JPH03179012A - タールを一成分とする樹脂の硬化方法 - Google Patents

タールを一成分とする樹脂の硬化方法

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JPH03179012A
JPH03179012A JP31763589A JP31763589A JPH03179012A JP H03179012 A JPH03179012 A JP H03179012A JP 31763589 A JP31763589 A JP 31763589A JP 31763589 A JP31763589 A JP 31763589A JP H03179012 A JPH03179012 A JP H03179012A
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JP
Japan
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curing
tar
radical
hydroperoxide
resins
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Pending
Application number
JP31763589A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Takiyama
栄一郎 滝山
Tateshi Ogura
小倉 立士
Kiyoshi Ishihara
石原 清
Takashi Fujimaki
隆 藤巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はいわゆるタールを一成分とするラジカル硬化型
樹脂の硬化方法に関するものである。
〔従来の技術および課題〕
タール(以下ピッチも同一に表現する)を−成分とする
材料には、塗料、ライニングに用いられているタール・
エポキシ樹脂があり、別に注型、道路補修等に活用され
ているタール・ウレタンがある。
しかし、現段階ではタールを一成分とするラジカル硬化
型樹脂は登場していない。その理由は、タールを混合し
たラジカル硬化系樹脂が硬化しなくなるからである。
すなわち、ラジカル硬化系樹脂として代表的なポリエス
テル樹脂を硬化させるのに一般的な、ケトンパーオキシ
ドルコバルトの有機酸塩、ベンゾイルパーオキシドル芳
香族アミン系のいずれの系も、常温では勿論、80℃程
度の加温でも、或いはそれ以上の温度でも、全く硬化し
ないし、ゲル化すらも起こらない。
この理由は明らかではないが、タールの構造に、もしカ
ーボンブラック類似の部分があるとすれば、一つにはキ
ノン構造、ハイドロキノン構造の存在による重合禁止作
用が考えられるが、この他に、含窒素化合物、含硫黄化
合物による過酸化物の分解とそれに伴う硬化不能も想定
される。
もし、タールを一成分とするラジカル硬化型樹脂の硬化
不可能が、有機過酸化物の分解にあるものとすれば、そ
の構造、種類によっては分解されないものもある可能性
があり、その場合は硬化が期待できるものと考えられた
。そのような見地から、有機過酸化物と常温で硬化させ
るに必要な促進剤の組合わせについて、広い範囲での検
討を行った結果、有機過酸化物としてハイドロパーオキ
シド類を用い、これに促進剤としてバナジウム化合物を
併用した時にのみ、タールを一成分とするラジカル硬化
型樹脂の硬化が可能であることを見出し、本発明を完成
することができた。
有機ハイドロパーオキシドとバナジウム化合物を併用す
る系は、ラジカル硬化型樹脂の硬化系として公知である
しかし、この硬化系は促進剤であるバナジウム化合物の
使用量の僅かの変動により著しく硬化時間(ゲル化時間
)が変動する。もし数分のゲル化時間であれば、それ以
降完熟、硬化するが、ラジカル硬化型樹脂の作業性の面
から一般的に必要な30〜60分のポットライフに調整
すると、ゲル化はするが以降のキュアー状態に達するこ
とが難しく(80℃以上に加温すれば別であるが)、実
用上は用いられていないのが現状である。
しかしながら驚くべきことに、タールを一成分とするラ
ジカル硬化型樹脂の場合には、成形作業に十分なポット
ライフがあり、以後時間を要することはあるが、常温で
時間と共に確実にキュア状態に近づき、硬い硬化樹脂を
与えることが見出され、タールを用いない樹脂系とは全
く様子の異なることが明らかとなった。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、ラジカル硬化型樹脂に硬質ピッチを
混合した系を硬化させるに際し、硬化剤としてハイドロ
パーオキシド類とバナジウム化合物とを併用することよ
りなる、タールを一成分とする樹脂の硬化方法を提供す
るものである。
本発明に用いられるタールは石炭、石油のいずれでも良
いが、入手の容易性や品質のバラツキの少ないことから
、石炭タールの融点の高い硬質ピッチ系のものが望まし
い。
ラジカル硬化型樹脂は、ポリエステル樹脂とビニルエス
テル樹脂、ウレタン・アクリレート樹脂が代表的である
ポリエステル樹脂は、α−β不飽和多塩基酸を一成分と
して含み、飽和或いは不飽和の多塩基酸またはその酸無
水物を併用し、多価アルコールとエステル化して得られ
る不飽和ポリエステルを、スチレンなどのような共重合
可能なモノマーに溶解したものである。
ビニルエステル樹脂は、一般にエポキシ樹脂に〈メタ)
アクリル酸を付加反応させた物を、スチレン、〈メタ〉
アクリル酸エステル類のような共重合可能なモノマーに
