JPH03176406A - 殺虫組成物 - Google Patents

殺虫組成物

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JPH03176406A
JPH03176406A JP31607789A JP31607789A JPH03176406A JP H03176406 A JPH03176406 A JP H03176406A JP 31607789 A JP31607789 A JP 31607789A JP 31607789 A JP31607789 A JP 31607789A JP H03176406 A JPH03176406 A JP H03176406A
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JP
Japan
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insecticide
methyl
carbamate
organophosphorus
compound
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Pending
Application number
JP31607789A
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English (en)
Inventor
Toshiro Takemasa
俊郎 武政
Akira Nagakura
長倉 晟
Yoshihisa Oda
織田 喜久
Naoki Motoyama
直樹 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カーバメート系殺虫剤および/または有機リ
ン系殺虫剤と、メチレンジオキシフェニル誘導体との混
合物を有効成分として含有する害虫選択性の高い殺虫組
成物に関する。
[従来の技術] カーバメート系殺虫剤はヨコバイ類、ウンカ類、カイガ
ラムシ類、アオムシ、アブラムシ、ヨトウ、二カメイ虫
等に有用であるし、有機リン系殺虫剤はアブラムシ、ダ
ニ、二カメイ虫、ウンカ類、ヨコバイ類、カイガラムシ
、土壌害虫、果樹疏菜害虫に有用であるが、近年、世界
各地における農薬の使用増加に伴い、殺虫剤に対し抵抗
性害虫が出現し、その効力低下が数多く認められてい゛
る。
抵抗性イエバエに対する有機リン剤であるダイアジノン
の効力への天然および合成共力剤(ピペロニルブトキサ
イド、スルホキサイド、MGK−F5026、エゴノー
ル、ヒノキニン)を混用した薬剤を局所適用および微粉
降下装置法で適用し、有効度を試験したが、共力効果は
認められなかった旨の報告がある(防虫科学27.43
.(19B2)参照)。
抵抗性昆虫防除にジメスリンおよびカーバリル(1−ナ
フチル N−メチルカーバメート)に共力剤としてサフ
ロキサンあるいはピペロニルブトキサイドが有望である
ことが認められている(防虫科学29. L、(198
4)参照)。
ピレスロイド系殺虫剤についてはメチレンジオキシフェ
ニル誘導体である3、4−メチレンジオキシベンジル 
2′−メトキシエチルエーテルおよび2’ −(3,4
−メチレンジオキシベンジルオキシ)エチル 2′−ブ
トキシエチルエーテルについて有効性を認めているが、
有機リン剤およびカーバメート系殺虫剤については報告
されていない(特開昭58−110504号公報参照)
カーバメート系殺虫剤であるカルバリルについては、1
,3−ベンゾジオキソールおよびその5位と6位に置換
基をもった誘導体(24種の化合物)とナフト−11,
3−ジオキソールおよびその誘導体(4種の化合物)に
共力作用があることを認めているが、本発明の化合物は
記載されていない(ジャーナル アグリカルテャラル 
フードケミストリー(J、 Agr、 Food Ch
em、) 15 (1)。
139、 (1967)参照)。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、カーバメート系殺虫剤および/または
有機リン系殺虫剤に共力作用を持っており、かつ人畜に
は影響をおよぼさない選択性の高い共力剤を検索し、新
規な殺虫組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前述の殺虫剤抵抗性害虫の防除につき鋭
