JPH0317283B2 - - Google Patents

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JPH0317283B2
JPH0317283B2 JP26008784A JP26008784A JPH0317283B2 JP H0317283 B2 JPH0317283 B2 JP H0317283B2 JP 26008784 A JP26008784 A JP 26008784A JP 26008784 A JP26008784 A JP 26008784A JP H0317283 B2 JPH0317283 B2 JP H0317283B2
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JP
Japan
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roll
ultrasonic
pulse
roll axis
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JPS61138108A (ja
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Fumihiko Ichikawa
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Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPS61138108A publication Critical patent/JPS61138108A/ja
Publication of JPH0317283B2 publication Critical patent/JPH0317283B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B17/00Measuring arrangements characterised by the use of infrasonic, sonic or ultrasonic vibrations
    • G01B17/06Measuring arrangements characterised by the use of infrasonic, sonic or ultrasonic vibrations for measuring contours or curvatures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B38/00Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
    • B21B38/12Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring roll camber

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属材料の圧延工程等に用いられる
ロールプロフイール測定方法および装置に関す
る。
[従来の技術] 従来、鉄鋼等の圧延工程等において、ロール形
状を測定する方法としては、ロール軸方向に平行
となるようにロール表面に沿つて架台を配置し、
該架台に1つないし複数の距離計を取付け、距離
計とロール表面との距離を測定して、ロールのプ
ロフイールを求めようとする方法が知られてい
る。距離計としては、特開昭58−92807で述べら
れているような差動トランス式、渦流式、容量
式、特開昭58−52450で述べられているようなウ
オータマイクロ式等が用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、ミルハウジングにロールを組込
んだまま、オンラインでロール形状を必要測定精
度の10μで測定しようとする場合には、上記各距
離計によるロールプロフイール測定方法には種々
の問題を生ずる。即ち、差動トランス等の接触式
センサーは、ロール高速回転及び振動に対する追
従性、接触部の摩耗の問題がある。ウオータマイ
クロ式では高圧ロールクーラントの存在に基づく
圧力変動が測定精度に問題を与え、また、ロール
の高速回転に対する追従性等に問題がある。ま
た、渦流式では、熱間圧延等でロール表面に黒皮
