JPH0320614Y2 - - Google Patents
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- JPH0320614Y2 JPH0320614Y2 JP1984141524U JP14152484U JPH0320614Y2 JP H0320614 Y2 JPH0320614 Y2 JP H0320614Y2 JP 1984141524 U JP1984141524 U JP 1984141524U JP 14152484 U JP14152484 U JP 14152484U JP H0320614 Y2 JPH0320614 Y2 JP H0320614Y2
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Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Compressor (AREA)
- Safety Valves (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この考案はポンプの油圧制御装置の関するもの
で、特に射出成形機や各種設機械および車両など
の比較的狭い設置空間に配置されるピストンポン
プのような可変容量型油圧ポンプのロードセンシ
ング制御に好適なコンパクトな構造を実現するた
めの構造上の改良に関する。
で、特に射出成形機や各種設機械および車両など
の比較的狭い設置空間に配置されるピストンポン
プのような可変容量型油圧ポンプのロードセンシ
ング制御に好適なコンパクトな構造を実現するた
めの構造上の改良に関する。
可変容量型油圧ポンプ、例えば可変ピストンポ
ンプに比例電磁式ロードセンシング制御弁システ
ムを取りつける場合、従来より、この制御弁シス
テムを構成する弁要素として、第6図に示すよう
に、比例電磁式絞り弁1、コンペンセータ制御弁
3a,3b、サージカツトオフ弁5、回路保護用
の安全弁7、および比例電磁式パイロツトリリー
フ弁9を用い、パロツトリリーフ弁9を除くこれ
ら弁要素を一つまたは二つのブロツクに内蔵させ
てポンプボデイに装着している。すなわち、代表
的な例を挙げれば第4図および第5図の通りであ
り、この従来の制御弁システムでは比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁9のみが単独で、その他の弁
要素は例えば二つのブロツクに分けて構成されて
おり、絞り弁1とサージカツトオフ弁5とを第1
ブロツク11に、コンペンセータ弁3a,3bと
安全弁7とを第2ブロツク13に内蔵させ、第1
ブロツク11をポンプボデイ15の側面後部に取
付け、第2ブロツク13をポンプボデイ上面後部
に取付け、パイロツトリリーフ弁9を第2ブロツ
ク13上に積層し、両ブロツク間を配管18で接
続している。
ンプに比例電磁式ロードセンシング制御弁システ
ムを取りつける場合、従来より、この制御弁シス
テムを構成する弁要素として、第6図に示すよう
に、比例電磁式絞り弁1、コンペンセータ制御弁
3a,3b、サージカツトオフ弁5、回路保護用
の安全弁7、および比例電磁式パイロツトリリー
フ弁9を用い、パロツトリリーフ弁9を除くこれ
ら弁要素を一つまたは二つのブロツクに内蔵させ
てポンプボデイに装着している。すなわち、代表
的な例を挙げれば第4図および第5図の通りであ
り、この従来の制御弁システムでは比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁9のみが単独で、その他の弁
要素は例えば二つのブロツクに分けて構成されて
おり、絞り弁1とサージカツトオフ弁5とを第1
ブロツク11に、コンペンセータ弁3a,3bと
安全弁7とを第2ブロツク13に内蔵させ、第1
ブロツク11をポンプボデイ15の側面後部に取
付け、第2ブロツク13をポンプボデイ上面後部
に取付け、パイロツトリリーフ弁9を第2ブロツ
ク13上に積層し、両ブロツク間を配管18で接
続している。
前述の如き制御弁システムにおいては、ポンプ
ボデイに対する各ブロツク11,13の取付個所
が別々に必要でその加工が複雑であると共に配管
接続が必要であるので込み入つた構造になり、ポ
ンプに装着した場合の全体の大きさも大きくなる
ので、ポンプ収納配置スペースも充分な高さと広
がりをもつていないと収納ができなくなることが
