JPH0318518Y2 - - Google Patents

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JPH0318518Y2
JPH0318518Y2 JP1984195020U JP19502084U JPH0318518Y2 JP H0318518 Y2 JPH0318518 Y2 JP H0318518Y2 JP 1984195020 U JP1984195020 U JP 1984195020U JP 19502084 U JP19502084 U JP 19502084U JP H0318518 Y2 JPH0318518 Y2 JP H0318518Y2
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needle
layer
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foam
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  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は手芸用編糸、ニツト糸等の糸起毛に使
用される糸起毛用針布に関するものである。
従来、かかる糸起毛用針布としては、第1図に
示すように綿布や麻布を貼合わせてなる織布層1
上にゴムシート2を一体に貼合わせ、斜め、又は
くの字状に針3を植針した針布を用いるか、又は
第2図イ,ロに示す如く綿布や毛布、麻布を多層
に接着した織布層4表面に、該織布層と略同程度
の厚みのゴム等の弾性帯5を重合し、針6を基布
に対し略垂直で且つ弾性帯の厚みと同程度に突出
させて植針した針布がみられる。
しかし、前者は表層に厚み0.5〜1mmの天然ゴ
ムシートが使用されているが、硬度が50HSC前
後と非常に硬く、基布上の針高寸法も大きい。従
つて糸起毛時に針にかかる応力が集中しやすく針
の腰曲りや折針の発生を防止し、安定した起毛を
行なうため、通常は針先の突出量を調整すること
が行なわれている。この突出量の調整は第3図に
示す回転体7に木管8が嵌合され、木管の周囲に
巻着した針布9の表面に多層の糸10を巻付ける
ことにより行なわれるが非常に熟練度を要し、誰
でも簡単に実施できず、手数がかかり高価につい
ており、場合によつては針先をくわえ込んでわん
曲させ、使用時に起毛斑や糸切断を生じる等の
種々の欠点がある。
また、後者は上記の欠点を改良するために基布
の表層に織布層と略同程度の厚みのゴム等の弾性
帯を重合して構成しているが、 1 針布基布表層のゴム製弾性帯の硬度がまだ硬
く十分でない。(シヨアー硬度35HSC以上、み
かけ密度0.5g/cm3以上)ため起毛作用時に針
に応力集中が起り折針、曲針しやすい。
2 基布の織布層と弾性帯とを略同一厚さに構成
しても、基布厚が薄い時は基布上の針高寸法も
短かくなるが、弾性帯の厚さも薄くなり、弾性
帯の硬度密度が高いがため、針の働きが強すぎ
て糸切断の原因となる。
3 基布厚を大とした時はゴム製弾性帯及び織布
層も同様に厚くなるため、針の働き自体に異な
つた差異は認められず、又針の基布上寸法も弾
性帯と同様に長くなるため、起毛時に糸の巻込
みや、切断、切針等が起りやすく、更に針布表
面に糸の巻付けを行なつて使用している。
4 ワイヤー植針角度がほぼ90゜であるため、起
毛が消極的で長い毛羽が得られない。
という種々の欠点がある。
本考案は上記の従来の欠点を解消すべくなした
ものである。即ち綿布、麻布、合成繊維等の織布
を1枚もしくは複数枚を組合わせ積層接着してな
る織布層を基層とし、天然又は天然ゴム、或いは
プラスチツク発泡体、もしくは両者の積層体より
構成される、シヨアー硬度35HSC以下、みかけ
密度0.5g/cm3以下好ましくは0.3〜0.02g/cm3
厚さが上記基層の3倍以上に形成した発泡体シー
トを表層として重合接着してなる基布に、針が働
角65〜85゜で植針され、針高寸法は基布表面と略
同一高さないしは基布上3mm以下として構成した
柔軟で、クツシヨン性に富み、起毛作用が積極的
で糸切断の起らない新規なる糸起毛用針布を提供
するものである。
本考案において使用する天然又は合成ゴムの発
泡体シートは、織布上に(接着剤を塗布した)天
然ゴムラテツクス、SBRラテツクス、NBRラテ
ツクス又はこれらの混合ラテツクスに加硫剤、促
進剤、老防を添加し発泡機で発泡させた泡糊ラテ
ツクスを塗布し、乾燥、加熱により形成した厚さ
