JPH03204790A - 部分走査からバーコード記号を復号する方法 - Google Patents

部分走査からバーコード記号を復号する方法

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JPH03204790A
JPH03204790A JP2260309A JP26030990A JPH03204790A JP H03204790 A JPH03204790 A JP H03204790A JP 2260309 A JP2260309 A JP 2260309A JP 26030990 A JP26030990 A JP 26030990A JP H03204790 A JPH03204790 A JP H03204790A
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セオドジオス パヴリディス
Joseph Cai
ジョセフ カイ
Frederick Schuessler
フレデリック シュッスラー
Jiali D Chen
ジアリー ダイアン チェン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般にはバーコード記号またはそれに類催し
た表示を読み取るためのレーザー走査装置、より詳細に
はおそらくバーコード記号がある角度で走査されたり、
あるいは印刷が悪いために、各走査で全バーコード記号
の部分走査しが得ることができない場合において、バー
コード記号を復号する方法に関するものである。
発明が解決しようとする課題 これまで、ラベルまたは商品の表面に付けられたバーコ
ード記号を読み取るために、各種の光学式読取り装置や
光学式走査装置が開発された。バーコード記号自体は、
さまざまな幅のスペースに境を接して互いに間隔をおい
て配置されたさまざまな幅の一連のバーから成るコード
化パターンである。バーとスペースは異なる光反射率を
有する。
読取り装置や走査装置は、記号を光電的に商品またはそ
の一定の特性を表す複数の英数字へ復号する。それらの
文字は販売時点情報処理(pos)、在庫管理、等に使
用されるデータ処理システムの入力として一般にディジ
タル形式で表現される。
この一般タイブの走査装置は、たとえば米国特許第4,
251,798号、同第4,360,798号、同第4
,369゜361号、同第4 、387 、297号、
同第4,409,470号、同第4,460,120号
に開示されている。
上に挙げた米国特許のいくつかに開示されているように
、そのような走査装置の一実施例は、使用者が支持した
手持ち式携帯可能な走査ヘッドから光線を発射し、ヘッ
ドを(詳しく言えば光線)を読み取るべき記号に向ける
ものである。走査装置すなわちスキャナは記号を一直線
に横切るように光線を反復走査する機能を果たす。
光検出器は記号から反射された光の一部分を検出し、電
子回路網またはソフトウェアは光検出器からの電気信号
を走査した記号が表すデータのディジタル表現に復号す
る。
レーザースキャナは、レーザー光線を発生する光源たと
えばガスレーザーまたは半導体レーザーを備えている。
半導体レーザーは、小型で、安価で、かつ電力消費が少
ないので、走査装置の光源として非常に望ましい。レー
ザー光線は、あるサイズのビームスポットを作るため、
通例はレンズで光学的りこ修正される。ビームスポット
のサイズは、異なる光反射率の領域すなわち記号のバー
とスペースの最小幅とほぼ同じであることが好ましい。
バーコード記号は、一般に、さまざまな幅の長方形バー
すなわち要素で構成されている。特定の要素配列は、使
用するコードすなわち「記号表示法jで規定された一群
の規則および定義にしたがって表される文字を定義する
。バーとスペースの相対的なサイズは、バーとスペース
の実サイズと同様に、使用するコードの種類によって決
まる。
バーコード記号で表される1インチ当たりの文字数は、
記号密度と呼ばれる。所望する文字列を符号化するため
、要素配列の集合が連結されて、完全なバーコード記号
が作られる。メツセージの各文字は、それ自身の対応す
る要素群によって表される。ある記号表示法では、バー
コードが始まる所と終わる所を指示するため、独自の「
開始」文字と「停止j文字が使われている。現在、バー
コード記号法として、UPC/EAN 、 Code 
39 、 Code128 、 Codabar 、 
Interleaved 2 of 5  など多数の
異なるバーコード表示法が存在する。
以下の説明では、記号表示法で認識され、定義される文
字を合法文字と呼び、その記号表示法によって認識され
ず、定義されない文字を非合法文字と呼ぶ。したがって
、一定の記号表示法によって復号不能な要素配列は、そ
の記号表示法にとっては非合法文字に相当する。
最近、一定面積に表示できるデータの量を増すため、い
くつかの新しいバーコード記号表示法が開発された。そ
れらの新しいコード規格の1つ、Code 49  は
、バーを水平に並べる代わりに、「2次元」の概念を導
入し、文字の列を垂直に積み重ねている。すなわち、バ
ーとスペースのパターンは数行あり、1行だけでない。
Code 49  の構造は米国特許筒4,794,2
39号に記載されているので参照されたい。
通常、手持ち式読取り装置によって行われる1次元単行
走査は、これらの2次元バーコードを読み取る場合に都
合が悪い。すなわち、各行に、読取り装置を個別に向け
なければならない。同様に、多走査線式読取り装置は、
相互にある角度をなす多数の走査線を発生するので、C
ode 49  形式の2次元記号を認識するには適し
ていない。
既知のスキャナにおいては、レンズまたは類似の光学部
品が光路に沿って光線を、表面にバーコード記号を有す
る対象物に向ける。さらに光路には、ミラーなどの走査
部品が配置されている。走査部品は、記号を横切るよう
にビームスポットを掃引して記号を通過する走査線を描
くこともできるし、スキャナの視野を走査することもで
きるし、あるいは両方を行うことができる。またスキャ
ナはセンサすなわち光検出器を備えている。光検出器は
、視野が記号を少し越えたところまで広がっており、記
号から反射した光を検出する。光検出器からのアナログ
電気信号は、最初、パルス幅変調ディジタル信号へ変換
される。そのパルス幅はバーおよびスペースの物理的な
幅に対応する。次に、この信号は特定の記号表示法にし
たがって、記号の符号化データの2進表現へ、そのあと
英数字へ復号される。
既知のスキャナにおける復号処理は、通例、以下のやり
方で行われる。復号器は、スキャナからパルス幅変調デ
ィジタル信号を受は取り、アルゴリズムが走査を復号し
ようと試みる。もし走査内の開始文字、停止文字および
両者の間の文字が首尾よく完全に復号されたならば、復
号処理は終了し、読取りの成功が使用者に指示される(
ビーという警報音など)。さもなければ、復号器は、次
の走査を受は取り、その走査について別の復号を試み、
そして完全に復号された走査が得られるまで、あるいは
それ以上の走査を入手できなくなるまで前記の試みを続
ける。
これまでは、もし文字列の1以上の文字(開始文字およ
び停止文字を含む)が合法文字として認識されなければ
、走査を復号する試みは失敗したことになる。標準復号
