JPH03169627A - 易滑易接着フイルム - Google Patents

易滑易接着フイルム

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JPH03169627A
JPH03169627A JP31260689A JP31260689A JPH03169627A JP H03169627 A JPH03169627 A JP H03169627A JP 31260689 A JP31260689 A JP 31260689A JP 31260689 A JP31260689 A JP 31260689A JP H03169627 A JPH03169627 A JP H03169627A
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JP
Japan
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layer
film
weight
ethylene
sealing
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JP31260689A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tanaka
茂 田中
Masayoshi Suyama
須山 雅好
Masanori Takeuchi
雅則 竹内
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、食品包装用の袋、容器の蓋材等に用いられる
易滑易接着フイルムに関するものである。
更に詳しくは、本発明は本フイルム同士がヒートシール
可能であるばかりでなく、他材質容器とヒートシールが
可能で、且つ剥離時に他基材とのシ−ル面から界面剥離
を起し、すなわちイージーピール性を示し、且つ易滑で
取り扱い性に優れた易滑易接着フイルムに関する。
[従来の技術コ 現在、プラスチックのカップやトレーなどの容器は、非
常に多岐にわたっている。その代表的な例としては、ポ
リプロピレン(pp)、ポリスチレン(ps)、硬質ポ
リ塩化ビニル(pvc)などの樹脂を基材とした容器が
挙げられる。また上記樹脂のフイルム又はシートに他の
適切な接着性樹脂をラミネートあるいはコーティングし
て製造したラミネート物を成形した容器が挙げられる。
上記のラミネート物はいずれも上記接着性樹脂をヒート
シール層として用いるため、容器の内面になるように成
形される。
これらの容器の蓋材のシール層には、通常容器の内面と
同じ樹脂か、あるいはホッ1・メルトが用いられている
。前者の場合、ヒートシール強度は強固で内容物保護性
に優れているが、開封しにくく、開封後のカップやトレ
ーのシール部に蓋材のシール層の断片が残るという欠点
がある。一方、後者のシール層にホットメルトが用いら
れた場合、開封は容易であるが、開封後のカップやトレ
ーのシール部にホットメルトが付着して残る点が問題で
ある。
これらの欠点の改善を目的として、特開昭62−117
61号公報にポリスチレン系樹脂製の容器とヒートシー
ルできるヒートシール用フイルム、特開昭63−104
836号公報にポリオレフィン系樹脂を内面にした容器
とイージーピールできる複合多層フイルムが開示されて
いる。また、実開昭61−050437号に、エチレン
−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体とエチレン
プロピレンブロック共重合体の混合物を積層し、印刷紙
に熱接着してなるプリントラミネート加工紙が開示され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 上記の特開昭62−11761号公報のヒートシール用
フイルムは、ポリスチレン系容器とのヒートシール力は
十分であるが、剥離面に繊維状になったシール層が残り
(以下ヒゲの現象という)、また透明性に劣るという問
題がある。一方、特開昭63−104836号公報の多
層複合フイルムは、イージーピール性を示すが、ヒート
