JPH0318218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、例えば名刺や情報カードのようなカー
ド類の整理するたの整理帳に関する。

従来の技術及びその問題点 従来、合成樹脂から成り、方形状シートの上面
に透明フイルムを重合して、両シートを所要位置
て溶着することにより、一側縁で開口して、方形
状のカード類を横方向に収納できる複数のポケツ
ト部を配設して成る表紙に綴込まれて使用される
カード類の整理用台紙は例えば実公昭58−15191
号公報或いは実公昭49−25379号公報などにおい
て公知である。

ところが、前記した構成の台紙に、牽引のため
の見出し片を一体に備えたものはなく、そのた
め、複数の台紙を表紙のバインダなどにより綴込
んで整理帳を構成したとき、台紙の索引及びめく
り操作が面倒であり、また別体の見出し片を糊な
どにより取り付けた場合、その見出し片の変更が
できないという使用上の不便を有するなどの欠陥
が有つた。

考案の目的、実施例及び作用 そこで本願は、公知の方形状カード類と共に、
または単独で、見出しカードを収納することによ
り、見出し表示が一体的に行える台紙を綴込んで
成る整理帳を構成して、前記した従来のものの欠
陥を解消したもので、その実施例を図面について
詳述すると、１は表表紙１ａと、背表紙１ｂと、
裏表紙１ｃとをヒンジ部１ｄを介して折曲可能に
連設した表紙で、その背表紙１ｂの内面にバイン
ダ金具２が取り付けてある。３，３′は台紙であ
つて、第２，３図で示すように、方形状を呈する
基シード４の表裏両面全体に軟質樹脂から成る透
明フイルム５を重合して、これらを、左右側縁
と、その左側縁から綴込部６を形成するために、
少許の間隔で並行する縦線と、中央部の縦線とに
沿つて夫々溶着７，８，９，１０し、さらに、中
央溶着部９を境にした左右位置に、夫々ポケツト
部１１ａ，１１ｂを形成するための仕切用溶着部
１２…を等間隔で縦方向に隔設すると共に、前記
中央溶着部１０に沿つて、その左右位置に、少許
の間隔で透明フイルムのみに切線１３ａ，１３ｂ
を設け、この切線１３ａ，１３ｂによつて、左右
位置に形成したポケツト部１１ａ，１１ｂをその
内側縁で開口し、このようにして、右位置のポケ
ツト部１１ａを、その横幅寸法ｌが、左位置のポ
ケツト部１１ｂの横幅寸法l′よりもほぼ綴込部６
の横幅寸法l₂に相当して幅広となるように形成す
ると共に、右位置の各ポケツト部１１ａにおい
て、左位置ポケツト部１１ｂの横幅寸法l₁とほぼ
等しい位置に溶着により、各右位置のポケツト部
１１ａの下縁の仕切溶着部１２から夫々垂直に延
び、かつ、ポケツト部１１ａの縦幅の約２分の１
の長さをもつ係止部１４を溶着により設けて右位
置のポケツト部１１ａの右位置上部に、見出し表
示部１５を形成して成る。Ｐは各ポケツト部１１
ａ，１１ｂに収納される名刺或いは情報カードな
どのカード、１６は前記カードＰと等しい大きさ
を有する主部１６ａの一側縁上部に、前記見出し
表示部１５内に介入する見出し部１６ｂを突設し
た見出しカードである。

しかして、上記により構成された複数の台紙３
を、表紙１のバインダ金具２に綴込んで、整理帳
を構成するものであるが、この綴込みに際し、例
えば偶数頁の台紙３′の天地に逆にして、奇数頁
の台紙３のポケツト部１１ａにおける外側部の見
出し表示部１５と、偶数頁の台紙３′のポケツト
部１１ａにおける外側部の見出し表示部１５と
が、互いに上下に位置するように綴込むものであ
る。

