JPH07245222A - リアクター及びトランス - Google Patents
リアクター及びトランスInfo
- Publication number
- JPH07245222A JPH07245222A JP6058276A JP5827694A JPH07245222A JP H07245222 A JPH07245222 A JP H07245222A JP 6058276 A JP6058276 A JP 6058276A JP 5827694 A JP5827694 A JP 5827694A JP H07245222 A JPH07245222 A JP H07245222A
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- magnetic
- iron core
- transformer
- legs
- leg
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大幅な大型化や製造工程の複雑化を必要とせ
ず、また漏洩磁束を解消し磁気シールドを不要とするリ
アクター及びトランスの提供。 【構成】 中央磁脚52及びその両側磁脚53,54を
有するE字状鉄心の両側に外側磁脚55,56が設けら
れて鉄心本体50が形成され、該鉄心本体の一対が、各
中央磁脚間にはギャップGが設けられ他の磁脚は当接さ
れた状態で互いに対向されるとともに、中央磁脚52に
巻線NL を施してリアクターを形成する。又は中央磁脚
に1次巻線及び2次巻線を施してトランス形成する。
ず、また漏洩磁束を解消し磁気シールドを不要とするリ
アクター及びトランスの提供。 【構成】 中央磁脚52及びその両側磁脚53,54を
有するE字状鉄心の両側に外側磁脚55,56が設けら
れて鉄心本体50が形成され、該鉄心本体の一対が、各
中央磁脚間にはギャップGが設けられ他の磁脚は当接さ
れた状態で互いに対向されるとともに、中央磁脚52に
巻線NL を施してリアクターを形成する。又は中央磁脚
に1次巻線及び2次巻線を施してトランス形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリアクター及びトランス
の構造にかかわり、特に電子機器内に装着されるときに
好適なリアクタ及びトランスに関するものである。
の構造にかかわり、特に電子機器内に装着されるときに
好適なリアクタ及びトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図8に示すように電源回路におい
て力率改善方式の1つとして交流ラインに交流リアクト
ル(パワーチョークコイル)が挿入されることが知られ
ている。
て力率改善方式の1つとして交流ラインに交流リアクト
ル(パワーチョークコイル)が挿入されることが知られ
ている。
【0003】商用電源に対して大きなインピーダンス値
を程するリアクタ及びトランスは、主に交流電源回路に
使用されている。図8において1は単相の商用交流電源
であり、この交流電源1の両極は交流入力ライン2,3
に接続されている。交流ライン2はラインフィルタトラ
ンス4の一方の巻線4aを介して、ダイオードDa〜D
dをブリッジ接続して構成される全波整流回路5の一方
の入力端に接続される。全波整流回路5の正側の出力端
はライン6を介して負荷側に接続され、全波整流回路5
の負側の出力端はアースに接続されている。
を程するリアクタ及びトランスは、主に交流電源回路に
使用されている。図8において1は単相の商用交流電源
であり、この交流電源1の両極は交流入力ライン2,3
に接続されている。交流ライン2はラインフィルタトラ
ンス4の一方の巻線4aを介して、ダイオードDa〜D
dをブリッジ接続して構成される全波整流回路5の一方
の入力端に接続される。全波整流回路5の正側の出力端
はライン6を介して負荷側に接続され、全波整流回路5
の負側の出力端はアースに接続されている。
【0004】また、交流入力ライン3はコモンドコイル
フィルタ4の巻線4bを介して全波整流回路5の他方の
入力端に接続されている。ここで、巻線4bと全波整流
回路5の間の端子TNL 〜TNL には力率改善のための
パワーチョークコイルL1 が配されている。CL はアク
ロスコンデンサであり、コモンドコイルフィルタ4とと
もにローパスフィルタを構成している。
フィルタ4の巻線4bを介して全波整流回路5の他方の
入力端に接続されている。ここで、巻線4bと全波整流
回路5の間の端子TNL 〜TNL には力率改善のための
パワーチョークコイルL1 が配されている。CL はアク
ロスコンデンサであり、コモンドコイルフィルタ4とと
もにローパスフィルタを構成している。
【0005】ライン6には全波整流回路5の出力である
直流脈動電圧を平滑化するための平滑用コンデンサCi
が設けられ、従ってライン6からは平滑用コンデンサC
iにより平滑された直流電圧Eiが得られ、例えば後段
のスイッチング電源回路部に供給される。
直流脈動電圧を平滑化するための平滑用コンデンサCi
が設けられ、従ってライン6からは平滑用コンデンサC
iにより平滑された直流電圧Eiが得られ、例えば後段
のスイッチング電源回路部に供給される。
【0006】パワーチョークコイルL1 として用いられ
る従来のリアクターの構造を図9に示す。この図9のリ
アクターは、基礎鉄心11から中央磁脚12及び磁脚1
3,14が設けられて成るE型鉄心10が一対設けら
れ、各E型鉄心10,10が互いに対向して配される。
E型鉄心10は例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成さ
れる。
る従来のリアクターの構造を図9に示す。この図9のリ
アクターは、基礎鉄心11から中央磁脚12及び磁脚1
3,14が設けられて成るE型鉄心10が一対設けら
れ、各E型鉄心10,10が互いに対向して配される。
E型鉄心10は例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成さ
れる。
【0007】このとき中央磁脚12,12間にはギャッ
