JPH03183946A - 腐食検出方法及び装置 - Google Patents

腐食検出方法及び装置

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JPH03183946A
JPH03183946A JP32338989A JP32338989A JPH03183946A JP H03183946 A JPH03183946 A JP H03183946A JP 32338989 A JP32338989 A JP 32338989A JP 32338989 A JP32338989 A JP 32338989A JP H03183946 A JPH03183946 A JP H03183946A
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corrosion
measurement sample
vibration
resonance frequency
measurement
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JP32338989A
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Rintaro Minamitani
林太郎 南谷
Kenichi Kasai
憲一 笠井
Shizuo Zushi
頭士 鎮夫
Yuichi Ishikawa
雄一 石川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、構造部材の腐食を検出する腐食検出方法及び
装置に係り、特に測定試料の腐食前後の共振振動数の差
からその測定試料の質量変化を算出し、その質量変化か
ら構造部材の腐食を定量的に検出する腐食検出方法及び
装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、構造材の腐食センサは、瀬尾真浩「水晶振動子の
Cu/H2S大気腐食研究への応用」腐食防食188構
演集P81に記されているように、水晶振動子の表面に
薄膜を形成し、前記水晶振動子の共振振動数の変化から
、前記構造材の腐食損傷及び境環を測定、定量化を行っ
ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、水晶振動子の表面に薄膜を形成する
ことにより、水晶振動子の重量あるいは− 厚さが増加したのと同じ効果が生じ、前記薄膜の重量あ
るいは厚さに比例して水晶振動子の共振振動数は低下す
る。水晶振動子は発生する振動数に限界値があり、薄膜
の厚さはその限界値によって制限される。すなわち薄膜
を有する水晶振動子の共振振動数が水晶振動子自身の振
動数の限界値内に制限され、薄膜はそれ以上厚くするこ
とができない。例えば、6 M Hzの水晶振動子の使
用限界は、共振振動数の低下がI M Hz位になった
ときであることから、薄膜の厚さは数百nm以下にして
おく必要がある。この場合、上記従来技術には以下の問
題がある。
(1)水晶振動子の共振振動数が振動限界値以下に低下
するほど薄膜に腐食生成物または析出物または付着物な
どが生成した場合、腐食損傷の測定、定量化を継続する
ことができなくなる。
(2)減肉が、支配的である腐食環境中において、水晶
振動子表面の薄膜の厚さ以上に減肉が進行した場合、水
晶振動子の表面が腐食環境中に露出してしまうため、腐
食損傷測定、定量化を継続することができなくなる。
(3)水晶振動子の表面の薄膜は、腐食測定の対象物と
同種の金属により形成されるが、膜厚の制限上蒸着また
は電析などのプロセスによって形成され、別プロセスに
よって製造、処理した実際の構造材料と同質材料とみな
すことができない。さらに、蒸着または電析が不可能な
合金等の材料については成膜手段がなく、この材料から
なる構造物ではその腐食損傷を測定することはできない
本発明の目的は、腐食を測定する測定試料について形状
の選択の自由度が大きく、そして測定範囲が広く、かつ
測定精度、感度の優れた腐食検出方法及び装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を遠戚するために1本発明の腐食検出方法は、
腐食の測定開始時に測定試料の初期共振振動数を求め、
