JPH03168352A - ２サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は２サイクルエンジンに係り、特に、過給機を備
えた２サイクルエンジンの吸気通路から掃気ロへ至る通
路構造に関する． ［従来の技術コ ２サイクルエンジンにおいて、燃焼室内への新気の充填
効率を高め２不整燃焼を防止し、新気の吹き抜けを防止
することが燃費、排気浄化、およびエンジンの性能にと
って極めて重要である。すなわち、エンジンの性能にと
って掃気作用の良否は大きな影響がある。また、近年、
２サイクルエンジンに過給機を設け、この過給機により
燃焼室に空気を過給することによりエンジンの性能向上
を図ることか提案されているが、このような過給機付き
エンジンにおいてはより加圧された空気か掃気口から燃
焼室に導入されるため、新気の吹き抜けをより確実に防
止することが望まれる．ここで、一般に２サイクルエン
ジンにおける掃気方式として、反転掃気方式すなわちシ
ュニューレタイプが採用されているが、一般的なシュニ
ューレタイプの掃気方式では、過給機からのより加圧さ
れた空気を導入する場合、依然として新気の吹き抜けか
生ずる恐れがある． なお，排気慣性負圧とこれによる吸気通路の空気流動慣
性を利用して掃気作用を行なわせるため、新気を吸気口
よりシリンダ周域に沿って斜め上方の掃気口に指向性を
持たせるようにしたものが提案されているか（特開昭５
６−１２６６１９号公報参照）、このものは基本的にク
ランク室での予圧や過給機の利用による掃気方式を排除
し、燃焼サイクルによる排気の流動によって生ずる負圧
により吸気に付勢力を与えて掃気させることを意図した
ものである。これを実現するためには，吸気通路や排気
通路に制御弁を必要とし、かつ排気および掃気通路形状
が極めて高精度に形威されなければその効果は期待でき
ず、実用的ではない恐れかある。

本発明は、上記従来技術に鑑みなされたもので，その目
的とするところは、過給機付きの２サイクルエンジンに
おいて、極めて効率良くループ状の掃気作用をなして新
気の吹き抜けを防止し、かつ実現性の高い２サイクルエ
ンジンの吸気装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、このような目的を達威するために、過給機に
より空気な掃気通路から掃気口を介して燃料室に過給す
る２サイクルエンジンの吸気装置において、掃気通路が
、シリンダを周回するとともにシリンダボアの軸線と略
直角な方向に延在し、該掃気通路か、該掃気通路から分
岐してシリンダヘッド方向に立上る立上り通路を介して
掃気口に連通している構戊を有する。

［作用］ 過給機から供給された加圧空気は、シリンダを周回する
とともにシリンダボアの軸線と略直角な方向に延在する
掃気通路に導かれ、この掃気通路から途中立上り通路に
分岐してシリンダヘッド方向に方向付けられ，掃気口か
ら燃焼室内に導入される．これにより、燃焼室内に供給
された空気はシリンダヘット方向に方向付けられること
により、燃焼室の周壁をループ状に反転しながら流動し
、燃焼サイクルで爆発した後、排気口から排出される． ［実施例コ 以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する． 第１ないし第３図には本発明を筒内噴射式２サイクルエ
ンジンに適用した場合の実施例が示されている。符号１
０はクランク軸であり，このクランクｉｌＯはシリンダ
ボディｌ２により形戊されたクランク室１４内に配置さ
れている．シリンダボディ１２およびこのシリンダボデ
ィｌ２の内周面に配置されるシリンダスリーブｌ６によ
りシリンダボアｌ８か形成され、このシリンダボアｌ８
を摺動するピストン２０がコンロッド２２を介してクラ
ンク軸１０に連結されている。ピストン２０の頂部およ
びシソンダヘッド２４により燃焼室２６が画戊され、こ
の燃焼室２６に点火プラグ２８ならびに燃料噴射のため
のインジェクタ３ｏが臨んでいる． 符号３２はいわゆるスーパーチャージャーと称される機
械駆動式の過給機であり、前記クランク軸１０の動力で
図示しないベルトなどを介して機械的に駆動される．こ
の過給機３２はルーツボンブ式のブロアであり，２つの
互いに接するロータ３４が回転駆動されることにより、
スロットルバルツ３６を介して導入された空気か吐出側
の吸気通路３８に圧送される。なお、筒内噴射用のイン
ジェクタ３０に換え、吸気通路３８の途中に別の第２イ
ンジェクタ４０を連結し，この第２インジェクタ４０か
ら燃料を吸気通路３８を介してエンジン内に供給するい
わゆるマ二ホールド噴射方式としても良い． 吸気通路３８の上流端はシリンダボディ１２の側壁に連
結され，ここで掃気通路４２に連通する．掃気通路４２
は，第２図および第３図にも示すように、シリンダボア
ｌ８のＭ線と略直角な方向に延在するとともに、シリン
ダボア１８の周囲を円環状に周回するループ状に形威さ
れている。

