JPH0316713A - 混練・押出成形装置用水冷ジャケット付き多軸シリンダおよびその製造方法 - Google Patents

混練・押出成形装置用水冷ジャケット付き多軸シリンダおよびその製造方法

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JPH0316713A
JPH0316713A JP1153209A JP15320989A JPH0316713A JP H0316713 A JPH0316713 A JP H0316713A JP 1153209 A JP1153209 A JP 1153209A JP 15320989 A JP15320989 A JP 15320989A JP H0316713 A JPH0316713 A JP H0316713A
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Katsuyuki Yoshikawa
吉川 克之
Akira Shimamoto
嶌本 晁
Masao Morishita
政夫 森下
Keiichi Hayashida
林田 敬一
Yukitaka Mizuno
幸隆 水野
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は混練・押出成形装置用水冷ジャケット付き多軸
シリンダおよびその製造方法に関し、詳しくはプラスチ
ック、セラξソクス、磁性粉末および金属粉末の混線・
押出成形装置用水冷ジャケット付き多軸シリンダおよび
その製造方法に関するものである。
(従来の技術〉 通常、プラスチック原料の混練・押出威形装置に用いら
れるセグメントタイプの多軸シリンダに要求される機能
は押出、混練、脱気、反応等があり、個々のシリンダに
独立した温度制御が要求されている.このため各シリン
ダには外部ヒータと内部水冷構造が設けられており、水
冷構造はスクリュウ孔内面に近接して、スクリュウ孔方
向に開けた多数の貫通孔を両端面の溝でシール用蓋を溶
接する循環構造になっている.即ち、一般的にはシリン
ダ部材として窒化鋼が用いられ、本体胴部に開けられた
水冷貫通孔を両端部で蓋を溶接した水冷ジャケット構造
になっている。
ところで、上記の如き構造においてシール用蓋の溶接は
通常、TIG溶接等で行われるが、溶接欠陥を皆無にす
ることは困難で、シリンダとして使用中、加熱、水冷の
繰り返しにより、溶接欠陥部からのクランクが進行し、
シリンダ端末と水冷孔が貫通し、水漏れ等の事故が発生
する場合がある.一方、難燃性プラスチック、硬質粒子
添加プラスチック、セラもツクス、磁性粉末および金属
粉末を或形する際、シリンダ内面には特に高度の耐食性
、耐摩耗性が要求される.このような要求特性を一応備
えるものとして高Cr系鋳鉄製スリーブシリンダやCo
.Ni基自溶性合金の溶射、肉盛によるスクリュウ孔内
面のライニング方式があるが、このようなシリンダにも
溶接欠陥による水漏れ等のトラブルのほかに下記のよう
な問題点が残されている。
(A)  高Cr系鋳鉄製スリーブの場合1)通常、よ
く用いられている威分系は2.3〜3.0%C.23〜
28%Cr.1.5Mol.2%Cu,  1%Si,
 0.5 〜1.5%Mn、1%St, 1.5%Ni
合金鋳鉄が耐食、耐摩耗用に用いられるでいるが、Co
,Ni基自溶性合金に比べ、耐食、耐摩耗性に劣る。
2)鋳造組織のため、(Fe,Cr) C系の粗大炭化
物および偏析により、機械的強度および靭性が劣り、使
用条件の制約をうける。
3)スリーブ方式のため、シリンダ胴部とスリーブを焼
