JPH03187849A

JPH03187849A - シートパレット

Info

Publication number: JPH03187849A
Application number: JP32563989A
Authority: JP
Inventors: Nobuo Wakabayashi; 若林　信男; Hiroaki Mikamo; 弘明三鴨; Yoshimasa Motomura; 本村　義正
Original assignee: Honshu Paper Co Ltd
Current assignee: Honshu Paper Co Ltd
Priority date: 1989-12-15
Filing date: 1989-12-15
Publication date: 1991-08-15
Anticipated expiration: 2013-02-18
Also published as: JP2715166B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、荷役作業に利用されるシートパレットに関す
るものである。

［従来の技術］荷役作業用のパレットには、木製パレットあるいはプラ
スチック製パレットが利用されていたが、従来の木製あ
るいはプラスチック製パレットは、保管及び輸送の際に
場所を取ること、流通過程において空パレットを持ち帰
る手間が掛かること、パレットの所有者が不明になるこ
と等の問題があるため、近年では、比較的薄手のプラス
チックまたは紙によるシートパレットが使用され始めて
いる。

このシートパレットは、ブツシュ・プル方式のフォーク
リフトで操作するものであるため、パレットのシート端
部が把持され、リフトの爪に引き上げられる。

したがって、シートパレットの下面には適度の滑り性が
必要とされ、また、荷物の下面と接する上面には、荷崩
れ防止のための防滑性が要求されている。

また、紙製のシートパレットは、プラスチック製のパレ
ットに比較して、焼却による廃棄処理が容易で、しかも
、安価であることから、−回の使用だけで捨て去るワン
ウェイ方式による利用が可能であるというメリットを有
しているものの、耐水性がなく１例えば、冷蔵物の輸送
時には、結露水による強度低下が問題となる。

これらのことから、裏面に対しては、適度の滑り性と耐
水性とを兼備する合成樹脂層が、また、表面に対しては
、防滑性と耐水性とを兼備する合成樹脂層がそれぞれ積
層されている紙製のシートパレットが提供されている。

すなわち、実開昭５７−１４３１２６号公報には、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等
による易滑性の合成樹脂層からなる裏面層と、例えば、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィ
ン共重合体等による難滑性の合成樹脂層からなる表面層
とをそれぞれ有する紙製のシートパレットが説明されて
いる。

また、実開昭５７−８６９３５号公報には、紙製の基材
シートと該基材シートの片面あるいは両面に積層されて
いるエンボス加工を有するプラスチックフィルムとから
なるシートパレットが説明されている。

［発明が解決しようとする課題］ところで、前述のエチレン・酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・αオレフィン共重合体等による難滑性の合成樹脂
層からなる表面層を具備する紙製のシートパレットは、
表面層に優れた防滑性を得ようとすると、この表面層に
ブロッキングの問題が発生するという欠点がある。

すなわち、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢
酸ビニルの含有量の多い樹脂を利用することによって、
あるいは、粘着付与剤を混合することによって、摩擦係
数の大きな表面層を形成すると、該表面層にブロッキン
グが発生し易くなり、例えば、パレットの製造工程中で
、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチレン・αオレフ
ィン共重合体等による合成樹脂層を厚紙の表面に塗工後
、未だ塗工層の温度が残っているうちに、別のパレット
を次々と積み上げた場合に、パレット同士が擬似接着を
起こしたり、あるいは、荷重が掛けられた状態のパレッ
トの輸送、保管時において、雰囲気温度が４０℃以上に
なった場合に、パレットと荷物の下面との間で激しいブ
ロッキングが発生する。

また、エンボスフィルムからなる表面層が積層されてい
る紙製のシートパレットの場合には、該シートパレット
の製造に、エンボスフィルムの製造工程と、厚紙に対し
てのエンボスフィルムの積層工程とが必要であり、製造
が煩雑である。

これに対して、本名発明は、表面の防滑性が極めて優れ
ており、しかも、ブロッキングを発生するようなことが
なく、しかも、簡単な製造工程によって製造される紙製
のシートパレットを提供する。