が生成する場合、測定精度に問題がある。
また、ロールプロフイールのオンライン測定で
は、上記のような距離計の問題以外に、測定の基
準となる架台の寸法精度、特にその真直度を強振
動かつ高温下で変形させることなく高精度に保つ
必要があり、その実現は極めて困難である。この
点に関しては、特開昭58−92807、特開昭58−
92808に見られるような方法が提案されているが、
これらの方法はレーザ光を使うため光路のための
空間を確保する必要があること、光軸が強振動、
高温下で変化しないように、光源、ミラー等に対
策を構ずる必要があり、また装置のコンパクト化
が困難でミルハウジング内の狭い場所に用いるに
は困難がある。すなわち、このような諸問題が存
在するため、オンラインでのロールプロフイール
測定技術はまだ確立されていないのが現状であ
る。
本発明は、オンラインにおいて、ロールプロフ
イールを高精度に測定可能とすることを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明の第1に係るロールプロフイール測定方
法は、基準架台の基準面におけるロール軸に平行
な方向に沿う複数位置に固定された水柱構造の各
主超音波距離計によつて、ロール表面までの距離
を測定するとともに、各主超音波距離計のそれぞ
れとロール軸に直交する方向に関して相対変位す
ることのない状態に結合された各副超音波距離計
によつて、基準架台のロール軸方向における両端
部間にて該ロール軸に平行な方向に沿つて張り設
けられている基準ワイヤまでの距離を測定し、各
副超音波距離計の距離出力とロール軸方向位置と
の対応関係から基準架台の変位に基づく基準面の
位置を補正する状態下で、各主超音波距離計の距
離出力とロール軸方向位置との対応関係から基準
面とロール表面とのロール軸方向における距離変
化分布を測定するようにしたものである。
また、本発明の第2に係るロールプロフイール
測定装置は、ロール軸に平行な基準面を備える基
準架台と、基準架台のロール軸方向における両端
部間にて該ロール軸に平行な方向に沿つて張り設
けられる基準ワイヤと、基準架台の基準面におけ
るロール軸に平行な方向に沿う複数位置に固定さ
れ、それぞれロール表面までの距離を測定する水
柱構造の各主超音波距離計と、各主超音波距離計
のそれぞれとロール軸に直交する方向に関して相
対変位することのない状態に結合され、それぞれ
基準ワイヤまでの距離を測定する各副超音波距離
計と、上記各超音波距離計の距離出力を走査する
スキヤナと、スキヤナによつて走査された各超音
波距離計の距離出力を得て、各副超音波距離計の
距離出力とロール軸方向位置との対応関係から基
準架台の変位に基づく基準面の位置を補正する状
態下で、各主超音波距離計の距離出力とロール軸
方向位置との対応関係から基準面とロール表面と
のロール軸方向における距離変化分布を演算する
演算装置と、演算装置の演算結果をロールプロフ
イールとして表示する表示装置とを有してなるよ
うにしたものである。
[作用] 本発明によれば、水柱構造の主超音波距離計を
用いることにより、悪環境下にあるロールプロフ
イールを無接触かつ高い追従性の下で高精度に測
定可能である。また、副超音波距離計を用いるこ
とにより、主超音波距離計が固定される基準面の
真直度を補正するものであるから、コンパクトな
構成により、距離計が設置される架台の変形に基
づく測定誤差を補正することが可能となる。した
がつて、本発明によれば、オンラインにおいて、
ロールプロフイールを高精度に測定することが可
能となる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例に係るロールプロフ
イール測定装置10を示す測定系統図、第2図は
第1図の要部を拡大して示す模式図である。
第1図において、ロール11は左右一対のロー
ルチヨツク12に支持されている。両ロールチヨ
ツク12には、基準架台13の両端部が固定され
ている。基準架台13は、ロール11に対向する
部分にロール軸に平行な基準面14を備えてい
る。なお、基準架台13は、鋼管等の中空体から
なり、ロール軸に平行な方向に延びる水充填室1
5を備えている。
基準架台13の両端部には、基準ワイヤ16の
両端部が結合され、基準ワイヤ16は、水充填室
15の内部において、ロール軸に平行な方向に沿
つて張り設けられている。基準ワイヤ16の一端
は、バネ17を介して基準架台13の一端部に結
合され、これにより、基準ワイヤ16を一定の張
