JPH0318546Y2 - - Google Patents

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JPH0318546Y2
JPH0318546Y2 JP1984196148U JP19614884U JPH0318546Y2 JP H0318546 Y2 JPH0318546 Y2 JP H0318546Y2 JP 1984196148 U JP1984196148 U JP 1984196148U JP 19614884 U JP19614884 U JP 19614884U JP H0318546 Y2 JPH0318546 Y2 JP H0318546Y2
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nonwoven fabric
fibers
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embossing
patterned
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は模様付き不織布に関する。 〔従来の技術〕 現在不織布はその強靭性、安価大量生産性等の
優れた特性により各種の用途に用いられている。
このような用途の中には、例えば包装材料や壁紙
等の如く、装飾を目的として各種の模様が付され
ていることがより好ましい分野がある。従来この
種分野に不織布を用いる場合には、無色又は色付
き不織布に捺染あるいは印刷を施して模様を付け
たり、あるいはエンボス加工によつて立体的な型
付けによる形状だけの模様が付与されている。こ
の場合、捺染又は印刷は平面上での色模様付けで
あり、立体感、高級感に乏しく、かつ不織布製造
とは異なる新たな工程であり、この工程を用いる
ことは模様付き不織布の製造コストの上昇を伴
い、安価大量供給の不織布を製造するためには好
ましくない。又立体的な型付けによる形状だけの
模様では、その模様効果が貧弱であつて用途分野
が限定されることになる。 〔考案が解決しようとする課題〕 前述のように、従来公知の模様付き不織布はそ
の製造コスト又はその模様効果について種々の問
題点を有する。本考案は従来公知の模様付き不織
布の有する欠点を解消して優れた模様効果を有す
ると共に安価大量に供給することができる模様付
きの不織布を提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本考案者等は前述の問題点を解決すべく鋭意研
究の結果、着色された合成繊維集合体を熱圧着す
ると、熱圧着する前より濃色になる現象を利用す
ること、さらにその部分が光沢を有し他の部分か
ら浮上つた光り具合を示すことによつて合成繊維
不織布に独特の模様を付与することができる事を
見出し、本考案に到達した。すなわち本考案の前
述の目的はエンボス加工による凹模様(図柄およ
び/又は字柄)を有する色付き熱可塑性合成繊維
不織布であつて、繊維重量に対して3%以下の着
色剤であらかじめ繊維を均一に着色した不織布
に、エンボス加工によつて与えられた凹模様部分
が熱圧着によつて表裏一体化されて繊維の形態を
とどめない程度に両表裏が平滑なフイルム状であ
り、かつ他の部分より同一系統色相で濃色である
ことを特徴とする模様付き不織布によつて達成さ
れる。 前記熱圧着による濃色化効果は着色剤の分布が
変化し起こるものではなく熱圧着による繊維断面
形状の変化、特に繊維が押しつぶされてフイルム
的形状になることによつて生じた視感効果によ
る。着色剤は原着染色、後染色共に一般的な着色
と同様に繊維重量に対し3%以下の使用で充分で
ある。 前記熱可塑性合成繊維不織布を均一に着色する
方法は合成繊維製造時における原液着色によつて
付与されていてもよく、あるいは糸状態又は不織
布状態での染色によつて付与されたもののいずれ
であつてもよい。また構成する繊維の熱圧着によ
る濃色化効果を強く得るには、その着色が淡色
が、中色程度である方がより明確な効果を発揮し
やすく、着色が濃色である場合は熱圧着によつて
生ずる濃淡差が少くなることはいうまでもない。 又前記熱可塑性合成繊維不織布はいわゆるスパ
ンボンド法による長繊維不織布、あるいは短繊維
不織布の何れであつてもよい。但し、前記繊維を
紡糸直後に接合するスパンボンド法による長繊維
不織布を用いる方が工業的に簡単でかつ他成分等
の付与が少なく、付与される模様がより鮮明に表
れる傾向を有するものでより好ましい。 〔実施例〕 次に本考案による模様付き不織布の一実施例を
示す添付図面を参照して本考案を詳述する。 第1図に本考案による模様付き不織布の一実施
例の平面図を示し、第2図に第1図の線−に
よる断面図を示す。 第1図に示す実施例の不織布1は原着のポリア
ミド長繊維を用い、且つ複数のポリアミド繊維の
交絡が散点状に配置された千鳥状の熱圧着部31
で行われているスパンボンド不織布である。本考
案による不織布にはさらに特定の意匠効果を発揮
するために、複数の絵柄状のエンボス部32と複
数本の縞状のエンボス部33が付与されている。
前記エンボス部32,33では第2図の断面図に
略示するように、不織布1が圧縮され、その部分
では複数の構成フイラメント単糸4が密着状態に
なつてフイルム化している。その結果エンボス部
32,33以外の不織布部分2が淡い茶色である
のに対し、エンボス部32,33の部分は同一色
相、すなわち茶色の濃色を呈する。この場合熱圧
着部31は不織布としての形態の保持を目的とし
た繊維同志を接合するためのエンボス部であつ
て、そのために1個の面積が小さく、かつ散点状
に配置された部分的に熱圧着部であつて、離れて