［課題を解決するための手ａ］本第１〜第４の各発明のシートパレットは、そのいずれ
もが、厚紙による中芯層と、該中芯層の裏面に形成され
ている裏面熱可塑性合成樹脂層と、中芯層の表面に形成
されている表面熱可塑性合成樹脂層とからなり、表面熱
可塑性合成樹脂層が、厚紙による中芯層に積層されてい
る第１の熱可塑性合成樹脂層と、該第１の熱可塑性合成
樹脂層に積層されている第２の熱可塑性合成樹脂層とで
形成されている。

木簡１の発明のシートパレットは、前述の第２の熱可塑
性合成樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有する熱
可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラス転移
温度を有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部とによる
コア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）によっ
て形成されているものである。

また、木簡２の発明のシートパレットは、前述の第２の
熱可塑性合成樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有
する熱可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラ
ス転移温度を有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部と
のコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１０
０重量部と５〜１２５重量部の熱可塑性合成樹脂中空粒
子（ｂ）との混合樹脂（Ｃ）によって形成されているも
のである。

さらに、本第３の発明のシートパレットは、前述の第２
の熱可塑性合成樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を
有する熱可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガ
ラス転移温度を有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部
とのコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１
００重量部と無機質粒子５〜５０重量部とによって形成
される無機質粒子充填合成樹脂層からなるものである。

また、本第４の発明のシートパレットは、前述の第２の
熱可塑性合成樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有
する熱可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラ
ス転移温度を有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部と
のコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１０
０重量部と熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）５〜１２５
重量部とからなる混合樹脂（Ｃ）１００重量部と、無機
質粒子５〜５０重量部とによって形成される無機質粒子
充填合成樹脂層からなるものである。

前記構成による本各発明の紙製のシートパレットは、該
パレットの上に荷物が載せられた状態でシートの端部が
把持されて引っ張られるものであるため、荷物が載せら
れている荷台部分と把持部との間で引きちぎれるような
ことのないような強度を具備していることが必要であり
、かかる強度が厚紙による中芯層によって得られるよう
に、中心層をなす厚紙は、通常、厚さ６００μ以上のも
のが利用される。

厚紙による中芯層の裏面に形成されている裏面熱可塑性
合成樹脂層と、中芯層の表面に形成されている第１の熱
可塑性合成樹脂層とは、これらの両合成樹脂層の存在に
よって、中芯層をなす厚紙に外部からの水が浸透してゆ
くのを防止する作用が奏されるものであり、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、塩化ビニル樹脂等による厚さ１０μ以上の合成樹
脂層として形成される。

なお、前記裏面熱可塑性合成樹脂層と、第１の熱可塑性
合成樹脂層とは、厚紙に対する塗工層からなる樹脂層で
あっても、あるいは、別製の熱可塑性合成樹脂延伸フィ
ルムのドライラミネートによる積層樹脂層であっても良
い。

また、裏面熱可塑性合成樹脂層は、前述の中芯層をなす
厚紙に対する外部からの水の浸透を防止することのほか
に、該熱可塑性合成樹脂層自体が適度の滑り性を有して
いることが必要とされることから、特に、ポリエチレン
、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂によって形
成されていることが好ましい。

表面熱可塑性合成樹脂層における第２の熱可塑性合成樹
脂層は、中芯層に対して直接形成されている第１の熱可
塑性合成樹脂層を介して積層されており、本各発明のシ
ートパレットにおける防滑性層をなすものである。

なお、本各発明のシートパレットにおける第２の熱可塑
性合成樹脂層に利用される前述のコア・シェル構造の熱
可塑性合成樹脂粒子（ａ）において、コア部を形成して
いる熱可塑性合成樹脂のガラス転移温度が０℃を超える
ようになると、この合成樹脂粒子の弾力性が乏しくなる
ため、優れた防滑作用が得られなくなり、また、シェル
部を形成している熱可塑性合成樹脂のガラス転移温度が
８０℃未満の場合には、第２の熱可塑性合成樹脂層にお
ける耐ブロッキング性が十分ではなくなるため、本番発
明のシートパレットにおいては、０℃以下のガラス転移
温度を有する熱可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃以
上のガラス転移温度を有する熱可塑性合成樹脂によるシ
ェル部とのコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（
ａ）が利用される。

なおまた、前述のコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂
粒子（ａ）は、粒径０．１−１．０μ程度の粒子であり
、コア部ニジエル部が、６０〜９０重量部：４０〜ｌＯ
重量部程度のものが好適である。