力で真直状に張り設けることを可能としている。
なお、基準ワイヤ16の張力は、大きい程その真
直度の保持状態が良いが、現実的には、例えば直
径1mmのピアノ線では30〜40Kgが適当であり、こ
の場合に、実験によれば、張力が10%変化しても
その真直度の変化は5μm/m以内である。
基準架台13の基準面14には、そのロール軸
に平行に沿う複数位置に複数の水柱構造の主超音
波距離計18(18A〜18E)が固定されてい
る。各主超音波距離計18は、基準面14からロ
ール11の表面までの距離を測定可能としてい
る。19(19A〜19E)は、主超音波距離計
18の距離検出回路である。
基準架台13の水充填室15内に位置する各主
超音波距離計18の背面側には各副超音波距離計
20(20A〜20E)が固定されている。各副
超音波距離計20は、各主超音波距離計18のそ
れぞれとロール軸に直交する方向に関して相対変
位することない状態下で、基準面14から基準ワ
イヤ16までの距離を測定可能としている。21
(21A〜21E)は、副超音波距離計20の距
離検出回路である。ここで、基準ワイヤ16は基
準面14が基準架台13の変形によつて曲り等の
変位を生じても一定の真直度を保つので、各副超
音波距離計20の距離出力によつて基準面14の
真直度を補正することが可能となる。
上記基準架台13の水充填室15には、水供給
部22内の水がポンプ23、流量計24を介して
圧送可能とされ、この水は、各主超音波距離計1
8の送信、受信する超音波を伝播可能とする水ジ
エツトを形成可能とするとともに、各副超音波距
離計20の送信、受信する超音波を伝播可能とし
ている。なお、この水は、基準架台13の冷却、
基準ワイヤ16の振動減衰にも寄与する。
すなわち、前記主超音波距離計18は、ロール
軸方向における基準面14とロール11の表面と
の距離分布を測定し、前記副超音波距離計20は
ロール軸方向における基準面14と常に一定の真
直度を保つ基準ワイヤ16との距離分布を測定す
る。したがつて、各副超音波距離計20の距離出
力によつて基準面14の真直度を補正する状態下
で、各主超音波距離計18の距離出力に基づく、
基準面14とロール11の表面とのロール軸方向
における距離変形分布を演算すれば、基準架台1
3に変形を生じても、プロフイールを正確に測定
することが可能となる。
そこで、この実施例においては、各主超音波距
離計18、副超音波距離計20の距離出力を演算
処理するため、上記各超音波距離計18,20の
距離出力を走査するスキヤナ25と、スキヤナ2
5によつて走査された各超音波距離計18,20
の距離出力を得て、各副超音波距離計20の距離
出力とロール軸方向位置との対応関係から基準架
台13の変位に基づく基準面14の位置を補正す
る状態下で、各主超音波距離計18の距離出力と
ロール軸方向位置との対応関係から基準面14と
ロール11の表面とのロール軸方向における距離
変化分布を演算する演算装置26と、演算装置2
6の演算結果をロールプロフイールとして表示す
る表示装置27を備えている。
次に、上記実施例によるロールプロフイールの
測定手順について、各5個の主超音波距離計18
及び副超音波距離計20を用いる場合について説
明する。まず、各超音波距離計18,20を固定
配置してなる基準架台13をロールチヨツク12
に取付け、ポンプ23の作動によつて基準架台1
3の水充填室15に水を供給し、各超音波距離計
18,20のノズルを通して各超音波距離計1
8,20とそれらの被測定体としてのロール11
の表面もしくは基準ワイヤ16との間に水柱を形
成する。次に、各超音波距離計18,20の作動
により、それぞれ所定の周期例えば、1m秒でそ
れらの測定距離を出力する。演算装置26は、ス
キヤナ25を制御し、まず各主超音波距離計18
の5つの距離出力を取込み、つぎに各副超音波距
離計20の5つの距離出力を取込む。さらに、演
算装置26は、第3図に示すように、各主超音波
距離計18の距離出力をP1、P2…P5とし、各副
超音波距離計20の距離出力をS1、S2…S5とし、
基準ワイヤ16のx軸からの距離をW1、W2…
W5とし、 Zi=Pi+Si+Wi(i=1、2…5) ………(1) の演算を行ない、演算結果Ziによつて基準架台1
3の変形に影響されないロール11の真のプロフ
イールを得る。ここで、Wiは、あらかじめプロ
フイールのわかつているロールについて測定し、
決定しておく。なお、演算装置26の演算結果
