JPH03197336A - 耐候性に優れたフッ化物ガラス及びその製造方法 - Google Patents

耐候性に優れたフッ化物ガラス及びその製造方法

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JPH03197336A
JPH03197336A JP33485889A JP33485889A JPH03197336A JP H03197336 A JPH03197336 A JP H03197336A JP 33485889 A JP33485889 A JP 33485889A JP 33485889 A JP33485889 A JP 33485889A JP H03197336 A JPH03197336 A JP H03197336A
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JP
Japan
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fluoride glass
glass
weather resistance
excellent weather
ion beam
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Application number
JP33485889A
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English (en)
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Toshiyasu Kawaguchi
年安 河口
Yoshio Tai
戴 義生
Koichi Suzuki
巧一 鈴木
Susumu Suzuki
すすむ 鈴木
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐候性に優れたフッ化物ガラス及びその製造方
法に関するものである。
[従来の技術〕 フッ化物ガラスは可視から赤外域まで広い波長域で透過
性を有する材料で、赤外透過用の光ファイバー、レンズ
等の用途が期待されている。フッ化物ガラスとしてはZ
rF4− BaFg系ガラス(特公昭58−2173号
公報)やAIF、を主成分とするガラス系(特公昭62
−59066号公報)、またZrF4− AIFs系の
ガラス(特開昭62−275039号公報)が知られて
いる。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら前述のフッ化物ガラスはいずれも耐候性が
悪(、高温多湿の環境に置かれると、表面から水分が拡
散し、OH結合を作り、失透してしまうという欠点を有
していた。耐候性はZrF4− BaFx系ガラス> 
ZrF4− AIFI系ガラス〉AlF3を主成分とす
るガラス、の順に悪く、最も良いAIF、系ガラスの場
合でも通常の板ガラスに用いられているソーダライムガ
ラスに比べて1/10程度であり、いずれのガラスも実
用には適さなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、フッ化物ガラスにイオンビームを照射し、フ
ッ化物ガラス表面の組成、物性等を変化させ、表面にフ
ッ化物ガラスの持つ光学特性を損なわず、かつ耐候性に
優れた物質の層を形成する方法、即ち、フッ化物ガラス
にイオンビームを照射することにより、フッ化物ガラス
表面の組成を変化させ、該フッ化物ガラス表面に耐候性
に優れた改質の層を形成することを特徴とする耐候性に
優れたフッ化物ガラスの製造方法を提供するものである
本発明に用いるフッ化物ガラスとしてはZrF<−Ba
Fi系ガラス、 AIFa系ガラス、 ZrF4−Al
F3系のガラスが挙げられる。また、本発明で用いるイ
オンビームは酸素、窒素、アルゴン、その他金属イオン
ビームが挙げられる。かかるイオンビームをフッ化物ガ
ラスに照射し、ガラス表層を改質する。その際、改質さ
れてできる物質は主としてイオンの加速電圧、ビーム電
流により変化する。したがって求める改質物質を形成す
るために、フッ化物ガラスとイオンビームのそれぞれの
組合せに対して条件を厳密にコントロールしなければな
らない。イオンビームの加速電圧は0.5kV 〜30
kV、ビーム電流はCm2当り0.1μ八〜20μAが
適当である。加速電圧が0.5kVより小さいとイオン
はガラス内部に打ち込まれず、また、30kVより大き
いとイオンはガラスの表面近傍より深奥に打込まれてし
まい、いずれの場合も表層に改質層、例えばZr0tを
主成分とする膜が形成されない。またビーム電流がCm
”当り0.1μAよりも小さいとイオン、例えば酸素イ
オンの数が少ないため改質層(ex。
ZrO2を主成分とする膜)は形成されず、また、20
μAよりも大きいとイオンビームによるスパッタ効果が
起き、ガラス表面は削られていってしまう。
かかる表面改質層は、表面から100人程度の深さまで
形成されていれば、優れた耐候性を得られるので好まし
い。
フッ化物ガラスの耐候性をさらに向上させるために、イ
オンビームにより表面改質を行なったフッ化物ガラスの
上にさらにAlN等、耐候性に優れた薄膜をコーティン
グしても良い。その際のコーティングの方法としては、
例えばスパッタリング法、蒸着法、イオンブレーティン
グ法等の物理的方法、CVD法等の化学的方法が用いら
れる。
また、フッ化物ガラスの耐候性をさらに向上させる方法
として、表面改質を行なったフッ化物ガラスに混水剤を
塗布するのも良い。これにより、フッ化物ガラスの劣化
の主な原因である水をガラス表面から遠ざける事ができ
る。イオンビームにより表面改質を行なったフッ化物ガ
ラスの上にさらに耐候性に優れた薄膜、例えば上述のA
lNIFJをコーティングし、その上にさらに混水剤を
塗布すれば、耐候性はさらに向上する。
[作用] 本発明においては、ガラス表面に成膜したり塗布したり
する場合とは異なり、改質層はガラス内部に形成される
ため、改質層とガラス母体との密着性は極めて強く、フ
ッ化物ガラスの耐候性が大幅に改善される。
また、イオン照射条件、照射時間を調節する事により、
改質層の厚さを調節することができるので、改質層がフ
ッ化物ガラスの光学特性を損なう物質であっても、その
厚さを薄くすることにより、その影響を最小限に押える
ことができる。
[実施例] 実施例I ZrF、53モル%、 BaF*20モル%、 LaF
s4モル%、 AIFg3モル%、 NaF 20モル
%からなるフッ化物ガラス(サンプルBとする)を真空
容器内に設置した。次に真空容器を2 X 10−’T
orrの真空度まで排気した。続いて酸素イオンビーム
な上記フッ化物ガラスの両面に15分間照射した。
ビームの加速電圧は5kV、ビーム電流はcm”当91
0μAとした。その結果、フッ化物ガラス表面近傍に厚
さ100人のZrO□を主成分とする改質層が形成され
た(サンプルAとする)。
このようにして作成されたフッ化物ガラス(サンプルA
)と、未処理のフッ化物ガラス(サンプルB)に対して
、耐候性試験(60℃、相対湿度95%の環境に放置)
を行なったところ、第1図に示すように本発明のサンプ
ルAは、50時間放置しても耐候性試験前(曲線A)と
試験後(曲線B)とで透過率の変化がほとんどな(、耐
候性が大幅に改善されていることがわかった。これに対
して未処理のサンプルBは耐候性試験前(曲線1)に対
して、0.5時間放置後(曲線2)、1時間放置後(曲
線3)、2時間放置後(曲線4)、著しく透過率が低下
しているのが認められた。
実施例2 AIFs 35.0モル%、YFs 13.0モル%、
 MgFz8.7モル%、 CaFz 26.0モル%
、 SrF、 8.7モル%、 BaFz 8゜7モル
%からなるフッ化物ガラス(サンプルCとする)を真空
容器内に設置し、2 X 10−’Torrの真空度ま
で排気した。続いて酸素イオンビーム(加速電圧10k
V、ビーム電流7μA/cm”)を照射し、表面に約1
00人の改質層が形成されたサンプルDを得た。
別に、サンプルCを真空容器内に設置し、同様に排気し
、続いて窒素イオンビーム(加速電圧10kV、ビーム
電流7 μA 7cm” )を照射し、表面に約100
人の改質層が形成されたサンプルEを得た。
又、別に、サンプルCを真空容器内に設置し、同様に排
気し、続いてアルゴンイオンビーム(加速電圧10kV
、ビーム電流7μA/cm”)を照射し、表面に約10
0人の改質層が形成されたサンプルEを得た。
サンプルD−Fは未処理のサンプルCとほとんど同じ透
過率特性を有していた。
このようにして作成されたサンプルD−F及び未処理の
サンプルCに対して実施例1と同様の耐候性試験を行な
ったところ、サンプルD〜Fは、実施例1のサンプルA
と同様に、50時間放置しても耐候性試験前後で透過率
変化ははとのと認められず、優れた耐候性を有している
ことがわかった。
これに対してサンプルCは、耐候性試験により著しく透
過率が低下しているのが認められた。
[発明の効果] 本発明はフッ化物ガラスの耐候性を大幅に改善させる。
また。改質層とガラス母体との密着性が極めて良いので
改質層を薄(することができ、たとえ改質層がフッ化物
ガラスの光学特性を損なうものであっても、その影響を
最少限に押えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、及び第2図はそれぞれは本発明のZrO□の改
質層付きフッ化物ガラスと未処理のフッ化物ガラスにつ
いての耐候性テスト前後の透過率を示すグラフである。 第1 目

