JPH03206882A - 抗hCG―βコアモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ、該モノクローナル抗体およびその用途 - Google Patents

抗hCG―βコアモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ、該モノクローナル抗体およびその用途

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JPH03206882A
JPH03206882A JP2266916A JP26691690A JPH03206882A JP H03206882 A JPH03206882 A JP H03206882A JP 2266916 A JP2266916 A JP 2266916A JP 26691690 A JP26691690 A JP 26691690A JP H03206882 A JPH03206882 A JP H03206882A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はヒト絨毛性ゴナドトロピンβサブユニツトコア
フラグメント(human  chorionicgo
nadotropin   β  5ubunit  
 core   fragment、以下、hCG−β
コアと略記する)およびhcc−βサブユニットを認識
するモノクローナル抗体を産生ずる新規ハイブリドーマ
および該モノクローナル抗体に関する。さらに本発明は
、該モノクローナル抗体を利用することを特徴とする免
疫化学的測定法ならびに測定試薬に関する。
従来の技術 hCGは妊娠と同時に形成される絨毛細胞から産生され
る蛋白ホルモンの一種であり、プロゲステロンの分泌を
促進する。hCGの検出は妊娠の初期診断に汎用されて
いる。さらに胞状奇胎、破壊胞状奇胎、絨毛層など絨毛
性疾患において、尿中、血中など体液中のhCG測定は
、これらの疾Φの早期発見、治療効果の判定、予後管理
などの面から極めて重要であることが判明している。
しかし、これらの診断には約10010/&以下の微f
f1hCGの測定が必要であり、この際、問題となるの
はhCGと類似の構造を有する蛋白ホルモン、すなわち
黄体形成ホルモン(以下、ht、oと略称することもあ
る)、卵胞刺激ホルモン(以下、hFSI−1と略称す
ることもある)および甲状腺刺激ホルモン(以下、hT
sIIと略称することらある)との免疫学的な交差反応
である。特にhLIIはhCGと類似性か高く、生理的
な尿中のhLIlは1501LJ/l!に達することも
あるので、微量の体液中のhCGを測定するためにはh
CGとhLtlとを免疫学的に区別することが必要であ
る。
一方、これらの蛋白ホルモンの化学的解析から、その交
差反応性が共通構造の多いそれぞれのαサブユニット部
分に起因することが判明している。
そこで、比較的類似性の少ないhCGのβ−サブユニッ
ト(以下、hCG−βと略称することらある)を分離精
製し、抗hCG−β抗体を作製してhCGを特異的に検
出する試みがなされている。
しかしながら、hCGとhLtlとのβ−サブユニツ1
、間になお存在する共通のアミノ酸配列のため、抗hC
G−β抗体の使用ではhL)lとの交差反応性を完全(
こ($除去できない。ところが、hCG−βのC末端に
ある約30個のアミノ酸よりなるペプチドはhLHには
存在しないアミノ酸配列を示しており、この部分におい
てはhCGとhLHとを完全に識別することが可能とな
る。hCG−βのC末端領域に対する抗体は、hCG−
βのみと反応し、hLHとの交差反応を受けない。さら
に、hCG−βに関する研究が進み、hCG−βコア領
域(以下、単にβコアと称する場合もある)の存在する
ことが推定されるに至った。すなわち、βコアは、ヒト
絨毛性ゴナドトロピンβサブユニ・ソト(hCG−β)
のアミノ酸残基6〜40および55〜92の2つのペプ
チドがジスルフィド結合した分子量12〜17K ダル
トンの糖蛋白質であり[エンドクリノロジー(E nd
ocrinology)、 123 。
572.1988年]、卵巣癌、子宮癌を初めとする産
婦人科系の悪性腫瘍のみならず、胃癌、腎癌などの各種
悪性腫瘍患者尿中に存在することが明らかにされた[ジ
ャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・ア
ンド・メタボリズム(J。
Cl1n、 Endoctinol、 Metab、)
、 53 、 l OI 4 。
1981年;キャンサー(Cancer)、45.25
83 。
1980年:アクタ・エンドクリノロシカ(ActaE
ndocrinol、(Copenh))、I I 2
.415 、 I 986年]。しかしながら、その生
成、分泌、生理学的意義等については、定説といわれる
しのはなく、βコアの生物学的測定法は皆無である。ま
た、免疫学的測定法としてはSn2と称されるポリクロ
ーナルな抗hCG−β抗体を用いたラジオイムノアッセ
