JPH0318317Y2 - - Google Patents

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JPH0318317Y2
JPH0318317Y2 JP1984177370U JP17737084U JPH0318317Y2 JP H0318317 Y2 JPH0318317 Y2 JP H0318317Y2 JP 1984177370 U JP1984177370 U JP 1984177370U JP 17737084 U JP17737084 U JP 17737084U JP H0318317 Y2 JPH0318317 Y2 JP H0318317Y2
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dry suit
air
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はドライスーツに係り、その目的は遊
泳・潜水時に下肢部に空気が偏在することなく、
しかもドライスーツ内の急激な空気の移動に対し
て潜水者の自在な運動を確保できる安全性の高い
ドライスーツを提供することにある。
(従来の技術とその欠点) 従来、この種のドライスーツとして、前面に加
圧弁と減圧弁とが取り付けられ、加圧弁の開操作
によつて潜水時の水深に比例して上昇する外圧
(水圧)に応じ、ドライスーツの内部へ圧縮空気
供給源(空気ボンベ)から圧縮空気を供給し、内
圧を高めて外圧に平衡させるとともに、減圧弁の
開操作によつて潜水者が浮上する場合に低下する
外圧に応じて内圧を減じて平衡させるように構成
し、かつドライスーツの衿、袖口裾口のそれぞれ
に着用者の首、手首、足首に密着してドライスー
ツ内部への浸水を防止するシール部材を取り付け
たものが知られている。
しかし、上記従来のドライスーツは、水難事故
が発生することがあつたり、時には命に係わる事
故につながることもあつてより充分な安全性がも
とめられていた。
この考案者はこれらの事故について鋭意検討す
る中で、まずその直接的な原因が水中での機敏な
動きが妨げられ何らかの危険が生じた場合等もそ
の回避が困難になつたり、或いは倒立状態になり
易く、この状態を回復し得なくなることによるも
のであることを見い出した。
更に、この考案者は鋭意検討し、これら事故の
間接的原因がドライスーツの構造そのものに内在
することを見い出した。
この考案者は以上の間接的原因を是正するため
に、空気の移動を制御する装置としての特公昭48
−33600号公報に開示されている「潜水服の少な
くとも首の部分の内側に、可撓性物質からつくら
れた下方向にかつ内方向に向かうカラー又はタン
グが取り付けられ、このものは潜水夫の身体の周
囲の圧力で潜水夫の首に密封的に押圧されるよう
になつていることを特徴とする潜水服」からなる
技術を試みた。
ところが、この既開示技術でも事故の発生がさ
けられなかつた。
その理由を検討するに開示されている技術であ
る首部に用いられている頭部キヤツプと身体部の
空気の移動を制御する装置では、実際に用いると
水中で急激な空気の流れで首部に度々高圧がかか
るために潜水者を苦しめて息苦しくさせ、却つて
自在な運動を阻害するものであるためであつた。
そこで、更にドライスーツに於ける水難事故の
原因の検討を深めた。
ドライスーツの構造が通常上体部と下体部の内
部が連通状態を呈しているため、遊泳・潜水時に
必要とされる下肢の運動により下肢を上げるに
は、下肢が水深の浅い位置若しくは水面上に位置
して、ドライスーツの下肢部に加わる外圧が他の
部分に加わる外圧よりも低くなると、ドライスー
ツ内の空気が下肢部に急激に移動し下肢部に偏在
する。
このように、ドライスーツ内の空気が下肢部に
偏在すると下肢部の浮力が大きくなり、足が上方
に上がり前傾するため泳ぎにくくなる。
しかも前傾することで下肢部と他の部分との外
圧差がさらに大きくなつて、下肢部への空気の偏
在度が顕著になり、さらに下肢部内の空気が膨張
して加速度的に下肢部に空気が偏在する。
更には、一旦下肢部に移動した過剰な空気は身
体の構造上どうしてもスーツに密着する腰部周辺
で空気の移動が妨げられるため、再び上部へ移動
して減圧弁から外部へ排出されることは難しく、
この悪循環により浮力が大きくなり、前記事故を
引き起こすことが判明された。
そこで、この考案者はドライスーツ内の下体部
と上体部の空気との急激な流動をさけ、しかも身
