JPH03167392A - 紙の製造方法 - Google Patents

紙の製造方法

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JPH03167392A
JPH03167392A JP20467390A JP20467390A JPH03167392A JP H03167392 A JPH03167392 A JP H03167392A JP 20467390 A JP20467390 A JP 20467390A JP 20467390 A JP20467390 A JP 20467390A JP H03167392 A JPH03167392 A JP H03167392A
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JP
Japan
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paper
added
pulp
cationic
pulp slurry
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Application number
JP20467390A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Yasuda
普道 安田
Shigehiro Fukuda
福田 繁宏
Masato Nakamura
中村 眞人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は紙の製造方法に関し、特にパルプ調成工程や抄
紙工程の汚れに起因するトラブルの解消効果が顕著で、
且つピッキング強度等の紙力、地合、或いは平滑性等の
紙質が向上し、更に、ワイヤー上での濾水性や原料の歩
留り効果(高灰分化)に優れた紙の製造に関する。
「従来の技術」 一般に紙を抄造する場合、バルブ調戒工程において、紙
の白色度、不透明度、平滑性、筆記性、印刷適性等の各
種の紙質適性付与のため、或いは紙の手触り、風合いを
良くするために、パルプスラリーに填料が添加されて抄
紙が行われている。
近年、各種の紙に対する品質要求は益々厳しくなってお
り、その上に原木事情の悪化によりパルプを節約するた
めに紙の高灰分化が進んでいる。
更に、紙の軽量化や高速生産への対応も要請されており
、必然的に、紙力向上或いは歩留り向上のための技術確
立が急務となっている。
従来、pH 4.5付近の酸性域で抄紙する酸性抄紙法
では、タルク等の抄紙用填料と共にパルプ繊維や填料等
の定着剤として、或いは歩留向上剤として硫酸バンドが
汎用されてきた。一方、弱酸性〜弱アルカリ性で抄紙す
る中性抄紙法では、アルカリ性填料が使用でき、代表的
な例としては炭酸カルシウムを填料として使用すること
が一般的となっており、その需要は年々増加している。
ところで、アルカリ性填料として、コート祇プロークや
炭酸カルシウム等を配合して紙を製造する方法において
は、例えば炭酸カルシウムを含むパルプスラリーに硫酸
バンド等の如く酸性又は弱酸性を呈する水溶性の多価金
属化合物を抄紙用内添助剤として添加すると、酸一炭酸
カルシウムとの化学反応により二酸化炭素が発生し、所
謂発泡現象や、或いは粘着性のあるアル稟ニウム等の水
酸化物が生成し、これらの生成物が付着物となってパル
プ調戒工程や抄紙工程を汚す、所謂スケールトラブルの
誘発原因となっている。
また、中性抄紙系においては、酸性抄紙で見られるよう
な硫酸バンド等の多価金属化合物の定着剤や紙力増強剤
としての作用効果が著しく低下する等の問題があり、硫
酸ハンド等を使用することには積極的ではなかった。従
って、一般的には、その代用として歩留りを向上させた
り、或いは、紙の強度を高めるために高価な歩留向上剤
や紙力増強剤等が多量に使用されているのが実情である
他方、硫酸バンド等は安価で扱い易く、しかも酸性抄紙
で見られるような定着剤や紙力増強剤としての効力に対
する魅力が捨て難しといった事情も有り、アルカリ性填
料を用いる紙の製造方法においても硫酸バンド等の多価
金属化合物が使用されているのもまた現実である。
例えば、硫酸バンド等の特定の金属塩を合成サイズ剤定
着後に使用する方法(特公昭64−6320号)炭酸カ
ルシウムを含むパルプスラリーに無機のアルξニウム化
合物を添加してゼーター・ポテンシャルを調整する方法
(特公昭63−17958号)、第3級ア藁ン系ポリア
クリルアミド紙力増強剤と共に水溶性アルミニウム塩を
添加して抄紙する方法(特公昭62−24560号)や
有機ケテンニ量体のカチオン性水性分散液と水溶性アル
ミニウム塩及び第3級アミン:R粉誘導体を含有させて
中性紙を得る方法(特公昭59−199900号)等が
提案されている。しかし、いずれの方法も、紙の品質を
改良する技術に留まっていて、前述の如く本来問題とさ
れるべき発泡現象及びパルプ調成工程や抄紙工程での汚
れに起因するトラブル等の問題を解消する技術としては