第２の熱可塑性合成樹脂層の形成に利用されるコア・シ
ェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）において、コア
部をなす０℃以下のガラス転移温度を有する熱可塑性合
成樹脂には、例えば、ポリアクリル酸ブチル、ポリアク
リル酸２−エチルヘキシル、ポリアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸プロピル等によるポリクリル酸エステル類
や、ブタジェン成分が４０重量％以上のスチレン・ブタ
ジェン共重合体等が利用される。

また、シェル部をなす８０℃以上のガラス転移温度を有
する熱可塑性合成樹脂には、例＾ば、ポリメタクリル酸
メチル、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル−ポリ
スチレン共重合体、さらにはこれらの混合物等が好適で
ある。

水筒２の発明および第４の発明のシートパレットの第２
の熱可塑性合成樹脂層において、前述のコア・シェル構
造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）に対して添加、混合さ
れる熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）は、不活性ガス、
活性ガス、非気化性液体、あるいは気化性液体の一種以
上が内蔵されている直径ｌＯ〜５０μｍ程度の熱可塑性
合成樹脂中空体であって、例えば、特公昭４２−２６５
２４号公報や特開昭５６−１１３３３８号公報等に説明
されている熱可塑性合成樹脂中空体、すなわち、例えば
、エタン、エチレン、プロパン、ブタン、イソブタン、
ブテン、アセチレン、ヘプタン等の炭化水素類、Ｃ１２
Ｆ。

ＣＣｊ２　、Ｆ、　、　ＣＣＪ２　Ｆｓ等のクロロフル
オロカーボン、テトラメチルシラン、トリメチルエチル
シラン、トリメチルイソプロとルシランのようなテトラ
アルキルシラン類、石油エーテル、水、窒素、炭酸ガス
等による不活性ガス、活性ガス、非気化性液体、あるい
は、気化性液体の一種以上の内蔵物が、塩化ビニリデン
、アクリロニトリル、塩化ビニル、アクリル酸エステル
、メタクリル酸エステル、スチレン、酢酸ビニル等の重
合体または共重合体からなる熱可塑性合成樹脂の微粒法
中空体内に内蔵されている中空粒子が利用される。

この熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）は、第２の熱可塑
性合成樹脂層における防滑性を更に高める作用を奏する
ものであり、熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）の添加量
が、コア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１
００重量部に対して５重量部未満の場合には、熱可塑性
合成樹脂中空粒子（ｂ）の添加の効果が明瞭ではない。

また、この熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）が第２の熱可塑性合成樹脂層における合成樹脂成
分の６０重量％を超えるようになると、第２の熱可塑性
合成樹脂層と第１の熱可塑性合成樹脂層との間の接着性
が低下する傾向を示すため、第２の熱可塑性合成樹脂層
において、熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）は、コア・
シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１００重量部
に対して、１２５重量部以下の添加量に抑えられなけれ
ばならない。

さらに、本第３の発明および本第４の発明において、第
２の熱可塑性合成樹脂層中に混合される無機質粒子は、
例えば、定形シリカ、無定形シリカ、炭酸力ルシュウム
、酸化チタン等であって１通常、粒径０．５μ以下の無
機質粒子が利用される。

本第３および第４の発明のシートパレットの第２の熱可
塑性合成樹脂層中に存在している無機質粒子は、該第２
の熱可塑性合成樹脂層の耐ブロッキング性をさらに高め
る作用を奏するものであり、この無機質粒子の添加量が
、熱可塑性合成樹脂成分１００重量部に対して５重量部
未満の場合には、無機質粒子の添加の効果が明瞭でなく
、また、５０重量部を超えるようになると、第２の合成
樹脂層の耐摩耗性が低下する。

本番発明のシートパレットにおける防滑性層をなす第２
の熱可塑性合成樹脂層は、厚紙の表面に対して第１の熱
可塑性合成樹脂層を形成した後、コア・シェル構造の熱
可塑性合成樹脂粒子（ａ）、熱可塑性合成樹脂中空粒子
（ｂ）、さらには、シリカ、炭酸力ルシュウム、酸化チ
タン等による無機質粒子等を含有する水分散液を、前記
第１の熱可塑性合成樹脂層の表面に対して、例えば、印
刷手段。

