JPH03191186A - 鍵とシリンダとの間に信号伝送装置を備えたシリンダ錠とその鍵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、施錠装置の分野における請求項１の上位概念
に記載の鍵を備えたシリンダ錠であって、鍵とシリンダ
錠との間に電気的な信号の伝送が可能であるような施錠
装置に関する。

従来の技術 時代と共に安全と管理とに関する要求が常に増大してい
るため、鍵はもはや、安全な領域内への立入許可のため
の適切な確認手段ではない９゜ １０゜ 。更に、鍵が立入りの保証された唯一の手段である場合
には、立入りが時間的に制限されてはならない。この問
題を取り除くため、物理的なシリンダ錠及び鍵と、立入
希望者の電子機器的な確認手段を備えた電子式ロック装
置とを結び付けるような種々の試みがなされている。

発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、付加的な電子式確認装置であるにもか
かわらず、立入希望者の側には、物理的な立入手段とし
て鍵の所有だけが、また立入りを可能にする行為として
シリンダ錠内で鍵を回すことだけが求められるような、
錠と鍵との結び付き装置を提供することにある。換言す
れば、電子信号を鍵からシリンダ錠に伝送することがで
きるようにすることにある。この伝送は、ロックシリン
ダの規定された２つの位置（錠開放と錠閉鎖）で可能で
なければならない。

そして例えば機械的なロックを解放するというような信
号に対する電子的な応答を、鍵の完全挿入時に実行でき
るようにするためには、鍵をロックシリンダ内に差し込
んでいる間に既に伝送が行われるようになっていなけれ
ばならない。更に伝送は、低電流値乃至は低電圧値の信
号で伝送されなければならず、また挿入の際鍵の上に、
挿入方向に対し鉛直に起立する分力が作用しても申し分
なく機能するようになっていなければならない。

課題を解決するための手段 本発明では、鍵とシリンダ錠との間に電気的な信号の誘
導伝送が許容されるような手段を備えている、請求項１
の特徴に基づく鍵とシリンダ錠とによって上記課題を解
決することができｌこ。

実施例 本発明の施錠装置を図面に示し、次にこれを説明する。

第１図から、誘導伝送のための手段がシリンダ錠Ｉと鍵
２との間に組み込まれている状況を知ることができる。

シリンダ錠ｌは、定置部分１１と、定置部分１１の円形
開口部内で旋回可能なロックシリンダ１２とから成って
いる。鍵のための差込み開口部に向かい合っているロッ
クシリンダのこの部分は、貫通する半径方向のスリット
１３によって２つの部分に分割されている。このスリッ
トＩ３を貫通して鍵２がシリンダ錠ｌ内に差し込まれる
。シリンダ錠ｌ内には伝送ヨーク１４が位置しており、
該ヨーク１４はスリット１３を備えたロンクシリンダ１
２の部分を取り囲んでいる。そして鍵の差込み方向に対
し平行に位置して伝送ヨーク１４の脚部１４．１及び１
４゜２上に装着されている２つの読取り脚部１５゜１及
び１５．２が、互いに向かい合って位置して、シリンダ
錠ｌの定置部分１１内の内方領域のロックシリンダ１２
用に切り欠かれた開口部」二に位置し、鍵の差込み開口
部の近辺にまで達している。伝送ヨーク１４の中央部分
１４．３上にはシリンダ錠コイル１６（１次コイル）が
巻き付けられている。つまり伝送ヨーク１４の中央部分
１４．３はシリンダ錠コイル１６のコアを形成している
。シリンダ錠コイル１６は、誘導信号を評価するため図
示なしの読取り電子機器に接続されている。

鍵２は、コア２２を備えた鍵コイル２１　（２次コイル
）を有しており、該コイルは、シリンダ錠１内の鍵２の
差込み方向Ａに対し鉛直に配置されている。コイル２１
は、鍵２内に位置していて、鍵２がシリンダ錠ｌ内に可
能な限り深く差し込まれた時、差込み開口部と反対側の
読取り脚部１５．１及び１５．２の領域内に位置するよ
うになっている。更に鍵２は、電気信号を鍵コイル２１
に伝達することができる手段（信号発信器）を有してい
る。しかし該手段は図面には明示されていない。