未解決の状態である。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み、本発明者等はアルカリ性填料を主体
として用いる抄紙方法において、パルプ調戒工程や抄紙
工程での汚れに起因するトラブルの解消を目的とし、且
つビッキング強度等の紙の品質を向上させる方法につい
て鋭意研究を重ねた結果、特にアルカリ性填料を含むパ
ルプスラリーに、アルカリ土類金属を含まない水溶性の
多価金属化合物と両性及び/又はカチオン性の紙力増強
剤とを殆ど同時に添加し、更に、パルプスラリーの比導
電率を特定することによって、阻害物質であるイオン性
物質の発生が極めて効果的に抑制され、所望とする優れ
た効果が得られることを見出したのである。
「課題を解決するための千段」 本発明は、パルプスラリーに填料を添加して抄紙する紙
の製造方法において、アルカリ性填料を含有するパルプ
スラリーにアルカリ土類金属を含まない水溶性の多価金
属化合物と両性及び/又はカチオン性の紙力増強剤とを
、その添加間隔が1分間以内になるように添加し、且つ
少なくとも該多価金属化合物が添加された後のパルプス
ラリ一〇比導電率が1.5ms/cm以下となるように
調整をした後に、その他の抄紙用向添助剤を添加するこ
とを特徴とする紙の製造方法である。
「作用」 一iに、抄紙用のパルプ配合としては、目的とする紙品
質に応じてLKP , NKP ,機械パルプや古紙パ
ルプ等のパルプが適宜配合され、更にこのパ,ルプスラ
リー中には各種填料、サイズ剤、歩留向上剤、濾水性向
上剤、紙力増強剤、染料、その他の各種抄紙用内添助剤
が必要に応じて添加され、各種調威装置による混合〜調
戒段階、即ち、パルパー、リファイナー、ジヨルダン等
の叩解機を経て、各種パルプ原料チェスト、送液ポンプ
、及びスクリーンやクリーナー等の精選工程を通過しワ
イヤーパートへと導かれ、脱水工程や乾燥工程を経て紙
として仕上げられる。
而して、本発明の方法は、アルカリ性填料を含むパルプ
スラリーに、アルカリ土類金属を含まない水溶性の多価
金属化合物(以下、多価金属化合物と呼称する)と両性
及び/又はカチオン性の紙力増強剤(以下、特に断らな
い限りカチオン性紙力剤と呼称する)とを、殆ど同時又
は連続して添加しておき、前述の調威装置の内、少なく
とも1つ以上の装置を利用してそのパルプスラリーを混
合、通過させた後に、その他の抄紙用向添助剤を添加す
るものである。更に、本発明の方法は、添加される多価
金属化合物やカチオン性紙力剤及びその後で添加される
抄紙用内添助剤等の作用効果が最大限に発揮されるよう
に、比導電率(以下SCと記す)を特定し、溶存するイ
オン性物質の濃度が高くならないようにするところに極
めて大きな意義を有するものである。
即ち、アルカリ性填料を含むパルプスラリーに、多価金
属化合物とカチオン性紙力剤とを、その添加間隔が1分
以内、好ましくは30秒以内に添加し、且つ少なくとも
多価金属化合物が添加された後のパルプスラリーのSC
を1.5mS/cm以下、好ましくはl.2ms/cm
以下に特定し、その後にその他の抄紙用内添助剤の添加
を行うものである。
因みに、SCが1.5mS/cs+を越えたままでパル
プスラリーの調製が行われると、溶存した多量のイオン
性物質がアルカリ性填料と反応や結合を起こし、その結
果として粘着性のある生成物を発生させ、パルプ調威工
程や抄紙工程の汚れを誘発する原因となったり、或いは
、後で添加するサイズ剤等の内添助剤の作用効果を低下
させたりするので好ましくない。
上記の如き実情から、本発明者等は、アルカリ性填料を
主たる填料として使用する抄紙方法において、従来から
パルプ調戒工程や抄紙工程での汚れ等に起因するトラブ
ル発生が問題であった多価金属化合物を抄紙用内添助剤
として積極的に使用できる方法について鋭意研究を重ね
た結果、多価金属化合物とカチオン性紙力剤とを、その
添加間隔が1分以内、より好ましくは殆ど同時又は連続
して添加することの重要性を見出した.更に、パルプス
ラリーのSCを調整することによって相乗効果が得られ
、多価金属化合物が積極的に使用できるばかりか、カチ
オン性紙力剤の作用効果が予想以上に発揮されることを
見出したのである。
即ち、本発明は、以上の条件を全て満たすことによって
初めて所望の効果が得られるものであり、従来の技術か
らは容易に想到し得ないものである。
このように、本発明は、パルプ調成工程や抄紙工程での
汚れ等に起因するトラブルの解消を目的とするものであ
るが、更に、ピッキング強度等の紙力や地合、平滑性等
の紙質が向上することについては全く予想もしていない
ことであった。このような優れた効果が得られる理由に
ついては必ずしも明らかではないが、その要因として次
の様なことが考えられる。
一般にパルプスラリー中のパルプ繊維や填料等はアニオ
ン性の表面電荷を有しており、このパルプスラリーにカ
チオン性物質である多価金属化合物やカチオン性紙力剤
を添加することによって、これらのカチオン性物質−と
アニオン性物質との間には静電気的親和力が作用し、バ
ルブ繊維や填料等の表面にカチオン性物質が吸着結合さ
