JPH03188908A - 平面リング状縦断面波形状濾材のひだ形成用具及びひだ形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、気体又は液体のフィルタとして用いられる平
面リング状縦断面波形状濾材のひだ形成方法及びひた形
成用具に関する。

［従来の技術１ 従来、気体又は液体のフィルタとして、第５図に示すよ
うな平面リング状縦断面波形状濾材が既に知られている
。そして、このようなひた折り形状の濾材のひだを形成
する方法としては、従来、次のようなものが知られてい
る。

（Ａ）円弧状の多数の折筋が形成された略扇形の濾紙な
折筋に従って交互に屈曲した後、これを湾曲して濾紙の
端部同士を接着する方法（特開昭５９−１６５２２号公
報参照）。

（Ｂ）完成される濾材と同じ形に形成された平面ノング
状縦断面波形状の抄紙型で繊維状素材を含む懸濁液を濾
過してその抄紙型に繊維状素材を層状に付着せしめて一
体的な濾材を形成する方法。

（Ｃ）円すい形に形成された網状剛体で（抄紙型）で繊
維状素材を含む懸濁液を濾過し、前記円すい形の剛体の
表面に繊維状素材を層状に付着せしめて濾材を形成した
後、前記円すい形の網状剛体と濾材とを引離し、次いで
円すい形に形成された濾材を折込治具を用いる等して屈
曲、折込みを行ないひた折り加工を施す方法。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）の従来の方法による場
合、次のような不都合がある６（Ａ）の方法の場合、濾
紙を製造する工程、濾紙を扇形に切断する工程、濾紙に
ひだの折筋を形成する工程、折筋に従って屈曲する工程
、湾曲して接合する工程という多数の工程が必要であり
、しかも、扇形の濾材を湾曲して接合するためどうして
も濾材に無理な力が加わるので、形状に歪みを生じたり
、濾材が破損したりしやすい。

（Ｂ）の方法の場合、抄紙型を用いることにより、ひた
折り形成された濾材を一体的に製造するものであるため
、工程数が少ない点では優れるが、予め屈曲部の形成さ
れた型を用いるので懸濁液の濾過により、ひだの谷部分
に繊維が多く集積してしまい、濾材の厚みが不均一とな
りやすい。

（Ｃ）の方法の場合、先ず円すい体側面に平坦な濾材面
を濾過により形成するため（Ｂ）の方法のように濾材の
厚みが不均一となることはない。しかし、−旦円すい形
の網状剛体の表面に濾材を形成した後、濾材を円すい形
の網状剛体から取り外し、取り外された円すい形の濾材
に対し、新たにひた折り屈曲を施さなければならないの
で工程が複雑化してしまう。また、網状剛体から濾材を
取り外す際、濾材の形くずれや破損を生じやすい。

本発明の目的は、上記従来の方法による問題点を解決し
、簡易な工程により確実に製造可能で、かつ濾材が均一
な厚みを有する、平面リング状縦断面波形状濾材のひだ
形成方法及びひた形成用具を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記課題を解決するために次のような技術的
手段を講じたものである。

すなわち、本発明は、繊維状素材を分散させた懸濁液中
で、底面開放形の略円すい体に形成された可撓性網状体
（１）の底付近よりまず、円すい体形状を保持させた状
態で前記懸濁液を吸引し、前記可撓性網状体（１）の表
面に繊維状素材を均一な層状に付着させて濾材を形成せ
しめた後、この付着状態を維持して懸濁液中から取り出
す。次いで、前記濾材が湿潤状態にある間に前記可撓性
網状体（１）を屈曲して折りたたむことにより同時に前
記濾材のひだ形成を行うことを特徴とする平面リング状
縦断面波形状濾材のひだ形成方法である。

また、請求項２に記載のびた形成用具は、前記ひた形成
方法に直接使用されるものであって、底面開放形の略円
すい体に形成された可撓性網状体（１）と、該可撓性網
状体の内側面に当接可能でかつ該網状体の仮想底面部に
おいて適宜間隔をおいて遊嵌可能な複数のリング片（２
）とからなるものである。

本発明において用いられる可撓性網状体とは、可撓性を
有する網状もしくは多孔質のシート、布等からなるもの
で、通水性及び抄紙機能を有するものである。例えば、
ふっ素糸、ポリアミド系等の合成樹脂製メツシュシート
（通常３０〜１００メツシユ）が好適であり、特にＰＴ
ＥＦ　（四ふつ化エチレン樹脂）が好ましい。

円すい体とは直円すい体に限られるものではなく、また
水平断面において真円、だ円の他角部にアールを有し直
線辺部を有する形状のもの（例えば角部が曲線状の六角
すい等）も含むものとする。またひだ形成がなされた濾
材の平面、側面が線対称、点対称である必要はない。

〔実施例〕

以下本発明に係るひた形成方法及びひた形成用具につい
て、好適な実施例を挙げ図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の実施例のびた形成用具を懸濁液吸引
管台１１ａ上に載置した状態を示す側面及び端面図、第
２図（ａ）（ｂ）は網状体ｌの屈曲方法の実施例を示す
側面図、第３図は濾材３１が網状体１と共に屈曲されて
折込まれた状態を示す縦断面図、第４図は、補強枠１３
の斜視図、第５図は平面リング状縦断面波形状濾材の一
例を示す斜視図である。