ロールコータ−、カーテンコーター、スプレー等の塗布
手段で塗工後、加熱、乾燥することによって容易に得ら
れる。

なお、防滑性層をなす第２の熱可塑性合成樹脂層は、そ
の厚さが厚くなるほど防滑性の高い合成樹脂層となり、
防滑性の極めて高いシートパレトにする場合で、　２．
５　ｇ（固形成分）７ｍ２以上、また、普通の防滑性の
シートパレットを得る場合で、１．０〜２．５　ｇ（固
形成分）７ｍ２程度の合成樹脂層に形成される。

［発明の作用］本発明のシートパレットは、厚紙による中芯層と、該中
芯層の裏面に形成されている裏面熱可塑性合成樹脂層と
、中芯層の表面に形成されている表面熱可塑性合成樹脂
層とからなるものであって、前記表面熱可塑性合成樹脂
層が、中芯層に積層されている第１の熱可塑性合成樹脂
層と、該第１の熱可塑性合成樹脂層に積層されている第
２の熱可塑性合成樹脂層とで形成されており、しかも、
前記第２の熱可塑性合成樹脂層が、０℃以下のガラス転
移温度を有する熱可塑性合成樹脂によるコア部と８０℃
以上のガラス転移温度を有する熱可塑性合成樹脂による
シェル部とのコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子
（ａ）、あるいは、該コア・シェル構造の熱可塑性合成
樹脂粒子（ａ）と熱可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）との
混合樹脂（Ｃ）によって形成されている。

したがって、本発明のシートパレットは、該シートパレ
ット上に荷物が積み込まれて、荷重が掛けられた状態に
なると、防滑性層をなす第２の熱可塑性合成樹脂層にお
けるコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）が
、該熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）のコア部分をなしてい
る弾力性のある柔軟な熱可塑性合成樹脂によって、ゴム
鞘状の柔軟な変形を生ずるため、防滑性層における熱可
塑性合成樹脂粒子（ａ）と、シートパレット上の荷物と
の間の接触状態が、点接触から面接触へと変化する。

これによって、防滑性層たる第２の熱可塑性合成樹脂層
には、良好な防滑作用が奏される。

また、第２の熱可塑性合成樹脂層におけるコア・シェル
構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）は、その外郭表面が
シェル部分をなしている硬度の高い熱可塑性合成樹脂で
覆われた状態になっているので、シートパレット上に積
み込まれているダンボール等の荷物と、第２の熱可塑性
合成樹脂層が接当し、かつ、荷重が掛った状態となって
も、熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）のクリープ性が低いた
め、第２の熱可塑性合成樹脂層がダンボール等の紙の多
孔表面に投錨するようなことがなく、耐ブロッキング性
において優れた作用が奏される。

また、第２の熱可塑性合成樹脂層中に熱可塑性合成樹脂
中空粒子が混合されているシートパレットにおいては、
熱可塑性合成樹脂中空粒子の存在による防滑作用が相乗
して得られるため、極めて優れた防滑作用が奏される。

さらに、第２の熱可塑性合成樹脂層中に無機質粒子が混
合されているシートパレットにおいては、無機質粒子の
存在による耐ブロッキング性が相乗して奏されるため、
ブロッキング防止性において極めて優れた作用が奏され
る。

［実施例］以下本発明のシートパレットの具体的な構成を実施例に
基づいて説明する。

実施例ＩＮＨＫライナー（２８０ｇ／ｍ”）の表面にポリエチレ
ン樹脂による裏面熱可塑性合成樹脂層（厚さ１５ｕ）を
、押し出しコート法によって形成し、１３．８ｇ（固形
成分）７ｍ２　　の第１の熱可塑性合成樹脂層を形成し
た。

続いて、該第１の熱可塑性合成樹脂層面が４０ダイン以
上の濡れどなるようにコロナ放電処理を施しながら、該
コロナ放電処理面に下記混合組成物［１］の４０％水分
散液を、グラビアロールコート法によって塗工し、さら
に、１４０℃、１０秒間の乾燥処理に付すことによって
、１．５ｇ（固形成分）／ｍ；の第２の熱可塑性合成樹
脂層を形成し、第１のＮＨＫライナーをロールに巻き取
った。