は、表示装置27に表示される。
次に、上記実施例の具体的実施結果に基づいて
説明する。第4図Aはマイクロメータを用いて、
ロールのプロフイールを測定した実測値と本発明
方法によつて測定した結果を示したもので、本発
明方法による測定結果は実測値と良く一致してい
る。これに対し、第4図Bは基準架台に20Kgの重
りを下げて故意に基準架台を曲げた場合の測定例
を示したものであり、各主超音波距離計の距離出
力Piは基準架台の曲り(約100μ)のため真のロ
ールのプロフイールが得られていない。しかしな
がら、各副超音波距離計20の距離出力Siによ
り、基準架台の曲りが検出されており、このSiで
補正したプロフイールZiは実測値と良く一致して
おり、本発明方法の実用性が確認された。すなわ
ち、上記実施例により、基準ワイヤを基準にし
て、各超音波距離計が設置されている基準架台の
真直度をリアルタイムまたはそれに近い状態でモ
ニタして補正することにより、基準架台の熱反り
等に基づく真直度の変化による影響を受けること
なく、オンラインでロールプロフイールを高精度
に測定可能となる。また、基準架台の中空部に水
柱形成のための水を供給することから、基準架台
の中空部に基準ワイヤを張り設けた真直度の測定
において、超音波距離計を用い、非接触で真直度
を測定することが可能となる。また、上記水によ
り基準ワイヤの振動の減衰を早め、かつ基準架台
及び超音波距離計の冷却も同時に行なうことが可
能である。このことは、装置のコンパクト化を可
能とし、基準架台の熱反りを極力抑える効果にも
つながり、ロールプロフイールのオンライン測定
をより高精度で行うことを可能とする。
したがつて、上記実施例によれば、以下の効果
を有する。即ち、鉄鋼業の圧延工程においてロー
ルの縦断面形状(プロフイール)は、圧延製品の
形状寸法に密接に関係する。上記実施例によれば
悪環境下でロールプロフイールをオンラインで信
頼性高く、かつ高精度で測定することが可能とな
る。したがつて、圧延中に、ロールの温度上昇に
よる熱膨張を検出することが可能となり、この大
きさに応じて適切な制御、例えばロールベンデイ
ングの変更等を行なえば、従来より形状、プロフ
イールが格段に優れた圧延製品を得ることが可能
となる。また、圧延中にロールの摩耗情況を検出
可能となり、ロールの組換え時期の最適決定等、
ロール管理を的確に行なうことが可能となる。さ
らに、オンラインにおけるロール研削と組合せ
て、何時でも、どのサイズでも圧延できるロール
チヤンスフリー圧延の実現も可能となる。
なお、上記実施例は、基準架台13を中空構造
とし、その水充填室15内に基準ワイヤ16を張
り設ける場合について説明した。しかしながら、
本発明においては、基準架台が中空体から成るも
のでなく、また水充填室を備えることを必ずしも
必要としない。この場合には、各超音波距離計1
8,20の水柱形成用の水は、水供給管路によつ
て供給される。
次に、上記各超音波距離計18,20に用いて
好適な超音波距離計の一例としての、超音波距離
計30について詳細に説明する。超音波距離計3
0は、第5図および第6図に示すように、超音波
探触子ヘツド31を有している。探触子ヘツド3
1は、水ジエツトを噴出可能とするノズル32を
備えるとともに、水ジエツト内を移動する超音波
の送信、受信を行う振動子33を備え、振動子3
3と被測定体34(ロール11の表面もしくは基
準ワイヤ16)との間の超音波の伝播時間を測定
して、被測定体までの距離d1を測定可能として
いる。超音波距離計30は、ノズル32の内部に
おける中間位置に、入射超音波パルスエネルギー
の一部を反射し、他の一部を通過させる基準反射
体35を備えている。基準反射体35は、金属性
薄板等に超音波のビーム直径よりわずかに小さな
孔を開口されてなり、振動子33から一定の距離
d0に固定されている。それにより、振動子33
から発せられた超音波の一部はこの反射体35で
反射されて振動子33に戻り第7図に示す波形a
の反射パルスP0として観察され、振動子33よ
り発せられる超音波の他の一部は反射体35の孔
を通過して被測定体34に達し、そこで反射して
振動子33に戻り波形aの反射パルスp1として
観測される。なお、第7図に示す波形aのパルス
Paは励振パルスである。
ここで、超音波距離計30は、主パルス発生器
36と、主パルス発生器36に同期して振動子3
3を励振するパルサ37と、励振パルスPaおよ
び反射パルスP0,P1を受信増巾するレシーバ