イが確立されているが[アメリカン・ジャーナル・オブ
・オブステトリクス・アンド・ノネコロジー(An、 
J 、0bstet、Gynecol、)、 I l 
3 。
751 1972年]、該抗体の親和性はβコアとヒト
絨毛性ゴナドトロピンおよびhCG−βとの間で差はな
く、区別することはできない。
近年、βコアを免疫原としてβコアを認識するモノクロ
ーナル抗体B2O2やB204が作製され[エンドクリ
ノロジー(E ndocrinology)、 I 2
3 。
584.1988年]、βコアのラジオイムノアッセイ
が報告された[キャンサー・リサーチ(CancerR
es、)、48.1361.1988年;Cancer
 Res。
48.1356.1988年]。
発明が解決しようとする課題 Sn2はポリクローナル抗体であり、ラジオイムノアッ
セイに利用した場合、βコア、hCGおよびhCG−β
と同様の親和性を示し、さらにhi、■1とも約10%
の交差反応性を有する。
B2O2やB204などはβコアを免疫して得られたモ
ノクローナル抗体である。エイ・クリチェフスキー(A
 、 K richevsky)らは前記エンドクリノ
ロノー(E ndocrinologV)、 123 
、5845931988年にてβコアに対する数種のモ
ノクローナル抗体を作製し、それらの性質について言及
している。しかし、この論文においては、hCG−βを
免疫原とした場合、βコアに対する抗体は全く得ること
ができなかったと明言している。
一方、臨床検査の分野において、高感度のアツセイを可
能とする親和性の高い新規なβコアに対するモノクロー
ナル抗体の出現が待望されている。
また、従来のβコアのRI Aでは尿のみを測定対象と
してアッセイ系か組まれており、βコアの生合成、分泌
、分布、代謝および生理生物学的作用、疾患との関連性
などを研究するために不可欠の体液組織液、組織抽出液
および組織培養上清を測定−4゛るには不十分てあった
課題を解決するための手段 本発明各らはこれまでの抗βコアモノクローナル抗体取
得法と異なり、hCG−βを免疫原として動物を免疫し
た後、細胞融合法により得たモノク〔1−ナル抗体がh
CGや類似の溝造を(fする蛋白ホルモンとは反応せず
、かつ、βコアおよびhCG−βザブユニットを認識し
、該モノク【1−ナル抗体の使用がとくに診断薬として
重要性が高いことを見い出し、本研究を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、ロ→hCG−βサブユニットで免
疫した哺乳動物の抗体産生細胞とリンパ球様細胞株とを
融合した、hcc−βコア領域およびhCG−βサブユ
ニットを認識するモノクローナル抗体を産生ずる新規ハ
イブリドーマ、(2)該ハイブリドーマが産生する、h
CG−βコア領域およびhCG−βサブユニットを認識
するモノクローナル抗体、および(3)該モノクローナ
ル抗体を用い、免疫化学的に該モノクローナル抗体と反
応する物質、例えば、βコア自体やhCG−β等、該モ
ノクローナル抗体が認識できるβコア領域および/また
はhCG−βサブユニットを含む物質を検出、測定する
ことを特徴とする免DT−的測定法を提供するものであ
る。
本発明のハイブリドーマ作製に用いるhCGβは自体公
知の方法で調製することができる。例えば、妊婦尿から
濃縮精製されたhCGから、エフ・ノエイ・モーガン(
F 、 J 、Morgan)らの方法[エンドクリノ
ロジー(Endocrinology)、 88 。
10/15−1053.1971年コに準じてhCGβ
を精製することができる。より具体的には、天然hCG
を例えば10M尿素中に溶解してhCGαとhCG−β
とに解離させ、DEAE−セファデックス(S eph
adex)A −25を充てんしたカラムにかけてhC
G−βの溶出フラクンヨンを得ることができる。
免疫においては、hCG−β、hCG−βトキャリア用
高分子物質を結合什しめた生成物あるいはこれらの両方
のいずれをも免疫原として用いることができる。
ここで用いられているペプチドとキャリア用高分子物質
との結合は、常套手段[例、ホルモン・アンド・メタポ
リツク・リサーチ(Hormon  andMctab
olic  Re5earch)、8,241 、 !
 976年]を用いて実施し得る。結合に用いる試薬と
しては、例えば、ゲルタールアルデヒド、水溶性カルボ
ッイミドなどが挙げられる。また、キャリア用高分子物
質としては、例えば、牛ヂログロプリン、牛血清アルブ
ミン、牛ガンマグロブリン、ヘモシアニンなどが挙げら
れる。ペプチドとキャリア用高分子物質の使用比は、1
・1〜!=4が適当であり、反応1110は、中性付近
、特に7.3而後が良好な結果を与える場合が多い。ま
た、反応に要する時間は、2〜6時間が良い場合が多い
が、特に、3時間か適当である。このようにして作成さ
れた生成物は、常套手段により4℃萌後で水に対して透
析し、凍結して保存しても良いし、凍結乾燥して保存し
てし良い。
免疫ずろ哺乳動物として、例えば、マウス、ラット、ハ
ムスターなどの実験動物が有利に使用でき、とりわけマ