意検討した結果、カーバメート系殺虫剤および/または
有機リン系殺虫剤に特定のメチレンジオキシフェニル誘
導体を添加することによりほぼ完全に防除しうろことを
見出し、さらに種々の検討を加え本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明はカーバメート系殺虫剤および/また
は有機リン系殺虫剤と、下記式(I)および/または(
II)で示されるメチレンジオキシフェニル誘導体との
混合物を有効成分として含有する殺虫組成物を提供する
ものである。
(式中、RおよびR2は、各々水素原子またはメチル基
を表わし、nは1〜3の整数を表わす。)(以下、本化
合物(1)と略記する。)(式中、R3は水素原子また
はメチル基を表わす。)(以下、本化合物(2)と略記
する。)本発明組成物はカーバメート系殺虫剤および/
または有機リン系殺虫剤に対し抵抗性の発達した害虫、
例えばハエ、蚊等の衛生害虫ならびにニカメイ虫、ウン
カ、ヨコバイ類等の稲作害虫、ヨトウ、コナガ類等の果
樹疏菜害虫、植物寄生性のダニ類等に卓効を示すほか、
その他の農業害虫、衛生害虫、森林害虫ならびに園芸害
虫に対しても殺虫剤感受性害虫と同様に有用である。
本化合物(1)の具体例としては以下のものを挙げるこ
とができる。
本化合物(2)の具体例としては、以下のものを挙げる
ことができる。
本発明の殺虫組成物において、本化合物(1)および/
または(2)の添加量は、使用するカーバメート系殺虫
剤や有機リン系殺虫剤および使用の目的により種々変わ
りうるが、通常用いるカーバメート系殺虫剤および有機
リン系殺虫剤に対し0.01〜300倍量の範囲、より
好ましくは0.05〜100倍量の範囲である。なお、
本化合物(1)および(2)は、殺虫剤の共力剤として
数多く知られているメチレンジオキシフェニル誘導体に
属するものであり、本化合物(1)および(2)自体も
共力剤として既に知られている(米国特許第24858
81号)。
本化合物(1)あるいは(2)の添加においてカーバメ
ート系殺虫剤抵抗性害虫の殺虫効力が増強されるカーバ
メート系殺虫剤としては次の化合物が挙げられる。
カルバリル(1−ナフチル メチルカーバメート)、 n−トリル メチルカーバメート、 0−クメニル メチルカーバメート、 3−イソプロピル−5−メチルフェニル メチルカーバ
メート、 o−5ee−ブチルフェニル メチルカーバメート、m
 −tert−ブチルフェニル メチルカーバメート、
3.4−キシリル メチルカーバメート、3.5−キシ
リル メチルカーバメート、O−イソプロポキシフェニ
ル メチルカーバメート、 S−メチル N−(メチルカルバモイルオキシ)チオア
セトイミド、 S、S’ −(2−(ジメチルアミノ)−トリメチレン
)ビス(チオカーバメート)。
殺虫効力が増強される有機リン系殺虫剤としては次の化
合物が挙げられる。
2.2−ジクロロビニル ジメチル ホスフェ−)  
 (DDVP)   、 ジエチル 2−イソプロピル−4−メチル−6−ピリミ
ジニル ホスホロチオナート(ダイアジノン)、 1.2−ジブロモ−2,2−ジクロロエチル ジメチル
 ホスフェート(BRP)、 2−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)ビニル
 ジエチル ホスフェ−) (CVP)、2−クロロ−
1−(2,4,5−1−リクロロフェニル)ビニル ジ
メチル ホスフェート(CVMP)、 ジ−n−プロピル−p−メチルチオフェニル ホスフェ
ート(プロパホス)、 p−サイアノフェニル ジメチル ホスホロチオナート
(サイアノホス)、 ジメチル 3−メチル−4−ニトロフェニル ホスホロ
チオナート(スミチオン)、 ジメチル 3−メチル−4−メチルチオフェニルホスホ
ロチオナート(MPP)、 ジエチル 3. 5.6−ドリクロロー2−ピリジル 
ホスホロチオナート(クロルフィリホス)、ジエチル 
2,3−ジヒドロ−3−オフソー2−ツエニルー6−ピ
リダジニル ホスホロチオナート(ピリダフェンチオン
)、 ジエチル 5−フェニル−3−イソキサジイルホスホロ
チオナート(イソキサチオン)、S−1,2−ビス(エ
トキシカルボニル)−エチル ジメチル ホスホロチオ