きばめするために多大な仕上げ加工費がかかり経済性が
悪い。
4)焼きばめ構造であるため、シリンダ胴部内径とスリ
ーブ外径との間に若干のクリアランスが生じている。そ
のため、外部ヒータによるスクリュウ孔内面への熱伝達
速度が遅くなり、余分な熱量を必要とし、経済性に劣る
。また、水冷孔による冷却応答性が悪くなり、スクリュ
ウ孔内面のシビアな温度制御が困難となる。
(B) Co,Ni基自溶合金の溶射、肉盛ライニング
する場合 l〉小径スクリュウ孔の場合、溶射、肉盛できない等の
施工上の寸法制約がある。
2)溶射後のフユージング工程でのコンl・ロール条件
が多く、ライニング層にバラッキが生じやすく、しかも
鋳造組織であるため或分偏析が著しくかつ晶出物は粗大
化する。そのためライニング層の強度および靭性は良好
とは言えず、耐食、耐摩耗性も不均一である。
3)溶融、凝固に伴うライニング部の収縮により過大な
引張応力が残留し、大型、複雑形状の場合、ライニング
合金が割れる場合がある。
などである. (発明が解決しようとする課題〉 以上述べたように従来の多軸シリンダにおいては水冷貫
通孔にシール用蓋を溶接する際、その溶接欠陥を皆無と
すること、またスクリュウ孔内壁に耐食、耐摩耗性に優
れた合金及びセラミックス等をクランクや割れなどのト
ラブルなく均一にライニングすることの両条件を満足す
ることは頗る困難であった。
そこで、本発明者らはこれらの点に着目しその改善を図
るべく種々の検討を重ね、その結果、特開昭61−14
3547号ですでに開示しているように熱間等方圧加圧
(以下、単に旧Pと略記する)法によりシリンダ内周面
を所定戒分からなる耐食、耐摩耗性合金で形成すること
を知見した。
この方法は、これによってスクリュウ孔内壁へクランク
や割れなどのトラブルなく均一に耐食、耐摩耗性にすぐ
れた合金およびセラミックスライニングを形成すること
を可能ならしめるものであり、耐食、耐摩耗性の点にお
いて前述の1つの問題点を解決するものであるが、しか
し水冷孔にシール用蓋を溶接する際の溶接欠陥の排除に
おいては殆ど解決をみるには至っていない. そのため引き続き、溶接欠陥の排除を含め、両問題を同
時に解消することを課題とし鋭意研究を続けたところ、
旧P後、水冷貫通孔にシール用蓋を溶接する際、溶接部
の凝固、収縮によるライニング部が引張応力を受け、ラ
イニング部が割れることが判明した。この場合溶接方法
としてTIG溶接のほか、比較的溶け込み幅の狭いレー
ザビーム溶接、エレクトロンビーム溶接等も実施したが
、ライニング部および溶接部の割れ欠陥を皆無にするこ
とは不可能であった。
本発明は上述の如き実状に対処し、ライニング形戒の手
段に止まらず、溶接のLi様、カプセルの形態等に改善
を加えることによりライニングの割れおよび溶接部の欠
陥を排除し、ライニング強度、冷却応答性を含め、多軸
シリンダにおける前記両問題を同時に解消することを目
的とするものである. (課題を解決するための手段) 上記目的を達威するための本発明多軸シリンダおよびそ
の製造方法の特徴は、先ず、多軸シリンダとしては鋼製
シリンダ胴部に水冷ジャケットをもつ構造で、シリンダ
胴中心部に多軸スクリュウ孔と、該スクリエウ孔の外周
に該スクリュウ孔に平行して複数の水冷貫通孔を有し、
互いに隣接する水冷貫通孔を結ぶ連結溝と水流出入孔お
よび上記水冷貫通孔を循環構造にするためのシール用上
蓋およびシール用下蓋はまり込み用溝を前記水冷貫通孔
の位置するスクリュウ孔外周に有する,と共に、咳はま
り込み用溝にシール用上蓋およびシール用下蓋をその溶
込み深さを各蓋の厚さより深くしてはめ込み溶接し、か
つスクリュウ孔内面にIIIP (熱間等方圧加圧)に