アルゴリズムは、部分復号のどの結果も保存しない。そ
の結果、標準復号アルゴリズムは、高さが低くて長大な
バーコード、印刷不良のバーコード、あるいは無関係な
マーキングによってひどく形が損なわれたバーコードを
含むさまざまな異なるバーコードを復号することができ
ないか、または非常に困難であり、使用者は、記号の端
から端まで走査線を再掃引する試みを繰り返さなければ
ならない。
従来のバーコードスキャナおよび復号器は、復号の失敗
を指示したあと、復号しない走査に関する全走査データ
(以下の説明では、総称的に、歪んだ化ディジタルイメ
ージと呼ぶ)を放棄する。
復号器が、走査から得た生ディジタルイメージ出合法文
字表現を比較して突き合わすことができるように、十分
にノイズすなわち歪みのない走査が得られるまで、上記
の全走査プロセスが繰り返される。
上記の合法文字表現は、一般に、復号器内に保存される
か、または復号器がアクセスすることができる。しかし
、上に述べた方法は、特に歪みのない走査を得ることが
難しい場合には時間がかがる。
バーコード記号の読取り不能またはバーコード記号の誤
読に関する問題は、比較的長大なバーコードメツセージ
すなわち多数の要素をもつバーコード記号を必要とする
アプリケーションにおいては広く知られている。メツセ
ージの長さが増せば、要素および文字の数が増すので、
走査中のある所で歪みが入り込む可能性が高くなる。こ
のため、バーコード読取り装置は、何回も記号を走査し
て始めて、はとんど歪みのない復号可能な化ディジタル
イメージを得らことかできる。
さらに、バーコード記号は歪みのない走査が得られそう
もない(すなわち、正しい文字を生成することができず
、バーコードの読取りが不可能な)印刷上の欠陥を含ん
でいることがある。それに加えて、バーコード記号はド
ツトマトリックス方式で印刷されることがあり、その場
合には、バーコード記号を読み取ることが可能かどうか
は、印刷の解像度によって決まる。そのようなバーコー
ド記号は、記号を横断する1本の走査線に沿った読取り
では、正しい文字列が得られないので、通常の復号方法
では読み取れないことが多い。
レーザースキャナはバーコード記号を読み取ることがで
きる光学装置として唯一のタイプではない。もう1つの
タイプの光学式読取り装置は、読み取る記号に接した状
態で使用するものである。
そのような読取り装置は、一般に、電荷結合素子(cC
D)技術に基づく非レーザー光源と光検出器を備えてい
る。光検出器のサイズは読み取る記号より大きいか、は
ぼ同じである。このスキャナは、軽量で、使用が容易で
あるが、記号を読み取るため読取り装置を記号に直かに
接触させる必要がある。このような接触読取り方式は、
ある種のアプリケーションにとっては、あるいは使用者
の個人的な好みとして好ましいものである。この接触ま
たは近接読取り方式は、適切に設計されたレーザースキ
ャナに具現することができる。
課題を解決するための手段 簡潔にかつ一般的に述べると、本発明は記号を復号する
方法を提供するものである。記号は順序付けられた一連
の文字から成り、各文字は異なる光反射率の複数の個別
要素で構成され、完全な記号は所定の数の文字の列とし
て定義される。より詳しく述べると、本発明は、第1の
実施例として、(a)第1走査経路に沿って記号を走査
し、前記走査から得た文字の表現を保存し、第1文字列
を作ること、(b)第2走査経路に沿って記号を走査し
、前記走査から得た文字の表現を保存し、第2文字列を
作ること、(c)第1文字列の部分文字列を第2文字列
の部分文字列で同一化することによって第1文字列と第
2文字列を処理し、長い文字列を作ることの諸ステップ
から成る。本方法は、前記長い文字列のすべての文字が
正しい文字であり、かつ完全な記号を構成するまで、ス
テップ(b)と(c)を繰り返して実行する。
本発明は、さらに、第2の実施例として、バーコード読
取り装置と関連部品が、フライングスポットビームに関
連するタイミング情報を使用し、異なる光反射率の一連
の直線要素から成るバーコード記号を走査し、記号の表
現を生成し、その記号の表現を復号して合法文字(複合
可能な文字は合法文字であり、復号不能な文字はすべて
非合法である)を含む合法文字メツセージ作ろうと試み
る場合において、バーコード記号を復号する方法を提供
するものである。
基準時間から、バーコード記号の所定のバーまたはスペ
ースたとえば開始文字や停止文字がビームスポットによ
って横切られる時点までの経過時間を表すタイミング情
報といっしょに、全バーコード記号より短い記号の第1
部分を通過する第1走査経路に対応するバーコード記号
の第1表現が保存される。
また、基準時間から、バーコード記号の所定のバーまた
はスペースたとえば開始文字や停止文字がビームスポッ
トによって横切られる時点までの経過時間を表すタイミ
ング情報といっしょに、記号を通過する第2走査経路に
対応するバーコード記号の第2表現が保存される。
このタイミング情報は、保存された情報といっしょに完
全な記号を再構成するため使用される。
本発明の特徴と考えられる新奇な態様は、特許請求の範
囲に詳しく記載しである。しかし、発明の構成および使
用方法、本発明の他の目的および利点については、添付
図面を参照して以下の特定実施例の説明を読まれればよ
く理解できるであろつ。
実施例 本発明は、バーコード記号またはそれに類似する表示を
読み取るための走査装置を使用する方法、より詳細には
おそらくある角度で走査されたり、または印刷が悪いた
めに、各走査で全バーコード記号の部分走査すなわち部
分表現しか得られないことがある場合において、バーコ
ードを復号する方法に関するものである。
また、本発明は合法文字のみを有する復号されたバーコ
ード記号を得るため、バーコード記号の読み取られた非
合法文字を合法文字で繰り返して置換するエラー修正方
法に関するものである。詳しく述べると、本方法は、た
とえ記号の一部分のみが走査された場合でも非合法文字
を合法文字で置換することにより、普通ならば使用でき
ないバーコード読取りを使用して能率的に修正されたバ
ーコード記号を作り出すものである。本方法は、最初に
第1および第2走査信号の変換された第1および第2生
表現すなわち生イメージを保存するステップと、次に前
記変換された第2生表現すなわち生イメージを使用して
、前記変換された第1生表現すなわち生イメージを修正
し、すなわち改善し、改善された体表現すなわち生イメ
ージを作るステップを含んでいる。ここで使用する用語
「イメージ」はアナログ走査信号のあらゆる表現、修正
物または派生物を含む。
本発明の好ましい実施例に係る方法は、さまざまな異な
る記号表示法に使用することができるが、ここでは、個
々のバー要素が2種類の幅を有するCode 39  
を使用して発明を説明する。第1図に示すように、典型
的なCode 39  の記号は、前端の静穏区域10
、開始文字20、データ文字30、停止文字40および
後端の静穏区域50で構成されている。
次に第1図と第2図を参照すると、Code 39の各
記号は9個の要素、すなわち5個のバー60と4個のス
ペース70で表される。さらに、各要素は2つの状態、
すなわち広い幅と狭い幅を有している。
このような9個の2進要素から、512個の独自組合せ