ウスが好ましい。抗体産生細胞は免疫した動物の脛細胞
が有利に使用される。株化されたヒト牌細胞株でもよい
免疫される動物の細胞ならびに融合相手となるリンパ球
様細胞株として6種の組合わせが可能であるが、細胞融
合実験で最も実績があり、細胞融合効率その他において
条件のよいマウス細胞間の融合、すなわち、抗原で過免
疫したマウスの抗体産生細胞と細胞融合効率、増殖性等
のすぐれたマウスミエローマ細胞とくにヒボキサンチン
−グアニン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損株
(I(GP11’r−株)やチミジンキナーゼ欠損(T
K−)のようなマーカーをもった適当な同種または異種
(好ましくは同種)のミエローマ[例、PIX63Ag
8−Ul(市森ら、ツヤ−ナル・オブ・イムノロジカル
・メソッド、80,55.1985年)、X63−Ag
8−6.5.3(サルマン、エム(Shulman、 
M)ら、ネイチャー、276.269゜1978年)、
マウスミエローマ系細胞SP210−Ag+4(SF3
)ネイチャー、276.2 G 9゜1978年]など
が挙げられる。
また、ヒトのリンパ球様細胞でもよく、この場合は、ヒ
トから取り出され、株化されたものがTr利に用いられ
る。
モノクローナル抗体を得るためには、ラット、マウスが
好ましい。免疫方法は、例えばマウスを免疫する場合、
皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、皮内等のい一4゛れの
ルー!・からでも可能であるか、主として皮下、腹腔内
、静脈内に(とりわけ皮下に)注入するのが好ましい。
また、接種間隔、接種量等ら可変度は高く、種々の方法
が可能であるが、例えば、2週間隔で2〜8回接種し、
最終免疫後、1〜50、好ましくは2〜4日後の脛細胞
を用いる方法が好適に用いられる。接種量は1回にhC
G−β量として、マウス当り0.1μ9以上、好ましく
はlOμ9〜100μ9用いることが望ましい。
リンパ球原として鯉臓細胞を用いる場合において、胛臓
を摘出する場合は、その萌に部分採血を行い、血中の抗
体価の上昇を確認した上で、融合実験を行うことが望ま
しい。
リンパ球とリンパ球様細胞株との細胞融合は、例えば、
免疫したマウスのリンパ球(とりわけ牌臓細胞由来のも
の)をヒボキサンチンーグアニンホスホリボンルトラン
スフエラーゼ欠損(II G P RT−)ヤチミノン
キナーゼ欠損(1’に−)ノようなマーカーを持った適
当な同種または異種動物(好ましくは同種)のミエロー
マ等の、リンパ球様細胞株との間で融合させる。融合に
は、センダイウィルス、ポリエチレングリコール(PE
G)等の融合剤が用いられる。らちるん、ジメチルスル
ポキンド(DMSO)その他の融合促進剤を加えること
も可能である。P E Gの平均分子量は、ふつう10
00〜+ 0000、好ましくは1000〜6000、
時間は0.5〜30分、濃度は10%〜80%等が採用
されるが、好ましい条件の一例として、PEG 600
0を35〜55%で4〜10分処理することにより、効
率よく融合させることができる。融合細胞(ハイブリド
ーマ)は、ヒボキサンヂンーアミノブテリンーチミジン
培地[11A T培地:ネイチャー、256,495−
497゜1975年]等を用いて、選択的に増殖させる
ことができる。
マウスの血清や増殖して来た細胞の培養1−清は、[j
的とする抗体産生があるか否かについてスクリニングを
行うことができるが、抗体価のスクリニングはつぎのよ
うに行うことかできる。すなわち、放射線免疫測定法(
RIA法)または酵素免疫測定法(E I A法)等の
方法で調べることができるが、これらの方法についても
種々の変法が可能である。好ましい測定法の一例として
、EIAを用いる方法について記載する。同相に抗マウ
スイムノグロブリンを常法に従って固定(例えば、96
穴のマイクロタイタープレートを固相として用いるとマ
ルヂスキャン等を用いた迅速な測定が可能となり(T利
である)させておき、これに測定したい培養上清や、マ
ウスの血清を加え、一定時間、一定温度(以下4〜40
℃を示す)で反応させる。
ついで、反応物をよく洗った後、酵素で標識したhCG
−βらしくはβコアを加え、一定時間、定温度で反応さ
せる。反応物をよく洗った後、酵素基質を加え、一定時
間、一定温度で反応させ、その後、生成発色物を吸光度
または蛍光強度等で測定することができる。選択培地で
増殖を示し、βコアに対して抗体活性のみられたウェル
の細胞は、限界希釈法等によりクローニングを行うこと
が望ましい。クローン化された細胞の−L清について同
様にスクリーニングを行い、抗体価の高いウェルの細胞
を増やすことにより、目的とする本発明のモノクローナ
ル抗体産生ハイブリドーマクローンが得られる。
本発明の抗hCG−βコアモノクローナル抗体は、この
ようにしてクローン化されたハイブリド−マを、液体培
地中または哺乳動物の腹腔内で増殖させることにより得
られる。例えば、[? P M ll640に0.1〜
40%の牛血清を加えた液体培地等で2〜10日間、好
