JPH03167808A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JPH03167808A
JPH03167808A JP1308302A JP30830289A JPH03167808A JP H03167808 A JPH03167808 A JP H03167808A JP 1308302 A JP1308302 A JP 1308302A JP 30830289 A JP30830289 A JP 30830289A JP H03167808 A JPH03167808 A JP H03167808A
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JP
Japan
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winding
magnetic core
windings
input
fbt
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JP1308302A
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Hideo Hishijo
菱城 秀夫
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テレビジョン受像機等の陰極線管に陽極電圧
を供給するフライバックトランスに係り、特に温度上昇
の低減と漏洩磁束の低減を図ったフライバックトランス
に関する. (従来の技術) 陰極線管(以下CRTと記す)を用いたテレビジョン受
像機やディスプレイ端末装置等の画像表示装置では、C
RTへ陽極電圧を供給するためにフライバックトランス
(以下FBTと記す)が使用されている.近年、事務所
のOA化が進むにつれ画像表示装置の稼動台数も増加し
ており、省スペースの観点から小型な画像表示装置が望
まれている.このため、FBTにおいても一層の小形化
が要求されている。
一方、CRTを用いた画像表示装置では、FBT等より
発生する磁界が画像表示装置の周囲より超低周波磁界や
不要電磁波として放射され、周辺の電子機器に悪影響を
及ぼすことがある.また、漏洩磁界の多いFBTの場合
、FBTと偏向ヨークとの間隔が狭くなるにつれて、F
BTからの漏洩磁界が偏向ヨークと結合し、画像歪やコ
ンバーゼンスのずれが発生する等の不具合が発生するの
で、画像表示装置の小形化を困難にしていた。
第17図は、従来のFBTの構造を示す断面図である. 従来のF B 7 100は、U字型磁心101とI字
型磁心102を用い、U字型磁心101の脚部103,
103の一方に壱線104を装着するとともに、U字型
磁心101の各脚部103,103の端面103a,1
03aに、■字型磁心102の各端面102a,102
aを各々突き合せて、ロ字型磁路を形成している.そし
て、U字型およびT字型の各磁心101,102の磁気
飽和を防ぐために、各磁心101 ,102の突き合せ
部にギャップスベーサ105,105を各々挿入して磁
心ギャップ106,106を形成している. ところが、このように各磁心101,102の突き合せ
部に磁心ギャップ106,106を形成した場合、ロ字
型磁心の巻線104装着部分以外に形成される磁心ギャ
ップ106a, 106aからの漏れ磁束は、FBT1
00の周辺に配置されている各種電子回路・部品に悪影
響を及ぼすのみならず、画像表示装置の外部へも漏洩し
て種々の悪影響を与える原因の1つになっている。
そこで、このような欠点を低減するため、第18図に示
すFBTが実開昭61−79511号公報にて提案され
ている。このFBTIIOは、2つのU字型磁心111
.112を突き合せてロ字型の磁路を形成したものであ
る。各磁心111,112の一方の脚部111a,11
2aを他方の脚部11lb,112bより僅かに短く形
成している.そして、壱線113を装着する側の脚郎1
11a.112aの突き合せ部に、ギヤップスベーサ1