が得られるが、Code 39  は、このうち44個
の組合せのみを使用して第2図において説明する文字集
合を定義している。したがって、Code39  によ
って認識される44個の合法文字と468個の非合法文
字が存在する。
次に第3図を参照すると、通常のバーコード読取り装置
は光源すなわちレーザー75、光検出器100、ディジ
タイザ130および復号器180で構成されている。ま
たディジタイザ130はエツジ検出器140とカウンタ
150で構成されている。
好ましい実施例において、バーコード読取り装置のレー
ザー75は入射レーザー光線80を発生し、レーザー光
線80はバーコード記号90を横切って掃引される。光
検出器100はバーコード記号90から反射されたレー
ザー光線110の一部分を受光し、反射レーザー光線1
10の強度の変化に応じて時間的に変化するアナログ走
査信号を発生する。
このアナログ走査信号はライン120を通じて変換器た
とえばディジタイザ130へ入力される。
ディジタイザ130はエツジ検出器140とカウンタ1
50を使用して、入射レーザー光線が任意の2個の要素
の境界145(第1図参照)を横切る瞬間を検出する。
レーザー光線がバーコード記号上で掃引される速度は一
般に一定であるから、ある要素の2つの境界の間を移動
する時間は、上記境界で決まる要素の幅に比例する。し
たがって、各要素の幅のディジタル表現を得るため、エ
ツジ検出器140は、カウンタ150が要素の境界間の
時間間隔を測定することができるようにカウンタ150
を制御する。詳しく述べると、最初の境界で、カウンタ
150は、零に初期化されたあと増分を開始し、レーザ
ーが要素を横切って掃引する間増分を続ける。次の境界
で、カウンタ150はライン160を通じてエツジ検出
器140から停止信号を受は取る。そこで、カンウタ1
50は走査した要素の幅を表す現在カウントを保存する
上記サイクルがバーコード記号のすべての要素について
繰り返されて、バーコードの生ディジタルイメージが作
られる。この生ディジタルイメージは印刷された画像の
品質、はこり、汚れ、その他の損傷の存在によって歪ん
でいることがある。
第4図に示した流れ図は、本発明にしたがって複数の走
査からバーコード記号を復号する方法を示す。より詳細
に述べると、本発明は、第4A図の左部分に記載した標
準復号アルゴリズムの拡張である。点線105は標準復
号アルゴリズムから削除される処理ステップに相当する
。図の残りの部分と特に「縫合」と表示したルーチン1
08は本発明により追加された改良復号手続きを示す。
上記の代わりに、本発明の第1の実施例において、最初
に標準復号アルゴリズムの文字レベル認識機能を使用し
てできるだけ多くの生イメージを復号し、次に先の走査
から復号した文字の列に新しく復号した任意の文字を縫
合することにより、上に述べた修正すなわち改善を実行
することができる。縫合をすべき場合は、先の走査が使
用され改善された生イメージが作られる。縫合をなすべ
き箇所を識別するため、タイミング情報(通常のレーザ
ースキャナからの信号によって得られる)を使用するこ
とができる。この方法は、タイミング情報が正しい縫合
オフセットのすぐれた予測子であるという条件の下で、
「最良突合せ探索」アルゴリズム(第4B図の手続き1
22)に取って代わることができる。この条件に合致す
るのは、レーザー走査装置に対するバーコードの動きに
比べてレーザー光線の走査速度が大きい場合である。
この代替方法を使用する場合は、データ文字が脱落した
り、あるいは部分走査を縫合するとき重複しないように
、アルゴリズムがバーコード記号の過大な動きを拒絶す
るようにセットすることができる。
標準復号アルゴリズムと同様に、本発明の方法は、どち
らの実施例においても、最初に、復号器に送られてきた
すべての走査について標準復号手続きを実行する(10
0,101)。(括弧内の参照番号は第4A図および第
4B図の流れ図に示した対応するステップすなわちブロ
ックを示す。)もしこの復号手続きの結果が(102)
、完全に復号された走査であれば、それ以後の処理は必
要ない(103,104)。しかし、この復号の結果が
部分的に復号された走査であれば、走査から得られたデ
ータはそれ以後の処理のため保存される(106)。縫
合アルゴリズム(10B)は、完全に復号された記号を
得られたか(107)、まはそのような復号を得ること
ができないという判断(109)がなされるまで、走査
の組合せについて復号手続きを実行し続ける。走査また
は部分走査が復号可能な記号を検出したか否か判断する
ため使用する方法に関しては、米国特許出願第260 
、692号(1988年10月21日出願)を参照され
たい。
もし標準復号アルゴリズムの結果、完全な復号が得られ
たならば(103,104)、以後の処理は行われない
。しかし、復号が完全でないが、この復号が十分な情報
たとえば少なくとも1個の開始文字または停止文字を含
んでいれば、縫合アルゴリズム(10B)による以後の
処理(106)のために走査および復号の結果が保存さ
れる。そのあと、追加の走査が実行される(109)。
この走査も完全な復号(103,106)が得られると
はみなされないので、再び縫合アルゴリズム(10B)
が実行される。非常に悪い走査(復号可能なデータの数
文字しか含んでいない走査)は自動的に放棄される。
本発明による縫合アルゴリズム(108)の記述は、第
4B図を参照して以下のように簡単に説明することがで
きる。
もし次の走査がそれほど悪くなければ(たとえば、記号
のマージン(120,121)を見ることができ、デー
タもあまり短くない)、先の走査と現在の走査について
、最良末合せ探索ルーチン(122)が実行される。も
し2つの走査量の最良突合せが十分に良好であり(12
3)かつ第2の最良突合せと多少の距離があれば、現在
の走査の復号結果が先の走査の復号結果に縫合される(
124)。
最良突合せが十分に良好でないか、または第2の最良突
合せとの距離が小さすぎれば、現在の走査が放棄される
。もしあまりに多くの現在の走査が連続して放棄された
ならば、先の走査から得られた復号結果も放棄されて、
初期化が行われる(128)。そのあと、アルゴリズム
は次の走査について再スタートする(109)。もしあ
まり多くの走査が放棄されなければ(129)、アルゴ
リズムは追加の走査を受は取る(101)。
もしマージンが見えなければ(120)、初期化(12
8)が行われ、アルゴリズムは新しい走査について再ス
タートする(109)。同様に、もしマージンは見える
が、保存した先の結果と適当な突合せができなければ(
130,131)、再び初期化(128)が行われ、ア
ルゴリズムは新しい走査について再スタートする(10
9)。もし開始文字と停止文字が見えれば(131)、
初期化は行われず、アルゴリズムは追加の走査を受は取
る(109)。
このプロセスは、それ以上の走査が入手できないか、ま
たは標準復号アルゴリズムまたは縫合アルゴリズムのど
ちらかによって完全な復号が作られるまで続く。
この新しいアルゴリズムは、バーコードスキャナの性能
を向上させるために使用できる。第5A図に幾つかの例
を示す。第5A図には、バーコードを横切る6本の走査
(参照番号O〜5)が示されているが、どの走査もバー
コードの端から端までを完全に横切っていない。このケ
