JPH0316892Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 考案の目的 イ 産業上の利用分野 本案はロータリ除雪車の高雪堤処理作業に於い
て、オーガからの雪こぼれを減少させる為の考案
に関するものである。

ロ 従来の技術と問題点 多雪地域に於いては、車道上に堆積した雪を除
雪トラツク及びロータリ除雪車等によつて、車道
側方に排雪する為、第３図に示すように雪堤１が
形成され、その高さも高い所では４ｍ以上にも達
する。この雪堤１をロータリ除雪装置２にて除雪
する場合、雪堤１の形状によつてはロータリ除雪
装置２が雪堤１に全幅かからないことがあり、こ
の時にブロワ２Ａの中心より左方に位置する左方
オーガ翼３Ｂによつて、雪堤１側から中央方向に
送られた雪４が従来のオーガではブロワ中心より
右方に位置する右方オーガ翼３Ａまで行つてしま
い、雪こぼれ５の幅ａが広くなり、自車あるいは
後続車の走行障害となる。この雪こぼれ５を除雪
する為の２次処理が必要になり、効率の悪い除雪
作業となる。

Ｂ 考案の構成 イ 問題を解決しようとする手段 本願では下記の構成のものによつて、上述した
問題を解決しようとするものである。すなわち、
本願のものは第１図に於いて、左右のオーガ翼の
間にたとえば円形の板６を取付け、雪堤１側から
中央に送られた雪４がこれによりさえぎられ、雪
こぼれ５の幅ａが減少するよう構成されている。

ロ 考案の実施例 ロータリ除雪装置にて高雪堤を除雪する場合、
雪堤の形状によつてはロータリ除雪装置が雪堤に
全幅かからないことがあり、この時にオーガで削
り取つた雪がロータリ除雪装置の下端からこぼれ
落ちる。これを減少させる為にオーガ翼３におけ
るブロワ２Ａの中心線２A′より左右に区分され
た左方のオーガ翼３Ａと右方のオーガ翼３Ｂの間
に円形の板６が取付けられている。なお、この板
の形状については、円形の板の例で説明したが、
オーガ翼などの作用を減殺しないものであれば、
円形に限らないと共に、着脱自在に取付けてもよ
いことは当然である。図中、２Ｂはシユートであ
る。

ハ 作用 効果と共に説明する。

Ｃ 考案の効果 上記のように構成された装置は第１図に示すよ
うに、左方のオーガ翼３Ａあるいは右方のオーガ
翼３Ｂにより、ブロワの中心方向に送られた雪４
が板６にさえぎられ、ブロワ中心を越えて反対方
向に飛散することがない為、雪こぼれ５の幅ａが
第４図に示す従来のオーガのそれと比較して減少
せしめることができる。従つて、本案は有用な考
案と言うべきものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のオーガを使用したロータリ除雪
装置による高雪堤除雪作業状態を示す正面図、第
２図は本案のオーガの拡大斜視図、第３図は従来
のオーガを使用したロータリ除雪装置による高雪
堤除雪作業状態を示す正面図、第４図は従来のオ
ーガの拡大斜視図、第５図はオーガと左右オーガ
翼の関係を示す正面図である。 １……雪堤、２……ロータリ除雪装置、２Ａ…
…ブロワ、３……オーガ翼、４……搬送雪、５…
…雪こぼれ、６……板、ａ……雪こぼれ幅。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. オーガ翼におけるブロワの中心線で左右に区分
   される左オーガ翼と右オーガ翼の間に板を取付け
   たことを特徴とする雪こぼれ防止オーガ。