あり、配置スペースに制限のある射出成形機や各
種建設機械および車両等に用いる油圧ポンプのロ
ードセンシング制御弁システムでは、その弁ブロ
ツクの小型化が要望されているのが実状である。 この考案で課題とするところは、前述のような
制御弁システムにおいて弁ブロツクの小型コンパ
クト化を可能とする構成を備えたポンプの油圧制
御装置を堤供することである。
ボデイに対する各ブロツク11,13の取付個所
が別々に必要でその加工が複雑であると共に配管
接続が必要であるので込み入つた構造になり、ポ
ンプに装着した場合の全体の大きさも大きくなる
ので、ポンプ収納配置スペースも充分な高さと広
がりをもつていないと収納ができなくなることが
あり、配置スペースに制限のある射出成形機や各
種建設機械および車両等に用いる油圧ポンプのロ
ードセンシング制御弁システムでは、その弁ブロ
ツクの小型化が要望されているのが実状である。 この考案で課題とするところは、前述のような
制御弁システムにおいて弁ブロツクの小型コンパ
クト化を可能とする構成を備えたポンプの油圧制
御装置を堤供することである。
この考案に係るポンプの油圧制御装置では、前
述の問題点を解決するために、 可変容量型ポンプの外面に取付けられるように
適合され、ポンプ吐出口から負荷へ供給される圧
油の流量を制御する比例電磁式絞り制御弁を内蔵
した第1の弁ブロツク、 前記第1の弁ブロツクの前記比例電磁式絞り制
御弁の絞り前後の差圧と前記ポンプの吐出圧とを
導入して前記ポンプの吐出量可変要素に対して前
記絞り制御弁の圧力補償のための制御動作を行な
う第1のコンペンセータ制御弁およびポンプ吐出
圧制御のための制御動作を行なう第2のコンペン
セータ制御弁を内蔵した第2の弁ブロツク、 前記第2の弁ブロツクと接続されて前記第2の
コンペンセータ制御弁のパイロツト制御動作を行
なう比例電磁式パイロツトリリーフ弁、 および前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁に
並列に接続された安全弁、 を前記可変容量型ポンプに装着してなるポンプの
油圧制御装置において、 前記第2の弁ブロツクを前記第1の弁ブロツク
上にスタツク方式の集積弁として直接重ねると共
に、前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁を前記
第2の弁ブロツク上にスタツク方式の集積弁とし
て直接重ね、 また前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁の構
成を、弁ボデイに貫設された弁孔の一端部寄りに
固定的に配設されて前記弁孔の軸方向に沿つた貫
通孔を有する第1の弁部材と、励磁電流に比例し
た吸引力特性をもち前記弁ボデイの他端側に取付
けられた電磁ソレノイド装置と、前記弁孔内で第
1の弁部材に対してばねを介して電磁ソレノイド
装置によつて押し付けられて前記貫通孔と弁孔内
との間で圧力制御部を形成する第2の弁部材と、
前記貫通孔内を前記第2の弁ブロツクのパイロツ
トライン接続ポートに接続するための圧力ポート
と、前記圧力制御部の弁孔内側を前記第2の弁ブ
ロツクのタンクライン接続ポートに接続するため
のタンクポートと、前記弁ボデイの一端部におい
て前記弁孔と同軸に前記貫通孔内と連通した油室
を形成するように前記弁ボデイに取付けられたカ
バー部材とを備えたものとし、 更に前記安全弁の構成を、前記弁孔と同軸に前
記カバー部材内に設けられた別の弁孔と、この別
の弁孔と前記油室とをシート孔で連通するように
前記別の弁孔の先端に取付けられた弁座部材と、
前記別の弁孔内において前記弁座の前記シート孔
にばねで着座された弁体と、前記ばねのばね力を
調整するために前記カバー部材に組み合わされた
調圧手段とを備えたものとしてある。
述の問題点を解決するために、 可変容量型ポンプの外面に取付けられるように
適合され、ポンプ吐出口から負荷へ供給される圧
油の流量を制御する比例電磁式絞り制御弁を内蔵
した第1の弁ブロツク、 前記第1の弁ブロツクの前記比例電磁式絞り制
御弁の絞り前後の差圧と前記ポンプの吐出圧とを
導入して前記ポンプの吐出量可変要素に対して前
記絞り制御弁の圧力補償のための制御動作を行な
う第1のコンペンセータ制御弁およびポンプ吐出
圧制御のための制御動作を行なう第2のコンペン
セータ制御弁を内蔵した第2の弁ブロツク、 前記第2の弁ブロツクと接続されて前記第2の
