JPH0318383Y2 - - Google Patents

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JPH0318383Y2
JPH0318383Y2 JP1983041642U JP4164283U JPH0318383Y2 JP H0318383 Y2 JPH0318383 Y2 JP H0318383Y2 JP 1983041642 U JP1983041642 U JP 1983041642U JP 4164283 U JP4164283 U JP 4164283U JP H0318383 Y2 JPH0318383 Y2 JP H0318383Y2
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bag
inner bag
extraction
extraction liquid
resistant
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JP1983041642U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は内袋に被抽出物を収容し、外袋に抽
出用液体を満たし、外袋の抽出用液体で内袋の被
抽出物の有効成分を抽出しうるようになつている
包装用二重袋に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、固形原料から有効成分を抽出して飲料
化する場合には、開放状態下もしくは密閉状態下
で抽出処理し、抽出液を取り出したのち調味して
缶等の容器に封入することが行われている。しか
しながら、このようにして固形原料から有効成分
を抽出する場合には、抽出処理の際、もしくは抽
出液液の取り出し等に有効成分が大気中に揮散す
るため、抽出効率が悪くなつていた。例えば、コ
ーヒ豆を温湯抽出しこれを調味して缶入りコーヒ
を製造する場合には、コーヒ豆の香味成分が大気
中に散逸揮散するという問題が生じていた。この
ような問題を解消するために缶等の容器内に固形
原料と抽出用調味液とを封入し、その状態で容器
を加熱して抽出を行い、抽出残渣を抽出液ととも
にそのまま缶内に残す方法が考えられ一部で実施
されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、このようにして得られた容器入り飲料
は喫飲の際に、容器を傾けるにしたがつて、抽出
残渣が一挙に移動し、それよつて飲料が一時に開
口から押し出され口の周囲や衣服を汚損するとい
うような欠点があつた。この欠点を解消するた
め、蓋を有する缶等の容器内に、被抽出用の固形
物を抽出用液体と共に収容し、さらに、上記固形
物を缶内に固定するためのフイルターを缶内に設
けるという提案がなされた〔特願昭52−7250号公
報(特開昭53−94043号公報)〕。ところが、この
ようにする場合には、フイルターを缶の中央部に
入れ缶を上下に区切るようにして固形物を仕切つ
たり、またはフイルターを缶の底部に入れて固形
物を仕切つたりすると、加熱抽出時の熱効率が悪
くなる(缶の中央部または底部のフイルターによ
り、抽出用液体の熱対流が阻害される)という問
題が生じる。また、フイルターを缶の上部開口近
傍に設けるとフイルターが喫飲の邪魔になる。さ
らに、上記公報には、フイルターとして可撓性の
網状袋を用い、これのなかに固形物を収容し、そ
の状態で缶内に入れ抽出用液体を満たして蓋する
ことも開示されている。しかし、この場合には、
抽出時の加熱により抽出用液体が熱対流を起こす
と、固形物を収容した網状袋もそれに帯同して移
動するものであり、特に固形物の比重が小さく軽
いときにはこの傾向が大きくなる。したがつて、
抽出が充分行われないという問題が生じる。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、比重の軽い被抽出物についても充分な抽出
を行うことができ、しかも被抽出物からの香味成
分を大気中に逃すことない包装用二重袋の提供を
その目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の包装用
二重袋は、加熱処理により内袋内の被抽出物の有
効成分を外袋の抽出用液体で抽出する包装用二重
袋であつて、外周面に多数の連通孔が形成されて
いる被抽出物収容用耐熱・耐圧性フイルム素材製
の内袋と、内部に抽出用液体を満たし密封した状
態で上記内袋を収容しうる耐熱・耐圧性フイルム
素材製の外袋を備え、上記内袋および外袋が平板
状に形成れていて相互に平坦面を揃えて配設さ
れ、かつ上記内袋が加熱処理時の抽出用液体の循
環により一端縁を中心に揺動するよう内袋の一端
縁が上記外袋の一端縁に固着されているという構
成をとる。
〔作用〕
すなわち、この考案は、缶等の容器にフイルタ
ーを装入して被抽出物と抽出用液体とを区分する
のではなく、平板状袋を用い、これを二重にし、
かつ平板状内袋の一端縁を平板状外袋の一端縁に
固定しているため、加熱抽出時に、抽出用液体の
熱対流によつて平板状内袋が外袋に固定された一
端を中心に波打つように揺動する。これは、いわ
ば水のなかで布の端を持つて上下に振ることと同
じであり力が波及的に伝わることから、抽出効率
が大幅に向上するようになる。また、被抽出物が
内袋に収容されているため、喫飲時に被抽出物が
一挙に移動して飲料を急激に開口部に押すという
ような現象の発生が阻止され、かつ被抽出物から
の有効成分の大気中への揮散も防止され、香味等
をすべて保持しうるようになるのである。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
第1図はこの考案をコーヒ飲料用容器に応用し
た実施例の一部破断斜視図、第2図はそのA−
A′断面図である。これらの図において、1は外
周面に多数の連通孔2が形成されている平板状の
内袋で、その内部にコーヒ豆3が収容されてい