ロチオナート(マラソン)、 2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホス
ホリン 2−スルファイド(サリチオン)。
本化合物(1)および(2)は、それ自体公知の方法で
合成することができる。
本化合物(1)については、例えば、前記化合物(1)
−1(3,4−メチレンジオキシベンジル−2′−メト
キシメチルエーテル)はピペロニルアルコール(3,4
−メチレンジオキシベンジルアルコール)と2−クロロ
エチルメチルエーテルとのアルカリ性条件下での縮合反
応により高収率で合成することができる。この化合物(
1)−1は、また3、4−メチレンジオキシベンジルク
ロライドとメチルセロソルブからも収率よく調製するこ
とができる(特開昭58−110504号公報参照)。
また前記化合物(1) −2(α−メチル−3゜4−メ
チレンジオキシベンジル−2′−メトキシエーテル)は
ピベロナール(3,4−メチレンジオキシベンスアルデ
ヒド)と、メチルブロマイドのグリニャード試薬との反
応によりα−メチルビベロニルアルコールとした後、上
記(1)−1の場合と同様に2−クロロエチルメチルエ
ーテルとの縮合反応により合成することができる。
更に、化合物(1) −3、(1)−4、(1)−5、
(1)−6は、特開昭58−110504号公報に記載
の方法に準じて、対応する3、4−メチレンジオキシベ
ンジルクロライドまたは3,4−メチレンジオキシベン
ジル−2′−クロライドと、メチレングリコールとの縮
合反応で収率よく合成することができる。
更に、本化合物(2)については、例えば化合物(2)
−1および(2)−2はカテコールまたは4−メチルカ
テコールをオルトギ酸メチルによりメトキシメチレン化
して合成することができる。
[急性毒性試験] 本化合物(1)および(2)の哺乳動物に対する毒性は
低いものであり、殺虫組成物として安全に使用すること
ができる。
例えば前記(1)−1の化合物を濃度を変えてコーンオ
イルと混合して1mlとした後、JC[、。
Wister系ラット、7週齢、雄、体重(160−1
90g)に経口投与し、1週間後の死亡率(LD50■
/kg体重)を求めたところ3800mg/kg体重で
あった。
[発明の効果コ 本化合物(1)および/または(2)を共力剤として使
用することによりカーバメート系および有機リン系殺虫
剤に対して抵抗性をもった害虫に対しても有効に農薬が
はたらくことができ、しかも人畜に対して影響を与えな
い殺虫組成物が得られ、簡便な方法でしかも効率的に殺
虫を行うことができる。
[実施例] 次に本化合物(1)および(2)の合成例、および有機
リン系殺虫剤のダイアジノンのイエバエおよびラット肝
ミクロゾーム薬物代謝酵素(P2S5)によるIn v
ltroでの分解阻害活性試験を示す。
合成例 化合物(1)−1の合成 窒素気流下、滴下ロート、冷却器および水抜き装置を取
り付けた2 00 ml四ツ目フラスコにピペロニルア
ルコール5 g (36,2mM)を加え、ベンゼン(
80ml)で溶解した。この溶液に水(5ml)に溶解
した水酸化ナトリウム(1,88g、 47.1mM)
を加え、2時間環流した。この反応溶液の温度を70℃
に冷却後、乾燥DMSO(30ml)に溶かした2−ク
ロロエチルメチルエーテル(4,45g。
313.2mM)を加え、−晩70℃で撹拌した後、水
(200ml)に加え、酢酸エチル(50mlX3)で
抽出した。抽出液を水(50mlX1)、飽和塩化アン
モニア溶液(50mlX3)、および飽和食塩水(50
mlX3)で洗った後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過した後、濾液を減圧濃縮し、残留物を減圧蒸留
し、3,4−メチレンジオキシベンジル−2′−メトキ
シエチルエーテル[(1) −11(6,99g、収率
92%、  bp80℃10.2 mmHg )を得た
。このものの機器分析値は次のとおりである。
I R(neat)  : 2g75.1505.14
90.1445.1250゜1125、1100.10
40.930.810cm−(;’H−NMR(CDC
ff  、400MHz):δ6.86(m、LH)、
 6.78(m、2H)、 5.93(s、2H)。
4.46(s、2H)、 3.57(m、411)、 
l3g(s%1tl) ;13C−NMR(CDCfl
 、100MHz):δ147.7(s)、 147.