より耐食、耐摩耗合金および/またはセラξソクスから
なるライニング層を形成せしめた点にある。
また、上記多軸シリンダを製造する方法としてはあらか
じめ、鋼製シリンダ胴部に水冷ジャケット構造をもつカ
プセルを作り、そのスクリュウ孔内面に環状中空部を形
成して、該環状中空部に耐食、耐摩耗性合金および/ま
たはセラミックス粉末を充填してHIP処理によりスク
リュウ孔内面にライニングせしめる方法であり、シリン
ダ胴中心部に多軸スクリエウ孔と、該スクリュウ孔の外
周に該スクリエウ孔に平行して複数の水冷貫通孔空間を
形成し、互いに隣接する水冷貫通孔を結ぶ連結溝空間と
水流出入孔空間および上記水冷貫通孔を循環構造にする
ためのシール用上蓋およびシール用下蓋はまり込み用溝
を前記水冷貫通孔空間の位置するスクリュウ孔外周に形
成すると共に、咳はまり込み用溝にシール用上蓋および
シール用下蓋をその溶込み深さを各蓋の厚さより深くし
てはめ込み溶接し、のち、中実中子の底部を溶接した下
蓋をシール用下蓋を覆ってその中実中子を多孔シリンダ
孔内に該シリンダ孔内面との間に環状中空部を存して挿
入してシリンダ胴底部と溶接する一方、中心部に脱気部
をもつ上蓋をシール用上蓋を覆ってシリンダ胴上部に溶
接止めし、次いで脱気管をその底部を前記上蓋の脱気部
に連結溶接した後、多孔シリンダ内面と中実中子と間の
環状中空部に耐食、耐摩耗性合金粉末および/またはセ
ラξンクス粉末を充填し、脱気,密封後、旧P処理によ
り該内面にライニングさせ、その後、上端および下端を
切断除去すると共に、中実中子を除去することの一連の
工程にある. (作用) 上述の如く製造された多軸シリンダはシリンダ胴部と中
実中子で形成された環状中空部に充填された粉末が旧P
処理によ゛り緻密化され、充分なライニング特性を発揮
すると共に、上蓋,下蓋がシール用上蓋、シール用下蓋
を覆うことにより表面に露出した残留溶接欠陥は上蓋.
下蓋を介してシール用上蓋,シール用下蓋およびシリン
ダ胴部と固相接合するので、溶接欠陥も完全に除去され
る。
また、シール用上蓋、シール用下蓋をシリンダ胴部に溶
接する際、溶込み深さをシール用上蓋、シール用下蓋の
厚さより深くしたことにより先ず、シール用上蓋をシリ
ンダ胴部に溶接した場合、シール用上蓋の底面と、シリ
ンダ胴部の当たり面には僅かなからク・リアランスが発
生する。そこでこのような状態でHIP処理すると旧P
中、シール用上蓋上面には上蓋を介して高圧Arガス等
により所定の圧力がかかる.一方、シール用上蓋下面に
もカプセル外部に通じた水冷貫通孔を通じて同圧力がか
かり、シール用上蓋底面とシリンダ胴部の当たり面には
各々を引き離そうとする力はかからず、溶接部が旧P処
理中に割れることはない。
これはシール用下蓋側においても同様であり、溶接部に
あらたな欠陥を発生することはなく、該部の溶接欠陥に
よる水漏れ等のトラブルは解消される. (実施例) 以下、添付図面を参照し本発明の具体的な実施例を説明
する. 第1図及び第2図は本発明に係る水冷ジャケット付き多
軸シリンダの1例として2軸シリンダを示しており、図
において、+1)はシリンダ胴部で、該胴部(1)は中
心部に多軸、この場合には2軸のスリクユウ孔(2)が
設けられていると共に、その外周には該スリクユウ孔(
2)と平行に複数の水冷貫通孔空間《3)が穿設されて
形成され、互いに隣接した水冷貫通孔空間(3)を結ぶ
連結孔空間(4a) , (4b)および水流出入孔空
間(5a) . (5b)と、上記水冷貫通孔空間(3
)を循環構造にするためのシール用上蓋(6a)、シー
ル用下蓋(6b〉のはまり込む溝が水冷貫通孔空間の位