38とを備えている。また、超音波距離計30
は、主パルス発生器36のパルスから一定の遅延
の後に、基準反射体35からの反射パルスP0の
レシーバ38への到達時間の近傍で第7図に波形
bで示すようなある巾を持つたパルスPbを発生
し、反射パルスP0を有効とし、反射パルスP1
を無効とする遅延パルス発生器39を備えてい
る。また、超音波距離計30は、主パルス発生器
36のパルスから一定の遅延の後に、被測定体3
4からの反射パルスP1のレシーバ38への到達
時間の近傍で第7図に波形cで示すようなある巾
を持つたパルスPcを発生し、反射パルスP1を
有効とし、反射パルスP0を無効とする遅延パル
ス発生器40を備えている。また、超音波距離計
30は、波形aと波形bの積を取ることによつて
パルス列dを作成するミキサ41を備えるととも
に、波形aと波形cの積を取ることによつてパル
ス列eを作成するミキサ42を備えている。ま
た、超音波距離計30は、ミキサ41の出力パル
スに基づいてクロツクパルス発生器43の発生パ
ルス数を計数し、励振パルスPaと反射パルスP
0との時間間隔t0を測定するパルスカウンタ44
を備えている。また、距離測定装置10は、ミキ
サ42の出力パルスに基づいてクロツクパルス発
生器43の発生パルス数を計数し、励振パルス
Paと反射パルスP1との時間間隔t1を測定する
パルスカウンタ45を備えている。また、超音波
距離計30は演算処理器46を備えている。演算
処理器46は、上記時間間隔t0および振動子33
と基準反射体35とが成す距離d0から、その時
の水中の音速Cを下記(2)式によつて算出する。
C=d0/(t0−△) ………(2) また、演算処理器46は、下記(3)式に示すよう
に、時間間隔t1に上記音速Cを乗じて、振動子3
3と被測定体34とが成す距離dを演算し、出力
可能としている。
d1=(t1−△)×C ………(3) なお、上記△は、超音波が水中以外の部分およ
び電気パルスがケーブル等を伝わる無駄時間であ
り、測定系によつて定まる一定値である。
なお、上記超音波距離計30において、主パル
ス発生器36は立上り過渡時間20n秒程度の鋭い
パルスを発生させる。また、振動子33の振動周
波数は10MHz程度である。また、クロツクパルス
は1GHzのものを使用可能である。また、演算処
理器46はマイクロプロセツサを使用可能であ
る。
次に、上記超音波距離計30による測定手順に
ついて説明する。この超音波距離計30におい
て、レシーバ38の出力波形は第7図の波形aに
示すようになり、前述のように、Paは励振パル
ス、P0は基準反射体35からの反射パルス、P
1は被測定体34からの反射パルスである。遅延
パルス発生器39は、波形bに示すように、反射
パルスP0を含む位置に主パルス発生器36のパ
ルスに同期して遅延パルスPbを発生する。遅延
パルス発生器40は、同様にして、波形cに示す
ように、反射パルスP1を含む位置に遅延パルス
Pcを発生する。ミキサ41は波形aと波形bの
積を取り、パルス列dを作り、同様にして、ミキ
サ42は波形aと波形cからパルス列eを作る。
パルスカウンタ44は、パルス列dによりゲート
が開閉され、クロツクパルス発生器43のパルス
をカウントすることにより、時間間隔t0を計測す
る。同様にして、パルスカウンタ44による計測
時と同時刻もしくは短い時間差の間にパルスカウ
ンタ45が時間間隔t1を計測する。演算処理器4
6は、上記パルスカウンタ44,45の計数結果
に基づき、前記(2)式および(3)式により、距離d1
を演算し、出力する。
上記超音波距離計30による測定系において
は、1GHz以上のクロツクパルスの周波数を使う
ので、水の音速が1500m/秒であるから、変位測
定の分解能は1μm以上に向上することが可能で
ある。また、(2)式および(3)式の音速Cは、測定位
置における水の音速であり、リアルタイムで測定
位置における音速を計り、水温による音速変化の
補正を行うことになる。
したがつて、上記超音波距離計30を用いた距
離測定によれば、水温の変化、温度勾配に起因す
る測定誤差を完全に排除することが可能となり、
かつ1μm以上の高分解能で距離の測定を行うこ
とが可能となる。
なお、上記第6図は、時間間隔t0、t1の測定を
同時もしくは短い時間差の内に行う場合について
説明した。しかしながら、水温の変化がゆるやか
な場合には、第8図に示す変形例におけるよう
に、リレー51を用いて、時間間隔t0、t1の測定