まず、ひだ形成用具について説明する。第１図に示すよ
うに、底面開放形の円すい体に形成された可撓性網状体
１の内側には、該網状体１の内側面に水平に沿って当接
する複数のリング片２が底面回部から頂点１８部にかけ
て段階的に配設されている。すなわち、該リング片２は
半径が徐々にに小さく形成された複数のリング片であっ
て網状体１の仮想低面部において適宜間隔をおいて遊嵌
可能なものである。該リング片２は金属や硬質の合成樹
脂等からなる、縦方向に所定高さを有する多孔状板材が
好ましく用いられる。図示の如く各ノング片に係止片２
ｂ、２ｃを形成すると円すい体の形状維持がより確実と
なる。該リング片２を、網状体１に一部（例えば底周回
部と頂点部）、あるいは全部（例えば、リング片２の上
端部２ａ）を取着することが好ましい（取着方法は特に
限定されない。） 網状体１の底周囲には金属製のリング状補強部材３が取
付けられており、この補強部材３を介して懸濁液吸引管
１１の台１１ａの上に載置可能となっている。そして、
補強部材３の数箇所には孔３ａが形成され、この孔３ａ
を挿通して軸１２が配設され、補強部材３は該軸に沿っ
て摺動可能となっている。そして、この軸１２は懸濁液
吸引管台１１ａに上方から嵌合可能になっている。

次に、上記ひた形成用具を用いたびだ形成方法について
説明する。

まず、天然繊維や合成繊維等の繊維状素材を分散させた
懸濁液が充填された水槽中において、上記のひだ形成用
具を用い、第１図の状態すなわち網状体１の円すい体形
状を保持させた状態で、懸濁液吸引管１１より懸濁液を
吸引して濾過すると、網状体１の表面（外側面）には繊
維状素材が均一な層状となって付着し、濾材面が形成さ
れる。このとき、円すい体形状の保持は、円すい体頂点
部１ａのフック４を使って頂点部１ａより上方へ張力を
加えたり、あるいは円すい体の内側から図に示す補強枠
１３（第４図に示すような補強枠１３や網状の円すい形
剛体等）により支える等すればよい。

次いで、濾材面が形成された後、その付着状態を維持し
て懸濁液中から網状体ｌ、リング片２を緒にフック４等
を用いる等して取り出す。その際軸１２も一緒に取り出
す。そして、濾材が湿潤状態にある間に第２図（ａ）に
示すように支持台２１上に網状体１を置き、網状体の頂
上部１ａの位置を固定した上で、支持台２１を矢印のよ
うに上方へ押し上げれば、第３図に示すように、各リン
グ片２の間には網状体１が濾材３１の重量によって濾材
３１と共に屈曲されて折り込まれ、平面リング状縦断面
波形状の濾材のひだが形成されることになる。もっとも
、屈曲折りたたみは、例えば第２図（ｂ）に示すように
支持台２１上に網状体１を載置し、頂上部１ａの方から
徐々に、位置固定された支持台２１に向けて（矢印方向
）下げて行ってもよい。中心軸２２は網状体の移動方向
へのガイドである。

上記のようにしてひだが形成された濾材は、網Ｖ体１か
ら取り外された後、通常、更に最終成形型に入れられ、
加熱、乾燥される。

以上、本発明に係る実施例を説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく本発明の範囲内で必要
に応じ種々の変更をなしつる。目的とする濾材の大きさ
、ひたピッチ（ひた山間の距離）、ひた高さ等の形状に
応じて用具の大きさを変更し得るのはもちろん、適宜、
構造、材料等の変更もなし得るものである。

［発明の効果］ 本発明に係るひた形成方法によれば、従来のように煩雑
な工程を要することがな（簡易な工程で、短時間にしか
も確実に高品質な平面リング状縦断面波形状の濾材を製
造することができ、また濾材はまず屈曲部のない面状に
形成された後に折込まれるので濾材の厚みにムラが生じ
ることもないので、濾材厚みが均一で濾過性能の優れた
濾材を得ることができる。

また、本発明に係るひた形成用具を用いればさらに確実
、短時間にひた形成を施すことができ、構成も簡易であ
るため、濾材の形状変更等にも容易に対応し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例のびた形成用具を懸濁液吸引
管台１１ａ上に載置した状態を示す側面及び端面図、第
２図（ａ）（ｂ）は、網状体ｌの屈曲方法の実施例を示
す側面図、第３図は、濾材３１が網状体ｌと共に屈曲さ
れて折込まれた状態を示す縦断面図、第４図は、補強枠
１３の斜視図、第５図は、平面リング状縦断面波形状濾
材の一例を示す斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、繊維状素材を分散させた懸濁液中で、底面開放形の
   略円すい体に形成された可撓性網状体（１）の底付近よ
   りまず、円すい体形状を保持させた状態で前記懸濁液を
   吸引し、前記可撓性網状体（１）の表面に繊維状素材を
   均一な層状に付着させて濾材を形成せしめた後、この付
   着状態を維持して懸濁液中から取り出し、次いで前記濾
   材が湿潤状態にある間に前記可撓性網状体（１）を屈曲
   して折りたたむことにより同時に前記濾材のひだ形成を
   行うことを特徴とする平面リング状縦断面波形状濾材の
   ひだ形成方法。 ２、底面開放形の略円すい体に形成された可撓性網状体
   （１）と、該可撓性網状体の内側面に沿って当接可能で
   かつ該網状体の仮想底面部において適宜間隔をおいて遊
   嵌可能な複数のリング片（２）とからなる平面リング状
   縦断面波形状濾材のひだ形成用具。