JPH0317755B2

JPH0317755B2 -

Info

Publication number: JPH0317755B2
Application number: JP58168883A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Fujita
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-09-12
Filing date: 1983-09-12
Publication date: 1991-03-08
Also published as: JPS59138584A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、屋内外の直進式、曲折式、螺旋式等
の各種階段や急勾配のスロープ等に沿つて可動フ
レームを移動させるに好適な階段、スロープ等の
昇降駆動装置に関するものである。

その目的とする処は、身障者等が車椅子に座つ
た侭で社会活動する上で、しばしば屋内外の昇降
階段や急勾配のスロープ等が障害となつているこ
とに鑑み、屋内外の昇降階段又は急勾配のスロー
プ等に沿つてレール部材とガイドレールを平行に
配設し、当該ガイドレールに可動フレームを昇降
自在に支持し、当該可動フレームに回転駆動する
回転体を支持し、当該回転体のつる巻線上に多数
のローラを配設支持し、当該ローラを前記レール
部材に形成した係合突起に噛合係合する等の諸構
成からなる昇降駆動装置を発明し、その福祉対策
の一助ともせんとしたものである。

本発明の実施例を添付図面に従つて説明する
に、１は屋内外の昇降階段であつて、適宜な傾斜
勾配θで直進式、曲折式、螺旋式等の階段形態と
している。２は階段１側部の壁面体、３，４は壁
面体２の上部側と下部側に配設固定した取付用ブ
ラケツト、５は上部側ブラケツト３に固定支持し
たチヤンネル型のレール部材であつて、前記階段
１の傾斜勾配θと平行に配設支持している。６は
レール部材５に等間隔で下向きに突設した係合突
起、７は下部側ブラケツト４に固定支持したチヤ
ンネル型のガイドレールであつて、前記レール部
材５と同一の傾斜勾配θで並設固定している。８
は板状の側フレームであつて、その下部外側方に
架台９を固定している。１０は側フレーム８の略
中央部から外側方へ突設固定した板状の支持台で
あつて、前記ガイドレール７の上部側に平行に配
設している。１１は一側部を側フレーム８に、下
部を支持台１０に固定支持した軸受台であつて、
前記支持台１０の上方側部と中間部に配設してい
る。１２は軸受台１１に両端支持した回転体であ
つて、その外表面のつる巻線上に自由転自在な多
数のローラ１３を密間隔に配設支持し、当該ロー
ラ１３を前記レール部材５の係合突起６に噛合係
合させている。１４は支持台１０の下方部に設置
固定したギヤードモータの如き正逆回転自在な原
動機、１５は原動機１４の回転軸と回転体１２の
回転軸１６との間に装設した安全ブレーキ装置、
１７は側フレーム８の下方部に所要距離隔てて突
設した支軸、１８は支軸１７の先端部に支持した
ローラであつて、ガイドレール７の内側凹条部に
沿つて自由転自在に構成している。１９はガイド
レール９の内側凹条部の上下に内設固定したロー
ラ１８の被転動マツト、２０，２１は前記ローラ
１８部分の上部側と下部側に配設したローラであ
つて、その内、左右一対の上部ローラ２０は、支
持台１０からの下部支軸に軸受支持されてガイド
レール７の上部を挾着支持している。２２は側フ
レーム８の下部に突設固定した板状の支持ブラケ
ツトであつて、その上部支軸に左右一対の下部ロ
ーラ２１を軸受支持してガイドレール７の下部を
挾着支持している。２８は架台９の外側部又は両
側部等に立設固定した手摺、２４は架台９の昇降
駆動装置部分を被覆するカバー、２５は架台９前
端の乗降側に形成した傾斜面部である。