を交互に行うことも可能である。この場合は、ミ
キサ、パルスカウンタをそれぞれ一台に削減可能
である。
第9図は上記超音波距離計30による距離測定
結果を示す線図であり、ロール表面50μのステツ
プで変位させた時の出力を示している。この第9
図によれば、±2μ程度の良好な測定が可能となる
ことが認められる。
また、第10図は、水の温度を5℃〜45℃変化
させた時の出力変化を示す線図である。この第1
0図によれば、音速の補正を行わない場合には±
1000μ程度の誤差が生ずるのに対し、上記超音波
距離計30においては、5μm以内の誤差で収ま
ることが認められる。すなわち、従来の超音波距
離計の精度が±50μであるのに対し、超音波距離
計30によれば、その測定精度が±5μ以内とな
り、従来に比して10倍以上の精度向上が認められ
る。
[発明の効果] 以上のように、本発明の第1に係るロールプロ
フイール測定方法は、基準架台の基準面における
ロール軸に平行な方向に沿う複数位置に固定され
た水柱構造の各主超音波距離計によつて、ロール
表面までの距離を測定するとともに、各主超音波
距離計のそれぞれとロール軸に直交する方向に関
して相対変位することのない状態に結合された各
副超音波距離計によつて、基準架台のロール軸方
向における両端部間にて該ロール軸に平行な方向
に沿つて張り設けられている基準ワイヤまでの距
離を測定し、各副超音波距離計の距離出力とロー
ル軸方向位置との対応関係から基準架台の変位に
基づく基準面の位置を補正する状態下で、各主超
音波距離計の距離出力とロール軸方向位置との対
応関係から基準面とロール表面とのロール軸方向
における距離変化分布を測定するようにしたもの
である。
また、本発明の第2に係るロールプロフイール
測定装置は、ロール軸に平行な基準面を備える基
準架台と、基準架台のロール軸方向における両端
部間にて該ロール軸に平行な方向に沿つて張り設
けられる基準ワイヤと、基準架台の基準面におけ
るロール軸に平行な方向に沿う複数位置に固定さ
れ、それぞれロール表面までの距離を測定する水
柱構造の各主超音波距離計と、各主超音波距離計
のそれぞれとロール軸に直交する方向に関して相
対変位することのない状態に結合され、それぞれ
基準ワイヤまでの距離を測定する各副超音波距離
計と、上記各超音波距離計の距離出力を走査する
スキヤナと、スキヤナによつて走査された各超音
波距離計の距離出力を得て、各副超音波距離計の
距離出力とロール軸方向位置との対応関係から基
準架台の変位に基づく基準面の位置を補正する状
態下で、各主超音波距離計の距離出力とロール軸
方向位置との対応関係から基準面とロール表面と
のロール軸方向における距離変化分布を演算する
演算装置と、演算装置の演算結果をロールプロフ
イールとして表示する表示装置とを有してなるよ
うにしたものである。
したがつて、オンラインにおいてロールプロフ
イールを高精度に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るロールプロフ
イール測定装置を示す測定系統図、第2図は第1
図の要部を拡大して示す模式図、第3図は演算装
置によるデータ処理方法を説明する模式図、第4
図A,Bは本発明によるロールプロフイールの測
定結果を示す線図、第5図は本発明の実施に用い
られる超音波距離計の一例を示す断面図、第6図
は第5図の距離計の距離検出回路を示すブロツク
図、第7図は第6図の距離検出回路における波形
図、第8図は第6図の距離検出回路の変形例を示
すブロツク図、第9図は第5図の超音波距離計に
よる測定結果を示す線図、第10図は第5図の超
音波距離計における音速補正の効果を示す線図で
ある。 10……ロールプロフイール測定装置、11…
…ロール、13……基準架台、14……基準面、
15……水充填室、16……基準ワイヤ、18…
…主超音波距離計、19……距離検出回路、20
……副超音波距離計、21……距離検出回路、2
5……スキヤナ、26……演算装置、27……表
示装置、30……超音波距離計、31……超音波
探触子ヘツド、32……ノズル、33……振動
子、34……被測定体、35……基準反射体、3
6……主パルス発生器、37……パルサ、38…
…レシーバ、39,40……チエンパルス発生
器、44,45……パルスカウンタ、46……演
算処理器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基準架台の基準面におけるロール軸に平行な