置するスクリュウ孔外周に設けられていて、該溝に上記
シール用上蓋(6a), シール用下蓋(6b)が溶接
α呻,卸,(自),α漏されてシリンダ胴部(11と一
体となった水冷ジャゲット構造が形成されている。
そして、この場合、シール用上!(6a)およびシール
用下1: (6b)をシリンダ胴部(1)に溶接する際
の溶込み深さは第4図に示すようにシール用上蓋(6a
)およびシール用下M (6b)の厚さより深くなって
おり、そのスクリュウ孔(2)の内面には耐食、耐摩耗
性合金粉末および/またはセラ藁ツクス粉末をHIP処
理してなるライニング(9》が施されている。
なお、シリンダ胴部材としては通常、SCM440、S
NCM439等の高強度材が使用され、また耐食、耐摩
耗性合金およびセラミンクスとしては例えば前記特開昭
61−143547号で開示された下記組威、即ちC 
; O.S〜1.5%(重量%、以下同じ) , Si
ll.O〜2.0%. B ; 0.5〜2.5%, 
Ni:10〜20%,Cr;20〜30%.W;10〜
20%, Cu : 0.5〜2.0%,残部:Coお
よび不可避不純物からなる耐食、耐摩耗Co基合金ある
は3モルYJ,− ZrOz (PNZ)が用いられる
次に上記本発明に係る多軸シリンダを製造する方法につ
いて説明する. 第3図は本発明の方法に従って上記多軸シリンダを製造
する際の鋼製旧Pカプセルの概要であり、先ず、同図に
示す如く、あらかじめシリンダ胴部(1)にスクリュウ
孔〈2》と、該スクリュウ孔に平行な複数の水冷貫通空
間(3)と、互いに隣接した水冷貫通空間(3)を結ぶ
連結孔空間(4a) , (4b) .水流出入孔空間
(5a) . (5b)および水冷貫通孔空間《3》を
循環構造にするためのシール用上1[6a)、シール用
下M (6b)のはまり込む溝を形成して、この溝に上
記シール用上蓋(6a)、シール用下M (6b)をは
め込み、さきに述べたようにシール用上蓋、シール用下
蓋の厚さにより深い溶込み深させ溶接し、シリンダ胴部
(1)と一体構造とする。
次に第5図に示す場合と異なり、シール用下蓋(6b〉
を覆う大きさをもつ下M (7b)に中実中子(8)の
底部を溶接し、この下蓋(7b)をその中実中子(8)
をスクリュウ孔《2》に環状中空部(9)′を存して挿
入してシール用下蓋(6b)を覆ってシリンダ胴部(1
)の底部に溶接する。
また、同様にして、上蓋(7a)も、シール用上蓋(6
a)を覆って中央部の脱気部を残してシリンダ胴(1)
上面に溶接止めする。
そして、その後脱気部(P)の底部を上IF(7a)の
脱気部に連結溶接しカプセルに作或する。
この場合、シリンダ胴部材としては前述の如くSCM4
40XSNCM439等の高強度材が使用されるが、そ
の他は軟鋼で充分である。またこれらの各部材は環状中
空部(9)′及びシール用蓋に面する側を充分に脱脂,
清浄化した後、TIG溶接等により組み付ければよい. かくして、上記カプセルが作られると原料粉末充填工程
に移るが、原料粉末は粒度調整を終えた原料粉末を脱気
管(P)から充填し、脱気、密封を終えた後、カプセル
組み立て体の旧P処理を行う。
このようにして、旧P処理を行った後は上端および下端
を切断除去し、さらに円周面を穴ぐり加工処理及びホー
ニング等の仕上げ加工に付して、中実中子を除去するこ
とにより、内面に強固なライニング強化層が形成された
混練・押出成形装置用水冷ジャケット付き2軸シリンダ
を得る。
次に本発明を実施した具体例を比較例と対比して示す. 例I C:0.5〜1.5%(重量%) . S i : 1
 . 0 〜2 . 0 %.B . 0.5 〜2.
