JPH03185189A - 回収ボイラの腐食及びダストトラブルの抑制方法 - Google Patents

回収ボイラの腐食及びダストトラブルの抑制方法

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JPH03185189A
JPH03185189A JP32251889A JP32251889A JPH03185189A JP H03185189 A JPH03185189 A JP H03185189A JP 32251889 A JP32251889 A JP 32251889A JP 32251889 A JP32251889 A JP 32251889A JP H03185189 A JPH03185189 A JP H03185189A
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JP
Japan
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recovery boiler
dust
sodium
potassium
green liquor
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Application number
JP32251889A
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English (en)
Inventor
Takashi Matsuo
隆 松尾
Masaki Shoji
正樹 東海林
Shigeru Nakai
滋 中井
Satoshi Etou
衛藤 慧志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ソーダバルブやクラフトバルブの製造におけ
る水酸化ナトリウムの回収及び再利用に伴う回収ボイラ
の腐食及びダストトラブルの抑制方法に関する。
〈従来の技術〉 ソーダバルブやクラフトバルブの製造は、バルブ原料を
水酸化ナトリウムを含む混合液で加圧蒸煮してリグニン
を除いてパルプ化するものである。
上記した水酸化ナトリウムは、蒸煮廃液(黒液)よりナ
トリウム塩を回収し、更にカセイ化して繰り返し使用し
ている。
上記した水酸化ナトリウムの回収工程としては、まず黒
液を回収ボイラで燃焼することにより炭酸ナトリウム(
Na、IC03)および硫化ナトリウム(NaaS)を
主成分とする無機溶融物(スメルト)を得る9次に、こ
のスメルトを弱液に溶解して緑液とした後、この緑液を
カセイ化して白液を得る。この得られた白液は、チップ
及び黒液とともに蒸煮に利用される。
上記したナトリウムの回収を行う回収ボイラでの黒液の
燃焼は、黒液を濃縮した後、燃焼するものであり、濃縮
効率及び濃縮割合を向上し、回収ボイラでの回収ナトリ
ウムの高濃縮化を図るために、黒液をロスコ型エバポレ
ータ等を使用して濃縮したり、燃焼条件を高温高圧で行
うようにしている。
しかし、上記した黒液中には、ナトリウム以外にも種々
の無機成分が含有され、燃焼ガス中の無alIt分が過
熱機関及び蒸発管のチューブなどに付着する現象が発生
する。上記したチューブに付着するダストは、硫酸ナト
リウム(Na、SO,)、塩化ナトリウム(NaC1)
、硫酸水素ナトリウム(NaH3O,)、ナトリウムと
カリウムの複塩(KJa(SO4)t)および硫酸塩と
炭酸塩の複塩(NaaCO+(SOJ*)等の低融点の
化合物の共晶体であり、チューブを腐食したり、各チュ
ーブの外壁に肉厚な付着層を形成する。
上記した低融点化合物の付着ダストにより。
チューブの腐食が進むと、噴破等の重大な事故が発生す
る。また、チューブの外壁の付着が進むと、各チューブ
間を付着ダスト層が埋めて燃焼ガスの流れを阻止しく一
般的にダストトラブルと称する)1回収ボイラ運転停止
等の障害を生じることがある。
上記した過熱機関及び蒸発管などの腐食の対策としては
、チューブを交換し、また、燃焼ガスの流れを阻止し回
収ボイラ運転停止等の障害の対策としては、回収ボイラ
を停止した後、ランシングして人為的に付着物を除去す
る方法が従来より実施されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記した従来の方法では、回収ボイラな長期間
停止する必要があるので費用が掛り、生産に支障を生ず
るものであった。