ースは、標準復号アルゴリズムで復号することができな
いが、本発明によるアルゴリズムは、部分復号結果を組
み合わせることによってこのケースを復号することがで
きる。第5B図は別の例で、この例では、領域Pにおけ
るまずい印刷まはたノイズのため、走査0と走査1は復
号できず、また領域Qにおける同様な歪みのため、走査
2,3.4も同様に復号できない。本発明によるアルゴ
リズムは、縫合によってこのケースも復号することがで
きる。
新しいアルゴリズムの核の部分は、第4B図の次のチャ
ートに示しである。走査がロードされたとき、もし2つ
のマージンが見えなければ、アルゴリズムは初期化を行
う。2つのマージンが見えているが、もし先の復号結果
が保存されていなければ、最初の復号手続きを実行する
最初の手続きにおいて、アルゴリズムは両端の文字を復
号しようと試みる。これらの復号の結果から、そのバー
コードに関する走査方向と、復号を開始するため使用す
べき端が見つかる。もし部分復号の結果が少なくとも開
始文字または停止文字を含んでおり、かつ短すぎること
なく、かつあまり多く放棄されなかったならば、手順1
21゜130.131で示すように、部分復号結果と2
進走査が保存される。この最初の走査に対し、相対座標
が割り当てられる。もし走査が開始/停止文字で始まれ
ば、走査の先頭要素に初期値が割り当てられ、もし走査
が開始/停止文字で終われば、走査の最終要素に停止値
が割り当てられる。
もし先の復号結果が既に存在すれば、最良突合せ探索プ
ロセスが実行される(121)。ここでは、文字の突合
せでなく2進突合せが使用される。
その理由は、2進突合せが文字の突合せより正確である
ほか、開始文字と停止文字の両方を通過していない斜め
の走査の場合に、文字の突合せ探索を行うのが難しいか
らである。
走査が首尾よくロードされたので、走査の少なくとも一
端で、最良突合せが出現する。第6図は、最良突合せ探
索がどのように行われるかを示す。
第6図に、4つの連続する走査を示す。*印は走査の各
要素を示す。図の上のほうに示した最初の2つの連続す
る走査を使用して、本発明に係るアルゴリズムを明らか
にすることができる。先の走査(第6図の最初の線で表
す)は比較的短い走査である。現在の走査はそれよりも
長い走査であり、多くの要素を含んでいる。次に、最良
突合せアルゴリズムを使用して、最初の走査のどの要素
群が第2の走査の要素群に対応するかが判断される。手
短に言えば、アルゴリズムは、多くの情報を有する走査
からの別の情報を「縫合」して複合走査を作ることがで
きるように、2つの走査の「位置合わせ」を試みる。そ
のプロセスは次のように行われる。
最初に、アルゴリズムは、先の走査の左端の要素(安全
のため、実際には3番目の要素を使用する)が現在の走
査の最初の左端の要素と一致するかどうかの突合せを試
みる(2つの走査の左端をそろえる)。これは、先の走
査の4番目の要素が現在の走査の2番目の要素と一致し
ていることを意味する。以下同様である。また第6図に
示すように、先の走査の右端の要素は現在の走査のX1
番目の要素に対応する。次に、アルゴリズムは、先の走
査の左端の要素が現在の走査の3番目の要素と一致する
かどうかの突合せを試みる。(2番目の要素を使用しな
い理由は、バーとパーの間またはスペースとスペースの
間でだけ、突合せを試みるからである)。同様にして、
アルゴリズムはトライリミットの数だけ試みる。トライ
リミットは、予想最大トライ数、すなわち2つの走査の
重複部分が、もう1つの予想最小長さ(どちらか短いは
う)と等しいことを保証するトライ数である。
上記の最後の試みで、第6図に示すように、先の走査の
右端の要素は現在の走査のX2番目の要素に一致する。
第2に、アルゴリズムは、先の走査の右端の要素が現在
の走査の最初の右端の要素と一致するかどうかの突合せ
を試みる(2つの走査の右端をそろえる)。この方向の
トライ数は、以下のように3つのケースによって決まる
。もしX2が現在の走査の端より左に位置していれば(
第6図の2番目の線のように)、トライ数は現在の走査
の右端とX2の距離に等しい。もしXlが現在の走査の
端より右に位置していれば(第6図の3番目の線のよう
に)、トライ数はトライリミットに等しい。
もしXlとx2が現在の走査の端の異なる側に位置して
いれば(第6図の4番目の線のように)、かつXlと現
在の走査の右端の間の距離がトライリミットより長けれ
ば、トライ数は零に等しいが、さもなくばトライリミッ
トからその距離を引いた値に等しい。
アルゴリズムは、考えられる各突合せのケースについて
突合せスコアを計算する。スコアの計算では、突合せス
コアは、2進要素が一致したときは増大し、2進要素が
一致しないときはより大きな数だけ減少する。もし考え
られるすべての突合せケースのなかの最大突合せスコア
が十分に大きくかつ最大スコアと2番目の最大スコアと
の差も十分に大きければ、最良突合せの条件が満たされ
る。現在の走査の相対座標は、この最良突合せにしたが
って計算される。次に、その相対座標の下で現在の走査
について復号の試みが適用される。
そのあと、現在の復号の結果が先の結果につなぎ合わさ
れる、すなわち「縫合」される。縫合のとき使用する規
則を下表に示す。
表の参照文字aとbは復号から得た合法文字の結果を表
し、rは拒絶を表す。もし2つの復号結果が合法かつ同
一であれば、縫合結果は同一文字ケース  12345 先      aarra 現在   ararb 縫合   aaarI である。もし一方が合法文字で他方が拒絶であれば、縫
合結果は合法文字である。もし表のケース5のように、
何かの矛盾が起これば、すなわち2つの復号結果は合法
であるが、相違していれば、アルゴリズムは現在の復号
結果および先の復号結果を放棄して初期化を行い(表の
Iは初期化を表す)、第4B図の手順124,126,
128に示すように、次の走査について再スタートする
復号結果縫合プロセスにおいて矛盾が起きなければ、そ
のあと完成検査が行われる。完成とは、組み合わされた
復号結果の中に、開始文字と停止文字があり、それらの
文字の間に拒絶されなかった文字があることを意味する
。アルゴリズムは、完成の場合には終了し、さもなけれ
ば次の走査へ准む。
もし最良突合せの条件が満たされな、ければ、第4B図
の手順125のように、現在の走査は放棄され、次の走
査を使用して先の走査との最良突合せを見つける試みが
なされるであろう。もし連続して放棄される走査が多す
ぎれば(129)、先の走査とその復号結果は放棄され
、初期化が行われる(12B)。
アルゴリズムは、最初に左から開始し、次に右から開始
して、2つの文字列の部分を突き合わせようと試みる。
この手続きは、2つのパラメータ、”0FFSET” 
(先の走査の始めからのオフセットでアル)と+Ax−
so+pr ” (試みた最大シフトである)が必要で
ある。ここでは、第6図を使用して走査突合せプロセス
を説明したが、もう1つプロセスの記述は、下表に示す
ように要素の順序を考慮したものである。表の上ケース
のアルファベット(A、B、C)はバー要素を表し、下
ケースの要素(a、b、c)はスペース要素を表す。こ
こで、先の走査″および″現在の走査′°と表示した2
つの走査について検討する。走査から検出されたデータ
は次のとおりであると仮定する。
