JPH03174513A

JPH03174513A - 液晶マトリックスパネルの駆動方法

Info

Publication number: JPH03174513A
Application number: JP31347989A
Authority: JP
Inventors: Hisahide Wakita; 尚英脇田; Shozo Fujiwara; 正三藤原
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-12-04
Filing date: 1989-12-04
Publication date: 1991-07-29
Anticipated expiration: 2012-09-10
Also published as: JP2652451B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、液晶層に強誘電性液晶を用いた液晶マトリッ
クスパネルの駆動方法に関する。

（従来の技術）強誘電性の液晶パネルはメモリ性を有し、走査線を増加
させてもコントラストが不変であるため、大容量表示の
デイスプレィとして注目されている。

しかしながら、強誘電性の液晶パネルはネマチック液晶
と違って、しきい値電圧が液晶層の厚みに依存し、また
、液晶基板の影響を受けやすいため表示の均一性を高め
ることが難しく、したがって絵素１個の１回の走査で中
間階調を表示することは困難である。

そのため従来、２値信号により複数の絵素や複数回の走
査により階調を表示している（たとえば、レルー他：　
１９８８インターナシヨナル　デイスプレィリサーチ　
コンファレンス予稿集、１１１ページｒＴ、Ｌｅｒｏｕ
ｘ、　Ｆ、ｂａｕｍｅ、　ｅｔａｌ、：１９８８　Ｉｎ
ｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌＤｉｓｐｌａｙ　Ｒｅ５ｅａｒ
ｃｈ　Ｃｏｎｆｅｒｅｎｃｅ、　ｐ　、１１１−１１３
Ｊ）。

これに対して我々は、複数回の走査による階調表示方法
について、高速走査が可能で、かつ少ない走査回数で効
率よく多くの階調を表示できる強誘電性の液晶パネルの
駆動方法を開示した（特開昭６２−５６９３６号公報参
照）。

第３図はそれを説明する駆動波形図である。複数回の走
査により階調を表示する場合、各走査における（時間×
輝度）により表わされる明るさが同じ場合、２値表示で
ｎ回の走査でｎ＋１回の階調しか表示できない。

それを救済する方法として、たとえば特開昭６１−６９
０３６号公報に開示されているように１強誘電性の液晶
の応答速度によって工走査線のアクセス時間が決まって
いるのを利用し、各回の走査に長さが異なった休止時間
を設け、絵素の状態を保持し。

各走査時間に重み付けをする方法が提案されている。し
かしながら、この方法は走査に時間を要し、フリッカ−
がない周期で走査できる行数は極めて少なくなる。

これに対して第３図に波形を示した駆動方法は、他の走
査線を選択している非選択期間１に、走査電極に信号電
圧に依存せず、前記走査電極上の全ての絵素をリセット
できるリセット電圧２を印加して「暗」状態にすること
により、走査時間の長さに重みを付けることで、高速で
階調数の多い表示が可能である。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記の方法で、複数回の走査による階調
表示のための高速駆動はできるが、さらに階調を増加さ
せるか、あるいは走査線数を増やすと走査周期が長くな
り表示にちらつきが表われる欠点がある。

本発明は上述の従来の欠点を排除した、液晶マトリック
スパネルの駆動方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は上記の目的を、マトリックス状の絵素を表示す
る強誘電性液晶を用いた液晶マトリックスパネルにおい
て、走査されていない任意の第Ｎ行の走査電極に、その
走査行上にある全絵素の状態を明暗何れか一方にするこ
とができるリセット電圧群を印加し、前記、第Ｎ行の電
極が走査選択されて選択電圧群が印加されることによっ
て、上記の明暗状態を反転または維持して所望の光透過
状態を実現させ、リセット位相が隣接の走査行間で異な
る複数回の走査により、階調を表示することによって達
成する。

（作　用）本発明によれば、リセット位相が異なる複数の走査を繰
返すと、１絵素だけでは、それらの走査を足し合わせた
周期の点滅成分が残るが、隣接する走査電極間でリセッ
ト位相が変わるから、それらのリセット位相の異なる走
査電極上の複数の絵素の点滅が合計された形で、目には
、各走査の点滅のタイミングがほぼ等しくなり、高い周
波数成分となって、フリッカ−現象が極めて少ない表示
となる。

（実施例）以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。

第１１ｇは本発明の一実施例の液晶マトリックスパネル
の駆動方法を示す波形図で、２フイールド走査により３
階調を表示する図である。Ｘ工、ｘ２゜Ｙはそれぞれ、
走査電極ｘ　ｔ　ｉ＋１　＋信号型Ｉｆ！ｊに印加した
電圧、Ｐｌ、Ｐ２は絵素（ｉ、ｊ）、（ｉ＋１．ｊ）に
印加された電圧、Ｂ、、Ｂ２は、そのときのそれぞれの
絵素の輝度の時間変化、Ｂ、は上記２つの絵素の輝度の
合計の時間変化を示している。

リセット電圧２は選択電圧３の２倍のパルス幅があり、
同期した信号電圧Ｙがデータ０に相当するときは、４ａ
、４ｂのような、また、データｌに相当するときは５ａ
、５ｂのような電圧が印加されるが、それらの面積（電
圧０時間）は等しいので、どちらの場合でもリセットで
き、直流成分がないので液晶は劣化しない。さらにまた
、リセット電圧２のパルス幅をさらに大きくして選択電
圧３の整数倍とすれば、絵素への印加電圧は正負等しい
ので問題はない。

