JPH03181451A - N―ビニルホルムアミドの製造方法 - Google Patents

N―ビニルホルムアミドの製造方法

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JPH03181451A
JPH03181451A JP32243289A JP32243289A JPH03181451A JP H03181451 A JPH03181451 A JP H03181451A JP 32243289 A JP32243289 A JP 32243289A JP 32243289 A JP32243289 A JP 32243289A JP H03181451 A JPH03181451 A JP H03181451A
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田村 光彦
Shinichi Sato
眞一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN−ビニルホルムアミドの製造法に関するもの
で、詳しくは、N−(α−置換−エチル〉ホルムアミド
を減圧下、蒸発させたガスを気相で熱分解反応器に供給
し、200〜600℃の温度において熱分解することに
よりN−ビニルホルムアミドを製造する方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
N−ビニルホルムアミドは優れた凝集剤の水溶性ポリマ
ーを与える重合性モノマーとして重要なものであり、そ
の製造法としては、たとえば、N。
−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを気相で熱分
解する方法、N−(α−シアノエチル)ホルムアミドを
気相で熱分解する方法などが知られている。
熱分解方法としては、従来、N−(α−アルコキシエチ
ル)ホルムアミドもしくはN−(α−シアノエチル)ホ
ルムアミドを蒸発器で加熱してガス状にし、これを30
0〜600℃の温度で空塔、または充填物を充填した管
状反応器において熱分解を行い、次いで、分解ガスを冷
却してN−ビニルホルムアミドを得る方法が知られてい
る(特開昭50−76015、特開昭6l−13435
9)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、この方法で熱分解反応を行う際、管状反応器
の壁または充填物にタール状粘性物、及び固体状ハルツ
が付着する傾向があり、甚だしきは管状反応管を閉塞さ
せ、安定運転を困難にすることがある。
反応器内のハルツ付着を抑えるため熱分解反応の条件を
最適化するなどの検討がなされているが未だ充分とはい
えない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記実情に鑑み、管状反応器内に付着する
ハルツを抑える方法について鋭意検討を行った結果、特
定の構造の複合反応器を用いることによりハルツの付着
が防止できることを見いだした。即ち、本発明の要旨は
、N−(α−置置換上エチルホルムアミドを減圧下、蒸
発させ、200〜600℃の温度において気相で熱分解
することによりN−ビニルホルムアミドを製造する方法
において、前段が空塔式管状反応器で、後段が充填式管
状反応器により構成された、熱分解反応器を用いること
を特徴とするN−ビニルホルムアミドの製造方法に存す
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の出発原料のN−(α−置置換上エチルホルムア
ミドのエチル基のα−置換基としては、例えば、メトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、S−プトキシ基、t−ブトキシ基
などの低級アルコキシ基又はシアノ基などが挙げられる
。なお、高級のアルコキシ基を有するN−(α−置置換
上エチルホルムアミドも使用できるが、蒸発が難しいの
で上記化合物が特に好ましい。
これらの原料を熱分解すると、N−ビニルホルムアミド
と副生物として、原料のα−置換基にアルコキシ基を採
用した場合は、対応するアルコール、シアノ基を採用し
た場合は、シアン化水素が生成する。
上記原料を減圧下において蒸発させガス状とするが、そ
の際の圧力は、通常、3〜600 T o rrであり
、また、加熱温度は、通常、80〜21O℃である。そ
して、蒸発したガスは直ちに、本発明の管状反応器に供
給され、熱分解を行う。
本発明においては、熱分解反応の管状分解器として、前
段が空塔式管状反応器で、後段が充填式管状反応器であ
ることを必須の要件とする。この場合の空塔部と充填部
との比率は、通常、体積で1:9〜9:1である。また
、充填部に用いられる充填材としては、通常、粒径3〜
12mのガラスもしくはステンレス等のビーズ又は径5
〜15冒亀のガラスもしくはステンレス等のラシヒリン
グ等が用いられる。なお、充填部は常法に従って、端部
を金網などで仕切り充填材を保持する。
本発明の管状反応器は単管式、多重管式又はこれらを組
合せたものでよく、管径についても特に限定されないが
、熱分解反応が吸熱反応であるため、特に、空塔部にお
いてはガス混合物を所望の温度に十分、加熱保持し得る
大きさを選ぶ必要がある。また、反応器としては特別の
装置を用いることなく、通常の配管をそのまま利用した
、所謂、パイプリアクターでも差し支えない、更に、例
えば、前段の空塔式反応器としてパイプリアクターを用
い、続く、後段の充填式管状反応器として多重管式のも
のを用いることもできる。
かかる熱分解反応器は、外観上、前段と後段を複合・一
体化して1つの反応器の如く構成する場合(複合式管状
反応器)が多いが、必ずしもこれに限られるものではな
い。前述したように、前段を単管空塔式に、後段を多管
充填式として、後段の外径を前段と異なるように設計す
ることもできる。また、空塔式反応器と、充填式反応器
の2つを独立して設計、それを接続して用いることもで