プGが形成され、磁器飽和をなくすと共に、中央磁脚1
2,12に巻線NL が施されている。この場合、巻線N
L に商用周波数の交流電流IACが流れることによって破
線で示すように主磁束ΦM が発生するが、同時にE型鉄
心10の外部に漏洩磁束Φlが発生する。
プGが形成され、磁器飽和をなくすと共に、中央磁脚1
2,12に巻線NL が施されている。この場合、巻線N
L に商用周波数の交流電流IACが流れることによって破
線で示すように主磁束ΦM が発生するが、同時にE型鉄
心10の外部に漏洩磁束Φlが発生する。
【0008】例えば、カラーテレビジョンなどの映像機
器においては、パワーチョークコイルL1 をCRTや偏
向ヨーク、又はフライバックトランス等の近辺に配置す
ると、この漏洩磁束Φl によりCRT管面の色ずれや画
面揺れが生じてしまうため、パワーチョークコイルL1
全体を銅板やパーマロイ鋼板で覆って漏洩磁束Φl に対
する磁気シールドを施さなければならない。一方、漏洩
磁束Φl を抑圧するためにはトロイダル鉄心やカット鉄
心によるリアクターを用いればよいが、これは非常に高
価となるため好ましくない。
器においては、パワーチョークコイルL1 をCRTや偏
向ヨーク、又はフライバックトランス等の近辺に配置す
ると、この漏洩磁束Φl によりCRT管面の色ずれや画
面揺れが生じてしまうため、パワーチョークコイルL1
全体を銅板やパーマロイ鋼板で覆って漏洩磁束Φl に対
する磁気シールドを施さなければならない。一方、漏洩
磁束Φl を抑圧するためにはトロイダル鉄心やカット鉄
心によるリアクターを用いればよいが、これは非常に高
価となるため好ましくない。
【0009】このような漏洩磁束の問題はトランスでも
同様である。例えば鉄心に1次巻線N1 と2次巻線N2
を施し、端子TN1 〜TN1 間の1次巻線N1 に交流電
圧を印加することで、端子TN2 〜TN2 間の2次巻線
N2 側に電圧が誘起され、負荷RL に電力を供給するト
ランスTが図10に示される。この場合、特にトランス
Tによって出力電圧の安定化を行うような仕様のトラン
スTの構造は、例えば図11のように構成される。
同様である。例えば鉄心に1次巻線N1 と2次巻線N2
を施し、端子TN1 〜TN1 間の1次巻線N1 に交流電
圧を印加することで、端子TN2 〜TN2 間の2次巻線
N2 側に電圧が誘起され、負荷RL に電力を供給するト
ランスTが図10に示される。この場合、特にトランス
Tによって出力電圧の安定化を行うような仕様のトラン
スTの構造は、例えば図11のように構成される。
【0010】即ち、例えば珪素鋼板の積層鉄心として、
基礎鉄心21から中央磁脚22及び磁脚23,24が設
けられて成るE型鉄心20を一対用いて、各E型鉄心2
0,20を互いに対向させる。このとき中央磁脚22,
22間にはギャップGが形成され、この中央磁脚12,
12に1次巻線N1 及び2次巻線N2 が施されている。
基礎鉄心21から中央磁脚22及び磁脚23,24が設
けられて成るE型鉄心20を一対用いて、各E型鉄心2
0,20を互いに対向させる。このとき中央磁脚22,
22間にはギャップGが形成され、この中央磁脚12,
12に1次巻線N1 及び2次巻線N2 が施されている。
【0011】この場合、1次巻線N1 に商用周波数の交
流電流IACが流れることによって破線で示すように主磁
束ΦM が発生し、この主磁束ΦM によって2次巻線N2
側に電圧が誘起されるが、同時にE型鉄心20の外部に
漏洩磁束Φl が発生する。
流電流IACが流れることによって破線で示すように主磁
束ΦM が発生し、この主磁束ΦM によって2次巻線N2
側に電圧が誘起されるが、同時にE型鉄心20の外部に
漏洩磁束Φl が発生する。
【0012】このトランスTを電子機器内に実装する
と、漏洩磁束Φl が負荷RL における回路に結合して悪
影響を与えることになるため、この場合も磁気シールド
が必要になる。例えば図12に示すように1次巻線N1
及び2次巻線N2 の周囲を銅板JC1で覆い、さらにE
型鉄心20,20の周囲をパーマロイ磁性銅板JC2 で
覆うようにしている。なお、図中、Bはボビンを示す。
と、漏洩磁束Φl が負荷RL における回路に結合して悪
影響を与えることになるため、この場合も磁気シールド
が必要になる。例えば図12に示すように1次巻線N1
及び2次巻線N2 の周囲を銅板JC1で覆い、さらにE
型鉄心20,20の周囲をパーマロイ磁性銅板JC2 で
覆うようにしている。なお、図中、Bはボビンを示す。
【0013】これに対して、実開平5−59815公報
にみられるように、漏洩磁束Φl を1/30〜1/50
程度に低減する技術が提案されており、この技術に基づ
くリアクターを図13に、また同様の技術を適用したト
ランスを図14に示す。
にみられるように、漏洩磁束Φl を1/30〜1/50
程度に低減する技術が提案されており、この技術に基づ
くリアクターを図13に、また同様の技術を適用したト
ランスを図14に示す。
【0014】図13(a)は図8におけるパワーチョー
クコイルL1 として用いられるリアクターの平面図、図
13(b)は斜視図であり、このリアクターは、基礎鉄
心31から延長される磁脚32,33の外側、つまり基
礎鉄心31の両端から外側磁脚34,35が設けた鉄心
30を一対用い、各鉄心30,30を互いに対向させて
いる。このとき、磁脚32,32及び磁脚33,33間
にはギャップGが形成される。そして磁脚32,32及
び磁脚33,33に対して、図13(b)からわかるよ
うに端子TNL 〜端子TNL 間の巻線NL が施される。
この場合、主磁束ΦM に対して、漏洩磁束となる磁束Φ
l は、外側磁脚34,35により構成される磁路で吸収
され、鉄心の外部に漏洩する磁束は減少することにな
る。
クコイルL1 として用いられるリアクターの平面図、図
13(b)は斜視図であり、このリアクターは、基礎鉄
心31から延長される磁脚32,33の外側、つまり基
礎鉄心31の両端から外側磁脚34,35が設けた鉄心
30を一対用い、各鉄心30,30を互いに対向させて
いる。このとき、磁脚32,32及び磁脚33,33間