れ、強固な集合体(フロック)が形成されることはよく
知られていることである。
ところで、本発明は多価金属化合物とカチオン性紙力剤
とを殆ど同時に添加するものであるが、これらは前述の
如き共にカチオン性物質であるために、殆ど同時に添加
することによって、お互いの静電気的な反発による分散
作用で、パルプ繊維等への均一な定着が可能となること
が考えられる。
従って、多価金属化合物においては、アルカリ性填料へ
の局部的な集中吸着が緩和されるために、結果として酸
−アルカリ反応が抑制され、発泡現象や汚れが改善され
るものと思われる。このことは、本発明の方法において
はSCが低下していることからも理解できることである
。一方、カチオン性紙力剤においては、紙全体の繊維間
結合がほぼ均一となるために、結果的に紙力が向上し、
更に、形威されたパルプ繊維等の集合体も均一な大きさ
となって分散するために、地合も向上するものと思われ
る。或いは、お互いの静電気的な反発力によって、糸ま
り状になっているカチオン性紙力剤の高分子鎖がより伸
長した状態になり、分子の有効長が増加し凝集力が高ま
るために、カチオン性紙力剤による繊維間結合がより一
層強くなって、紙力が向上すること等が推定される。
また、本発明の所望の効果を得る為には、パルプスラリ
一の分散状態が良いことも必要である。
混合段階で使用される調或装置としては、特に限定する
ものではなく適宜使用できるが、使用する装置の攪拌能
力が不十分であってはならない。即ち、多価金属化合物
やカチオン性紙力剤がパルプスラリー中に殆ど均一な分
散をし、バルブ繊維等への均一な定着が可能となるよう
な攪拌力と接触時間のとれる装置がより好ましいものと
言える。
例えば、パルプスラリ一の入った原料チェストに多価金
属化合物とカチオン性紙力剤を添加し攪拌する方法、及
び、更にリファイナーや送液ポンプ等を通過させる方法
、或いは、送液ポンプの入?側に多価金属化合物やカチ
オン性紙力剤の添加口を設けて添加する方法等が挙げら
れる。
なお、多価金属化合物とカチオン性紙力剤の添加間隔は
各種調威装置や配管等の容量とパルプスラリ一の流量等
により算出することができる。
また、このようにして本発明の方法ではパルプスラリー
を調製することによって、パルプスラリ一のSCはいず
れの系内においても1.5a+S/cn+以下に維持さ
れ、またゼーター・ポテンシャルもO付近に調整するこ
とが可能となるものである。
本発明の方法で使用される多価金属化合物としては、特
に限定されるものではなく、例えばA2、Tt, Cr
 s F e % Co % Nis Cu SZn 
% ZrsSn,Sb,Pb等のハロゲン化物、酸素酸
塩、有機酸塩、錯塩等や水に易分散性のコロイド液及び
下記の一般式で表される塩基性アルミニウム化合物等の
多価金属化合物が例示される。
一般式■ 〔^lz(Oll)aC1i−) −一般式
■ ( Alz(OH),1(SO*) n−,,>z
■〕.(0<n<6、 1<m≦20) これらの中でも、特にA/!,Fe ,Sn ,Znの
塩化物、硫酸塩、有機酸塩等やコロイド液及び上記一般
式で表される塩基性アル旦ニウム化合物が本発明の所望
の効果を得る上で優れている。
更に付言するならば、金属化合物の毒性や経済性、白さ
の点等から、,lの塩化物、硫酸塩、有機酸塩、アルく
ナゾルや上記一般式で表される塩基性アルミニウム化合
物が好ましく用いられる。
又、必要に応じて1種のみならず、2種以上の多価金属
化合物を適宜組み合わせて使用することも可能である。
なお、水溶性のアルカリ土頻金属化合物は、パルプ調威
工程や抄紙工程での汚れを解消する効果が乏しく、また
、ピッキング強度等を向上させる効果が劣り、本発明の
所望の効果を得ることができないので好ましくない。
本発明で使用する多価金属化合物の添加星は、その種類
やパルプスラリーのSC等に応じて調整されるものであ
るが、通常は、パルプ繊維100gに対して0.05〜
lOミリモル、より好ましくは0.1〜6ξリモル程度
の範囲である。因みに、o.ossリモル未満の場合は
本発明の所望の効果が得られず、一方、10ミリモルを
越えるとSCが極端に高くなる恐れがあり、パルプ調成
工程や抄紙工程での汚れを誘発する原因となるために好
ましくない。
なお、本発明の方法ではアルカリ性填料を用いるため、
パルプスラリーのpHは弱酸性〜アルカリ性に調整する
ことが必要である。その為に必要に応じてpHyI整剤
を適宜使用することができる。
本発明の方法で使用されるカチオン性紙力剤としては特
に限定するものではなく、一般に使用されるカチオン性
紙力増強剤でよいが、更に、カチオン性とア二オン性の
両イオン性基を併有するカチオン性紙力増強剤に近い性
質を示す両性の紙力増強剤をも含むものである。例えば
、各種澱粉類、ポリアクリルアミド、ボリエチレンイミ
ン、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、植物ガム、
尿素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂等のカチ