14を挿入して磁心ギャップ115を形成し、他方の脚
部11lb,112b側の突き合せ部は密着させて当接
するようにしている。
このような構成にすることにより、壱線113が装着さ
れていない側の脚部11lb,112bの突き合せ部か
ら゛漏洩する磁束を大幅に低減することができる. (発明が解決しようとする課題) しかし、第18図に示したF B T 110において
、第17図に示したF B T 100と同様に磁気飽
和を防止するには、第l8図に示したFBTIIOの磁
心ギャップ115を第17図に示したFB710Gの磁
心ギャップ106の約2倍とする必要がある。このため
、第19図のギャップスベーサ部の磁束の説明図に示す
ように、壱線113内に位置する磁心ギャップ115部
で主磁束116の外側への脹らみ部117が増大し、磁
心ギャップ115の近傍の巻線を形成する電線の温度が
上昇するという問題がある. この巻線の温度上昇の現象については、既に実公昭61
−57116号公報に詳述されている通りであるが、第
18図および第19図を参照に説明する。
第19図において、113a Nl13fは巻線113
を形成する電線の断面であり、113a.113c,1
13eはロ字型磁心に対して内側の巻線を、113b,
113d.113fはロ字型磁心の外側の巻線をそれぞ
れ示している。また、内側の巻線、113a,113c
,113eには、図面に対し裏面側から手前側の方向に
電流が流れ、外側の巻線113b,113d.l13f
には図面社対し手前側から裏面側の方向(電流が流れて
いるものとする。各ループの電線の周りに発生する磁束
は図示の破線矢印のようになり、これらの小磁束グルー
プが総合されて磁心111.112には主磁束116が
環流し、磁心ギャップ115部分では主磁束116が磁
心11l,112の端面から外側へ脹らむ状態となる。
ところが、この主磁束11Bの脹らんだ部分117を横
切る位置に設けられた巻線113の電線113c,l1
3dによる小磁束は、主磁束116の脹らんだ部分11
7と逆方向になっているので、この電線113c,11
3d部分は巻線113全体から見れば全く無意味である
どころか、かえって主磁束11Bを減殺している。従っ
て、この部分の電線113c.113dは、インダクタ
ンスの減少、コイル銅損などの原因となりギャップ近傍
の電線の温度を上昇させてしまう.このように、壱線1
13の一部が局部的に温度上昇すると、F B 7 1
10自体および周辺に配置される電子部品の寿命を低下
させるおそれがある. また、このような構造にすることにより、磁心ギャップ
115部分からの漏洩磁束は減少でき、第17図に示し
たF B 7 100に比べて約月程度に漏洩磁束を減
少できる。しかし、後述する第10図のFBTの実効入
力と温度上昇の関係のグラフからも明らかなように、第
17図に示した従来のF B 7 100に比べ同じ入
力電力で動作させた場合は、温度上昇が約1.18倍増
加し、同じ温度上昇になるよう動作させた場合は、実効
入力が約0.84倍に低減する.よって、同じ動作条件
で使うためには、第18図の構造のF B 7 110
では、磁心111 、磁心112の断面積を大きくする
とともに、巻線の実効抵抗値を小さくするため、細い電
線を複数本撚り合せた電線を用いる等して巻線のトータ
ル断面積を大きくする等の処置が必要となる.従って、
FBTが大きくなって画像表示装置をコンパクトな構造
にするのに逆行することになる.さらに,FBTが大き
くなると偏向ヨークとの間隔も縮り、画像歪の発生やコ
ンパーゼンスずれの発生等性能的にも問題が発生する.
また、FBTが大きくなることにより生産コストの上昇
、ならびに、巻線の局部的な発熱によるFBTの寿命低
下等の問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためなされたもので
あって、その目的は、温度上昇および漏洩磁界を低減さ
せるとともに、形状の小型化を図ることのできるフライ