にはギャップGが形成される。そして磁脚32,32及
び磁脚33,33に対して、図13(b)からわかるよ
うに端子TNL 〜端子TNL 間の巻線NL が施される。
この場合、主磁束ΦM に対して、漏洩磁束となる磁束Φ
l は、外側磁脚34,35により構成される磁路で吸収
され、鉄心の外部に漏洩する磁束は減少することにな
る。
【0015】また、同様の技術によるトランスTは図1
4(a)(b)に平面図及び斜視図として示され、これ
も基礎鉄心41から延長される磁脚42,43の外側、
つまり基礎鉄心41の両端から外側磁脚44,45が設
けた鉄心40を一対用い、各鉄心40,40を互いに対
向させている。そして磁脚42,42及び磁脚43,4
3間にはギャップGが形成され、磁脚42,42及び磁
脚43,43に対して、図14(b)からわかるように
端子TN1 〜端子TN1 間の1次巻線N1 、及び端子T
N2 〜端子TN2 間の2次巻線N2 が施される。この場
合も同様に、外側磁脚44,45により構成される磁路
により外部に漏洩する磁束は減少することになる。1次
巻線N1 及び2次巻線N2 はそれぞれ図14(c)のよ
うに直列接続で2組のボビンBに巻装される。
4(a)(b)に平面図及び斜視図として示され、これ
も基礎鉄心41から延長される磁脚42,43の外側、
つまり基礎鉄心41の両端から外側磁脚44,45が設
けた鉄心40を一対用い、各鉄心40,40を互いに対
向させている。そして磁脚42,42及び磁脚43,4
3間にはギャップGが形成され、磁脚42,42及び磁
脚43,43に対して、図14(b)からわかるように
端子TN1 〜端子TN1 間の1次巻線N1 、及び端子T
N2 〜端子TN2 間の2次巻線N2 が施される。この場
合も同様に、外側磁脚44,45により構成される磁路
により外部に漏洩する磁束は減少することになる。1次
巻線N1 及び2次巻線N2 はそれぞれ図14(c)のよ
うに直列接続で2組のボビンBに巻装される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この図1
3、図14に示すようなリアクター及びトランスは、外
部に漏洩する磁界を少なくすることができ、シールドを
施すことがないという利点があるが、次のような問題が
ある。まず、図9、図11のようなリアクター、トラン
スに比較して鉄心の体積、重量が著しく増大してしまう
ことになる。
3、図14に示すようなリアクター及びトランスは、外
部に漏洩する磁界を少なくすることができ、シールドを
施すことがないという利点があるが、次のような問題が
ある。まず、図9、図11のようなリアクター、トラン
スに比較して鉄心の体積、重量が著しく増大してしまう
ことになる。
【0017】図9,図13の各リアクターで比較する
と、漏洩磁束を吸収する磁気回路を必要とするために鉄
心10の平面面積が例えばa×aであるのに対し、図1
3のリアクターの鉄心30の平面面積は(a+a/6)
×(a+a/3+a/3)とする必要がある。このこと
から小型軽量化の要請に反することになる。
と、漏洩磁束を吸収する磁気回路を必要とするために鉄
心10の平面面積が例えばa×aであるのに対し、図1
3のリアクターの鉄心30の平面面積は(a+a/6)
×(a+a/3+a/3)とする必要がある。このこと
から小型軽量化の要請に反することになる。
【0018】また図13、図14のリアクター、トラン
スでは巻線ボビンが2組必要になり、巻線工程と組立工
程の複雑化が生じているという問題がある。
スでは巻線ボビンが2組必要になり、巻線工程と組立工
程の複雑化が生じているという問題がある。
【0019】さらに、これらの大型化や巻線ボビンの複
数化により、リアクターにおいてもトランスにおいて
も、材料費、加工費が増大し、コスト高となるという問
題もある。
数化により、リアクターにおいてもトランスにおいて
も、材料費、加工費が増大し、コスト高となるという問
題もある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、製造工程の複雑化を必要と
せず、また漏洩磁束を解消し磁気シールドを不要とする
リアクター及びトランスを提供することを目的とする。
点に鑑みてなされたもので、製造工程の複雑化を必要と
せず、また漏洩磁束を解消し磁気シールドを不要とする
リアクター及びトランスを提供することを目的とする。
【0021】このため請求項1にかかるリアクターとし
ては、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE
字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本
体が形成され、該鉄心本体の一対が、各中央磁脚間には
ギャップが設けられ他の磁脚は当接された状態で互いに
対向されるとともに、中央磁脚に巻線を施して形成す
る。
ては、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE
字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本
体が形成され、該鉄心本体の一対が、各中央磁脚間には
ギャップが設けられ他の磁脚は当接された状態で互いに
対向されるとともに、中央磁脚に巻線を施して形成す
る。
【0022】また、請求項2にかかるリアクターとし
て、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字
状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体
が形成され、該鉄心本体の一対が、各磁脚どうしが直交
方向に相対して当接する状態に互いに対向されるととも
に、一方の鉄心本体の中央磁脚に第1のリアクター部と
しての巻線が施され、他方の鉄心本体の中央磁脚に第2
のリアクター部としての巻線が施されているようにす
る。
て、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字