前記測定試料の腐食が進行した時に該測定試料の腐食時
共振振動数を求め、前記初期共振振動数と腐食時共振振
動数の差から前記測定試料の質量変化を算出し、該質量
変化から腐食を定量的に検出することを特徴としている
また、上記目的を達成するために、本発明の腐食検出装
置は、腐食測定に用いる測定試料と、該測定試料を部分
的に拘束して振動を与える振動子と、該振動子の振動数
を掃引して制御する振動制御手段と、前記測定試料の振
幅を測定する振幅測定手段と、前記振動制御手段からの
振動数信号と前記振幅測定手段からの振幅信号のピーク
値とにより前記測定試料の共振振動数を検出する検出手
段と、該検出手段が検出した前記測定試料の腐食前後の
共振振動数の差から質量変化を演算し、該質量変化から
腐食を定量的に求める演算手段とから構成されたことを
特徴としている。
また、−(二記目的を達成するために本発明の別の腐食
検出装置は、腐食測定に用いる測定試料と、該測定試料
を部分的に拘束して振動を与える振動子と、該振動子の
振動数を掃引して制御する振動制御手段と、前記測定試
料の振幅を測定する振幅測定手段と、前記振動制御手段
からの振動信号と前記振幅測定手段からの振幅信号とか
ら前記振動− 信号と振幅信けの位相差がπ/2になる前記測定試料の
共振振動数を検出する検出手段と、該検出手段が検出し
た前記測定試料の腐食前後の共振振動数の差から質量変
化を演算し、該質量変化から腐食を定量的に求める演算
手段とから構成されたことを特徴としている。
そして前記共振振動数が前記測定試料における最低次の
共振振動数であるのが最も好ましい。
また前記測定試料は概して腐食環境中の構造材と同質材
料であるのが好ましいが、場合によっては、前記測定試
料は腐食を受ける表面材と該表面材に裏ばりして接合さ
れたベース材とからなるものがよい。
さらに、上記に挙げた各稲の腐食検出装置はそれぞれ環
境の腐食を測定し、さらに該環境媒体の腐食進行度から
境環媒体の悪化を検出する構造材の腐食監視システムに
好適であり、プラント内に前記のいずれから腐食検出装
置を複数個設置した場合この腐食検出装置により得られ
た測定値をCRT画面七に猫かれた前記プラン1〜の図
面に対応8 させて測定値を表示するのがよい。そして、前記測定値
の統計分布を評価し、該測定値の異常値を検知すれば、
安全上好都合である。
また、」―記のいずれか1種の腐食環境監視装置をアレ
ー状に多数配置し、該腐食環境監視装置から得られた測
定値を統R」処理すると正確なデータを得ることができ
る。
上記に挙げた腐食環境監視装置は、それぞれ大型コンピ
ュータ装置に適用し、内部の素子を冷却する構造相及び
冷却媒体の腐食性を検出し、該腐食性の測定値が所定値
になったときに、警報をCRT上に表示することもでき
る。
〔作用〕
本発明の腐食検出方法−、測定試料を振動子を用いて加
振した場合、測定試料表面の腐食ti傷による質量変化
により、その共振振動数が変化することを利用したもの
である。すなわち、測定試料が腐食生成物または付着物
により重量が増加すると、測定試料の重量あるいは厚さ
が増加したのと同じ効果が生じ、質量変化に比例した共
振振動数の変化が生しる。また、測定試料が、溶出また
は溶解によりその質量が減少すると、質量変化に比例し
た共振振動数の変化が生じる。
ここで、共振振動数は振動数を掃引するときに現われる
振幅のピークに対応する振動数から求めることができ、
また振幅と起振力の位相差がπ/2に対応する振動数か
らも求めることができる。
本発明の腐食検出装置において、振動制御手段は振動数
を掃引するように振動子を制御し、その振動子は測定試
料を部分的に拘束して振動を与え、振幅測定手段は測定
試料の振幅を測定し、検出手段は振動制御手段から振動
数信号をまた振幅測定手段から振幅信号を入力して振幅
信号のピーク値に対応する振動数を測定試料の共振振動
数として検出し、演算手段は測定試料の腐食前及び腐食
後の共振振動数の差から質量変化を演算し、その質量変
化から測定試料の腐食を定量的に求める。
また本発明の別の腐食検出装置においては、振動制御手
段は振動数を掃引するように振動子を制御し、その振動
子は測定試料を部分的に拘束して振動を与え、振幅測定
手段は測定試料の振幅を測定し、振動制御手段から振動
信号をまた振幅測定手段から振幅信号を人、力してこれ