る。4はこの内袋1を、相互に平坦面を揃えた状
態で収容する平板状の外袋で、その内部には砂糖
水5が収容されている。
上記内袋1の一端は、図示のように、外袋4の
一端に固定されていて内袋1の移動が防止されて
いる。内袋1および外袋4は加熱抽出処理に耐え
るように、温度125℃、圧力2.0Kg/cm2の耐熱・耐
圧性をもつ可撓性のフイルム素材が用いられる。
例えば、高密度ポリエチレン、高縮合型ポリアミ
ド、ポリエステル等からなる単一または複合ラミ
ネート型フイルムやアルミニウム合成樹脂複合フ
イルム等が用いられる。
この袋6は、上記のように構成されているた
め、加熱抽出処理時には、砂糖水5が内袋1の連
通孔2を通じて内部に入り込みコーヒ豆3を抽出
する。この場合、内袋1および外袋4の双方が伝
熱面積が大であり、また砂糖水5の熱対流を阻害
しないようになつているため、熱効率がよい。そ
のため抽出効率の向上効果が得られるようにな
る。特に、上記内袋1は一端が固定されていて他
端が自由端になつているため、加熱抽出処理の際
に砂糖水5の加熱循環(対流)に応じて内袋1の
自由端が波打つように揺動しいわば布の端をもつ
て上下に振るような状態となり力が波及的に伝わ
るようになる。その結果、それによつて砂糖水5
の内袋1内への侵入が容易になつて侵入の効率化
が図られ抽出効率の向上効果がえられるようにな
る。そのうえ、コーヒ豆3の抽出が密閉条件下で
行われるため、香味成分の大気中への揮散も生じ
ない。さらに、喫飲は、第1図および第2図のK
−K′の部分を切断することにより行われるが、
袋全体を傾けても、内袋1が外袋4に固定されて
いて移動が阻止されているため、内袋1の急激な
移動による内容物の溢れ出現象が完全に防止され
る。また、内袋1よび外袋4が前記のように耐
熱・耐圧性フイルム素材で構成されているため、
加熱抽出処理とレトルト殺菌とを同時に行えるよ
うになる。
この考案の包装用二重袋は、以上のように構成
されているため、加熱抽出の効率アツプを実現で
き、かつ飲料の喫飲の際、被抽出物の急激な移動
による溢れ出現象を防止することができる。しか
も、この考案の包装用二重袋は、平板状をしてお
り、かつ平板状内袋の一端縁を平板状外袋の一端
縁に固定しているため、加熱抽出時に、抽出用液
体の熱対流によつて平板状内袋が外袋に固定され
た一端を中心に波打つように揺動する。これは、
いわば水のなかで布の端を持つて上下に振ること
と同じであり力が波及的に加ることから、抽出効
率が大幅に向上するようになる。また、被抽出物
からの有効成分を大気に逃さないという効果も奏
しうるのである。さらに、この包装用二重袋は、
缶等の容器に比べて可撓性に富んでいて、しかも
平面的であるため取り扱いおよび運搬の容易化を
も実現できるという付随的な効果も得られるよう
になるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の一部破断斜視
図、第2図はそのA−A′断面図である。 1……内袋、2……連通孔、3……コーヒ豆、
4……外袋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱処理により内袋内の被抽出物の有効成分を
    外袋の抽出用液体で抽出する包装用二重袋であつ
    て、外周面に多数の連通孔が形成されている被抽
    出物収容用耐熱・耐圧性フイルム素材製の内袋
    と、内部に抽出用液体を満たし密封した状態で上
    記内袋を収容しうる耐熱・耐圧性フイルム素材製
    の外袋を備え、上記内袋および外袋が平板状に形
    成されていて相互に平坦面を揃えて配設され、か
    つ上記内袋が加熱処理時の抽出用液体の循環によ
    り一端縁を中心に揺動するよう内袋の一端縁が上
    記外袋の一端縁に固着されていることを特徴とす
    る包装用二重袋。
JP4164283U 1983-03-23 1983-03-23 包装用二重袋 Granted JPS59147066U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4164283U JPS59147066U (ja) 1983-03-23 1983-03-23 包装用二重袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4164283U JPS59147066U (ja) 1983-03-23 1983-03-23 包装用二重袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59147066U JPS59147066U (ja) 1984-10-01
JPH0318383Y2 true JPH0318383Y2 (ja) 1991-04-18

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ID=30172215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4164283U Granted JPS59147066U (ja) 1983-03-23 1983-03-23 包装用二重袋

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011240993A (ja) * 2010-01-25 2011-12-01 Ninben:Kk だし素材入り調味液用ダブルパック包装体および包装構造体

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JPS5623028B2 (ja) * 1976-09-18 1981-05-28

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JPS59147066U (ja) 1984-10-01

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