JPH03194180A - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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Publication number
JPH03194180A
JPH03194180A JP32970189A JP32970189A JPH03194180A JP H03194180 A JPH03194180 A JP H03194180A JP 32970189 A JP32970189 A JP 32970189A JP 32970189 A JP32970189 A JP 32970189A JP H03194180 A JPH03194180 A JP H03194180A
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JP
Japan
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rotary plate
rotary
groove group
frame
annular protrusion
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Pending
Application number
JP32970189A
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English (en)
Inventor
Toshio Harada
利雄 原田
Noritsugu Kawashima
教嗣 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH03194180A publication Critical patent/JPH03194180A/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/023Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、スクロール流体機械に係り、特に軸方向に噛
合う一対のスクロール翼が主従の関係で互いに回転する
タイプのスクロール流体機械に関する。
(従来の技術) スクロール流体機械、たとえばスクロール翼を備えたガ
ス圧縮機には、軸方向に噛合う一対のスクロール翼の一
方だけを旋回運動させるように構成されたものと、両方
を回転運動させるように構成されたものとがある。前者
に較べて後者は、運動部の重心を回転中心線上に位置さ
せることができるので、回転部が偏心回転することによ
り発生する遠心力が軸受部に作用するのを防止できる。
したがって、後者は、低速運転から超高速運転までの広
い範囲に互って自由に回転速度を変えることができ、使
用自由度に富んでいる。
ところで、軸方向に噛合う一対のスクロール翼の両方を
回転運動させるようにしたガス圧縮機は、通常、次のよ
うに構成されている。すなわち、回転動力源によって回
転駆動される第1の回転板が設けられ、この第1の回転
板に対して軸方向に対向し、かつ偏心状態に第2の回転
板が設けられている。第2の回転板と第1の回転板との
間には第1の回転板に与えられた回転動力を第2の回転
板に伝達するオルダム継手が設けられている。第1の回
転板および第2の回転板の互いに対向する而には互いが
軸方向に噛合って周縁部を低圧空間とし、中心部を高圧
空間とする圧縮室を形成する第1および第2のスクロー
ル翼がそれぞれ突設されている。そして、圧縮室の低圧
空間に被圧縮ガスを導く手段と、圧縮室の高圧空間から
圧縮されたガスを導く手段とが設けられている。
このガス圧縮機では、第1の回転板および第1のスクロ
ール翼を主回転翼とし、第2の回転板および第2のスク
ロール翼を従回転翼とすると、これら主回転翼と従回転
翼とは回転中心が異なっている。このため、主回転翼の
スクロール翼と、従回転翼のスクロール翼とを軸方向に
噛合わせると、各スクロール翼間に三l」列状の圧縮空
間が渦巻き方向に複数形成される。主回転翼と従回転翼
とが1回転する間に上述した三日月状の圧縮空間が外周
部から中心部に移動しながら容積が小さくなるように変
化し、この変化によってガスの圧縮が行われる。
このように構成されたガス圧縮機では、圧縮過程におい
て、主回転翼と従回転翼とにこれらを軸方向に離間させ
る向きの軸方向荷重が作用する。
また、同時にスクロール翼の形状に起因して、主回転翼
