JPH03189454A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH03189454A
JPH03189454A JP32934489A JP32934489A JPH03189454A JP H03189454 A JPH03189454 A JP H03189454A JP 32934489 A JP32934489 A JP 32934489A JP 32934489 A JP32934489 A JP 32934489A JP H03189454 A JPH03189454 A JP H03189454A
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pressure
hydraulic cylinder
pulley
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reverse
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Tomotoshi Morishige
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、無段変速機における変速比の制御装置に関し
、特にリバースレンジの選択時での変速制御の改良に関
する。
(従来の技術) 従来より、無段変速機の変速比の制御装置として、例え
ば実公昭63−1079号公報に開示されるように、有
効半径が可変に構成された駆動プーリ及び従動プーリと
、該両プーリ間に巻掛けられたベルトと、前後進切換機
構とを備えるとともに、変速比制御弁を設け、該変速比
制御弁により駆動プーリの油圧シリンダに対して油圧を
給排してその有効半径を連続的に調整することにより、
変速比を無段階に可変に制御し、さらに上記前後進切換
機構によりリバースレンジが選択された場合には、上記
変速比制御弁の動作を拘束して、車両の後退勤作中は低
速の変速比に固定するようにしたものが知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のように変速比制御弁の動作を拘束
しても、前後進切換機構がシングルビニオン式の遊星歯
車機構により構成された場合などのように、リバースレ
ンジでの変速比が前進レンジでの最大変速比よりも増速
側に設定されると、変速比は固定されず、変速してしま
う欠点が生じることが判った。つまり、上記のようにリ
バースレンジの変速比が増速側に設定された場合には、
駆動ブ二すの回転数が上昇して前進レンジの最大変速比
での回転数よりも高くなる。このため、該駆動プーリの
油圧シリンダ内の油は大きな遠心力を受けて、この駆動
プーリの回転数の2乗に比例する遠心油圧が発生し、そ
の結果、変速制御としては低速の変速比に固定する制御
であるにも拘らず、該油圧シリンダに押圧力が発生する
ので、駆動プーリの有効半径は大きくなって変速してし
まい、後退動作時の運転感覚に影響を及ぼす欠点が生じ
る。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、リバースレンジでの変速比が増速側に設定される
場合にも、変速を許さず、低速の変速比に固定すること
にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明では、駆動プーリの
油圧シリンダに遠心油圧が発生する場合には、これに対
抗する油圧を従動プーリの油圧シリンダに与えて上記の
遠心油圧を打消すこととする。
つまり、本発明の具体的な解決手段は、油圧シリンダへ
の油圧の給排により有効半径が変化するよう構成された
駆動プーリ及び従動プーリと、該両プーリ間に巻掛けら
れるベルトと、上記駆動プーリの油圧シリンダに作用す
る作動圧を制御して変速比を可変に調整する変速比制御
弁と、前後進切換機構とを備えるとともに、リバースレ
ンジでの変速比が前進レンジでの最大変速比よりも増速
側に設定される無段変速機を前提とする。そして、上記
前後進切換機構によりリバースレンジが選択されたとき
を検出するリバースレンジ検出手段と、該リバースレン
ジ検出手段により検出したリバースレンジの選択時に、
上記従動プーリの油圧シリンダに供給するライン圧を増
大させるライン圧制御手段とを設ける構成としている。