シール力が弱く内容物保護性に劣り、またフイルムの滑
りが悪く取り扱い性に劣るという問題がある。
また、実開昭6 1 − 0 5 0 43 7号のプ
リントラミネート加工紙に用いられているエチレンー(
メタ)アクリル酸(エステル)共重合体とエチレンープ
ロピレンブロック共重合体の混合物では、印刷紙とは熱
接着できるが、プラスチックシ一ト特にポリ塩化ビニル
(以下PVCと略称する)やポリスチレン(以下PSと
略称する)とは熱接着力が低く、実用レベルのものでは
ない。
本発明は、プラスチック容器とのシール強度、内容物保
護性と易開封性および開封後の外観の良さ(イージーピ
ール性)の相反した性質を満足し、且つ、滑り性、耐ブ
ロッキング性に優れた易滑易接着フイルムを提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するため手段コ 本発明は上記目的を達成するため次の構成を有する。す
なわち、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A層)の片
面に変性エチレン・アクリル酸エチル共重合体50〜9
5重量%と、エチレン・プロピレンブロック共重合体5
〜50重量%との混合物からなる層(B層)が厚さ2〜
10μm積層され、該B層の平均表面粗さRaが0.0
5〜0.10μmで、最大粗さRtが1.0μm以下で
あり、且つ、該B層の複屈折率(Δn)が0.002〜
0.015であることを特徴とする易滑易接着フイルム
である。
本発明における二軸延伸ポリプロピレンフィルムとは、
プロピレン成分が95モル%以上でアイソタクチックイ
ンデックス(t Bが90〜99%、テトラリン中で測
定した極限粘度(η)が1.0〜4.0 (d l/g
) 、特に1.2〜2.4(dl/g)の範囲のポリプ
ロピレン系樹脂からなるものが望ましい。プロピレン以
外の第2F75.分、例えばエチレン、ブテン、ヘキセ
ンなどを少量ランダムに共重合させてもよい。更には本
発明のフイルム製膜時に発生するフイルム屑を混合した
上記ポリプロピレン系樹脂からなる二軸延伸フイルムで
あり、同時、逐次、チューブラ法いずれの延伸によるも
,のでもよい。
なお、二軸延伸ポリプロピレンフィルムには公知の添加
剤、例えば結晶核剤、酸化防止剤、熱安定剤、すべり剤
、帯電防止剤、プロッキング防止剤、充填材、粘度調整
剤、着色防止剤などを含有させてもよい。
なお、フイルム厚さは特に限定されるものではないが、
通常10〜30μmのものが特に好んで使用される。
上記二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A層)の片面に
積層される接着層としての機能を有するB層を構成する
変性エチレンーアクリル酸エチル共重合体とエチレンー
プロピレンブロック共重合体は、200〜260℃の温
度で10秒以上溶融混練することにより、変性エチレン
ーアクリル酸エチル共重合体とエチレンープロピレンブ
ロック共重合体とが相分離を起こし、押出積層した際に
表面が微細に粗れる。溶融温度が260℃以上では相分
離が起こらないため微細な表面粗れができず、200℃
以下では相分離が起こり過ぎて、押出しが不可能となる
本発明で用いる上記変性エチレンーアクリル酸エチル共
重合体とは、エチレンーアクリル酸エチル(以下EEA
と略称する)に、常温で液状の有機過酸化物を用いて不
飽和カルボン酸あるいはその無水物をグラフト重合させ
たものである(以下変性EEAと略称する)。これに対
して従来はEEAに不飽和カルボン酸あるいはその無水
物をグラフト重合させるには、固体の有機過酸化物が用
いられ、グラフト化が不均一となるため熱安定性が悪く
、またエチレンープロピレンブロック共重合体との架橋
反応にむらができて微細な表面粗れが得られず、易滑性
および接着性に劣っていた。
該液体の有機過酸化物とは、例えばt−プチルハイドロ
パーオキサイド、ジt−プチルパーオキサイド、t−プ
チルパーオキシラウレート等の1種あるいは2種以上の
もので、添加量はEEAに対し0.02〜0.5重量%
である。
該変性EEAのアクリル酸エチル(以下EAと略す)含
有量は、好ましくは5〜15重量%である。含有量が少