ましくは3〜50間培養ずろことにより、培養液から該
モノクローナル抗体を得ることができるが、この他にマ
ウス等の適当な哺乳動物の腹腔内に接種し、細胞を増殖
させ、腹水を採取することにより、細胞培養上清よりら
はるかに高力価の抗体を、多量に効率よく取得すること
がてきる。ごのためには、例えば、マウスの場合、ミネ
ラルオイル等を1111らって接種したIi A L 
13 / c等のマウスにlXl0’ 〜lX107個
、好ましくは5XI05〜2XI06個のハイブリト−
マを腹腔内等に接種し、7〜20I]後、好ましくは1
0〜14日後に腹水液等を採取する。腹水に生成蓄積し
た抗体は、例えば、硫安分画、I)lεAE−セルロー
スカラムクロマト、プロティンAセファロースカラムク
ロマト等により容易にモノクロナール抗体を純粋な免疫
グ【Jプリンとして単離することができる。
本発明の抗hCG−βコアモノクローナル抗体は以下の
性状を有ケる。
(1)βコアに対して反応性を有する。
(2)hCG−βに対して反応性を有する。
(3)ヒト癌患者の尿に高率に反応性を有する。
(4)ヒト癌患者の血清に高率に反応性を有する。
(5)抗体のクラスはIgG1である。
後記の検出、測定にこの抗体を用いる際の抗体分子とし
ては、フラクションでもよく、該フラクションとしては
例えば、F ab、 F ab’、F (ab’ )。
が挙げられる。
かくして、本発明のモノクローナル抗体は、■ε[A法
、El、ISA法、It I A法などの免疫化学的手
法を用いた系でのβコア領域認識による癌の診断に大変
rT利である。
これらの免疫化学的手法は、一般に、つぎの方法に大別
4”ることかできろ。
(1)競合法:未知量の抗原を含む被検液と標識剤で標
識した抗原の一定量とを対応する抗体の一定量に対して
競合反応させ、抗体と結合した標識剤もしくは抗体と結
合しなかった標識剤の活性を測定“4′る。
(2)サンドイッチ法:未知量の抗原を含む被検液に担
体上に保持された過剰量の抗体を加えて反応させ(第1
反応)、次に標識剤で標識した過剰量の抗体の一定量を
加えて反応させる(第2反応)。
担体」−に保持された標識剤もしくは担体上に保持され
なかった標識剤の活性を測定ずろ。第1反応、第2反応
は同時に行ってもよいし時間をずらして行ってらよい。
本発明の免疫学的測定法においては、(1)および(2
)のいずれを用いてらよいが、(2)のサンドイツチ法
による方法が効果的である。サンドイツチ法において、
担体上に保持される抗体は、標識剤を結合させた抗体に
おける抗体と一σいに抗原決定部位か重複しない抗体で
あり、一方の抗体を本発明のβコアと反応ずろモノク[
1−ナル抗体とする。他方の抗体はhCG−βと反応す
る抗体であれば、モノクローナル抗体あるいは71!リ
クロ一ナル抗体のいずれであってもよい。該hCG−β
と反応する抗体の作製法としては自体公知の方法を実施
することができろが、例えば、ポリクローナル抗体の場
合、hCG−βとキャリア蛋白との複合体を免疫原とし
、ウサギ等の哺乳動物に数回免疫し、得られた抗血清を
hCG−β固相化アフィニティーカラムクロマトグラフ
ィーで精製して抗hCG−β抗体を得ることができる。
また、標識もしくは標準化に用いるβコアの精製には公
知の手段を用いることができる。エンドクリノロジー、
123,572.−583,1988年に記載されてい
るように、市販の部分精製hCGからゲルクロマトグラ
フィーならびにイムノアフィニチイ・クロマトグラフィ
ーでβコアを得ることができる。
かかる検出、測定に供せられる患者由来の試料としては
、例えば血清、尿、脳を髄液等の体液や、時には組織お
よびその抽出物などが挙げられる。
本発明の測定方法のEIAの例として、標識剤がペルオ
キシダーゼの場合について以下に具体的に説明するが、
ペルオキシダーゼに限定されるものではない。
■ まず、担体に保持された抗体に被検試料を加えて結
合反応を起こさせ、これに、ペルオキシダーゼを結合し
た抗体を加え反応させる。
■ ■て得られた反応生成物にペルオキシダーゼの基質
を加え、生した物質の吸光度らしくは蛍光強度を測定す
ることにより前記の反応生成物の酵素活性を知る。
■ 前記■〜■の操作を既知量の該抗体反応物質の標型
溶液に対してあらかしめ行い、反応物質と吸光度らしく
は蛍光強度との関係を標準曲線として作成しておく。
■ 未知量の分析対象物(被検試料)について得られた
吸光度もしくは蛍光強度を標準曲線にあてはめ、分析対
象物中の当該モノクローナル抗体と反応する物質の…を
測定する。
本発明の測定方法のRI Aの例として、標識剤がlt
Jの場合について以下に具体的に説明するが、1″!に
限定されるものではない。
■ まず、担体に保持された抗体に測定すべき被検試薬
を加えて結合反応を起こさせ、これにtJ標識抗体を加
え反応させる。
■ ■で得られた反応生成物のγ−放射活性を測定する
■ に記■〜■の操作を既知量の該抗体反応物質の標を
液に対してあらかしめ行い反応物質とγ放射活性の関係
を標準曲線として作成しておく。
■ 未知量の分析対象物(被検試料)について得られた