    方向に沿う複数位置に固定された水柱構造の各主
    超音波距離計によつて、ロール表面までの距離を
    測定するとともに、各主超音波距離計のそれぞれ
    とロール軸に直交する方向に関して相対変位する
    ことのない状態に結合された各副超音波距離計に
    よつて、基準架台のロール軸方向における両端部
    間にて該ロール軸に平行な方向に沿つて張り設け
    られている基準ワイヤまでの距離を測定し、各副
    超音波距離計の距離出力とロール軸方向位置との
    対応関係から基準架台の変位に基づく基準面の位
    置を補正する状態下で、各主超音波距離計の距離
    出力とロール軸方向位置との対応関係から基準面
    とロール表面とのロール軸方向における距離変化
    分布を測定するロールプロフイール測定方法。 2 前記主超音波距離計と副超音波距離計が、そ
    れぞれ、水柱構造の超音波探触子ヘツドの内部に
    振動子を設けるとともに、該振動子と被測定体と
    の間の一定位置に入射超音波パルスエネルギの一
    部を反射し、他の一部を通過させる基準反射体を
    設け、励振パルスと基準反射体による反射パルス
    の間の時間間隔t0、および励振パルスと被測定体
    からの反射パルスの間の時間間隔t1を測定し、上
    記時間間隔t0および振動子と基準反射体とが成す
    距離d0からその時の水中の音速Cを算出して、
    上記時間間隔t1にその音速Cを乗じて、振動子と
    被測定体との間の距離を演算する特許請求の範囲
    第1項に記載のロールプロフイール測定方法。 3 ロール軸に平行な基準面を備える基準架台
    と、基準架台のロール軸方向における両端部間に
    て該ロール軸に平行な方向に沿つて張り設けられ
    る基準ワイヤと、基準架台の基準面におけるロー
    ル軸に平行な方向に沿う複数位置に固定され、そ
    れぞれロール表面までの距離を測定する水柱構造
    の各主超音波距離計と、各主超音波距離計のそれ
    ぞれとロール軸に直交する方向に関して相対変位
    することのない状態に結合され、それぞれ基準ワ
    イヤまでの距離を測定する各副超音波距離計と、
    上記各超音波距離計の距離出力を走査するスキヤ
    ナと、スキヤナによつて走査された各超音波距離
    計の距離出力を得て、各副超音波距離計の距離出
    力とロール軸方向位置との対応関係から基準架台
    の変位に基づく基準面の位置を補正する状態下
    で、各主超音波距離計の距離出力とロール軸方向
    位置との対応関係から基準面とロール表面とのロ
    ール軸方向における距離変化分布を演算する演算
    装置と、演算装置の演算結果をロールプロフイー
    ルとして表示する表示装置とを有してなるロール
    プロフイール測定装置。 4 前記基準架台が、ロール軸に平行な方向に延
    びる水充填室を備え、基準ワイヤおよび各副超音
    波距離計を上記水充填室に配設してなる特許請求
    の範囲第3項に記載のロールプロフイール測定装
    置。 5 前記主超音波距離計と副超音波距離計が、そ
    れぞれ水柱を形成する水ノズルの途中に基準反射
    体を設けた水柱構造の超音波探触子ヘツドと、主
    パルス発生器と、主パルス発生器に同期して超音
    波探触子の振動子を励振するパルサと、励振パル
    スおよび反射パルスを受信増巾するレシーバと、
    主パルス発生器のパルスから一定時間の遅延の後
    にノズル途中の基準反射体、および被測定体から
    の各反射パルスの到達時間近傍で、ある巾を持つ
    たパルスを発生し、各反射パルスを有効、無効に
    する遅延パルス発生器と、励振パルスとノズル途
    中の基準反射体および被測定体からの各反射パル
    スの時間間隔t0、t1を測定するパルスカウンタ
    と、上記時間間隔t0および振動子と基準反射体と
    が成す距離d0からその時の水中の音速Cを算出
    し、上記時間間隔t1にその音速Cを乗じて、振動
    子と被測定体との距離を演算する演算処理器とを
    有してなる特許請求の範囲第3項に記載のロール
    プロフイール測定装置。
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