第１図の８１．　Ｂ２の各々の絵素の輝度変化をみると
、第１フイールドと第２フイールドでリセット位相が異
なるので１周期２Ｔの成分があり、周期２Ｔが１６．７
ｍｓを超えるとフリッカ−を感するようになる。しかし
、走査電極ｉ上のＢ□では第エフイールドのリセット位
相はフィールドの終りに、第２フイールドではフィール
ド開始から１／２の時点にリセットしており、走査電極
ｉ＋１上のＢ２では第Ｉと第２フイールドでリセット位
相のタイミングが逆転している。これにより、Ｂ３の２
絵素の合計した輝度では、第エフイールドと第２フイー
ルドの輝度波形がほぼ等しくなり、周期２Ｔの成分が殆
どなくなってＴ＜１６．７ｍｓではちらつきは見えなく
なる。同図の２つの絵素は同じ階調のデータを表示して
おり、これらのデータが異なる場合は１周期２Ｔの成分
がでてくるが、映像表示の場合、近接する絵素はほぼ同
じ階調のデータを有する部分が多いので、問題にはなら
ない。また、複数の絵素を１絵素として扱う等の方法で
１回の走査で表示される階調数がＬ（ただし、Ｌ≧３）
になった場合は、リセット位相は走査電極ｉの第１フイ
ールドはフィールドの終り、第２フイールドは開始から
１／Ｌの時点とすると、Ｌ２個の階調の表示ができる。

第２図は他の実施例を示す波形図で、３回の走査により
８階調を表示した場合の波形である。

ｘｌ、　ｘ、、　ｘ、、　ｙはそれぞれ走査電極ｉ＋１
゜ｉ＋２、および信号電極ｊに印加される電圧、Ｐ、、
　Ｐ、、　Ｐ、はそれぞれ、絵素（ｉ、ｊ）、（ｉ＋１
１　、ｉＬ　（ｉ＋２ｔ　ｊ）に印加される電圧、Ｂ１
゜Ｂ２．Ｂ、は、その時のそれぞれの絵素の輝度の時間
変化、Ｂ４は上記３つの絵素の輝度の足し合わせの時間
変化を示した図である。Ｐｌではリセット位相は第１フ
イールドで、フィールド開始から約１フイールドのフィ
ールドの終り付近、第２フイールドで約１／２、第３フ
イールドで約１／４付近で。

（ｉ＋１．ｊ）では１／２．１／４．１とし、（ｉ＋２
゜ｊ）では１／４．１　、１／２とすると、３つの絵素
の輝度の合計はＢ、のように、各フィールドでほぼ等し
くなり、長周期の成分はなくなって、フリッカ−が目立
たなくなった。

（発明の効果）以上説明して明らかなように本発明は、複数回の走査に
より階調を表示するときに、隣接する走査電極でリセッ
トする位相を異ならせることによって、前記隣接の電極
上の隣接絵素の輝度を足し合わせた輝度の長周期成分を
減少させ、ちらつき難くすることができ、従来の駆動方
法より同じ応答速度の液晶材料を使用しても、表示容量
をより大きくすることができ、また、走査回数を増加さ
せて階調数をさらに増加させることも可能であり、用い
て大きな効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図、および第２図はそれぞれ、本発明の実施例の駆
動波形を示す図、第３図は従来例の駆動波形を示す図で
ある。１　・・・非選択期間、　２　・・・　リセット電圧、
３　・・・選択電圧。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）マトリックス状の絵素を表示する、強誘電性液晶
を用いた液晶マトリックスパネルにおいて、走査されて
いない任意の第Ｎ行の走査電極に、その走査行上にある
全絵素の状態を明暗何れか一方にすることができるリセ
ット電圧群を印加し、前記、第Ｎ行の電極が走査選択さ
れて選択電圧群が印加されることによって、上記の明暗
状態を反転または維持して所望の光透過状態を実現させ
、リセット位相が隣接の走査行間で異なる複数回の走査
により、階調を表示することを特徴とする液晶マトリッ
クスパネルの駆動方法。
（２）複数回の走査がｋ回で、第Ｎ行の走査電極の第ｉ
回目のリセット位相がφ＿ｉのとき、第Ｎ＋１行から第
Ｎ＋ｋ−１行のリセット位相が、φ＿１からφ＿ｋの、
φ＿ｉ以外の何れかで、互いに重複しないことを特徴と
する請求項（１）記載の液晶マトリックスパネルの駆動
方法。
（３）リセット電圧群および選択電圧群と信号電極への
印加電圧との差が、直流成分を含まない交流パルスであ
り、リセット電圧群のパルス幅が選択電圧群のパルス幅
の整数倍であることを特徴とする請求項（１）記載の液
晶マトリックスパネルの駆動方法。
（４）１回の走査で信号電極に印加される表示データに
含む階調数をＬとし、ｋ回の走査によってＬ個の階調を
表示し、第ｉ回目の走査のリセット位相φ＿ｉが、走査
開始時点から概ね１／Ｌ＾ｉ＾−＾１（ｉ＝１、２・・
・・・・、ｋ）で、前記走査の選択期間に階調データの
Ｌ＾ｉの係数に相当する信号電圧を印加することを特徴
とする請求項（２）記載の液晶マトリックスパネルの駆
動方法。