らの振動信号と振幅振動の位相差がπ/2になる測定試
料の振動数を共振振動数として検出し、演算手段は測定
試料の腐食前及び腐食後の共振振動数の差から質量変化
を演算し、その質量変化から測定試料の腐食を定量的に
求める。
ここで、測定試料として、周縁で固定された円板が振動
する場合を取り上げる。円板の共振振動数Pと円板の板
厚りとの間には次の(1)式の関係が成立する。
αは円板の振動型を規定する節円及び節直径の数により
与えられる定数、aは円板の半径、γは円板材料の密度
、Eはそのヤング率、Vはそのポアソン比、gは重力加
速度である。したがって、直径10mm、厚さ1mmの
鉄製円板の最低次振動(節円数01節直径O1α=10
.21)の場合、11− 1Hzの変化は6,3nmの板厚変化に相当し、極めて
高感度に質量変化を測定することができる。
ここで、薄い板が、媒体(液体など)の中で振動する場
合には、媒体の質量が振動数に影響を及ぼす。(1)式
で求めた周縁固定の円板の最低次振動の場合、その最低
次振動数に次の(2)式の補正項を掛けて媒体による影
響を補正する。
(2)式において、γ□は媒体の密度である。したがっ
て、前記周縁で固定された直径10mm、厚さ1mmの
鉄製円板が水中で振動している場合には、最低次の振動
数は、媒体が存在しないときの値の0.43倍に低下す
る。
なお、膜または、梁についても同様にして、共振振動数
を求めることができる。
さらに、上記の腐食検出装置を用いたプラントの構造材
の腐食監視システムまたはコンピュータにおいては、そ
の腐食検出装置はプラントまたはコンピュータの各所で
の腐食媒体の腐食性を検出2− する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、腐食センサの構造図である。この腐食センサ
エは、円板形状の測定試料1]、と、その測定試料土1
の周縁を固定する剛性のある筒状の支持体12と、支持
体12の端部を固定して装着する振動子13と、測定試
料1工、支持体12及び振動子13で囲われた密閉空間
で測定試料の裏面またはその近辺に設置された物理量セ
ンサ14とから構成されている。
腐食センサ1は以下のように動作する、まず外部からの
信号により振動子13が振動し、その振動を支持体12
を介して測定試料11にその平面に直角方向に伝達し、
その測定試料11の中央部の振動時の振幅を物理量セン
サ14が測定する。
ここで物理量センサ14は、接触または非接触で、測定
試料11のひずみ、変位、または電気容量等を測定し、
測定値は電気信号に変換されて外部に取り出される。
第2図は、本発明に係る実施例の腐食検出装置の構成図
である。第2図において、腐食センサ1は第1図で説明
したものであって、この腐食センサ1中の測定試料11
は、振動子駆動回路2により制御される振動子13の振
動に応じて支持体12を介して振動し、その測定試料1
1中央部の振動は物理量センサ14により測定されて、
測定された振動データはコンピュータ3に入力されて、
演算処理される。
この腐食検出装置の動作についてさらに詳細に説明する
。振動子邸動回路2により腐食センサ1に振動数が高→
低または低→高と変動する振動を掃引する時、腐食セン
サ1は、その各次数の共振振動数に達したときに共振す
る。
第3図、第4図は、腐食センサlにおける測定試料11
の振動特性を示す図で、横軸に測定試料11に与えられ
た振動の振動数を示し、縦軸にはその振動数に対する測
定試料11の振幅を示す。
そして実線の曲線は測定試料が腐食等により質量変化し
た場合の振動特性を示し、鎖線の曲線は測定試料が初期
の新しい状態にある場合の振動特性を示している。第3
図、第4図に示すように、共振振動数において測定試料
]1の振幅はピークに達する。測定時、コンピュータ3
には、名振動数での腐食センサ1に設置された物理量セ
ンサ】3より測定試料の振幅に対応した物理量が、さら
に振動子駆動回路2から起振力の振動数が入力され、物
理量のピークに対応する振動数が共振振動数と判定され
る。
さて、測定試料の質量が腐食生成物析出物または付着物
により見かけ上増加した場合、第3図に示すように損傷
を受けた測定試料の各次数での共振振動数P、、’ 、
 P□′等は、初期における質量変化がないときの共振
周波数P。、P□等に比べ高振動数側にシフトする。ま