体の活動度を妨げないドライスーツをの構造につ
いて鋭意検討した。
(考案の目的) この考案は上記従来の問題を解決するためにな
されたもので、ドライスーツの胴部の内周に上体
部から下体部への急激な空気の流動を阻止し下体
部から上体部への空気の流動を許容する逆止弁効
果を有した帯状逆止弁体を形成し、遊泳・潜水時
において下体部への空気の偏在を防止し、しかも
急激な空気の流動で無理な高圧がかかつても潜水
者に影響を与えず自在な運動が行なえる安全性の
高いドライスーツ提供することを目的とする。
(考案の構成) 上記目的を達成するため、この考案はドライス
ーツの胴部より上部の前面に圧縮空気供給源に接
続されて上記ドライスーツの内部を外圧に応じて
加圧する加圧弁と、外圧に応じて内部空気を排出
して内圧を減圧する減圧弁とを備え、衿、袖口、
裾口のそれぞれに着用者の首、手首、足首に密着
するシール部材を取り付けたドライスーツにおい
て、胴部の内周に上方に向けて先細のテーパに形
成され着用者の胴に緩密着する無端帯状逆止弁体
の下部全周を、例えば接着材を介して気密に取り
付けて形成した構成としている。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図はこの考案に係るドライスーツの一実施
例を示す正面図であり、同図においてドライスー
ツ1はゴム、軟質合成樹脂などの可撓性基材の両
面に布体を貼り合わせた液体及び気体の非透過性
素材によつて形成され、上体部2の前面例えば右
側胸部に加圧弁3を、左上肢の上膊部に減圧弁4
をそれぞれ取り付けている。
加圧弁3は潜水時の水深に比例して上昇する外
圧(水圧)に応じて、ドライスーツ1の内圧を高
め外圧に平衡させるためのもので、ホース5を介
して図示しない圧縮空気供給源(空気ボンベ)に
接続され、常時閉成しており、操作ヘツド3Aを
押圧することで開弁し、圧縮空気供給源からドラ
イスーツ1の内部に圧縮空気が供給される。
減圧弁4は、潜水者が浮上する場合に低下する
外圧に応じて内圧を減じ外圧に平衡させるための
もので、常時閉成されており、操作ヘツド4Aを
押圧することで開弁しドライスーツ1の内部空気
が排出される。
ドライスーツ1の衿6、袖口7、裾口8のそれ
ぞれに、着用者の首、手首、足首に密着してドラ
イスーツ1内への浸水を防止するシール部材6
A,7A,8Aが取り付けられている。これらシ
ール部材6A,7A,8Aは軟質ゴムなどの弾性
材によつてなり、開口端にかけて先細のテーパに
形成されている。
ドライスーツ1の上体部2における胴部9には
その内周に無端帯状逆止弁体10の下部全周が気
密に取り付けられている。すなわち、無端帯状逆
止弁体10は軟質ゴムなどの弾性材によつて上方
に向けて先細のテーパに形成され、この実施例で
は下部全周外面が上記胴部9の内周に第2図のよ
うに接着剤11を介して気密に接着されている。
上記構成において、潜水時の水深に比例して上
昇する外圧に応じてドライスーツ1の空気圧、つ
まり内圧を高めて外圧に平衡させる場合は、加圧
弁3の操作ヘツド3aをスプリング(図示せず)
のばね力に抗して押圧し、加圧弁3を開弁させる
ことでホース5を介して圧縮空気供給源からドラ
イスーツ1内に圧縮空気が供給され、内外圧力の
平衡状態を得る。平衡状態に達した時点で上記操
作ヘツド3aの押圧を解けば加圧弁3が閉成さ
れ、平衡状態が保持できる。
一方、潜水者の浮上によつて外圧が低下し、こ
の外圧に応じ内圧を減じて平衡させる場合は減圧
弁4の操作ヘツド4aをスプリング(図示せず)
のばね力に抗して押圧し、減圧弁4を開弁させる
ことでドライスーツ1内の空気が排出され、内外
圧力の平衡状態を得る。平衡状態に達した時点で
上記操作ヘツド4aの押圧を解けば減圧弁4が閉
成され、平衡状態が保持できる。
遊泳・潜水時に着用者が下肢を胴部よりも上方
に上げ、下肢が水深の浅い位置若しくは水面上に
位置してドライスーツ1の下体部12における下
肢部13,13の外圧が他の部分の外圧よりも低
くなつて、ドライスーツ1内の空気が上体部2か
ら下体部12の下肢部13,13へ急激に流動せ
んとしても、胴部9の内周に形成された上方に向
けて先細テーパの無端帯状逆止弁体10が、自己
の弾性によつて着用者の胴14に緩密着するセル
フシール作用、すなわち上体部2内の空気圧が矢
印Aで示すように、無端帯状逆止弁体10の上面
に作用してより強力に胴14に押圧させる作用に
よつて、上体部2から下体部12への急激な空気