(作用) 以上の構成により、本発明では、前後進切換機構により
リバースレンジが選択された場合には、駆動プーリの回
転数は前進レンジでの最大変速比のときよりも上昇する
ため、その分駆動プーリの油圧シリンダには大きな遠心
油圧が発生する。この際、従動プーリの油圧シリンダに
も遠心油圧が発生するが、低速の変速比であるので従動
プーリの回転数は駆動プーリの回転数よりも低く、その
遠心油圧は駆動プーリ側の遠心油圧よりも小さい。
このため、駆動プーリはその遠心油圧の作用により有効
半径を増大しようとするが、ライン圧制御手段によりラ
イン圧が増大制御され、この高圧のライン圧が従動プー
リの油圧シリンダに供給されるので、該従動プーリの押
圧力と駆動プーリの押圧力とが均衡して、駆動プーリの
有効半径は固定され、変速比は低速の変速比に固定され
る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の無段変速機の制御装置に
よれば、リバースレンジの選択時での変速比が前進レン
ジでの最大変速比よりも増速側に設定される場合にも、
車両の後退動作時での変速比を固定できるので、この後
退動作時での変速を防止して運転者に与える走行感覚を
高めることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は無段変速機の全体構造を示す。同図の無段変速
機は、エンジン1の出力軸11に連結されるトルクコン
バータ2と、前後進切換機構3と、無段変速機構4と、
減速機構5と、差動機構6とで基本構成されている。
上記トルクコンバータ2は、エンジン出力軸11に結合
されるポンプカバー21と、このポンプカバー21の一
側部に固定されてエンジン出力軸11と一体的に回転す
るポンプインペラ22と、このポンプインペラ22と対
向するようにポンプカバー21の内側に回転可能に設け
られたタービンランチ23と、このタービンランチ23
とポンプインペラ22との間に介設されてトルク増大作
用を行うステータ24と、タービンランチ23に固着さ
れたタービン軸25とを有している。上記ステータ24
は、ワンウェイクラッチ26及びステータ軸27を介し
てミッションケース7に連結されている。上記タービン
ランチ23とポンプカバー21との間にはタービン軸2
5にスライド可能に取り付けられたロックアツプピスト
ン28が設けられ、このロックアツプピストン28の両
側に形成されたロックアツプ締結室29aとロックアツ
プ開放室29bとに油圧が導入及び排出されることによ
り、ロックアツプピストン28とポンプカバー21とが
締結及び開放されるようになっている。
上記前後進切換機構3は、コンパクト化のためにシング
ルビニオン形式の遊星歯車機構より成る。
つまり、キャリア31と、このキャリア31に支持され
たピニオンギヤ°32,32と、後述する無段変速機構
4のプライマリ軸411にスプライン結合され上記ピニ
オンギヤ32に噛み合うサンギヤ34と、ピニオンギヤ
32に噛み合うリングギヤ35とを備え、該リングギヤ
35はトルクコンバータ2のタービン軸25にスプライ
ン結合されている。また、上記リングギヤ35とキャリ
ア31との間には両者を断続する前進用クラッチ36が
設けられ、キャリア31とミッションケース7との間に
はキャリア31をミッションケース7に対して選択的に
固定する後退用ブレーキ37が設けられている。この構
成により、前進用クラッチ36を締結し後退用ブレーキ
37を開放した前進レンジの場合には、リングギヤ35
とキャリア31とが回転一体に連結されることにより、
この前後進切換機構3での変速比をrl、OJとしてタ
ービン軸25の回転をそのまま無段変速機構4のプライ
マリ軸411に伝達する。一方、後退用ブレーキ37を
締結し前進用クラッチ36を開放したリバースレンジの
場合には、キャリア31がケース7に回転不能に固定さ
れることにより、リングギヤ35の回転をピニオンギヤ
32・・・を介してサンギヤ34に伝えてタービン軸2
5の回転を逆転させつつ、この前後進切換機構3での変
速比を例えばrO,6Jとして無段変速機構4のプライ
マリ軸411に伝達する。従って、このリバースレンジ
では、上記無段変速機構4での変速比が最大変速比に設
定されている場合にも、無段変速機全体の変速比はこの
最大変速比よりも増速側に設定されることになる。尚、
前進用クラッチ36及び後退用ブレーキ37を共に開放