バックトランス(FBT)を提供することにある. (課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため本発明の請求項1に係るフライ
バックトランス(FBT)は、略ロ字型の磁心組立体を
4個以上の磁心を用い、少なくとも4箇所に磁心ギャッ
プを備えるよう形成し、この磁心組立体の一方の脚部に
第1の入力巻線と第1の高電圧出力壱線とを装着し、他
方の脚部に第2の入力巻線と第2の高電圧出力巻線を装
着し、第1および第2の入力巻線を並列C接続して入力
巻線を形成し、341および第2の高電圧出力巻線を直
列に接続して高圧出力巻線を形成したことを特徴とする
. なお、略ロ字型の磁心組立体は対向配置された2個のυ
字型または!字型磁心と、これらのU字型または1字型
磁心の略両端部間にそれぞれ挿入された少なくとも各1
個の棒状磁心とを備え、U字型またはi字型磁心と棒状
型磁心との各突き合せ部にギャップスペーサを介在させ
る構造であってもよい. また、略ロ字型の磁心組立体の両方の脚部、または、い
ずれか一方の脚部に低電圧出力巻線を装着する構造とし
てもよい. 本発明の請求項4に係るフライバックトランス(FBT
)は、略ロ字型の磁心組立体の一方の脚部と他方の脚部
にそれぞれ第1および第2の巻線を装着し、第1の巻線
および第2の巻線を直列に接続して第1の直列接続巻線
を形成し、同様に一方の脚部と他方の脚部に前記第1お
よび第2の巻線とは異なる第3、第4の巻線をそれぞれ
装着し、′s3および第4の巻線を直列に接続して第2
の直列接続巻線を形成し、これら第1および第2の直列
接続巻線を並列に接続して入力巻線を形成したことを特
徴とする. なお、請求項1および請求項4に係るフライバックトラ
ンス(FBT)は、ロ字型の磁心組立体の両方の脚部に
、漏洩磁束が小さくなるよう出力巻線の負荷の配分を考
慮して出力巻線を配分し、装着してもよい. (作用) 巻線を両脚に分割して設けることにより、巻線の放熱面
積を増大させるとともに、入力巻線に流れる電流をほぼ
均等に分けることにより銅損を減少させ、また、電流が
約半分になるので電線の断面積を略半分にすることがで
きる.よって各巻線の電流の低減と抵抗値の増加により
、電線の近接効果等による渦電流損の低減が図れる.ま
た、磁心の突き合せ部の数を増して、夫々の磁心ギャッ
プを小さくすることによって、磁心ギャップ部の漏洩磁
束を少なくすることができ、電線の抵抗値の増加との相
乗効果で磁心ギャップ部の漏洩磁束による局部的な発熱
を低減させることができ、フライバックトランス(FB
T)の温度上昇を一層低減させることができる. (実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する. 第1図は本発明に係るFBTの第1実施例の回路図、第
2図は同FBTの磁心と各巻線の構造を示す断面図であ
る. 第1図および第2図において、FBT1は略ロ字状の磁
心組立体2と各種巻線3,4.5を備えている。3a,
3bはそれぞれ第1および第2入力巻線であり、各入力
巻線3a,3bはそれぞれ並列に接続されて入力壱線3
を構成している.第1の入力壱線3aに対応して、第1
の高電圧出力壱線4aが最適な結合度で装着されている
。また、第2の入力壱線3bに対応して密社低電圧出力
壱線5が装着され、その外側に第2の高電圧出力壱線4
bが最適な結合度で装着されている.第1および第2の
高電圧出力巻線4a.4bは直列に接続されて高電圧出
力壱線4を構成している。
第2図に示すように、磁心組立体2は、■字型の磁心2
a,2bおよび棒状の磁心2c,2dとを組み合せて「
ロ』字型に形成されている.■字型の磁心2a,2bと
棒状の磁心2c,2dとの各突き当て部には、それぞれ
ギャップスベーサ6・・・が挿入されており、このギャ
ップスベーサ6・・・により所定の磁心ギャップを確保
している.本実施例では棒状の磁心2c,2dを脚部と
して用いており、棒状の磁心2cには第1の入力壱線3
aおよび第lの高電圧出力壱線4aが装着され、棒状の
磁心2dには第2の入力壱線3b,低電圧出力壱線5お
