JPH03192153A - 不飽和ポリエステル樹脂成形材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、不飽和ポリエステル樹脂成形材料に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、色むらがな
く、光沢に優れ、しかも寸法精度と平滑性の良好な不飽
和ポリエステル樹脂成形材料に関するものである。

（従来の技術） 従来より、ＢＭＣ射出材として不飽和ポリエステル樹脂
成形材料が知られており、電気・電子機器およびその部
品、容器等の成形品材料として用いられてきている。

この不飽和ポリエステル樹脂成形材料については、低収
縮性を付与するために、スチレンモノマーを配合して、
無機充填材や補強材等の添加成分と混合してもいる。ま
た、これら材料には、さらにポリスチレンやポリエチレ
ンを配合し、これら各配合成分を湿式プレミックスして
混合してもいる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来のプレミックス不飽和ポ
リエステル樹脂成形材料については、成形品の色むらが
ひどく、また光沢を欠いているという問題があった。

このため、スチレンモノマーを含有し、かつ、プレミッ
クスした不飽和ポリエステル樹脂成形材料の場合には、
その特徴である低収縮性、すなわち寸法安定性を保持し
つつ、しかもこのような色むらをなくし、光沢を向上さ
せて、表面平滑性も良好とした成形材料の実現が強く望
まれていた。

この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来のプレミックス成形材料の欠点を解消し、色
むらがなく、光沢に優れ、しかも寸法精度、平滑性とも
に良好な不飽和ポリエステル樹脂成形材料を提供するこ
とを目的としている。

（課題を解決するための手段） この発明は、上記の課題を解決するものとして、スチレ
ンモノマーを含有する不飽和ポリエステル樹脂材料に、
スチレンモノマーを混合したスチレン・エチレン・プロ
ピレン・スチレンコポリマーおよび／または、ポリカプ
ロラクトンとともに、ポリエチレンおよび／または高分
子ポリスチレンを配合してなることを特徴とする不飽和
ポリエステル樹脂成形材料を提供する。

不飽和ポリエステル樹脂としては、ビスフェノール系、
フェノール系等の不飽和ポリエステル樹脂にこれまで用
いられてきている適宜なものを使用することができ、こ
の不飽和ポリエステル樹脂（Ａ）には、スチレンモノマ
ー（ＳＭ）を重量比（Ａ／ＳＭ）で８０／２０〜５０１
５０の割合で含有させ、好ましくはこのものを成形材料
全量に対して約１２〜２０重量％配合する。

不飽和ポリエステル樹脂材料の配合量が多すぎる場合に
は、寸法安定性、平滑性が悪くなり、しかも色むらの抑
止や光沢の向上は難しくなる。また、逆にその配合量が
少ない場合にもこれら特性の向上は望めない。

配合成分としてのスチレンモノマー（ＳＭ）を混合した
スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンコポリマー
（Ｂ）、同様にスチレンモノマーを混合したポリカプロ
ラクトン（Ｃ）、ポリエチレン（Ｄ）および高分子ポリ
スチレン（Ｅ−）については、スチレンモノマーとの重
量比で、Ｂ／ＳＭ＝１０／９０〜４０／６０ Ｃ／ＳＭ＝１０／９０〜５０１５０ Ｄ／ＳＭ＝１００１０ Ｅ／ＳＭ＝１００１０ の割合において、全成形材料重量に対して、Ｂ＝２〜１
０重量％ Ｃ＝０．１〜０，５重量％ Ｄ＝１〜３重量％ Ｅ＝０．５〜１．５重量％ の割合で配合するのが好ましい、これら成分の配合は、
スチレンモノマーを混合した成分（Ｂ）（Ｃ）の少くと
も１種と、スチレンモノマーを混合していない成分（Ｄ
）（Ｅ）の少なくとも１種とを併用する。これらを併用
しない場合には、色むらの抑止、光沢の向上、寸法精度
および平滑性を良好とすることは難しくなる。