1〜10mm、みかけ密度0.1〜0.3g/cm3、硬度8〜
35HSCのものを使用するか、或いはEVA,PE,
PVC,PP、ポリウレタン、ポリアミド等のみか
け密度0.02〜0.3g/cm3、硬度3〜30HSCの柔軟
でクツシヨン性、復元性にすぐれたプラスチツク
発泡体シートを使用する。上記プラスチツク発泡
体はスライスにより均一厚さのシートを得ること
ができ、嵩性を出すには安価で良好な特性を示
す。
また上記発泡体の表面にさらに前記SBR,
NBR、天然ゴム等のラテツクスを単独又は混合
して発泡した泡糊ラテツクスを所定厚さに塗布し
厚さ0.2〜3.0mmの発泡層を形成するか、ラテツク
スの発泡を行なわない時は、うすく塗布すること
により表面被覆を行つて、ゴムのうすい被膜を形
成し、表面に耐摩耗性をもたせたものを使用する
ことができる。
上記の如く形成した厚さが基層の3倍以上に形
成した発泡体シートは針布基布の表層構成基材と
して用いれば、起毛作用時にくり返し針にかかる
曲げ応力、捩り力等の過酷な作用を受けても針を
把持しながら自在に追従して、応力を緩和するエ
ネルギーの吸収性とレジリエンスをもつた柔軟
で、復元性にすぐれた特性を発揮する。従つて応
力集中による折針や曲針がなくなり、糸を切断す
ることのない耐久性のある針布が得られる。
この極めて柔軟性、クツシヨン性に富む発泡体
シートと、綿布、麻布、ポリエステル布、芳香族
ポリアミド系布、ビニロン布等の織布を単独もし
くは複数枚を貼合わせて基層とした織布層とを一
体に接着して基布を構成する。
かかる基布に植針するワイヤーは、丸線、トラ
ツク線、三角線等が用いられ、リブ、ツイル組織
等の植え方で働角65〜85゜の直線状或いは発泡体
層内の位置で腰角115゜〜175゜で植針し、針高寸法
を基布表面と同一高さか、基布上寸法3mm以内に
構成する。尚、針高寸法を基布表面の発泡体表面
と同一高さ或いは発泡体内に表面より1mm以内に
設定しても、使用時、第3図に示すようにロール
に巻着した時に、発泡体層が非常に柔軟で伸縮自
在のため伸びて適度の針先が突出し、表面に糸巻
せずとも良好な糸起毛が行われる。
以下本考案の実施例を図面により説明する。
実施例 1 第4図に示すように、綿布11及び麻布12を
天然ゴム接着剤で一体に貼合わせた厚さ約1.2mm
の織布層13上に、加硫剤、促進剤、老防を添加
した天然ゴムラテツクス、SBRラテツクスの混
合物を発泡機で発泡させた発泡ラテツクスを所定
厚さに塗布する。乾燥、熱処理を施して厚さ3.8
mmみかけ密度0.25g/cm3、硬度17HSCの柔軟なる
ゴム発泡体14を一体に形成し、厚さ5.0mmの針
布用基布を構成する。前記基布にワイヤーとして
丸線15を用いて働角75゜、基布上の針高寸法0.2
mm(ゴム発泡体表面とほぼ同一高さ)、綾植えで
植針し糸起毛用針布16を形成した。
実施例 2 第5図に示す如く綿布17とポリエステル布1
8を、天然ゴム接着剤で一体に貼合わせ厚さ0.9
mmの織布層19を形成したのち、プラスチツク発
泡体として厚さ4.1mm、みかけ密度0.08g/cm3
軟で、クツシヨン性、圧縮回復性にすぐれた軟質
ポリウレタン発泡体20の一面にウレタンエラス
トマーの溶剤溶液を接着剤として塗布し、上記織
布層19上に積層接着して厚さ5.0mmの針布用基
布を形成する。該基布にワイヤーとして丸線15
を腰角150゜で、針高寸法を基布のウレタン発泡体
表面と同一高さになるよう、畝植えで植針を行な
つて糸起毛用針布21を構成した。
実施例 3 第6図に示すように綿布22同志を天然ゴム接
着剤で貼合わせた厚さ0.8mmの織布層23を形成
したのち、プラスチツク発泡体として、厚さ6
mm、みかけ密度0.02g/cm3、柔軟性、クツシヨン
性、伸縮性にすぐれた軟質ポリウレタン発泡体2
4を使用し、この一面にウレタンエラストマーの
接着剤を塗布して上記織布層と一体に積層接着し
厚さ6.8mmの基布を形成する。該ウレタン発泡体
の表面25に天然ゴムとNBRの混合ラテツクス
に加硫剤、促進剤、老防を添加し、発泡機で発泡
させた泡糊ラテツクスを一定厚さに塗布して、被
膜の厚さ1mm、みかけ密度0.3g/cm3の柔軟弾性
ゴム発泡体層26を形成し、厚さ7.8mmの針布用
基布を形成する。前記基布に丸断面形状のワイヤ
ー15を働角75゜、針高寸法:基布の(ゴム発泡
体)表面とほぼ同一高さで綾植えにより植針し糸
起毛用針布27を構成した。
実施例 4 第7図に示す如く実施例3と同様にして形成し
た厚さ0.8mmの織布層23と、厚さ7.5mmの軟質ポ