5%, Ni;10〜20%,CrH2(1〜30%,
W.10〜20%. Cu ; 0.5〜2.0%.残
部;coおよび不可避不純物からなるm威を有する耐食
、耐摩耗Co基合金で粒度が147μ饋以下のアトマイ
ズ金属粉末を用い、第3図,第4図に示した本発明の方
法にて製造した旧P用カプセルを用い、混練・押出成形
装置用水冷ジャケット付き2軸シリンダを製造した.一
方、比較として、第5図,第6図に示した溶込み深さが
シール用各蓋の厚さにより浅く、またカプセル及び旧P
後、仕上げ加工時、シール用蓋を溶接したもの及び窒化
綱についても検討した.第1表にこれら旧P用カプセル
の材質、概略寸法について示す。
なお、シリンダの寸法(w)は外径×内径×高さが15
0φ×43φ×200の2軸シリンダであり、シリンダ
胴の材質はSCM440、その他の材質は5541 ,
シール用蓋の厚さは4uであった。
以下余白 次に上記各々のカプセルに前記粉末を環状中空部に充填
、脱気、密封後、960℃、1000kg/aJ、3H
rでIIIP処理した.その後、仕上げ加工して性能調
査した結果、本発明の方法で製造したシリンダーは以下
の特性を持つことが判明した。即ち、まず金属粉末充填
層は100%の密度で固まって完全にシリンダ胴部内面
に拡散接合し、薄肉の耐食、耐摩耗合金層が形成された
.また、ライニング合金、シール用蓋溶接部の割れ等の
欠陥も皆無であった.なお水冷ジャケットの耐圧試験を
実施した結果、欠陥がないことも判明した.また、シリ
ンダの冷却能について、調査した結果、窒化鋼製シリン
ダとほぼ同一の応答速度を有することが判明した.この
ように本発明で得られたものは混練・押出戒形装置用水
冷ジャケット付き2軸シリンダとして実用上問題ないこ
とが判明した.これらを第2表にまとめて結果を示す. 表中、溶接部の耐圧試験は、シリンダ胴外側につけた外
部ヒータで加熱し、シリンダ内面が160℃設定後、水
流人孔より流量0,’7No?/Hr,圧力5 kg/
dで2分間流し1分間停止を繰り返したものであり、冷
却能試験は前記耐圧試験と同条件の水を流し続け、シリ
ンダ内面の温度が30℃降下する時間を測定した。
以下余白 ?2 次に原料粉末としてセラミックス粉末を使用して、同様
の試験を行った. 使用したカプセルは第1表に示したFlhlカプセルに
て実施した.セラミックス粉末は3モルY203一Zr
O■(PSZ)である.そして上記粉末を充填後、13
00℃、1500kg/a+lで2Hr旧P処理後、仕
上げ加工して性能を調査した結果、粉末充填層は100
%の密度で固まって完全にシリンダ胴部内面にセラξツ
クス層が形成された。また、セラご,クス層、シール用
蓋溶接部の割れ等の欠陥も皆無であった.なお水冷ジャ
ケットの耐圧試験を実施した結果、欠陥がないことも判
明した. (発明の効果) 本発明は以上のようにシリンダ胴部に水冷ジャケット構
造を持ち、かつスクリュウ孔内面には旧P法により耐食
、耐摩耗合金およびセラξックスがライニングされた水
冷ジャケット付き多軸シリンダならびにあらかじめ鋼製
シリンダ胴部に水冷ジャケント構造を持つカプセルのス
クリュウ孔内面に耐食、耐摩耗合金およびセラミックス
粉末を充填し、HIP処理により、該内面にライニング
させる工程を含む多軸シリンダの製造方法であり、シリ
ンダ胴部と中実中子で形成された環状中空部に充填され
た粉末はIIIP後、緻密化し、充分な耐食、耐摩耗特
性を発揮すると共に上蓋、下蓋はシール用上蓋、シール
用下蓋を覆うことにより、表面に露出した残留溶接欠陥
は上蓋、下蓋を介して、シール用上蓋、シール用下蓋お
よびシリンダ胴部と固相接合するので溶接欠陥は完全に
除去される.また、シール用上蓋、シール用下蓋をシリ
ンダ胴部に溶接する際の溶込み深さをシール用上蓋、シ
ール用下蓋の厚さより深くしたため、シール用上蓋ある
いはシール用下蓋をシリンダ胴部に溶接した場合、シー
ル用各蓋の底面とシリンダ胴部との当たり面には第4図
に示すようにわずかながらクリアランス(S)が発生す
るが旧P中、シール用各蓋面には上下蓋を介して高圧A
rガス等により、所定の圧力がかかる.一方、シール用
蓋下面にもカプセル外部に通じた水冷孔を通じて、同圧
力がかかり、第4図の溶接部拡大図の(6c) , (
6d)面にはおのおのを引き離そうとする力はかからず
、溶接部α呻が旧P中に割れることはない。これに反し
、溶接溶込み深さがシール用上蓋(6a)の厚さより浅
い第6図の場合は、旧P中、その溶接部拡大図の(6c
) , (6d)面にはおのおのを引き離そうとする力