このようにして、構成された整理帳は、その使
用に際し、従来と同様、左右位置の各ポケツト部
１１ａ，１１ｂに夫々カードＰを収納して、カー
ド類を整理するものであり、この場合、或る分類
のカードを収納した例えば奇数頁の台紙３と、他
の分類のカードを収納した例えば偶数頁の台紙
３′とを区別するために、色を異にした見出しカ
ード１５或いは見出し部１６ｂに分類表示をなし
た見出しカード１６を、夫々右位置に任意のポケ
ツト部１１ａに収納することにより、一方の見出
し部１６ｂが上半分の見出し表示部１５内に突出
し、他の見出し部１６ｂが下半分の見出し表示部
１５内に突出するものであり、このようにするこ
とにより、表紙に綴込んだ多数の台紙を、それに
収納したカード類の種類に応じて分類整理するこ
とができると共に、索引も容易に行うことがで
き、また見出しカード１６の位置をポケツト部の
位置に従つて縦方向にずらすこともでき、これに
よつて、表紙１に綴込まれた台紙を、縦方向に配
設したポケツト部の数の２倍に分類することが可
能となる。

考案の効果 以上のように本願によれば、カード類を収納す
るポケツト部に、見出し表示部を一体に設け、そ
の見出し表示部内に見出しカードの見出し部を介
入せしめるように構成した台紙を表紙に綴込んで
成るので、台紙の分類整理及びその索引操作が容
易に行うことができると共に、見出しカードの交
換及び位置の変更も可能で、かつ、同一の台紙を
天地することにより、分類数が倍加できて使用に
極めて便利であるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は表
表紙を開き、一部を切欠して示した総体斜視図、
第２図は一部剥離した総体正面図、第３図は一部
省略した拡大横断面図、第４図は見出しカードの
正面図である。 図中、１は表紙、２はバインダ金具、３，３′
は台紙、４は基シート、５は透明フイルム、６は
綴込部、７，８，９，１０及び１２は溶着部、１
１ａ及び１１ｂはポケツト部、１３ａ，１３ｂは
切線、１４は係止部、１５は見出し表示部、１６
は見出しカード、１６ｂは見出し部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基シート面に透明フイルムを重合して、これ
   らを適宜熔着することにより、一側縁で開口す
   る複数のポケツト部を配設すると共に、前記ポ
   ケツト部の開口側縁と反対側の側縁に近接し
   て、該側縁との間に形成される間隔を高さの約
   ２分の１で閉じる係止部を溶着して設け、その
   残部を開通させて見出し表示部を形成し、か
   つ、少なくとも一つのポケツト部に、前記見出
   し表示部に介入する見出し部を一側縁に突設し
   た見出しカードを収納せしめて成る複数の台紙
   を、偶数頁の台紙を天地して、奇数頁の台紙
   と、偶数頁の台紙との間で、ポケツト部の見出
   し表示部が、互いに上下に位置するように表紙
   に綴込んだことを特徴とするカード類の整理
   帳。 (2) 見出しカードが、色別されている実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のカード類の整理帳。 (3) 見出しカードの見出し部に、分類表示ができ
   るようにした実用新案登録請求の範囲第１項ま
   たは第２項記載のカード類の整理帳。 (4) 左側部に綴込部を設けると共に、ポケツト部
   を左右位置に夫々複数配列し、その右位置のポ
   ケツト部の横幅寸法を、その左位置のポケツト
   部の横幅寸法よりも見出し表示部に相当する分
   丈大きく形成し、かつ、右位置のポケツト部の
   任意の一つに見出しカードを収納して成る実用
   新案登録請求の範囲第１項、第２項または第３
   項のカード類の整理用台紙。 (5) 表紙が、表表紙と背表紙と、裏表紙とを折曲
   可能に接続し、背表紙内面にバインダを取り付
   けて成る実用新案登録請求の範囲第１項、第２
   項、第３項または第４項記載のカード類の整理
   帳。