この実施例では，２つの略対向する掃気口４４と、両掃
気口４４の間であって掃気通路４２の入口４３と反対側
の位置に第３掃気口４６と、が設けられている．各掃気
口４４は掃気通路４２に対して立上り通路４８を介して
連通しており、また第３掃気口４６は掃気通路４２に対
して立上り通路５０を介して連通している．各立上り通
路４８は第１図に示すように、掃気通路４２からシソン
ダヘッド２４方向へ立上り、かつ後述する排気口と反対
の方向に斜めに延在している．立上り通路５０は、同様
にシリンダへッド２４に方向付けられるとともにシリン
ダボアｌ８の中央に向かう指向性を有している。

符号５２は排気口であり、掃気通路４２の入口４３の上
部に該入口４３と略平行に開口している． 以上の構戊により、過給機３２で加圧された空気が吸気
通路３８から掃気通路４２内に導入される．ここで掃気
通路４２の入口４３で空気は第２図に示すようにループ
の両方向に分岐し、第３図にも示すように、途中立上り
通路４８を介して掃気口４４から燃焼室２６に向けて導
入される．また掃気通路４２をさらに続けて移動する空
気は立上り通路５０を介して第３掃気口４６から燃焼室
２６内に導入される．ここで，特に第３図に示すように
、各掃気口４４からの空気は立上り通路４８を経て導入
されるので，立上り通路４８の立上りＡの分だけ燃焼室
２６の頂部に向う指向性を得る。また、特に各立上り通
路４８は排気口５２と反対方向に斜めに傾斜しているの
で，その方向への指向性も有し、直接排気口５２に導入
されることはない。一方第３掃気口４６から導入される
空気はほぼ燃焼室２６の頂部に向けての指向性を右する
。これにより、燃焼室２６内に導入された空気は各掃気
口から直接排気口５２に吹き抜けることなく燃焼室２６
内で反転しながら効率の高い充填を行ない、インジエク
タ３０からの燃料もしくは第２インジェクタ４０が設け
られている場合には第２インジェクタ４０からの燃料と
ともに充分に混合されて効率の良い爆発を行ない、その
後排気口５２から排出される． ［効果１ 以上説明したように，本発明によれば、吸気通路に連な
る掃気通路がシリンダを周回するとともにシリンダボア
の軸線と略直角な方向に延在し、この掃気通路から分岐
してシリンダヘッド方向に立上り、掃気口に連通ずる立
上り通路が設けられているので、立上り通路の立上り分
だけ空気にシリンダヘット方向の指向性を与えることが
でき、これによって新気の吹き抜けを防止し、充填効率
を向上させることができるという優れた効果がある．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る２サイクルエンジンの吸気装置の
一実施例を示す断面図、第２図は第１図の■一■線に沿
う拡大断面図，第３図は同実施例の作用を示す模式図で
ある． １８・・・シリンダボア ２４・・・シリンダヘッド ２６・・・燃焼室 ３２・・・過給機 ３８・・・吸気通路 ４２・・・掃気通路 ４４・・・掃気口 ４６・・・第３掃気口 ４８、Ｓ　Ｏ−・・立上り通路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）過給機により空気を掃気通路から掃気口を介して
   燃料室に過給する２サイクルエンジンの吸気装置におい
   て、掃気通路が、シリンダを周回するとともにシリンダ
   ボアの軸線と略直角な方向に延在し、該掃気通路が、該
   掃気通路から分岐してシリンダヘッド方向に立上る立上
   り通路を介して掃気口に連通している２サイクルエンジ
   ンの吸気装置。