コンペンセータ制御弁のパイロツト制御動作を行
なう比例電磁式パイロツトリリーフ弁、 および前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁に
並列に接続された安全弁、 を前記可変容量型ポンプに装着してなるポンプの
油圧制御装置において、 前記第2の弁ブロツクを前記第1の弁ブロツク
上にスタツク方式の集積弁として直接重ねると共
に、前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁を前記
第2の弁ブロツク上にスタツク方式の集積弁とし
て直接重ね、 また前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁の構
成を、弁ボデイに貫設された弁孔の一端部寄りに
固定的に配設されて前記弁孔の軸方向に沿つた貫
通孔を有する第1の弁部材と、励磁電流に比例し
た吸引力特性をもち前記弁ボデイの他端側に取付
けられた電磁ソレノイド装置と、前記弁孔内で第
1の弁部材に対してばねを介して電磁ソレノイド
装置によつて押し付けられて前記貫通孔と弁孔内
との間で圧力制御部を形成する第2の弁部材と、
前記貫通孔内を前記第2の弁ブロツクのパイロツ
トライン接続ポートに接続するための圧力ポート
と、前記圧力制御部の弁孔内側を前記第2の弁ブ
ロツクのタンクライン接続ポートに接続するため
のタンクポートと、前記弁ボデイの一端部におい
て前記弁孔と同軸に前記貫通孔内と連通した油室
を形成するように前記弁ボデイに取付けられたカ
バー部材とを備えたものとし、 更に前記安全弁の構成を、前記弁孔と同軸に前
記カバー部材内に設けられた別の弁孔と、この別
の弁孔と前記油室とをシート孔で連通するように
前記別の弁孔の先端に取付けられた弁座部材と、
前記別の弁孔内において前記弁座の前記シート孔
にばねで着座された弁体と、前記ばねのばね力を
調整するために前記カバー部材に組み合わされた
調圧手段とを備えたものとしてある。
この考案では、前記第2の弁ブロツクを前記第
1の弁ブロツク上にスタツク方式の集積弁として
直接重ねると共に、前記比例電磁式パイロツトリ
リーフ弁を前記第2の弁ブロツク上にスタツク方
式の集積弁として直接重ね、この比例電磁式パイ
ロツトリリーフ弁のボデイの一端側にカバー部材
を取付けて該カバー部材の中に安全弁を内蔵させ
ているので、ポンプボデイの一箇所に第1ブロツ
クのために取付座を設けるだけで制御弁システム
の全ての弁要素を無配管で集積弁形式にてコンパ
クトに組み上げることができ、また比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁としては、安全弁組み込型で
あつても一端側に前記カバー部材を、他端側に前
記電磁ソレノイド装置を備えた形となるので、従
前のものに比べて長さ寸法のみが両側ソレノイド
タイプのもの程度に長くなるものの高さおよび幅
寸法は同程度で構成でき、従つて前記第2ブロツ
クから安全弁を除去できるから、第2ブロツクを
高さの低い小型の、加工しやすい構造のものとす
ることができ、積層構造の制御弁システムとして
全体高さの低い無配管のコンパクトな装置を提供
できるものである。
1の弁ブロツク上にスタツク方式の集積弁として
直接重ねると共に、前記比例電磁式パイロツトリ
リーフ弁を前記第2の弁ブロツク上にスタツク方
式の集積弁として直接重ね、この比例電磁式パイ
ロツトリリーフ弁のボデイの一端側にカバー部材
を取付けて該カバー部材の中に安全弁を内蔵させ
ているので、ポンプボデイの一箇所に第1ブロツ
クのために取付座を設けるだけで制御弁システム
の全ての弁要素を無配管で集積弁形式にてコンパ
クトに組み上げることができ、また比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁としては、安全弁組み込型で
あつても一端側に前記カバー部材を、他端側に前
記電磁ソレノイド装置を備えた形となるので、従
前のものに比べて長さ寸法のみが両側ソレノイド
タイプのもの程度に長くなるものの高さおよび幅
寸法は同程度で構成でき、従つて前記第2ブロツ
クから安全弁を除去できるから、第2ブロツクを
高さの低い小型の、加工しやすい構造のものとす
ることができ、積層構造の制御弁システムとして
全体高さの低い無配管のコンパクトな装置を提供
できるものである。
この考案を実施例に対応する第1〜3図と共に