CbCeAeBbBbCbCbAb       先の
走査/       / /       / AeBbBbCbCbAbAbAb     現在の走
査アルゴリズムを明らかにするため、まず先の走査の左
端から距離0FFSETにある要素でスタートし、その
要素と現在の走査の最左端の要素とを突き合わせようと
試みる。もし0FFSETとして3を選べは、先の走査
の左から3番目の要素(例の場合、C)と現在の走査の
最左端の要素(例の場合、A)とを比較する。突合せは
、上に記載したような文字のケースでは絶対的であるが
(2つの文字が一致するか否か)、数の突合せのケース
では相対的である。たとえば20は18または21と突
き合わすことができるが、18より21のほうがより良
い一致が得られる。このため、2つの走査を比較すると
き、突合せスコアを使用する(以下参照)。もし最初の
突合せが非常に高いスコアを持たなければ、現在の走査
の次の要素と突き合わせようと試みる(ここでは、バー
とバーだけを比較することができるので、例の場合はB
になるであろう)。このプロセスはMAX−5HIFT
  の数だけ繰り返される。2つの要素を突き合わせた
あと、さらに次に続く要素を突き合わせようと試みる。
上例の場合、一致した部分走査は、先の走査の5番目の
位置および現在の走査の最初の位置からスタートしたA
eBbBbCbCbAbである。現在の走査の一致した
最古要素は12番目の要素(Xi−12)である。1つ
以上の一致をもつことは可能であるから、そのような−
故が可能である最古位置x2は常にXlより大きい。ま
たXlとX2は、外挿によって現在の走査の端を越える
ことがあり得る。
すなわち、もし先の走査が現在の走査より長くかつ現在
の走査の端まで一致していれば、XlとX2は現在の走
査の端と一致するように定義される。
次のステップは、先の走査の右から0FFSET位置に
ある要素と現在の走査の最古要素と突き合わせ、もしそ
れに失敗すれば、先の走査において左へ、一定数の試み
N−ATTEMPTSまでシフトすることである。N−
ATTEMPTSは以下のようにして決められる。すな
わち(a)もしX2が現在の走査の長さより短ければ、
N−ATTEMPTSはMAX−5HIFT  ニ等し
い。(b)もしXlとX2が現在の走査の端の異なる側
に位置していれば、得られた値が正であるという条件の
下で、N−ATTEMPTSは差(X2−Xi)に等し
く決められる。さもなければ、N−ATTEMPTSは
零に決められる。上例の場合、右からの突合せはできな
いことに留意されたい。
通常の環境においては、走査装置に対するバーコードの
動きは遅いか、またはレーザースポットがバーコードを
横切ってあちこち繰り返して走査する速度に比べて無視
することができる。そのうえ、レーザースキャナは、レ
ーザー走査方向が逆になる時間に同期させて、極性が逆
になる電気信号(以下、走査開始(SO5: 5tar
t of 5can )信号と呼ぶ)を与えるように設
計されている。詳しく述べると、たとえば、もし走査装
置に対してバーコードが動いていなく、かつ左から右の
走査が始まったときSO3信号が低から高へ変化したと
すれば、SO8信号の低から高への変化からレーザース
ポットがバーコードの最初のバーを横切る時間までムこ
測定された経過時間は、すべての左から右への走査につ
いて同じになるであろう。したがって、これらの経過時
間の測定値のどんな差も、スキャナに対するバーコード
の動きに起因していると言える。バーコードの動きによ
って生じたパターンを第5C図に示す。
上記の特徴に頬る縫合アルゴリズムは、タイミング予測
を使用することによって、最良突合せ探索をわずか数パ
ーセントの生データに制限する。
またアルゴリズムは、予測した時間からどのくらい遠く
まで突合せを許すかを制御して、過大な動きによる文字
の見落としを防止することができる。
このやり方は、縫合を始めるために、同一方向の2つの
連続する走査がバーコードの同一認識可能な区間(たと
えば、開始文字または停止文字)の上を通過する必要で
ある。これにより、時間差(バーコードの相対運動によ
る)を得ることができるので、その後の走査について縫
合領域を迅速かつ正確に見つけることができる。このこ
とは、第5C図に示した最も単純なケース(決して唯一
のケースではない)を使用して実例でわかり易く説明す
ることができる。図示のように、バーコードまたは(お
よび)スキャナの動きのため、2つの連続する左から右
の走査(So、32)は共に開始文字(IT *IT 
)横切っているが、どちらもバーコード全体を横切って
いない。この単純なケースでは、右から左の走査(Sl
、33.S5.等)は処理の必要がないので、簡潔にす
るため第5C図には図示してない。このケースの場合の
アルゴリズムは以下のように記述することができる。
初期化後、最初にレーザーがオンにされると、プロセス
は、同一方向の2つの連続する走査が開始文字を含むま
で(標準復号アルゴリズムを使用することによって判断
される)走査を受は取る(第5C図のSo、32)。次
に、認識された開始文字を有する各走査について、SO
3信号の変化からレーザーが開始文字の最初のバーを横
切った瞬間までの時間を測定する(走査SOでは、SO
Sからto、走査S2では、SOSからtz)。
次に、2つの測定値について時間差(Δ。= t。
Lz)を計算する。この時間差はバーコードと走査装置
の相対運動を表す。さらに、走査S2について、SO5
から走査S2の首尾よく復号された最後の文字II 2
 ITの始めまでの時間(tz。)を計算する。この情
報に基づいて、次のSO3信号の変化から走査S4の文
字IT 2 ITの始めまでの予想時間(tA pre
dicted = L 20−Δ0)を計算する。
走査S4の生データがロードされたあと、標準文字復号
アルゴリズムを使用して、L a prealcLea
を中心とする生データの狭い領域内で文字IT 2 I
Tを探索する。もしL4p□djctedの近くで所望
するデータ文字が見つかれば、文字復号アルゴリズムは
失敗するか(走査S4と36のように)、バーコードの
端に首尾よく達するまで(走査S8のように)別の文字
を復号し続ける。不完全な走査ついては、走査S (n
)の最後の良好な文字を走査S (n+2)の生データ
に入れるための予測プロセスを繰り返す。
要約すると、本発明の第2の実施例は、バーコード読取
り装置と関連部品がフライインゲスポットを使用して、
異なる光反射率をもつ一連の直線要素から成るバーコー
ド記号を走査し、記号の表現を生成し、前記記号の表現
を復号して合法文字を含む合法文字メツセージ(復号可
能な文字は合法であり、復号不能な文字は非合法である
)を得ようと試みる場合において、バーコード記号を復
号する方法を提供するものである。より詳細に述べると
、本方法は、全バーコード記号より短い記号の最初の部
分を通過する第1走査経路に対応するバーコード記号の
第1表現を保存するステップを含んでいる。前記第1表
現は、(i)前記走査開始時間に対し一定の関係を有す
る基準時間と、(11)バーコード記号の所定のバーま
たはスペースたとえば開始文字まは停止文字の最初のバ
ーがレーザースポットによって横切られる瞬間までの経
過時間(以下、tlと呼ぶ)を示す情報を含んでいる。
