JPH0319437Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［本考案の属する技術分野］ この考案は、モジユール時計をケース内に取付
け、そのケースに種々の外形を備えて、形象玩具
として使用することができるようにした時計玩具
に関する。

［従来技術とその欠点］ 従来は、ケースに種々の外形を備えるにはケー
ス自体を変形可能な構造に作るか、ケースに付属
品を交換可能に装着するものであつたが、前者は
ケースの構成が複雑で高価になる欠点があり、ま
た、後者はケースから取外した付属品の収納用小
物入れを時計玩具とは別に用意し、時計玩具とは
別に携帯しなければならず、面倒であつた。

［この考案の目的］ この考案は、上記の点に鑑みてなされたもので
あり、モジユール時計を収容するケースに、付属
品を装着し、又は交換して、各種の外形を備えて
形象の変化を楽しむようにした時計玩具におい
て、付属品の着脱・収納・取出しが容易にできる
ようにすることを目的とする。

［この考案の実施例］ 次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。

第３図は、この考案に係る時計玩具の一例を示
すものであり、腕に装着するための時計バンド１
に取付基部２を備え、この取付基部に設けた着脱
手段３により、モジユール時計４をケース５に収
容してなる時計本体Ｗが着脱自在に装着されてい
る。

前記着脱手段３は、取付基部２に常時外方向に
付勢して設けた突起３ａを押すことにより取付基
部の中央に設けた孔３ｂの内径を形成する係止片
３ｃが孔３ｂより内側に引込んで内径が拡大する
ように構成してあり、ケース５の底部５Ａの底面
に突没自在に備えた矢尻状の突起（図示せず）を
孔３ｂ内に挿入することにより、ケースが取付基
部に固定されるようになつている。

さて、ケース５は、第１図に例示するように、
モジユール時計４を収容する底部５Ａと、この底
部に被覆固着される蓋部５Ｂとからなり、蓋部５
Ｂに所望の外形及び模様、色彩などを施して、例
えば、図示の例のような人形、実在又は架空の動
物もしくはキヤラクターなどの外形を備えてい
る。そして、この蓋部５Ｂを底部５Ａの所定の位
置に固着した場合は、その蓋部に設けてある窓６
に、底部に設けてあるモジユール時計４の時分、
曜日などの表示面が臨む。こうして、正面に時計
表示部を有する形象玩具が形成されている。

モジユール時計４は、底部５Ａの内部に突設し
た凸条７により固定され、モジユール時計の時
分、曜日などの表示内容を変更するための二つの
接点４ａ，４ｂは、底部５Ａの周縁８の内側にお
いて、その周縁に形成された孔９に向つて従来と
同様の突出量をもつて突出されている。

そして、孔９の中央には、ピン１０が突設さ
れ、このピンに周縁８から外部に延出する操作ス
イツチ１１が揺動自在に取付けられている。底部
５Ａに蓋部５Ｂを固着することにより、操作スイ
ツチ１１がケースに保持される。

操作スイツチ１１は、周縁８の内側において、
前記表示内容変更用接点４ａ，４ｂにそれぞれ対
応する押圧部１１ａ，１１ｂを有し、ケース５の
外部に延出されている操作部１１ｃをピン１０を
中心として揺動すると、その揺動ストロークの各
端において、操作部１１ａ，１１ｂが前記接点４
ａ，４ｂをそれぞれ押圧するようになつている。
操作スイツチから力を除去すると、各接点４ａ，
４ｂの復帰力により中立点に位置する。

このような構成により、時計の表示内容を変更
する場合は、ケース５を時計バンド１の取付部２
より取外し、操作スイツチ１１を一方向に回動す
ると、表示内容変更用接点の一つが押圧されるた
め、例えば時分が、また、操作スイツチを他方向
に回動すると、表示変更用接点のもう一つが押圧
されるので、例えば曜日が変更される。つまり、
時計の表示内容を変更したいときは、単にケース
側面の操作スイツチ１１を変更内容に対応した方
向に揺動するだけの簡単な動作をすればよい。

操作スイツチ１１の操作部１１ｃに下方向の力
を加えた場合は、支点たるピン１０が折れるおそ
れがある。１１ｄは、この折損を防止するために
設けられた突起であり、ケース５を平面上に置い
てこの操作スイツチを回動するようにすれば、ピ
ンの破損を確実に防止できる。

第３図の１２は本考案に基いて備えられた小物
入れであり、蓋部１２Ａをヒンジにより開閉自在
に底部１２Ｂに結合してなり、その底部１２Ｂの
相対する側面に設けた細い溝に時計バンド１を貫
通して、時計バンド１に取外し自在に装着してあ
る。そして、この小物入れには、ケース５により
表現されている形象玩具に装着して使用する小物
付属品、例えば人形アクセサリー１３，１４、着
せ替えドレス１５などを収容することができる。

アクセサリー１３，１４は、ケース５の蓋部５
Ｂに表示された人形頭部に形成してある小孔１６
に差し込んで、また、ドレス１５はケース５の下
部周縁１７に嵌合などして装着することができ
る。

この小孔１６やケースの下部周縁１７が装着手
段を構成している。こうして、通常は小物付属品
を小物入れ１２内に収容して、時計本体Ｗにシン
プルな外観を備えて、主として時計機能を利用す
ることができ、また、玩具として用いるときは、
小物入れ１２から小物付属品１３〜１５を取出し
てケース５に小物装着手段１６，１７により装着
して、時計本体の外観を変えて、種々の衣裳、化
粧状態などを楽しむことができる。また、玩具と
して用いないときは、小物付属品を全て小物入れ
１２に収納し、その小物入れを時計バンドから取
外して保管することができる。

［考案の効果］ 上述のように、こ考案によれば、ケースに小物
装着手段を設けるとともに、時計バンドに小物入
れを取外し自在に取付け、その小物入れに前記ケ
ースに装着される小物付属品を収納できるように
したので、時計本体に小物入れも、小物付属品も
全く装着しないシンプルなデザインの時計玩具と
して用いることも、また、小物入れを時計バンド
に取付け、小物付属品を収納して変装玩具として
用いる状態を準備して携帯することも、さらに小
物入れから小物付属品を取出して、ケースにその
付属品を装着して各種外観の異なる形象を形成し
て楽しむ形象玩具としても用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は時計バンドに取付けられるケースの一
例の分解斜視図、第２図は表示内容変更部の断面
図、第３図は本考案の要部を示す時計玩具の分解
斜視図である。 Ｗ…時計本体、４…モジユール時計、５…ケー
ス、５Ａ…底部、５Ｂ…蓋部、４ａ，４ｂ…表示
内容変更用接点、１１…操作スイツチ、１１ａ，
１１ｂ…操作部、１２…小物入れ、１３〜１５…
小物付属品、１６，１７…小物装着手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケースにモジユール時計を収容してなる時計本
   体を時計バンドに着脱自在に取付けた時計玩具に
   おいて、 (イ) 前記ケースに特定の形象を有する外形を備え
   るとともに、小物装着手段を設け、 (ロ) 前記時計バンドに、開閉自在の蓋を有する小
   物入れを着脱自在に取付けてあり、 (ハ) 前記小物入れは、前記ケースに前記小物装着
   手段を用いて装着しうる小物付属品を収納可能
   であること を特徴とする時計玩具。