詳述すれば以下の通りである。 第1図はこの考案の制御装置に用いる比例電磁
式パイロツトリリーフ弁の構造を示す縦断面図で
あり、第2図と第3図はこの考案の制御装置をポ
ンプに搭載した場合の外観を示す側面図と正面図
である。 第1図において、全体を符号19で示す比例電
磁式パイロツトリリーフ弁は、その弁ボデイ21
に貫設した弁孔23の一端側に、弁孔の軸方向に
沿つた貫通孔25を穿設した第1の弁部材27を
固定配置し、また弁孔23の他端側に電磁ソレノ
イド装置29を取付けてある。この電磁ソレノイ
ド装置29は、固定鉄心31、可動鉄心33、励
磁コイル35、接続レセプタクル37および手動
操作機構39などからなり、励磁コイル35への
励磁電流に比例した吸引力特性でその可動鉄心3
3を固定鉄心31に磁気吸引するものである。第
1の弁部材27とソレノイド装置29の固定鉄心
31とで仕切られた弁孔23内には、ソレノイド
装置29の可動鉄心33の動きを伝えるプツシユ
ロツド41が突き出しており、このプツシユロツ
ド41の先端には、ばね受43およびばね45を
介して第2の弁部材47が取付けられ、第2の弁
部材47を弁孔23内で第1の弁部材25の先端
部に対してばね45を介してソレノイド装置29
の可動鉄心33により押付けるようにしてある。
これにより第2の弁部材47と第1の弁部材27
とにより貫通孔47内と弁孔23内との間の連通
を制御する圧力制御部49を形成している。弁孔
23はボデイ21に穿たれた油路51を介してタ
ンクポート53へ通じ、また貫通孔25内は油室
55から油路57を介して圧力ポート59へ通じ
ている。これらのタンクポート53と圧力ポート
59は、後述する第2の弁ブロツク17の対応す
るパイロツトポートに集積により接続される。 弁ボデイ21の一端側の前記油室55は、ボデ
イ21のソレノイド装置26とは反対側に取付け
られたカバー部材61によつて弁孔23の一端部
に形成され、このカバー部材61内には、油室5
5の圧油圧力が予じめ定められた設定圧力を超え
たときに油室55内をタンクポート53へ連通さ
せて油室55内の圧力値を設定圧力値以下の保持
する安全弁63が内蔵されている。すなわち、安
全弁63は、カバー部材61に穿たれた前記弁孔
23と同軸の弁孔65内に設けられており、前記
油室55に連通するシート口を有する弁座部材6
7と、この弁座部材67のシート口にばね69に
よつて着座する弁体71と、ばね69のばね力調
整用ねじ部材73とから構成され、ばね69の位
置する弁孔65内はカバー部材61内の通路75
とボデイ21内の通路77とにより油路51から
タンクポート53へ通じている。 このような構成の比例電磁式パイロツトリリー
フ弁19は、第2および第3図に示すように第2
の弁ブロツクに集積配置され、これにより前記タ
ンクポート53と圧力ポート59は第2の弁ブロ
ツク17の対応するパイロツトポートに接続され
て第6図にしめした回路構成が構成されるように
なつている。 比例電磁式パイロツトリリーフ弁19は、圧力
ポート59における圧油圧力をソレノイド装置2
9の励磁電流によつて比例制御すると共に、その
上限圧力を安全弁63によつて規制するものであ
る。上限圧力の設定は、調整ねじ73によるばね
69のたわみ量の調整で行なわれ、油室55内の
圧力がこの設定圧力を超えると弁体71がばね6
9に抗して弁座部材67から離れ、油室55内を
弁孔65、通路75と77、油路51を経てタン
クポート53へ連通させ、このようにして油室5
5内の圧力値がねじ73による上限設定圧以下に
保たれるものである。 ソレノイド装置29の励磁電流値に比例したリ
リーフ弁19の本来の圧力制御動作は前記上限設
定圧以下で行なわれ、これは第1の弁体27に対
してばね45およびプツシユロツド41を介して
ソレノイド装置29の可動鉄心33によつて第2
の弁体47を押し付け、両弁体間に形成される圧
力制御部によつて、油室55から貫通孔25内を
介して弁孔23内からタンクポート53へ流れる
圧油を制御することで行なわれる。 第2図と第3図に前記安全弁内蔵比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁19を用いて第6図と同じ回
路構成の比例電磁式ロードセンシング制御弁シス
テムを組み、これを可変ピストンポンプ15に搭
載した実施例を示す。11は比例電磁式絞り弁1
とサージカツトオフ弁5を内蔵する第1の弁ブロ
ツク、17ハコンペンセータ制御弁3a,3bを