また本方法は、バーコード記号の第2走査経路に対応す
るバーコード記号の第2表現を保存するステップを含ん
でいる。前記第2表現は、(i)前記走査開始時間に対
し一定の関係を有する基準時間と、(11)第1走査に
おいて使用したバーまたはスペースと同様に、バーまた
はスペースがレーザースポットによって横切られた瞬間
までの経過時間(以下、L2と呼ぶ)を示す情報を含ん
でいる。次に、tlとtlの差(t3)が計算される。
t3はスキャナとバーコード記号の相対的な動きを表す
保存された第2表現は、第2走査の開始に関する基準時
間と、第2走査のときレーザースポットが最後の復号可
能文字を横切る瞬間までの経過時間を測定して、復号可
能な文字列を定義するため使用される。前記文字列の長
さはバーコード記号の長さより短い。この経過時間はt
4と定義される。
次に、t3とt4が加算されてt5が計算される。t5
は、入手する次の走査のため、第3走査の開始に関する
基準時間と、第2走査で使用した部分列の同じ文字列を
レーザースポットが横切り始める時間までの経過時間を
表す。
次に、保存された2つの表現を結合して改善された表現
を作ることができるように、t、を基準時間として使用
し、保存された次の走査の新しい文字の表現の位置が捜
し出され、復号される。
本発明は、第7図に示すようなレーザー走査型手持ち式
バーコード読取り装置に具現することができる。第7図
の手持ち式読取り装置は、米国特許第4,760,24
8号に開示されているタイプであり、Symbol T
echnologies、 Inc、から部品番号LS
 810011で市販されているバーコード読取り装置
の構造にl(l]している。第7図のバーコード読取り
装置を作る際に、上記の代わりに、またはそれに追加し
て、米国特許第4 、387 、297号または同第4
.409.470号の特徴を採用することができる。詳
細は、前記米国特許第4,760,248号、同第4,
387,297号および同第4,409,470号を参
照されたい。出でいく光線151は、通例は読取り装置
内のレーザーダイオード、等によって生成され、読取り
装置の前面から数インチにあるバーコード記号に当てら
れる。出ていく光線151は一定のパターンで走査され
る。使用者は、この走査パターンが読み取る記号を横切
るように、手持ち式読取り装置を位置決めする。記号か
ら反射した光152は読取り装置内の感光素子146が
検出して一連の電気信号を発生し、一連の電気信号はバ
ーコードを識別するため処理される。読取り装置200
は銃把形握り153を有するガンタイプの装置である。
引き金形スイッチ154はレーザー光源と検出回路網を
起動させるため使用者が読取り装置をバーコード記号に
向けたときだけ使用される。したがって、電池式の読取
り装置の場合は、電池の寿命が節減される。軽量プラス
チックハウジング155の中には、レーザー光源、感光
素子146、光学装置と信号処理回路網、およびCPU
 140とバッテリ162が格納されている。ハウジン
グ155の前端にある光透過窓156は入射光線151
が出るのを許し、反射光152が入るのを許す。読取り
装置200は、使用者がバーコード記号から離れた位置
、すなわち記号に触れずに記号を横切って動かす位置か
らバーコード記号にねらいをつけるように設計されてい
る。一般に、このタイプの手持ち式バーコード読取り装
置はおそら(数インチの距離で操作するように仕様が定
められている。
第7図に示すように、走査した光線を平行にして、適当
な基準面にあるバーコード記号上に集束するため、適当
なレンズ157(または、複数レンズ系)が使用される
。また、このレンズ157は反射光152を集束するた
めにも使用できる。
光源158たとえば半導体レーザーダイオードが発生し
た光線は、スイッチ154を引くと起動される走査モー
ター163に結合された揺動ミラー159と部分銀メツ
キミラーその他のレンズまたハヒーム整形構造によって
、レンズ157の軸に導入される。光源158が発生し
た光が目に見えない光の場合には、光学装置に照準光を
採用し、同様に部分銀メンキミラーを使用して照準光を
しンズ157と同軸の光路に導入することができる。
もし必要ならば、照準光は走査用レーザー光線と同様に
走査される可視光線スポットを発生する。
使用者は、スインチ154を引く前に、この可視光線ス
ポットを用いて読取り装置を記号に向けることができる
実際の適用業務においては、バーコードの長さを一定に
するか、もしくはその長さを指示するために特別の文字
をバーコード内に配置すべきである。
もしバーコードの長さを一定にすれば、縫合手続きを使
用する復号は、完全走査を使用する復号よりも能率が良
くなるはずである。その理由は、最も良い画質のバーコ
ードでは、拒絶率および誤復号率が小さいからである(
バーコードの画質が極めて悪い場合には、誤復号率はよ
り大きくなるが、2に倍を越えることはない。Kは縫合
のため使用した走査の数である。)。
発明の効果 以上、直線状のバーコードについて説明したが、本発明
はそのような実施例に限定されることはな(、Code
 49やそれに類似した記号法など、積み重ねた二次元
のバーコードにも同様に適用することができる。さらに
、本発明の方法は、文字などの他の表示形式または走査
する商品の表面の特徴から情報を得る、さまざまなマシ
ンバージョンまたは光学式文字認識アプリケーションに
使用することができる。
さまざまな実施例のすべてにおいて、スキャナの構成要
素を非常にコンパクトなパッケージに組み入れ、スキャ
ナを1個のプリント回路基板または一体構造モジュール
として製作することができる。このようなモジュールは
、異なる形式のさまざまなデータ収集装置用のレーザー
走査素子として互換して使用することができる。たとえ
ば、モジュールは、手持ち式スキャナ、天板表面の端か
ら端まで伸びる可撓アームに取り付けた卓上スキャナ、
天板の下側に設置した卓上スキャナ、あるいはより複雑
なデータ収集装置のサブアセンブリとして設置した卓上
スキャナに選択的に使用することができる。
モジュールは、支持体に取り付けたレーザー/光学サブ
アセンブリ、回転または揺動ミラーなどの走査素子、お
よび光検出器で構成することが好ましい。モジュールを
データ収集装置の他の構成要素に結合された相手側のコ
ネクタに電気的に接続することができるように、上記の
部品に結合された制御ラインやデータラインをモジュー
ルの外面または縁に設けた電気コネクタに接続すること
ができる。
個々のモジュールは、そのモジュールに固有の特定の走
査特性または復号特性(たとえば、一定の作動距離にお
ける使用可能性あるいは特定の記号法または印字密度で
の使用可能性)を持つことができる。それらの特性は、
モジュールに結合された制御スイッチにより手動で設定
することができる。また異なる種類の商品を走査すると
き、使用者はデータ収集装置を適応させることもできる
し、あるいは簡単な電気コネクタを使用してデータ収集
装置のモジュールを交換して、データ収集装置を異なる
アプリケーションに適応させることもできる。
上に述べた走査モジュールは、キーボード、デイスプレ
ィ、データ記憶装置、アプリケーションソフトウェア、
およびデータベースなどのコンポーネントを1つ以上備
