JPH0319630Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、４サイクルエンジンのカムシヤフ
トを駆動するチエン等に用いるチエンテンシヨナ
ーに関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

４サイクルエンジンは、クランクシヤフトとカ
ムシヤフトをチエンで連結して連動させ、カムシ
ヤフトのカムで吸排気弁を開閉している。チエン
は使用すると伸びてくるので、チエンテンシヨナ
ーで張つた状態に保ち、吸排気のタイミングを一
定に保つと共に、チエンの振れによる音の発生を
防いでいる。チエンテンシヨナーはチエンの外側
に沿つて帯状に設けるが、チエンテンシヨナー側
にバランサー軸等の補助軸が通ると、チエンテン
シヨナーの長さが制限される不都合がある。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、チエンテンシヨ
ナー側に補助軸が通るもので、補助軸のベアリン
グのリテーナーを用いてサブテンシヨナーを設け
て、チエンテンシヨナーを助けることができるチ
エンテンシヨナーを得ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

クランク軸１のスプロケツトとカムシヤフト２
のスプロケツトをチエン３で連結して、連動させ
る。チエン３の外側一側には、上端を支軸４で軸
着した帯場のチエンテンシヨナー５が設けてあ
り、押圧ロツド６でチエン３に押付けてある。チ
エン３のチエンテンシヨナー５側には、バランサ
ー軸になる補助軸７が設けられ、チエンテンシヨ
ナー５は、補助軸７のベアリング８に当らない短
い長さになつている、ベアリング８は、リテーナ
ー９でケースに固定される。そして、リテーナー
９を下側に延長して支軸１０を植設する。そし
て、支軸１０にサブテンシヨナー１１下端を軸着
し、支軸１０に巻付けたバネ１２でサブテンシヨ
ナー１１をチエン３に押圧させる。

しかして、サブテンシヨナー１１は、チエンテ
ンシヨナー５を補つて、チエン３を押圧して張つ
た状態に保ち、振れによる音の発生を防ぐことが
できる。そして、サブテンシヨナー１１は、ベア
リング８のリテーナー９の延長部分に植設した支
軸１０に軸着して取付けるので、リテーナー９が
取付け部品を兼ね、特別な取付け部品や締着部品
がいらず、安価でコンパクトにできる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、チエンのチ
エンテンシヨナーを設ける側に補助軸が設けられ
るものに於て、該補助軸のベアリングのリテーナ
ーを延長して支軸を植設し、該支軸に軸着したサ
ブテンシヨナーをバネでチエンに弾圧させたの
で、サブテンシヨナーでチエンテンシヨナーを補
つて、チエンを張ることができて、振れによる音
の発生を防ぐことができる。そして、サブテンシ
ヨナーは、ベアリングのリテーナーに設けた支軸
に取付けるので、特別に取付け部品や締着部品が
いらず、安価でコンパクトにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は背面図である。 ３……チエン、５……チエンテンシヨナー、７
……補助軸、８……ベアリング、９……リテーナ
ー、１０……支軸、１１……サブテンシヨナー、
１２……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チエンのチエンテンシヨナーを設ける側に補助
   軸が設けられるものに於て、該補助軸のベアリン
   グのリテーナーを延長して支軸を植設し、該支軸
   に軸着したサブテンシヨナーをバネでチエンに弾
   圧させたことを特徴とするチエンテンシヨナー。