したときには、タービン軸25から無段変速機構4のプ
ライマリ軸411にエンジンの駆動力が伝達されないよ
うになるにュートラル及びパーキング状態)。
また、上記無段変速機構4は駆動プーリとしてのプライ
マリプーリ41と、従動プーリとしてのセカンダリプー
リ42と、これらのプーリ41゜42間に巻き掛けられ
たVベルト43とで構成されている。
上記プライマリプーリ41は、タービン軸25と同軸上
に配置されたプライマリ軸411と、このプライマリ軸
411に固定された固定円錐板412と、この固定円錐
板412と対向して配置されプライマリ軸411にスラ
イド可能に支持された可動円錐板413とを有している
。そして、可動円錐板413が移動すると、上記Vベル
ト43の挟持位置が変化し、有効ピッチ径(有効半径)
が礎化するようになっている。すなわち、可動円錐板4
13が固定円錐板412に接近したときには有効ピッチ
径が大きくなり、可動円錐板413が固定円錐板412
から離反したときには有効ピッチ径が小さくなる。
更にセカンダリプーリ42は、基本的に上記プライマリ
プーリ41と同様の構成を有している。
すなわち、プライマリ軸411と平行配置されたセカン
ダリ軸421と、このセカンダリ軸421に固定された
固定円錐板422及びスライド可能に支持された可動円
錐板423とを有し、可動円錐板423の移動により有
効ピッチ径が変化するようになっている。
これら各プーリ41,42における各可動円錐板413
,423の背部には、それぞれ各可動円雌板413,4
23をスライドさせる油圧シリンダ414,424が設
けられている。プライマリプーリ41の油圧シリンダ4
14には両プーリ41.42の間の変速比を変化させる
ために油圧が導入及び排出され、セカンダリプーリ42
の油圧シリンダ424にはVベルト43の張力を常に適
切に保持するために油圧が導入及び排出されるようにな
っている。そして、プライマリプーリ41の油圧シリン
ダ414に油圧が導入されたときに、プライマリプーリ
41におけるVベルト43の挟持位置が外側に移動して
プライマリプーリ41の有効ピッチ径が大きくなるとと
もに、これに伴ってセカンダリプーリ42におけるVベ
ルト43の挾持位置が内側に移動してセカンダリプーリ
42の有効ピッチ径が小さくなり、上記プライマリ軸4
11及びセカンダリ軸421間の変速比が小さく(増速
方向に)変化する。逆に、上記油圧シリンダ414から
油圧が排出されたときにはプライマリプーリ41の有効
ピッチ径が小さくなるとともにセカンダリプーリ42の
有効ピッチ径が太きくなり、上記プライマリ軸41]及
びセカンダリ軸421間の変速比が大きく(減速方向に
)変化するようになっている。
上記プライマリブーIJ41の油圧シリンダ414の構
成を具体的に説明すると、該油圧シリンダ414は、可
動円錐板413の背面に形成した第1油室14aと、可
動円錐板413の外端部に連結した部材14bの後端部
を押圧する可動ピストン14cと、該可動ピストン14
cの背面に形成した第2油室14dとを備え、第1油室
14a及び第2油室14dに油圧を供給して可動円錐板
413を第1図右方向に移動させる構成である。
一方、セカンダリプーリ42の油圧シリンダ424の構
成は、上記と同様に、可動円錐板423の背面に形成し
た第1油室15aと、可動円錐板423の外端部に連結
した部材15bの後端部を押圧する可動ピストン15c
と、該可動ピストン15cの背面に形成した第2油室1
5dと、該第2油室15d内に縮装されて可動ピストン
15cを付勢するスプリング15eとを備え、第1油室
15a及び第2油室15dに油圧を供給して可動円錐板
423を第1図左方向に移動させる構成である。
そして、上記プライマリプーリ41の油圧シリンダ41
4の第1油室14aと第2油室14dとの合計受圧面積
は、セカンダリプーリ42の油圧シリンダ424の第1
油室15aと第2油室15dの合計受圧面積の約2倍の
面積に設定されている。
また、減速機構5及び差動機構6は公知の構造になって
いて、セカンダリ軸421の回転を車軸61に伝えるよ
うになっている。
次に、上述した無段変速機におけるトルクコンバータ2
のロックアツプピストン28と、前後進切換機構3の前
進用クラッチ36及び後退用ブレーキ37と、無段変速
機構4のプライマリプーリ41及びセカンダリプーリ4