１１且産璽ユニ上ポリアクリル酸ブチル６５重量部とポリアクリル酸２−エチルヘキシル５重量部との混合樹脂［ガラス転移温度ニー４５℃］によるコア部と、ポリスチレン樹脂［ガラス転移温度＝１００ ℃］　１５重量部によるシェル部とのコア・シェル構造
の熱可塑性合成樹脂粒子　　　　　・・・・・・・・１００重量部無定形シリ
カ・・・・・・・・１７．５重量部他方、別の　ＮＲに
ライナー（２８０ｇ／ｍ”ｌの裏面にポリエチレン樹脂
による裏面熱可塑性合成樹脂層（厚さ１５μ）を、押し
出しコート法によって形成し、第２のＮＨＫライナーを
ロールに巻き取った。

しかる後に、前述の第１のＮＨＫライナーと第２のＮＨ
Ｋライナーとを各ロールから巻き戻しながら、両ＮＲＫ
ライナーの非熱可塑性合成樹脂層面同士を、酢酸ビニル
系樹脂のエマルジョンタイプの接着剤を利用して、貼合
機によって貼り合わせ、貼合工程に続いて、縦１１７ｃ
ｍ、横１３０ｃｍに新字し、本発明の１実施例品である
シートパレット［Ａ］を得た。

実施例２紙管用原紙（５６０ｇ／ｍ”ｌの裏面に対して、ポリエ
チレン樹脂による裏面熱可塑性合成樹脂層（厚さ１５μ
）を、押し出しコート法によって形成した。なお、押し
出しコート工程における冷却ロールには、マツトロール
を利用した。

次いで、前述の紙管用原紙の表面に対し−で、ポリエチ
レン樹脂による第１の熱可塑性合成樹脂層（厚さ１５μ
）を、押し出しコート法によって形成し、得られた第１
の熱可塑性合成樹脂層面が４０ダイン以上の濡れどなる
ようにコロナ放電処理を施しながら、該コロナ放電処理
面に、前述の実施例１で利用した混合組成物［１１によ
る４０％水分散液をグラビアロールコート法によって塗
工し、さらに、１４０℃、１０秒間の乾燥処理に付すこ
とによって、３．　５　ｇ（固形成分）７ｍ２の第２の
熱可塑性合成樹脂層を形成し、ロールに巻き取った。

続いて巻き取ロールから巻き戻しながら。

＊１１７ｃｍ、横１３０ｃｍに新本し１本発明の１実施
例品であるシートパレット［Ｂ］を得た。

比較例１前記実施例１のシートパレットの製造工程において、第
２の熱可塑性合成樹脂層の形成を、下記の混合組成物［
ＩＩ　］による５０％水５０％水利用して形成する以外
の工程は、全て前記実施例１の対応する工程と同一の手
順によって、比較のためのシートパレット［Ｃ］を得た
。

ポリメタクリル酸メチル１５重量部と脂［ガラス転移温度＝１００℃］１５重量部によるシェル部とのコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子・・・・・・・・１００重量部無定形シリカ・・・・・・・・１７．５重量部比較例２前記実施例１のシートパレットの製造工程において、第
２の熱可塑性合成樹脂層の形成を、下記の混合組成物［
ＩＩ＋　］による４０％水４０％水利用して形成する以
外の工程は、全て前記実施例１の対応する工程と同一の
手順によって、比較のためのシートパレット［Ｄ］を得
た。

乱血凰亙惣ユニ土ポリアクリル酸ブチル６５重量部とポリアクリル酸２−エチルヘキシル５重量部との混合樹脂［ガラス転移温度よるシェル部とのコア・シェル構造の熱可塑性合成樹脂粒子・・・・・・１００重量部無定形シリカ・・・・・・・・１７．５重量部以上の実
施例および比較例における各シートパレット［Ａ］〜［
Ｄ］の防滑性、耐摩耗性、耐ブロッキング性についての
試験結果を第１表に示す。

なお、防滑性は、ＪＩＳ　Ｐ　８１４７によって、また
、耐摩耗性は、ＪＩＳ　Ｐ　８１３６によって得られた
結果であり、各シートパレットの第２の熱可塑性合成樹
脂面と裏面熱可塑性合成樹脂層面との間の防滑性および
耐摩耗性である。