なすぎると必要な接着性能を示さず、多すぎると溶融押
出性および熱安定性が悪化する。
また、不飽和カルボン酸またはその無水物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸等の1種あるいは2種以上が例示
される。その変性量はEEAに対し0.05〜10重量
%特に好ましくは0.1〜5重量%である。変性量が0
.05重量%未満では十分な接着力がでず、10重量%
以上にしても接着力の向上は見られない。
次に、本発明に用いるエチレン●プロピレン・ブロック
共重合体(以下b−EPCと略す)として好適なものは
、エチレン含有量が全共重合体量に対し、5〜3.5重
量%、好ましくは10〜30重量%のものである。
エチレン含有量が5重量%未満では、接着強度および、
ブロッキング、すべり性の効果が悪くなるので好ましく
ない。一方エチレン含有量が35重量%を越えると、表
面粗さが大きくなり過ぎて接着強度が下がるので好まし
くなく、またフイルム製造工程やスリット工程で発生す
るフイルム屑をポリプロピレン層に回収した場合、透明
性、光沢、腰が低下し、二軸延伸ポリプロピレンとして
劣ったものとなるので好ましくない。
なお、当該b−EPCの製造は、先ずプロピレンをホモ
重合してホモポリプロピレンを得、次いでこのホモポリ
プロピレンにプロピレン及びエチレンをブロック的に共
重合する方法を用いるのが普通であるが、特に限定され
るものではない。また、ブテン、ヘキセンなどを表面粗
さおよび滑り性を阻害しない程度に共重合させてもよい
本発明においてB層として配合される、変性EEAの添
加量は50〜95重量%、好ましくは70〜95重量%
、更に好ましくは80〜90重量%である。添加量が5
0重量%未満では十分な接着強度が得られず、容器の蓋
材として用いた時に密封性がなく実用に耐えない。また
添加量が95重量%を越えると、滑り性が悪化して好ま
しくない。
次に、b−EPCの添加量は5〜50重量%、好ましく
は5〜30重量%、更に好ましくは10〜15重量%で
ある。添加量が5重量%未満では、目的とする表面粗さ
が得られず、滑り性、ブロッキング性が悪化して取り扱
い性に劣る。また、50重量%以上では、表面粗れが大
きくなり過ぎて透明性が悪化し、更に接着強度も低下す
る。
B層の厚みは2〜10μmが好ましい。2μm未満では
、接着強度が低く、容器の密封性に劣る。
また10tI.mを越えるとフイルム製造工程やスリッ
ト工程で発生するフイルム屑をポリプロピレン層に回収
した場合、透明性、腰が悪化するので好ましくない。
次に本発明フイルムのB層の平均表面粗さRaは0.0
5〜0.10,czmで、最大粗さRtは1.0μm以
下である必要がある。Raが0.05μm未満では滑り
性、耐ブロッキング性に劣り、0.10μm以上では容
器の蓋材として用いた場合、内容物確認のための透明性
に劣る。またRtが1.0μm以上では、容器とヒート
シールした時にシール面に空気をかみ込み、接着強度が
低下し、容器の密封性に劣る。
また、該B層の複屈折率(Δn)は0.002〜0.0
15の範囲、好ましくは0.005〜0.012の範囲
であることが必要である。Δnが0.002未満では、
ヒートシール後に開封しにくく、開封後の容器のシール
部にB層の断片が残り、イージーピール性に劣る。また
Δnが0.015以上に配向すると低温シール性が悪化
する。
なお、B層には公知の添加剤、例えば結晶該剤、酸化防
止剤、熱安定剤、すべり剤、ブロッキング防止剤、など
を含有させてもよいことは勿論であり、また本発明フイ
ルムのA層およびB層の表面に空気中、炭酸ガス、窒素
ガス雰囲気中でコロナ放電処理あるいはプラズマ処理な
どをして表面の濡れ性を向上させたり、接着性を向上さ
せることもできる。
次に、本発明フイルムの製造方法について述べるが、必
ずしもこれに限定されるものではない。
ポリプロピレン樹脂(A層の原料)と、変性EEAとb
−EPCとの混合物(B層の原料)をそれぞれ別々の押
出機に供給し、溶融ポリマーを口金内で積層し、30〜
80℃に保たれたキャスティングドラム上に押出キャス
トし、冷却固化させる。このキャストシ一トを100〜