と従回転翼とに逆向きの転覆モーメント荷重が作用する
。したがって、安定した圧縮動作を行なわせるには、こ
れらの荷重を何等かの手段で支持させる必要がある。そ
こで、通常は、第1および第2の回転板の背面側に、こ
れら第1および第2の回転板を回転自在に支持するラジ
アル軸受を備えた第1および第2の固定フレームを設け
、これら固定フレームと第1および第2の回転板との間
に転がり軸受を介在させるようにしている。
しかしながら、上記のように転がり軸受を用いて軸方向
荷重ならびに転覆モーメント荷重を支持させるようにし
たものでは、装置全体の構造の複雑化を招くばかりか、
全体の軸方向長さが増して全体の大型化を招き、しかも
転がり軸受が発生する騒音が大きいと言う問題があった
(発明が解決しようとする課題) 上述の如く、両スクロール翼回転形の従来の流体機械に
あっては、構造の複雑化や全体の大型化を招き、しかも
騒音が大きいと言う問題があった。
そこで本発明は、上述した不具合をすべて解消できる両
スクロール翼回転形の流体機械を提供することを目的と
している。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明に係るスクロール流
体機械では次のように構成されている。
すなわち、前述した第1および第2の回転板の背面側に
、これら第1および第2の回転板を回転自在に支持する
ラジアル軸受を備えた第1および第2の固定フレームを
設け、さらに第1の固定フレムと第1の回転板とのいず
れか一方に動圧形スラスト滑り軸受を構成する第1の溝
群を設け、また第2の固定フレームと第2の回転板との
いずれか一方に動圧形スラスト滑り軸受を構成する第2
の溝群を設けている。そして、第1および第2の回転板
の回転に伴わせて第1および第2の溝群の近傍に潤滑油
を供給する手段を設けている。
(作 用) 第1および第2の回転板が回転すると、潤滑油が第1お
よび第2の溝群の近傍に供給される。
供給された潤滑油は、第1および第2の回転板によって
移動力を受けて第1および第2の溝群を構成している各
溝内へと案内される。そして、粘性効果で各溝内の圧力
を高める。この圧力はそのまま軸方向荷重支持力となっ
て第1および第2の回転板に加えられ、ここに動圧形ス
ラスト滑り軸受としての機能が発揮される。動圧形スラ
スト滑り軸受は、軸受隙間が小さくなろうとすると、軸
受負荷容量が増大する。したがって、第1および第2の
回転板に転覆モーメント荷重が作用しても、この荷重を
十分に支持でき、第1および第2の回転板の回転中心軸
の傾きの増大を抑制する。
(実施例) 以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
第1図には本発明の一実施例に係るスクロール流体機械
、ここには密閉形ガス圧縮機の概略構成が示されている
同図において、1は縦長に形成された密閉ケスを示して
いる。この密閉ケース1は、有底筒状に形成され、開口
部を上にして配置されたケース本体2と、このケース本
体2の上端開口部を閉塞するキャップ状の閉塞部月3と
で構成されている。
密閉ケース1内の上部にはモータ4が配置されている。
モータ4は誘導電動機であって、軸心線を上下方向に向
けてケース本体2の内面に固定されたステータ5と、こ
のステータ5の内側に回転自在に配置されたロータ6と
で構成されている。
ロータ6には軸心線に沿って延びる孔7か形成されてお
り、この孔7には中空に形成された軸8の上端側が強固
に嵌入連結されている。そして、軸8の下端側は、フレ
ーム9によって回転自在に支持されている。
フレーム9は、有底筒状に形成されるとともに開口部を
下に向けてモータ4の直下に配置された第1のフレーム
10と、この第1のフレーム10の開口部を気密に蓋す
る関係に装着された第2のフレーム11とで構成されて
いる。そして、第1のフレーム10が複数の支持部材1
2を介してケース本体2の内面に固定されている。第1
のフレーム10の、いわゆる底壁外面中央部にはロータ
6側に向けて突出する突部13が形成されており、この
突部13の中央部には軸8を回転自在に支持するラジア
ル軸受を構成するための軸受孔14が形成されている。
なお、軸受孔14はフレーム9内に存在する空間15に
通じている。
フレーム9内に形成された空間15には軸8を介して回
転駆動される圧縮機構16が収容されている。圧縮機構
16は、第2図に拡大して示すように、大きく別けて、
軸8によって直接的に回転駆動される主回転翼17と、
この主回転翼17に対して軸方向に噛合うととも主回転