ロックシリンダ１２は、半回転だけ位置の異なる２つの
規定された位置（錠解放と錠閉鎖）を有している。錠は
、鍵２がロックシリンダ１２の両規定位置内でシリンダ
錠の定置部分１１内に差し込まれて、鍵コイル２１が読
取り脚部１５．１及び１５．２の間に位置するように設
計されている。この両位置内では、鍵コイル２１のコア
２２の端部と読取り脚部１５．１及び１５．２との間の
距離が極めて小さく、そのために鍵コイル２１のコア２
２は、読取り脚部１５、ｌ及び１５．２と伝送ヨーク１
４と共に閉成されて、両コイル１６及び２１のための共
通のコアになっている。次いで鍵コイル２１上に作動す
る電気信号が共通のコア内に磁場を発生せしめ、シリン
ダ錠コイル１６内に対応する信号を誘導せしめる。

鍵２がシリンダ錠１内に差し込まれると、鍵コイル１６
は読取り脚部１５．１及び１５．２に沿って滑動する。

この差込み時間中も、また鍵が完全に差し込まれている
間は何時でも、信号の伝送が可能である。

鍵の１次コイル２１とシリンダ錠の２次コイル１６との
間の役割を取り替えて、シリンダ錠の電子機器がシリン
ダ錠コイルを介して鍵の信号発信器に影響を与えること
ができるようにすることも考えられる。

第２図の該略図によれば、シリンダ錠コイル１６内に誘
導される信号の強度は本発明の装置の大きさに依存して
おり、その結果として、誘導伝送のための手段が最適に
設計可能であることが判る。

伝送品質の良否は、第１に両コイル１６及び２１の直径
と巻数とに依存するけれども、該コイルが、従来の構成
の大きさと変わらないような大きさのシリンダ錠と鍵と
の内方に装置される必要があるため、両コイルの直径と
巻数とは殆ど決定されている。更に磁気結合の度合はコ
ア材料に依存するので、その透磁率は可能な限り高い方
が宜い。

更に磁気結合の度合は両コイル１６及び２１の共通のコ
アの長さに依存しており、該コアは、伝送ヨーク１４と
、読取り脚部１５．１及び１５．２と、鍵コイル２１の
コア２２とから形成されている。この長さは、第２図に
よれば区間ａとｂとの合計である。シリンダ錠コイル１
６内に誘導される信号の強度は、共通のコアの長さに対
しほぼ反比例している。つまり共通のコアが最短の場合
に最高になる。言い換えれば、誘導信号の強度は鍵２の
実際の差込み深さに依存すると言うこともできる。誘導
信号の最高の強度は、鍵コイルのコアが読取り脚部１５
゜ｌ及びＩ５．２の間に位置して、伝送ヨーク１４の脚
部１４．１及び１４．２に対する距離が最小になるよう
な位置にきた時に達成される。つまり本発明の装置の利
点は、鍵の信号の読取りが鍵の差込み中に既に可能で、
これを完全に利用することができるということである。

そのためにシリンダ錠内の読取り用電子機器は、鍵コイ
ル２１が最初に読取り脚部１５．１及び１５゜２の間に
位置するような位置にきて、共通のコアの長さが最大で
あるような弱い信号の場合に既にこれを認めることがで
きるように設計されている。

更に誘導信号の強度は、鍵コイル２１のコア２２と読取
り脚部１５．１及び１５．２との間の両距離の合計Ｑｘ
＋９２に敏感に依存するが、その相対的な大きさＱｌ乃
至Ｑ２には依存しないことが実証されている。鍵が差し
込まれた状態では両空気ギャップＱ１及びｅ２は反比例
する。つまり一方が大きくなると他方が同一量だけ小さ
くなる。その結果空気ギャップの大きさは常に同じ大き
さであって、たとえ鍵を脚部間で鍵のコイル軸線の方向
に動かしても変わらない。従って装置の磁気抵抗は、は
ぼ同一の値に留まっている、つまり一定であると言うこ
とができる合計量（２１＋１２は、シリンダ錠と鍵との
製作精度に応じてこれを最小に抑えることができるまた
たとえ鍵とシリンダ錠とが通常の技能基準で仕上げられ
ていても、ロックシリンダ内の鍵の遊びは、適切なエネ
ルギの鍵信号がシリンダ錠信号を誘導することができ、
かつ該信号が適切な受信電子機器によって困難なく読取
ることができる程度の大きさである。

相対的な大きさＱｌ乃至Ｑ２は、読取り脚部１５．１及
び１５．２間の鍵２の位置に依存しており、該位置は、
差込み中に鍵の上に作用してシリンダ錠の軸線に対し半
径方向に向いている力に依存している。つまり言い換え
れば、伝送信号は錠がシリンダ錠内に差し込まれる状態
とは無関係である。しかしこのことは極めて有利なこと
である。それは、シリンダ錠又は鍵の対応する手段によ
って同じ様な効果を得ることは極めて困難であるからで
ある。