よび高電圧出力壱線4bが装着されている. なお、低電圧出力壱線5は、第1図においては複数個(
5a,5b)に、第2図では阜−に描いているが、これ
らの個数は取り出したい電源の種類によって任意に定め
て構わない。,また、−第2図において、第1、第2の
入力巻線3a,3bを入れ替えても、もしくは、低電圧
出力壱線5を入れ替えて第1の入力壱線3aと組み合せ
てもよい。
第1図において、7は高電圧出力巻線3に接続された倍
電圧整流回路であり、この倍電圧整流回路7は、高電圧
整流用ダイオードDI.D2,D3.D4およびコンデ
ンサCI,C2から構成されている.なお、抵抗RSは
、図示しない陰極線管内の管内放電等によるサージから
整流回路を保護するものである. 次に、本発明に係るFBTの第2実施例について、第3
図および第4図を参照しながら説明する. 第3図は第2実施例のFBTの回路図、第4図は第3図
に示したFBTの磁心組立体に対する各巻線の構造を示
す断面図であや.なお、これらの図において、第1図お
よび第2図に示した第1実施例と同一構成要素には同一
符号を付して、その詳細な説明を省略する. この実施例のFBTIIは、各低電圧出力巻線5a,5
bを磁心2Cと磁心2d側に分割して装着したものであ
る.これにより、負荷のバランスを磁心2cと2d部で
一層均一になるようにしている。第1実施例の場合は片
側の脚部よりまとめて負荷を取っているので、各脚部に
流れる入力巻線の電流値に負荷の大きさの差分だけ差が
できている。これに対し第2実施例は、両脚部に低電圧
出力巻線の負荷も可能な限り振分け、入力巻線電流値の
差分を小さく、即ち均等に近すけようとするものである
。なお、この実施例において、低電圧出力壱線5aと5
bとを入れ替えても、同様の効果が得られる。
次に、本発明に係るFBTの第3実施例について、第5
図および第6図を参照しながら説明する。
第5図は第3実施例のFBT21の回路図、第6図は第
5図に示したFBT21の磁心と各巻線の構造を示す断
面図である。
これらの図において、第1図等に示した第1実施例と同
一構成要素には同一符号を付して、その詳細な説明を省
略する. この第3実施例において、第1図〜第4図に示した第1
および第2の実施例と異なる点は、入力巻線10の装着
構造である. 8a,8b,9a,9bはそれぞれ第1、第2、第3、
第4の入力巻線であり、一方の脚部を構成する磁心2C
には、第1および第3の入力壱線8a,9aが装着され
、他方の脚部を構成する磁心2dには、第2および第4
の入力壱線8b,9bが装着されている。第1の入力壱
線8aと第2の入力壱線8bは直列に接続されて、第1
の直列接続壱線8を形成している.同様に、第3の入力
壱線9aと第4の入力壱線9bは直列に接続されて、第
2の直列接続壱線9を形成している.そして、′s1の
直列接続壱線8と第2の直列接続壱線9とを並列に接続
して、入力壱線10を構成している. 第1および第3の入力巻線8a,9aに対応して第1の
高電圧出力壱線4aが最適な結合度で装着されており、
第2および第4の入力壱線8b,9bに対応して密に低
電圧出力壱線5が装着され、その外側に第2高電圧出力
壱線4bが最適な結合度で装着されている.第1および
第2の高電圧出力巻線4a,4bは直列に接続されてい
る.即ち、第6図に示すように、磁心2c部には第1お
よび第3の入力壱線8a,9aおよび第1の高電圧出力
壱線4aが装着され、磁心2d部には、第2および第4
の入力壱線8b,9b,低電圧出力壱線5、および第2
の高電圧出力壱線4bが装着されている。
なお、低電圧出力壱線5は、第5図社おいては複数個(
5a,5b)に、第6図では単一に描いてあるが、これ
らの個数に関しては任意に定めて構わないし、両脚部2
c,2dに振り分けてもよい。また、第6図において、
第1および第3の入力巻線8a,9aの組と、第2およ
び第4の入力巻線8b,9bの組を入れ替えても、第1
および第3の入力巻線8a,9aの配置や、第2および
第4の入力壱線8b,9bを配置を変えたり、もしくは
、重ねたりしても得られる効果は同じである。このよう
にすることにより、両脚部(2c.2d)に装着された