きる。この場合、2つの反応器の接続部分にハルツが生
成しないように、該部分の温度を空塔式反応器の温度よ
り低下しないように保持することが好ましい。
本発明における熱分解温度は200〜600℃、好まし
くは300〜500℃であるので、反応器を外部より加
熱し、内部を熱分解温度に保持する必要がある0本発明
の管状反応器の加熱方法としては、通常、線状あるいは
面状の電気ヒーターを内蔵した発熱体又は、例えば、蒸
気、油、および溶融した無機塩などにより反応器外部か
ら加熱する方法が考えられる。また、前段と後段の温度
は同一であっても異なっていてもよい。反応圧力は上記
の蒸発圧力と同様でよい。反応管内のガスの滞留時間は
、通常、001〜4秒である。
本発明において熱分解は、通常、反応の一部が前段の空
塔部で進行し、残りが後段の充填部で完結する。前段の
空塔部では、通常、反応の1〜90%が進行する。本発
明ではこの結果、熱分解反応が良好に進行し、反応管内
壁へのタール状粘性物及びハルツの付着が大幅に抑制さ
れるのである。
本発明の熱分解反応を実施するには、減圧下、蒸発器で
原料のN−(α−置換−エチル)ホルムアごドを加熱し
て蒸発させ、そのガスを直ちに、上記反応器へ導入し、
熱分解反応を行ない、次いで分解したガスを冷却するこ
とにより、N−ビニルホルムアミドと上記副生物および
若干の出発原料を含む混合物を凝縮回収することができ
る。なお、蒸発器で蒸発された原料ガスは引き続き、2
00〜600℃の温度に保たれた熱分解反応器の前段工
程を構成する空塔部に、直ちに導入することが望ましい
。また、凝縮回収した混合物は、必要に応じて、蒸留に
よりN−ビニルホルムアミドを単離することができる。
本発明により反応器内壁へのハルツ付着が防止できる理
由については詳細は不明であるが以下のように考えられ
る。すなわち、N−(α−置換−エチル)ホルムアミド
を熱分解してN−ビニルホルムアミドとする際、N−ビ
ニルホルムアミドより高沸の副生物が少量生成すること
がわかっているが、反応器の内壁や充填物の温度が局部
的に200℃以下になると、この高沸物が凝縮し、更に
加熱されてハルツ化するものと推定される。特に、この
熱分解反応は吸熱反応であるため、急激に反応が進むと
、吸熱により反応器の壁温が低下しハルツ化が起り易い
。しかし、本発明によれば、前段の反応器が空塔式であ
るので、熱分解反応が急激には進まず、そのため、壁温
が高く保たれるため反応器の内壁にハルツは付着せず、
更に、ある程度反応が進んだ後で、続く充填式反応器に
入るため、ここで熱分解反応を完結することができる上
、充填式反応器の内壁や充填物の温度が吸熱によってそ
れほど下がらないためと推定される。
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
〔実施例〕
実施例1 第1図に示す装置で実施した。
濡れ壁式蒸発器1でN−(α−メトキシエチル〉ホルム
アミド2kg/hrを120Torrの減圧下、178
℃の温度で蒸発させ、(沸点151℃)このガスを直ち
に、直径40mm、長さ1mの空塔反応器部(2a)、
続いて、直径61嘗のステンレス製ラシヒリングを充填
した直径40m長さ1mの充填反応器部(2b)をもち
、外側を電気ヒーターで450℃に加温した反応器2に
(2a、2bに順次)気相で導入し、熱分解反応を行な
い、次いで、熱分解ガスを冷却器において15℃に冷却
し、反応ガスを凝縮させ、N−ビニルホルムアミドを含
む混合物を得た。このような熱分解反応を660時間、
連続的に行った。この際、N−ビニルホルムアミドの収
率は94%であった。
反応後に装置を分解して管状反応器の内部に付着したハ
ルツの量を測定した結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と全く同一の装置で、加熱温度を空塔反応器部
を350℃、充填反応器部を450℃とし、(α−メト
キシエチル)ホルムアミド2kg/hrO熱分解反応を
100時間連続運転を行った後の結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と全く同一の装置で、加熱温度を、空塔反応器
部を178℃、充填反応器部を450℃とし、(α−メ
トキシエチル)ホルムアミド2 kg/ h rの熱分
解反応を24時間連続運転を行った後の結果を第1表に
示す。
比較例2 比較例1において、管状反応器として直径40軸、長さ
1mの空塔反応器のみを用い充填反応器部を持たないこ
と以外は全く同一の装置で(α−メトキシエチル)ホル
ムアミド2kg/hrの熱分解反応を行ったところ、反
応器内部へのハルツ付着はなかったが、N−ビニルホル
ムアミドの収率は56%と著しく低いものであった。
第   1   表
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いた実験装置を示す説明図
であり、■は蒸発器、2は複合式管状反応器 (2aは空塔反応器部、 2bは充填反応器部) 3は冷却器、 4は真空ポンプを示す。 出 願 人 三菱化或株式会社 代 理 人

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)N−(α−置換−エチル)ホルムアミドを減圧下
    、蒸発させ、200〜600℃の温度において気相で熱
    分解することによりN−ビニルホルムアミドを製造する
    方法において、前段が空塔式管状反応器で、後段が充填
    式管状反応器により構成された、熱分解反応器を用いる
    ことを特徴とするN−ビニルホルムアミドの製造方法。
  2. (2)N−(α−置換−エチル)ホルムアミドの置換基
    が低級アルコキシ基あるいはシアノ基である特許請求の
    範囲(1)記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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