溶解したタイプである。
ウレタン・アクリレートは、(メタ)アクリロイル基を
有する不飽和アルコールに、必要に応じヒドロキシルポ
リエステル、ポリエーテル類を併用し、ジイソシアナー
トで連結した形となっている。
これらラジカル硬化型樹脂とタールとの使用割合は、タ
ール分100重量部(以下、単に部とする)に対し、樹
脂50〜200部が好適である。
樹脂が50部以下になると、硬化樹脂の物性が急速に落
ちる傾向がみられる。また200部以上では物性面の低
下はなく、この面での制限はないが、コスト的にタール
混合の意味が薄れてくる。
タールは、そのままをスチレンに溶解、樹脂に混合した
ものでも、ジイソシアナート或いはエポキシ樹脂で処理
したものでもよい。
本発明の硬化剤系に用いられる有機ハイドロパーオキシ
ド類としては、次の種類が市販されていて利用可能であ
る。t−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロ
パーオキシド、ジイソプロピルベンゼンハイドロバーオ
キシド、パラメンタンハイドロパーオキシド、1,1,
3,3.テトラメチルブチルハイドロパーオキシド。
これらハイドロパーオキシド類と他のパーオキシド類と
の併用は勿論可能であ・るが、相乗効果は期待されない
さらに、ハイドロパーオキシドと共に用いられるバナジ
ウム化合物は、五酸化バナジウム、バナジウムアセチル
アセトネートが好適である。
バナジウム化合物はいずれも一般の有機溶媒への溶解性
が乏しく、酸性リン酸エステル類、例えば酸性リン酸ブ
チル(1−ブチル、2−ブチルの混合体)に溶解して用
いられる。
本発明によるタールを一成分とするラジカル硬化型樹脂
は、塗装、ライニング、注型、FRPの各分野に利用可
能であるが、その際必要に応じて補強材、フィラーなど
を併用することができることは勿論である。
本発明の理解を助けるために、以下に実施例を示す。
犬10辻−」2 新日鉄化学(株)製硬質ピッチ100部を、スチレン4
0部に溶解し、さらに中反応性型ポリエステル樹脂とし
て、昭和高分子(株)“リボラック1557”を100
部加えた配合樹脂(A)を用い、この(A)100部に
、表1に示す有機パーオキシドをそれぞれ3部、および
パーオキシドに組合わされた促進剤を表1に示す量だけ
加え、硬化の有無を判定した。
なお、ナフテン酸コバルトは6%Co含有率のものを、
バナジウム促進剤はバナジウムアセチルアセトネートの
10%酸性リン酸ブチル溶液として用いた。
表1に見られるように、 有用なパーオキシドは ハイ ドロパーオキシドのみであった。
注: ×ゲル化しない、Δゲル状にはなるが硬化しない
O固化するが軟らかく不完全、◎硬く硬化しているX五
透−1 実施例1で用いた硬質ピッチ100部をスチレン50部
に溶解し、2.4− )リレンジイソシアナート4部を
加え、70〜75℃に5時間加熱、反応させた。
赤外吸収分析の結果、遊離のインシアナート基は消失し
たことが認められた。
この処理タールに、さらにビニルエステル樹脂として、
昭和高分子(株)製“リポキシR−806”を100部
加え、タール配合ビニルエステル樹脂(B)とした。
この配合樹脂(B)100部に、パーオキシド2部およ
び相当する促進剤を添加し、硬化性を測定した。
結果を表2に示す。
表 注: 本バナジウム促進剤は、5酸化バナジウム粉末を
酸性リン酸ブチルに100℃で溶解するだけ処理し、そ
の上澄液を用いたもの。
判定は実施例1に同じ。
夾1劃L−ユ 硬質ピッチ100部に、エポキシ樹脂としてビスフェノ
ールAジグリシジルエーテル型のエポキシ当量175の
液状樹脂を10部加え、200℃に3時間加熱して処理
タールとした後、スチレン60部に溶解した。
これに、ジフェニルメタンジイソシアナート250♀と
2−ヒドロキシエチルメタクリレート220fIの付加
物である不飽和ウレタンアクリレート〈30%スチレン
中で反応、そのままスチレン溶液としたもの)を130
部加え、60〜65℃で3時間加温した。この混合系を
タール配合樹脂(C)とした、配合樹脂(C)100部
に、パライソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド3
部、バナジウムアセチルアセトネート(酸性リン酸ブチ
ルエステル10%溶液)0.2部加えた系は、室温で約
6分でゲル化しそのままゆるやかに発熱して3時間後に
はほぼ固化した。
これを80℃2時間後硬化したところ、硬い硬化樹脂と
なり、バーコル硬質プラスチック用硬さ計で25を示し
た。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように構成したので、ラジカル硬化型樹
脂に安価なタール成分を配合して増量し、十分なポット
ライフを保持しながら、常温でも硬化させることができ
る。このことにより、本発明の樹脂は、塗装、ライニン
グ、注型、FRPの各分野に利用可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ラジカル硬化型樹脂に硬質ピッチを混合した系を硬化さ
    せるに際し、硬化剤としてハイドロパーオキシド類とバ
    ナジウム化合物とを併用することよりなる、タールを一
    成分とする樹脂の硬化方法。
JP31763589A 1989-12-08 1989-12-08 タールを一成分とする樹脂の硬化方法 Pending JPH03179012A (ja)

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