これら配合成分（Ｂ）および（Ｃ）とともに（Ｄ）およ
び（Ｅ）を用いる場合には、その作用効果は特に優れた
ものとなる。

なお、この発明の成形材料には、充填材、補強材等を適
宜に配合することができる。

充填剤としては、無機充填材が好ましく、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム等を用いることができる。補強
材としては、たとえば、ガラス繊維、シリカ、タルク等
を、また、さらには、ターシャリ−ブチルパーベンゾエ
ート（ＴＢＰＢ）やベンゾイルパーオキサイド（ＢＰＯ
）等の過酸化物からなる硬化剤、ステアリン酸亜鉛やス
テアリン酸カルシウム等の離型剤、ＭｇＯ、エチルアセ
トアセテート、アルミニウムジイソプロピレート等のア
ルミニウムキレートからなる増粘剤等を配合することが
できる。

このようにして得られた不飽和ポリエステル樹脂成形材
料は、温度１２０〜１８０℃、圧力５０〜１５０ｋｇ／
−程度の条件において射出成形、圧縮成形、あるいは注
型成形等に供することができる。

（作　用） この発明においては、スチレンモノマーを含有させた低
収縮剤とこれを含有しないポリエチレンおよび／または
高分子ポリスチレンを配合することにより、色むらを抑
止し、光沢があり、寸法精度および平滑性の良好な不飽
和ポリエステル樹脂成形材料の実現が可能となる。

（実施例） 実施例１〜６ 水添ビスフェノール系不飽和ポリエステル樹脂を用い、
表１の配合割合からなる不飽和ポリエステル樹脂成形材
料を製造した。

得られた成形材料を用い、温度１５５℃、圧力１００ｋ
ｇ／ｃｊ、成形時間９０秒で成形を行い、平板成形品を
得た。

この成形品について、成形収縮性、光沢、平滑性および
色むらを評価した。この評価は、５点満点評価として行
った。その結果を示したものが表１である。

後述の比較例との対比からも明らかなように、この発明
の実施例の場合には、成形収縮性は、収縮率０±０．０
０４％という最小レベルにまで向上させることができ、
かつ、光沢、平滑性および色むらの抑制についても優れ
た効果が得られる。

比較例１〜５ スチレンモノマーをプレミックスした低収縮剤のみを用
いた場合についても、表１に示した配合の成形材料を製
造し、成形品について実線例と同様の評価を行った。

その結果を表１に示した。

成形収縮率は大きく、かつ色むらがひどかった。

（発明の効果） この発明により、以上詳しく説明した通り、色むらがな
く、光沢があり、しかも寸法精度および平滑性ともに良
好な不飽和ポリエステル樹脂成形材料が提供される。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）スチレンモノマーを含有する不飽和ポリエステル
   樹脂材料に、スチレンモノマーを混合したスチレン・エ
   チレン・プロピレン・スチレンコポリマーおよび／また
   はポリカプロラクトンとともに、ポリエチレンおよび／
   または高分子ポリスチレンを配合してなることを特徴と
   する不飽和ポリエステル樹脂成形材料。
2. （２）不飽和ポリエステルとスチレンモノマーとの割合
   が重量比で８０／２０〜５０／５０の不飽和ポリエステ
   ル樹脂材料を１２〜２０重量％配合してなる請求項（１
   ）記載の不飽和ポリエステル樹脂成形材料。
3. （３）成形材料全量に対して、スチレンモノマーを混合
   したスチレン・エチレン・プロピレン・スチレンコポリ
   マー２〜１０重量％、スチレンモノマーを混合したポリ
   カプロラクトン０．１〜０．５重量％、ポリエチレン１
   〜３重量％、高分子ポリスチレン０．５〜１．５重量％
   配合してなる請求項（１）または（２）記載の不飽和ポ
   リエステル樹脂成形材料。