た、測定試料の質量が溶出、溶解により減少した場合、
第4図に示すように損傷を受けた測定試料の各次数での
共振振動数Po” P 、 I+等は、初期における質
量変化がないときの共振周波数P。、Pl等に比べ低振
動数側に5 シフトする。
したがって、コンピュータ3内で測定試料1」の初期に
おける共振振動数と測定環境において質量変化を生じた
後での共振振動数の差分を求め、この値に対応する測定
試料の質量変化にを算出し、腐食損傷の定量化を随時行
う。
なお、各次数の共振振動のうち最低時の共振振動では、
測定試料の振幅のピークが他の高次の振幅のピークに比
べ最も大きく、したがって振幅のピークを最も精度よく
検出できる。
第5図は、本発明に係る別の実施例の腐食検出装置の構
成図である。第5図において、腐食センサ1は、第1図
で説明したのと同じ構成のものである。この腐食センサ
1中の測定試料11は、振動子制御回路2により制御さ
れる振動子13の振動に応じて振動し、この測定試料1
1の振動を物理量センサ14が検出する。物理量センサ
1−4により検出された振動のデータ及び振動子制御回
路2の起振力のデータは、位相差検出回路4に入力され
、ここで起振力と測定試料11の振動の位相16− 差が求められる。この位相差と振動数からコンピュータ
3は共振振動数を求める。
ところで、第2図に示す構成の腐食損傷及び環境監視装
置により測定を行ったときに、物理量センサから出力さ
れた物理量の振幅が第3図、第4図に示すような鋭い振
幅のピークではなく鈍いピークである場合は振幅のピー
クから共振振動数を求めることは困難である。そこで物
理量の振幅と起振力との位相差がπ/2になる振動数が
共振振動数であることから、この位相差により共振振動
数を求める。
第6図、第7図において、横軸に測定試料11の振動数
を示し、縦軸に測定試料11の振動と振動子駆動回路2
の起振力の位相差を示している。
そして実線の曲線は測定試料が腐食等により質量変化し
た場合の振動数と位相差の関係を、鎖線の曲線は測定試
料が初期の新しい状態にある場合の振動と位相差の関係
を示している。第6.7図に示すようにこの位相差は共
振振動数付近で急激に変化することから感度のよい共振
振動数の測定ができる。
この実施例の腐食検出装置において、振動子駆動回路2
により腐食センサ1に振動数が高→低または低→高の振
動を掃引する時、腐食センサ1は、その各次数の共振振
動数に達したときに共振する。
共振振動数において腐食センサ1内の測定試料11の振
動と振動子駆動回路の起振力との位相差はπ/2になる
。測定時、位相差検出回路4には、腐食センサ1に設置
された物理量センサ上3より測定試料の振幅に対応した
物理量が、さらに振動子駆動回路2から起振力の振動数
が入力され、両者の位相差がπ/2となる振動数が共振
振動数と判定される。
第6図は、測定試料が腐食等で質量増加した場合で、そ
の測定試料の共振振動数P。′が初期における共振周波
数P。に比べて高振動数側にシフトすることを示し、ま
た第7図は、測定試料が溶出等により質量減少した場合
で、損傷した測定試料の共振振動数P。″が初期のおけ
る共振周波数P。
比べて低振動数側にシフトすることを示している。
したがってコンピュータ3内で測定試料11の初期にお
ける共振振動数と測定環境において質量変化を生じた後
での共振振動数の差分を求め、この値に対応する測定試
料の質量変化を算出し、腐食損傷の定量化を随時行う。
なお、各次数の共振振動のうち最低時の共振振動では、
測定試料の振幅のピークが他の高次の振幅のピークに比
べ最も大きく、したがって振幅と起振力との位相差を最
も感度よく検出できる。
第8図は、測定試料1工が腐食環中の構造材5と同質材
料とした場合の腐食センサ1を示すもので、構造そのも
のは第↓図に示すものと同じである。この腐食センサに
よれば実際に用いられている構造材から同質の測定試料
を容易に製作できる利点があり、それによって構造材の
腐食損傷を精度よく、再現性よく測定することができる
第9図は、前記測定試料11の両面を測定面として環境
中にさらした場合の腐食センサ1を示すもので、この腐
食センサ1は剛性部材18の上に固定して設置された振
動子13と、その振動子9− 13の頂部に対称に取り付けられた板状の測定試料11