翼17の回転中心線に対してその回転中心線を所定距離
eだけ偏心させて回転自在に配置された従回転翼18と
、主回転翼17の回転を従回転翼18に伝達する第0 ルダム継手]つと、空間15に被圧縮ガスを案内するた
めに第1のフレーム10の周壁およびケース本体2の周
壁を気密に貫通して設けられたガス案内管20と、圧縮
されたガスを輔8に形成された空洞へ導くために主回転
翼10に設けられた吐出ポート2]とで構成されている
主回転翼17は、鏡面仕上げされた円板状の回転板22
と、この回転板22の下面に一体に、第3図に示すよう
に、たとえばインボリュート曲線の円弧で繋がる渦巻状
に突設されたスクロール翼23と、回転板22の上面中
央部に突設された中空の小軸24と、回転板22の中心
部に小軸24に通じる関係に形成された吐出孔25とで
構成されている。そして、小軸24が軸8に同軸的に結
合固定されている。
従回転翼18は、鏡面仕上げされた円板状の回転板26
と、この回転板26の上面に一体に、第3図に示すよう
に、たとえばインボリュート曲線の円弧で繋がる渦巻状
に突設されたスクロール翼27と、回転板26の下面中
央部に突設された中1 実の小軸28とで構成されている。そして、小軸28は
第2のフレーム11の中央部に上下方向に貫通してラジ
アル軸受を構成する軸受孔2つによって回転自在に支持
されている。
これら主回転翼17と従回転翼18とは、第3図に示す
ように主回転翼17の回転中心Aと従回転翼18の回転
中心Bとが距111eだけずれて互いのスクロール翼2
3.27が互い違いに入り込むように軸方向に噛合わせ
られている。詳しくは、上記関係を満たし、かつ両スク
ロール翼23.27の位相が周方向に180°すれ、し
かも両スクロール翼23.27が接するように組合わせ
られている。これによって、第3図に示すようにスクロ
ール翼23.27間に周縁部から中心部に向かうにした
がって容積が小さくなる三日月状の圧縮空間30〜34
が形成されている。
一方、オルダム継手1つは第3図に示すように構成され
ている。すなわち、主回転翼17のスクロール翼23の
外周面で従回転翼18のスクロル翼27とは摺接しない
2箇所の部分に外方へ突2 出する厚肉部36a、36bを設けている。そして、厚
内部36aに回転中心Aを通って半径方向に描かれる直
線Xに対して角度α(たとえば、α−45°)だけ傾斜
し、かつ主回転翼17の回転中心線に対して直交する方
向に延びる直線状のキー溝37aを設けている。同様に
、厚肉部36bにも回転中心Aを通って半径方向に描か
れる直線Yに対して角度β(たとえば、β=45°)だ
け傾斜し、かつ主回転翼17の回転中心線に対して直交
する方向に延びる直線状のキー溝37bを設けている。
そして、厚肉部36a  36bに摺接する従回転翼1
8の回転板26の上面に上記キー溝37a、37bと直
交するキー溝38a。
38bを設け、キー溝37aとキー溝38aとが重なる
部分およびキー37bとキー溝38bとが重なる部分に
、この重なる部分の形状と同じ断面積形状を持つ第4図
に示すような柱状のキ39a、39bを摺動自在に装着
している。これにより、主回転翼17の回転に追従させ
て従回転翼18を回転中心Aからずれた回転中心Bを中
心3 として回転させることができるようにしている。
なお、各スクロール翼23.27の溝幅Wは、スクロー
ル翼23.27の厚みをtとしたときW=2e+tなる
関係が成立するような寸法に設定されている。
第1のフレーム10の、いわゆる底壁下面には、第2図
に示すように、回転板22の背面にほぼ達する高さの環
状突部40が形成されている。この環状突部40の中心
は主回転翼17の回転中心に一致している。そして、環
状突部40の下面は回転板22の背面に合わせて平坦に
鏡面仕上げされている。環状突部40の下面には第5図
および第6図に示すように、動圧形スラスト滑り軸受4
1を構成するための深さ数μm〜数十μmの溝42が周
方向に一様な分布で複数形成されている。谷溝42は、
回転板22の回転方向か第6図中実線矢印Qで示す方向
であるとすると、環状突部40の外周縁を始端として環
状突部40の幅方向の中心に向けて回転板22の回転方
向に沿って螺旋状に延びる外側溝43と、環状突部40
の内周縁を4 始端として環状突部40の幅方向の中心に向けて回転板
22の回転方向に沿って螺旋状に延び、外側溝43の終
端に通じる内側溝44とで構成されている。すなわち、
外側溝43と内側溝44とは頂部を回転方向に向けたV
字形に形成されている。