1(s)、 132.1(s)。
121.3(d)、 108.5(d)、 100.9
(t)。
73.1(t)、72.0(t)、69.0(t)、5
9.0(q)  ;Ms  (70eV):m/e  
 210゜化合物(1)−2の合成 窒素気流下、滴下ロート、冷却器および温度計を取り付
けた200m1四ツ目フラスコにMg (1,78g、
73.3mM)とM e B r (9,05m1゜7
9.9mM)から合成したグリニャード試薬(MeBr
Mg)の無水THF (80ml)溶液に10℃で、ピ
ベロナール(5g、 33.3mM)の無水THF (
30ml)を滴下した。この反応溶液を10℃で2時間
撹拌した後、冷飽和塩化アンモニア溶液中に注ぎ込んだ
後、酢酸゛エチル(100mlX3)で抽出した。抽出
液を飽和塩化アンモニア溶液(50mlX3)、飽和食
塩水(50mlx3)で洗った後、無水MgSO4で乾
燥した。濾過した後、減圧濃縮すると、粗α−メチルビ
ペロニルアルコール(5,53g、収率100%)が得
られた。
精製することなしに、無水DMF (50ml)にこの
粗α−メチルビペロニルアルコール(5,53g。
3L3mM)を溶解した後、室温で60%NaH(2,
66g、68.6mM)の無水DMF (100ml)
懸濁溶液に滴下し、1時間撹拌した。この反応溶液に2
−クロロエチルメチルエーテル(8,l1g。
66.6mM)を加え、−晩室温で撹拌した後、水(3
00ml)に加えた後、酢酸エチル(100mlX3)
で抽出した。この抽出液を飽和塩化アンモニア溶液(5
0mlx3)と飽和食塩水(50mlX3)で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、濾液を減圧濃縮し、減圧蒸留すると、目的化合
物[(1)−23(7,02g、収率95%。
bp  81℃10.2 mmHg)が得られた。この
ものの機器分析値は次のとおりである。
I R(neat)  : 2975.2g75.15
08.1490.1455゜1372、1322.12
45.1205.1130゜1105、1045.94
0.860.818 cm−’ ;1H−NMR(CD
C,93、400MHz ) :δ8.85(n+、I
H)、 6.75(m、2tD、 5.94(m、2H
)。
4.36(q、 J=10.9.6.4511z、 I
H) 。
3.51(m、2H)、 3.48(m、211)、 
3.36(s、311)。
1.42(d、 J=8.45tlz、 3H) pp
m ;13C−NMR(CDCD3 、100MHz 
) :δ147.8(s)、  146.8(s)、 
 [7,8(s)。
119.7(d)、  LO7,9(d)、  108
.5(d)。
100.9(t)、78.2(d) 、72.1(t)
、67.6(t) 。
59.0((1)、24.1(q) ppffl。
化合物(2)−2の合成 窒素気流下、冷却管、温度計および水抜き装置を取り付
けた四ツ目フラスコに4−メチルカテコール50 g 
(40,3mM) 、オルトギ酸メチル85 g (1
,25M) 、および触媒量のソジウムメトキサイド(
NaOMe)を加え、110℃で2時間加熱、撹拌した
。理論量のメタノールを回収した後、過剰のオルトギ酸
メチルを回収し、残った油状物質をエーテル(100m
lX4)で抽出した。
抽出液を5%カセイソーダ溶液で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧蒸留すると、目
的物[(2) −21(55,6L g、収率92%、
bp’45℃10.25mmHg)が得られた。このも
のの機器分析値は次のとおりである。
I R(neat)  : 2950.1500.14
42.1390.1350゜1250、1205.11
90.1140.1100゜1040、935.905
.805 cm−1;lH−NMR(CDC,Q 3 
、400MHz ) :δ6.80(s、LH)、  
6.70(m、311)、  3.38(s、311)
2.28(s、3H) ppm ; (3C−NMR(CD(J)  、100MHz):δ
146.0(s)、  143.9(s)、  131
.6(s)。
122.6(d)、  119.0(d)、  109
.1(d)。
107.6(d)、  49.8(q)、 21.2(
Q) ppm0分解阻害活性試験 く試験法〉 ■供試昆虫及び動物 イエバエMusca demestlca L:千葉県
へ千代市のゴミ処理場から採集後、室内でダイアジノン
を局所施用して14世代淘汰選抜したダイアジノン抵抗
性の八千代系を用いた。幼虫はラット・マウス飼育用粉
末飼料CE−2(商品名、日本夕レア株式会社製)を与
え、底生は砂糖と水を与えて25℃の恒温室内で飼育し