各入力巻線に流れる入力電流値を、各出力巻線から負荷
へ供給される電流値の変動に関係なく、より均一になる
ようにしている. 次C本発明に係るFBTの第4実施例について、第7図
を参照しながら説明する. 第7図は第4実施例のFB731の磁心組立体32と各
巻線の構造を示す断面図である。第7図において、第6
図に示した第3実施例と同一構成要素には同一符号を付
して、その詳細な説明を省略する. この第4実施例において、第6図に示した第3実施例と
異なる点は、磁心組立体32の構成である。磁心組立体
32は、2個の■字型磁心32a,32bと4個の棒状
磁心32c.32d,32e,32fを組み合せてrロ
」字型に形成されている.そして、一方の脚部を形成す
る磁心32c,32dの部分に第1および第3の入力巻
線8a,9a,ならびにN1の高電圧出力巻線4aが装
着され、他方の脚部を形成する磁心32e,32fの部
分に第2および第4の入力壱線8b,9b,低電圧出力
巻線5、ならびに第2の高電圧出力壱線4bが装着され
ている.このように磁心の分割数を増すことにより、各
磁心32a〜32fの突き合せ部のギャップスペーサ3
3・・・の厚さを第3実施例の場合の4/6にすること
ができ、各磁心ギャップ部より壱線内へ漏れ出る漏洩磁
界を減少させ、渦電流損失による壱線の極部的な発熱を
少なくできる。
次の、本発明の第5実施例について、第8図を参照しな
がら説明する。
第8図は、第5実施例のFBT41の磁心と各巻線の構
造を示す断面図である。
第8図に示すFBT41の回路構成ならびに各巻線の配
置関係は、第1図および第2図に示した第1実施例のF
BTIと同じであり、磁心組立体32の構成を第7図に
示す多分割構成にしたものであり、その効果は前述の第
4実施例と同じである. 次に、本発明に係るFBTの第6実施例について、第9
図を参照しながら説明する. 第9図は第6実施例のFB751の磁心と各巻線の構造
を示す断面図である.なお、第9図において、第2図に
示した第1実施例と同一構成要素には同一符号を付して
、その詳細な説明を省略する. この第6実施例において、第2図に示した第1実施例と
異なる点は、磁心組立体52の構造である。磁心組立体
52は、2個の■字型磁心52a,52bと脚部を形成
する各々3個の棒状磁心52c〜52hを組み合せて「
ロ」字型に形成されている。磁心52c,52d,5Z
eの部分に第1の入力壱線3aおよび第1の高電圧出力
巻@ 4 aが装着され、磁心52f.52g,52h
の部分に第2の入力壱線3b、低電圧出力壱線5および
第2の高電圧出力壱線4bが装着されている.このよう
に、磁心組立体52の分割数を増すことにより、各磁心
の突き合せ部のギヤップスベーサ53・・・の厚さを更
に小さくでき、本実施例ではギャップスペーサ53・・
・の厚さを第1実施例の場合のHにすることができる.
従って、磁心ギャップ部より漏れ出る濾洩磁界を減らせ
、渦電流損失による巻線の極部的な発熱を一層少なく出
来るとともに、外部への妨害も少なくすることができる
. なお、ロ字型の磁心組立体2,32.52の構成は、実
施例1〜実施例6に限定されるものではなく、2個のU
字型磁心と複数の棒状または!字型磁心を組み合せても
よく、各磁心の組み合せ方や分割数は適宜変更してもよ
い. 以上、第2図および第4図に示した構造のFBTI,1
1は第1および第2の入力巻線3a,3bを磁心組立体
2の別々の脚部2c,2dに装着し、第1および第2の
巻線3a,3bを並列に接続して入力壱線3を構成する
とともに、負荷電力の大きい高電圧出力壱線4について
も、第1および第2の高電圧出力壱線4a,4bに略2
等分して別々の脚部2c,2dに装着し、第1および第
2の高電圧出力巻線4a,4bを直列に接続することに
より、第1および第2の入力巻線3a,3bに流れる電
流をほぼ等しくすることができる.特に、画面の明るさ
の変化に伴って大きく変る高電圧出力電流の変動に対し
ても、負荷の変動に応じて第1および第2の入力巻線3
a.3bに流れる電流が、磁心組立体2の両脚部2c.