と、剛性部材18上に設置され測定試料土1の対称位置
の先端の振動時の変形量を測定する物理量センサ14,
14とから構成されている。
このような腐食センサによれば、腐食損傷による測定試
料11の質量変化は片面を測定面として環境中にさらし
た場合に比べて2倍に増加し、それによって構造材の腐
食損傷を精度よく測定することができる。
第10図は、測定試料1工が表面材15とそれと重なり
合うベース材16とからなる腐食センサ上を示すもので
、環境にさらされる表面材は薄く少量ですみという利点
に加え、ベース材の材料の選択により、−層構造の測定
試料のときの共振振動数変化に比べ大きい共振振動数変
化が得られ、構造材の腐食損傷をより感度よく測定する
ことができる。ただし、表面材とベース材とは接着、圧
着、蒸着、電着等により完全に接合されており、両者の
接合面では相対変位はないものとする。
ここで、第10図の二層片持ち梁の場合を例として取り
上げる。前記梁の最低次の共振振動数は以下の式で表さ
れる。
長さ、d t I E x g ρ□はそれぞれ表面材
15の厚さ、ヤング率、密度を、ds、Es、ρ5はそ
れぞれベースの厚さ、ヤング率、密度を表す。
さて、表面材に厚さd z = 0 、1 n+nのア
ルミニウム(Ef= 7030kg/mm2.pt= 
2.69 g/cJ)、ベース材に厚さd s = 0
 、9 +nmのケブラーエポキシ複合材料(Es=3
450kg/+nm2.ρs=1.38g / ci 
)の二層からなる測定試料を用いた場合、1mn厚のア
ルミニウム測定試料を用いた場合に比べ1.3倍の感度
で腐食損傷を測定することができる。なお、他の材質の
表面材とベース材とからなる測定試料についても同様に
して、その効果を求めることができる。
第↓1図は、第1図に示した腐食センサ1の中で測定試
料11を腐食環境中の構造材より電気化学的に卑となる
他の材料16で構成した腐食センサ1を示すもので、構
造材に比べ腐食損傷の進行速度が速いために、材料16
の腐食の度合いから構造材の腐食損傷を応答性よく推定
することができる。
第12図は、測定試料11を腐食媒体の流れ19の中に
構造材6と同一状態に設置した場合の腐食センサ1を示
すもので、エロージョン、インピンジアタック等の流路
形状に依存する構造材の腐食損傷を再現性よく、精度良
く測定することができる。
第13図は、原子炉圧力容器内の腐食及び水質監視に本
発明による腐食検出装置を適用した実施例を示すもので
ある。原子炉圧力容器71内にステンレス鋼製の腐食セ
ンサ1を備えた腐食検出装置を設置する。その設置場所
は、炉内の構造物の近辺、例えば、炉心に設置された制
御棒72の間であり、炉心上部に設置された給水スパー
ジャの出ロア3であり、炉心下部にあるCRD (制御
捧翻動機構)74の近辺であり、あるいは炉心下部から
原子炉圧力容器71の外部【こ伸びた再循環系にある配
管75、バルブ76、ポンプ77の中または近辺、また
再循環系から戻った炉水78を炉心下部に送り込むジェ
ットポンプ79の出口等である。炉水78の悪化または
構造材の腐食損傷は測定試料表面の腐食を加速させるた
め、本実施例により容易に監視できる。
第14図は、原子カプラント内に本発明による腐食検出
装置を第I5図に示したように多数個配置し、それら装
置から得られた測定値をコンピュータのCRT画面上の
プラント図面に対比させてヒス1−グラム81で表示し
たもので、プラントのどの部分で腐食損傷及び水質の異
常が起こっているかを判定できる。
第15図は、原子カブラン1〜内に複数個配置した腐食
検出装置から得られた測定値の統計分布を評価し、異常
値の発見を行うためのフローを示すもので、測定値の大
きさに応したヒトグラムを作製し、累積分布F=N/N
+1 (Nはデータ点数)に基づき計算し、正規確率プ
ロットし、直線近似の適合を検討し、適合がよければ、
正規分布パラメータを決定し、平均値、標準偏差を算出
する。
適合が悪い場合は、データが異常値であるか否かを検討
し、それが異常値と判定されれば警報を発する。そして
原因を追求することになる。
第16図は、アレ一方式にした腐食検出装置で得られる
測定値を正規確率プロットしたもので、グラフの横軸に
は、監視の対象である構造材の腐食損傷または水質の腐
食性を示し、縦軸に累積確率Fを示しており、測定値の
正規分布のパラメータから平均値、標準偏差を求めるこ