オン性又は両性の変性物及び誘導体等が例示されるが、
特に限定するものではない.これらのカチオン性紙力剤
の中にあって、カチオン性又は両性澱粉(以下特に断ら
ない限り、単にカチオン性澱粉と言う)、及びカチオン
性又は両性のポリアクリルアミド系重合体(以下特に断
らない限り、単にカチオン性ポリアクリルアミド系重合
体と言う)は本発明の所望の効果を得る上で好ましく使
用できる。
なお、本発明で使用されるカチオン性澱粉は、通常の澱
粉製造原料から得られる澱粉、例えば玉蜀黍澱粉、小麦
澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、サツマイモ澱粉、モ
チトウモロコシ澱粉、サゴ澱粉、高アミロース含有澱粉
や米澱粉等の未変性の天然澱粉、及び酢酸澱粉、燐酸澱
粉、ギ酸澱粉等のエステル化澱粉やメチル澱粉、ヒドロ
キシエチル澱粉、カルポキシメチル澱粉等のエーテル化
澱粉等の各種澱粉誘導体及び変性物、或いはこれらの混
合物に各種アξノ、4級アンモニウム塩やイミン等のカ
チオン性基を導入して行う公知の技術で得られるカチオ
ン性B粉である.その製造方法は特に限定するものでは
なく、例えば、澱粉に2一ジエチルアミノエチルクロリ
ド、3−クロロー2−ヒドロキシプロピルートリメチル
アンモニウムクロライド又は2.3−エボキシプロビル
ートリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン化剤
と反応させて分子内に3級アミノ又は4級アンモニウム
塩等を導入する方法、或いはジメチルアミノエチルメタ
クリレート又は2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオ
キシブロピルトリメチルアンモニウムクロライド等のカ
チオン性高分子とグラフト共重合する方法で得られるカ
チオン性澱粉等が挙げられる。なお、本発明で使用でき
るカチオン性澱粉には、上記の各種カチオン性基と燐酸
エステル基等のア二オン性基とで処理する方法等で得ら
れる両性澱粉も含まれる. また、カチオン性澱粉のカチオン性基の置換度(D.S
 ;グルコース単位)についても特に限定するものでは
なく、ロ.Sが0.Olの低置換度のものから0.1程
度の高置換度のものまで幅広く使用できるものである.
更に、カチオン性澱粉の分子量についても特に限定する
ものではなく、例えばゲルクロマトグラフで測定した分
子量がプルラン換算で50万以上であるカチオン性澱粉
がより好ましく使用できる。
本発明で使用するカチオン性ポリアクリルアミド系重合
体は、アクリルアよド系モノマーを主たる構成七ノマー
とし、カチオン性基、例えば2級アξノ、3級アミノ又
は4級アンモニウム基を含有して得られる水溶性重合体
であるが、更には、アニオン性基、例えばスルホン基、
カルボキシル基等を併有し、両性に処理したポリアクリ
ルアミド系重合体をも含むものである. カチオン性基の導入はアクリルアミド系重合体をマンニ
ッヒ反応、ホフマン反応、トランスアミデーション反応
等によって変或するか、或いは、アクリルアミド系モノ
マーとカチオン性基を含有するビニルモノマーとを共重
合反応させる等の方法によって行われる。例えば、〈米
国特許第2838397号〉、(特開昭50−1557
06号)、(特開昭56−144295号)、(特開昭
57−143600号)、(特開昭58 − 4898
号)、(特開昭58 − 60095号)等に記載され
ている方法が例示できるが、特にこれらの製造方法等に
限定されるものではない。
なお、カチオン性基を含有するビニルモノマーとしては
、例えば、ビニルピリジン、モノー或いはジーアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレート、モノー或いはジ
ーアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルイξダゾール、モノー或いはジーアルキルアミン及
びそれらの混合物、更にそれらの4級アンモニウム塩や
トリメチルビニルベンジルアンモニウムクロライド或い
はジアリルメチルアンモニウムクロライド等が挙げられ
、これらのビニルモノマーの1種、若しくは2種以上が
併用されてカチオン性ポリアクリルアミド系重合体が合
威される。これらの内で、特に3級アミノ基、及び4級
アンモニウム基を含むカチオン性又は両性のポリアクリ
ルアミド系重合体は、より好ましく使用できるものであ
る。
また、カチオン性ポリアクリルアミド系重合体のカチオ
ン性基の含有量についても特に限定するものではなく、
1〜70モル%、好ましくは2〜40モル%含有するも
のである。更に、分子量についても特に限定するもので
はなく、1万〜200万、好ましくは3〜150万から
なるカチオン性ポリアクリルアミド系重合体が好ましく
使用できる。
本発明で使用するカチオン性紙力剤の添加量は、特に限
定するものではないが、通常は、パルプ繊維lOO重量
部に対して0.01〜10重量部、より好ましくは0.