状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体
が形成され、該鉄心本体の一対が、各磁脚どうしが直交
方向に相対して当接する状態に互いに対向されるととも
に、一方の鉄心本体の中央磁脚に第1のリアクター部と
しての巻線が施され、他方の鉄心本体の中央磁脚に第2
のリアクター部としての巻線が施されているようにす
る。
【0023】また請求項3にかかるトランスとしては、
中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字状鉄
心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体が形
成され、該鉄心本体の一対が、各中央磁脚間及び他の磁
脚間は当接された状態で互いに対向されるとともに、中
央磁脚に1次巻線及び2次巻線を施して形成する。
中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字状鉄
心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体が形
成され、該鉄心本体の一対が、各中央磁脚間及び他の磁
脚間は当接された状態で互いに対向されるとともに、中
央磁脚に1次巻線及び2次巻線を施して形成する。
【0024】ここで請求項4にかかるトランスとして
は、各中央磁脚間にギャップを設けるようにする。
は、各中央磁脚間にギャップを設けるようにする。
【0025】さらに、請求項5にかかるトランスとし
て、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字
状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体
が形成され、この鉄心本体として第1、第2、第3の鉄
心本体が設けられ、第1及び第2の鉄心本体が、各中央
磁脚及び他の磁脚が対向された状態に配置され、その中
央磁脚に第1のトランスとしての1次巻線及び2次巻線
を施すとともに、第2の鉄心本体の背面側に第3の鉄心
本体を当接し、その中央磁脚に第2のトランスとしての
1次巻線及び2次巻線を施す。
て、中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字
状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体
が形成され、この鉄心本体として第1、第2、第3の鉄
心本体が設けられ、第1及び第2の鉄心本体が、各中央
磁脚及び他の磁脚が対向された状態に配置され、その中
央磁脚に第1のトランスとしての1次巻線及び2次巻線
を施すとともに、第2の鉄心本体の背面側に第3の鉄心
本体を当接し、その中央磁脚に第2のトランスとしての
1次巻線及び2次巻線を施す。
【0026】また請求項6にかかるトランスとして、中
央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字状鉄心
の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体が形成
され、該鉄心本体の一対が、各磁脚どうしが直交方向に
相対して当接する状態に互いに対向されるとともに、一
方の鉄心本体の中央磁脚に第1のトランスとしての1次
巻線及び2次巻線を施し、他方の鉄心本体の中央磁脚に
第2のトランスとしての1次巻線及び2次巻線を施す。
央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路とするE字状鉄心
の両側に外側磁脚を設けてダブルE型の鉄心本体が形成
され、該鉄心本体の一対が、各磁脚どうしが直交方向に
相対して当接する状態に互いに対向されるとともに、一
方の鉄心本体の中央磁脚に第1のトランスとしての1次
巻線及び2次巻線を施し、他方の鉄心本体の中央磁脚に
第2のトランスとしての1次巻線及び2次巻線を施す。
【0027】
【作用】請求項1にかかるリアクターでは、漏洩磁束を
外側磁脚に発生させることにより外部漏洩を著しく減少
でき、また、巻線は中央磁脚のみとすることができる。
外側磁脚に発生させることにより外部漏洩を著しく減少
でき、また、巻線は中央磁脚のみとすることができる。
【0028】また請求項2にかかるリアクターでは、請
求項1と同機能の2つのリアクター部を複合的に備えた
リアクターとすることができる。
求項1と同機能の2つのリアクター部を複合的に備えた
リアクターとすることができる。
【0029】請求項3、及び請求項4にかかるトランス
では、漏洩磁束を外側磁脚に発生させることにより外部
漏洩を著しく減少でき、また、巻線は中央磁脚のみとす
ることができる。
では、漏洩磁束を外側磁脚に発生させることにより外部
漏洩を著しく減少でき、また、巻線は中央磁脚のみとす
ることができる。
【0030】そして、請求項5、及び請求項6にかかる
トランスでは、請求項3と同機能の2つのトランス部を
複合的に備えたトランスとすることができる。
トランスでは、請求項3と同機能の2つのトランス部を
複合的に備えたトランスとすることができる。
【0031】
【実施例】以下、請求項1〜5に対応する本発明の実施
例として第1〜第5の実施例を説明する。
例として第1〜第5の実施例を説明する。
【0032】<第1の実施例>図1は第1の実施例とし
てのリアクターの鉄心構造を示すもので、例えば上記図
8の回路におけるパワーチョークコイルL1 として用い
ることができる。図1(a)はリアクターの平面図、図
1(b)は斜視図であり、このリアクターは、2つの鉄
心50,50を有する。各鉄心50は基礎鉄心51か
ら、中央磁脚52及びその両側に磁脚53,54を有す
るE字状鉄心の両側にさらに外側磁脚55,56を打抜
いてダブルE型鉄心として形成される。この鉄心50は
例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成される。
てのリアクターの鉄心構造を示すもので、例えば上記図
8の回路におけるパワーチョークコイルL1 として用い