なお、外側溝43および内側溝44の溝幅は、始端側か
広く、終端に近イ・jくにしたがって狭くなるように設
定されている。
同様に、第2のフレーム]]の上面にも、回転板26の
背面にほぼ達する高さの環状突部45が形成されている
。この環状突部45の中心は従回転翼]8の回転中心に
一致している。環状突部45の上面は回転板26の背面
に合わせて平坦に鏡面仕上げされている。そして、環状
突部45の上面には第7図および第8図に示すように、
動圧形のスラスト滑り軸受46を構成するための深さ数
μm〜数十μmの溝47が周方向に一様な分布で複数形
成されている。谷溝47は、回転板26の回転方向が第
8図中実線矢印Qて示す方向であるとすると、環状突部
46の外周縁を始端として5 環状突部46の幅方向中心に向けて回転板26の回転方
向に沿って螺旋状に延びる外側溝48と、環状突部45
の内周縁を始端として環状突部45の幅方向中心に向け
て回転板26の回転方向に沿って螺旋状に延び、外側溝
48の終端に通じる内側溝49とで構成されている。す
なイつち、外側溝48と内側溝49とは頂部を回転方向
に向けたV字形に形成されている。なお、外側溝48お
よび内側溝49の溝幅は、始端側が広(、終端に近付く
にしたがって狭くなるように設定されている。
一方、第1図中50は、密閉ケース]−内の下部に、少
なくとも第2のフレーム]]の高さと同程度のレベルに
収容された潤滑油を示している。この潤滑油50の一部
は、モータ4のロータ6が回転している間中、次のよう
な経路で軸受孔14の内面、環状突部40に形成された
動圧形スラスト滑り軸受41の軸受面、軸受孔29の内
面および環状突部45に形成された動圧形スラスト滑り
軸受46の軸受面に供給される。すなわち、第2のフレ
ーム11を構成している構成壁内には下端側6 が潤滑油50の収容されている部分に通じ、上端側が半
径方向に延びる孔51が形成されている。
また、第1のフレーム10の周壁内および底壁内には、
上端側か上記孔51の上端部に通じ、上端側が軸受孔1
4の内面に通じた孔52が形成されている。後述するよ
うに、この圧縮機では運転時に密閉ケース1内か高圧に
保たれる。この圧力によって潤滑油50の一部が孔5]
、52を通って軸受孔14に供給される。一方、従回転
翼18の小軸28には、下端部が潤滑油50の収容され
ている部分に通し、上端側が軸心線上を上方に向けて延
びた後に小軸28の外面に通じる孔53が設けられてい
る。この孔53は遠心ポンプを構成し汲み上げた潤滑油
を軸受孔29へと供給する。
ロータ6に形成された孔7内の上部には、圧縮されたガ
スの逆流による逆転を防ぐ逆止弁54が設けられており
、その上方には逆止弁54を介して送り出された圧縮ガ
ス中に含まれる油分を除くための衝突板55が設けられ
ている。そして、閉塞部材3には圧縮されたガスを目的
の場所へ導く 7 だめのガス案内管56の一端側が密閉ケース1内に通じ
る関係に固定されている。なお、第1図中57は密閉ケ
ース1外からモータ4へ給電するため端子ボックスを示
している。
次に、上記のように構成された密閉形ガス圧縮機の動作
を説明する。
端子ボックス57を介してモータ4に給電すると、ロー
タ6が回転を開始する。ロータ6が回転を開始すると、
主回転翼17が回転中心Aを中心にして回転する。この
回転力はオルダム継手19を介して従回転翼18にも伝
達される。したがって、従回転翼18も回転中心Bを中
心にして主回転翼]7と同一角速度で回転を開始する。
主回転翼17と従回転翼18とは180°の位相差を保
ち、かつ回転中心をeだけ離して回転する。このため、
主回転翼17と従回転翼18とが1回転する間にスクロ
ール翼23とスクロール翼27との間に形成された圧縮
空間30〜34の容積は、第9図から第12図に見られ
るように変化する。すなわち、第9図の状態を基準とす
ると、8 第10図は90°回転した状態であり、第11図は18
0°回転した状態であり、また第12図は270°回転
した状態である。ガス案内管20を介して空間15内に
導かれた被圧縮ガスは、スクロール翼23.27の外周
部から吸い込まれ、圧縮空間30〜34の容積変化で圧
縮されて吐出口25から軸8の内部に形成された空洞へ
と導かれる。そして、逆止弁54を通過し、衝突板55
に衝突しながら密閉ケース1内に吐出される。したがっ
て、密閉ケース1内は圧縮されたガスで充満する。この
ガスはガス案内管56を介して密閉ケース1外へと送り
出される。
一方、密閉ケース1内の底部に収容されている潤滑油5
0の一部がフレーム9に形成されている孔51.52を