而して、車椅子に座つた身障者が、当該車椅子
を架台９上に押し上げて乗載し、その上で原動機
１４を正転駆動せしめる。すると、安全ブレーキ
装置１５を介して軸受台１１に両端支持した回転
体１２が回転し、同時にレール部材５の係合突起
６にローラ１３が次々と噛合い係合し乍ら転動
し、これにて原動側の回転体１２とローラ１３と
からなるローラスクリユウＳ、原動機１４、架台
９等の全体が、レール部材５とガイドレール７等
に案内されて直進式、曲折式、螺旋式の所要の昇
降階段１に沿つて上昇移動され、架台９に乗載し
た車椅子の身障者を階段１上端部まで運び上げ
る。逆に、原動機１４を逆転駆動することにより
前記とは逆に架台９の降下動が行なわれる。この
とき、ガイドレール７の上下両側部に配設したロ
ーラ２０，２１と、当該ガイドレール７の内側凹
条部を転動するローラ１８とで、架台９の横振れ
が防止され、架台９の円滑な昇降移動が確保され
る。また、前記諸構成のうち側フレーム８、架台
９、支持台１０、支持ブラケツト２２等で構成さ
れる可動フレームは、当然乍ら、車椅子に着座し
た身障者を安全に乗せるに充分なフレーム強度と
している。また、車椅子を架台９に乗載させるこ
となく、比較的急勾配のスロープ２６に沿つて車
椅子を移動させるような場合には、側フレーム８
からスロープ２８上に、牽引棒の如き部材を張り
出し、当該牽引棒に車椅子を掛架支持して当該ス
ロープ２６に沿つて車椅子を安全に昇降せしめる
こともできる。

また、前記の場合には、レール部材５とガイド
レール７を、昇降階段１又はスロープ２６の側部
に形成した壁面体２に構成したが、当該壁面体２
自体を手摺りの如くフレーム構成し、当該フレー
ム枠にレール部材５とガイドレール７を配設固定
せしめることもできる。

尚、本装置において、その主要部を構成するロ
ーラスクリユウＳとでもいうべき駆動装置の要部
は、第３図、第４図に示す如く構成される。即
ち、正逆回転自在な回転体１２のつる巻線Ｈ上
に、自由転自在なローラ１３が等間隔に多数個支
承され、当該ローラ１３の１又は２以上がレール
部材５に等間隔に突設した係合突起６に噛合係合
される原理構造としている。従つて、回転体１２
の回転軸１６を原動機１４によつて正転駆動せし
めると、回転体１２の外周面に螺旋状に支承した
ローラ１３が、レール部材５に設けた適宜幅の係
合突起６（その係合面は、ローラ１３のつる巻角
と同一勾配の螺旋状曲成面とするか、或いは、同
一様の単なる傾斜面としている）の一端部から他
端部に沿つて転動し、次々と次位以降のローラ１
３が連続的に転動係合し、これにて回転体１２が
レール部材５に沿つて円滑に回転し乍ら上昇移動
する。逆に、回転軸１６を逆転駆動せしめると、
回転体１２のローラ１３が係合突起６の他端部か
ら一端部に沿つて転動し、これにて回転体１２の
降下動が行なわれる。