ることができる。図1(a)はリアクターの平面図、図
1(b)は斜視図であり、このリアクターは、2つの鉄
心50,50を有する。各鉄心50は基礎鉄心51か
ら、中央磁脚52及びその両側に磁脚53,54を有す
るE字状鉄心の両側にさらに外側磁脚55,56を打抜
いてダブルE型鉄心として形成される。この鉄心50は
例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成される。
【0033】そして、この鉄心50の一対が互いに対向
された状態で当接される。このとき、中央磁脚52,5
2間にはギャップGを形成するようになして、鉄心が低
いアンペアターンで飽和しないようにしている。そして
中央磁脚52,52に対して、図1(b)からわかるよ
うに端子TNL 〜端子TNL を有する巻線NL が施され
る。
された状態で当接される。このとき、中央磁脚52,5
2間にはギャップGを形成するようになして、鉄心が低
いアンペアターンで飽和しないようにしている。そして
中央磁脚52,52に対して、図1(b)からわかるよ
うに端子TNL 〜端子TNL を有する巻線NL が施され
る。
【0034】この場合、主磁束ΦM は図1(a)に示す
ように中央磁脚52から磁脚53,54において磁路が
形成されるように発生する。そして、この磁路から外れ
た漏洩磁束Φl は磁脚53,53のさらに外側に設けら
れている外側磁脚55,56によって捕捉され、これに
よって外部に漏洩する磁束は減少することになる。外部
漏洩磁束は外側磁脚55,56が存在しないものに比べ
て例えば1/30〜1/50程度に低減できる。
ように中央磁脚52から磁脚53,54において磁路が
形成されるように発生する。そして、この磁路から外れ
た漏洩磁束Φl は磁脚53,53のさらに外側に設けら
れている外側磁脚55,56によって捕捉され、これに
よって外部に漏洩する磁束は減少することになる。外部
漏洩磁束は外側磁脚55,56が存在しないものに比べ
て例えば1/30〜1/50程度に低減できる。
【0035】この実施例の場合、巻線を施すのは中央磁
脚52のみであり、上記図13の例に比べて製造工程も
簡略化される。さらに、鉄心サイズは図1(a)に示す
ようにa×(a+a/3+a/3)とすればよく、また
巻線ボビンも1つでよいことから図13の例よりも小型
軽量化が実現される。
脚52のみであり、上記図13の例に比べて製造工程も
簡略化される。さらに、鉄心サイズは図1(a)に示す
ようにa×(a+a/3+a/3)とすればよく、また
巻線ボビンも1つでよいことから図13の例よりも小型
軽量化が実現される。
【0036】<第2の実施例>第2の実施例を図2、図
3で説明する。図2は、この第2の実施例のリアクター
を用いることが好適な電源回路例を示し、まずこれを説
明する。この電源回路は交流電源としてワイド入力対応
可能なように倍電圧整流平滑回路が搭載されているもの
である。なお図8の電源回路と同一部分は同一符号を付
し、説明を省略する。
3で説明する。図2は、この第2の実施例のリアクター
を用いることが好適な電源回路例を示し、まずこれを説
明する。この電源回路は交流電源としてワイド入力対応
可能なように倍電圧整流平滑回路が搭載されているもの
である。なお図8の電源回路と同一部分は同一符号を付
し、説明を省略する。
【0037】この場合、平滑用コンデンサとしてコンデ
ンサCi1 とCi2 が直列接続され、コンデンサCi1
とCi2 の中点とコモンドコイルフィルタ4の巻線4b
aの間に、スイッチSWとパワーチョークコイルL2 が
配されている。スイッチSWは例えばトライアックやリ
レーにより構成することができ、このスイッチSWは、
交流入力100V系入力の際にはオン、交流入力200
V系入力の際にはオフとされるものである。
ンサCi1 とCi2 が直列接続され、コンデンサCi1
とCi2 の中点とコモンドコイルフィルタ4の巻線4b
aの間に、スイッチSWとパワーチョークコイルL2 が
配されている。スイッチSWは例えばトライアックやリ
レーにより構成することができ、このスイッチSWは、
交流入力100V系入力の際にはオン、交流入力200
V系入力の際にはオフとされるものである。
【0038】交流入力200V系入力の際で、スイッチ
SWがオフである場合は、平滑用コンデンサとしてはコ
ンデンサCi1 とCi2 の直列容量が機能し、全波整流
回路5の出力である直流脈動電圧を平滑して200V系
の直流電圧Eiを出力している。このとき、パワーチョ
ークコイルL1 が機能して力率改善動作が行なわれる。
SWがオフである場合は、平滑用コンデンサとしてはコ
ンデンサCi1 とCi2 の直列容量が機能し、全波整流
回路5の出力である直流脈動電圧を平滑して200V系
の直流電圧Eiを出力している。このとき、パワーチョ
ークコイルL1 が機能して力率改善動作が行なわれる。
【0039】一方、交流入力100V系入力の際で、ス
イッチSWがオンである場合は、その交流入力電圧の正
の期間は、電流は交流電源1→ダイオードD3 →平滑用
コンデンサCi1 →パワーチョークコイルL2 →スイッ
チSW→交流電源1の経路で流れ、また交流入力電圧の
負の期間は、電流は交流電源1→スイッチSW→パワー
チョークコイルL2 →平滑用コンデンサCi2 →ダイオ
ードD1 →交流電源1の経路で流れる。従って、平滑用
コンデンサCi1 ,Ci2 に対する正期間、負期間の充
電により、電圧Eiとしては交流入力の倍の200V系
の電圧が得られることになり、この際の力率改善動作は
パワーチョークコイルL2 により行なわれる。
イッチSWがオンである場合は、その交流入力電圧の正
の期間は、電流は交流電源1→ダイオードD3 →平滑用
コンデンサCi1 →パワーチョークコイルL2 →スイッ
チSW→交流電源1の経路で流れ、また交流入力電圧の
負の期間は、電流は交流電源1→スイッチSW→パワー
チョークコイルL2 →平滑用コンデンサCi2 →ダイオ
ードD1 →交流電源1の経路で流れる。従って、平滑用
コンデンサCi1 ,Ci2 に対する正期間、負期間の充
電により、電圧Eiとしては交流入力の倍の200V系