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.フッ化物ガラスにイオンビームを照射することによ
    り、フッ化物ガラス表面の組成を変化させ、表面に耐候
    性に優れた改質層を形成することを特徴とする耐候性に
    優れたフッ化物ガラスの製造方法。
  2. 2.フッ化物ガラスに、酸素イオン、窒素イオン、アル
    ゴンイオンのうち少なくとも1種のイオンビームを照射
    することを特徴とする請求項1記載の耐候性に優れたフ
    ッ化物ガラスの製造方法。
  3. 3.イオンビームの加速電圧が0.5〜30kV,ビー
    ム電流が0.1〜20μA/cm^2のイオンビームを
    照射することを特徴とする請求項1又は2記載の耐候性
    に優れたフッ化物ガラスの製造方法。
  4. 4.フッ化物ガラスが、ZrF_4及びAlF_3のう
    ち少なくとも1種を主成分とすることを特徴とする請求
    項1〜3いずれか1項記載の耐候性に優れたフッ化物ガ
    ラスの製造方法。
  5. 5.酸素、窒素、アルゴンのうち少なくとも1種のイオ
    ンビームを照射することによって、表面から100Å以
    上の深さまで形成された改質層を有することを特徴とす
    る耐候性に優れたフッ化物ガラス。
  6. 6.フッ化物ガラスが、ZrF_4及びAlF_3のう
    ち少なくとも1種を主成分とすることを特徴とする請求
    項5記載の耐候性に優れたフッ化物ガラス。
  7. 7.ZrF_4−BaF_2系フッ化物ガラスであって
    、酸素イオンビームを照射することによって、 表面から100Å以上の深さまで形成されたZrO_2
    を主成分とする改質層を有することを特徴とする請求項
    6記載の耐候性に優れたフッ化物ガラス。
  8. 8.上記改質層上に、AlN薄膜が形成されていること
    を特徴とする請求項5〜7いずれか1項記載の耐候性に
    優れたフッ化物ガラス。
  9. 9.露出表面が撥水剤で被覆されていることを特徴とす
    る請求項5〜8いずれか1項記載の耐候性に優れたフッ
    化物ガラス。
JP33485889A 1989-12-26 1989-12-26 耐候性に優れたフッ化物ガラス及びその製造方法 Pending JPH03197336A (ja)

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