第３図には本発明の施錠装置の別の変化態様が図示され
ており、その場合シリンダ錠コイル１６のコア１４は、
別の図面の角形の形態とは異なって円弧状に形成されて
いる。このことによって、コアの長さを最小に抑えるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の誘導伝送装置を備えた鍵とシリンダ錠
との図、第２１１ＩＣは本発明の伝送装置の概略図、第
３図はシリンダ錠コイルの円弧状のコアを備えた本発明
の施錠装置の別の実施態様の図である。 １・・・シリンダ錠、２・・・鍵、１１・・・定置部分
、１２・・・ロックシリンダ、１３・・・シリンダ、１
４・・・伝送ヨーク、１４．１，１４．２・・・脚部、
１４．３・・・中央部分、１５．１．．１５．２・・・
読取り脚部、１６・・・シリンダ錠コイル、２１・・・
鍵コイル２２・・・コア、Ａ・・・差込み方向、ａ、ｂ
、ＱＩＱ２・・・距離 １）ｌ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シリンダ錠とそれに付属する鍵とから成る施錠装置
   であって、シリンダ錠と鍵とが伝送手段を有しており、
   該伝送手段を用いて電気的な信号が、鍵とシリンダ錠と
   の間の誘導伝送装置によって伝送可能であり、その際、
   鍵が差し込まれた場合の鍵とシリンダ錠との間の磁気回
   路内の空気ギャップの合計が、鍵の操作の際にもほぼ一
   定に留まっていることを特徴とする、鍵とシリンダ錠と
   の間に信号伝送装置を備えたシリンダ錠。 ２、鍵にはコア（２２）を備えたコイル（２１）が配置
   され、シリンダ錠にはコア（１４．３）を備えたコイル
   （１６）が配置されており、両コアの形状と相互の位置
   とによって、旋回可能なロックシリンダ（１２）の２つ
   の規定された位置で、両コイルのための共通の、それ自
   体で閉鎖しているコアが形成されていることを特徴とす
   る、請求項１記載の施錠装置。 ３、鍵コイル（２１）が２次コイルとして設計されて信
   号発信器に接続されており、一方シリンダ錠コイル（１
   ６）は、１次コイルとして設計されて対応する読取り電
   子機器に接続されていることを特徴とする、請求項２記
   載の施錠装置。 ４、シリンダ錠コイル（１６）と鍵コイル（２１）は共
   に接続されていて、これらが１次コイルとしてもまた２
   次コイルとしても使用可能であり、またそれに対応する
   ように接続されていることを特徴とする、請求項２記載
   の施錠装置。 ５、シリンダ錠コイル（１６）のコア（１４）の両端部
   には２つの読取り脚部（１５．１及び１５．２）が固定
   されており、鍵コイル（２１）のコア（２２）は、鍵の
   差込み中それらの間を滑動し、かつ鍵が完全に差し込ま
   れた状態ではそれらの間で位置決めされていることを特
   徴とする、請求項２から４までのいずれか１項記載の施
   錠装置。 ６、シリンダ錠コイル（１６）のコア（１４）が旋回可
   能なロックシリンダを取り囲んでおり、読取り脚部（１
   ５．１及び１５．２）は、互いに向かい合って位置して
   いる定置のシリンダ錠部分（１１）内の孔の内径上に位
   置してこの孔の表面の部分を形成しており、前記孔内で
   ロックシリンダ（１２）が回転可能であることを特徴と
   する、請求項２から５までのいずれか１項記載の施錠装
   置。 ７、シリンダ錠コイル（１６）のコア（１４）が、円弧
   状であるか、または３つの角部で互いに接合された脚部
   の形状を有していることを特徴とする、請求項６記載の
   施錠装置。 ８、施錠装置のための鍵であって磁気回路の部分（２１
   、２２）を有しており、該部分でシリンダ錠と鍵との間
   の情報及び（又は）エネルギが伝送されていることを特
   徴とする、請求項１から７までのいずれか１項記載の施
   錠装置のための鍵。 ９、磁気回路の部分がコイル（２１）を有していること
   を特徴とする、請求項８記載の鍵。 １０、磁気回路の部分が、コイル内部に強磁性体の材料
   を備えたコイル（２１）を有しており、その際強磁性体
   の材料は、鍵の軸の一方の狭幅側部から他方の狭幅側部
   の方へ延びていることを特徴とする、請求項９記載の鍵
   。