JPH03187843A

JPH03187843A - 金属蓋付容器

Info

Publication number: JPH03187843A
Application number: JP32222789A
Authority: JP
Inventors: Hideto Akiba; 秋場　秀人; Sadao Kuramochi; 倉持　定男; Yoji Orimo; 織茂　洋二; Rikiya Yamashita; 力也山下; Masaaki Momotome; 百留　公明
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1989-12-12
Filing date: 1989-12-12
Publication date: 1991-08-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明・はプラスチック製容器本体と金属蓋とからなる
金属蓋付容器に関する。

（従来の技術）金属製の容器、例えば金属缶は種々の形態を有するもの
があるが、缶体の構造から３ピ一ス缶と２ピ一ス缶とに
区分することができる。３ピ一ス缶はブリキハンダ缶と
も言われ、円筒状胴部とふた及び底部を二重巻締めで密
封した構造である。

一方、２ピ一ス缶はブリキ打抜き缶とも言われ、胴部及
び底部（容器本体）を一体成形したものにふたを二重巻
締めする構造である。

これら金属缶は食品包装容器として各種食品缶詰、ジュ
ース、清涼飲料、ジャム類、乾燥食品等の容器に使用さ
れ、密封、保存機能が特に優れた剛性容器である。しか
しながら、金属缶には、下記のような改善すべき点があ
る。即ち、■　金属缶であるために、軽量化に限界があ
る。

■　衝撃を受けた時、−度つぶれると復元性がなく、変
形してしまう。

■　プラスチック製容器に比べて、その製造上のエネル
ギーコストが高い。

■　容器外装のデイスプレィ効果が金属の場合、自由に
変えることができず、外装手段は印刷によるしかない。

■　内容物を開缶せずに確認できるような透明容器をつ
くることは不可能である。

このような従来の金属缶における欠点を解決するため、
内容物を収納したプラスチック製の容器本体に金属蓋を
取付けてなる金属蓋付容器が考えられている。

この金属蓋付容器を構成する容器本体は、上端開口にフ
ランジ部を有している。また金属蓋は容器本体のフラン
ジ部を巻締める周縁部を有している。また、金属蓋の表
面および裏面には、防蝕性を向上させるため、エポキシ
系樹脂がコーティングされている。

（発明が解決しようとする課題）上述のように、金属蓋付容器はフランジ部を有する容器
本体と、フランジ部を巻締める周縁部を有する金属蓋と
からなっている。また、金属蓋の表面および裏面には、
エポキシ系樹脂がコーティングされている。

また、上述のエポキシ系樹脂は、金属蓋の成形前の金属
板シートに予めコーティングされ、その後この金属板シ
ートを成形するようになっている。

しかしながら、このように金属板シートにエポキシ樹脂
を予めコーティングし、その後プレス成形した場合、コ
ーティングされたエポキシ系樹脂がプレス成形中に割れ
てしまうことがある。

このような場合、金属蓋の表面側は空気に触れるだけな
ので、エポキシ系樹脂に多少割れが入っても支障はない
。他方、金属蓋の裏面側は内容物に接触する部分なので
、プレス成形後にエポキシ系樹脂を再びコーティングし
ている。

しかしながら、このようにエポキシ樹脂を再コーテイン
グすることは、作業工程が多くなり製造コストの増加と
なる。

本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、
プレス成形後に再コーテイングを行う必要のない金属蓋
付容器を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は、上端開口にフランジ部を有するプラスチック
製の容器本体と、前記フランジ部を巻締める周縁部を有
する金属蓋とを備えた金属蓋付容器であって、前記金属
蓋の裏面にポリオレフィン系樹脂を積層したことを特徴
としている。

（作　用）本発明によれば、予めポリオレフィン系樹脂を積層した
金属板シートをプレス加工することにより、ポリオレフ
ィン系樹脂に割れが入らない金属蓋を作成することがで
き、プレス成形後の再コーテイングが不要となる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

第１図乃至第４図は本発明による金属蓋付容器の一実施
例を示す図である。まず、第２図により、金属蓋付容器
１０について説明する。

第２図に示すように金属蓋付容器１０は、表面にエポキ
シ系樹脂２１が裏面にポリオレフィン系樹脂２２がそれ
ぞれ積層された金属蓋１１の周縁部１２を、内容物１６
が収納されたプラスチック製容器本体１４のフランジ部
１５に巻締めて構成されている。また、金属蓋１１の周
縁部１２と容器本体１４のフランジ部１１との間の巻締
め箇所には、この巻締め箇所のシールを行なうシーリン
グコンパウンド１３が環状に塗布されている。また金属
蓋１１の表面には環状ハーフカット線１８が設けられ、
金属Ｍ１１の環状ハーフカット線１８の内側にはプルタ
ブ１９が固着されている。

金属蓋付容器１０について、第１図により更に詳述する
。ここで第１図は巻締める前の容器本体１４と金属蓋１
１とを示す図である。

容器本体１４は上端開口にフランジ部１５を有しており
、上述のようにプラスチックにより形成されている。

このプラスチック製容器本体１４の材質は特に限定され
たものである必要はなく、巻締めに耐える充分な硬度、
強度を有するものであればよく、オレフィン系樹脂、ポ
リプロピレンを主体とした積層材料等が用いられる。

一方、金属蓋１１は周縁部１２を有しており、この周縁
部１２は上述のように容器本体１４のフランジ部１５を
巻締めるものである。

金″属蓋１１は、表面にエポキシ樹脂２１が裏面にポリ
オレフィン系樹脂２２がそれぞれ積層されたアルミニウ
ム製の金属板シート２０をプレス成形することにより得
られる（第４図）。金属蓋１１の裏面に積層されるポリ
オレフィン系樹脂２２は、プレス加工時に伸びるので、
割れたり破損したりすることはない。また、ポリオレフ
ィン系樹脂２２は更に変性ポリオレフィン２２ａとポリ
オレフィン２２ｂとの積層体から構成されている。