05〜5重量部程度の範囲である。
填料としては、既述したようにアルカリ性填料を主たる
填料とするものであり、アルカリ性填料とは、その10
重量%濃度における水性スラリーのpHが8以上のもの
を指す。例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪
酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化アルミニウム
、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムや水酸化亜鉛
等が例示される。特に、これらの中でも炭酸カルシウム
は、生産量が多く経済的に廉価であり、工業的に有用で
あるため、好ましく使用される。
なお、炭酸カルシウムは、その種類、製法、形状、粒径
等の如何は問わず、例えば、カルサイト系やアラゴナイ
ト系軽質炭酸カルシウム、或いは乾式粉砕型や湿式粉砕
型重質炭酸カルシウム等が紙の用途や品質に応じて適宜
選択され、単独、或いは併用して使用できる。なお、当
業界で一般に公知公用の填料、例えばタルク、カオリン
、クレー、焼威カオリン、デラミカオリン、二酸化チタ
ン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、シリカ、ホワ
イトカーボン、アルミノ珪酸塩、ベントナイト、セリサ
イト等の鉱物質填料やボリスチレン樹脂微粒子、尿素ホ
ルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子等の有機合或填料等
も適宜選択して併用使用が可能である。更に、古紙やブ
ローク等に含まれる填料も有効に再生使用できる。
その他の抄紙用内添助剤としては、従来から使用されて
いる各種のア二オン性、ノニオン性、カチオン性或いは
両性の歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤やサイズ
剤等があり、これらが適宜選択して使用される。また、
本発明の方法で使用のカチオン性紙力剤も含まれ、例え
ば二段添加等をして使用することができる。具体的には
、アルキルケテンダイマ一系サイズ剤、アルケニル無水
コハク酸系サイズ剤、スチレンーアクリル系サイズ剤、
無水ステアリン酸系サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、及
びロジン系サイズ剤等の各種サイズ剤、或いは各種澱粉
、ポリアクリルアミド、ボリエチレンイミン、ポリアミ
ン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メ
ラミンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニールアルコ
ール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ボリアミ
ド樹脂、親水性架橋ボリマー粒子分散物等及びこれらの
誘導体又は変性物等の有機系化合物やコロイダルシリ力
、ベントナイト等の無機系化合物等の1種或いは2種以
上を適宜組み合わせて使用され、さらに染料、消泡剤、
ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄
紙用内添助剤を紙の用途に応じて適宜添加することがで
きる。
なお、抄紙機は特に限定するものではなく、長網抄紙機
、ツインワイヤー抄紙機、短網抄祇機、九綱抄紙機やヤ
ンキー抄紙機等が適宜使用できる。
また、ツーロール或いはメータリングブレード式のサイ
ズプレス、ゲートロール、ビルブレード及びショートド
ウエルコーター等の装置で成祇の表面に澱粉、ポリビニ
ールアルコール、ラテックス、アルキルケテンダイマー
系サイズ剤、無水マレイン酸系サイズ剤、スチレンーア
クリル系サイズ剤等の各種表面サイズ剤や顔料、染料等
を単独又は併用して塗布することも可能である。
一方、パルプ繊維としては、その製法や種類等について
特に限定するものではなく、例えば、KP、SP, A
P法等によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等
の化学パルプやSCPの他にBCTMP , CTMP
, CGP , RGP , SGP ..TMP等の
各種機械パルプヤDIP等の古紙パルプ或いは麻パルプ
のような非木材パルプや合成パルプ等が適宜組合わされ
て使用される。この中にあって、上記機械パルプ及び/
又は古紙パルプを10重量%以上配合して行う抄紙方法
において、本発明の所望の効果がより際立って発揮され
るものである。
本発明の方法はあらゆる等級及び種類の紙製品に対して
応用できる。例えばパンフレット、カレンダ、週刊誌、
包装用紙等として利用されているグラビア用紙、アート
紙、コート紙、キャストコート祇、微塗工紙等の印刷紙
用塗被祇は勿論、感圧記録紙、感熱記録紙、磁気記録紙
、静電記録紙、インクジェット記録用紙、感光紙、昇華
転写受像紙等の情報記録用紙や粘着紙、印画紙、ラミネ