γ−放射活性を標準曲線にあてはめ、分析対象物中の該
抗体反応物質の量を測定する。
標識剤としては前記の酵素、放射性同位元素類の他、蛍
光物質、発光性物質などが挙げられる。
放射性同位元素としては、例えばItJ、1311、’
11、”Cなどが、酵素としては、安定で比活性の大き
なものが好ましく、例えば、(1)カルボヒドラーゼ[
例、グリコンダーゼ(例、β−ガラクトノダーゼ、β−
グルコノダーゼ、β−グルクロニグーゼ、β−フルクト
ンダーゼ、α−ガラクトンダーゼ、α−グルコシダーゼ
、α−マンノシダーゼ)、アミラーゼ(例、α−アミラ
ーゼ、β−アミラーゼ、イソアミラーゼ、グルコアミラ
ーゼ、タカアミラーゼA)、セルラーゼ、リゾデーム]
、(2)アミダーゼ(例、ウレアーゼ、アスパラギナー
ゼ)、(3)エステラーゼ[例、コリンエステラーゼ(
例、アセチルコリンエステラーゼ)、ホスファターゼ(
例、アルカリホスファターゼ)、スルファダーゼ、リパ
ーゼコ、(4)ヌクレアーゼ(例、デオキンリポヌクレ
アーゼ、リボヌクレアーゼ)、(5)鉄・ポルフィリン
酵素(例、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、チトクロー
ムオキシダーゼ)、(6)銅酵素(例、チロシナーゼ、
アスコルビン酸オキンダーゼ)、(7)脱水素酵素(例
、アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、乳酸脱
水素酵素、イソクエン酸脱水素酵素)などが、蛍光物質
としては、フルオレスカミン、フルオレッセンスイソヂ
オンアネートなとか、発光物質としては、ルミノール、
ルミノール誘導体、ルンフェリン、ルンゲニンなどがそ
れぞれ挙げられる。
抗体と標識剤とを結合させるには、常套手段であるクロ
ラミン’r法[ネイヂ+  (Nature)。
194.495.1962年]、過ヨウ素酸法[ジャー
ナル・オブ・ヒストケミストリー・アンド・ザイトケミ
ストリー(Journal ofIlistochem
istryand Cytochemistry)、 
22 、1084 、1974年]、マレイミド法[ジ
ャーナル・オブ・バイオケミストリー(J ourna
l of [3iochemistry)、 79 。
233.1976年]などが用いられる。
ザンドイッヂ法による特異的免疫化学的測定方法を実施
するには、未知量のβコアを含有する被検試料に常套手
段で物理的もしくは化学的に抗体を結合させた固相を加
えて反応させる(第1反応)。
固相を洗浄した後、標識剤で標識した抗体の一定量を加
えて反応させる(第2反応)。ついで、通常、同相をよ
く洗浄し、固相」二に結合している標識剤の活性を測定
する。標識剤が放射性同位元素である場合、ウェルカウ
ンターらしくは液体ンンチレーションカウンターで測定
する。標識剤が酵素である場合、基質を加えて放置し、
比色法らしくは蛍光法で酵素活性を測定する。標識剤か
蛍光物質、発光物質であっても、それぞれ公知の方法に
従つて測定する。かかるアッセイ方法においては、第1
反応と第2反応の間における洗浄を省略してもよいし、
さらに簡略化するために被検液、抗体結合固相および標
識剤で標識した抗体を同時に加えて反応させてしよい。
すなわち、本発明で用いられる抗体は互いに抗原決定部
位が異なっているため、試薬の添加順序、添加時間、洗
浄操作のa無などによって影響を受けないという極めて
優れた特色を17するものである。
かくして、本発明によれば、っぎの効果が得られる。
(1)hCG、hLIIなとのベブヂドポルモンによる
影響を完全に受けることなく@り1のβ二jアおよびh
CG−βを測定できる。
(2)検出、測定に供Uられる小品由来の試料としては
、尿が特にa効であるが、その他としては血M等ら利用
できろ。
(3)測定対象疾患として、各種悪性腫瘍とくに産科婦
人科領域ならびに生殖器関連の癌が選ばれ、これらの疾
患の診断や予後管理に極めて適用性の高いものである。
本発明の、例えば、サンドイツチ法によるβコア領域の
免疫化学的測定法の実施には、例えば、定量用キットを
用いることができ、該キットとしては、主として、以下
の(1)〜(6)の試薬からなるものが挙げられる。
(1)担体上に保持された抗体 (2)標識化された抗体 (3)標準βコアもしくはhCG−β (4)これら(+)〜(3)の試薬および被検試料の希
釈に用いる緩衝液(該試薬および該被検試料の希釈に用
いることができる緩衝剤であればいずれでもよいが、そ
の−例としてはpH6〜9のリン酸緩衝液またはグリシ
ン緩衝液が挙げられる。) (5)インキュベーンジン後、担体の洗浄に用いる緩衝
液(該担体の洗浄に用いることができろ緩衝剤であれば
いずれでもよいが、その−例としてはリン酸緩衝液また
はグリシン緩衝液が挙げられる。) (6)標識剤として酵素を用いる場合は、酵素の測定に
必要な試薬(その−例として、ペルオキシダーゼにおい
て蛍光法の場合、酵素基質としてp−ハイドロキシフェ
ニル酢酸と過酸化水素、比色法の場合、0−フェニレン
ジアミンと過酸化水素。酵素基質の溶解に用いる緩衝液