の電圧が得られることになり、この際の力率改善動作は
パワーチョークコイルL2 により行なわれる。
【0040】このような回路の場合、パワーチョークコ
イルL1 としては例えば10mH、パワーチョークコイ
ルL2 としては60mHとされ、つまり異なるインダク
タンス値の2つのパワーチョークコイルが必要になる。
イルL1 としては例えば10mH、パワーチョークコイ
ルL2 としては60mHとされ、つまり異なるインダク
タンス値の2つのパワーチョークコイルが必要になる。
【0041】このような2つのパワーチョークコイルを
1つのリアクター素子として実現するのが図3に示され
る第2の実施例である。なお、図3においてボビンBは
図示を省略している。つまり、上記第1の実施例で説明
した鉄心50の2つを、各磁脚どうしが直交方向に相対
して当接する状態に互いに対向されている。なお、中央
磁脚52と他方の鉄心50との間はギャップは形成され
ていない。
1つのリアクター素子として実現するのが図3に示され
る第2の実施例である。なお、図3においてボビンBは
図示を省略している。つまり、上記第1の実施例で説明
した鉄心50の2つを、各磁脚どうしが直交方向に相対
して当接する状態に互いに対向されている。なお、中央
磁脚52と他方の鉄心50との間はギャップは形成され
ていない。
【0042】そして、一方の鉄心10の中央磁脚52に
例えばパワーチョークコイルL1 となるリアクター部と
しての巻線N1 (10mH)が施され、他方の鉄心50
の中央磁脚52にパワーチョークコイルL2 となるリア
クター部としての巻線N2 (60mH)が施されてい
る。
例えばパワーチョークコイルL1 となるリアクター部と
しての巻線N1 (10mH)が施され、他方の鉄心50
の中央磁脚52にパワーチョークコイルL2 となるリア
クター部としての巻線N2 (60mH)が施されてい
る。
【0043】鉄心50,50が直交状態に当接されるこ
とで、各リアクター部での磁束干渉は殆どなく、従って
2つのリアクター部としてそれぞれ独立に機能できる。
このように2つのリアクター部を1つのリアクタ素子と
して構成することで、回路規模の小型化が促進されるこ
とはいうまでもない。
とで、各リアクター部での磁束干渉は殆どなく、従って
2つのリアクター部としてそれぞれ独立に機能できる。
このように2つのリアクター部を1つのリアクタ素子と
して構成することで、回路規模の小型化が促進されるこ
とはいうまでもない。
【0044】なお、この実施例では中央磁脚52の先端
はギャップ無しで接合しているが、主磁束ΦM が通じる
磁路は、相対する鉄心60が積層鉄心で形成され、つま
り打ち抜き鉄心を積層した部位の僅かな隙間がギャップ
として機能していることになり、実際には中央磁脚52
の先端にギャップが存在することとなっている。
はギャップ無しで接合しているが、主磁束ΦM が通じる
磁路は、相対する鉄心60が積層鉄心で形成され、つま
り打ち抜き鉄心を積層した部位の僅かな隙間がギャップ
として機能していることになり、実際には中央磁脚52
の先端にギャップが存在することとなっている。
【0045】<実施例3>図4は本発明の第3の実施例
として、上記した鉄心構造を利用したトランスの構造を
示すものである。図4(a)はトランスの平面図、図4
(b)は斜視図であり、このトランスは、2つの鉄心6
0,60を有して成る。各鉄心60は基礎鉄心61か
ら、中央磁脚62及びその両側に磁脚63,64を有す
るE字状鉄心の両側にさらに外側磁脚65,66が設け
られてダブルE型鉄心として形成される。この鉄心60
は例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成される。
として、上記した鉄心構造を利用したトランスの構造を
示すものである。図4(a)はトランスの平面図、図4
(b)は斜視図であり、このトランスは、2つの鉄心6
0,60を有して成る。各鉄心60は基礎鉄心61か
ら、中央磁脚62及びその両側に磁脚63,64を有す
るE字状鉄心の両側にさらに外側磁脚65,66が設け
られてダブルE型鉄心として形成される。この鉄心60
は例えば珪素鋼板の積層鉄心として形成される。
【0046】そして、この鉄心60の一対が互いに対向
された状態で当接される。このとき、中央磁脚62,6
2間にはギャップGが形成される。そして中央磁脚6
2,62に対して、図1(b)からわかるように、1次
2次分割ボビンBにおいて端子TN1 〜端子TN1 間の
巻線N1 、及び端子TN2 〜端子TN2 間の巻線N2 が
施される。
された状態で当接される。このとき、中央磁脚62,6
2間にはギャップGが形成される。そして中央磁脚6
2,62に対して、図1(b)からわかるように、1次
2次分割ボビンBにおいて端子TN1 〜端子TN1 間の
巻線N1 、及び端子TN2 〜端子TN2 間の巻線N2 が
施される。
【0047】この場合、主磁束ΦM は図4(a)に示す
ように中央磁脚62から磁脚63,64において磁路が
形成されるように発生し、また漏洩磁束Φl は外側磁脚
65,66により構成される磁路に発生し、これによっ
て外部に漏洩する磁束は減少することになる。外部漏洩
磁束は外側磁脚65,66が存在しないものに比べて例
えば1/30〜1/50程度に低減できる。
ように中央磁脚62から磁脚63,64において磁路が
形成されるように発生し、また漏洩磁束Φl は外側磁脚
65,66により構成される磁路に発生し、これによっ
て外部に漏洩する磁束は減少することになる。外部漏洩
磁束は外側磁脚65,66が存在しないものに比べて例
えば1/30〜1/50程度に低減できる。
【0048】そして、この実施例の場合、巻線を施すの
は中央磁脚52のみであり、上記図14の例に比べて製
造工程も簡略化され、さらに、鉄心サイズが図14の場
合より小型化できること及び巻線ボビンも1つでよいこ
とから小型軽量化が実現される。
は中央磁脚52のみであり、上記図14の例に比べて製
造工程も簡略化され、さらに、鉄心サイズが図14の場
合より小型化できること及び巻線ボビンも1つでよいこ