ート又は蒸着等の加工紙、及び各種印刷用紙、新聞用紙
、書籍用紙、フォーム用紙、pr’c用紙、OCR用紙
、板紙、紙管原紙、段ボール原紙等の非塗被紙等に亘っ
て巾広く適用できるものである。
記述した如く、本発明の方法は、特にアルカリ性填料を
主たる填料として添加する抄紙方法において、パルプ調
成工程や抄紙工程での汚れ等に起因するトラブル発生の
解消効果が顕著であるために、多価金属化合物を抄紙用
内添助剤として積極的、且つ効果的に使用でき、しかも
、紙力等の向上効果が顕著で品質的にも、操業的にも極
めて優れた作用効果が得られる紙の製造方法である。
「実施例」 以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。
なお、例中の部は特に断らない限りパルプ繊維分に対す
る重量部を示し、また、多価金属化合物の添加量はパル
プ繊維分100gに対するミリモルで表示する。
実施例I NBKP (フリーネス/csf: 470n+1) 
5部、LBKP (フリーネス/csf: 450ml
)75部とアルカリ性填料を含むコート紙プローク20
部の配合からなるパルプ100部を分散したパルプスラ
リーに、硫酸バンドlξリモル(パルプ繊1ft100
gに対して)と3級アミノ基を含む両性のポリアクリル
アミド系紙力増強剤(商品名: KW−678,荒川化
学工業社製)0.7部及び填料として軽質炭酸カルシウ
ム(商品名:T P−121s.奥多摩工業社製)とタ
ルクの混合填料(混合比1 : 1)30部とを、パル
プスラリーが貯蔵されているマシンチェスト内に殆ど同
時に添加した。なお、硫酸バンドとKW−678との添
加間隔は2秒以内であった。
更に、種目ヘッドボックス内でアルキルケテンダイマー
(商品名:サイズバインK−902.荒川化学工業社製
)0.15部を添加し、次に、ファンポンプ入口で白水
で希釈した後に、アニオン性ポリアクリルアミド(商品
名:パーコール155,アライドコロイド社製)を0.
02部添加してインレット送りパルプ原料を調威した。
得られたインレット原料を長編抄紙機で抄紙して米坪6
0g/rrfの紙を得た。また、種ロヘッドボックスで
サンプリングをしたパルプスラリーのpHとSC、及び
全原料の歩留(%)、灰分の歩留(%)、紙のビッキン
グ強度やスケール状付着物による汚れの状態についてそ
れぞれ以下の方法で測定或いは評価を行い、得られた結
果を表−1に示した。
〔比導電率(SC)) 上記の測定点でサンプリングをしたパルプスラリーを1
00メッシュワイヤーで濾過し、その通過成分について
二電極セルを用いる方法で、Lazer Zee Mo
del 500(PEN KEM社製)を使用して測定
した。
〔全原料の歩留〕
インレット原料の濃度A〈%)と白水の濃度B(%)を
測定し下記式から算出した。
A 〔灰分の歩留〕 インレット原料中の灰分a(%)と白水中の灰分b(%
)を測定し下記式から算出した。
a 〔紙のピッキング強度〕 Rl印刷適正試験機(明製作所製)によって印刷をし、
下記の評価基準で目視評価した。
◎:ピックの発生がなく極めて良好。
○:ピックの発生がなく良好. △:ビックが僅かに発生した。
×:ピックが多数発生した, 〔汚れの評価試験〕 インレット原料を100メッシュワイヤーで濾過し、そ
の濾液1002を100mf/分の流量で循環させなが
ら、ステンレス板上に10日間注いだ。
水洗後汚れの程度を下記の評価基準で目視評価した。
◎:スケール状付着物がなく極めて良好。
O:スケール状付着物がなく汚れ良好。
Δ:スケール状付着物が僅かに発生した。
×:スケール状付着物が多数発生した。
実施例2 実施例lにおいて、硫酸バンドを1.5ミリモル添加に
代えた以外は、同様にしてインレット送り原料を1iJ
威し、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定及び評価
した結果を表−1に示した。
実施例3 実施例1において、硫酸バンドを3ミリモル添加に代え
た以外は、同様にしてインレソト送り原料を調威し、抄
紙した。なお、実施例lと同様に測定及び評価した結果
を表−1に示した。
実施例4 実施例2において、硫酸バンドの添加場所を変更し、マ
シンチェストの前工程であるミキシングタンク内に添加
した以外は、同様にしてインレット送り原料を調威し、
抄紙した.なお、硫酸バンドとKW−678との添加間
隔は30秒以内であった。
また、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表−1
に示した. 実施例5 実施例2において、KW−678と硫酸バンドの添加場
所を変更し、KW−678をマシンチェスト出口のレベ
ルチェスト送り用送液ボンプのサクション側に、硫酸バ
ンドをレベルチェスト入口に添加した以外は、同様にし
てインレット送り原料を調威し、抄紙した。なお、K 
W − 678と硫酸バンドとの添加間隔は10秒以内
であった。また、実施例1と同様に測定及び評価した結
