JPH0316592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は電池を電源とする電気掃除機に関する
ものである。

従来例の構成とその問題点 従来、電源として電池を用いた電気掃除機にお
いては、第１図、第２図に示すようにフアン１、
モーター２からなる電動送風機及びその電源とな
る電池３を本体後部に有する本体４に尾錠５を介
してこの本体４に着脱自在に集塵ケース６を結合
していた。

そして、電池３は本体４の後部に着脱自在に設
けられた電池交換蓋７を介して取替可能となつて
おり、そして上記電池交換蓋７は、その上部に爪
８を形成しており、この爪８の薄肉部９の弾性で
若干爪８がたわむことにより本体４に形成した係
り部１０に爪８が係り、外れて電池交換蓋７が本
体４に着脱される。

しかし、この構成では、本体４の落下や梱包時
の落下等の場合、重量物である電池３を本体後部
に有している為、重心は本体４の後部にあり、本
体４は、電池交換蓋７の方を下にして落下し、電
池交換蓋７は重量物の電池３からの衝撃力をもろ
にうけてしまう。その際、電池交換蓋７は電池３
の衝撃力をうけて、外部に向けてたわみ、爪８の
薄肉部９は、本体４に形成された係り部１０に当
たり薄肉で弾性は有するが非常に衝撃力が弱く、
破損してしまうという欠点を有していた。

考案の目的 本考案はこのような従来の問題点を解消するも
のである。

考案の構成 上記目的を達成するため、電池交換蓋に本体後
部の係り部に係合する爪と、同係り部に対応する
リブとを形成し、上記爪は本体の係り部に対応す
る薄肉部を介して電池交換蓋に連結されており、
かつこの薄肉部の厚みよりもリブの厚みを大きく
設定したことにより、本体の落下や梱包時の落下
等で電池交換蓋が電池からの衝撃力をうけて外部
に向けてたわんでも、衝撃力に弱い爪の薄肉部が
係り部に当たる近傍に設けた上記リブを先に係り
部に当てて衝撃力をうけ、爪の薄肉部を保護する
ものである。

実施例の説明 以下その実施例を添附図面とともに説明する。

第３図〜第７図において、１１は本体、１２は
尾錠１３を介してこの本体１１に着脱自在に結合
される集塵ケースである。本体１１の上部には把
手１４を形成すると共に、同把手１４の前方にス
イツチ１５を配設している。さらに本体１１内の
把手１４の下にフアン１６およびその駆動用モー
ター１７からなる電動送風機が、またその後方に
充電可能な電池１８がそれぞれ配設されており、
把手１４の前部には電池１８を充電するために外
部の充電器との接続を行なう充電端子１９、及び
充電中を表示する充電表示ランプ２０また、モー
ター１７の下方には同電池１８の過充電を防止す
るための過充電防止装置２１が設けてある。ま
た、電池１８はフアン１１の後部に着脱自在に設
けられた電池交換蓋２２を介して取替可能となつ
ている。さらに、電池１８のモーター１７及び過
充電防止装置２１への接続は本体１１に固着支持
された端子板２３と電池１８に内蔵された端子板
（図示せず）によつて行われる。２４は本体１の
側面に設けた排気口で、モーター１７の両側に位
置している。

集塵ケース１２の先端部は吸込口２５と、その
吸込口２５の奥に設けられ、ゴミ洩れ防止の役割
をする逆止弁２６とで構成されている。２７は集
塵ケース１２内に着脱自在に装着されるフイルタ
ーで、その変形、つぶれを防止するための支持板
２８に固着されている。同支持板２８はエアータ
イト及びゴミタイトを目的とするパツキン２９と
一体でつくられている。３０は本体１１の下部に
配設され壁等に取付けられた引掛具等に本体１１
を引掛けるように設けた壁掛金具である。３１は
モーター１７にネジ止めされたエアーガイドで、
サポートゴム３２を介して本体１１の前部に挿着
されている。

３３は電池交換蓋２２に貼付けられて電池１８
を支持しているクツシヨンである。３４は電池交
換蓋２２の上部両側に形成された爪で、この爪３
４が薄肉部３５の弾性で若干たわむことにより本
体１１に形成された係り部３６に係り、外れた電
池交換蓋２２を本体１１に着脱自在にしている。
３７は上記電池交換蓋２２の上部両側に形成され
た爪３４の間に突出したリブで爪３４の薄肉部３
５の肉厚よりも厚く丈夫で、かつ本体１１に電池
交換蓋２２を挿着した場合、係り部３６との間に
若干のすき間を持つ位置でしかも爪３４が係り部
３６を乗り越える際、こすれ合うこすれ面３８よ
りも低く、係り部３６とはこすれず、爪３４の薄
肉部３５の面よりも高く、電池交換蓋２２が外方
向へたわんでも係り部３６に薄肉部３５よりも先
にリブ３７が当るよう形成してある。

上記構成において、吸込口２５より吸引された
含塵空気は、フイルター２７で集塵され、フアン
１６を通りモーター１７の側面を通つて排気口２
４より排出される。電池１８の取り換えは第７図
において電池交換蓋２２を下方へさげると、爪３
４は、薄肉部３５の弾性により若干たわみ、こす
れ面３８をこすりながら係り部３６を乗り越えて
係りは外れ、電池交換蓋２２を外すことが出来、
中の電池１８を取り出し交換する電池交換蓋２２
の挿着は、この逆を行なえばよい。

ところで、本体の落下や梱包時の落下等の場
合、重量物である電池１８を本体後部に有してい
る為重心は本体１１の後部にあり、本体は電池交
換蓋２２の方を下にして落下し、電池交換蓋２２
は重量物の電池１８からの衝撃力をもろにうけて
しまうが、その際、電池交換蓋２２が電池１８の
衝撃力をうけて本体外部に向けたわんでも、係り
部３６には先に丈夫なリブ３７が当たり衝撃力を
うけ、薄肉で弾性はあるが衝撃力に非常に弱い薄
肉部３５が係り部３６にあたるのを防ぎ、保護す
るものである。

考案の効果 このように本考案によれば、本体後部に着脱自
在に設けた電池交換蓋の爪の近傍に本体係り部よ
り若干のすき間をおいてリブを突出させ設けたこ
とにより、本体の落下や根包時の落下等で電池交
換梱が電池からの衝撃力をうけて外部に向けて、
たわんでも衝撃力に弱い爪の薄肉部が係り部に当
たる前に近傍に設けたリブを先に係り部に当てて
衝撃力をうけ破損しやすい爪の薄肉部を保護する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側断面図、第２図は同爪
部の拡大図、第３図は本考案の実施例を示す断面
図、第４図は同電池交換蓋の正面図、第５図は同
正面図、第６図は同第４図のＡ−Ａ断面図、第７
図は同爪部の拡大図である。 １８……電池、２２……電池交換蓋、２７……
フイルター、３４……爪、３６……係り部、３７
……リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機、塵埃過用のフイルターを内蔵
   し、さらに電動送風機の電源となる電池を後部に
   収納した本体と、上記本体後方を開閉する電池交
   換蓋とを具備し、上記電池交換蓋には本体後部に
   設けた係り部に係合する爪と、同係り部に対応す
   るリブとを形成し、上記爪は本体の係り部に対応
   する薄肉部を介して電池交換蓋に連結されてお
   り、かつこの薄肉部の厚みよりもリブの厚みを大
   きく設定した充電式掃除機。