えた内蔵式データ収集装置に具現化することができる。
内蔵式データ収集装置は、モデムまたはl5DNインタ
ーフエースあるいは携帯式ターミナルから定置受信機へ
の低電力無線放送を通じてローカルエリヤネットワーク
や電話交換ネットワークの他のコンポーネントと交話す
ることができるように、さらに通信インタフェースを備
えることができる。
以上説明した各特徴または2つまたはそれ以上の特徴の
組合せは、他の形式のスキャナや上述の形式とは異なる
バーコード読取り装置においても有益に使用することが
できる。
以上、本発明を、部分走査からバーコード記号を復号す
る方法に具体化した場合について説明したが、本発明の
範囲の中でさまざまの修正や構造上の変更を行うことが
できるので、本発明を記載した細部に限定するつもりは
ない。
たとえば、好ましい実施例では、検出された文字の表現
が、ある1つの許容基準にしたがって復号可能または復
号可能のいずれかである、バーコード記号を復号する方
法について説明したが、本発明は、許容できないすなわ
ち′″歪んだ″イノ−2表現から許容できるすなわち″
完全な″イノ−2表現までの複数の許容しきい値レベル
をもつ表示を検出するのにも使用できる。反復プロセス
は、走査されたイメージの部分を、一連のステップで、
相対的に歪んだものから相対的に完全なものへ修正する
試みであると定義できる。
これ以上分析せずとも、以上の説明は本発明の要旨を十
分に明らかにしているので、この分野の専門家は、従来
の技術から見て本発明の一般的または具体的態様の基本
的特徴を明らかに構成している諸特徴を省かずに、さま
ざまな用途に対し本発明を容易に適合させることができ
る。したがって、そのような適合は特許請求の範囲の均
等の意味および範囲に包含されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、Code 39方式の典型的なバーコード記
号を示す図、 第2図は、Code 39で定義されたすべての文字を
示す表、 第3図は、通常のバーコード読取り装置の部品を示すブ
ロック図、 第4A図と第4B図は、本発明にしたがって複数の走査
信号からバーコード記号を復号する方法を示す流れ図、 第5A図と第5B図は、本発明に使用したバーコードを
横切る走査線を示す簡単な略図、第5C図は、バーコー
ドを通過する部分走査の略図であって、連続する走査に
ついて重複する生データの位置を予測するために使用し
たタイミング情報を示す図、 第6図は、本発明による最良突合せ探索がどのように行
われるかを示す略図、および 第7図は、本発明を具現することができる手持ち式レー
ザースキャナの簡単な断面図である。 符号の説明 10・・・静穏区域、20・・・開始文字、30・・・
データ文字、40・・・停止文字、50・・・静穏区域
、60・・・バー 70・・・スペース、75・・・レ
ーザー 80・・・入射レーザー光線、90・・・バー
コード記号、100・・・光検出器、110・・・反射
光、120・・・ライン、130・・・ディジタイザ、
140・・・エツジ検出器、145・・・境界、146
・・・光検出器、150・・・カウンタ、151・・・
入射光線、152・・・反射光、153・・・握り、 
 154・・・引き金形スイッチ、155・・・ハウジ
ング、156・・・光透過窓、157・・・レンズ、1
58・・・光源、159・・・回転または揺動ミラー 
160・・・ライン、162・・・バッテリ、163・
・・走査モーター 180・・・復号器、200・・・
バーコード読取り装置。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バーコード記号を復号する方法であって、前記記
    号は順序づけられた一連の文字から成り、各文字が異な
    る光反射率をもつ複数の個別要素で構成されている場合
    において、 (a)第1走査経路に沿ってバーコード記号を走査し、
    その走査から得た文字列の表現を保存し、第1文字列を
    作ること、 (b)先の走査経路とは異なる別の走査経路に沿って前
    記記号を走査し、その走査から得た次の文字列の表現を
    保存し、第2文字列を作ること、 (c)前記一方の文字列の終りの位置にある一連の文字
    と、前記他方の文字列の始めの位置にある一連の文字と
    を同一化することによって前記第1文字列と前記第2文
    字列を処理し、新しい第1文字列を作ること、および (d)前記記号のすべての文字が保存されるまで、ステ
    ップ(b)と(c)を繰り返すこと、の諸ステップから
    成る方法。
  2. (2)前記要素は表面の上に平行に伸びて、バーとスペ
    ースの直線パターンを作っている請求項1の記載の方法
  3. (3)前記文字の列は走査方向でみて最初の文字として
    独自の開始文字を、最後の文字として独自の停止文字を
    有している請求項1に記載の方法。
  4. (4)前記走査ステップはレーザー光線を互いに平行な
    走査線の走査パターンで掃引する請求項1に記載の方法
  5. (5)記号を復号する方法であって、 前記記号は順序づけられた一連の文字から成り、各文字
    は異なる光反射率の複数の個別要素で構成され、1組の
    所定の要素パターンは正しい文字を表すが、他のすべて
    の要素パターンは正しくない文字を表している場合にお
    いて、(a)第1走査経路に沿って前記記号を走査しそ
    の走査から得た文字列の表現を保存し、第文字列を作る
    こと、 (b)先の走査経路とは異なる別の走査経路に沿って前
    記記号を走査し、その走査から得た次の文字列の表現を
    保存し、次の文字列を作ること、 (c)前記第1文字列の文字と前記次の文字列の正しい
    文字とを結合することによって前記第1文字列と前記次
    の文字列を処理し、複合文字列を作ること、および (d)前記複合文字列のすべての文字が正しい文字で、
    かつ全記号を表すまで、ステップ(b)と(c)を繰り
    返すこと、 の諸ステップから成る方法。
  6. (6)バーコード記号のように異なる光反射率の部分を
    有する表示をスキャナで読み取る方法であって、 (a)バーコード記号を含む対象物を走査すること、 (b)対象物から反射した異なる強度の光の少なくとも
    一部分を光検出器で検出し、記号によって表現されるデ
    ータに対応する電気信号を生成すること、 (c)前記電気信号を処理し、異なる強度の反射光がバ
    ーコード記号などの所定の表示パターンの存在を表して
    いるか否かを判断し、その復号が成功したら前記走査を
    終了させること、(d)復号が成功しない場合には、最
    初の走査から得た信号と次の走査から得た信号を使用し
    て前記電気信号をさらに処理し、連続する走査から得た
    情報はつなぎ合わせて複合信号を作ることができるか否
    か、そしてバーコード記号などの所定の表示パターンの
    存在を表しているか否かを判断すること、および (e)前記複合信号の復号が成功するまで、その後の異
    なる走査についてステップ(d)を繰り返すこと、 の諸ステップから成る方法。
  7. (7)前記走査ステップはレーザー光線を互いに平行な