た。なお、この系統の雌成虫に対するダイアジノンのL
 D 50値は、50μg/♀であった。
ラットRattus norvegicus var、
 albus:  日本クレア株式会社より購入した、
JcL wister系の雄(200g)を用いた。ラ
ットは、25℃の恒温室内でラット・マウス飼育用固形
飼料CE−2と水を与え予備飼育後使用した。
■供試薬剤 [ピリミジン−14C]ダイアジノン[0,O−ジエチ
ル 0−(2−イソプロピル−4−メチル−6ピリミジ
ニル)ホスホロチオニートコは、米国ノースカロライナ
州立大学より入手し、比放射能が36.3μCI/mg
、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒 クロ
ロホルム:アセトニトリル=8 : 2 V/V)で調
べた放射化学的純度が99%以上のものを使用した。
比較用試料のピペニルブトキシド(P B O)は和光
純薬■製の純度90%のものを使用した。
本発明化合物(1)−1〜(1)−6及び(2)−1〜
(2)−2は実験室的に合成したものを使用した。
また還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン
酸(β−NADPII)はオリエンタル酵母■製のもの
、ジチオスレイトール(DTT)、エチレンジアミン四
酢酸四ナトリウム (EDTA) 、牛血清アルブミン(B S A)は和
光純薬味製のもの、その他の試薬は市販の最上級品を用
いた。
■ミクロゾームの調製 イエバエでは、頭胸部を切除した雌成虫(羽化後3〜7
日目)の腹部を、10頭/mlの割合になるようにB5
Al%を含む50mMリン酸緩衝液(pH7,6)を加
えて、ガラス−テフロンホモジナイザーを用いて氷冷磨
砕した。磨砕液をグラスウールで濾過した後、600X
gで10分間遠心分離(日立高速冷却遠心機20RP−
52型)を使用し、得られた上清液をlo、000X 
gで再び10分間遠心分離した。ここで得られた上清液
を再び濾過し、さらに100.000 X gで1時間
遠心分離(日立超遠心機5PC−55II型)を使用し
、得られた沈殿をミクロゾーム画分とした。ミクロゾー
ム画分は磨砕時と同様の緩衝液を同じ割合で加えて懸濁
し、これを酵素液として用いた。
ラットでは、生後8週間目の、処理前の一昼夜水のみを
与えて絶食させた雄のラットから得られた肝臓を、20
%(W/V )の割合になるようにグリセリン10%、
EDTAlmMを含む50mMリン酸緩衝液(pH7,
6)を加えガラス−テフロンホモジナイザーで氷冷磨砕
した後、イエバエの時と同様の遠心分離の手順でミクロ
ゾーム画分を得た。ミクロゾーム画分はグリセリン30
%、サッカロース0.25M5E D T A O,1
mMを含む200mMリン酸緩衝液(pH7,6)を用
いてホモジネートの場合と同じ割合になるように懸濁し
、これを酵素液として用いた。
■ミクロゾームのMFOによるl4C−ダイアジノン分
解反応の、メチレンジオキシフェニル(MDP)化合物
による阻害 反応液は下記組成のものを使用した。
ミクロゾーム懸濁液       0.1m12.2 
mM  β−NADPH液   0.1m110−8M
 14C−ダイアジノン  10μg10−3M  M
CP化合物     10μg計          
    0.2ml基質の自家分解はミクロゾームを懸
濁するのに用いた緩衝液を酵素液の代わりに用いて補正
した。
コントロール活性は阻害剤を含まない反応液で測定した
。また比較の対象としてピペロニルブトキシド(PBO
)を他のメチレンジオキシフェニル誘導体の場合と同様
に反応液中に1mMになるように加えて反応させた。基
質及び阻害剤はアセトン溶液として試験管にとり、窒素
ガスを送って溶媒を除去後、酵素液と補酵素を加えた。
反応は37℃で、イエバエの場合は1時間、ラット肝の
場合は30分間行った。反応は0.2 mlのメタノー
ルを加えて停止させ、Vortex m1xer (商
品名、SCI ENTfPICINDUSTRIES、
 JIIIC,製)でよく撹拌した後、2.00Orp
mで10分間遠心分離(日立卓上型遠心分離機05P−
21型)を使用し、タンパク質を沈殿させた。反応生成
物はTapio Lan1゜et  al、 (197
2)の方法に準じてシリカゲルTLCを用いて分離した
。すなわち、反応液の上澄0.1mlを3 X 20 
cmのシリカゲルプレート(POLYGI?AMUV2
54  厚さ0.25mm Macherey−Nag
el製)に吸収させ、りqロホルム:アセトニトリル=
8=2 (V/V )を用いて15cm展開した。標準
物質としてダイアジノン(Rf =0.79±o、oe
) 、ダイアジノン(Rf =0.53±0.03) 
、ピリミジン環(Rf =0.13±0.05)を同時