2との各作動を制御する油圧回路を第2図に基いて説明
する。
同図の油圧回路は、エンジン1により駆動されるオイル
ポンプ81を有している。このオイルポンプ81から吐
出される作動油は、先ずライン圧調整弁82において所
定のライン圧に調整された上で、ライン101を介して
セカンダリプーリ42の油圧シリンダ424に供給され
るとともに、ライン101から分岐したライン102を
介して最終的にプライマリプーリ41の油圧シリンダ4
14に供給されるようになっている。
上記ライン圧調整弁82は、直列に配置された主スプー
ル821と副スプール822とで構成されたスプール8
20を有している。スプール820を構成する主スプー
ル821と副スプール822とは、主スプール821の
一端部に副スプール822の一端部を当接させるように
して接続されている。副スプール822の他端部には、
主スプール821との当接面積(接続部分の断面積)よ
り大きな断面積を有する大径部822aが設けられてい
る。主スプール821の中央部に対応する位置には、オ
イルポンプ81からの吐出油が導かれる調圧ボート82
3と、オイルポンプ81のサクシジン側に連通ずるドレ
ンボート824とが設けられ、主スプール821が図中
、左側に寄ると調圧ポート823とドレンボート824
との間が遮断され、主スプール821が図中、右側に寄
ると調圧ボート823とドレンボート824との間が遮
断され、主スプール821が図中右側に寄ると調圧ポー
ト823とドレンボート824との間が連通されるよう
になっている。主スプール821と副スプール822と
の接続部分に対応する位置には第1パイロツト室825
が形成され、この第1パイロツト室825には、主スプ
ール821を図中左側に付勢するスプリング826が介
在されている。また、副スプール822の大径部822
aには、第1パイロツト室825と連通ずる第2パイロ
ツト室827が形成されている。これら第1パイロツト
室825及び第2パイロツト室827には、ライン10
2から分岐した後、ライン103を通る間にレデューシ
ング弁83によって所定の圧力に減圧された作動油がパ
イロット通路103aを通る間に第1デユーテイソレノ
イドバルブ91で調整されたパイロット圧として導入さ
れるようになっている。そして、このパイロット圧が上
記スプリング826の付勢力と同方向に作用する一方、
その付勢力及びパイロット圧に対抗するように主スプー
ル821の他端部にライン101内の油圧が作用し、こ
れらの力関係によってスプール820が移動して調圧ボ
ート823とドレンボート824との間を連通及び遮断
することにより、ライン圧が第1デユーテイソレノイド
バルブ91で調圧されるパイロット圧に応じた値に制御
されるようになっている。
上記ライン102、つまりプライマリプーリ41の油圧
シリンダ414の油室14a、14dに連通してライン
圧が供給されるラインには、変速比制御弁85が設けら
れている。この変速比制御弁85は、スプール851と
、このスプール851を図中右方向に付勢するスプリン
グ852と、ライン102の上流部に接続されたライン
圧ボート853と、ドレンボート854と、スプリング
852設置側に開口しライン104を介してシフト弁8
7に接続されたリバースポート855と、スプリング8
52設置側の反対側に形成されパイロット圧が導入され
るパイロット室856とを有している。パイロット室8
56は、ピトー弁86を介して第2デユーテイソレノイ
ドバルブ92及び、エンジン1の回転数に対応した圧力
のピトー圧を発生するピトー圧発生手段90に接続され
ている。従って、ピトー圧発生手段90により発生した
ピトー圧と第2デユーテイソレノイドバルブ92により
調整された圧力とをピトー弁86によって選択的にパイ
ロット室856にパイロット圧として導入することがで
き、万一、第2デユーテイソレノイドバルブ92が故障
した時でも、ピトー圧発生手段90からパイロット室8
56にピトー圧をパイロット圧として導入できるように
なっている。
そして、上記の変速比制御弁85は、前進時(シフト弁
87がり、2.1のいずれかのシフト位置にある時)に
は、リバースポート855から油圧がシフト弁87を介
してドレンされるため、パイロット室856に導入され
るパイロット圧とスプリング852の付勢力との力関係
によってスプール851が移動して、ライン圧ボート8
53とドレンボート854とがプライマリプーリ41の