果を表−1に示した. 実施例6 実施例2において、硫酸バンドに代えて、塩基性ポリ水
酸化アルξニウム(商品名:Paho#2S,浅田化学
工業社製)を3ミリモル添加した以外は、同様にしてイ
ンレット送り原料を調威し、抄紙した。なお、実施例1
と同様に測定及び評価した結果を表−1に示した。
また、Paho#2Sは、前出の一般式ので表すことの
できる塩基性アルξニウム化合物であり、m及びnが、
それぞれ9<m<12、n =3(2ml)/mで示さ
れる混合物である。(備考;但し、通常はm=io.5
、n =120 /21が代表式として表されるもので
ある。) 実施例7 実施例6において、Paho#2Sを5ミリモル添加に
代えた以外は、同様にしてインレット送り原料を調成し
、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定及び評価した
結果を表−1に示した。
実施例8 実施例2において、硫酸バンドに代えて、水に易分散性
のアルミナゾル(商品名:アルミナゾル−100.日産
化学工業社製)を3主リモル添加した以外は、同様にし
てインレット送り原料を調成し、抄紙した。なお、実施
例1と同様に測定及び評価した結果を表−1に示した。
実施例9 実施例2において、硫酸バンドに代えて、硫酸第一鉄を
2ミリモル添加した以外は、同様にしてインレット送り
原料を調成し、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定
及び評価した結果を表−1に示した。
実施例10 実施例2において、KW−678に代えて、3級ア旦ノ
基を含むカチオン性のポリアクリルアミド系紙力増強剤
(商品名: KW−619,荒川化学工業社製)を0.
7部添加した以外は、同様にしてインレット送り原料を
調成し、抄紙した。なお、実施例lと同様に測定及び評
価した結果を表−1に示した。
実施例11 実施例2において、KW−678に代えて、D.Sが0
.025のカチオン性玉蜀黍澱粉(商品名:ONL−4
00.王子ナショナル社製)を1.5部添加した以外は
、同様にしてインレット送り原料を調威し、抄紙した。
なお、実施例2と同様に測定及び評価した結果を表−1
に示した。
実施例l2 実施例l1において、O N L−400を1.0部添
加とし、更に、種ロヘッドボックス内にK W − 6
78を0.2部添加した以外は、同様にしてインレフト
送り原料を調成し、抄紙した。なお、実施例1と同様に
測定及び評価した結果を表−1に示した。
実施例13 実施例2において、K W − 678に代えて、D.
Sが0.07のカチオン性馬鈴薯澱粉(商品名:ボーザ
ミルE ? +アベベ社製)を1.2部添加した以外は
、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄紙した。
なお、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表−1
に示した。
実施例14 実施例2において、KW−678に代えて、D.Sが0
.04のカチオン性タピオカ澱粉(商品名:ネオポジパ
リン#35,松谷化学工業社製)を1.2部添加した以
外は、同様にしてインレット送り原料を調威し、抄紙し
た。なお、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表
−1に示した. 実施例l5 実施例7において、使用した填料に代えて、重質炭酸カ
ルシウム(商品名:ソフトン1200,備北粉化工業社
製)を使用し、添加場所も変更して、その30部をスト
ックインレットに近いマシンスクリーン入口に添加した
以外は、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄紙
した。なお、実施例1と同様に測定及び評価した結果を
表−1に示した。
実施例16 実施例2において、KW−678に代えて、4級アンモ
ニウム基を含むカチオン性のポリアクリルアミド系紙力
増強剤(商品名. KW−613.荒川化学工業社製)
を0.7部添加した以外は、同様にしてインレット送り
原料を調威し、抄紙した.なお、実施例lと同様に測定
及び評価した結果を表−1に示した。
実施例17 実施例2において、LBKPの一部を置き換えて、OA
古紙と新聞古紙からなる混合物を脱墨処理して得た古紙
パルプ(フリーネス/csf:400 mf) 60部
配合とした以外は、同様にしてインレフト送り原料を調
威し、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定及び評価
した結果を表−1に示した。
比較例l 実施例1において、マシンチェスト内に硫酸バンドを添
加しなかった以外は、同様にしてインレット送り原料を
調威し、抄紙した。なお、実施例lと同様に測定及び評
価した結果を表−1に示した. 比較例2 実施例2において、KW−678の添加場所を変更し、
レベルチェスト入口に添加した以外は、同様にしてイン
レット送り原料を調威し、抄紙した。
なお、硫酸バンドとK W − 678との添加間隔は