2dで同じ割合で増減することになる。
第8図と第9図に示したFB741.51についても、
第2図のFBTIと同様の原理で第1および第2の入力
巻線3a,3bに流れる電流はほぼ等しくなる. また、第6図に示したFB721は、各入力巻線8a,
8b,9aおよび9bを夫々磁心組立体2の別々の脚部
2c,2dに装着することにより、各脚部2c,2dに
装着された各直列接続巻線8.9に流れる電流値を略等
しくすることができる. 即ち、第17図または第18図に示した従来のF B 
7 10G,110と同じ条件で動作させた場合には、
各々の直列接続巻線8.9に流れる電流は、従来のF 
B T 100,110に比べ略半分になることを意味
している. 一般に、テレビジョン用のFBTは、15.75kHx
と31.5kHz付近の周波数で動作しており、コンビ
ュータの端末等に用いられているビデオターミナルディ
スプレイ(以下VDTと記す)の場合は、 15.0k
Hz − 128kHx位までの周波数で使われている
ものが多く、比較的高い周波数で動作しており、巻線部
分の発熱の原因となる銅損は、直流抵抗でなく高周波抵
抗が問題となる。
直流抵抗と高周波抵抗の関係は、同一材料の電線の場合
、近似的に、 ここで、 RO:直流抵抗 Re:高周波抵抗 d:導体の直径 f:周波数 k:比例定数 で表わされ、高周波抵抗は、表皮作用により抵抗が増加
するもので、周波数の平方根と導体直径に比例して増大
する。
表1は本実施例と従来例のFBTの特性比較表である。
ここで、本実施例のように入力巻線が二分割され各々に
ほぼ同量の電流が流れるものと、従来例のように1箇所
のt=線に全入力電流が流れる場合について巻線の抵抗
値損失を比較してみると表1のような結果となり、本実
施例の場合、従来例の約70%になる. 一方、渦電流損Weは、 ■ 冒e=ke − f2・ B2・ 一  ・・・  (
2)ρ ここで、 ke:比例定数 f:周波数 B:磁束密度 V:導体(巻線電線)の体積 ρ:導体の抵抗率 で表わされ、周波数および磁束密度の二乗と導体体積に
比例し、導体の抵抗率に反比例する.従来例と本実施例
を比較すると、表1に示すように導体断面積が従来例の
半分、即ち、体積が半分になっており、しかも、ギヤッ
プスベーサの間隔もA以下になっているので、ギヤップ
スベーサより漏れ出て巻線の電線と鎖交する逆方向の磁
束の強さも小さくなるので渦電流損も半分以下となる. 第10図は従来例のFBTと本実施例のFBTのコイル
温度上昇の測定結果を示すグラフである. 第10図のグラフは、巻線電流が増せば増すほど本実施
例の方が有利となることを示している。
例えば、コイル温度上昇40℃の点で比較すると従来例
(第18図の構造)に比べ約1577倍(163W/9
2W)、従来例(第17図の構造)に比べ約1.51倍
(163W/108W)の実効入力で動作させられるこ
とになり、それだけ同じ大きさのFBTなら取り扱える
定格電力を増すことが出来ることになる。
第11図、第12図はFBTからの漏洩611界の測定
要領図、第13図はFBTからの漏洩磁界の測定結果を
示すグラフである。
第12図に示すように,、FBTから漏れ出る漏洩磁束
を低周波漏洩磁界を測定出来る測定器(Combino
va社のMAGNETIC FIELD METER 
MODEL MFM1000)を用いて、FBTの中心
点より前方50cmのB点とその円弧上と中心軸より上
、下45℃の線との交点A,C点の位置へx,y,z軸
の3方向からの磁界が測定出来るアンテナを設置する.
そして、3412図に示すようにFBTの中心点を中心
に反時計方向にFBTを回転させて、^.A2.^3・
・・^+s ; Bo.B+.81・−Js ; Co
.C1.Cz””C+sの点での磁束密度の変化率dB
/dtを測定する。
第13図のグラフに示す測定結果より明らかなように第
18図に示す構造の漏洩磁束低減対応品の従来例と本第
1実施例の漏洩磁束の変化率は、ほぼ同程度の値が得ら
れ、しかも取り扱える実効入力は第lO図示の如く従来
例の約1.7倍のものが得られると云う特徴を示してい
る. 本実施例は、磁心ギャップ位置が巻線外にあるにもかか
わらず、漏洩磁束対応品の従来のもの(第18図の構成
)とほぼ同じレベルになる理由は、第14図に示すよう
に、4ケ所の磁心ギャップ位置より漏洩磁束80.90
がそれぞれ矢印の方向に発生し、互いに打ち消す方向に
なっているためである. 更に、第15図、第16図は、夫々本発明のFBTの別