油圧シリンダ414に選択的に連通されるようになる。
このようにして、前進時には、上記パイロット室856
に導入されるパイロット圧に応じてプライマリプーリ4
1の油圧シリンダ414への油圧の給排制御を行うこと
により、該プライマリプーリ41の油圧シリンダ414
に作用する作動圧を制御して、無段変速機の変速比を可
変に調整するように構成している。
一方、後進時(シフト弁87がRのシフト位置にある時
)には、リバースポート855からの油圧(後述する作
動圧)が導入され、この作動圧によってスプール851
が図中右側に押し付けられた状態で固定される。したが
って、後進時には、プライマリプーリ41の油圧シリン
ダ414の油をドレンボート854から後述する保圧バ
ルブ98を介してドレンさせることにより、プライマリ
プーリ41の有効半径を最小にして、変速比を最大変速
比の状態で固定保持するように構成している。
尚、前後進切換機構3によって車軸61にエンジン1の
駆動力が伝達されなくなるニュートラル及びパーキング
時(シフト弁87がN、  Pの各シフト位置にある時
)にも、後進時と同じ状態になる。
上記ライン圧調整弁82によって調圧された作動油は、
ライン101の他、ライン105にも送出される。ライ
ン105に送出された作動油は、作動圧:RJ整弁88
によって所定の作動圧に調整された上で、ライン106
及びライン107に供給されるようになっている。
作動圧調整弁88は、スプール881と、スプール88
1の一端部側に形成されたパイロット室882と、この
パイロット室882に介在されたスプリング883と、
ライン105に接続された第1調圧ボート884と、ラ
イン107に接続された第221圧ボート885と、ド
レンボート886とを有している。パイロット室882
は、パイロット通路103aを介して第1デユーテイソ
レノイドバルブ91に接続されている。このため、パイ
ロット室882には、第1デユーテイソレノイドバルブ
91で調圧された作動油がパイロット圧として導入され
るようになっている。そして、このパイロット圧が上記
スプリング883の付勢力と同方向に作用する一方、そ
の付勢力及びパイロット圧に対抗するようにスプール8
81の他端部にライン105内の油圧が作用し、これら
の力関係によってスプール881が移動して第1及び第
2調圧ボート884,885とドレンボート886との
間が連通及び遮断することにより、前進用クラッチ36
及び後退用ブレーキ37の作動圧が第1デユーテイソレ
ノイドバルブ91で調圧されるパイロット圧に応じた値
に制御されるようになっている。
上記ライン106に供給された作動油は、シフト弁87
がり、2.1のシフト位置にあるときには、ライン10
9を介して前後進切換機構3の前進用クラッチ36の油
圧室36aに供給され、シフト弁87がRのシフト位置
にある時にはライン108を介して前後進切換機構3の
後退用ブレーキ37の油圧室37aに供給されるととも
にライン104を介して変速比制御弁85のリバースボ
ー)855に供給されるようになっている。一方、前後
進切換機構3の前進用クラッチ36及び後退用ブレーキ
37の各油圧室36a、37a内の作動油は、シフト弁
87がR,N、Pのシフト位置にある時にライン109
,108を通って排出されるようになっている。従って
、前後進切換機構3の前進用クラッチ36及び後退用ブ
レーキ37がシフト弁87のシフト位置に応じて締結及
び開放されるようになるとともに、上述したようにR9
N、  Pのシフト位置で無段変速機構4の変速比が最
大変速比の状態で固定保持される。
また、上記ライン107に供給された作動油は、ロック
アツプコントロール弁89を介してトルクコンバータ2
のロックアツプ締結室29aあるいはロックアツプ開放
室29bに供給されるようになっている。ロックアツプ
コントロール弁89は、スプール891の動作が第3デ
ユーテイソレノイドバルブ93で調圧されたパイロット
圧によって制御されるようになっている。そして、上記
パイロット圧が低くなると、スプール891が図中右側
に移動して、ライン107からロックアツプ締結室29
aに作動油が供給されるようになるとともに、ロックア
ツプ開放室29b内の作動油がドレンされるようになり
、上記パイロット圧が高くなると、スプール891が図
中左側に移動して、ライン107からロックアツプ開放