(好ましくはリン酸緩衝液)および酵素反応停止液が挙
げられる。)このキットは、例えば、以下の方法により
使用することかできる。
標準βコア、hCG−βもしくは被検液約IOないし2
00μQに試薬(4)を加えて希釈し、定量の試薬(+
)を加えて約0ないし40℃で約1ないし48時間反応
させる。担体を水洗後、試薬(2)の約10ないし30
0μgを加えた後、約0ないし40℃で反応させる。約
1ないし48時間反応後、担体を洗浄し担体上に結合し
ているベルオキノダーゼ活性を測定する。すな4つち、
ペルオキシダーゼの基質液約10〜l000zl&を加
えて約20〜40℃で約OI〜2時間反応させた後、酵
素反応を停止させ、反応液中の吸光度もしくは蛍光強度
を測定する。
本発明の免疫化学的分析法を用いれば、本発明のモノク
ローナル抗体かβコアおよびhCG−βノ両方ト反応シ
、hL If、 hF S’llオ、kUh’I” S
 IIとは交差反応性を有しないので、βコア、hCG
βまたはβコアとhCG−βの両方を、通常の臨床検査
テストにおける簡単な技術で、高感度で1回の測定によ
り定量できる。
害上 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1(ハイブリドーマの製造) 13ALB/cマウス5匹に、−匹あたり生理食塩液0
.5肩Qに溶解したhcc−β100μ2とフロイント
・コンプリート・アノユバント0 、5 ttr(1を
懸濁した溶液を腹腔に注射し、2週から12週間後にマ
ウスの尾静脈に一匹あたり生理食塩液0.25zQに溶
解したhcc−β50μ9を追加免疫した。最終免疫か
ら3日後に細胞融合のためマウスの婢細飽を取りだした
採取した胛細胞(1,0xlOB個)とミエローマ細胞
P3−X63−A98−LJI(1,Ox I 07個
)をIIPM11640培地中で混合し、1.00Or
pmで5分間、遠心分離した。得られた沈杏に50%ボ
IJ エチ’vングリ:I−ルl 500 1 mQを
37℃で1分間徐々に加えて細胞融合さl、370Cの
ltPMI−16407mQを5分間かけて加えた後、
遠心した。得られた融合細胞を■Δ′1゛培地30m(
lで希釈し、96穴マイタ[1プレートに0 、1 m
(14’ッ分注した後、2〜311間隔テl l A 
i’培地を半り1ず−ノ交換しながら培養を続けた。7
〜+411後、全288ウエル中約60%(+70/2
88)でハイシリトーマが増殖し、そのうち40%(6
8/I 70)が抗hCG−β抗体を産生していた。さ
らに、そのうち約30%(17/68)がβコア結合活
性を示した。
最も高い抗体価を示したウェルの細胞を限界希釈法によ
りクローン化した。ずなわら、フィーグー細胞としてI
(ALI3/cマウス胸腺細胞を105個/ウェル、ハ
イブリドーマを1個/ウェルに加え、II ′I’培地
中で培養し、この操作を2回行った。
クローニングによって最ら安定に大量に抗体を産生ずる
クローンを選択し、229と命名した。また、同様の操
作によりハイブリドーマ233を確立し )こ。
ハイブリドーマ229は、通商産業省工業技術院微生物
工業技術研究所(Pfll)に1989年9月26I」
からFERM  Bl”−2614として寄託されてい
る。
抗体価の測定は以下のようにして行った。
抗マウス免疫グロブリン(IgG+IgM+IgΔ)抗
体を固相化したマイクロプレートに、ハイブリトーマ培
養上清50μQを添加し、4℃1日反応させた。洗浄後
、ベルオキノダーゼ標識hCGβもしくはβコアを加え
てさらに4℃1日反応さ什た。再び洗浄した後、酵素基
質0−フエニレンノアミン(以下、OPDと略記する)
溶液を加え、その吸光度を測定ずろことにより、ハイブ
リトーマ培養上清の抗体価を求めた。ペルオキシダーゼ
標識抗原は、次のようにして調製した。500μ9/酎
のhCG−βまたはβコア溶液1xQに3肩9/m(1
(1) 4− (N−マレイミドメヂル)ンクロヘキザ
ン酸・N−スクシンイミドエステル溶液!00μQを加
えて室温で90分間反応さl”、反応液をセファデック
スG−25のカラムでゲル濾過してマレイミド化抗原を
得た。0.1M塩化ナトリウト添加002Mリン酸緩衝
液に溶解した7肩9の西洋ワサビペルオキシダーゼに、
20倍川用Nサクンンイミジル3−(2−ピリノルジヂ
オ)ブ【1ビオネートを室温で1時間反応さ0゛、さら
に、0.1M酢酸緩衝液pH4、5に溶解したジヂオス
レイトール025好を加えて室温で30分間反応させた
。反応液をセファデックスG−25でゲル濾過した溶液
とマレイミド化抗原を混合し、4℃で20時間反応後ウ
つトロケル(Ultrogel)八cA44でゲル濾過
して精製した。
実施例2(モノクローナル抗体の製造)予めブリスタン
0.5酎を腹腔に投与して前処理しノこ■3△L I(
/ cマウスの腹腔内に、0 、5 x(lの1目’M
l−1640に懸濁した5x106個のハイブリドーマ
229を注射した。Iθ〜140後に貯留した腹水を採
取し、プロティンA−セファロースにより精製してモノ
クローナル抗体229を得た。得られたモノクローナル