の実施例の回路図であり、第15図に示すFB761は
、高電圧出力壱線4a,4bを高電圧整流ダイオードD
5を介して接続した例である.第16図に示すFBT7
1は高電圧出力壱線4a,4bを高電圧整流ダイオード
D7〜D9、高電圧コンデンサC3,C4よりなる倍電
圧整流回路を介して接続した例である.このように、高
電圧出力巻線の整流方法はいくつかあるが、いかなる形
の整流回路を接続しても、本発明に係るフライバックト
ランス特有の効果を得ることができる。
以上に詳述した構成のFBTを用いると、従来のFBT
に比べ取り扱える電力が約1.8倍に増すことができる
ので、従来と同じ電力で使用するなら、その分FBTを
小型にすることができる。しかも、FBTからの漏洩磁
界の量も従来のFBTの漏洩磁界対応タイプ(第18図
の構成)のものとほぼ同レベルのものが得られるので、
FBTが小型に出来る分取付位置を偏向ヨークに近ずけ
る(シャーシの中央部方向)ことが可能となり、画像表
示装置の側面部の寸法、即ち幅を一段と狭くすることが
可能となり、装置をよりコンパクトにまとめることが出
来る.また、FBTをシャーシの中央部付近に取り付け
ることが可能となるので、画像表示装置の全方向に亘っ
て、FBTからの漏洩磁界の強さがほぼ同じ強さになり
、漏洩磁界を低減させた偏向ヨークと組み合せて使用す
ることにより従来は、FBTが大きいためシャーシの端
部の方の側面に近い部分に取付けられており、FBTの
取り付け側の漏洩磁界が大きいので、これを減少させる
ためにFBT取付側の側面部または−FBTの囲りに磁
気シールドを設けていたが、本実施例のFBTでは、前
述の理由でこの必要もなく、磁気シールドを設けなくと
も外部への漏洩磁界の少ない画像表示装置をコンパクト
(商品化することが出来る. (発明の効果) 入力壱線と高圧出力巻線をロ字形磁心の両脚部に装着し
、入力巻線は並列に、高圧出力巻線は直列に接続した巻
線の構成にすることにより、入力巻線に流れる電流をほ
ぼ二分割することができ、それぞれ入力巻線に流れる電
流を従来例のほぼ半分にできる。従って、導体断面積も
ほぼ半分にすることができるので、表皮効果による高周
波抵抗値の増加も少なくなり、それぞれの入力巻線の銅
損を少なく出来るとともに、磁路に設けるギャップスベ
ーサ挿入部を4ケ所以上にすることで、1ケ所当りのギ
ャップスベーサの厚さを従来例のA−%以下にすること
が出来る。従って、ギャップスベーサ挿入部からの漏洩
磁束の量もスペーサの厚さが薄くなればなるほど少なく
なり、巻線の導体径が半分以下に出来るのと相俟って、
漏洩磁界による巻線導体の渦電流損を半分以下に低減す
ることができ、巻線の極部的な発熱も少なくできる.さ
らに、第1実施例〜第3実施例のようにギヤップスペー
サの挿入位置を巻線部分の外部に設けるようにすること
により、その効果は一層大きく、従来例の場合と同じ大
きさの磁心な使用し、同じ実効入力で動作させた場合、
従来例で巻線温度上昇分が40℃程度のとき、本願第1
実施例の構成では巻線温度上昇を約10℃〜15℃程度
低くすることができる.この値は、取り扱う電力で示す
と第10図に示すように従来例C比べ約3〜5割増しの
電力が取り扱えることになり、それだけFBTの小型・
軽量化が可能となる.一方、本実施例に示すように巻線
に対してほぼ対称の位置にギヤップスベーサを4ケ所以
上挿入することにより、ギャップスベーサ挿入部分より
漏れる磁界を少なくできることと、漏洩磁界同志を相殺
させることができること、および本実施例のような巻線
構成にすることにより壱線からの漏洩磁界も少なくなり
、FBTの周囲に漏れ出る磁界も少なく出来るので、F
BTの周囲の部品や回路へ与える影響も少なくできる. 従って、FBTが小型化できるのと相俟ってFBTをシ
ャーシの中央部付近に搭載することも可能となり、取り
付け上の制限や磁気シールドの必要性も少なくなりコン
パクトな陰極線管を用いた画像表示装置の実現と信頼性
の向上およびコスト力の強化等に大きく寄与出来る等々
の効果がある.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明(係るFBTの第1実施例の回路図、第
2図は同FBTの磁心および巻線の構造を示す断面図、
第3図は第2実施例のFBTの回路図、第4図は同構造
を示す断面図、第5図は第3実施例の回路図、第6図は
同断面図、第7図はFBTの第4実施例の断面図、第8
図はFBTの第5実施例の断面図、第9図はFBTの第