リウレタン発泡体24との積層物のポリウレタン
表面25に、天然ゴムNBRの混合ラテツクスに
加硫剤、促進剤、老防を添加し粘度上昇を行なつ
てうすく塗布し、乾燥、加熱を行なつて、被膜の
厚さ0.3mmのゴム被覆層27を形成する。上記基
布に腰角160゜基布上針高寸法2mmでワイヤーとし
てトラツク線28を用い、綾植えで植針し糸起毛
用針布を構成した。
本考案は上記の如き構成となすことによつて、
手芸用やニツト糸等の糸起毛に秀れた特性を発揮
するもので、特に針布用基布の表層にみかけ密度
0.02〜0.3g/cm3、シヨアー硬度35HSC以下の非
常に柔軟で、クツシヨン性に富み、圧縮回復性に
すぐれた嵩性のゴム、プラスチツク発泡体等を有
し、発泡体層が織布層の3倍以上の厚さに構成し
たから、起毛時にくり返し針に曲げ応力がかかつ
ても、上記嵩高発泡層によつて針の大半を把持し
ているから、自在に追従して応力を緩和、吸収
し、ソフトな弾性回復を示す。よつて応力集中に
よる針の起針、折針、曲針がなくなり耐久性があ
る。また糸に対して針がソフトに作用するから、
糸切れが起らない。さらに上記特性に加えワイヤ
ーの植針角度を65〜85゜としたから、起毛作用が
積極的で長い毛羽が得られ商品価値が高められ
る。針高寸法を基布上3mm以下好ましくは基布発
泡体表面とほぼ同一高さとし、ロールに巻着使用
時に針が適度に発泡体表面から突出せる構造とな
しているので、糸巻き等の手数は必要とせず、高
速回転による起毛作用もバランスよく実施するこ
とができるなどすぐれた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図イ・ロは糸起毛針布の従来例
に於ける一部拡大側面図、第3図は従来の糸起毛
針布の糸巻き状態を示す断面図、第4図から第7
図はそれぞれ本考案の一実施例を示す糸起毛用針
布の一部拡大側面図である。 1,4……織布層、2……ゴムシート、3,6
……針、4……弾性帯、7……回転体、8……木
管、9……針布、10……糸、11,17,22
……綿布、12……麻布、13,19,23…織
布層、14,26……ゴム発泡体、15……丸
線、16,21……糸起毛用針布、18……ポリ
エステル布、20,24……軟質ポリウレタン発
泡体、25……表面、27……ゴム被膜、28…
…トラツク線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 織布を1枚もしくは複数枚貼合わせてなる織布
    層を基層とし、ゴム又はプラスチツク発泡体或い
    は両者の組合わせによる、みかけ密度0.3〜0.02
    g/cm3、シヨアー硬度35HSC以下、厚さが基層
    の3倍以上に形成した発泡体シートを表層として
    一体に積層した基布に、針を働角65〜85゜、針高
    寸法を基布表面と略同一高さかないしは基布上寸
    法略3mm以下に植針してなる糸起毛用針布。
JP19502084U 1984-12-21 1984-12-21 糸起毛用針布 Granted JPS60136374U (ja)

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JP19502084U JPS60136374U (ja) 1984-12-21 1984-12-21 糸起毛用針布

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JP19502084U JPS60136374U (ja) 1984-12-21 1984-12-21 糸起毛用針布

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JPS60136374U JPS60136374U (ja) 1985-09-10
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912809U (ja) * 1972-05-11 1974-02-02
JPS49116333A (ja) * 1973-02-15 1974-11-07
JPS5076333A (ja) * 1973-10-04 1975-06-23

Patent Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912809U (ja) * 1972-05-11 1974-02-02
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