さらに、耐ブロッキング性は、各シートパレットの防滑
性層たる第２の熱可塑性合成樹脂面と裏面熱可塑性合成
樹脂層面とが接当するようにして重ね合わせ、５０℃、
Ｒ）１９８％の雰囲気中にて２　ｋｇ／ｃｍ”の荷重を
掛けた状態で２４時間放置した後、両者を分離する際の
上、下のシートパレット同士の間のブロッキングの状態
によって判定した。

第１表［発明の効果］本発明のシートパレットは、焼却による廃棄処理が容易
で、しかも、安価であることから、−回の使用だけで捨
て去るワンウェイ方式の紙製のシートパレットによる便
利性を具備するものであり、しかも、その表面層には、
優れた防滑性と耐ブロッキング性とが兼備されており、
品質特性において優れた効果を奏する。

Claims

【特許請求の範囲】１、厚紙による中芯層と、該中芯層の裏面に形成されて
いる裏面熱可塑性合成樹脂層と、中芯層の表面に形成さ
れている表面熱可塑性合成樹脂層とからなるシートパレ
ットにおいて、前記表面熱可塑性合成樹脂層が、中芯層に積層され
ている第１の熱可塑性合成樹脂層と、該第１の熱可塑性
合成樹脂層に積層されている第２の熱可塑性合成樹脂層
とで形成されており、しかも、前記第２の熱可塑性合成
樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有する熱可塑性
合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラス転移温度を
有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部とのコア・シェ
ル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）で形成されている
ことを特徴とするシートパレット。２、厚紙による中芯層と、該中芯層の裏面に形成されて
いる裏面熱可塑性合成樹脂層と、中芯層の表面に形成さ
れている表面熱可塑性合成樹脂層とからなるシートパレ
ットにおいて、前記表面熱可塑性合成樹脂層が、中芯層に積層され
ている第１の熱可塑性合成樹脂層と、該第１の熱可塑性
合成樹脂層に積層されている第２の熱可塑性合成樹脂層
とで形成されており、しかも、前記第２の熱可塑性合成
樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有する熱可塑性
合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラス転移温度を
有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部とのコア・シェ
ル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１００重量部と熱
可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）５〜１２５重量部との混
合樹脂（ｃ）で形成されていることを特徴とするシート
パレット。３、厚紙による中芯層と、該中芯層の裏面に形成されて
いる裏面熱可塑性合成樹脂層と、中芯層の表面に形成さ
れている表面熱可塑性合成樹脂層とからなるシートパレ
ットにおいて、前記表面熱可塑性合成樹脂層が、中芯層に積層され
ている第１の熱可塑性合成樹脂層と、該第１の熱可塑性
合成樹脂層に積層されている第２の熱可塑性合成樹脂層
とで形成されており、しかも、前記第２の熱可塑性合成
樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有する熱可塑性
合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラス転移温度を
有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部とのコア・シェ
ル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１００重量部と無
機質粒子５〜５０重量部とによる無機質粒子充填合成樹
脂層からなることを特徴とするシートパレット。４、厚紙による中芯層と、該中芯層の裏面に形成されて
いる裏面熱可塑性合成樹脂層と、中芯層の表面に形成さ
れている表面熱可塑性合成樹脂層とからなるシートパレ
ットにおいて、前記表面熱可塑性合成樹脂層が、中芯層に積層され
ている第１の熱可塑性合成樹脂層と、該第１の熱可塑性
合成樹脂層に積層されている第２の熱可塑性合成樹脂層
とで形成されており、しかも、前記第２の熱可塑性合成
樹脂層が、０℃以下のガラス転移温度を有する熱可塑性
合成樹脂によるコア部と８０℃以上のガラス転移温度を
有する熱可塑性合成樹脂によるシェル部とのコア・シェ
ル構造の熱可塑性合成樹脂粒子（ａ）１００重量部と熱
可塑性合成樹脂中空粒子（ｂ）５〜１２５重量部とから
なる混合樹脂（Ｃ）１００重量部と、無機質粒子５〜５
０重量部とによる無機質粒子充填合成樹脂層からなるこ
とを特徴とするシートパレット。