内蔵するスタツク方式の第2の弁ブロツク、19
は第1図に示した構造の前記安全弁内蔵比例電磁
式パイロツトリリーフ弁である。これら第2図と
第3図のシステムを第4図と第5図に示した従来
のシステムと比較すれば明らかなように、この考
案に従う第2図と第3図のものではシステム搭載
ポンプの全高寸法をかなり小型化でき、弁ブロツ
ク11と17、およびパイロツトリリーフ弁19
が集積弁として一体に積み重ねられているのでそ
れらの間の配管も必要なく、ちなみに同じ容量の
ポンプによる実機では約100mmの全高寸法の低減
が達成されている。
詳述すれば以下の通りである。 第1図はこの考案の制御装置に用いる比例電磁
式パイロツトリリーフ弁の構造を示す縦断面図で
あり、第2図と第3図はこの考案の制御装置をポ
ンプに搭載した場合の外観を示す側面図と正面図
である。 第1図において、全体を符号19で示す比例電
磁式パイロツトリリーフ弁は、その弁ボデイ21
に貫設した弁孔23の一端側に、弁孔の軸方向に
沿つた貫通孔25を穿設した第1の弁部材27を
固定配置し、また弁孔23の他端側に電磁ソレノ
イド装置29を取付けてある。この電磁ソレノイ
ド装置29は、固定鉄心31、可動鉄心33、励
磁コイル35、接続レセプタクル37および手動
操作機構39などからなり、励磁コイル35への
励磁電流に比例した吸引力特性でその可動鉄心3
3を固定鉄心31に磁気吸引するものである。第
1の弁部材27とソレノイド装置29の固定鉄心
31とで仕切られた弁孔23内には、ソレノイド
装置29の可動鉄心33の動きを伝えるプツシユ
ロツド41が突き出しており、このプツシユロツ
ド41の先端には、ばね受43およびばね45を
介して第2の弁部材47が取付けられ、第2の弁
部材47を弁孔23内で第1の弁部材25の先端
部に対してばね45を介してソレノイド装置29
の可動鉄心33により押付けるようにしてある。
これにより第2の弁部材47と第1の弁部材27
とにより貫通孔47内と弁孔23内との間の連通
を制御する圧力制御部49を形成している。弁孔
23はボデイ21に穿たれた油路51を介してタ
ンクポート53へ通じ、また貫通孔25内は油室
55から油路57を介して圧力ポート59へ通じ
ている。これらのタンクポート53と圧力ポート
59は、後述する第2の弁ブロツク17の対応す
るパイロツトポートに集積により接続される。 弁ボデイ21の一端側の前記油室55は、ボデ
イ21のソレノイド装置26とは反対側に取付け
られたカバー部材61によつて弁孔23の一端部
に形成され、このカバー部材61内には、油室5
5の圧油圧力が予じめ定められた設定圧力を超え
たときに油室55内をタンクポート53へ連通さ
せて油室55内の圧力値を設定圧力値以下の保持
する安全弁63が内蔵されている。すなわち、安
全弁63は、カバー部材61に穿たれた前記弁孔
23と同軸の弁孔65内に設けられており、前記
油室55に連通するシート口を有する弁座部材6
7と、この弁座部材67のシート口にばね69に
よつて着座する弁体71と、ばね69のばね力調
整用ねじ部材73とから構成され、ばね69の位
置する弁孔65内はカバー部材61内の通路75
とボデイ21内の通路77とにより油路51から
タンクポート53へ通じている。 このような構成の比例電磁式パイロツトリリー
フ弁19は、第2および第3図に示すように第2
の弁ブロツクに集積配置され、これにより前記タ
ンクポート53と圧力ポート59は第2の弁ブロ
ツク17の対応するパイロツトポートに接続され
て第6図にしめした回路構成が構成されるように
なつている。 比例電磁式パイロツトリリーフ弁19は、圧力
ポート59における圧油圧力をソレノイド装置2
9の励磁電流によつて比例制御すると共に、その
上限圧力を安全弁63によつて規制するものであ
る。上限圧力の設定は、調整ねじ73によるばね
69のたわみ量の調整で行なわれ、油室55内の
圧力がこの設定圧力を超えると弁体71がばね6
9に抗して弁座部材67から離れ、油室55内を
弁孔65、通路75と77、油路51を経てタン
クポート53へ連通させ、このようにして油室5
5内の圧力値がねじ73による上限設定圧以下に
保たれるものである。 ソレノイド装置29の励磁電流値に比例したリ
リーフ弁19の本来の圧力制御動作は前記上限設
定圧以下で行なわれ、これは第1の弁体27に対
してばね45およびプツシユロツド41を介して
ソレノイド装置29の可動鉄心33によつて第2