はかからないが、(6e) . (6f)面は若干挙動
が異なる。
即ち、旧P中、環状中空部に充填された所定の粉末は加
熱の進行と共にカプセル胴部、上蓋、下蓋等を介して、
緻密化する。しかし、緻密化はある一定温度になると急
速に進行する.そして、カプセルが大きい場合、環状中
空部に近い部分と、離れた部分ではカプセル胴部Tl)
、シール用土II(6a)等の変形挙動は異なり、シー
ル用上蓋(6a)が環状中空部(9)′側に移動する力
が働き、第6図の溶接部拡大図の(6e) . (6f
)部が急激に離れようとする場合が発生し、溶接溶込み
部底部に応力を発生させ、溶接部l1Φにクランクが発
生する場合がある。
従って、本発明はこのような旧P中、溶接部αω叩にあ
らたな欠陥を発生させることはない特長がある. かくして、本発明は上記の構成を採用することによりプ
ラスチック、セラごツクス、磁性粉末および金属粉末の
混練・押出或形における過酷な条件にも充分耐え、かつ
耐食、耐摩耗性および窒化鋼シリンダ並の冷却能を持つ
水冷ジャケット付き多軸シリンダを提供しうる顕著な効
果が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る多軸シリンダのI例を示す平面図
、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は本発明方法
を実施する旧Pカプセルの概要断面図、第4図({) 
, (D)は同カプセルの一部拡大図ならびに同B部拡
大図、第5図は比較方法を実施する旧Pカプセルの概要
断面図、第6図(V) . (ff)は第5図における
カプセルの一部拡大図ならびに同B部拡大図である。 (1ト・・シリンダ胴部、 (2)−・・スクリュウ孔
、{3}・・・水冷貫通孔空間、 (4a) . (4b)・・・連結孔空間、(5a) 
. (5b)・・・水流出入孔空間、(6a)・・・シ
ール用上蓋、 (6b〉・・・シール用下蓋、 (7a)・・・上蓋、 (7b)・・・下蓋、 (8)・・・中実中子、 (9)・・・ライニング、 (9)′・・・環状中空部、 αω.01).(自),α1・・・溶接部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シリンダ胴中心部に多軸スクリュウ孔と、該スクリ
    ュウ孔の外周に該スクリュウ孔に平行して複数の水冷貫
    通孔を有し、互いに隣接する水冷貫通孔を結ぶ連結溝と
    水流出入孔および上記水冷貫通孔を循環構造にするため
    のシール用上蓋およびシール用下蓋はまり込み用溝を前
    記水冷貫通孔の位置するスクリュウ孔外周に有すると共
    に、該はまり込み用溝にシール用上蓋およびシール用下
    蓋をその溶込み深さを各蓋の厚さより深くしてはめ込み
    溶接し、かつスクリュウ孔内面に熱間等方圧加圧により
    耐食、耐摩耗合金および/またはセラミックスからなる
    ライニング層を形成してなることを特徴とする混練・押
    出成形装置用水冷ジャケット付き多軸シリンダ。 2、シリンダ胴中心部に多軸スクリュウ孔と、該スクリ
    ュウ孔の外周に該スクリュウ孔に平行して複数の水冷貫
    通孔空間を形成し、互いに隣接する水冷貫通孔を結ぶ連
    結溝空間と水流出入孔空間および上記水冷貫通孔を循環
    構造にするためのシール用上蓋およびシール用下蓋はま
    り込み用溝を前記水冷貫通孔空間の位置するスクリュウ
    孔外周に形成すると共に、該はまり込み用溝にシール用
    上蓋およびシール用下蓋をその溶込み深さを各蓋の厚さ
    より深くしてはめ込み溶接し、のち、中実中子の底部を
    溶接した下蓋をシール用下蓋を覆ってその中実中子を多
    孔シリンダ孔内に該シリンダ孔内面との間に環状中空部
    を存して挿入してシリンダ胴底部と溶接する一方、中心
    部に脱気部をもつ上蓋をシール用上蓋を覆ってシリンダ
    胴上部に溶接止めし、次いで脱気管をその底部を前記上
    蓋の脱気部に連結溶接した後、多孔シリンダ内面と中実
    中子と間の環状中空部に耐食、耐摩耗性合金粉末および
    /またはセラミックス粉末を充填し、脱気、密封後、熱
    間等方圧加圧処理により該内面にライニングさせ、その
    後、上端および下端を切断除去すると共に、中実中子を
    除去することを特徴とする混練・押出成形装置用水冷ジ
    ャケット付き多軸シリンダの製造方法。
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