とにより測定の再現性を高め、高信頼度のモニタリング
が行える。
第17図は、大型コンピュータの素子の冷却に用いる冷
媒による構成材の腐食損傷または冷媒の監視に本発明に
よる腐食検出装置を用いた実施例を示すものである。大
型コンピュータの中央処理装置内91の基板上に搭載さ
れた素子92は冷媒23− 循環装置93により冷却モジュール94に送られた冷媒
により冷却され、主要構成材料である冷却モジュール内
に腐食センサ1が設置されている。
冷却モジュール内の冷媒は、冷媒循環装置内のタンク9
5に戻り、ポンプ96から熱交換器97に送られ、ここ
で送風機98により冷され、それから中央処理装置の冷
却モジュール内に送られ、素子を冷却する。腐食センサ
1からなる腐食検出装置は、この冷媒環境中での冷却モ
ジュールの腐食損傷または冷媒の腐食性をモニタするも
のである。
第18図は、大容量磁気ディスク記憶装置間に循環する
空気の腐食性を本発明装置で監視する一実施例を示す、
記憶媒体101が矢印Aのように回転すると空気は回転
方向に矢印Bのように記憶媒体101に沿って円周方向
に流れるが、一部の空気はヘッドを位置決めするアクセ
ス用へラドアームアセンブリ部102に流れ込み、ダス
ト粒子除去用のフィルタ103を介して再び記憶媒体1
01上に流れ込む。ここで本発明による腐食センサ1を
備えた腐食検出装置は記憶媒体の腐食度4 及び循環空気の腐食性を監視するためにヘッド104及
びロードアーム105を支えるベアリング106の」二
流側で、かつ記憶媒体に近接して設けられている。腐食
検出装置からの信5)はコンピュータによりCRT画面
上に表示される。
第19図は、水冷発電機の固定子コイルの冷却に用いる
冷媒による構成材の腐食損傷または冷媒の監視に本発明
による腐食検出装置を用いた実施例を示すものである。
水冷発電機の固定子わく111内に設置された固定子コ
イル112は冷却装置113により熱交換器114に送
られた冷媒により冷却され、主要構成材料である熱交換
器114内に腐食センサ1が設置されている。熱交換器
内の冷媒は、冷却装置113内のタンク115に戻り、
ポンプ116から冷却器117に送られて冷され、それ
から固定子わく内の熱交換器]14に送られ、固定子コ
イルを冷却する。腐食センサ上を備えた腐食検出装置は
、この冷媒環境中での熱交換器の腐食損傷または冷媒の
腐食性をモニタするものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、腐食検出方法および装置を、測定試料
の腐食前後の共振振動数の差から質量の変化を求め、測
定試料の腐食を定量的に検出するものとしたので、小さ
な共振振動数の差で腐食を精度よく、感度よく検出する
ことができ、また測定試料を振動子により部分的に拘束
して、従来のように振動子に測定試料を全面接合するよ
うなことがないので、測定試料の形状を適宜選択するこ
とができ、腐食の度合いを広範囲にわたり検出すること
ができる。
また本発明の腐食検出装置をプラントやコンピュータ中
の腐食性媒体中に設置することにより、プラントやコン
ピュータの構成材料の腐食を検出でき、プラントやコン
ピュータの異常を検知でき、機能の維持と安全性の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る腐食検出装置の腐食セン
サの構造図、第2図は本発明を実施するための装置の一
例を示す構成図、第3図、第4図は測定試料における振
動数と振幅の特性図、第5図は本発明を実施するための
装置の他の例を示すは、それぞれ測定試料の例を示す構
造図、第13図は本発明装置を原子炉圧力容器内の腐食
損傷及び炉水の水質の監視に実施した一例を示す断面模
式図、第14図は測定値の表示例として示したマツプ、
第■5図は本発明の実施例に係わるフロー図、第16図
は測定値を確率プロットして表わした例を示す図、第1
7図は本発明による装置を大型コンピュータの冷却系に
適用した例を示す図、第18図は本発明による装置を大
容量磁気ディスク記憶装置の冷却系に適用した例を示す
図、第19図は本発明による装置を水冷発電機の冷却系
に適用した例を示す図である。 1・・・腐食センサ、  2・・・振動子駆動回路、3