とから小型軽量化が実現される。
【0049】<第4の実施例>第4の実施例を図5、図
6で説明する。図5は、この第4の実施例のトランスを
用いることが好適な回路例を示したものである。例えば
この図5のように電源回路においてメイントランスと補
助トランスを有する機器が存在する。例えば補助トラン
スとして、起動用、スタンバイ用、保護回路用などの電
源を供給するようにしたものである。例えばこのように
2単位のトランスを設ける場合に漏洩磁束の削減及びコ
ストダウンを実現することができるトランスがこの第4
の実施例及び後述する第5の実施例のトランスとなる。
6で説明する。図5は、この第4の実施例のトランスを
用いることが好適な回路例を示したものである。例えば
この図5のように電源回路においてメイントランスと補
助トランスを有する機器が存在する。例えば補助トラン
スとして、起動用、スタンバイ用、保護回路用などの電
源を供給するようにしたものである。例えばこのように
2単位のトランスを設ける場合に漏洩磁束の削減及びコ
ストダウンを実現することができるトランスがこの第4
の実施例及び後述する第5の実施例のトランスとなる。
【0050】第4の実施例としてのトランスの構造は図
6に示される。即ち、1次巻線N1及び2次巻線N2 を
施したメイントランス部分の構成は図4のものと同一で
あるが、その一方の鉄心60に対して基礎鉄心61側か
らさらにもう1つの鉄心60を当接させる。そして、そ
のメイントランスの側面に接合した鉄心60の中央磁脚
62に補助トランスとして、分割ボビン(図示せず)に
1次巻線N1H及び2次巻線N2Hを施している。
6に示される。即ち、1次巻線N1及び2次巻線N2 を
施したメイントランス部分の構成は図4のものと同一で
あるが、その一方の鉄心60に対して基礎鉄心61側か
らさらにもう1つの鉄心60を当接させる。そして、そ
のメイントランスの側面に接合した鉄心60の中央磁脚
62に補助トランスとして、分割ボビン(図示せず)に
1次巻線N1H及び2次巻線N2Hを施している。
【0051】このようにすることで、メイントランスと
補助トランスを1つの複合トランスユニットとして構成
でき、回路スペース的に有効となる。
補助トランスを1つの複合トランスユニットとして構成
でき、回路スペース的に有効となる。
【0052】<第5の実施例>第5の実施例としてのト
ランスは第4の実施例と同様にを複合トランスユニット
とするものであり、その構造は図7に示される。つま
り、上記第3の実施例で説明した鉄心60の2つを、各
磁脚どうしが直交方向に相対して当接する状態に互いに
対向されている。なお、中央磁脚62と他方の鉄心60
との間はギャップは形成されていないが、鉄心60が積
層鉄心で形成され、つまり打ち抜き鉄心を積層した部位
の僅かな隙間がギャップとして機能していることによ
り、実際には中央磁脚62の先端にギャップが存在する
こととなっている。
ランスは第4の実施例と同様にを複合トランスユニット
とするものであり、その構造は図7に示される。つま
り、上記第3の実施例で説明した鉄心60の2つを、各
磁脚どうしが直交方向に相対して当接する状態に互いに
対向されている。なお、中央磁脚62と他方の鉄心60
との間はギャップは形成されていないが、鉄心60が積
層鉄心で形成され、つまり打ち抜き鉄心を積層した部位
の僅かな隙間がギャップとして機能していることによ
り、実際には中央磁脚62の先端にギャップが存在する
こととなっている。
【0053】互いに直交状態に対向された鉄心60,6
0の一方では、その中央磁脚62に例えばメイントラン
スとなる1次巻線N1 及び2次巻線N2 がボビン(図示
せず)に巻装されて装着され、また他方の鉄心60の中
央磁脚62には補助トランスとしての1次巻線N1H及び
2次巻線N2Hがボビン(図示せず)に巻装されて装着さ
れている。
0の一方では、その中央磁脚62に例えばメイントラン
スとなる1次巻線N1 及び2次巻線N2 がボビン(図示
せず)に巻装されて装着され、また他方の鉄心60の中
央磁脚62には補助トランスとしての1次巻線N1H及び
2次巻線N2Hがボビン(図示せず)に巻装されて装着さ
れている。
【0054】この場合、鉄心60,60が直交状態に当
接されることで、各トランス部での磁束干渉は殆どな
く、従って2つのトランス部としてそれぞれ独立に機能
できる。そしてこのように2つのトランス部を1つの複
合トランスユニットとして構成することで、回路規模の
小型化が促進される。
接されることで、各トランス部での磁束干渉は殆どな
く、従って2つのトランス部としてそれぞれ独立に機能
できる。そしてこのように2つのトランス部を1つの複
合トランスユニットとして構成することで、回路規模の
小型化が促進される。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリアクター
及びトランスでは、漏洩磁束を減少させ、磁気シールド
を不要とすることができるとともに、小型軽量化を実現
できるという効果がある。さらに、巻線ボビン数を少な
くでき、製造工程の簡略化を実現するとともにコストダ
ウンに寄与できるという効果がある。また複合リアクタ
ー素子、複合トランスユニットとして構成することで、
さらに回路経済性を向上させることができるという効果
もある。
及びトランスでは、漏洩磁束を減少させ、磁気シールド
を不要とすることができるとともに、小型軽量化を実現
できるという効果がある。さらに、巻線ボビン数を少な
くでき、製造工程の簡略化を実現するとともにコストダ
ウンに寄与できるという効果がある。また複合リアクタ
ー素子、複合トランスユニットとして構成することで、
さらに回路経済性を向上させることができるという効果
もある。
【図1】本発明の第1の実施例のリアクターの平面図及
び斜視図である。
び斜視図である。
【図2】ワイドレンジ対応の電源回路の回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例のリアクターの斜視図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第3の実施例のトランスの平面図及び