見るときに視覚的に濃淡差を見分け難く、したが
つて特定の意匠効果が乏しい。 なおこの熱圧着部31をエンボス部32,33
のようにフイルム状にすることは、得られた不織
布全体の強度をきわめて低下させ実用不可能な不
織布になる。本考案による不織布ではエンボス部
32,33によつてきわめて立体感と濃度差の高
い特定の意匠効果が与えられている。 このような効果は第3図〜第6図に示す顕微鏡
写真からも明らかである。すなわち繊維同志を接
合し不織布としての保持を目的とする熱圧着部3
1は第3図の不織布の平面の顕微鏡写真および第
4図の断面の顕微鏡写真で明らかなようにフイル
ム状とはいえない程度に繊維の形態を残してい
る。これに対して第5図の不織布の平面の顕微鏡
写真および第6図の断面の顕微鏡写真に示す、本
考案の目的とする濃度差、立体感の高い意匠効果
を有するエンボス部32,33は繊維の形態を
とゞめずに完全にフイルム的である。 この事はエンボス部32と熱圧着部31を同一
写真内に示す不織布の平面の顕微鏡写真第7図を
観察すればより明らかである。すなわち第7図中
半円形のエンボス部32では繊維の形態をとゞめ
ておらず、これに対して帯状の熱圧着部31では
明らかに繊維の形態をとどめている。したがつて
この差によつて本考案による不織布は濃淡差がよ
り大きく顕著な効果を発揮することになる。 なお、第1図および第2図に示した実施例には
多数の熱圧着部31で複数の単糸フイラメントが
交絡されたスパンボンド不織布にエンボスと濃度
差による模様が付与された模様付き不織布が示さ
れたが前記不織布が溶着性を有する長繊維を混用
して複数の単糸フイラメントを交絡したスパンボ
ンド不織布であつてもよい。 又第1図および第2図に示した不織布1では原
着ポリアミド長繊維が用いられているが、ポリエ
チレンテレフタレート繊維、ポリアクリルニトリ
ル繊維、ポリプロピレン繊維等の他の熱可塑性合
成繊維またはその混合、複合繊維から成る原着長
繊維を用いてもよく、又前記熱可塑性合成繊維長
繊維を糸状態又は不織布状態で染色したものを用
いてもよい。 次に本考案による第1図にしめした不織布の製
造方法について説明し、併せて模様部分の差を測
定する。 先ず単糸デニール2dの原着(茶色)のナイロン
フイラメントを溶融紡糸し、これを用いて目付
100g/m2のウエブを作る。このウエブの上に、
不織布の形態を保持させるために、千鳥状に配置
された突起部を有するエンボススローラを用い
て、不織布表面全体に対する面積比率が12%に相
当する部分熱圧着部31を形成する。この時エン
ボスローラの温度は200℃、である。次に第1図
に示した絵柄状のエンボス部32と縞状のエンボ
ス部33に相当する突起部を有する別のエンボス
ロールとフラツトの金属ロールを用いてそれぞれ
のロール温度190℃でエンボス加工する。この場
合のエンボス加工は高温のエンボスロールと可撓
性ロールの組合せで行なつてもよいが、模様の鮮
明さから金属/金属ロールの組合せが好ましい。
かくして得られた絵模様付き不織布の、エンボス
部32およびエンボス部33では不織布1が熱圧
着されて、フイルム状になり、光沢を有し、かつ
濃茶色になる。 得られた模様付き不織布についてエンボス加工
された部分、32,33とエンボス加工されてない
部分2との色の差をL*a*b*値で測定した。その
結果を第1表に示す。
〔考案の効果〕
本考案による模様付き不織布は前述のように色
彩的に明らかな差を有すると共に光沢を持つた立
体的な模様を有する不織布である。したがつて顕
著な模様効果を発揮する。又本考案による模様付
き不織布は不織布にエンボス加工を付与するだけ
で形成することができるので、従来の捺染又は印
刷加工に比しその加工コストを安価にすることが
でき、その結果安価大量供給の装飾用の高級感を
有した模様付き不織布として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による模様付き不織布の一実施
例を示す平面図であり、第2図は第1図の線−
による断面図であり、第3図はスパンボント不
織布を形成するための熱圧着部を拡大して示す不
織布の平面中の繊維の形状を示す顕微鏡写真であ
り、第4図は第3図に対応する不織布の断面中の
繊維の状態を示す顕微鏡写真であり、第5図は本
考案の模様エンボス部を拡大して示す不織布の平
面中の繊維の形状を示す顕微鏡写真であり、第6
図は第5図に対応する不織布の断面中の繊維の形
状を示す顕微鏡写真であり、第7図は熱圧着部と
模様エンボス部とを隣接して有する不織布の平面
中の繊維の形状を拡大して示す顕微鏡写真であ
る。 1……模様付き不織布、2……非エンボス部、
4……不織布を構成する繊維、31……スパンボ
ンド不織布を形成するための熱圧着部、32,3
3……模様用エンボス部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンボス加工による凹模様を有する色付き熱可
    塑性合成繊維不織布であつて、繊維重量に対し
    て、3%以下の着色剤であらかじめ繊維を均一に
    着色した不織布に、エンボス加工によつて与えら
    れた凹模様部分が熱圧着によつて表裏一体化され
    て繊維の形態をとどめない程度に両表面が平滑な
    フイルム状であり、かつ他の部分より同一系統色
    相で濃色であることを特徴とする模様付き不織
    布。
JP1984196148U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH0318546Y2 (ja)

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