室29bに作動油が供給されるようになるとともに、ロ
ックアツプ締結室29a内の作動油がドレンされるよう
になる。
なお、94は第1デユーテイソレノイドバルブ91が0
N−OFFしたときにパイロット通路103aのパイロ
ット圧が脈動しないようにするためのアキュームバルブ
、95.96はそれぞれ前進用クラッチ36及び後退用
ブレーキ37の締結時のシ日ツクを緩和するアキューム
レータ、97はリリーフバルブである。また、98は保
圧バルブであって、該保圧バルブ98は、プライマリプ
ーリ41の油圧シリンダ414内の圧油をドレンする場
合に、その圧油を全て排出せずに、押付力が発生しない
程度に油圧シリンダ414内に油を残し、・その次の油
供給時での油圧の上昇の応答性を確保する機能を果すも
のである。
第3図は、上記の無段変速機の電気制御回路を示してい
る。この図において、マイクロコンピュータ等を内蔵す
るコントロールユニット110には、運転者の操作によ
るシフト位置(D、  1. 2゜R,N、P)を検出
するシフト位置センサ111からのシフト位置信号と、
プライマリ軸411の回転数npを検出するプライマリ
回転数センサ112からのブライマリプーリ回転数信号
と、セカンダリ軸421の回転数nsを検出するセカン
ダリ回転数センサ113からのセカンダリプーリ回転数
信号と、エンジン1のスロットル弁開&TVOを検出す
るスロットル開度センサ114からのスロットル弁開度
信号と、エンジン1の回転数Neを検出するエンジン回
転数センサ115からのエンジン回転数信号と、トルク
コンバータ2のタービン軸25の回転数Ntを検出する
タービン回転数センサ116からのタービン回転数信号
とが入力されるようになっている。
上記コントロールユニット110は、これらの入力信号
に基づいて、第1ないし第3デユーテイソレノイドバル
ブ91,92.93をデユーティ制御し、これによりラ
イン圧調整弁82、作動圧調整弁88、変速比制御弁8
5及びロックアツプコントロール弁89に導入される各
パイロット圧を調整するようになっている。
次に、コントロールユニット110によるライン圧制御
を第4図の制御フローに基いて説明する。
スタートして、ステップS1でエンジン回転数Ne1プ
ライマリ回転数np1セカンダリ回転数nS及びスロッ
トル弁開度TVOを入力し、この入力信号に基いて無段
変速機構4の入力トルク及び目標変速比を演算して、こ
の双方の値に基いてセカンダリプーリ42からベルト4
3に作用させる必要押付力を演算して、この必要押付力
を得るに必要な目標ライン圧Poをセカンダリプーリ4
2の油圧シリンダ424の受圧面積等に基いて演算する
その後、ステップS2で運転席層りに配置したセレクト
レバー(図示せず)やシフト弁87の位置に基いて前後
進切換機構3によりリバースレンジが選択されたか否か
を判別する。そして、リバースレンジが選択されている
場合には、ステップS3で、プライマリプーリ41に作
用する押付力に等しい押付力がセカンダリプーリ42に
作用するような最低ライン圧Pcをプライマリ回転数n
pに基いて式 %式%) にて演算し、その後、ステップS4において、実際に制
御するライン圧の値として、上記目標ライン圧Poとこ
の最低ライン圧Pcとのうち大きい方の値を選択する。
そして、このように選択したライン圧になるようステッ
プS5でライン圧調整弁82用の第1デユーテイソレノ
イドバルブ91をデユーティ制御して、終了する。
よって、上記第4図の制御フローにおいて、ステップS
2により、前後進切換機構3によりリバースレンジが選
択されたときを検出するリバースレンジ検出手段150
を構成している。また、ステップ83〜S5により、上
記リバースレンジ検出手段150により検出したリバー
スレンジの選択時に、セカンダリプーリ42の油圧シリ
ンダ424の第1油室15a及び第2油室15dに供給
するライン圧をプライマリ回転数npの2乗に比例した
値に増大させるようにしたライン圧制御手段151を構
成している。
したがって、上記実施例においては、エンジン1の運転
時に、前後進切換機構3によってリバースレンジが選択
された場合には、プライマリプーリ41の油圧シリンダ
414の油は変速比制御弁85により保圧バルブ98を
経てドレンされる。
一方、セカンダリプーリ42の油圧シリンダ424には
、ライン圧調整弁82からのライン圧が作用している。
このため、プライマリプーリ41の有効半径は最小とな
り、且つセカンダリプーリ42の有効半径は最大となっ
て、最大変速比が形成される。
その際、前後進切換機構3がシングルピニオン形式で、
このリバースレンジの選択時には該機構3での変速比が
rl、OJからro、6Jになる関係上、上記のように
無段麦速機構4にて最大変速比が形成されていても、無
段変速機全体の変速比は増速側に設定されることになる
。また、上記プライマリプーリ41の油圧シリンダ41
4内には、保圧バルブ98の作用により押付力が発生し
ない程度の油が残存している。
このような状況においては、上記プライマリプーリ41
の回転数は前進レンジでの最大変速比の場合よりも高回
転するので、上記プライマリプーリ41の油圧シリンダ
414内の油には、大きな遠心力が作用してプライマリ
回転数npの2乗に比例した遠心油圧が発生し、更にこ
の遠心油圧がセカンダリプーリ42の油圧シリンダ42
4の第1及び第2油室15a、15bの2倍の受圧面積
の第1及び第2油室14a、14bに作用するため、プ
ライマリプーリ41には、第5図に実線で示すようにエ
ンジン回転数の上昇に応じて極めて大きくなる押付力が
作用する。−力、セカンダリプーリ42の油圧シリンダ
424にも遠心油圧が発生するが、その油圧値は、最大
変速比の状況の下でセカンダリプーリ42の回転数が低
いので低い値に止まるため、その油圧シリンダ424に
作用する押付力は同図に破線で示すように目標ライン圧
Po相当の押付力よりも若干増大する程度に止まる。そ
の結果、プライマリブー1J41に作用している押付力
と、セカンダリプーリ42に作用している押付力との間
には、同図に記号Fで示す大きな差が生じて、プライマ
リプーリ41は有効半径を大きくする側に作動しようと
する状況となるが、ライン圧制御手段151により最低
ライン圧Pcがプライマリ回転数npの2乗に比例して
演算され、この値は目標ライン圧Poよりも大きいので
この最低ライン圧Pcが選択されて、実際のライン圧が
ライン圧調整弁82によりこの最低ライン圧Pcに制御
されるので、セカンダリプーリ42の油圧シリンダ42
4にはこの最低ライン圧Pcが作用して、セカンダリプ
ーリ42には上記プライマリプーリ41に作用する押付
力に等しい押付力が作用する。その結果、プライマリプ
ーリ41の有効半径は小さくならずその半径に固定され
るので、遠心油圧に起因する変速が確実に防止されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は無段変速機の具
体的構成図、第2図は油圧制御回路図、第3図は電気制
御系統を示すブロック図、第4図はライン圧制御を示す
フローチャート図、第5図はリバースレンジの選択時で
のエンジン回転数に対するプライマリプーリ及びセカン
ダリプーリの押付力特性を示す図である。 3・・・前後進切換機構、32・・・ピニオンギヤ、4
1・・・プライマリプーリ(駆動プーリ)、414・・
・油圧シリンダ、42・・・セカンダリプーリ(従動プ
ーリ)、424・・・油圧シリンダ、43・・・ベルト
、82・・・ライン圧調整弁、85・・・変速比制御弁
、150・・・リバースレンジ検出手段、151・・・
ライン圧制御手段。 ほか2名 第4 図 工/ジ/ゴ転孜 第5 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)油圧シリンダへの油圧の給排により有効半径が変
    化するよう構成された駆動プーリ及び従動プーリと、該
    両プーリ間に巻掛けられるベルトと、上記駆動プーリの
    油圧シリンダに作用する作動圧を制御して変速比を可変
    に調整する変速比制御弁と、前後進切換機構とを備える
    とともに、リバースレンジでの変速比が前進レンジでの
    最大変速比よりも増速側に設定される無段変速機におい
    て、上記前後進切換機構によりリバースレンジが選択さ
    れたときを検出するリバースレンジ検出手段と、該リバ
    ースレンジ検出手段により検出したリバースレンジの選
    択時に、上記従動プーリの油圧シリンダに供給するライ
    ン圧を増大させるライン圧制御手段とを備えたことを特
    徴とする無段変速機の制御装置。
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