本発明は、前記のように階段１側部の壁面体２
にレール部材５とガイドレール７を取り付け、そ
の内、レール部材５に係合突起６を等間隔に突設
し、前記階段１上に張り出した架台９の壁面体２
側に側フレーム８を立設し、当該側フレーム８に
形成した支持台１０の軸受台１１に回転体１２を
両端支持し、当該回転体１２の外表面のつる巻線
Ｈ上に多数のローラ１３を自由転自在に支持し、
当該ローラ１３を前記係合突起６に噛合係合し、
前記支持台１０に正逆回転自在な原動機１４を設
置し、当該原動機１４の回転軸と前記回転体１２
の回転軸１６との間に安全ブレーキ装置１５を設
け、また、前記側フレーム８に突設した支軸１７
にローラ１８を支持し、当該ローラ１８をガイド
レール７の内側凹状部に転動案内自在に支持し、
前記支持台１０に設けたローラ２０と側フレーム
８の支持ブラケツト２２に設けたローラ２１を、
前記ガイドレール７に挟着支持してなる昇降駆動
装置としたので、屋内外の直進式、曲折式、螺旋
式等の各種階段や急勾配のスロープ等に沿う可動
フレームの昇降移動な容易なものとなり、身障者
等が車椅子に座つた侭で社会活動する上での障害
の一を解消し、福祉対策の一環とするに頗る有益
である。しかも、本装置ではローラスクリユウと
でもいうべき特異な構成をその駆動装置とした
為、ローラを媒介とする滑らかな回転力を確保
し、また、必要最小限のローラを回転体のつる巻
線上に自由転可能に支持するのみで、ローラ１個
当りの稼動効率にも優れる等の諸効果をもたら
す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の装設状態を示す側面透視図、
第２図は第１図のＡ矢視図、第３図は要部を示す
平面図、第４図はその正面図である。符号、１…昇降階段、２…壁面体、３，４…ブ
ラケツト、５…レール部材、６…係合突起、７…
ガイドレール、８…側フレーム、９…架台、１０
…支持台、１１…軸受台、１２…回転体、１３…
ローラ、１４…原動機、１５…ブレーキ装置、１
６…回転軸、１７…支軸、１８，２０，２１…ロ
ーラ、１９…マツト、２２…支持ブラケツト、２
３…手摺、２４…カバー、２５…傾斜面部、２６
…スロープ。

Claims

【特許請求の範囲】１階段１側部の壁面体２にレール部材５とガイ
ドレール７を取り付け、その内、レール部材５に
係合突起６を等間隔に突設し、前記階段１上に張
り出した架台９の壁面体２側に側フレーム８を立
設し、当該側フレーム８に形成した支持台１０の
軸受台１１に回転体１２を両端支持し、当該回転
体１２の外表面のつる巻線Ｈ上に多数のローラ１
３を自由転自在に支持し、当該ローラ１３を前記
係合突起６に噛合係合し、前記支持台１０に正逆
回転自在な原動機１４を設置し、当該原動機１４
の回転軸と前記回転体１２の回転軸１６との間に
安全ブレーキ装置１５を設け、また、前記側フレ
ーム８に突設した支軸１７にローラ１８を支持
し、当該ローラ１８をガイドレール７の内側凹状
部に転動案内自在に支持し、前記支持台１０に設
けたローラ２０と側フレーム８の支持ブラケツト
２２に設けたローラ２１を、前記ガイドレール７
に挟着支持したことを特徴とする昇降駆動装置。２階段１側部の壁面体２の上部側と下部側に取
付用ブラケツト３，４を固定し、その内、上部側
ブラケツト３にチヤンネル型のレール部材５を前
記階段１の傾斜勾配θと平行に取り付け、当該レ
ール部材５に等間隔な係合突起６を下向きに突設
し、下部側ブラケツト４にチヤンネル型のガイド
レール７を前記レール部材５と同一の傾斜勾配θ
に取り付け、前記階段１上に張り出した架台９の
壁面体２側に側フレーム８を立設し、当該側フレ
ーム８に支持台１０を突設し、当該支持台１０の
軸受台１１に回転体１２を両端支持し、当該回転
体１２の外表面のつる巻線Ｈ上に多数の自由転ロ
ーラ１３を密間隔に支持し、当該ローラ１３を前
記係合突起６に噛合係合し、前記支持台１０に正
逆回転自在な原動機１４を設置し、当該原動機１
４の回転軸と前記回転体１２の回転軸１６との間
に安全ブレーキ装置１５を設け、また、前記側フ
レーム８の下方部に適宜距離隔てて支軸１７を突
設し、当該支軸１７の先端部にローラ１８を支持
し、当該ローラ１８をガイドレール７の内側凹状
部に沿つて転動自在に支持し、前記ガイドレール
７の上部側と下部側を、支持台１０に設けた左右
一対の上部ローラ２０と側フレーム８の支持ブラ
ケツト２２に設けた左右一対の下部ローラ２１で
挟着支持してなる特許請求の範囲第１項に記載の
昇降駆動装置。