・・・コンピュータ、 4・・・位相差検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、腐食の測定開始時に測定試料の初期共振振動数を求
    め、前記測定試料の腐食が進行した時に該測定試料の腐
    食時共振振動数を求め、前記初期共振振動数と腐食時共
    振振動数の差から前記測定試料の質量変化を算出し、該
    質量変化から腐食を定量的に検出する腐食検出方法。 2、腐食測定に用いる測定試料と、該測定試料を部分的
    に拘束して振動を与える振動子と、該振動子の振動数を
    掃引して制御する振動制御手段と、前記測定試料の振幅
    を測定する振幅測定手段と、前記振動制御手段からの振
    動数信号と前記振幅測定手段からの振幅信号のピーク値
    とにより前記測定試料の共振振動数を検出する検出手段
    と、該検出手段が検出した前記測定試料の腐食前後の共
    振振動数の差から質量変化を演算し、該質量変化から腐
    食を定量的に求める演算手段とから構成された腐食検出
    装置。 3、腐食測定に用いる測定試料と、該測定試料を部分的
    に拘束して振動を与える振動子と、該振動子の振動数を
    掃引して制御する振動制御手段と、前記測定試料の振幅
    を測定する振幅測定手段と、前記振動制御手段からの振
    動信号と前記振幅測定手段からの振幅信号とから前記振
    動信号と振幅信号の位相差がπ/2になる前記測定試料
    の共振振動数を検出する検出手段と、該検出手段が検出
    した前記測定試料の腐食前後の共振振動数の差から質量
    変化を演算し、該質量変化から腐食を定量的に求める演
    算手段とから構成された腐食検出装置。 4、前記共振振動数が前記測定試料における最低次の共
    振振動数であることを特徴とする請求項2または3記載
    の腐食検出装置。 5、前記測定試料が腐食環境中の構造材と同質材料であ
    ることを特徴とする請求項2または3記載の腐食検出装
    置。 6、前記測定試料が腐食を受ける表面材と該表面材に裏
    ばりして接合されたベース材とからなることを特徴とす
    る請求項2または3記載の腐食検出装置。 7、前記請求項2〜6のいずれか1項記載の腐食検出装
    置を用いて環境媒体中の前記測定試料の腐食を測定し、
    該測定試料の腐食進行度から環境媒体の悪化を検出する
    ことを特徴とする環境媒体の悪化監視システム。 8、前記請求項2〜6のいずれか1項記載の腐食検出装
    置を複数個プラント内に設置し、該腐食検出装置により
    得られた測定値をCRT画面上に描かれた前記プラント
    の図面に対応させて測定値を表示することを特徴とする
    プラントの構造材の腐食監視システム。 9、前記測定値の統計分布を評価し、該測定値の異常値
    を検知することを特徴とする請求項8記載のプラントの
    構造材の腐食監視システム。 10、前記請求項2〜6のいずれか1項記載の腐食装置
    を用い、内部の素子を冷却する冷却媒体の腐食性を検出
    し、該腐食性の測定値が所定値になったときに、警報を
    CRT上に表示するモニタ装置を備えたことを特徴とす
    る大型コンピュータ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103076400A (zh) * 2012-10-23 2013-05-01 中国石油化工股份有限公司 一种基于振动频率的新型腐蚀探头及其测量系统
US9891161B2 (en) 2014-03-14 2018-02-13 Rosemount Inc. Corrosion rate measurement
US10190968B2 (en) 2015-06-26 2019-01-29 Rosemount Inc. Corrosion rate measurement with multivariable sensor
US10830689B2 (en) 2014-09-30 2020-11-10 Rosemount Inc. Corrosion rate measurement using sacrificial probe

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