通して軸受孔14へと流れる。軸受孔]4へ供給された
潤滑油は、一部が軸8との間の潤滑に供される。残りの
潤滑油は環状突部40の下面と回転板22との間を通っ
て空間15へと流れ、オルダム継手1つを含む主回転翼
17と従回転具18との摺動部の潤滑に供される。
]9 一方、従回転具18が回転を開始すると、従回転具]8
の小軸28に形成されている孔53が遠心ポンプ機能を
発揮して潤滑油50の一部を汲み」二げる。汲み上げら
れた潤滑油は、軸受孔29へ供給される。そして、軸受
孔29に供給された潤滑油の一部は環状突部45の上面
と回転板26の下面との間を通って空間15へと流れ、
オルダム継手19を含む主回転翼17と従回転具18と
の摺動部の潤滑に供される。したがって、圧縮機構16
から潤滑油を含んだ圧縮ガスが吐出されることになる。
この吐出された潤滑油は、衝突板55による気液分離作
用によって分離される。そして、分離された潤滑油は重
力によって密閉ケース1内の底部へと戻る。
ところで、上記のように主回転翼17と従回転具18と
が回転してガス圧縮動作が行われると、圧縮空間30〜
34内の圧力が高くなるので、主回転翼17と従回転具
18とには、第2図中に太夫中60.61で示す方向の
力、つまり互いを軸方向に離間させる向きのスラスト荷
重が作用する。
0 加えて、主回転翼]7には第9図中に太夫中62で示す
方向の転覆モーメント荷重が常に作用する。
また、従回転具18にも第9図中に太夫中63で示す方
向、すなわち主回転翼17に作用する転覆モーメント荷
重の方向とは180°異なる方向に転覆モーメント荷重
が常に作用する。この転覆モーメント荷重は次のような
理由で発生する。今、空間]5の圧力を1.5 P、圧
縮空間30の圧力を30P1圧縮空間31の圧力を31
P1圧縮空間32の圧力を32P1圧縮空間33の圧力
を33P1圧縮空間34の圧力を34Pとする。
外周部から中心に向かうにしたがって圧力が高くなるの
で、運転している間中、34P>32P。
33P>30P、31 P>1.5Pの関係が成立し、
この結果として主回転翼17に太夫中62で示す方向の
転覆モーメント荷重が作用することになる。また、運転
している間中、34P>33P。
32P>31.P、30P>15Pの関係が成立し、こ
の結果として従回転具18に太夫中63で示す方向の転
覆モーメント荷重が作用することになる。
1 これらの荷重は、環状突部40の下面に形成された動圧
形スラスト滑り軸受41および環状突部45の上面に形
成された動圧形スラスト滑り軸受46によって支持され
る。動圧形スラスト滑り軸受41側を例にとると、この
動圧形スラスト滑り軸受41の近傍には先に述べたよう
に潤滑油が常に供給されている。したがって、回転板2
2が第6図中実線矢印Qで示す方向に回転すると、この
回転に伴って回転板22の上面に付着している潤滑油が
第6図中実線矢印Rで示すように環状突部40の下面に
形成されている溝42内へ強制的に送り込まれる。この
結果、V字状に形成された溝42内の、特に頂部近傍の
圧力が高くなる。つまり動圧が発生する。この動圧は主
回転翼]7を下方へ押し下げるように作用する。同様に
、動圧形スラスト滑り軸受46側においても動圧が発生
し、この動圧は従回転具18を押し上げるように作用す
る。したがって、主回転翼17および従回転具18に作
用しているスラスト荷重および転覆モーメント荷重は、
動圧形スラスト滑り軸受41、2 46によって支持される。
このように、本実施例では主回転W17および従回転翼
18に作用するスラスト荷重および転覆モーメント荷重
を動圧形スラスト滑り軸受41.46で支持させるよう
にしている。動圧形スラスト滑り軸受41.46は、本
実施例に見られるように軸方向の厚みをそれ程必要とし
ない。したかって、動圧形スラスト滑り軸受41.46
の使用は圧縮機全体の小型化に寄!jてきる。また、構
成の複雑化を招くことがないし、滑り軸受であるから騒
音もほとんど発生しない。さらに、動圧形に構成された
スラスト滑り軸受41.46を用いているので、主回転
翼]7および従回転翼18に作用するスラスト荷重およ
び転覆モーメント荷重を十分に支持させることができ、
圧縮特性の低下を抑制することができる。
第13図には動圧形スラスト滑り軸受の軸受負荷容量と
軸受隙間との関係の一例が示されている。
これは内径18m11、外径40mmの環状突部に深さ
0.02mmのV字状の溝を周方向に30個設けた動圧
形3 スラスト滑り軸受を用い、粘度が5cStの潤滑油を使