抗体229は、腹水ImQあたり3 、5 Rgであっ
た。
このモノクローナル抗体のアイソタイプはオフタロニー
法でIgG、と決定された。その反応性は、βコア、h
CG−β、絨毛性および下垂体性糖蛋白ホルモンに対す
る交差反応性をト〕IAで調へることにより決定した。
その結果を第1図に示4−0該モノクローナル抗体はβ
コア、hCG−βにほぼ同じ強さで反応し、ヒト絨し性
ゴナドトロピンにはほとんど反応しない。一方、ハイブ
リドーマ233を用いて同様にして得られたモノクロー
ナル抗体233は、前記のFIAにおいてモノクローナ
ル抗体229と同時に加えても競合反応を生しないこと
から、モノクローナル抗体229の認識部位とは異なる
別のβコアのエピトープを認識していると考えられた。
実施例3(測定キットの調製) (1)固定化抗体の調製 ポリスチレンピーズ(直径1/4インチ、プリシジョン
・プラスナック・ポール・カンパニ(米国ノカゴ)社製
)50個を、50μ9/II(1…のモノタ〔1−ナル
抗βコア抗体(モノクローナル抗体229)か含まれる
0、1Mリン酸緩衝液(pH7、0) 7 、5 mf
!に入れ、室温で一夜放置した。このポリスチレンピー
ズをリン酸緩衝液で洗浄し、01%のアジ化ナトリウノ
、を加え、冷蔵庫中で保(j し )こ。
(2)酵素標識抗体の調製 hCG−β20m9およびラン血清サイ[lグ(Jゾリ
ン20乃を(1、05Mリン酸緩衝液pit 7 、5
に溶解し、これに終濃度として02%となるようにグル
タルアルデヒドを加えて4℃で2時間反応させた。この
反応液を蒸留水2Qに対して4℃で3回透析した後、凍
結乾燥してhCG−β−ウシ血清ザイ[lグロブリン複
合体35肩9を得た。
ウサギ1匹当り−に記複合体Imgを、フロイント完全
アジュバントと共に2週間隔で6回ウサギの背部皮下に
免疫し、最終投与後14日目に頚動脈から全採血して抗
hCG−βウサギ血清を得た。
抗hCG−βウサギ血清10x(に終濃度として164
Mとなるように硫酸アンモニウムを加えて塩析し、10
,000rpmSI O分間遠心分離した。沈澱物は5
x(7の0.02Mホウ酸緩衝液叶■80に溶解し、同
緩衝液に透析した。上澄液を同緩衝液で平衡化したhC
G−β結合セファロース4Bのカラム(2,Ox4.8
cm)に通し、0.2Mグリンン塩酸緩衝液p+−12
、3で溶出して、精製抗hCG−β抗体20肩9を得た
得られた抗hCG−β抗体20幻にブタ胃粘膜由来ペブ
ソン0 、46を加えて、0.1M酢酸緩衝液pat 
4 、5で37°CI6時間反応させた。反応物を中和
後、ウルトロゲルAcA−44のカラム(1,9x 9
0CJI)にかけ、0.IMホウ酸緩衝液pH8、0で
溶出してF (ab’ )t I Oys9を得た。
F (ab’ )t I Omgを2mM  ED’l
’Aを含む0.1Mリン酸緩衝液pH6、Oに溶解し、
2−メルカプトエチルアミンを加え、37℃で90分間
反応させた。次いで、反応物をセファデックスG−25
のカラム(lX30cm)にかけ、2 mM  El)
 ’l” Aを含むO,1Mリン酸緩衝液po6.0で
溶出して、Fab’7肩9を得た。
西洋ワサビペルオキンダーゼ+omyを1.4j!Qの
0.1Mリン酸緩衝液pH(6、8に溶解した溶液に、
9.7乃の1(N−マレイミドメチル)ノクロヘキザン
酸・N−スクンンイミドエステルを溶解した80μQの
N、N−ジメチルホルノ、アミドを添加し、30°Cで
1時間反応さl−た。反応物を遠心分離後、」二清液を
セファデックスG−25のプJラム(lX30cm)に
通して0.1Mリン酸緩衝液pH6、8で溶出してマレ
イミド化ベルオキンダーゼ7乃を調製した。
11;i記のようにして調製したFab’ 7 my 
&マレイミド化ベルオキンダーゼ7幻を、1yttQの
2+++ME D ’I’ Aを含存する0、1Mリン
酸緩衝液p 1−16.5中で、4°Cで20時間反応
さlた。反応液をAcへ44のカラム(1,5X90c
m)に通し、0.1Mリン酸緩衝液pH16、5で溶出
した。このようにして目的の抗hCG−βP ab’−
ペルオキシダーゼ標識体約91を得た。
実施例4(癌の診断) (+)測定 試験管(12x75m+n)に、被測定検体またはβコ
ア標準液100μQと0.1%ウノ血清アルブミン含有
0.02Mリン酸緩衝液(pH7,5)200μQを添
加し、固相化抗体(ポリスチレンピーズ)1個を加えて
、室温(20〜30℃)で1時間静置した。精製水4x
Qで2回洗浄後、抗hCG−βP ab’−ペルオキシ
ダーゼ約500n9と0.1%ウノ血清アルブミン含有
002Mリン酸緩衝液(pH7,5)300μQとを混
合し、室温(20〜30℃)で1時間静置した。溶液部
分を除去し、ポリスチレンピーズを上記と同様2回洗浄
した後、別の試験管に移した。結合しているペルオキシ
ダーゼの活性は、過酸化水素共存下にOPDを基質とし
て、室温暗所で30分間静置した時の波長492nmの
吸光度によって測定した。
本発明の酵素免疫測定法試薬において、モル基準でのh
CG−βとの交差反応率は約100%であり、βコアと