140℃の延伸温度にて長手方向に3〜7倍延伸し、引
続きステンターにて150〜170℃の延伸温度で幅方
向に5〜15倍延伸後ただちに160〜175℃で数秒
間熱処理される。この時数%のリラックスを許しながら
熱処理すると寸法安定性が良好となる。
以上の様にして得られた該フイルムの表面に、必要に応
じて酸素、炭酸ガス、窒素ガスなどの雰囲気中でコロナ
放電処理あるいはプラズマ処理を施す。
なおB層の積層は、上記共押出に限定されるものではな
く、一軸延伸前、または二軸延伸の前なといずれでも良
い。また二軸延伸の方法は任意の公知の方法、例えば同
時二軸延伸、チューブラ延伸などを用いることができる
上記方法によって得られた本発明のフイルムは、B層に
変性EEAを用いたため、接着強度が高く、容器の密封
性に優れ、さらにb−EPCを混合して表面粗さおよび
複屈折率を特定化したことにより、フイルムの滑り性、
ブロッキング性に優れ、さらにヒートシール後の開封時
のイージーピール性に優れる。
[発明の効果] 本発明の易滑易接着フイルムは次のような優れた点を有
する。
(1)被着体の容器の材質が、ポリプロピレン、ポリス
チレン、硬質ポリ塩化ビニルに対し、優れた接着強度を
有し、容器の密封性に優れる。
(2) ヒートシール後の開封時に、イージーピール性
を示し、シール部にシール層の断片が残らず、きれいで
ある。
(3)  フイルムの滑り性、耐ブロッキング性に優れ
、取り扱い性に優れる。
なお、本発明フイルムは他基材、例えばポリエステルフ
イルムおよび印刷紙等と貼り合わせて用いることもでき
る。
次に、本発明における各特性値の測定法および効果の評
価方法について以下にまとめて示す。
(1)極限粘度([η]) 試料0.1gを135℃のテトラリン100mlに完全
溶解させ、この溶液を粘度計で135℃の恒温槽中で測
定して比粘度Sより次式に従って極限粘度を求める。
単位はdi/gとする。
[ηコ ーS/O.  LX  (1+0.  22X
S)(2)アイソクチックインデックス(■■)あるい
はn−へブタン抽出残分 試料を130℃で2時間真空乾燥する。これから重量W
(■)の試料をとり、ソックスレー抽出器に入れ沸騰n
−へブタンで12時間抽出する。
次に、この試料を取出しアセトンで十分洗浄した後、1
30’Cで6時間真空乾燥しその後、重量W′ (■)
を測定し、次式で求める。
II(%)=W’ /WXI 00 (3)滑り性(摩擦係数) ASTM  D−1894に準じてA層とB層を重ね合
わせて摩擦係数を測定した。
μS(静摩擦係数)/μd(動摩擦係数)の値が1.8
/1.5以下を滑り性良好でOとし、2.5/2.1以
上を滑り性不良×として、その中間を△として評価した
(4)  プロツキング性 幅3 cm X長さ10cmの試料を長さ4cmにわた
って重ね合わせて、40℃、85%R Hの雰囲気中に
2 kgの荷重で24時間放置した後、引張り試験機で
剪断剥離に要する力を測定した。
この値が小さいほど耐ブロッキング性は優れており、剥
離力が2.0kg以上で、フイルムを剥離する時破壊す
るものを×印、1.  0kg未満で、フイルムを剥離
する時ほとんど抵抗を感じないものを○印、その中間の
ものを△印とした。
(5)透明性 容器に内容物を詰め、蓋材のフイルムを容器とヒートシ
ールした後に、蓋材の上から容器の中を見た時に、内容
物の文字や色、形が鮮明に見えるものを○、ぼやけて鮮
明に見えないものを×、その中間を△として透明性の評
価をした。
(6)接着強度 ヒートシーラーにて、平板片面加熱で行ないシール温度
160℃、シール圧力1kg/cnr,シール時間1秒
で被着体とシールした。この時のフイルムと被着体との
接着強度(25℃の測定雰囲気で、テンシロンを用い3
00mm/分の速度でフイルムを18・O度剥離するに
要した力)が5 0 0 g / 15mm以上のもの
を0,300g/↓5+++m以上500g/15mm
未満のものを△、300g/15mm未満のものを×と
して評価した。尚、被着体として、ポリプロピレン(P
P)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC
)の三種類について評価した。
(7)イージーピール性 上記接着強度を測定する際に、被着体のシール部にフイ
ルムのシール層の断面が全く残らなかったものを○、シ
ール層の断片が点々と残ったものを△、シール層の断片
が線状または面状に残ったものを×として評価した。
(8)平均表面粗さRaおよび最大表面粗さRtJIS
  B  0601−1976に記載されているように
、触針法で測定した中心線平均粗さRaと最大高さRt
で表す。
(9)複屈折率(Δn) Abbeの屈折計に、マウント液としてサリチル酸メチ
ルを用い、フイルムの長平方向の屈折率nxと幅方向の
屈折率nyを測定し、nxとnyの差により求めた。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 極限粘度[ηコ=2.25、I I=97%のポリプロ
ピレンボリマ(A層原料)を35mmφ押出機に供給し
た。
一方、アクリル酸エチル6重量%含有のエチレンーアク
リル酸エチル(E E A)ペレットに、アクリル酸3
重量%と常温で液状の有機過酸化物tープチルハイドロ
パーオキサイド0.3重量%を添加混合し、一定時間放
置後この混合物ペレットを200℃に加熱した押出機で
押出しして得た変性EEAを90重量%と、エチレン或
分20重量%含有のb−EPCIO重量%を混合したポ
リマー(B層原料)を30肺φ押出機に供給した。A層
原料の押出機は280℃、B層原料の押出機は240℃
に加熱してポリマーを溶融し、280°Cに加熱された
口金内でA層ポリマーとB層ポリマーとを2層に積層後
、口金から吐出し、40℃に保たれたキャスティングド
ラム上にキャスト冷却固化して未延伸シートを得た。該
未延伸シートを120℃に加熱保持されたシリコンコー
トロールで予熱後、130℃で5倍長手方向に延伸後冷
却した。続いて160℃に加熱されたステンター内で幅
方向に8倍延伸後、165℃で幅方向に5%のリラック
スを許しながら熱処理した。
得られたフィルムは、A層が16μm z B 層カ4
μmの20μmのフィルムであった。
かくして得られた易滑易接着フィルムの表面粗さ、複屈
折率、ブロッキング性、摩擦係数および被着体容器材質
のポリプロピレン、ポリスチレン、硬質ポリ塩化ビニル
樹脂の各シートとの接着強度、イージーピール性を評価
した結果を第1表に示した。
実施例2 B層の組成を、アクリル酸エチル8重量%含有のエチレ
ンーアクリル酸エチル(EEA)ペレット91.8重量
%に、無水マレイン酸8重量%と常温で液状のジt−プ
チルパーオキサイド0.  2重量%を添加し、実施例
1と同様にして得た変性EEAを60重量%、エチレン
含有量7重量%のb−EPC40重量%の混合物とした
以外は、実施例1と全く同様にフィルムを製造し、フィ
ルム特性および接着強度、イージーピール性を評価した
結果を第1表に示した。
実施例3 B層の組成を、アクリル酸エチル8重量%含有のエチレ
ンーアクリル酸エチル(E E A)ペレットに、アク
リル酸0.5重量%と液状の有機過酸化物・t−プチル
ハイドロパーオキサイド0.05重量%を添加混合し、
実施例1と同様にして得た変性EEAを80重量%、エ
チレン含有量15重量%のb−EPC20重量%の混合
物とし、実施例1のA層原料単膜シートを実施例1と全
く同様に長平方向に延伸した後に、該B層の混合物を溶
融押出しして8μm積層した以外は実施例■と全く同様
にしてフィルムを製造し、フィルム特性および接着強度
、イージーピール性を評価した結果を第1表に示した。
この表から明らかなように本発明の易滑易接着フイルム
は、滑り性、耐ブロッキング性に優れ、被着体容器材質
のポリプロピレン、ポリスチレン、硬質ポリ塩化ビニル
との接着強度が高く、またシール部の剥離面にシール層
の断片が残らずイージーピール性に優れているものであ
った。
比較例1,2 B層の組或を、変性EEA45重量%とb−RPC55
重量%および変性EEA98重量%とb−EPC2重量
%とした以外は実施例1と同様にしてフイルムを製造し
、フィルム特性および接着強度、イージーピール性を評
価した結果を第1表に示した。混合組成が特定範囲にな