すなわち、金属蓋１１の層構成としては、となる。

これら層構成のうち、エポキシ系樹脂は金属蓋１１の光
沢性および防蝕性を向上させるものである。

また、変性ポリオレフィン２２ａとポリオレフィン２２
ｂとの融点の差は１０〜５０℃であることが好ましい。

なお、シーリングコンパウンド１３が、第１図に示すよ
うに巻締め前に予め金属蓋１１の周縁部１２の内面略全
域に（半径方向内側から外側に向う略全域）に塗布され
ている。このシーリングコンパウンド１３は金属蓋１１
の周縁部１２と容器本体１４のフランジ部１５とを巻締
める際圧縮され、周縁部１２とフランジ部１５との間の
巻締め箇所を埋めてシールするものである。

次にこのような構成からなる金属蓋付容器の製造方法に
ついて説明する。

まず、第３図に示すように、アルミニウム製の金属板シ
ート２０の表面にエポキシ系樹脂２１をコーティングす
る。その後、金属板シート２０の裏面に、変性ポリオレ
フィン２２ａおよびポリオレフィン２２ｂからなるポリ
オレフィン系樹脂２２の積層体フィルムを、加熱条件（
約１８０℃）の下でラミネートする。

この場合、変性ポリオレフィン２２ａを金属板シート２
０側に配置する。

続いて、表面にエポキシ系樹脂２１が裏面にポリオレフ
ィン系樹脂２２がそれぞれ積層された金属板シート２０
をプレス成形する。このプレス成形時に、金属板シート
２０の表面に環状ハーフカット線１８が形成され、その
後環状ハーフカット線１８より半径方向内側に、プルタ
ブ１９が固着されて、金属Ｍ１１が得られる（第４図）
。

次に、金属Ｍ１１の周縁部１２の内面全域にシーリング
コバランド１３を塗布し、このようにシーリングコンパ
ウンド１３を塗布した金属蓋１１とプラスチック製容器
本体１４とを準備する。

続いて、容器本体１４内に内容物１６を収納し、容器本
体１４のフランジ部１５に金属蓋１１の周縁部１２を巻
締める。この場合、シーリングコンパウンド１３が圧縮
され、圧縮されたシーリングコンパウンド１３により周
縁部１２とフランジ部１５とからなる巻締め箇所がシー
ルされ、金属蓋付容器１０が製造される。

その後、使用者はプルタブ１９を引張り、金属ＷＬ１１
を環状ハーフカット線１８に沿って破断し、内容物１６
を取出す。

本実施例によれば、金属蓋シート２０の裏面に伸延性の
あるポリオレフィン系樹脂２２をコーティングした後、
プレス成形して金属蓋１１を作成するので、プレス成形
時にポリオレフィン系樹脂２２が割れたり破損したりす
ることはない。このため、従来のようにプレス成形後に
金属蓋１１の裏面に再びコーティングする必要がないの
で、作業工程の短縮を図ることができる。また、接着性
の高い変性ポリオレイン２２ａを金属蓋１１側に配置し
たので、金属蓋１１に対してポリオレフィン系樹脂２２
を確実に積層することができる。

次に、本発明の具体例について説明する。

本具体例において、変性ポリオレフィンとして変性ポリ
プロピレンを用い、ポリオレフィンとしてポリプロピレ
ンを用いた。またエポキシ系樹脂としてエボキシュリア
を用いた。更に変性ポリプロピレンおよびポリプロピレ
ンについて、表−１のように３１！１１類の異なる材質
を用いて金属蓋付容器を製造した。

次に、この金属蓋付用について各種試験を行なった。そ
の結果を表−２に示す。

表−１金属蓋付容器の種類表−２試験結果表−２より明らかなように、上記各具体例について、良
好な結果が得られた。

〔発明の効果〕

本発明によれば、予め裏面にポリオレフィン系樹脂を積
層した金属板シートをプレス加工することにより、ポリ
オレフィン系樹脂に割れが入らない金属蓋を作成するこ
とができる。このため、従来のようにプレス加工後に金
属蓋の再コーテイングを行なう必要がないので、金属蓋
付容器を製造する際の作業工程の短縮を図ることができ
、製造コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による金属蓋付容器の一実施例を示す断
面図であり巻締め前の状態を示す図、第２図は第１図に
おいて巻締めた後の状態を示す図、第３図は金属板シー
トの表面および裏面にそれぞれエポキシ樹脂およびポリ
オレフィン系樹脂を積層した状態を示す断面図、第４図
は金属板シートをプレス成形して金属蓋を作成した状態
を示す断面図である。１０・・・金属蓋付容器、１１・・・金属蓋、１２・・
・周縁部、１３・・・シーリングコンパウンド、１４・
・・容器本体、１５・・・フランジ部、１６・・・内容
物、１８・・・環状ハーフカット線、１９・・・プルタ
ブ、２０・・・金属板シート、２１・・・エポキシ系樹
脂、２２・・・ポリオレフィン系樹脂。

Claims

【特許請求の範囲】１、上端開口にフランジ部を有するプラスチック製の容
器本体と、前記フランジ部を巻締める周縁部を有する金
属蓋とを備えた金属蓋付容器において、前記金属蓋の裏
面にポリオレフィン系樹脂を積層したことを特徴とする
金属蓋付容器。２、ポリオレフィン系樹脂は、金属蓋に粘着される変性
ポリオレフィン層とこの変性ポリオレフィン層に積層さ
れたポリオレフィン層とからなることを特徴とする金属
蓋付容器。