hCG−βに対してほぼ同一の反応性を示した。一方、
糖タンパクポルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピン、
ヒト黄体形成ホルモン、ヒト卵胞刺激ホルモン、ヒト甲
状腺刺激ホルモンとの交差反応率は、谷々2.2%、0
.29%0.01%以下、0.01%以丁と極めて低値
であった。それらの結果を第2図に示した。
また、測定限界は、βコア2 p&(0、I 3 fm
ol)/チューブ(20pg/y+2)と極めて高感度
であった(第2図)。
精製したβコアを免疫原として得られたhCGβコア領
域を認識するハイブリドーマ281の産生ずるモノクロ
ーナル抗体281および本発明のモノクローナル抗体2
29の反応性について比較した。固相化抗体に各々のモ
ノクローナル抗体を用いたサンドイツチ法で各種の蛋白
ホルモンとの反応性を比較した時、モノクローナル抗体
229がβコアとhCG−βに対してほぼ同一の反応性
を示4−のに対して、モノクローナル抗体281は、β
コアを100%とした時、モル基準でhCG−βに14
.0%、hCGに1.2%の反応性を示しヒト黄体形成
ホルモン、ヒト卵胞刺激ホルモンおよびヒト甲状腺刺激
ホルモンにはいずれし0.01%以下であった。この試
験成績から、hCG−βを免疫原としたモノクローナル
抗体229とβコアを免疫原とするモノクローナル抗体
281とは、βコア領域の異なるエピトープを認識して
いると考えられる。
(2)健常人における尿中βコアレベル健常人(n=2
31)における尿中βコアレベルを本発明試薬によって
測定したところ、平均Q 、 Q 5 ng/1l(l
で2標亭偏差を加えた値は0.18ne/mQてあった
。モノクローナル抗体281を用いたところ、尿中βコ
アレベルは平均0.01ng/mQで2標準偏差を加え
た場合0.03ng/mQてあった。
(3)各種疾患患各尿および血清の測定本測定キットを
用いて各種疾患患各の尿および血清中のβコアおよび/
もしくはhCG−β値を測定した。また、対照として、
同相化抗体にモノクローナル抗体281を用いてβコア
値を測定した(第1表)。
尿検体においては妊娠では高値を示したが、h種癌患省
゛において17例中12例(約71%)テ正常レベルの
カットオフとしている0 、 2 nfl/ M(1以
上の値を与え、陽性と判断された。これに対して、対照
のモノクローナル抗体281を用いてβコア値を測定す
ると、正常レベルのカットオフ値0 、03 ng/x
Q以上を示した検体は17例中9例(約53%)であっ
た。
一方、血清検体においては、各種癌患者で17例中8例
(約47%)で0 、2 ng/x(1以上の値を与え
、陽性と判断された。血清での陽性率は従来公表されて
いる約Iθ〜20%と比べ極めて高いものであった。
さらに、第3図に産科婦人科疾患患者尿における測定結
果を示した。卵巣癌、子宮癌、絨毛癌て極めて高い陽性
結果を与えた。
4男μ力果 本発明によって製造されるモノクローナル抗体は古種癌
但考尿、血清等と高率に反応するので癌の診断薬なとと
してf1利に使用できる。
また、本発明のモノクローナル抗体を用いた免疫化学的
測定試薬で短時間に極めて高感度な測定が可能となり健
常人レベルも知ることができる。
このように、本発明による測定試薬の確立により、βコ
アの生合成、分泌、代謝等の基礎研究の促進が期待でき
るたけでなく、本発明の測定法か高陽性率と、正確な結
果を与えるので、産婦人科領域の悪性腫瘍は熱論のこと
谷種癌の診断および治療経過の簡便かつ正確な観察が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図はβコア(○)、hCG−β(・)、hCG(■
)ならびに6種糖タンパクポルモン表本発明のモノク[
l−ナル抗体との反応性を示す。 第2図は本発明試薬によるβコアの標■曲線(○)、h
CG−βの反応性(・)、ならびに各種糖タンパクホル
モンとの交差反応性示す。 第3図は産科婦人科系疾患患各尿における測定結果を示
す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)hCG−βサブユニットで免疫した哺乳動物の抗
    体産生細胞とリンパ球様細胞株とを融合した、hCG−
    βコア領域およびhCG−βサブユニットを認識するモ
    ノクローナル抗体産生ハイブリドーマ。
  2. (2)請求項(1)記載のハイブリドーマが産生する、
    hCG−βコア領域およびhCG−βサブユニットを認
    識するモノクローナル抗体。
  3. (3)請求項(2)記載のモノクローナル抗体を用いて
    hCG−βコア領域およびhCG−βサブユニットのい
    ずれか一方または両方を検出することを特徴とする免疫
    学的測定法。
  4. (4)請求項(3)記載の免疫学的測定法を用いて患者
    からの検体中のhCG−βコア領域の検出を行うことを
    特徴とする癌の診断方法。
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