の弁体47を押し付け、両弁体間に形成される圧
力制御部によつて、油室55から貫通孔25内を
介して弁孔23内からタンクポート53へ流れる
圧油を制御することで行なわれる。 第2図と第3図に前記安全弁内蔵比例電磁式パ
イロツトリリーフ弁19を用いて第6図と同じ回
路構成の比例電磁式ロードセンシング制御弁シス
テムを組み、これを可変ピストンポンプ15に搭
載した実施例を示す。11は比例電磁式絞り弁1
とサージカツトオフ弁5を内蔵する第1の弁ブロ
ツク、17ハコンペンセータ制御弁3a,3bを
内蔵するスタツク方式の第2の弁ブロツク、19
は第1図に示した構造の前記安全弁内蔵比例電磁
式パイロツトリリーフ弁である。これら第2図と
第3図のシステムを第4図と第5図に示した従来
のシステムと比較すれば明らかなように、この考
案に従う第2図と第3図のものではシステム搭載
ポンプの全高寸法をかなり小型化でき、弁ブロツ
ク11と17、およびパイロツトリリーフ弁19
が集積弁として一体に積み重ねられているのでそ
れらの間の配管も必要なく、ちなみに同じ容量の
ポンプによる実機では約100mmの全高寸法の低減
が達成されている。
以上に述べたように、この考案によれば、シス
テムを構成する各弁要素を二つの弁ブロツクと一
つの複合機能電磁弁との集積弁構造で構成でき、
この場合の複合機能電磁弁としての安全弁内蔵比
例電磁式パイロツトリリーフ弁は従来の両側ソレ
ノイドタイプのパイロツト電磁弁と同程度の大き
さで実現できるので集積弁構造の高さおよび張出
し寸法がむやみに大きくなることはなく、また集
積弁構造であるので無配管で構成でき、ポンプボ
デイへの取付座も第1の弁ブロツクのための一箇
所のみで済むなど、加工の簡略化と全体構造のコ
ンパクト化が可能である。
テムを構成する各弁要素を二つの弁ブロツクと一
つの複合機能電磁弁との集積弁構造で構成でき、
この場合の複合機能電磁弁としての安全弁内蔵比
例電磁式パイロツトリリーフ弁は従来の両側ソレ
ノイドタイプのパイロツト電磁弁と同程度の大き
さで実現できるので集積弁構造の高さおよび張出
し寸法がむやみに大きくなることはなく、また集
積弁構造であるので無配管で構成でき、ポンプボ
デイへの取付座も第1の弁ブロツクのための一箇
所のみで済むなど、加工の簡略化と全体構造のコ
ンパクト化が可能である。
第1図はこの考案の制御装置に用いる比例電磁
式パイロツトリリーフ弁の構造を示す縦断面図、
第2図と第3図はこの考案の制御装置をポンプに
搭載した場合の外観を示す側面図と正面図、第4
図と第5図は従来の制御装置をポンプに搭載した
場合の外観を示す側面図と正面図、第6図は制御
装置の回路構成例を示す油圧回路図である。 (主要部分の符号の説明)、11:第1の弁ブロ
ツク、15:ポンプボデイ、17:第2の弁ブロ
ツク、19:安全弁内蔵比例電磁式パイロツトリ
リーフ弁、21:弁ボデイ、23:弁孔、25:
貫通孔、27:第1の弁体、29:電磁ソレノイ
ド装置、45:ばね、47:第2の弁体、49:
圧力制御部、53:タンクポート、55:油室、
59:圧力ポート、61:カバー部材、63:安
全弁、67:弁座部材、69:ばね、71:弁
体、73:調整ねじ部材。
式パイロツトリリーフ弁の構造を示す縦断面図、
第2図と第3図はこの考案の制御装置をポンプに
搭載した場合の外観を示す側面図と正面図、第4
図と第5図は従来の制御装置をポンプに搭載した
場合の外観を示す側面図と正面図、第6図は制御
装置の回路構成例を示す油圧回路図である。 (主要部分の符号の説明)、11:第1の弁ブロ
ツク、15:ポンプボデイ、17:第2の弁ブロ
ツク、19:安全弁内蔵比例電磁式パイロツトリ
リーフ弁、21:弁ボデイ、23:弁孔、25:
貫通孔、27:第1の弁体、29:電磁ソレノイ
ド装置、45:ばね、47:第2の弁体、49:
圧力制御部、53:タンクポート、55:油室、
59:圧力ポート、61:カバー部材、63:安
全弁、67:弁座部材、69:ばね、71:弁
体、73:調整ねじ部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 可変容量型ポンプの外面に取付けられるように
適合され、ポンプ吐出口から負荷へ供給される圧
油の流量を制御する比例電磁式絞り制御弁を内蔵
した第1の弁ブロツク、 前記第1の弁ブロツク内の前記比例電磁式絞り
制御弁の絞り前後の差圧と前記ポンプの吐出圧と
を導入して前記ポンプの吐出量可変要素に対して