約15分間であった。また、実施例lと同様に測定及び
評価した結果を表−1に示した。
比較例3 比較例2において、硫酸バンドを3ミリモル添加した以
外は、同様にしてインレット送り原料を調威し、抄紙し
た。なお、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表
−1に示した。
比較例4 実施例2において、硫酸バンドとK W − 678の
添加場所を変更し、硫酸バンドをレベルチェスト入口に
、KW−678を種目ヘッドボックス内に添加した以外
は、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄紙した
。なお、硫酸バンドとK W − 678との添加間隔
は約5分間であった。また、実施例lと同様に測定、評
価した結果を表−1に示した。
比較例5 比較例2において、硫酸バンドに代えて、実施例6で使
用したポリ水酸化アルミニウムを3ミリモル添加した以
外は、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄紙し
た。なお、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表
−1に示した。
比較例6 比較例2において、硫酸バンドに代えて、実施例9で使
用した硫酸第一鉄を2ごリモル添加した以外は、同様に
してインレット送り原料を調成し、抄紙した。なお、実
施例1と同様に測定及び評価した結果を表−1に示した
比較例7 比較例26こおいて、KW−678に代えて、実施例1
0で使用したKW−619を0.7部添加した以外は、
同様にしてインレフト送り原料を調威し、抄紙した。な
お、実施例1と同様に測定及び評価した結果を表−1に
示した。
比較例8 比較例2において、KW−678に代えて、実施例11
で使用したO N L−400を1.5部添加した以外
は、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄紙した
。なお、実施例lと同様に測定及び評価した結果を表−
1に示した。
比較例9 比較例2において、KW−678に代えて、実施例14
で使用したネオポジバリン#35を1.2部添加した以
外は、同様にしてインレット送り原料を調威し、抄紙し
た。なお、実施例lと同様に測定及び評価した結果を表
−1に示した。
比較例10 実施例2において、硫酸バンドに代えて、塩化カルシウ
ムを2ミリモル添加した以外は、同様にしてインレフト
送り原料を調成し、抄紙した。なお、実施例lと同様に
測定及び評価した結果を表−1に示した。
比較例1l 比較例2において、LBKPの一部を置き換えて、実施
例17で使用したものと同じ古紙パルプ60部配合とし
た以外は、同様にしてインレット送り原料を調成し、抄
紙した。なお、実施例lと同様に測定及び評価した結果
を表−1に示した。
「効果」 表−1の実施例の結果から明らかなように、本発明で得
られた紙は、製造においては調成や抄紙工程の汚れを著
しく改善でき、パルプ繊維や填料等の原料歩留りが良好
であり、且つピッキング強度等の紙力の改善された紙を
得ることができた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パルプスラリーに填料を添加して抄紙する紙の製
    造方法において、アルカリ性填料を含有するパルプスラ
    リーにアルカリ土類金属を含まない水溶性の多価金属化
    合物と両性及び/又はカチオン性の紙力増強剤とを、そ
    の添加間隔が1分間以内になるように添加し、且つ少な
    くとも該多価金属化合物が添加された後のパルプスラリ
    ーの比導電率が1.5mS/cm以下となるように調整
    をした後に、その他の抄紙用内添助剤を添加することを
    特徴とする紙の製造方法。
  2. (2)パルプスラリー中に、固形分換算で古紙パルプ及
    び/又は機械パルプが10重量%以上配合される請求項
    (1)記載の紙の製造方法。
  3. (3)アルカリ性填料が、炭酸カルシウムである請求項
    (1)記載の紙の製造方法。
  4. (4)水溶性の多価金属化合物と紙力増強剤が同時或い
    は連続して添加される請求項(1)記載の紙の製造方法
  5. (5)水溶性の多価金属化合物が、アルミニウム化合物
    である請求項(1)又は(4)記載の紙の製造方法。
  6. (6)水溶性の多価金属化合物の添加量が、パルプ繊維
    100gに対して0.05〜10ミリモルである請求項
    (1)、(4)又は(5)記載の紙の製造方法。
  7. (7)紙力増強剤が、カチオン性又は両性の澱粉である
    請求項(1)記載の紙の製造方法。
  8. (8)紙力増強剤が、カチオン性又は両性のポリアクリ
    ルアミド系重合体である請求項(1)記載の紙の製造方
    法。
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