仕切られ、これによりポケツト本体
部３内にあつて受部１０により区画された中の
左前部には小さな収納物１４を、又、右部には
大きな収納物１５を、更に左奥部には中位の大
きさの収納物１６を夫々の移動や倒れを極力阻
止する形態で収納することができる。

(ロ) 仕切り部材６を第２の位置に位置させた場合
には、ポケツト本体部３内が第５図ａ及びｂに
示すように仕切られ、これによりポケツト本体
部３内の後部には多くの小さな収納物１４を、
又、前部には多くの中位の収納物１６を夫々の
移動や倒れを極力阻止する形態で収納すること
ができる。

(ハ) 更に、仕切り部材６を第３の位置に位置させ
た場合には、第６図ａ及びｂに示すように仕切
られ、特にそのポケツト本体部３内において仕
切り部材６の受部１０をポケツト受部５側に寄
せた形態となるので、ポケツト本体部３内には
大きな収納物１５を容易に収納することができ
る。

［考案の効果］ 以上の記述にて明らかなように本考案によれ
ば、ポケツト本体部内を、回動可能な仕切り部材
により収納物の大きさや形状に応じて様々に区画
することができるもので、しかもその区画操作は
仕切り部材を回動させるという容易な操作で行な
うことができ、総じて使い勝手を向上し得るとい
う実用上優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は冷蔵
庫扉全体の斜視図、第２図は要部の分解斜視図、
第３図は要部の縦断側面図、第４図ａ及びｂは一
使用形態を表わし、ａは上面図、ｂは縦断側面
図、第５図ａ及びｂは異なる使用状態を表わす第
４図ａ及びｂ相当図、第６図は更に異なる使用形
態を表わす第４図ａ及びｂ相当図である。 図面中、１は冷蔵庫扉、３はポケツト本体部、
６は仕切り部材、７は支軸部、８は腕部、９はコ
字状部、１０は受部、１２及び１３は第１の保持
部及び第２の保持部（保持部）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷蔵庫扉に設けられたポケツト本体部と、棒材
   から成り前記ポケツト本体部に回動可能に支持さ
   れる支軸部を両端部に備え且つこれら両支軸部か
   ら直角方向に延設された腕部及びこれら両腕部の
   先端部間に延設されその一部に前記腕部の延び方
   向に対し直角方向に指向したコ字状部を有する受
   部を一体に備えた仕切り部材と、前記ポケツト本
   体部に設けられ前記仕切り部材を所定の回動位置
   に保持する保持部とを具備して成る冷蔵庫扉のポ
   ケツト装置。