また、過熱機関及び蒸発管のチューブは、長尺で径が十
数cmにも及ぶステンレス製バイブ管であるため、交換
するチューブ自体に高い費用が掛る上、チューブの交換
作業にも手間が掛るものであった。
さらには、上記チューブの外壁に肉厚な付着ダスト層が
形威された場合、該付着ダスト層は極めて堅牢であるた
め、その除去作業(ランシング)に多大な手間と費用と
が掛る。
従って、付着ダスト層が形威しにくいように或いは除去
されやすいようにするために、黒液などに添加剤を混入
してダストの融点を高くする方法が考えられるが、一般
にこの方法は、回収する水酸化ナトリウム中の不純物の
含有率を大きくするという欠点がある。
本出願人は、上記したダストの高融点化において、黒液
中に含有されるカリウムの濃度に着目し、黒液中より回
収されて再利用される水酸化ナトリウム中にカリウムが
濃縮されることを防止することにより、上記した種々の
問題を解決することを見いたしたものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記に鑑み提案されたもので1回収ボイラよ
り得られる無機溶融物を弱液に溶解した緑液中に、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウムと粒径1〜IOpmの太陽
石及び/又は麦飯石とを添加し、緑液中に含まれるカリ
ウムを沈殿させて除去することにより、次の工程の苛性
化で得られる水酸化ナトリウムの純度をあげて回収して
再利用することを特徴とする回収ボイラの腐食及びダス
トトラブルの抑制方法に関するものである。
上記した本発明に使用するテトラフェニルホウ酸ナトリ
ウムは、 なる構造を有する化合物であり、特にナトリウムイオン
が多量に存在する水溶液中で、カリウムと選択的に反応
して、水不溶性のカリウム化合物に変わる。
また、本発明において上記したテトラフェニルホウ酸ナ
トリウムと共に緑液中に添加する太陽石及び/又は麦飯
石は、上記した水不溶性のカリウム化合物を吸着し、粗
大化させて沈殿させることができるとともに、未燃カー
ボン、シリカ(SiO2) 、マグネシウム化合物、鉄
化合物等より成るドレッグ(一種のスラッジ)の沈降を
促進させて緑液を短時間に生産する作用をも有している
上記した太陽石及び/又は麦飯石は、水スラリーとして
緑液中に添加することができ1本発明に使用可能な粒径
は1〜1101Lである0粒径10ILm以上の場合は
、水スラリーの安定性に問題を生じ、また、緑液に添加
後の沈降速度が早過ぎて水不溶性のカリウム化合物の吸
着が不十分になり、結果としてカリウム化合物の沈降が
遅くなることもある。一方、粒径17zm以下の場合は
、カリウム化合物を吸着した太陽石及び/又は麦飯石の
沈降が遅く、カリウムの除去が不充分になることがある
尚、上記した薬品の添加量は、緑液に対して0.01〜
1.0重量%、好ましくは0.03〜0.2重量%の範
囲で用いられるが、より効果のある添加量の設定は、緑
液中のカリウムの濃度によって行う方が良い、但し、添
加量が0.01%以下では緑液中の脱カリウムが十分に
行われず、1.0重量%以上では未反応の薬品も共に沈
降して脱カリウム効率並びに経済効率が共に悪くなる。
上記した薬品の使用形態に関しては、例えば水スラリー
として調整した後、デソルビングタンクもしくは緑液タ
ンクの緑液に定量ポンプを用いて所定量を注入すれば良
い。
本発明は、上記したように緑液に特定の薬品を添加する
ことにより、緑液中のカリウムを除去し、この緑液をカ
セイ化して得られる白液中のカリウム塩の含有率を低下
することができるので、上記した白液を使用して蒸煮し
た廃液(黒液)中のカリウム分を減少することができる
のである。
従って、上記した黒液な回収ボイラで燃焼すると、カリ
ウム含有量の少ないダストを生成することができる。生
成したダストは1回収ボイラの過熱機関および蒸発管な
どに付着するが、主成分は硫酸ナトリウム(NatSO
4)であり、第1表に示すようにカリウムが存在すると
融点は低いが、カリウムを除去することによりダストの
融点を高くすることができる。
金髪−−生一一1覧 上記したように、本発明は、緑液中のカリウム成分を除
去することにより1回収ボイラで生成されるダストの高
融点化を促進することができ、高融点化合物であるダス
トが、過熱機関および蒸発管外壁に衝突する際には固体
の微細粒子として衝突したり、チューブの外壁に付着し
ても速やかに固化するので、チューブを腐食することが
ない また、上記したように、本発明ではダストが固体の微細
粒子として過熱機関および蒸発管外壁に衝突するので、
チューブに付着するダスト量が減少し、燃焼ガスの流れ
を阻止するダストトラブルを抑制することができる。
さらには、チューブ外壁C形成される付着ダスト層は、
従来のカリウム成分を含んだ付着ダスト層に比べて、そ
の除去が極めて容易であり。
チューブ外壁に付着ダスト層が形成されても、自重や僅
かな振動で自然に落下したり、ハンマー等で打突するこ
とにより容易に剥れ落として除去することができるもの
であった。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を示す。
配合例1 テトラフェニルホウ酸ナトリウム  3%粒径2〜8μ
mの太陽石     10%水           
           87%配合例2 テトラフェニルホウ酸ナトリウム  1%粒径5〜lO
μmの太陽石    20%水           
            79%上記した配合例1.2
の水スラリーを添加して脱カリウムを行った緑液なそれ
ぞれ実施例1.2とし、無添加の緑液をブランクとして
、各々に含まれるカリウムの濃度をI−C−P (高周
波誘導結合プラズマ発光分光分析装置)により測定して
比較した。結果は、第2表に示した。
上記した第2表より明らかなように、緑液中に配合例1
.2の水スラリーを添加した実施例1.2は、緑液中の
カリウムの濃度が著しく減少することが確認された。
(発明の効果〉 以上説明したように1本発明によれば、デソルビングタ
ンクもしくは緑液タンクの緑液に、#愛の薬品を添加す
るだけで、緑液及び白液、黒液中のカリウム濃度を著し
く減少することができるので、回収ボイラで生成するダ
ストを高融点化し。
回収ボイラの過熱機関及び蒸発管のチューブにおける腐
食および燃焼ガスの流れを阻止するダストトラブルを抑
制することができるものである。
また1本発明によれば、緑液に薬品を添加することによ
りドレッグの沈降速度を向上することができるので、緑
液が効率良く得られ、単位時間当りの緑液生産量が増加
する。
従って、本発明によれば、低費用で且つ効率良く回収ボ
イラを連続操業することを可能とし、黒液よりナトリウ
ム塩を回収して、バルブ製造に利用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 回収ボイラより得られる無機溶融物を弱液に溶解した緑
    液中に、テトラフェニルホウ酸ナトリウムと粒径1〜1
    0μmの太陽石及び/又は麦飯石とを添加し、緑液中に
    含まれる不純物としてのカリウムを沈殿させて除去する
    ことにより、次の工程の苛性化で得られる水酸化ナトリ
    ウムの純度をあげて回収して再利用することを特徴とす
    る回収ボイラの腐食及びダストトラブルの抑制方法。
JP32251889A 1989-12-14 1989-12-14 回収ボイラの腐食及びダストトラブルの抑制方法 Pending JPH03185189A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002517623A (ja) * 1998-06-01 2002-06-18 ユー.エス.ボラックス インコーポレイテッド 硼酸塩添加によるアルカリパルプ化液体苛性化効率増大法
JP2010260758A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Tsurumi Soda Co Ltd カリウム含有量の少ない水酸化ナトリウム水溶液、固形状水酸化ナトリウム、及びこれらの製造方法
JP2012091980A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Tsurumi Soda Co Ltd カリウム濃度を低減したナトリウム化合物の製造方法、及び、ナトリウム化合物
JP2012141127A (ja) * 2004-05-20 2012-07-26 Fpinnovations 複合管の外側用耐食性合金
JP2016223836A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 王子ホールディングス株式会社 高塩試料中の金属の分析方法

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