    走査線の走査パターンで掃引することから成る請求項6
    に記載の方法。
  8. (8)さらに、走査に対応する視野の直線横断を表す一
    連のアドレスでメモリアレイの行と列をアドレスするこ
    とにより前記電気信号を前記メモリアレイに保存するス
    テップを含んでいる請求項6に記載の方法。
  9. (9)前記スキャナは、引き金形スイッチをもつ手持ち
    式装置の中に入っており、本方法はさらに使用者が前記
    引き金式スイッチを手で操作し、前記対象物を走査する
    ステップを開始させるステップを含んでいる請求項8に
    記載の方法。
  10. (10)歪みを含んでいるかも知れないバーコード記号
    を復号する方法であって、 前記記号は一連の文字から成り、各文字は異なる光反射
    率の複数の個別要素で構成され、1組の所定の要素パタ
    ーンは合法文字を表すが、他のすべての要素パターンは
    非合法文字を表している場合において、 (a)前記バーコード記号を通過する走査から得たバー
    コード記号の第1表現を保存すること、(b)前記バー
    コード記号の一部分のみを通過する走査から得たバーコ
    ード記号の第2表現を保存すること、および (c)前記第2表現を使用して前記第1表現を改善し、
    改善された表現を作ること、 の諸ステップから成る方法。
  11. (11)前記第1表現を改善するステップは、前記第1
    表現の歪んだ文字の少なくとも1個の要素を前記第2表
    現の対応する文字の少なくとも1個の要素で置換して前
    記改善された表現を作ることから成る請求項10に記載
    の方法。
  12. (12)前記置換ステップにより、合法文字のみを含む
    前記改善された表現が得られる請求項11に記載の方法
  13. (13)さらに、前記改善された表現を使用することに
    よって全バーコード記号を復号できない場合には、さら
    に改善された表現を作るため、前記バーコード記号の少
    なくとも一部分を通過する走査から得たバーコード記号
    の第3表現を使用して前記改善された表現を、要素の置
    換により改善しようと試みるステップを含んでいる請求
    項11に記載の方法。
  14. (14)さらに、前記第2表現を改善しようと試みるス
    テップが成功した場合には、前記さらに改善された表現
    を使用して全バーコード記号を復号しようと試みるステ
    ップを含んでいる請求項13に記載の方法。
  15. (15)バーコード読取り装置と関連部品が、異なる光
    反射率の一連の直線要素から成るバーコード記号を走査
    し、その記号の表現を生成し、前記記号の表現を復号し
    て、合法文字(復号可能な文字は合法であり、復号不能
    な文字はすべて非合法である)を含む合法文字メッセー
    ジを作ろうと試みる場合において、バーコード記号を復
    号する方法であって、 (a)全バーコード記号より短い記号の第1部分を通過
    する第1走査経路に対応するバーコード記号の第1表現
    を保存すること、 (b)前記記号を通過する第2走査経路に対応するバー
    コード記号の第2表現を保存すること、および (c)前記第1表現の非合法文字の少なくとも1個の要
    素を前記第2表現の対応する文字の少なくとも1個の要
    素で置換して改善された表現を作ること、 の諸ステップから成る方法。
  16. (16)前記第2走査経路は全バーコード記号より短い
    請求項15に記載の方法。
  17. (17)さらに、前記記号の少なくとも一部分を通過す
    る次の走査経路に沿った走査から得た表現を使用してさ
    らに改善された表現を作るステップを含んでいる請求項
    15に記載の方法、。
  18. (18)さらに、復号が成功するか、またはその以上の
    走査を入手できなくなるまで、前記改善された表現およ
    び前記さらに改善された表現を繰り返して再定義するス
    テップを含んでいる請求項17に記載の方法。
  19. (19)フライングスポットビームを使用するバーコー
    ド読取り装置と関連部品が、異なる光反射率の一連の直
    線要素から成るバーコード記号を走査し、その記号の表
    現を生成し、前記記号の表現を復号して、復号可能な合
    法文字(復号不能な文字はすべて非合法である)を含む
    合法文字メッセージを作ろうと試みる場合において、バ
    ーコード記号を復号する方法であって、 (a)全バーコード記号より短い記号の第1部分を通過
    する第1走査経路に対応するバーコード記号の第1表現
    を保存すること(前記第1表現は(i)前記走査の開始
    時間に対し一定の関係を有する基準時間から(ii)バ
    ーコード記号の所定のバーまたはスペースたとえば開始
    文字または停止文字の最初のバーがレーザースポットに
    よって横切られる瞬間までの経過時間(以下、t_1と
    呼ぶ)を示す情報を含んでいる)、(b)前記記号を通
    過する第2走査経路に対応するバーコード記号の第2表
    現を保存すること(前記第2表現は(i)前記走査の開
    始時間に対し一定の関係を有する基準時間から(ii)
    第1走査において使用したバーまたはスペースと同様に
    、バーコード記号の所定のバーまたはスペースがレーザ
    ースポットによって横切られる瞬間までの経過時間(以
    下、t_2と呼ぶ)を示す情報を含んでいる)、 (c)スキャナとバーコード記号の相対運動を表すため
    、t_1とt_2の差(t_3)を計算すること、 (d)復号可能な文字の列を定義するため、保存した前
    記第2表現を使用して、第2走査の開始に関係する基準
    時間から第2走査においてレーザースポットが最後の復
    号可能な文字を横切る時間までの経過時間(t_4)を
    測定すること(前記復号可能な文字の列はバーコード記
    号の長さより短い)、 (e)t_3とt_4を加算して、入手する次の走査の
    ため、第3走査の開始に関係する基準時間から第2走査
    において使用した部分文字列内の同じ文字列をレーザー
    スポットが横切り始める時間までの経過時間を示す時間
    t_5を計算すること、 (f)保存された表現を組み合わせて改善された表現を
    作ることができるように、基準時間としてt_5を使用
    し、次の走査で保存された新しい文字の表現の位置を捜
    し出して復号すること、の諸ステップから成る方法。
  20. (20)さらに、前記記号の少なくとも一部分を通過す
    る次の走査経路に沿った走査から得た表現を使用してさ
    らに改善された表現を作るステップを含んでいる請求項
    19に記載の方法。
  21. (21)さらに、復号が成功するか、またはそれ以上の
    走査を入手できなくなるまで、前記改善された表現およ
    び前記さらに改善された表現を繰り返して再定義するス
    テップを含んでいる請求項19に記載の方法。
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