前記絞り制御弁の圧力補償のための制御動作を行
なう第1のコンペンセータ制御弁およびポンプ吐
出圧制御のための制御動作を行なう第2のコンペ
ンセータ制御弁を内蔵した第2のブロツク、前記
第2の弁ブロツクと接続されて前記第2のコンペ
ンセータ制御弁のパイロツト制御動作を行なう比
例電磁式パイロツトリリーフ弁、 および前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁に
並列に接続された安全弁、 を前記可変容量型ポンプに装着してなるポンプの
油圧制御装置において、 前記第2の弁ブロツクが前記第1の弁ブロツク
上にスタツク方式の集積弁として直接重ねられる
と共に、前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁が
前記第2の弁ブロツク上にスタツク方式の集積弁
として直接重ねられており、 前記比例電磁式パイロツトリリーフ弁が、 弁ボデイに貫設された弁孔の一端部寄りに固定
的に配設されて前記弁孔の軸方向に沿つた貫通孔
を有する第1の弁部材と、励磁電流に比例した吸
引力特性をもち前記弁ボデイの他端側に取付けら
れた電磁ソレノイド装置と、前記弁孔内で第1の
弁部材に対してばねを介して電磁ソレノイド装置
によつて押し付けられて前記貫通孔と弁孔内との
間で圧力制御部を形成する第2の弁部材と、前記
貫通孔内を前記第2の弁ブロツクのパイロツトラ
イン接続ポートに接続するための圧力ポートと、
前記圧力制御部の弁孔内側を前記第2の弁ブロツ
クのタンクライン接続ポートに接続するためのタ
ンクポートと、前記弁ボデイの一端部において前
記弁孔と同軸に前記貫通孔内と連通した油室を形
成するように前記弁ボデイに取付けられたカバー
部材とを備え、 前記安全弁が、前記弁孔と同軸に前記カバー部
材内に設けられた別の弁孔と、この別の弁孔と前
記油室とをシート孔で連通するように前記別の弁
孔の先端に取付けられた弁座部材と、前記別の弁
孔内において前記弁座の前記シート孔にばねで着
座された弁体と、前記記ばねのばね力を調整する
ために前記カバー部材に組み合わされた調圧手段
とを備えてなることを特徴とするポンプの油圧制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984141524U JPH0320614Y2 (ja) | 1984-09-20 | 1984-09-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984141524U JPH0320614Y2 (ja) | 1984-09-20 | 1984-09-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6157278U JPS6157278U (ja) | 1986-04-17 |
JPH0320614Y2 true JPH0320614Y2 (ja) | 1991-05-02 |
Family
ID=30699862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984141524U Expired JPH0320614Y2 (ja) | 1984-09-20 | 1984-09-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0320614Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018066291A (ja) * | 2016-10-18 | 2018-04-26 | サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 | 可変容量圧縮機の制御弁 |
JP7083605B2 (ja) * | 2017-09-01 | 2022-06-13 | ナブテスコ株式会社 | パイロット油制御回路 |
-
1984
- 1984-09-20 JP JP1984141524U patent/JPH0320614Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6157278U (ja) | 1986-04-17 |
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