斜視図である。
斜視図である。
【図5】2単位のトランスを有する電源回路の回路図で
ある。
ある。
【図6】本発明の第4の実施例のトランスの平面図であ
る。
る。
【図7】本発明の第5の実施例のトランスの斜視図であ
る。
る。
【図8】電源回路の回路図である。
【図9】従来のリアクターの平面図である。
【図10】トランス回路の説明図である。
【図11】従来のトランスの平面図である。
【図12】従来の磁気シールドを施したトランスの斜視
図である。
図である。
【図13】従来のリアクターの平面図及び斜視図であ
る。
る。
【図14】従来のトランスの平面図、斜視図、及び回路
図である。
図である。
50,60 鉄心 51,61 基礎鉄心 52,62 中央磁脚 53,54,63,64 磁脚 55,56,65,66 外側磁脚 NL ,NL1,NL2 巻線 N1 ,N1H 1次巻線 N2 ,N2H 2次巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/06 A 9180−5H
Claims (6)
- 【請求項1】 中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路
とするE字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型
の鉄心本体を形成し、該鉄心本体2個を、各中央磁脚間
にはギャップが設けられ他の磁脚は当接された状態で互
いに対向するように配置するとともに、前記中央磁脚に
巻線が施されて形成されることを特徴とするリアクタ
ー。 - 【請求項2】 中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路
とするE字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型
の鉄心本体を形成し、該鉄心本体の一対が、各磁脚どう
しが直交方向に相対して当接する状態に互いに対向され
るとともに、一方の鉄心本体の中央磁脚に第1のリアク
ター部としての巻線が施され、他方の鉄心本体の中央磁
脚に第2のリアクター部としての巻線が施されているこ
とを特徴とするリアクター。 - 【請求項3】 中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路
とするE字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型
の鉄心本体を形成し、該鉄心本体の一対が、各中央磁脚
間及び他の磁脚が当接された状態で互いに対向されると
ともに、前記中央磁脚に1次巻線及び2次巻線が施され
て形成されることを特徴とするトランス。 - 【請求項4】 前記各中央磁脚間にギャップが設けられ
ることを特徴とする請求項3に記載のトランス。 - 【請求項5】 中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路
とするE字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型
の鉄心本体が形成されるとともに、この鉄心本体として
第1、第2、第3の鉄心本体が設けられ、第1及び第2
の鉄心本体が、各中央磁脚及び他の磁脚が対向された状
態に配置され、その中央磁脚に第1のトランスとしての
1次巻線及び2次巻線が施されているとともに、 第2の鉄心本体の背面側に第3の鉄心本体を当接し、そ
の中央磁脚に第2のトランスとしての1次巻線及び2次
巻線が施されていることを特徴とするトランス。 - 【請求項6】 中央磁脚及びその両側磁脚を主磁気回路
とするE字状鉄心の両側に外側磁脚を設けてダブルE型
の鉄心本体が形成され、該鉄心本体の一対が、各磁脚ど
うしが直交方向に相対して当接する状態に互いに対向さ
れるとともに、一方の鉄心本体の中央磁脚に第1のトラ
ンスとしての1次巻線及び2次巻線が施され、他方の鉄
心本体の中央磁脚に第2のトランスとしての1次巻線及
び2次巻線が施されて形成されることを特徴とするトラ
ンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6058276A JPH07245222A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | リアクター及びトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6058276A JPH07245222A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | リアクター及びトランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07245222A true JPH07245222A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=13079672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6058276A Withdrawn JPH07245222A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | リアクター及びトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07245222A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP2023147172A (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-12 | 株式会社オリジン | トランス |
-
1994
- 1994-03-04 JP JP6058276A patent/JPH07245222A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |