JPH03184511A - 敷物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマット、カーペット、人工芝などの圧縮弾性、
耐久性、通気性、土砂抱含性、水分蒸散性、排水性など
のＲ能に優れた敷物に関するものである。

従来の技術 従来、タフティングによる植毛タイプのマット、カーペ
ット、人工芝などの敷物としては必要なりッション性を
付与するために植毛繊維密度を高くし、かつ圧縮弾性性
能やへたりに対する耐久性を付与したものや、外観、感
触を犠牲にして、金属線、林間、パームなどを組合わせ
て、通気性、水分蒸散性、排水性などの機能を付与した
ものがある。前者の場合は外観的には優れた性状のもの
が得られるが、敷物の基部に直接植毛されているため、
圧縮に対して植毛体自身が受止めなければならず、圧縮
弾性あるいは耐久性に問題があり、土砂などの夾雑物が
入り込んだ場合に除去し難く、また水分を含有したとき
の蒸散、排水性能に劣るという問題がある。また、後者
の場合は夾雑物の排出、乾燥性能は優れているが、硬い
金属線や綜欄、パームなどが使用されているため、家屋
内での使用には不向きであり、用途的に制約を受けると
いう不利益が生じる結果となっている。

発明が解決しようとする課題 本発明は、上記の問題点を解決するものであって、マッ
ト、カーペット、人工芝などに必要なりッション性、圧
縮弾性、耐久性、乾燥性、夾雑物の除去性に優れた敷物
を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、タフティングによ
る植毛密度を差程高くすることなく、圧縮弾性性能を有
し、空隙が多いことによる水分蒸散、排水効果などの機
能に優れた敷物を得るために、鋭意研究の結果、立体構
造編織物布帛を基布として用いる発明に到達したのであ
る。

そこで、本発明は、表側と裏側の地組織間を直径が０．
０７ヘー〇。４ＬＩＩＩの連結糸で連結し、かつ下記式
で示す空隙指数Ｋが０．４−０．９５で、厚さが１，５
〜１５而である立体構造編織物布帛を基布とし、この基
布にタフティングによる植毛後、バッキングしてなるも
のである。

Ｋ＝　１−　（Ｗ／Ｃ−Ｔ） ただし、Ｗ：布帛の目付（ｇ／ｒｒ？）、Ｃ：繊維素材
の平均密度（ｇ／（至）３）、Ｔ：布帛の体積（ｃｓ’
／ｒｒｒ） 本発明の敷物の基布として使用される立体構造ｍ織物布
帛において、表側と裏側の地ＭＩＩｉ１４は、合成ｍ維
、肪酸繊維、天然繊維、無機繊維の１種または２種以上
の糸条を用いて、たとえば２列の針床を有する経編機で
あるダブルラッセル機やモケット織機により製編織され
るものであり、通常のｔａｌａ物状の平坦な組織やメツ
シュ状の組織など任意に選択でき、表側と７Ａ側で同一
組織でも、異なる組織でもよい、好ましくは、表側は植
毛繊維の開繊性から考慮し、やや粗目のメツシュ形状と
し、裏側はタフティング時の基布安定性の面から比較的
平坦な組織とすることが有利である０表側と裏側の地組
織は直径が０．０７〜０．４＋ｍのナイロン６、ナイロ
ン６６、ポリエステルなどの合成繊維からなる連結糸で
連結し、立体構造１ｉ織物布帛となすのである。この布
帛は圧縮弾性に優れ、空隙が多く、通気性などの機能性
に富んだ布帛となっている。

しかも製編織は安定した状態で操業することができる。

連結糸の直径が０．Ｏ７ｎｍ未満の場合、敷物基布とし
て使用しても圧縮弾性機能を高める効果が極めて少ない
ものとなってしまう、また０、４　ｗｍを超える場合は
、連結糸として剛性が強すぎて製編織が困難となったり
、タフティング時の針を損傷することにもなり易い、さ
らに、敷物基布としての立体構造編織物布帛として、力
学的適正を得るためには、特に連結糸は直径が０．１１
７〜０　、３３ｍの合成繊維モノフィラメント糸あるい
はフィラメント数の少ないマルチフィラメント系を用い
ることが好ましい、なお、連結糸の密度、配置、方向な
どは要求性能に応じて適宜設定すればよい。

また、本発明の基布に用いる立体構造編織物布帛は、上
記式で示す空隙指数Ｋが０．４〜０，９５で、厚さが１
．５〜１５關であることが必要である。空隙指数には、
単位面積当りの見掛けのｔ＊積から布帛を構成する糸条
の体積を減することにより、実際の布帛の空隙量がどの
程度あるかを示したものである。なお、繊維素材の平均
密度は、それぞれの繊維素材の密度を加重平均して求め
る。空隙指数Ｋが０．４未満の場合、糸条密度が高く、
タフティングが困難となったり、植毛の開繊が阻害され
、敷物表面部の被覆状態が悪くなり、品位が保てなくな
ったり、タフティング後の通気性も低下し、水分蒸散、
排水性能も低下する結果となる。また、３次元的変形に
も乏しくなり、クツション性も損われる。さらには、製
編織が難しくなる。一方空隙指数Ｋが０．９５を超える
と糸条密度が少なすぎ、タフティング後のクツション性
に殆んど寄与しない結果となる。実用面より機能的な空
隙指数にとしては０．５０〜０．９２であることが好ま
しい、厚さが１．５圓未満の場合、クツション性が乏し
く、１５印を超えると布帛での立体形状保持が困難とな
ったり、実用面で圧縮性能面で差程効果が期待できなく
なる０機能性からみて３面〜１０＋＋ｍの厚さが好まし
い。

上記構成の立体構造編織物布帛を基布としてタフティン
グにより植毛を施すことになる。タフティングに用いる
Ｍ毛素材はナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンな
どの合成繊維、再生繊維、天然繊維など用途に適した素
材を用いる。植毛の密度は本発明の場合、基布が圧縮弾
性性能に優れた立体構造編織物布帛を用いるため、３０
〜６０％程度減することが可能となる９次に、上記によ
り作成した植毛布帛に熱硬化性塩ビゾルなどの樹脂によ
り適当な厚さのバッキングを施し敷物として完成さ仕る
。

作用 本発明は表側組織と裏側組織を一定の太さ即ち剛性を有
する連結糸により連結され、表側組織と：！！測組織組
織間に比較的大きな空隙が設けられている。クツション
性、耐久性、通気性および通水性に優れた敷物に必要な
要素を具備した布帛を、タフティング用基布に用いるこ
とを特徴としているため、タフティングにより植毛密度
をかなり減じても加圧時の毛倒れ、圧縮弾性能、耐久性
機能が確保できる。このことは植毛繊維内の空隙が多く
保てることにより、通気性が向上し、特に水分の蒸散が
促進されたり、量的に水を受けたときには排水を高める
効果が得られることになる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例の立体構造編織物布帛を基布
として用いた敷物の概略断面図、第２図は基布である立
泳構造絹ａ物布帛の概略斜視図、第３図は同概略断面図
である。第１図に示す立体構造編織物布帛を基布１とし
て用いた敷物において、この基布１にタフティングによ
り糸条繊維２を植毛し、次にバッキングを施してバッキ
ング部３を設け、敷物としたものである。上記基布１は
第２図および第３図に示す如く、表側組ｗＡ４を適度の
剛性を有する直径０，０７〜０．４ｏｎｎの連結糸５に
より裏側組１１ｉ１１６の上に立体的に横築して構成さ
れている。このように表側組織４と裏側組織６との間に
連結糸５を設けることにより空隙７が確保された厚さ１
．５〜１５關である布帛において、空隙指数には０．４
〜０．９５となる。

第４図は基布１にタフティングにより植毛したバッキン
グ前の状態を示す概略断面図であり、裏側組織６にタフ
ティングにより植毛された糸条繊維２が連結糸５の間を
通り表側組織４の上部に突出した状態となる。このこと
により、植毛糸条繊維２の上部より圧力が掛かったとき
、表四組１Ｉｌ１４によりＭＩ！倒れが防止され、連結
糸５の適度の剛性により、垂直方向の圧力に対する応力
が働き、圧縮弾性性能が優れる結果となる。

第５図（ａ）〜ｆｃ）は本発明の一実施例のダブルラッ
セル組織図である。第５図ｆａ）は表側組織の組織図で
、筬Ｌ１．Ｌ２を２枚使用し、植毛糸条繊維の開繊性に
有利なメンシュＭＪｍとなっている。

第５図（Ｃ）は裏側組織の組織図で、筬Ｌ５　、　Ｌ５
を２枚使用し、筬Ｌ５で鎖り組織、筬Ｌ６でインレイ組
織とし、寸法安定性を配慮した。第５図（ｂ）は第５図
（ａ）に示す表側組織と第５図（Ｃ）に示す裏俳１組織
を連結する連結糸の組織図であり、筬Ｌ４　、Ｌ５の２
枚により圧縮弾性性能に安定した茄り４１１ａを配した
ものである。

実施例評価の加圧による厚み変化はＪＩＳ　１１０２１
敷物試験方法による圧縮弾性試験機を用い、所定の圧力
で加圧３０秒後の厚さ（、、）で測定した。

次に、本発明の立体構造ｍｍ物布帛を基布として用いた
敷物の具体的実施例を示す。

実施例１ １５００ｄ／２Ｏｆポリエステルマルチフイラメント糸
を用いて、第５図（ａ）に示す筬Ｌ１．Ｌ２によりメツ
シュ状＃ｆＩｍで表側生地を編立し、同様糸を使用して
第５図（Ｃ）に示す筬Ｌ５　、Ｌ６により寸法安定性を
考慮した平坦な組織で裏側生地を編立、そして直径０．
２３ｎｍのナイロンモノフィラメントを用いて、第５図
（ｂ）に示す筬し３．Ｌ４組織により表側生地および″
ｓ、１１１１生地を連結した立体構造タフティング用基
布を１４Ｇダブルラッセル機〔カールマイヤー製〕で作
成した。さらにタフティング時の操業性を安定させるた
めに、ピンテンター〔重金工業■製〕により、３％のオ
ーバーフィード１６０℃で１分間の仕上セットを行なっ
た。このようにして得られた立体構造タフティング用基
布は厚みが６．３　ｎｍ、空隙指数は０．８６であった
。上記立体構造布帛をタフティング用基布とし、タフテ
ィング機［水田鉄工所■製］　５／３２ゲージにて、パ
イル糸にナイロンＢＣＦ加工糸１５００ｄ／２Ｏｆを用
い、パイル長１０１０１ｌ、１０回／吋の植込み密度で
タフティングを行なった。これにより、第４図に示すよ
うにタフティングによる植毛繊維束の中に立体構造布帛
が介在することになり、加圧時に剛性を有する連結糸の
応力が働き、圧縮弾性性能が著しく向上することになる
。

次に、上記の立体構造布帛にタフティングして植毛され
た敷物表皮布帛に３開の厚さで熟硬化性樹脂である塩ビ
ゾルをバッキングし敷物として加工完了した。得られた
敷物の評価を第６図に示すグラフおよび第１表に記載す
る。

実施例２ 実施例１の構成の内、タフディングの植毛繊維に人工芝
に適するナイロン偏平糸２５００ｄ／１０ｆ　、パイル
長７關とした以外は全て実施例１に記載製法にて敷物を
作成した。得られた敷物の評価を第６図に示すグラフお
よび第１表に記載する。

第 表 比較例１〜２ 比較例１〜２は、実施例１〜２の構成中、タフティング
基布である立体構造布帛を常用されているポリプロピレ
ン平織布帛にし、他は全て同様構成、条件、方法で製造
したものであり、比較例１は実施例１に該当し、比較例
２は実施例２に該当する。

上記第６図に示すグラフで明らかなように、立体構造布
帛を植毛ｍ維の中に介在させた本発明の場合は加圧によ
る厚み変化が少なく、圧縮抵抗の高いクツション性に優
れた敷物となる。しかも第１表に示すように植毛繊維の
立毛状態が安定的で、表面被覆状態も改良されることに
より、敷物としての質感、品位をかなり向上させること
ができた。

次に乾燥性能に係る性能評価として、敢然性能を評価し
た。この場合の評価敷物は実施例１で製造した敷物を対
象とした。評価方法は一辺が３０ａｍの敷物を植毛面を
向い合わせに２枚重ねとし、中心部に発熱体を挿入し、
この発熱体を４０゛Ｃに維持するに必要な電気消費Ｉの
比を求めた。その結果を第２表に示した。

第２表 比較例３ 実施例１の加圧による厚み変化に相当する圧縮抵抗を示
す従来方法による敷物としては、比較例１で使用した１
５００ｄ／２０ｆ　Ｂ　ＣＦを最低２本引き揃えしない
と同程度の性能が得られないため、比較例３　とＬ４比
ＭＰＪ１の植毛糸Ｂ　ＣＦ　１５００ｄ／９６ｆ　ｘ２
本を使用し、他は全て比較例１と同様の構成、条件、方
法で製造したものを用いた。

第２表に示す通り、本実施例の敷物は電気消費量が比較
例３である従来製法敷物に比べ、１１０．７３＝　１．
３７倍も多く、それだけ敢然性能が良好である。このこ
とは通気性が良好であることの裏付けとなり、乾燥性能
が優れる結果となっている。

発明の効果 以上のように、本発明における立体構造組ｍ物布帛を基
布に用いた敷物は、表、裏組織を連結する連結糸が直径
０．０７〜０．４ｔｍｗＩの適度の剛性を有しているこ
と、空隙指数が０．４〜０，９５、厚さが１．５〜１５
ＩＩＩ＋であるので、タフティング後の性能として、基
稈植毛繊維密度を高くしなくても、優れたクツション性
と弾性回復特性を有し、空隙に富み、通気性、水分蒸散
性、夾Ｍ！Ｐｌ＋Ｊの除去性にも優れ、外観的にも立毛
感が安定し、質感においても見映えのある敷物を製造す
ることができ、広く業界に貢献するものと確信するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による敷物の概略断面図、第
２図は第１図に示す基布である立体楕遣ｍ織物布帛の概
略斜視図、第３図は同概略断面図、第４図は同基布に植
毛したときの概略断面図、第５図（ａ）、　（ｂ）、　
（ｃ）は立体構造布帛の組織図、第６図は加圧による厚
み変化を示すグラフである。 １・・・基布、２・・・糸条繊維、３・・・バッキング
部、４・・・表側組織、５・・・連結糸、６・・・裏側
組織、７・・・空隙、し１〜Ｌ６・・・筬。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、表側と裏側の地組織間を直径が０．０７〜０．４ｍ
   ｍの連結糸で連結し、かつ下記式で示す空隙指数Ｋが０
   ．４〜０．９５で、厚さが１．５〜１５ｍｍである立体
   構造編織物布帛を基布とし、この基布にタフティングに
   よる植毛後、バッキングしてなる敷物。 Ｋ＝１−（Ｗ／Ｃ・Ｔ） ただし、Ｗ：布帛の目付（ｇ／ｍ＾２）、Ｃ：繊維素材
   の平均密度（ｇ／ｃｍ＾３）、Ｔ：布帛の体積（ｃｍ＾
   ３／ｍ＾２）