用し、回転数がlO,00Orpmの条件のときの特性
である。
この図から判るように、軸受隙間が、たとえば8μmで
あるとすると、軸受負荷容量は200Kgfにも達し、
十分なスラスト荷重支持能力が得られる。
↓え、軸受、I、1カ、小あ、46よ11.負、81カ
急激に増加する。したがって、転覆モーメント荷重が作
用しても、この荷重を十分支持することができる。この
結果、転覆モーメント荷重が原因して主回転IJt17
および従回転翼18に傾きが生じるのを抑制でき、圧縮
特性の低下を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、種々変形することができる。すなわち、上述した実
施例では環状突部40および環状突部45の各回転板に
対向する面にV字状の溝を周方向に複数設けることによ
って各面に動圧形スラスト滑り軸受を形成しているが、
第14図に示すように、環状突部40(45)の各回転
板に対 4 向する面に環状突部40(45)の外周縁を始端にして
各回転板の回転方向Qに沿って環状突部40(45)の
幅方向中心部まで螺旋状に延びて行き止まる溝71を周
方向に複数設けることによって動圧形スラスト滑り軸受
72を形成するようにしてもよい。また、第15図に示
すように、環状突部40(45)の各回転板に対向する
面に環状突部40(45)の内周縁を始端にして回転板
の回転方向Qに沿って環状突部40(45)の幅方向中
心部まで螺旋状あるいは直線状に延びて行き止まる溝7
3を周方向に複数設けることによって動圧形スラスト滑
り軸受74を形成するようにしてもよい。
さらに、スクロール流体機械は、転覆モーメント荷重の
加わる方向が一定している。すなわち、第9図に示す例
では、主回転翼]7に太夫中62で示す方向に転覆モー
メント荷重が作用し、また従回転翼18に太夫中63で
示す方向に転覆モーメント荷重が作用する。したがって
、この転覆モーメント荷重に対処するために、第16図
に示す5 ように、各回転板の回転中心A (B)に対して環状突
部40(45)の中心Sが転覆モーメント荷重の作用す
る方向に所定距離gだけずれるように環状突部40(4
5)を設けてもよい。このように構成すると、第16図
中Hで示す範囲に存在する溝42(47)が各回転板の
周速の高い領域に位置することになる。したがって、H
で示す範囲の負荷容量を大きくでき、転覆モーメント荷
重を確実に支持させることができる。一方、環状突部の
中心をずらす代りに、第17図に示すように、回転中心
を基準にして、環状突部40(45)の転覆モーメント
荷重が作用する領域Jの幅を広くするとともに上記領域
Jに設けられる満42(47)の幅を広くしても同様の
効果を得ることができる。また、転覆モーメント荷重の
支持に重点をおく場合には、第18図に示すように転覆
モーメント荷重を受ける部分のみに溝42(47)を設
けるようにしてもよい。また、環状突部に形成される溝
は、螺旋状に限らず、動圧を発生できる形状であればよ
い。勿論、溝の深さを長手力向6 に変化させてもよい。さらに、上述した各側では、フレ
ーム9に環状突部40.45を設け、これら環状突部4
0.45の各回転板に対向する面に溝を設けて動圧形ス
ラスト滑り軸受を形成しているが、各回転板の背面側に
それぞれ環状突部を設け、これら環状突部の各フレーム
に対向する面に溝を設けて動圧形スラスト滑り軸受を形
成してもよい。
この場合には溝を周方向に一様に分布させる必要がある
。また、上述した説明は本発明をガス圧縮機に適用した
例についてであるが、本発明は排気を主体とするものに
も適用できる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、主回転翼および従回転翼
に作用するスラスト荷重および転覆モーメント荷重をそ
れぞれ動圧形スラスト滑り軸受で支持させるようにして
いるので、良好な軸受性能を発揮させた状態で、全体の
大型化や構成の複雑化を防止でき、しかも低騒音化を実
現することができる。
 7
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した密閉形ガス圧縮機の縦断面図
、第2図は同圧縮機における圧縮機構およびその近傍だ
けを取り出して示す縦断面図、第3図は同圧縮機構を第
2図におけるI−1線に沿って切断し矢印方向に見た図
、第4図はオルダム継手に装着されたキーを示す斜視図
、第5図は第1のフレームに形成された動圧形スラスト
滑り軸受およびその近傍を局部的に取り出して示す断面