6実施例の断面図、第10図は本発明の一実施例と従来
例の実効入力とコイル温度上昇分の関係を示すグラフ、
第11図.第12図はFBTからの漏洩磁界の測定要領
図、第13図は本発明の一実施例と従来例のFBTから
の漏洩磁界の測定結果を示すグラフ、第14図は漏洩磁
界の説明図、第15図,第16図は他の実施例を示す回
路図、第17図.第18図は従来のFBTの構戒を示す
断面図、第19図は第18図のギャップスベーサ部の欠
点を説明する要部拡大断面図である。 1,11.21.31,41,51,61.71・・・
フライバックトランス(FBT)、2,32.52−・
・磁心組立体、2a〜2d,32a〜32f,52〜5
 2 f ・・・磁心、3・・・入力巻線、3a・・・
第1のλカ巻練、3b・・・第2の入力巻線、4・・・
高電圧出力巻線、4a・・・第1の高電圧出力巻線、4
b・・・第2の高電圧出力巻線、6.33.53・・・
ギヤップスベーサ、7・・・倍電圧整流回路、8・・・
第1の直列接続巻線、8a・・・第1の入力巻線、8b
・・・第2の入力巻線、9・・・第2の直列接続巻線、
9a・・・第3の入力巻線、9b・・・第4の入力巻線
。 特 許 出 願 人  日本ビクター株式会社第 1 図 第 3 図 第 2 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも4個の磁心を用いて、少なくとも4ヶ
    所に磁心ギャップを備えるよう略ロ字型の磁心組立体を
    形成し、この磁心組立体の一方の脚部に第1の入力巻線
    と第1の高電圧出力巻線とを装着し、他方の脚部に第2
    の入力巻線と第2の高電圧出力巻線を装着し、これら第
    1および第2の入力巻線を並列に接続して入力巻線を形
    成し、第1および第2の高電圧出力巻線を直列に接続し
    て高電圧出力巻線を形成したことを特徴とするフライバ
    ックトランス。
  2. (2)前記略ロ字型の磁心組立体は、対向配置された2
    個のI字型またはU字型磁心と、少なくとも1個の棒状
    型磁心からなる脚部を2個備え、前記I字型またはU字
    型磁心と前記脚部を構成する磁心との突き合せ部にギャ
    ップスペーサを介在させていることを特徴とする請求項
    1記載のフライバックトランス。
  3. (3)前記略ロ字型の磁心組立体の両方の脚部またはい
    ずれか一方の脚部に低電圧出力巻線を装着したことを特
    徴とする請求項1記載のフライバックトランス。
  4. (4)前記略ロ字型の磁心組立体の一方の脚部と他方の
    脚部にそれぞれ第1および第2の巻線を装着し、第1の
    巻線および第2の巻線を直列に接続して第1の直列接続
    巻線を形成し、同様に一方の脚部と他方の脚部に前記第
    1および第2の巻線とは異なる第3、第4の巻線をそれ
    ぞれ装着し、第3および第4の巻線を直列に接続して第
    2の直列接続巻線を形成し、これら第1および第2の直
    列接続巻線を並列に接続して入力巻線を形成したことを
    特徴とするフライバックトランス。
  5. (5)前記ロ字型の磁心組立体の両方の脚部に、漏洩磁
    束が小さくなるよう出力巻線を配分して装着したことを
    特徴とする請求項1または4記載のフライバックトラン
    ス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1336975A2 (de) * 2002-02-14 2003-08-20 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Skabkerntransformator und Lampensockel mit Stabkerntransformator
JP2007201129A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
CN102570823A (zh) * 2010-11-15 2012-07-11 电力集成公司 带有分离式能量传递元件的回扫功率变换器
JP2019184202A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 アール・ビー・コントロールズ株式会社 点火コイル

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