いと、B層のフイルム表面粗さRaおよびRtが小さく
または大きくなり過ぎてブロッキングしたり、接着強度
が低くなったり、イージーピール性に劣ったものとなっ
た。
比較例3 B層の変性EEAのEA添加量を20重量%無水マレイ
ン酸添加量0.03重量%とし、b−EPCのエチレン
含有量を38重量%とした以外は実施例3と全く同様に
フィルムを製造し、フィルム特性および接着強度、イー
ジーピール性を評価した結果を第1表に示した。変性E
EA中の変性量が低(、b−EPC中のエチレン量が多
すぎると接着強度が低くなり、ヒートシールした時シー
ル部に空気をかみ込み、容器の密封性が劣ったものとな
った。
比較例4 実施例1のA層原料単膜を実施例1と全く同様にして二
軸延伸フィルムを製造した。次に該二軸延伸フイルムを
冷却されたニップロール間に通し、該フイルムとニップ
ロール間に実施例3のB層組或の原料を溶融押出しして
15μm積層した。
B層の積層厚みがl5μmと厚く、複屈折率が0.00
2未満であると接着強度は高いが開封しにくく、開封後
のシール部にB層の断片が残り、イージーピール性に劣
ったものとなった。
比較例5,6 実施例1の変性EEAの代わりに、無変性のEEAおよ
びエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた以
外は実施例1と全く同様にして製造し、フィルム特性お
よび接着強度、イージーピール性を評価した結果を第l
表に示した。無変性EEAでは接着強度が低く、EVA
では接着強度は高いが、イージーピール性に劣ったもの
となった。
比較例7 B層の組成を、従来の変性EEAの製造方法、すなわち
アクリル酸エチル6重量%含有のエチレンーアクリル酸
エチル(EEA)ペレットに、無水マレイン酸1重量%
と常温で固体の有機過酸化物ペンゾイルパーオキサイド
0.3重量%を添加混合し、200℃に加熱した押出機
で押出しして得た変性EEA85重量%と、エチレン或
分20重量%含有のb−EPC15重量%の混合物とし
た以外は、実施例1と全く同様にフイルムを製造し、フ
イルム特性および接着強度、イージーピール性を評価し
た結果を第1表に示した。従来の方法でグラフト化した
変性EEAを用いると、グラフト化が不均一なために熱
安定性が悪く、ゲル状のブツが生じ、またb−EPCと
の相溶性も劣るために押出流動性が悪く、B層の表面粗
れにむらを生じ、さらに被着体であるPP,PS,PV
Cとの接着強度が劣るものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 二軸延伸ポリプロピレンフィルム(A層)の片面に、変
    性エチレン・アクリル酸エチル共重合体50〜95重量
    %と、エチレン・プロピレンブロック共重合体5〜50
    重量%との混合物からなる層(B層)が厚さ2〜10μ
    m積層され、該B層の平均表面粗さRaが0.05〜0
    .10μmで、最大粗さRtが1.0μm以下であり、
    且つ、該B層の複屈折率(Δn)が0.002〜0.0
    15であることを特徴とする易滑易接着フィルム。
JP31260689A 1989-11-30 1989-11-30 易滑易接着フイルム Pending JPH03169627A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2740116A1 (fr) * 1995-10-18 1997-04-25 Pechiney Emballage Alimentaire Bandes d'operculage et opercules pour produits frais en materiau multicouches comprenant une couche de papier et une couche de polypropylene
JP2005119282A (ja) * 2003-09-22 2005-05-12 Okura Ind Co Ltd 食肉包装用フィルム

Cited By (2)

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