の流動を防止する。したがつて、上記従来例で述
べた不具合が生じない。
特に、この考案で最も重要なことは無端帯状逆
止弁体10を胴部に設けたことであり、胴部は身
体の構造上最も伸縮性と柔軟性があり、空気が急
激に流動せんとして高圧が胴部にかかつても身体
を圧迫することなく、充分自在な運動が確保で
き、しかも下肢部への空気の流れを制御できる。
他方、ドライスーツ1の下体部12内に万一余
分な空気が封入されて、上体部2よりも下体部1
2の空気圧が高くなつても、下体部12内の空気
圧が矢印Bで示すように無端帯状逆止弁体10の
下面に作用し、これを胴14から離れる方向に押
し拡げるため、下体部12の空気が自動的に上体
部2へ流動して、下体部12の高圧化を回避す
る。
上記実施例では、無端帯状逆止弁体10がその
下部全周外面をドライスーツ1の胴部9の内周に
接着剤11を介して気密に接着することによつて
形成された例で説明しているが、この考案は上記
実施例にのみ限定されるものではなく、無端帯状
逆止弁体10の下部全周外面を胴部9の内周に熱
融着によつて気密に取り付けることで形成しても
よい。
また、胴部9から内側に張り出すように無端帯
状逆止弁体10を一体に形成しても上記実施例と
同様の効果を奏する。
(考案の効果) 以上説明したようにこの考案によれば、胴部の
内周に上方に向けて先細のテーパに形成され、着
用者の胴に緩密着する無端帯状逆止弁体を設けて
いるから、遊泳・潜水時において下体部、特に下
肢部への急激な空気の偏在が生ずることなく、し
かも無端帯状逆止弁体が身体の構造上柔軟性と伸
縮性がある胴部に設けられているので、空気が急
激に流動せんとして高圧が胴部にかかつても身体
を圧迫することないので、その結果水中での機敏
な動きが妨げられることがなく、何らかの危険が
生じた場合等もその回避が速やかに行え、また倒
立状態になることもなく安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るドライスーツの一実施
例を示す正面図、第2図は一部破断して示す要部
の断面図である。 1……ドライスーツ、3……加圧弁、4……減
圧弁、6……衿、7……袖口、8……裾口、6
A,7A,8A……シール部材、9……胴部、1
0……無端帯状逆止弁体、14……胴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドライスーツの胴部より上部の前面に圧縮空気
    供給源に接続されて上記ドライスーツの内部を加
    圧する加圧弁と、上記内部の空気を排出して内部
    圧力を減圧する減圧弁とを備え、衿、袖口、裾口
    のそれぞれに着用者の首、手首、足首に密着する
    シール部材を取り付けた上体部と下体部とが一体
    化された身体部のドライスーツにおいて、胴部の
    内周に上方に向けて先細のテーパに形成され着用
    者の胴に緩密着させて上体部から下体部への空気
    の移動を制御する無端帯状逆止弁体を設けること
    を特徴とするドライスーツ。
JP1984177370U 1984-11-22 1984-11-22 Expired JPH0318317Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984177370U JPH0318317Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JP1984177370U JPH0318317Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JPS6191498U JPS6191498U (ja) 1986-06-13
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JP1984177370U Expired JPH0318317Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JPS4833600A (ja) * 1971-08-31 1973-05-11

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JPS4833600A (ja) * 1971-08-31 1973-05-11

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