展開し、その位置をUV下で確認した。予備実験の結果
、放射能は、これらの標準物質と一致することが確認さ
れたので、これらの部分を切り取り、液体シンチレーシ
ョン用バイアルに入れ、シンチレーションカクテル(P
atterson and Green、1965)を
加え、液体シンチレーションカウンター(Aloka 
LSC651型)を用いて定量した。実験はすべて3回
反復した。
試験結果を第1表に示す。第1表から、本化合物(1)
および(2)はラット肝ミクロゾームによる代謝分解を
受ける阻害度が0%に近く、望ましいものであることが
わかる。
殺虫効力試験 実験例IC8MA(感受性)系イエバエに対する殺虫効
力試験 羽化後3〜7日目のC5MA系雌イエバエの胸部背板に
殺虫剤としてタイアジノン(0,01μg)またはカー
バリル(50μg)のアセトン溶液をトビカルアプリケ
ーターを使用して塗布し、25℃の恒温室で24時間後
の死亡率を求めた。一方、共力剤は5μg/μDアセト
ン溶液を調製し、殺虫剤を塗布する1時間前にイエバエ
胸部背板に同様な方法で0.5μρ塗布し、24時間後
の死亡率を求めた。なお、試験は各濃度10頭で3回行
ない平均を求めた。その結果を第2表に示す。
実験例2 コナガに対する殺虫効力試験千葉大本山研系
コナガ(4齢幼虫)または松戸市キャベツ畑(松戸系)
から採集したコナガに対して、イエバエ殺虫効力試験と
同様に濃度を調整した殺虫剤(カーバリル)または共力
剤のアセトン溶液をコナガの背中にトビカルアプリケー
ターを使用して塗布し、25℃の恒温室で24時間後の
死亡率を求めた。共力剤は殺虫剤の塗布の1時間前に塗
布した。試験は各濃度10頭3回の平均で行なった。結
果を第3表に示す。
実験例3 アブラムシ(0−RY系)に対する殺虫効力
試験 殺虫剤1gを1000倍に希釈した溶液にハクサイを1
0秒間浸し、乾燥後、アブラムシ成虫をハクサイ上に乗
せ、25℃、24時間後の死亡率を測定した。共力剤は
殺虫剤に対して4倍量になる様に調整した後、同様に1
000倍に希釈した。試験は各濃度10頭3回の平均を
求めた。結果を第4表に示す。
第4表 実験例4 11ellothis vlresceus
に対する殺虫効力試験 3齢虫なりたでの幼虫に第5表に示した濃度になる様に
調整した殺虫剤(カーバリル)のアセトン溶液を1μρ
ずつ局所塗布した。一方、共力剤は5μg/μρアセト
ン溶液を調製し、殺虫剤を塗布する1時間前に局所塗布
し、共喰いを防ぐために個体別に人工飼料(ノースカロ
ライナ製)入りのプラスチックカップに保持し、25℃
、24時間後の死亡率を求めた。なお試験は各濃度10
頭で3回行ない平均を求めた。その結果を第5表に示す
実験例5 上尾系ツマクロヨコバイ殺虫効力試験上尾系
ツマクロヨコバイの雌の成虫の腹部にトビカルアプリケ
ーターで殺虫剤(カーバリル)を第6表に示す濃度を0
.5μρ塗布し、25℃の恒温室で24時間後の死亡率
を求めた。なお共力剤は殺虫剤より1時間前に殺虫剤に
対して1:2の比率で塗布した。試験は10頭ずつ3回
平均して行なった。結果を第6表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)カーバメート系殺虫剤および/または有機リン系殺
    虫剤と、下記一般式( I )および/または(II) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1およびR_2は、各々水素原子またはメ
    チル基を表わし、nは1〜3の整数を表わす。)▲数式
    、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_3は水素原子またはメチル基を表わす。) で示されるメチレンジオキシフェニル誘導体との混合物
    を有効成分として含有することを特徴とする殺虫組成物
    。 2)カーバメート系殺虫剤がカーバリルであり、有機リ
    ン系殺虫剤がダイアジノンである請求項第1項記載の殺
    虫組成物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2485681A (en) * 1946-04-01 1949-10-25 Us Ind Chemicals Inc Methylenedioxyphenyl derivatives and method for the production thereof
JPS5372824A (en) * 1976-12-01 1978-06-28 Bayer Ag Composition for killing arthropod

Patent Citations (2)

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