図、第6図は同動正形スラスト滑り軸受を第5図におけ
る■−■線に沿って矢印方向に見た図、第7図は第2の
フレームに形成された動圧形スラスト滑り軸受およびそ
の近傍を局部的に取り■して示す断面図、第8図は同動
正形スラスト荷重り軸受を第7図における■−■線に沿
って矢印方向に見た図、第9図から第12図は圧縮機構
の圧縮動作を説明するための図、第13図は動圧形スラ
スト滑り軸受の特性の一例を示す図、第14図から第1
8図は動圧形スラスト滑り軸受の変形例をそれぞれ説明
するための図である。 8 1・・・密閉ケース、4・・・モータ、8・・・軸、9
・・フレーム、10・・・第1のフレーム、11・・・
第2のフレーム、14・・・ラジアル軸受を構成する軸
受孔、1−5・・・空間、16・・・圧縮機構、17・
・・主回転翼、18・・・従回転翼、19・・・オルダ
ム継手、20・・・ガス案内管、21・・・吐出ポート
、22・・・回転板、23・・・スクロール翼、25・
・・吐出孔、26・・・回転板、27・・・スクロール
翼、28・・・小軸、29・・・ラジアル軸受を構成す
る軸受孔、30〜34・・・圧縮空間、40・・・環状
突部、41・・・動圧形スラスト滑り軸受、42・・・
溝、45・・・環状突部、46・・・動圧形スラスト滑
り軸受、47・・・溝、50・・・潤滑油、51.52
.53・・・潤滑油を案内する孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転動力源と、この回転動力源によって回転駆動
    される第1の回転板と、この第1の回転板に対して軸方
    向に対向し、かつ偏心状態に配置された第2の回転板と
    、この第2の回転板と前記第1の回転板との間に設けら
    れ、上記第1の回転板に与えられた回転動力を上記第2
    の回転板に伝達するオルダム継手と、前記第1の回転板
    および前記第2の回転板の互いに対向する面にそれぞれ
    渦巻き状に突設されるとともに互いが軸方向に噛合って
    周縁部を低圧空間とし、中心部を高圧空間とする圧縮室
    を形成する第1および第2のスクロール翼と、前記圧縮
    室の前記低圧空間に被圧縮流体を導く手段と、前記圧縮
    室の前記高圧空間から圧縮された流体を導く手段と、前
    記第1および第2の回転板の背面側にそれぞれ配置され
    て上記第1および第2の回転板を回転自在に支持するラ
    ジアル軸受を備えた第1および第2の固定フレームと、
    前記第1の固定フレームと前記第1の回転板とのいずれ
    か一方に形成されて動圧形スラスト滑り軸受を構成する
    第1の溝群と、前記第2の固定フレームと前記第2の回
    転板とのいずれか一方に形成されて動圧形スラスト滑り
    軸受を構成する第2の溝群と、前記第1および第2の回
    転板の回転に伴わせて前記第1および第2の溝群の近傍
    に潤滑油を供給する手段とを具備してなることを特徴と
    するスクロール流体機械。
  2. (2)前記第1の溝群は前記第1のフレームに前記第1
    の回転板の背面に達する高さに形成された環状突部の上
    記背面側に位置する面に設けられており、前記第2の溝
    群は前記第2のフレームに前記第2の回転板の背面に達
    する高さに形成された環状突部の上記背面側に位置する
    面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    スクロール流体機械。
  3. (3)前記第1のフレームに設けられた前記環状突部は
    前記第1の回転板の回転中心に対して転覆モーメント荷
    重を受ける方向に偏心して設けられており、前記第2の
    フレームに設けられた前記環状突部は前記第2の回転板
    の回転中心に対して転覆モーメント荷重を受ける方向に
    偏心して設けられていることを特徴とする請求項2に記
    載のスクロール流体機械。
  4. (4)前記第1の溝群および前記第2の溝群は、周方向
    に一様な分布で設けられていることを特徴とする請求項
    2または3に記載のスクロール流体機械。
  5. (5)前記第1の溝群および前記第2の溝群は、転覆モ
    ーメント荷重を受ける周方向範囲だけに設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のスクロール流体機械
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